清 和 だより 第65号 65号 ~1階デイルームからの風景 デイルームからの風景~ 風景~ 「ありがとう御座いました」 事務長 神田 雅弘 平成 27 年 4 月 4 日、小濱卓司理事長が享年 82 歳にて逝去致しました。 昭和 58 年に新所沢清和病院を開院し、昭和 62 年に医療法人清和会を開設。平成 25 年 11 月小室院長 に引き継がれるまでの間、理事長としての経営、院長としての指揮に全力でかけぬけた人生だったと思 います。 私が当院に勤務したのは平成 4 年、開院から 10 年目の年でした。当院に就職した動機は、当時珍しく 病院でシステムエンジニア(SE)を募集していたことです。まだ Windows95 も発売前であり、システ ムもオフコン(オフィスコンピュータ)で作成していた時代です。面接の時に前理事長より頂いた「君に システム全て任せるよ。作れるものは、何でも作りなさい」の一言で就職を決めました。 私は当院初のSEで、電算室もなかったので事務部の所属で、私の仕事を理解して頂けるのは前理事 長しかおりませんでした。それでも、システムを作ることが楽しく徹夜も苦ではないほど仕事は充実し、 前理事長は私にとって身近な存在でした。 ある晩、前理事長と事務所にいると火災報知機が鳴り、私は自分の机で仕事に集中していると、頭を小 突かれ「なぜ、神田君が 1 番最初に駆けつけない」と叱られました。その後火災現場に駆けつけ誤報であ るか否かを確認し、火災報知機を復旧させる方法を施設課職員に教わりました。何せこのようなことは 初めてで驚きと戸惑いで「これも私(SE)の仕事?」と思いました。そして、この出来事以来、何かあ る度に、 「なぜ、看護部長が困っているのに神田君が相談にのらない」などと叱られ続けていたら、 「これ も私の仕事?」と考えることもなくなりました。 時代も Windows98 が発売され、システムもオフコンからパソコンに時代が代わり、前理事長より「も う、SEは無理だろ。医事課で働きなさい」と終止符を打たれました。私自身でも医事会計等のシステム を作るにあたり、医療法、介護保険法の法律を勉強していたこともあり、何の躊躇もなく医事課で働くこ とが出来ました。 医事課で働くと言っても、前理事長は常にそばにおり、 「水草の水槽を作るぞ」、 「患者様が散歩できる 庭園を作るぞ」 、また、精神科の先生であるのに「美容形成始めるぞ」等声を掛けて頂き、楽しく仕事を 勉強させて頂きました。その頃の前理事長の口癖は「神田君、センスないな」という言葉でした。 SEで就職し、現在医事課で働いている私を不思議に思うこともありますが、前理事長に導いて頂い たことにより、病院での今の私の立ち位置があるような気がします。 前理事長が当院を開設したのは 50 歳の時です。私も今年 50 歳になり ました。50 歳で病院を作り始めるのは並大抵の努力ではできなかったと 思います。また、努力だけでできることだとも思えません。振り返って みると、前理事長のお人柄で周りの者がついていき、いつの間にか 病院ができてしまったのではないかと思うこともあります。 先日、小室院長から事務長昇格の辞令を頂きました。「私には無理 です」と言いたかったのですが、昔「私には無理です」と言えば 決まって前理事長はこう言いました。「神田君は“できる”とか “できない”とか考えなくて良い。黙って言われた仕事に努力すれば良い。 神田君に仕事を任せて失敗したと思うのも、成功したと思うのも私だよ」と。 従いまして、小室院長に「失敗した」と思われないようがんばります。 今までありがとうございました。申し訳御座いませんが、前理事長、これからも見守ってください。 -2- ~「からだ ~「からだ」 からだ」と「こころ」 こころ」のゆるめ方 のゆるめ方~ 去る 6 月 27 日、梅雨空の中、ご家族様体験講座「健康動作法」を開催致しました。 