2.グループ戦略 - 山口フィナンシャルグループ

2.グループ戦略
YMFGの挑戦
◆YMFG設立以来築き上げたグループ態勢を最大限に活かし、新たな挑戦を続ける
平成22年度
平成23年度
平成24年度(中計最終年度)
【地域密着型金融の展開】
・北九州金融準備㈱の設立
・北九州銀行開業、5店舗新設
・各行に「地域振興部」設置
・コンサルティング会社のFGグループ化
・大和証券㈱との連携協定締結
【海外事業強化】
・クロスボーダー人民元決済取り扱い開始 ・青島支店増資
・中国銀行(岡山県)との業務提携
現状認識
北九州銀行開業、コンサルティング
機能強化、グループシステム統合な
ど、グループ態勢整備は進み、
今年度は以下について、さらに深化
させる。
・日本通運㈱との業務提携
・損保3社との海外進出支援業務提携
平成24年度優先課題
1.地域密着型金融の追求
【コスト構造改革・経営基盤強化】
2.運用力の強化
・山口銀行地銀共同化システム稼動 ・北九州銀行システム分割
3.人材育成
・もみじ銀行地銀共同化システム稼動 4.お客様との接点の見直し
・人事制度プラットフォーム標準化
(グループシステム統合)
5.盤石な経営基盤の構築
・銀行業務委託子会社の本体業務吸収
・本部組織改編
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地域密着型金融の追求に向けた各行の課題
◆各行が地元において以下の課題に取組み、地域密着型金融を追及
キーワード
キーワード
リテール強化
県内貸出金・県内シェア
16,697
16,897
(億円)
県内貸出金・県内シェア
44.4%
(億円)
開業後の預貸金推移
7,231
17,453
7,148
17,417
貸出金
残高
預貸差
403億円
44.4%
預貸差
6,828
926億円
県内貸出金
シェア
6,222
23.0%
23.1%
22.6%
県内貸出金
残高
H22/3期
(億円)
16,737
17,481
県内貸出金
シェア
44.6%
県内貸出金
残高
地 元 化
県内シェアアップ
H23/3期
H24/3期
◆他行、他業態のメイン取引先をター
ゲットとした積極的な営業攻勢に
よる法人メイン化推進
◆住宅ローン受付体制整備による住
宅ローン残高増強
◆県内取引の採算性向上に取り組み、
収益効率の高さで他地域をリード
H22/3期
預金残高
H23/3期
H24/3期
◆新システム移行後の営業人員増強
(100名規模)による営業力強化
◆県内№1にこだわった、県内中小企業
向け融資残高、住宅ローン残高の積上
げによる県内シェアアップ。
◆営業力強化、効率化に向けた店舗
網再構築
開業当初
H23/11末
H24/1末
H24/3末
◆顧客の利便性向上・業容の拡大に
向けた新規出店
◆効果的なPR活動、地域貢献活動に
よる知名度向上とお客様との接点拡大
◆新規出店エリアにおける地公体・地元
中小企業との取引拡大、住宅ローンの
強化
13
地域密着型金融の追求① 山口銀行
◆法人メイン化とリテール取引推進により、ボリュームと地域シェアを拡大
◆YMFGの中核企業として県内取引の採算性に取り組み、収益効率の高さで他地域をリード
管理部門からの営業人員
1.法人金融
2-2.個人金融(年金保険)
シフトにより残高は堅調に増加
中小企業向け貸出金残高推移
(億円)
21,750
年金保険残高推移
21,748
△266
21,483
1,398
65
+2
1,165
H22/3末
H23/3末
H24/3月末の残高については、山口銀行・北九州銀行合算数値
2-1.個人金融(個人ローン)
商品力向上、自動審査処理時間
の短縮等により前年比2.9%増加
個人ローン残高推移
その他ローン
992
+1.0%
△2.8%
(億円)
5,679
964
72
+1
2
+23
+2.9%
5,849
+1.6%
980
H22/3末
H23/3末
H24/3末
「資産運用コンサルタント研修」の充実、住宅ローン利用者に
対するマネープランの提案により、引続き販売体制を強化
3.県内取引採算性の向上
