初修外国語に関する学生調査結果 報告書

初修外国語に関する学生調査結果
報告書
2008 年 1 月
埼玉大学 全学教育・学生支援機構
全学教育企画室
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
2008年1月31日
報告書:初修外国語に関する学生調査結果
全学教育企画室
この報告書は2007年12月に実施した、学生(1、2年生)対象の初修外国語に関する質
問紙調査の結果を報告する。
要約:
(1) 初修外国語履修経験者は回答者全体の2割程度であり、4単位を超えて履修した回答者の
比率は極めて低い。
(2) 学部別の比率で見れば、初修外国語履修経験率は教養学部、次いで理学部が高い。
(3) 履修経験率の低さにもかかわらず、初修外国語に対する回答者全体の態度はネガティヴと
はいえない。
(4) 初修外国語に対する態度は、興味要因(初修外国語に内発的に興味を示す傾向)、実利要
因(実利を認める傾向)
、専門要因(専門的な必要性を認める傾向)に分けられる。興味要因
のスコアは教養学部生、次いで理学部生が高く、実利要因スコアは1年生で高い。
(5) 実際の履修経験に強く正の関連を示すのは興味要因であり、専門要因も有意に正の関連を
示す。実利要因は履修経験と結びつかない。
(6) 履修経験者による初修外国語授業への評価は概して好意的である。
(7) 初修外国語履修未経験者が履修をためらう理由としてあげるのは、必修でないこと、通年
授業であること、難しそうであること、などである。理由をあげる程度は概して理系学部で強
い。
≪初修外国語調査報告
1
2008.01.31≫
p.1
調査方法
調査目的と質問紙の構成
今後の埼玉大学の教養教育において初修外国語をどのように位置づけるべきか? そ
の検討のための資料を得たいことが、今回の調査を実施した背景といえる。
初修外国語の授業は、法人化の前も後も、ほぼ同様の授業体系と授業方法に従ってきた。他方
で、外国語科目の中で初修外国語の立場はこの間に大きく変化している。法人化前には初修外国
語は英語と並んで外国語の必修単位に換算されたのに対し、法人化後の教養教育では、原則とし
て英語だけが外国語の必修単位となり、初修外国語は外国語必修単位の外側に位置づけられた。
この間、初修外国語の履修者は減少傾向にある。こうした継続性と変化の中にある初修外国語の
現状をより正確に把握することが、1つの課題として浮かび上がったのである。
より特定するなら、この調査の目的は次の3つである。第1は、学生が初修外国語にどのよう
な魅力を感じているかを知ることである。第2は、現状の授業に対する受講学生の評価を知るこ
とである。第3は、初修外国語の履修が低水準にとどまっている理由を探ることである。
調査に用いた質問紙を付録1に掲載する。この質問紙には問1~問6の6問を配した。まず上
記の第1の目的のために問2(10の評定項目)を設定した。第2の目的のために、初修外国語
の履修経験者に授業の評価を尋ねる問4を置いた。第3の目的に対応するのが、回答者に初修外
国語を履修しない理由を聞く問5(9の評定項目)である。さらに、追加的な手がかりを得るた
めに自由記述の問6を配した。
その他、問1は回答者の基本属性(所属学部と学年)を聞く質問であり、問3で初修外国語の
履修歴を回答者に尋ねている。
回答者の選定と回収率
1、2年生向けの英語クラス(CALL)の出席者を回答者に選んだ。英語クラスの受講者数は
ほぼ一定であることを前提に、第1次抽出単位として英語クラスを学年(1・2年)、学部ごとに
層別し、各層から1/5の確率で無作為に抽出した 1 。抽出した授業の全受講者を調査対象者とし
た。自記式の質問紙をクラスで配布し、回収した。
抽出したクラスは計22、調査対象者(抽出したクラスの受講者)は計794名であり、62
6名から回答を得た(回収率 78.8%)。回収率の概要を表1-1に示す。
表1-1:学部別の調査対象者、回答者数
クラス数
受講者数
回答者数
回収率(%)
教養学部
2
73
52
71.2
経済学部
4
134
100
74.6
経済夜間主
2
89
76
85.4
教育学部
6
216
171
79.2
理学部
2
69
47
68.1
工学部
6
213
180
84.5
22
794
626
78.8
合計
≪初修外国語調査報告
2
問1
2008.01.31≫
p.2
回答者の基本属性(問1)
あなたの所属学部と学年を、該当する番号に○をつけてお答えください。
〔学部〕1.教養学部
2.経済学部
3.教育学部
4.理学部
5.工学部
〔学年〕1.1年生
2.2年生
3.3年生
4.4年生以上
6.その他
5.その他
回答者による問1への回答の分布を表2-1に示す 2 。無回答・無記入の項目を含む票があるた
め、合計の人数は全回答数より低くなっている。
表2-1:回答者の所属学部、学年の分布
教養学部
3
問3
経済学部
経済夜間主
教育学部
理学部
工学部
合計
1年
26
51
30
88
23
90
308
2年
24
47
44
74
22
84
295
合計
50
98
74
162
45
174
603
回答者の初修外国語履修状況(問3)
既に履修した、あるいは現在履修中の初修外国語がありますか?
