教育原理 学習理論

004-005-13-06臨原理学習=問=再 13.5.2 2:13 PM ページ 004
一般教養
教
職
教
養
教
育
原
理
学
習
理
論
01
学習理論
教育原理
教職教養
次の各文に当てはまる学習方法の名称をあとの①
∼⑥からそれぞれ1つずつ選びなさい。
(1)1951年,西ドイツのチュービンゲン会議において提
唱されたもので,ある典型例を集中的に学習させるこ
とによって,それに関わる学習対象の本質的なものを
理解させようとするカリキュラム構成の方式。
(2)6−6法ともいい,全体の学習課題を6名ほどの小集
解答&解説
01
○ ( 1 )によって提唱された( 2 )では,子ど
05
次の①∼⑤の組み合わせのうち,誤っているもの
を1つ選びなさい。
② 有意味受容学習――オーズベル――先行オーガナイ
い。
ザ
1 子どもが興味をもてる内容を選択し,これを学ぶた
もをグループに分け,複数の教師が指導に当たる。一
③ ドルトン・プラン――パーカースト――個別学習
斉授業より細やかな対応が出来て,教師の専門性が生
④ 5段階教授法――ライン――ヘルバルトの弟子
かせる。
を周辺に配置する。学問体系や教科構造を前提とせず,
目的をもつ形成的評価を実施して,各人の到達状況に
応じた補充指導をし,目標の達成を図るもので,
( 4 )
子どもに共通して基礎となる内容を中心とする。
06
次の文は教育評価について述べた文である。
( 1 )
まとめた後に次に課題に発展させていくという学習方
元で達成すべき教育目標の明確化,②各学習者の到達
基準による区別のある評価方法としては,まず( 1 )
すべき最低の水準の決定,③到達度を明確にする形成
がある。他人と比べる評価方法である。学習者の属する
(3)子ども各人の適性に応じた最適の授業――授業の個
テストの作成と活用,④目標未達成の場合には,各学
集団の成績水準に基づき,個人の成績を位置づける,順
別化,質的高度化――が展開されるならば,適性を異
習者の到達状況に応じて用意した教材や指導を与える
位づける評価方法。学力の内容・学習の内容を考慮しな
こと,といった具体的手続きが必要である。
い。
( 2 )は,教育目標への到達程度による評価法で
ある。教育目標を設定し,学習者の行動を評価するため
(4)学習者が直面する具体的な学習問題をとらえ,その
問題の解決のための思考活動を行って究明・解決を図
1
2
3
4
っていく過程で問題解決の諸能力を育成しようとする
04
① 問題解決学習 ② プロジェクト学習
⑤ バズ学習 ⑥ 範例学習
(1)
(2)
の目標行動基準である。
( 3 )は,個人の成績を解釈
する際,個人の他の面の能力や過去の成績などを基準に
して解釈する評価である。目標への到達程度や学習進度
次の①∼⑤の文のうち,正しいものを2つ選びな
を理解し,今後の学習方略の参考にする。近年の,法定
さい。
表簿である( 4 )における教育評価は,
( 2 )を
① 有意味受容学習とは,自分にとって親しみが持てる
③ 完全習得学習 ④ スモールステップ
基準として行われる。
内容を扱い,正解を整理した形で「受容していく学習」
(3)
(4)
02
あとの①∼⑨からそれぞれ選びなさい。
古典的条件づけとは,条件刺激と無条件刺激の対提示
によって行動を誘発させる学習の基本形態の一つであ
り,
( 1 )が行った実験によって明らかにされた。
また,
( 2 )は,行動を2種類に分けて,特定の刺
激に依存せずに自発的な反応を生起させる条件づけをオ
ペラント条件づけと呼んだのに対し,古典的条件づけの
ように一定の刺激によって反応を引き出す条件づけをレ
スポンデント条件づけと呼んだ。
① ローレンツ ② バンデューラ
③ ワトソン ④ フロイト
⑤ ボウルヴィ ⑥ ドルトン
⑦ ソーンダイク ⑧ パヴロフ
1
03
2
次の文は,ある学習理論について説明したもので
ある。文中の(
1
)∼(
4
)に当てはま
相互に関連する複数の教科を関連づけて編成する。
関連する教科の学習により相乗効果を得られる。
4 知識・技能の学問体系により構成されたカリキュラ
ム。体系的な知識の伝達に適する。
① 1−融合カリキュラム 2−クロス・カリキュラム
3−教科カリキュラム 4−コア・カリキュラム ② 1−経験カリキュラム 2−コア・カリキュラム
3−相関カリキュラム 4−教科カリキュラム
