生野菜・果物調理作業標準 平成15年8月 平成16年1月 平成22年3月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 作成 一部改訂 一部改訂 一部改訂 一部改訂 一部改訂 宇都宮市教育委員会 1 学校健康課 1 趣 旨 学校給食において生食用野菜・果物の使用を再開する目的は,生野菜・果物を喫 食する日常の食生活,食文化に鑑み,食味,食感,香り,栄養,季節感等の,これ らの食品が持つ効能を活用し,食に関する教育内容の充実を図ると共に,児童生徒 が生涯を通じて,健康で心豊かに生活できるよう,多種多様な,栄養バランスの取 れた献立による学校給食を提供し,食に関する基礎・基本を培うことにある。 生野菜・果物の使用にあたり,調理作業,衛生管理体制の強化とともに,給食関 係者への共通理解を深め,調理過程での2次汚染を防ぐために,このマニュアルに 基づく作業を実施するものとする。 2.実施方法 衛生・安全を確保した上で,2次汚染の可能性を最小限に抑制するために,使用 する食品は,単品使用を基本とし,他の食品等とは混ぜないこととする。 また,使用する食品は,衛生管理の確保を図るため,以下のとおりとする。 (1)使用食品及び使用回数 ・キャベツ ・トマト 月1回程度の使用(年間) ・レタス ・プチトマト ・いちご 月1回程度の使用(2~4月) ・りんご 月1回程度の使用(10~3月) ・なし 月2回程度(9月) ・きゅうり 月2回程度の使用(年間) ・柿・巨峰 月1回程度の使用(9~12月) ・大根 月1回程度の使用 ・デラウエア 月 1 回程度の使用(9月) (2)使用方法 使用食品 キャベツ トマト レタス プチトマト いちご りんご なし きゅうり 使 用 法 太めのせん切りにする・・・塩もみ等 くし形に切る・・・付け合せ ちぎる・・・揚げ物等の付け合せ・セルフサンドの具材として ヘタをとり,そのまま・・・付け合せ そのまま・・・デザートとして 4つ割もしくは,6つ割にし芯を除き,皮をむいて・・・デザートとして 4つ割もしくは,6つ割にし芯を除き,皮をむいて・・・デザートとして 舟形,乱切りにする・・・浅漬け等 1 柿 巨峰 大根 デラウエア 2 1 4つ割もしくは,6つ割にし,皮をむいて・・・デザートとして 房からはずし,そのまま・・・デザートとして 千切り,いちょう切りにする・・・浅漬け等 小房に分けて,そのまま・・・デザートとして (3)使用量の目安(発注は正味重量に基づき行う) キャベツ トマト レタス プチトマト いちご りんご なし きゅうり 柿 巨峰 大根 デラウエア 1人当たり重量 47.1g 41.2g 15.3g 30.6g 30.6g 47.1g 47.1g 51.0g 47.1g 30.6g 47.1g 69.0g 廃棄率 15% 3% 2% 2% 2% 15% 15% 2% 15% 2% 15% 15% 1人当たり正味重量 40g 40g(1/4個程度) 15g 30g(2~3個) 30g(2個) 40g(1/4個程度) 40g(1/4個程度) 50g(単独で使用する場合) 40g(1/4個程度) 30g(2個・粒) 40g(単独で使用する場合) 60g(1/3個程度) (4)作業方法 細菌は,食品の表面に付着していることから,食品を流水で十分に洗浄し,さら に殺菌することによって,衛生的を保つことができる。 しかし,調理過程においての2次汚染の危険性は高く,殺菌後に裁断の作業が必 要となる食品については,細心の注意を払わなければならない。 今回,生野菜・果物を使用するにあたり,殺菌方法は「大量調理施設衛生管理マ ニュアル(厚生労働省) 」に規定されている次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌を実施 することとする。 その他作業については, 「学校給食衛生管理基準(文部科学省) 」を遵守し,衛生 管理の徹底を図るものとする。 ※「生野菜・果物調理作業標準」の塩素溶液とは次亜塩素酸ナトリウム溶液をさす。 【殺菌方法】 「大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)」に基づき, ・次亜塩素酸ナトリウム溶液100mg/㍑で約10分間浸漬 また,殺菌後は,流水で3回以上十分すすぐ。 【塩素溶液の使用量 算出方法】 次亜塩素酸ナトリウムの必要量(ml) =殺菌に使用する容器の容量(㍑)× 作ろうとする塩素溶液の濃度(mg/㍑) 1 1 × × 次亜塩素酸ナトリウム液の% 10 3 3.作業上の注意点 (1) 「学校給食衛生管理基準」 平成21年4月1日施行 文部科学省 の遵守 シンクは,加熱調理用食品・非加熱調理用食品・器具の洗浄等に用いるシンク を必ず別に設置し,三槽式構造とすること。 なお,給食終了後,食缶・食器を洗浄するシンクと調理用シンクは共用しない こと。 ・ 生野菜及び果物洗浄用のシンクは3槽確保し,必ず専用とする。 ・ 3槽確保が難しいときは,たらい等(生野菜及び果物専用)で代用する。 ・ シンクは,下記のいずれかで,殺菌を行ってから使用する。 ① 乾燥していることを確認し,アルコール噴霧をして,ペーパータオルでの ばす。 ②「大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)」に基づき,200mg/ ㍑以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液をシンクに満たし,5分間おいた後に水 で流す。 エプロンや履物等は,作業区分毎に使い分け,色分けするなどして,明確に すること。 また,保管の際は作業区分毎に区分し,衛生管理に配慮すること。 ・ 生野菜及び果物専用のエプロンを使用する。 また,殺菌作業の後に,エプロンは取り替える。 調理作業中の食品や調理機械・器具類の汚染の防止及び包丁,まな板類の食品 別,処理別の使い分けについてその徹底を図ること。 ・ 包丁,まな板は生野菜及び果物専用のものを用意し,さらに下処理用,調理用 とで使い分ける。 ・ 包丁,まな板は,殺菌庫から出した後,アルコール噴霧し,ペーパータオルで のばしてから,使用する。 (2)作業台 ・作業する際の調理台は必ずアルコール噴霧し,ペーパータオルでのばしてから, 使用する。 (3)手洗いの徹底 ・調理作業前や調理作業中の手洗いの徹底を図り,手指を介した2次汚染を防ぐ。 4 (4)使い捨て手袋の使用について ・乾いた状態でアルコール噴霧し,よく両手をこすり合わせ,のばしてから,使用 する. ・裁断,配食作業には,必ず使用し,素手では直接食品に触れないようにする。 ・裁断作業をする際に処理する数が多いときは,途中で数回交換する。 ・裁断作業用は,手に密着するものを使用する。 ※ 手に対して大きすぎる手袋は,すべりやすい上に指先部分を切り落としやすい ことから注意をする。 (5)給食室のドライ的使用の推進 ・食品の洗浄・裁断を行う際は,撥ね水による2次汚染を防ぐために,給食室の床 に水をこぼさないよう努める。 4.使用食品の調達 現在学校給食で推進している地産地消の目的に鑑み,可能な範囲で当該中学校区内 から調達に努めるものとし,これによりがたい場合は,宇都宮市内からとする。ただ し,生産期,供給量等により調達が困難な場合はこの限りではない。 5 別紙:食品別作業標準 ≪キャベツ≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 注意点 3回洗浄するとは・・・ ・キャベツは外葉をとり,2つに割って, 3槽シンクを使用し,1回ずつシ 芯をとり,ばらしながら,3回以上きれい ンクを替えて3回洗浄すること。 に洗う。 ・下処理室が整備されている場合 下処理室・・・外葉をとり,2つに割って は,下処理室で1度下洗いをした 芯をとり,洗浄する。 後,調理室へ持ち込み,調理室内 調理室・・・ばらして,洗浄する。 で2回以上洗浄をする。 ・洗浄が終了したものは,必ず専用のざる等 ・必ずオーバーフローさせて洗浄を に入れる。 行う。 ④ 裁断 ・裁断をする調理台が清潔かを確認し,必要 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・必ず使い捨て手袋を着用。 のばしてから使用する。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用のもの で,必ず殺菌済みのものを準備する。 ・機械は使用せず,必ず手作業により裁断を 行う。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶液 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム溶液 に入れる。 を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素溶液 ・均一にするために,清潔な器具類 は1回毎に作り替える。 等を使用し,途中何度か撹拌す る。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に3回 ・洗浄で使用した3槽目のシンク 以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボール, (直接手で触れるときは使い捨て手袋を使用 ざる等を使用し,すすぎを行う。 する) ・必ずオーバーフローさせながら すすぎを行う。 ⑦ 調理 ・塩もみの場合は,全体量に対して 1.2%程度 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, の塩を加えてもみこみ,直ちに調理済み食 アルコールを噴霧し,均一に 品保管用冷蔵庫で保管する。 のばしてから使用する。 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ⑧ 保存食採取 6 作業工程 作業手順 注意点 ⑨ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し,必要 に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかにふた 付き容器に配缶する。 ⑩ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用冷蔵 庫で保管する。 7 ≪レタス≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 ④ 殺菌 作業手順 注意点 3回洗浄するとは・・・ ・レタスは外葉をとり,2つに割って, 3槽シンクを使用し,1回ずつシ 芯をとり,ばらしながら3回以上きれいに ンクを替えて3回洗浄すること。 洗う。 ・下処理室が整備されている場合 下処理室・・・外葉をとり,2つに割って, は,下処理室で1度下洗いをした 芯をとり,洗浄する 後,調理室へ持ち込み,調理室内 調理室・・・洗浄しながら,2槽目でばらし, で2回以上洗浄をする。 3槽目でちぎる ・必ずオーバーフローさせて洗浄を ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる等に 行う。 入れる。 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶液 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム溶液 に入れる。 を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素溶液 ・均一に殺菌するために,清潔な器 は1回毎に作り替える。 