あればその外国語の番号に、い
くつでも○をつけてください。また、修得単位数(既に履修した単位数と履修中の単位数の合計)にも○
をつけてください。
1.ドイツ語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
2.フランス語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
3.中国語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
4.ロシア語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
5.韓国語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
回答者のうち、1つの初修外国語を履修した(履修中を含む)のは133名(21.2%)、2つを
履修したのは4名(0.6%)だった。大まかに、回答者の8割は1度も初修外国語を履修しておら
ず、2割が履修経験者である。履修単位の分布を図3-1に示す。
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.3
図3-1:履修単位の分布
履修経験者数を学年と修得単位別に図示したのが図3-2である。4単位を超えて(すなわち
6単位以上)履修している回答は、当然ながら2年生に多い。4単位を超えて初修外国語を履修
する学生数は少なく、この結果は初修外国語Ⅱの授業の履修者数の少なさを裏づける結果になっ
ている。
図3-2:初修外国語履修単位の学年別分布
回答者の中で履修経験者が占める比率を学部別で表したのが図3-3である。全学では履修経
験者の比率が低いが、学生数の少ない教養学部と理学部では、履修経験者が多いのが分かる。
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.4
図3-3:初修外国語履修経験者の比率(学部-学年別)
4
問2
初修外国語への態度(問2) 3
初修外国語に関する次のa~jの意見をあなたはどう思いますか?
1(そう思う)~5(そう
思わない)の中から該当する番号に○をつけてお答えください。
a.初修外国語は自分の専門の勉強に役立つ
←そう思う
b.初修外国語の知識は重要な教養である
←そう思う
c.一般に外国語の勉強は楽しい
←そう思う
d.英語に比べると初修外国語は重要ではない
←そう思う
e.初修外国語を学べば将来役に立つ
←そう思う
f.初修外国語ができるようになることに憧れをおぼえる
←そう思う
g.初修外国語を勉強するのは面倒だ
←そう思う
h.自分が将来、初修外国語を使う機会はないと思う
←そう思う
i.初修外国語には興味を持てない
←そう思う
j.初修外国語を学べば就職してから役に立つ
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
全般的な評価
問2の10項目(a~j)は肯定的質問(「そう思う」が初修外国語の肯定的評価を示す質問)
と否定的な質問を含む。回答者に黙従傾向ないしイエス・テンデンシーが生じ得ることを考えれ
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.5
ば、肯定的質問と否定的質問の回答は分けて評価する必要がある。
図4-1は肯定的質問項目の回答者の平均値を示す。これらの項目の平均値を見ると、回答者
は初修外国語をほとんど履修していないにもかかわらず、初修外国語に憧れを持ち、将来役立つ
と思い、重要な教養であると認めていることが分かる。
← 否定
肯定 →
f.憧れ
e.将来役立つ
b.重要な教養
j.就職に役立つ
a.専門に役立つ
c.楽しい
図4-1:初修外国語への態度の平均値(肯定的質問項目)
次の図4-2は否定的質問項目での平均値を表わす。否定的質問では概して回答は否定に流れる
傾向が見られるが、回答者はここでも「興味がない」といった文に否定で答えるなど、初修外国
語をある程度好意的に眺めていることが分かる。
← 否定
肯定 →
i.興味ない
h.使わない
d.重要でない
g.面倒
図4-2:初修外国語への態度の平均値(否定的質問項目)
初修外国語への態度に含まれる要因
問2の10個の評価項目に因子分析を適用すると、初修外国語に対する態度の構成要素として
「興味要因」、「実利要因」、「専門要因」の3つを抽出することができる。興味要因は初修外
国語に対する内発的な興味を表すと考えられる。実利要因は初修外国語に対する実利的期待(就
職に有利、など)を表わす。専門要因は、修外国語を重要な教養と位置づけ、専門の勉強に必要
と考える見方を表わしている。
これらの要因ごとに回答者個人のスコアを算出し、そのスコアが所属学部と学年から説明でき
るかどうかを分析した。図4-3は所属学部別の要因別のスコアの平均値を示す。なお、これら
