【研究シーズ】 幼児の「刺激・判断・実行」過程の発達度評価テストの開発 Keyword 幼児、刺激、判断、実行、ジャンケン ゲーム感覚 刺激反応評価方法、開発、運動能力、縦断的な測定 連絡先 スポーツ健康科学科 教授 横谷 智久 電話 0776-29-2768 E-mail [email protected] 幼児期の運動は、筋力や瞬発力そのものの発達というよりも、課題を正確に理解し、 その運動を成就するためにどのように合理的に体を動かせばよいかを認知・判断できる 能力、つまり神経系の機能の役割が非常に重要である。 上記のような測定器を製作予定 幼児の発育発達を捉えるには、総合的な体力(運動能力)を測定、評価することが必要である。 特に、幼児期の神経機能の発達は運動の理解、成就に極めて重要であり視覚刺激に対し、 「正確に理 解、正しい答えを判断、正しい行動を実行する力(刺激反応)を高水準で発達させることが、その 後の運動能力にも大きく影響を及ぼす。従って、刺激反応の発達過程を評価する重要性は非常に高 いが、有効かつ実用性の高い評価方法は未だ開発されていない。本研究は、幼児の刺激反応時間と 体力・運動能力との関係を検証し、神経機能の発達を捉える有効なテストの開発及び幼児の運動指 導に対する新たな知見の提供を目的とする。 幼児の神経機能(刺激反応)評価には以下の要素が重要 ■刺激反応の評価方法に求められる要素 ・幼児でも理解可能な測定手順・方法(遊びを利用した手順、評価が可能)。 ・他の運動能力(特に神経機能が関与するボール投げなど)との関連性を考慮している(右下図) 。 ・刺激を受けてから行動に起こすまでの一連の過程を踏まえたテストである(左下図) 。 ・発育発達段階に応じた成長過程が適切に反映される。 以上の要素を踏まえた、新たな幼児の刺激反応評価方法を開発することが本研究の目的である。 <幼児の刺激反応に関わる要素や運動に関わる要素や運動に関わる体力要素> 幼児の運動に関わる体力要素 脳 理解 判断 運 筋 力 動 瞬発力 神経系 必要な要素 能 力 受容器 (目・耳・触覚) 理解・判断・実行 刺激反応 効果器 を (手・足) 測 定 刺激 実行 「 (理解力) 持久力 関係を検証 敏捷性 (判断力) (実行力) 柔軟性 個人に合った運動プログラムを現場にフィードバック 《 共同研究の相手となる業界等 》学術・開発研究機関、学校教育 《 参考文献 》幼児の生活習慣と基礎運動能力との関係 宮口和義、出村慎一、教育医学、第 54 巻、 第2号(pp.149-157)
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