具類等を使用し,途中何度か撹拌 する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に3回 ・洗浄で使用した3槽目のシンク 以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボール, (直接手で触れるときは使い捨て手袋を使用 ざる等を使用し,すすぎを行う。 する) ・必ずオーバーフローさせて すすぎを行う。 ⑦ 保存食採取 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し,必要 に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかにふた 付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用冷蔵 庫で保管する。 8 ≪トマト≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 ④ 殺菌 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 ・均一に殺菌するために,清潔な 溶液は1回毎に作り替える。 器具類等を使用し,途中何度か 撹拌する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせてすす ぐこと。 ⑥ 裁断 ・裁断をする調理台が清潔かを確認し, ・使い捨て手袋は乾いた状態で, 必要に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・必ず使い捨て手袋を着用。 のばしてから使用する。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用の もので,必ず殺菌済みのものを準備 ・へたを取除くか否かは各学校の する。 状況に応じて判断する。 ・4つ割,6つ割,8つ割のくし形に切 ・殺菌後の裁断については, る。 細心の注意を払い,2次汚染 を防ぐ。 ⑦ 保存食採取 9 作業工程 作業手順 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに ふた付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 10 注意点 ≪プチトマト≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・数個ずつ手の中で転がしながら 洗い,2回目の洗浄に移る際に ヘタを取除く。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 ・均一に殺菌するために,清潔な 溶液は1回毎に作り替える。 器具類等を使用し,途中何度か 撹拌する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑥ 保存食採取 ⑦ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, ・使い捨て手袋は乾いた状態に, 必要に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに のばしてから使用する。 ふた付き容器に配缶する。 ⑧ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 11 ≪なし≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 (芯の上下を中心によく洗浄する。 ) 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 殺菌(前処理) ・必ず使い捨て手袋を着用。 ・芯抜きを利用して,芯をくりぬく。 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, アルコールを噴霧し,均一に のばしてから使用する。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 ・均一に殺菌するために,清潔な 溶液は1回毎に作り替える。 器具類等を使用し,途中何度か 撹拌する。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑦ 裁断 ・裁断をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用の もので,必ず殺菌済みのものを準備 する。 ・4つ割にし,皮をむく。 ・裁断後の食品は,必ず専用のざる等 に入れる。 ⑦ 保存食採取 12 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, アルコールを噴霧し,均一に のばしてから使用する。 ・殺菌後の裁断については, 細心の注意を払い,2次汚染 を防ぐ。 作業工程 作業手順 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに ふた付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 13 注意点 ≪いちご≫ 作業工程 作業手順 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 注意点 いちごは,傷みの少ないものを購 入するようにする。 ・3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・少量ずつ,水をよく循環させな がら,丁寧に洗う。蛇口からの 水を直接食品にあてないように する。 (へたを除かなくてもよい) ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・均一に殺菌するために,清潔な ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 器具類等を使用し,途中何度か 溶液は1回毎に作り替える。 撹拌する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 水を循環させながら,丁寧にす すぐ。蛇口からの水が直接食品 にあたらないようにする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑥ 保存食採取 ⑦ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, ・使い捨て手袋は乾いた状態に, 必要に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに のばしてから使用する。 ふた付き容器に配缶する。 14 作業工程 ⑧ 保管 作業手順 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 15 注意点 ≪りんご≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 (芯の上下を中心によく洗浄する。 ) 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 裁断 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用の もので,必ず殺菌済みのものを準備 する。 ・4つ割にし,皮をむく。 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, アルコールを噴霧し,均一に のばしてから使用する。 ・皮をむくか否かは各学校の 状況に応じて判断する。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・均一に殺菌するために,清潔な ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 器具類等を使用し,途中何度か 溶液は1回毎に作り替える。 撹拌する。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑦ 保存食採取 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに ふた付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 16 ≪きゅうり≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・特に頭と尻・とげ部分に注意して 3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, アルコールを噴霧し,均一に のばしてから使用する。 ④ 裁断 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用の もので,必ず殺菌済みのものを準備 する。 ・頭,尻部を切り落とし, 乱・舟形に切る。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・均一に殺菌するために,清潔な ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 器具類等を使用し,途中何度か 溶液は1回毎に作り替える。 撹拌する。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせてすす ぐこと。 ⑦ 保存食採取 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに ふた付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 17 ≪柿≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 ④ 裁断 作業手順 注意点 3回洗浄するとは・・・ ・3回以上きれいに洗う。 3槽シンクを使用し,1回ずつシ (葉はできる限り取り除き,頭部付近,芯 ンクを替えて3回洗浄すること。 を中心によく洗浄する。) ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる ・下処理室が整備されている場合 等に入れる。 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, ・裁断に使用するまな板・包丁は専用の アルコールを噴霧し,均一に もので,必ず殺菌済みのものを準備 のばしてから使用する。 する。 ・4つ割りにし,皮をむく。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・ 均一に殺菌するために, 清潔な ・ 数回に分けて殺菌する場合には,塩素 器具類等を使用し, 途中何度か 溶液は1回毎に作り替える。 撹拌する。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑦ 保存食採取 ⑧ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, ・使い捨て手袋は乾いた状態に, 必要に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに のばしてから使用する。 ふた付き容器に配缶する。 ⑨ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 18 ≪巨峰≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・1回目は房ごと洗浄し,2回目 の洗浄に移る際に房からはず す。