のスコアは平均0、標準偏差1に基準化(標準化)されている。
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.6
興味要因については、所属学部だけが統計的に有意な効果を及ぼすことが見出された。図4-
3に明らかなように、教養学部生は他の何れの所属学生より有意に興味要因の平均スコアが高い。
理学部生は工学部生より有意に平均スコアが高かった。
実利要因に対して有意な説明要因だったのは学年である。1年生に比べ2年生で初修外国語に
実利性を認める傾向は低下している。
専門要因に対しては、学年がほぼ有意な説明要因であり、学年と所属学部の「交互作用」が有
意水準に達した。全般的には2年生で専門因子スコアの平均値は低下しているが、経済学部と工
学部ではむしろ2年生でスコアが上昇している。経済学部と工学部については1年生の平均値が
低いことから、この結果はこれら2学部で確率的な回帰が生じたことによるかも知れない。
0.9
0.6
興味因子
実利因子
専門因子
0.3
0
-0.3
工学部
教育学部
経済夜間主
経済学部
理学部
教養学部
図4-3:学部別の因子スコア平均値
履修経験との関連
次に、問2で測った初修外国語への態度が実際の履修経験といかに関連するかを検討する。
上記の3つの態度の要因の各々が初修外国語の履修経験の有無から説明されるかどうかを分析
した。結果は、興味要因のスコアが履修経験の有無によって有意に異なることを示す。履修経験
者は興味要因のスコアの平均値が高い。また、専門要因も履修経験の有無によってある程度差が
ある。履修経験がある回答者の方が、専門要因を強く感じている。
履修経験の有無を3つの態度要素のスコアから同時に予測できるかどうかを、「判別分析」を
用いて検討した。有意な予測軸が見出された。上記の分析の結果と符合するように、「初修外国
語履修経験あり」への分類予測に大きく寄与するのは興味要因であること、専門要因もある程度
寄与することが分かった。
以上の結果は因果関係の方向に確証を与えるものではないが、次の解釈を許すだろう。初修外
国語に対し、回答者は実利的な期待も抱くが、実利期待があるだけでは実際の履修には至らない。
実際に履修する者は、第1に初修外国語に対する内在的な興味を抱くものであり、また専門性(な
いし重要な教養との認識)があることもある程度、実際に履修に寄与する可能性がある。
2008.01.31≫
≪初修外国語調査報告
5
問4
p.7
履修経験者による初修外国語授業の評価(問4)
【初修外国語の授業を履修したことのある方だけお答えください。】次のa~fについて、1(そう
思う)~5(そう思わない)の中から該当する番号に○をつけてください。
a.授業が分かりやすかった
←そう思う
b.授業に満足した
←そう思う
c.授業の進度が適切である
←そう思う
d.教師が熱心だった
←そう思う
e.少人数で受けられた
←そう思う
f.外国語を学ぶことが面白かった
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
図5-1:履修経験者による授業評価
← 非好意的
好意的 →
少人数
教師が熱心
進度が適切
面白かった
分かりやすい
満足
初修外国語履修経験者には問4のa~fの項目で授業への評価を求めている。回答の平均値を
図5-1に示す 4 。
質問の形式から回答者に黙従傾向が生じ得ることを考慮しても、履修経験者は初修外国語の授
業を大まかに肯定的にとらえていることが分かる。因子分析を適用すれば、これら6項目は大ま
かに1つの要因からなると見なすことができる。つまり、初修外国語授業への全般的な評価を表
わしていると見ることができる。この要因の個人スコアは所属学部や学年による有意な差がない。
従って、履修経験者は学部、学年にかかわらず同様の評価を初修外国語授業に与えているといえ
る。
2008.01.31≫
≪初修外国語調査報告
6
問5
p.8
履修しない理由(問5)
【初修外国語の授業を履修したことがない方だけお答えください。】あなたが初修外国語を履修しな
かった理由は何ですか?
次のa~iについて、1(そう思う)~5(そう思わない)の中から該当する番
号に○をつけてください。
a.必修科目でないから
←そう思う
b.普通の授業に比べて単位が少ないから
←そう思う
c.通年の授業であるため履修登録しにくいから
←そう思う
d.自分の学部では英語 8 単位に代えて外国語単位にするこ
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
とが認められていないから
e.難しそうだから
←そう思う
f.他の授業と曜日・時限が重なってしまったから
←そう思う
g.卒業後、役に立ちそうでないから
←そう思う
h.興味のある外国語の授業がないから
←そう思う
i.外国語そのものに興味がないから