この体験講座は、私たち LT(ライフセラピスト)の普段の活動を知っていただくことと、 ご家族様自身の心身の健康のためという2つの目的のもと、年に 1 回行い、おかげさま で4回目を迎えました。 今回は3名のご家族様が参加、見学に来て下さった 方々もいました。 はじめに、『例えば悩むとき、からだを開くより内側 に丸めるような姿勢になると思います。そのように、 こころとからだの有り様は繋がっていて、自分では気 づかないうちに入れてしまっているからだの余分な力 が抜けると、こころも軽くなるものです』と司会より 言葉がありました。 その後、スタッフとペアを組んで肩の上げ下げを行 いました。ゆっくりと肩甲骨から上げていき、痛みや 上げづらさを感じたところで止まってみます。そこに 入っている余分な力が抜けると、痛みも消えていきま す。また、思っているより肩が内側に入っていたり、 反対側の肩や肘にも力が入っていたり、色々な事にも 気がつきます。ひとつずつ力を抜くと、はじめより肩 甲骨を自由に動かせるようになりました。考えて、感 じて、真剣にからだと向き合っているご家族様が印象的でした。 肩を上げた後は、ゆっくりおろします。自分でおりたと思ったところから、実は更に 力を抜いておろすことが出来るものです。 肩を下ろしてみると「楽になった」等の声が自然に聞こえてきて、私たちも嬉しくな りました。 感想では「肩の痛みが楽になった」という実感から「肩 に力が入っているから別の場所が痛くなるのだと思った」 「使わないと力みが積み重なって悪循環になる。使った ら力を抜いて戻すことが必要だと思う」という日常を振 り返っての気付きもお話頂けました。感想をお話しされ る表情が、はじめより明るくなったように感じました。 ご家族様との体験を通して、勉強となることが多く、効果を実感させて頂くこともで きました。私も、日常のちょっとした時間に、どこか余分な力が入ってないかな、と気に かけながら動かしてみたいと思います。 LT 勝浦 由美子 -3- かぼちゃ 夏が旬野菜「かぼちゃ」は栄養価が高い野菜です。特に豊富なのが、カロテンやビタミ ン類です。カロテンには、免疫力の向上とアンチエイジング、さらには抗がん作用があ ります。ビタミンEは血行を促進し、冷え性の緩和効果を持ちます。皮には実以上のカ ロテンが含まれているので、調理は皮ごとしましょう。 かぼちゃの胡麻和え 〈材料2人前〉 (1人前 A 200kcal) かぼちゃ 1/8カット 味噌 大さじ1 醤油 少々 砂糖・みりん 各大さじ1/2 すり白ゴマ 大さじ1 〈作り方〉①かぼちゃは一口大に切り、耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジで柔 らかくなるまで加熱する。(目安5分) ②Aをボウルに合わせ、①を加え混ぜる。 梅雨に入り、夏場を迎えるこの時期は、食中毒の原因菌が最も活発な時期を迎え繁殖 します。 食中毒というと、飲食店などでの集団感染を思い浮かべがちですが、実は家庭での発 生も少なくありません。 季節の変わり目で体調を崩しがちにあるこの時期であるからこそ、予防が重要となり ます。 厚生労働省では、食中毒予予防として、食中毒菌を①つけな い、②増やさない、③やっつけるの3原則を提唱しています。 ①~③の基本的な方法は、 ①・・手や食材、まな板などはこまめに洗う ②・・調理したら、すぐに食べ、冷蔵庫を過信しない。 ③・・肉は中心部まで十分に加熱する 以上のポイントを踏まえ、家庭でできる衛生管理をきちんと 行い、食中毒を起こさないよう体調管理にも注意しましょう。 栄養課 -4- 城定 美枝子 こんにちは。居宅介護支援事業所ケアマネージャーの藤倉と 申します。在宅で生活している要介護・要支援の方々やご家族 様の相談に乗り、提供されるサービスの種類や時間、曜日など を調整したり、市役所への介護保険に伴う申請代行などを行っ ております。 また、 「介護保険でサービスを受けたいけどどうすればいいの?」