コンビニATM手数料無料化実施の一方で県内不採算ATMの削減を実施
平成23年度削減台数 25台
※店外ATM、店舗内ATMの削減台数合計
4.お客様との接点の強化(コンタクトセンターの機能強化)
(千件)
年金受取口座数推移
196
住宅ローン
4,632
H22/3末
+1.8%
4,714
H23/3末
1,571
H24/3末
貸出先数が減少傾向にある山口県内地区を主な対象とし、
他行肩代わりの推進と法人メイン化推進。特に、収益性の
高い小口先を推進
5,625
(億円)
+3.2%
4,868
193
197
194
H24/3末
引続き「住まいのコーナー」機能強化(ローン専担者の増員)、
業者営業・借換推進営業を強化することにより住宅ローン増強
H22/9末
H23/3末
H23/9末
H24/3末
年金新規受給予定者への早期アプローチ実施と、営業店と
一体となった推進を実施
14
地域密着型金融の追求② もみじ銀行
◆共同化システム移行後の人員シフト、店舗網再構築に着手し積極的な営業を展開
◆県内貸出金残高の増加と地域シェアアップにより、「県内№1ブランド」を目指す
3.「外為推進班」による外為営業強化
1.もみじ銀行「№1戦略」の展開
引続き中小企業向け融資、住宅ローンを中心とした残高積上げ
により、県内貸出金残高および県内シェアアップを図る
広島県信用保証協会 承諾件数他行比較
8,060
H22年度累計
(件)
8,268
も
み A B
じ 行 行
4.営業力強化・効率化に向けた店舗網再構築
県内トップ
の承諾件数
平成23年度実績
・移転開設…2支店
(五日市支店、紙屋町支店)
五日市支店
H24/2移転OPEN
(億円)
262
H22年度
システム移行が完了したことにより、今年度から本格的な店舗網再構築に
取組む
紙屋町支店
・廃止…1出張所
(サンリブ五日市駅前出張所)
H23年度累計
住宅ローン年間増加額 他行比較
も
B
み A 行
じ 行
平成24年4月に新設した地域振興部内に外為推進班を設置。
新規取引先の開拓、既存取引先との取引拡大を図る。
148
県内トップの
年間増加額
H24/3移転OPEN
5.資産運用アドバイザー育成
資産運用アドバイザーの増員・育成により販売力強化を目指す
※平成24年3月末現在168名(1ヵ店あたり約1.5人)
個人年金保険残高推移
1,880
H23年度
2.人員シフトによる営業力強化
(億円)
1,936
1,752
システム移行が完了したことに伴い内部事務部門を
100名程度削減し、営業部門へ再配分
H22/3末
H23/3末
H24/3末
15
地域密着型金融の追求③ 北九州銀行
◆「口座新約件数2万件突破」、「計画を上回るペースでの預貸ギャップ縮小」と開業後の滑り出しは順調
◆引続き積極的な店舗展開と地域密着型金融の実践により、地元のお客様との取引拡大を目指す
1.積極的な店舗展開 店舗数
27支店 1出張所(H24/3末現在)
北九州市を中心とした成長が見込まれるエリアに積極出店
宗像支店
北九州市
2.利便性向上によるリテール強化
コンビニATM手数料無料化により、利便性向上と
ATM設置コストの削減を両立
普通預金口座新約件数(開業からの累計件数) (件)
2万件突破
コレットプラス出張所
宗像市
1万件突破
新宮町 直方市
H24/3 OPEN
新宮支店
17,882
16,143
福岡市
直方支店
H23/10 OPEN
到津支店
19,678
22,261
8,526
4,700
H 23/10末
H 23/11末
H 23/12末
H24/1末
H24/2末
H24/3末
個人預金推移
H23/11 OPEN
H23/11 OPEN
開業後 年増26.1%
3,567
H24/2 OPEN
3.積極的な地域経済・地域社会貢献による地元化
(億円)
開業前
年増1.4%
2,787
2,828
2,882 739億円増加
H23/10
北九州銀行開業
地元観光産業支援
地元工業大学との連携
地元スポーツチーム支援
H22/3末
H23/3末
H23/9末 H24/3月末
H22年3月∼H23年9月末については、北九州銀行に継承された山口銀行店舗の残高