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
問5では初修外国語を履修した経験のない回答者に履修しなかった理由を尋ねている。問5の
9項目への同意度の平均値を表わすのが図6-1である 5 。「必修でない」が履修しない理由の第
1であることは当然として、「通年なので履修しにくい」、「難しそうだから」の値が高い。逆
に、「外国語そのものに興味がない」や「自分の学部では英語8単位に代えて外国語単位にするこ
とが認められていないから」といった理由の重要性が低かった。
この結果から見るなら、回答者が初修外国語を履修しないのは外国語授業への興味がないから
ではなさそうである。制度上の工夫をするなり、難しそうには見えない授業の工夫があれば、履
修者が増える可能性もあるだろう。
← そう思わない
そう思う →
必修でない
通年の困難
難しそう
単位少ない
重なる
学部規程
興味の語学なし
役立たない
興味がない
図6-1:履修しない理由の平均値
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.9
Q5の9項目の各々の値が所属学部によって相違するかどうかを分析した(一元配置の分散分
析)。所属学部が有意な効果を及ぼしたのは9項目のうち、表6-1の6項目だった 6 。スコアの
学部別平均値で問題が最も該当する学部に◎、2番目に該当する学部に○をつける。
表6-1:履修への障害の学部別分布
教養学部 経済学部 経済夜間主 教育学部
○
理学部
a.必修でない
b.単位少ない
c.通年の困難
d.学部規程
◎
f.重なる
○
◎
i.興味がない
○
◎:問題が最高値
○:問題が2番目
工学部
◎
◎
○
○
◎
○
◎
表6-1で概観できるように、履修への障害の申し立ては工学部、理学部で特に多い。初修外
国語が抱える制度上の問題は、学生数の多い学部に対して履修に困難が多いという点だろう。
7
要望の自由記述(問6)
問6
埼玉大学の初修外国語科目に対して何か要望があれば、なるべく具体的に書いてくだ
さい。
問6では初修外国語についての要望を自由に記述することを求めている。記述は、論点が異な
るなら別の記載としてカウントすることにした 7 。問6への記入者の総数は90名であり、記述の
総数は103である。
次の表7-1は自由記述を分類した結果のカテゴリー度数を表わす。
表7-1:問6自由記述内容のカテゴリー度数
大分類
履修システムへの言及
小分類
件数
通年授業の困難
メニュー増の要望
単位の少なさ
必修化の要望
教育学部での措置
夜間主での措置
時間割の問題
その他
授業の工夫への要望
個人的なコメント
英語への言及
その他
合計
時間がない
初修外国語忌避
英語授業への注文
英語が大事
総計
16
15
9
6
5
5
2
9
9
2
1
9
1
14
103
67
9
3
10
14
103
≪初修外国語調査報告
2008.01.31≫
p.10
表7-1に見られるように、記述の7割近くは履修システムに関する言及である。その中で、授
業が通年であることから生じる履修の困難、他の外国語メニューを増やすことへの要望(イタリ
ア語、スペイン語など)、外国語授業の単位の少なさへの不満、などが目立った。記載の1割程
度は、初修外国語授業ではなく、英語授業への言及だった。
Q6の記述を、固有名詞を隠した上で、誤字脱字文法変則もそのままにして、報告書末尾の付
録3に収録した。
Q6に回答を記述した者の比率を図7-1に示す。所属学部間には比率の差はなく、「学部×
Q6への記述の有無」の関連は有意にはならない。また、初修外国語の履修経験者が若干、比率
からいえばQ6への記述をする傾向があるものの、「初修外国語の履修経験の有無×Q6への記
述の有無」の関連もやはり有意にはならない。従ってこれらの記述は特定学部の学生の意見を代
表するものではなく、また初修外国語履修経験者の意見を代表するともいえない。
工学部
理学部
教育学部
経済夜間主
経済学部
教養学部
0
10
20
30
40
50
図7-1:Q6への記述者率(学部別)
≪初修外国語調査報告
8
2008.01.31≫
p.11
考察
この報告書で述べた調査結果の概要は冒頭の「要約」の通りである。以下では、ここまで述べ
てきた調査結果がどのような含意を持つかを考察したい。
この調査を実施した目的は「1
調査方法」で述べた通りであるが、その背景にあるのは次の
問題関心だった。現在、初修外国語の授業は全学教育の中で、履修者数が漸次低落する状況にあ
る。では初修外国語はこのまま、埼玉大学の中で消滅の道を辿るのであろうか?
滅するか消滅するに近い状態を是とすべきであろうか?
あるいは、消
別の言い方をすれば、学生の状況を含
めた現状の埼玉大学の環境の中では、初修外国語の低落は抗しがたい必然であるのか、あるいは、
何らかの工夫によって克服されるものなのか?