等の介護保険ご利用 にあたってのご相談も承っております。 介護される方が笑顔で日々を送れるよう、介護する方が安心して介護出来るよう、ケ アマネージャーをはじめ、その方に関わる医療・介護・福祉と連携し、支援させていただ きます。 「最近、重いものが持てなくて買い物が大変なの」 「一人で暮らしているので、入浴が 不安」というような、日常生活で大変になってきたことや、将来が不安だから話を聞い てみたい等の問い合わせがありましたら、どうぞお気軽に受付で藤倉をお呼び下さい。 ケアマネージャー 藤倉 宏子 災害対策への取り組みを考えるとき、 「自助/共助/公助」という考 え方があります。 「自助」とは自ら(家族も含む)の命は自らが守るよう取り組むこと、 「共助」とは地域や身近にいる人同士が助け合って取り組むこと、 「公 助」とは国や地方公共団体、電力、水道の供給機関などが取り組むこ とで、それぞれ出来ることに限界があるので役割を意識することが大 切です。 病院としての災害対策は「自助」と「共助」に当たり、そこで当院が求 められる役割としては、 「当院がお預かりしている患者様とスタッフの生命を守り、継続 して医療が提供できるように、事業活動を継続すること」となります。 災害時のマニュアルや連絡網の整備などを普段から行ない、万が一災害が起きたとし ても、安定して医療が提供出来るよう対策をしていかねばなりません。 当院でも「災害対策委員会」を設置して、災害対策に取り組んでいます。 皆様により安心してご利用頂けるよう、災害に強い体制作りを行なって いきます。 事務部 後藤 義雅 -5- 6月13日(土)に第29回『家族と共に聴く楽しい音 楽会』が行われました。今年は「マリンバ・パーカッシ ョングループ TONES(トー ンズ)」の皆様に よる演奏でし た。テンポの速い曲でもぴったり息の合った演 奏に、会場では自然と体や手でリズムを取る姿 が見られました。途中、太鼓のリズムに合わせ て会場の皆さんが手拍子を打つ場面がありまし たが、どんどんリズムが複雑になっていっても、真剣な表情で見つめながら手を打つ患 者様を拝見し、胸が熱くなりました。 アンコールの『ふるさと』では歌詞が無くても歌声が広がり、会が終わった後は「ま だ帰りたくない」「聴いているうちに涙が自然と出てきた」などの感想が聞かれまし た。打楽器という事で、聞こえにくい 患者様にも、体で音を感じていただけ たように思います。 また、今年も午前・午後の2部公演 で行なわれ、患者様の待ち時間が少な く、ゆったりとしたスペースで楽しん でいただけたと思います。 これからも「今日は来て良かった」と 心から思ってもらえるような企画をレク委員一同で知恵を絞って考え、1 年間頑張って いきたいと思います。 レクリエーション委員長 関根 レク行事日程 レク行事日程 香 7月 8月 9月 ✐編集後記✐ 編集後記✐ 上映会 1日~11日 11日 展示会 1日~16日 16日 敬老会 日程調整 調整中 中 日程調整 5月に台風が来る年は冷夏になるというデータがある そうで、今年は冷夏になるという長期予報が出されていま す。今年12歳になる娘が産まれた年も冷夏で、産着が乾 かずに苦労した記憶があります。またその年のテレビで 「未年は天候に恵まれない事が多い」と言っていたのを思 清和便り プシュケ第65 プシュケ第65号 65号 平成27年7月15日発行 平成27年7月15日発行 い出しました。天候と干支の周期には何か関係があるので 医療法人 しょうか。 新所沢清和病院 LT 室(文責) 当院では毎年7月~9月を節電期間として、病院全体で 節電に取り組みます。夏の暑さを感じる中、少しでも快適 勝○ 棚) 過ごせるよう、工夫をしたい。と思っています。 (○ -6- 清和会 E-mail: [email protected] http://www.hp--seiwa.org/ http://www.hp
© Copyright 2024 Paperzz