③ 1−コア・カリキュラム 2−融合カリキュラム
3−教科カリキュラム 4−相関カリキュラム
④ 1−融合カリキュラム 2−相関カリキュラム
3−教科カリキュラム 4−コア・カリキュラム
⑤ 1−クロス・カリキュラム 2−融合カリキュラム
1
2
3
4
である。これを実践するうえで,
「先行オーガナイザ」
(学ばせたい知識に先立ち,提供する枠組み)の重要
② 系統学習とは,デューイの児童中心主義などを背景
07
次の文の( 1 )∼( 5 )に当てはまる語句
09
次の教育理論を提唱した人物をあとの①∼⑥から
それぞれ選びなさい。
としており,児童・生徒が実際に出会う具体的な問題
をあとの①∼⑪からそれぞれ1つずつ選びなさい。
(1)イエナ・プランと呼ばれる。学校は生活共同体の縮
を教材とし,そこでの問題点を児童・生徒自身に解決
教育評価活動は一般的には,教師が自分の指導の効果
図と考える。従来の学年別学級を廃して,低・中・高
させ,その過程を通じて科学や考え方を学び取らせる
や生徒の学習の成果を評価し,
( 1 )ことを目的とす
学年の集団を組織し,指導的立場と指導される立場を
学習のことである。
るものである。
経験させる。
③ プログラム学習とは,モリソンが提唱した,スモー
実施段階による区別のある評価方法としては,
( 2 )
ル・ステップの原理やフィードバックの原理をもと
の完全習得学習理論(マスタリーラーニング)がある。
に,個別に学習を進めさせながら目標に到達させる学
完全習得学習理論では,
「指導と評価」を一体的に考え,
習方式。
評価は指導のための手がかりを得る手段とされる。評価
(2)プラトゥーン・システムともいう。子どもを2つの
グループに分け,1 つのグループが学習している間,
もう1 つのグループには作業や遊戯を行わせる。
(3)複数の教師と子どもをいくつかのティームに分け,
④ 単元学習とは,スキナーによって提唱されたもので,
時期順に「
( 3 )
」・「
( 4 )
」・「
( 5 )
」の3つ
教師の各々の専門的能力を充分に生かせる授業形態。
学習内容をできるだけ細かく分割し,児童生徒にとっ
の評価を通して,ほぼ全ての学習者に一定水準以上の学
(4)ベルギーのイグゼルに設立された「生活学校」の教
て容易に,また着実に学習系列をたどれるように教材
力を保証することを目的としている。
育方法。子どもの欲求と興味を中心に,生活を理解し
を系列化した個別の学習のことである。
① 進路指導の材料にする ② 児童生徒を序列化
参加する生活総合カリキュラムと,観察・連合・発表
⑤ 発見学習とは,ブルーナーによって提唱されたもの
⑨ スキナー
3
3−教科カリキュラム 4−相関カリキュラム 性がうたわれた。
次の文の( 1 )
,
( 2 )に当てはまる人名を
め自主性が培われる。
2 中心となる基本的科目を決め,それに関連する科目
∼( 4 )に当てはまる語句を書きなさい。
学習形態。
めに必要な経験を体系化する。生活環境を重視するた
○ ( 3 )は,一斉指導後,適切な時期に診断的な
きることになるという考え。
明したものである。それぞれのカリキュラム名に
ついて正しい組み合わせをあとの①∼⑤から選びなさ
によって提唱されたものである。それによれば,①単
にするすべての子どもは共通の到達度に平等に到達で
次の 1 ∼ 4 の文はカリキュラムの類型について説
① マスタリーラーニング――デューイ――学校と社会
団に分かれて討議し,その結果を全体の場で発表し,
法。
08
教職教養
の3段階の学習活動から成る。
③ 教師の指導に生かす ④ ブルーム
で,児童・生徒にとって不明である一定の法則なり概
⑤ 個人内評価 ⑥ 形成的評価
① ウォッシュバーン ② ケッぺル
念や,気づかなかった関係などを,児童生徒の主体
⑦ スキナー ⑧ 総括的評価
③ ドクロリー ④ ペーターゼン
的・積極的な思考活動に基づいて,発見的に習得させ
⑨ レヴィン ⑩ 診断的評価
⑤ キルパトリック ⑥ ゲーリー る学習のことである。
⑪ 最終評価
1
(1)
2
3
4
(2)
(3)
(4)
5
る語句を書きなさい。
004
JUN. 2013 ■ 臨時増刊号
臨時増刊号 ■ JUN. 2013
005
教
職
教
養
教
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原
理
学
習
理
論