われわれが抱く懸念は、初修外国語の低落は抗
しがたい必然に近い、すなわち、現在の学生は英語以外の外国語にそもそも関心を持たないので
はないか、ということだった。
この調査結果は、幸いにしてわれわれの懸念とは異なるものだった。問2における回答者の反
応は、回答者の多くが初修外国語を履修していないにもかかわらず、全般では初修外国語への好
意を表している。初修外国語履修未経験の回答者による問5への反応でも、そもそも興味がない
という項目への肯定は最も低く、障害としてあがるのは通年授業であるといった、制度上の問題
であった。そうした障害への言及は問6での自由記述でも確認できたことである。
たぶん最も示唆的なのは、「4
初修外国語への態度(問2)」で述べた結果である。初修外
国語への回答者の態度には、内発的な関心の要素(興味要因)、実利を求める要素(実利要因)、
専門性を求める要素(専門要因)があった。確かに人は、学ぶと得するから外国語を学ぶ、と考
える側面がある。しかし実際の履修経験者と非経験者を識別するのは、そうした実利への志向で
はない。外国語の学習を内発的に楽しむ気持ちを持つこと、それがなければ履修には至らないこ
とが示唆されたと思う。
英語を含めた諸言語が人類の文化的所産の重要な一部であり、それらの学習が市民としての重
要な教養の1つであると位置づけるなら、埼玉大学は初修外国語教育が望ましい水準で維持され
るよう努めるべきだろう。その際重要なのは、第1に履修の障害を除く制度上の工夫を続けるこ
とである。この調査でも示唆された、授業の半期化への工夫なども、考慮すべき事柄の1つであ
るだろう。第2は、新たな外国語の学習が難しいものであるという考えに陥らせないような、ま
た、学習に内発的な動機づけを生むような教育メニューの提示の仕方を開発して行く必要がある
だろう。
1
経済学部夜間主クラスのみ、学年別に2クラスしかないので、抽出確率を1/2とした。
回答者のうち3年生19名と4年生1名は「2年生」に含めた。
3 「4 初修外国語への態度(問2)
」の項で用いた統計的な分析結果については、付録2に収めた。
4 N=124~125 である。
5 問5では未記入者が多く、有効回答者が落ちてる。N=396~405 である。
6 ただし学部間の2対比較(多重比較検定)では学部間の差は有意でないことが多い。
7 自由記述の内容の分類などは、分類処理のシステムを事前に作り、複数の評定者が独立に分類処理を行い、そ
の後に評定者間での結果の一致を信頼性係数などを算出して確認し、十分な信頼性を確認してから使うのが正し
い手順である。手間の都合でここではその手順を省略し、分析担当者の一人が分類の判断を行った。
2
初修外国語に関するアンケートのお願い
付録1
埼玉大学では英語以外の外国語(初修外国語)、つまりドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、韓
国語の授業も提供されています。これら初修外国語の授業の改善のため、以下のアンケートにご協力く
ださい。
全学教育企画室
2007年12月
問1
あなたの所属学部と学年を、該当する番号に○をつけてお答えください。
〔学部〕1.教養学部
2.経済学部
3.教育学部
4.理学部
〔学年〕1.1年生
2.2年生
3.3年生
4.4年生以上
問2
初修外国語に関する次のa~jの意見をあなたはどう思いますか?
5.工学部
6.その他
5.その他
1(そう思う)~5(そう
思わない)の中から該当する番号に○をつけてお答えください。
a.初修外国語は自分の専門の勉強に役立つ
←そう思う
b.初修外国語の知識は重要な教養である
←そう思う
c.一般に外国語の勉強は楽しい
←そう思う
d.英語に比べると初修外国語は重要ではない
←そう思う
e.初修外国語を学べば将来役に立つ
←そう思う
f.初修外国語ができるようになることに憧れをおぼえる
←そう思う
g.初修外国語を勉強するのは面倒だ
←そう思う
h.自分が将来、初修外国語を使う機会はないと思う
←そう思う
i.初修外国語には興味を持てない
←そう思う
j.初修外国語を学べば就職してから役に立つ
←そう思う
問3
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
既に履修した、あるいは現在履修中の初修外国語がありますか?
あればその外国語の番号に、
いくつでも○をつけてください。また、修得単位数(既に履修した単位数と履修中の単位数の合計)に
も○をつけてください。
1.ドイツ語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
2.フランス語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
3.中国語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
4.ロシア語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
5.韓国語
[修得単位数
2単位
4単位
6単位
8単位以上]
問4 【初修外国語の授業を履修したことのある方だけお答えください。】次のa~fについて、1(そ
う思う)~5(そう思わない)の中から該当する番号に○をつけてください。
a.授業が分かりやすかった
←そう思う
b.授業に満足した
←そう思う
c.授業の進度が適切である
←そう思う
d.教師が熱心だった
←そう思う
e.少人数で受けられた
←そう思う
f.外国語を学ぶことが面白かった
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
問5 【初修外国語の授業を履修したことがない方だけお答えください。】あなたが初修外国語を履修し
なかった理由は何ですか?