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム ・よく水気を切ってから,塩素溶 溶液を作り,約10分間浸漬する。 液に入れる。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 溶液は1回毎に作り替える。 ・均一に殺菌するために,清潔な 器具類等を使用し,途中何度か 撹拌する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に 3回以上すすぐ。 ・洗浄で使用した3槽目のシンク (直接手で触れるときは使い捨て手袋を を洗浄・殺菌後,衛生的なボー 使用する) ル,ざる等を使用し,すすぎを 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑥ 保存食採取 ⑦ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, 必要に応じて殺菌を行う。 ・使い捨て手袋は乾いた状態に, ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに アルコールを噴霧し,均一に ふた付き容器に配缶する。 のばしてから使用する。 19 作業工程 ⑧ 保管 作業手順 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 20 注意点 ≪大根≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシン ・ 大根は下洗いをしてから皮を剥く。 クを替えて3回洗浄すること。 ・ 芽等も取り除く。 ・ 皮剥き後は,3回以上きれいに洗う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄を ・洗浄が終了したものは,必ず専用のざる等 行う。 に入れる。 ④ 裁断 ・裁断をする調理台が清潔かを確認し,必要 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・必ず使い捨て手袋を着用。 のばしてから使用する。 ・裁断に使用するまな板・包丁は専用のもの で,必ず殺菌済みのものを準備する。 ・機械は使用せず,必ず手作業により裁断を 行う。 ⑤ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶液 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム溶液 に入れる。 を作り,約10分間浸漬する。 ⑥ 仕上げ洗浄 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素溶液 ・均一にするために,清潔な器具類 は1回毎に作り替える。 等を使用し,途中何度か撹拌す る。 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に3回 ・洗浄で使用した3槽目のシンク 以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボール, (直接手で触れるときは使い捨て手袋を使用 ざる等を使用し,すすぎを行う。 する) ・必ずオーバーフローさせながら すすぎを行う。 ⑦ 調理 ・塩もみの場合は,全体量に対して 1.2%程度 ・使い捨て手袋は乾いた状態で, の塩を加えてもみこみ,直ちに調理済み食 アルコールを噴霧し,均一に 品保管用冷蔵庫で保管する。 のばしてから使用する。 ・必ず使い捨て手袋を着用。 ⑧ 保存食採取 ⑨ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し,必要 に応じて殺菌を行う。 ・衛生的な器具類等を使用し,速やかにふた 付き容器に配缶する。 ⑩ 保管 ・提供する直前まで調理済み食品保管用冷蔵 庫で保管する。 21 ≪デラウエア≫ 作業工程 ① 物資検収 ② 保存食採取 ③ 下処理・洗浄 作業手順 ・3回以上きれいに洗う。 ・洗浄終了したものは,必ず専用のざる 等に入れる。 注意点 3回洗浄するとは・・・ 3槽シンクを使用し,1回ずつシ ンクを替えて3回洗浄すること。 ・最初に小房に分けてから,洗浄 すること。 ・下処理室が整備されている場合 は,下処理室で1度下洗いをし た後,調理室へ持ち込み,調理 室内で2回以上洗浄をする。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ④ 殺菌 ・専用のボール,もしくはたらい等に ・よく水気を切ってから,塩素溶 100mg/㍑の次亜塩素酸ナトリウム 液に入れる。 溶液を作り,約10分間浸漬する。 ・数回に分けて殺菌する場合には,塩素 ・均一に殺菌するために,清潔な 溶液は1回毎に作り替える。 器具類等を使用し,途中何度か 撹拌する。 ⑤ 仕上げ洗浄 ・清潔なシンクを使用し,流水で十分に ・洗浄で使用した3槽目のシンク 3回以上すすぐ。 を洗浄・殺菌後,衛生的なボー (直接手で触れるときは使い捨て手袋を ル,ざる等を使用し,すすぎを 使用する) 行う。 ・必ずオーバーフローさせて洗浄 を行う。 ⑥ 保存食採取 ⑦ 配缶 ・配缶をする調理台が清潔かを確認し, ・使い捨て手袋は乾いた状態に, 必要に応じて殺菌を行う。 アルコールを噴霧し,均一に ・衛生的な器具類等を使用し,速やかに のばしてから使用する。 ふた付き容器に配缶する。 22 作業工程 ⑧ 保管 作業手順 ・提供する直前まで調理済み食品保管用 冷蔵庫で保管する。 23 注意点
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