16
海外事業強化
◆人民元ニーズは依然として強く、サービス・機能を更に充実させ海外事業を強化
1.金融サービス強化
拡大する人民元ニーズに対応するため
青島支店へ2億元(約25億円)増資
(H24年2月)
『クロスボーダー人民元決済』取扱い開始
⇒人民元建貿易決済が自行内で完結可能に
※1元=12円93銭
(平成24年5月山口銀行指標レート)
(万元)
12.2%増加 70,512
62,860
H22年3月 大連支店
人民元建融資取扱開始
13,226
⇒グローバル人材を育成するとともに、地元企業の海外
進出支援を強力にサポート
3.海外事業強化に向けた業務提携
(H23月6月)
(地方銀行では山口銀行のみ)
人民元建融資残高推移
2.人材強化
グループ内行員を今後20名程度派遣
16,365
☆北陸銀行との国際業務提携(H24年5月)
☆中国銀行(岡山県)
(H23年11月)
☆大和証券(H23年12月) ☆日本通運(H23年11月)
☆損保ジャパン・東京海上日動火災保険・三井住友海上
火災保険(H24年2月)
4.海外商談会・展示会の情報提供・サポート状況
大連支店
大連支店
350
年月日
49,634
33,493
青島支店
青島支店
H22/3末
54,147
全国の14金融機関からスタンドバイL/C
受け入れ(平成24年3月末現在)
H23/3末
H24/3末
参考:人民元預金および貸出金の金利(2012年3月末現在)
商談会・展示会
場所
サポート店
H22年 7月 第4回緑色産業国際博覧会
中国・青島市
青島
H23年 7月 2011大連中日貿易投資展示商談会
中国・大連市
大連
香港
香港
H23年11月 大連−地方銀行合同ビジネス商談会※
中国・大連市
大連
H24年 4月 中国山東省貿易商談会
中国・済南市
青島
H23年 8月 日本食品フェア
※『大連−地方銀行合同ビジネス商談会』には、山口フィンナンシャルグループの日本国
内の取引先6社が参加。中国側の商談相手には山口銀行大連支店の取引先も商談相
手として参加し、商談件数は延べ84件となった。
預金:3.50% 貸出金:6.56% ⇒ 預貸金単純利鞘 3.06%
※預金については1年定期預金、貸出金については6ヶ月超1年以内の貸出金利を記載
17
メイン顧客拡大に向けた取組み
◆充実したグループ機能、グループサービスを最大限に活かし、将来にわたるメイン顧客囲い込みを図る
団塊世代・富裕層の早期囲い込み
YMドリーム倶楽部会員数推移
68,340
13,569
引続き新たなサービス導入による会員数増強と、
取引残高によるサービスの拡充により既存会員との
取引拡大を図る
+
H22/3
グループコンサルタント会社との連携による相続、
贈与等のコンサルティング=安心を提供するYMFG
34,977
H21/10
・貸金庫手数料 50%優遇
・外貨現金両替手数料50%優遇
・提携ホテルでの優遇サービス(預かり資産残高30百万以上)
・定期預金の金利優遇拡大(同上)
(人)
会員向けサービスの充実により、
会員数は68千人を突破
4,238
平成23年度に導入した新たなサービス
H23/3
H24/3
若年層(将来メイン層)の囲い込み
ATMネットワーク充実
クレジットカード商品改定
IB機能強化・利用PR
YMFGフレッシャーズパック
トリプルチャンスキャンペーン
3行ATM利用手数料
無料
29歳以下の若年層をター
24時間対応
ゲットとしたクレジットカー
+
+ セキュリティ向上 =
コンビニATM利用手数料
ドを導入し、申し込み年齢
時間内無料
を「18歳以上」に引き下げ
※提携コンビニATMは各行毎に異なります
高利便性による誘導
ファーストカードによる誘導
チャネル拡大
若年層のメイン口座獲得
18
グループ会社の機能強化
◆ワイエム証券:人員増強・新店舗開設により引続き営業力強化
◆ワイエムコンサルティング:営業エリア拡大・人員増強・M&A部門新設など、ソリューション機能を強化
ワイエム証券
平成24年3月末
口座件数 49,556件
預り資産残高推移
(億円)
3 ,4 1 6
預り資産内訳
・営業人員増強