次のa~iについて、1(そう思う)~5(そう思わない)の中から該当
する番号に○をつけてください。
a.必修科目でないから
←そう思う
b.普通の授業に比べて単位が少ないから
←そう思う
c.通年の授業であるため履修登録しにくいから
←そう思う
d.自分の学部では英語 8 単位に代えて外国語単位にするこ
←そう思う
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
とが認められていないから
e.難しそうだから
←そう思う
f.他の授業と曜日・時限が重なってしまったから
←そう思う
g.卒業後、役に立ちそうでないから
←そう思う
h.興味のある外国語の授業がないから
←そう思う
i.外国語そのものに興味がないから
←そう思う
問6
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
そう思わない→
1――2――3――4――5
埼玉大学の初修外国語科目に対して何か要望があれば、なるべく具体的に書いてください。
ご協力有難うございました。
p.1
初修外国語への態度項目(問2)の統計分析1
付録2
初修外国語への態度の因子構造
問2の評価項目間の構造を理解するため、因子分析を探索的に適用した。因子抽出は最尤法、
因子軸の回転はヴァリマックス法に従った2。軸の回転後の因子負荷行列を付録2表1に示す。解
釈の容易な3因子解を採用した。第1の因子は初修外国語に対する内発的な興味を示すと考えら
れる。興味因子と名づける。第2因子(実利因子)は初修外国語に実利的期待(就職に有利、な
ど)を表わす。第3因子(専門因子)は初修外国語を重要な教養と位置づけ、専門の勉強に必要
と考える見方を表わしていると解釈できる。本文の「4
初修外国語への態度(問2)」におけ
る、「興味要因」、「実利要因」、「専門要因」は、この興味因子、実利因子、専門因子を指し
ている。
付録2表1:問2項目、回転後の因子負荷行列
因子
1
2
3
専門に役立つ
-.240
.350
.465
重要な教養
-.229
.341
.911
楽しい
-.480
.215
.174
重要でない
.435
-.046
-.174
将来役立つ
-.122
.750
.251
憧れ
-.265
.528
.267
面倒
.729
.034
-.081
使わない
.539
-.322
-.042
興味ない
.740
-.249
-.158
-.081
.683
.136
就職に役立つ
因子抽出法: 最尤法
a
回転法: Kaiser の正規化を伴うバリマックス法
5 回の反復で回転が収束しました。
所属学部・学年による相違
上記の3つの因子の個人スコアを従属変数とし、所属学部(6水準)と学年(2水準)を説明
要因として分散分析(2元配置)を適用した。本文の図4-3は所属学部別の因子スコアの平均
値を示す。ちなみに、因子スコアは平均0、標準偏差1に基準化(標準化)して推定される。
興味因子については、所属学部要因の主効果だけが有意になった(F(5,586)=7.39, p=.000)。本
文図4-3に明らかなように、教養学部生は他の何れの所属学生より有意に平均スコアが高い(多
重比較SNK検定, p<.05)。理学部生は工学部生より有意に平均スコアが高かった。
実利因子について有意水準に達したのは学年要因である(F(1,586)=11.04, p=.001)。2年生で初
修外国語に実利性を認める傾向は低下している。
p.2
専門因子スコアを従属変数としたとき、学年要因がマージナルに有意であり(F(1,586)=3.58,
p=.059)、学年×所属学部の交互作用が有意水準に達した(F(5,586)=2.36, p=.039)。全般的には2
年生で専門因子スコアの平均値は低下しているが、経済学部と工学部でむしろ上昇している。経
済学部と工学部については、それら2学部の1年生の平均値が低いことから、この交互作用は確
率的な回帰の結果に過ぎないかも知れない。
履修経験との関連
次にこれらの態度が実際の履修経験といかに関連するかを検討した。
上記の3つの態度因子スコアの各々を従属変数とし、初修外国語の履修経験の有無を要因(2
水準)とした一元配置の分散分析を実施した。結果は、興味因子スコアが履修経験の有無によっ
て有意に異なることを示し(F(1,617)=53.30, p=.000)、専門因子もある程度相違することも分かっ
た(F(1,617)=6.10, p=.039)。履修経験者は興味因子のスコアの平均値が高く、専門因子もある程
度高かった。
履修経験の有無を被予測基準とし、3つの態度因子スコアを予測要因に導入して判別分析を実
施した。有意な予測軸が見出された。付録2表2は予測軸の係数を示す。この表から、「初修外
国語履修経験あり」への分類予測に大きく寄与するのは興味因子スコアであり、専門因子スコア
もある程度寄与することが分かる。
付録2表2:初修外国語履修経験の有無の判別分析
標準化された正準判別関数係数
興味因子
実利因子
専門因子
1
関数
1
.940
.068
.301
グループ重心の関数
関数
1
-.164
.583
グループ平均で評価された標準化されていない正準判別関数
初修履修1
履修なし
履修あり
この付録2の分析は高木英至(教養学部)による。
斜交回転(プロマックス法)も試したが、ヴァリマックス法の場合と変わらぬ共通因子が見出せたので、ここ
ではヴァリマックス法による結果を用いる。
2
≪初修外国語調査報告
P.1
付録3≫
問6における自由記述
付録3
■外国語履修システムへの注文(67)
○通年授業であることへの不満(16)
・通年の制度はなるべくやめてほしい。できれば、前期 1 単位、後期 1 単位の方がありがたい。
・通年ではなく、半期で履修できるようにしてほしい
・通年じゃないほうが取りやすいと思いました。
・通年というだけでなく、2つの授業をとらないといけない外国語の授業もあったので、とりにくかった。
・通年での授業はシラバスを組みにくいです
・一度履修しようと思ったこともありましたが、通年だったため学部や学科の必修授業と重なってしまいあきらめました。
機会があればやってみたいなと思っていたので、少し改善していただければ同じように興味を持っていた人もこれから履
修しやすくなるのではないかと思います。
・通年にしないで欲しい。
・通年扱いをやめて前後期制にしてほしい。
・通年というのはつらい、自分ら工学部は必修や選択科目が多いため、半期かぶってしまう可能性が高い。あまり授業の
ない 9・10 限以降とかにやってほしい。
・通年だととらないよ。
・通年であること、単位数が少ないこと、それらを改善してほしい。
・通年でなく、文法だけを扱った授業があればいい。
・「通年」はやりづらい。前、後期に分けて欲しいです。
・通年だと工学部の必修や専門科目と重なるため、前期はあいていても後期があいていないために、履修することは難し
い。
・通年をやめてほしい。
・あと通年だとやりにくいです。
○メニューを増やす要望(15)
・イタリア語を学びたい。
・イタリア語ないんでしょうか・・・。
・イタリア語をやりたいです。
・イタリア語(文化)に関する授業があれば、積極的に履修したいです。
・タイ語
・今後発展しそうな国の言葉を学びたい。インド語とか。
・スペイン語がやりたい。
・スペイン語は、西欧や南米で広く用いられている言語ですので、是非とも開講してほしい。
・エスペラント語という特殊言語は、他大学に見られない特色なので、もっとプッシュしてほしい。
・スペイン語がないのはおかしいと思うから、開設してほしいです。
・もっと種類をふやしてほしい、(イタリア語とかアラビア語とか。)
・スペイン語がほしい。
・言語が少なすぎます。もっとイタリア語やスペイン語、インド語なども開講して欲しい。
・スペイン語を設置してほしい。・経済夜間主は現在ドイツ語のみだが他の言語も設置してほしい。
・旅行に役立つ程度の NOVA 的な授業を開講してほしい。
・PT や CALL みたいに目的に特化したら良いと思う。
・中途半
端な授業では、専門の文献は読めないし、会話をできないで終りそう。難しいことは、必要に迫られなければ出来ない、
バカ大上等!バカ大なんだから、楽しい語学授業をお願いします。
○単位数の少なさ(9)
・半期2単位であれば履修したい
・単位のつけ方が不満
≪初修外国語調査報告
P.2
付録3≫
・単位をふやしてほしい
・単位数を2にして欲しい
・他の授業と同様に半期で2単位ほしい。
・単位が少なく、必修でもないので取りづらい科目だと思う。せめて他の授業の単位と同じにすれば受ける人も増えるの
では。
・通年で 2 単位は少ない気がする。
・単位を上げてほしい。
・単位を通常授業と同程度にしてほしい。
○なぜ必修でないか?(6)
・第二外国語が必修ではないのは何故ですか?CALL や PT などの TOEIC に特化した授業を必修にするよりもよっぽどよ
いと思います。むしろ、AL やAS、AW のような授業の履修条件を緩和し、実施授業を増やした方がいいと思います(←
「英語」に関してでした )
・他大学は必修になっているとこが、ほとんどだから必修にすればいいと思う。
・他の大学の友達が第2外国語のことで話が盛り上がっていても、・・・自分が引け目を感じるときがある。
・英語以外に、もう1つ必修にしてもよいと思う。
・英語8単位の他に一般教養の必修科目として、第二外国語を設定した方が良いと思う。
・第二外国語必修にしてほしかった。ていうかもっと単位とりやすくしてほしい。他の大学はあたり前なのに、他大の友
達の話についていけない。
○教育学部での措置(5)
・教育学部では、卒業単位にならないので、ドイツ語をとりたかったがやめた。また必修が多くとる余裕がなかった。英
語だけをやる大学はほとんどなく、「第二外国語は何をとった?」と聞かれ答えられない。
・教育学部でも初修外国語が単位にかぞえられるようにして欲しい!!!
初修外国語がない教育学部なんて埼大以外に
そうそうないと思う。
・教育学部では必修にすべきだ。国際化が進む中、共通言語は英語でも、
「文化を知ること」が重要である。そのために第
二外国語は必ず必要である。英語の時間を減らさずに、第二外国語を必修(もしくは何か賞与をあたえるとか)にするの
がよいと思う。第二外国語がないことに必常に遺憾である。
・どうして教育学部は英語以外単位認定しないんですか?