74名 ⇒ 90名(16名増)
MRF等 2.1%
2 ,9 3 9
株式
平成24年3月
「ワイエム感謝債Ⅲ」(個人向け普
通社債)200億円販売
H2 3 / 3 末
国内債券
外国債券
(H24/3末)
・もみじ銀行商工センター支店内に広島西支店を
開設(平成24年4月)
30.0%
1 ,1 6 5
H2 2 / 3 末
(H23/3末)
22.6%
投資信託
1 ,9 4 7
H2 1 / 3 末
営業力強化に向けた取組み
・投資セミナーの定期開催
20.1%
25.1%
H2 4 / 3 末
ワイエムコンサルティング
N=3,416億円
+14.0%
・主要部門売上推移
※
・人員を18名増員(44名体制) し、営業力強化
・平成23年度に市場ニーズの高い「M&A部門」を新設
⇒既存のコンサルティング部門とともに、金融円滑化法
の出口戦略として活用
150
+48.7%
(百万円)
113
76
平成22年度
平成23年度
・営業エリア拡大、銀行とのコラボレーションにより、
23
0
グループのソリューション機能強化を図る
※常勤役員3名を除く
171
コンサル部門
M&A部門
システム部門
19
配当実績・計画
◆平成24年度は年間12.0円の配当を予定
配当実績および予想
(円)
※平成23年度期末、平成24年度中間・期末配当金については予定
上段:期末配当金
下段:中間配当金
増配
山口銀行
実質通期8.0円
(3.5円+4.5円)
もみじ銀行
無配のため
実質通期4.5円
(0円+4.5円)
4.5
統合前実績
4.5
19年3月期
5.0
5.0
通期実績
配
10.0円 増
5.0
5.0
増
6.0
1.0
記念配当
記念配当
4.5
3.5
18年9月期
通期実績
9.0円
通期実績
10.0円
通期実績
10.0円
通期予想
11.0円
25年3月期
通期予想
配 12.0円
20年3月期
5.0
21年3月期
5.0
22年3月期
5.0
23年3月期
5.0
24年3月期
6.0
25年3月期
山口FGの配当実績・計画
20
平成24年度計数計画
◆中計比では下方修正するが、資金収支増強により過去3ヶ年で最高となる当期利益200億円を目指す
2.3行合算業績予想
1.山口FG連結業績予想
YM FG 連 結
(単位:億円)
コア業務粗利益
通期予想
(単 位 :億 円 )
24/3比
中計比
1,235
65
△ 310
コア業務純益
310
33
△ 271
経常利益
365
2
△ 185
当期利益
200
21
△ 100
ROE
4.2%
0.28%
△ 1.3%
95,000
3,846
△ 5,000
12.0%
0.25%
0.7%
総資産
B IS 比 率
3行 合 算
通期予想
コア業務粗利
資金収支
役務収支
経 費 (△ )
人 件 費 (△ )
物 件 費 (△ )
コア業務純益
経常利益
当期利益
与信費用
有価証券関係損益
1 ,1 8 0
1 ,0 4 2
119
842
369
429
338
400
245
14
88
24/3比
60
34
16
31
0
34
28
6
29
9
△ 23
3.各行単体業績予想
(単 位 :億 円 )
山 口 銀 行 + 北 九 州 銀 行
通期予想
コア業務粗利
資金収支
役務収支
経 費 (△ )
人 件 費 (△ )
物 件 費 (△ )
コア業務純益
経常利益
当期利益
与信費用
有価証券関係損益
※単位未満切捨て。
740
646
80
523
223
272
217
280
170
4
73
24/3比
山口銀行
通期予想
22
3
10
34
3
28
△ 12
0
29
△6
2
※有価証券関係損益=国債等債券損益+株式等関係損益+金銭の信託運用損益
626
546
69
420
176
224
205
260
160
8
73
北九州銀行
通期予想
113
100
10
102
46
48
11
20
10
△ 4
0
もみ じ銀 行
通期予想
440
395
38
319
146
156
121
120
75
10
14
24/3比
38
30
5
△ 3
△ 3
6
41
6
0
16
△ 25
21