・教育の人は必要単位が1・2年にかたまりすぎて他の外国語がとてもとりにくい。3年以上は就活、卒論もあるから時
間も意欲もある1・2年のうちにもっとたのしい(学ぶ意欲を向上させられる)授業を提案してほしい。
○夜間主での措置(5)
・なぜ夜間主に外国語(ドイツ語、フランス語、中国語など)がないのか?昼間の 30 単位に入れられてしまうので興味が
あっても取れない。あと、時間体が1・2限とかが多いので朝起きられない・・・。
・夜間でも履修できるようにしてほしい。
・夜間ではドイツ語しか開講されていないから、履修するのは難しいと思います。
・履修したい気持はあるが夜間主学生にとっては選びづらいように思います。
・夜間主でもドイツ語以外で選べるものがあれば履修したかもしれない。
○時間割(2)
・外国語の授業が通年で 1.2 限とかにあるので、朝起きるのが難しいからと思って敬遠してしまう。また、単位が 1 単位
だったり、セットで受講しなければならないものもある。だから半期 1 コマ 1~2 単位で終る外国語が欲しいです。
(時間
も 5.6~9.10 限に多くしてほしい)
・取りたい時間に開講していないので、工学部学生には少しつらいです。2年ですが、独Ⅰしかとれそうにないです。楽
しいから残念・・・。
○その他(9)
・英語8単位に代えて初修外国語の単位が認められるなら、勉強してみたい。
≪初修外国語調査報告
付録3≫
P.3
・cap 制外での履修を認めて欲しい(他の科目で 2 ケ単位履修していても、履修可能にしてほしい)
・もっと教養学部以外の学部にも手が出しやすいようにしてほしい。
・TOEIC だけでなく、中国語検定など、第二外国語の検定試験を大学側が積極的にPRすれば、(試験のあっせん、単位
の認定 etc・・・)未修者・既修者共に第二外国語に対する意識が向上すると思う。
・できればもっと柔軟なカリキュラムで履修しやすくして欲しい。
・シラバスだけではわからない。
・初修外国語に関するガイダンスを授業以外(例えば、入学式のような機会)に行って欲しい。埼大では、履修しないで
も、卒業できてしまうので、社会に出て、どのような場面、また、どの学部がどのような外国語を学ぶと役に立つのか、
説明してもらえる場があったら、もっと興味をもてた(履修してたかもしれないと思った。)
・英語に重きを置いている感じがするが、同じ外国語である他の言語との差別化をする理由が知りたい。
・外国語系科目は通常科目よりも取得できる単位が少ないので、その分もっと多くのレベルをもうける等で相対時間数を
増やしてほしい。
■授業の工夫要望(9)
・初修の会話の授業はもっと簡単にすべきです。フランス語を取っていましたが、とても大変でした。
・文法ばかりでつまらない。
・もっと単位をとりやすくしてほしい。習熟度別のクラスにするとか・・・第二外国語を必修にするとか・・・。
・今回のアンケートを参考に、通常の教養科目として取りやすいものにして欲しい。
・やはりネイティブの先生の方が、生の音を聞けてやる気が出ます。日本語の授業で中・高校のように文法だけをやるの
は、ある程度必要ではあっても結局身に付かない事が多いけど、生の音を聞いておくと、頭に残りやすい。
・外国人と話す授業を取り入れてほしい。
・長文を読む量(問題数)を少なくして欲しい!
・外国の先生は何を言っているのかよくわからないので、日本語も理解してくれる先生が望ましいと思う。
・文法や細かい言語解説は必要最低限にし、会話や、文章の読解のように、生きた言語の学習が実用的で理想。英語もし
かり。
■個人的なコメント(3)
○時間がない(2)
・英語で手一杯
・cap 制で履修する余裕がない
○初修外国語忌避(1)
・必修じゃなくて助かった。
■英語への言及(10)
○英語授業への注文(9)
・call は 1 コマの中で絶対終らないのでもう少し量をへらした方がいいと思う。
・コールは家で復習又は学習することができないので残念です
・コールをやるくらいなら初修外国語科目をやった方がいいです。コールは TOEIC の形式はわかってすごくいいものだ
けれど、それが TOEIC の点数が上がるのに直結してるとは思いません。コールは意味がないです。
・とにかく英語を楽しくしてください。Mr.○○は良いです。Mrs.○○はダメです。同じく、Mr.○○もダメです。
・TOIEC のスコアが上がればたしかに就活のときにいいかもしれないけれど、スコアがよくても話せるわけではない。ま
た、英語ができるできないより、英語に対してていこうがなくて、伸びる人を欲しがると思うから、英語がたのしくなる
授業の方が大切だと思う。小人数でのスピーキングとか。
≪初修外国語調査報告
付録3≫
P.4
・今のコールシステムはすごく単調。やってもつまらない。文法問題の解説も大ざっぱ。また、1回の授業で復習までで
きる量じゃないときっと勉強にならない。量が多すぎる。1・2年のころと比べてとても増えた。ドリルの穴うめ問題も
何の力を身に付けさせたいか、その意図しているところがわからない。
・CALL 学校以外でもできるようにして下さい。
・コールの授業に意味を感じません。
・call は、自宅でも学習出来るようにして欲しい。青空の下での自習はキツいです。
○英語が大事(1)
・初修外国語をどうするかより、英語の授業にもっと力をいれてほしい。
■その他(14)
・○○先生?○曜 1.2 の先生はとてもいい先生でした。その先生の授業をもっとふやしてほしいです。文法のⅠをとりまし
たが、もしⅡもあれば継続して取りたいと思いました。
・特になし
・特になし
・特になし
・なし
・なし
・特になし
・特になし
・ずっと今のTAの人がいいです!!
・○○先生の定年後のフランス文学専攻の後を継ぐ教授はおられるのですか?いない場合、フランス文学はどうなるので
すか?なくなるのですか?
・特になし
・なし
・パス
・なし