サンタクロースって、いるんでしょうか?

さいたま市立大成中学校 学校だより
平成28年12月1日
『たかが掃除というなかれ』
校 長 千葉 和博
保護者・地域の皆様方に於かれましては、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただ
き感謝申し上げます。師走を迎え、あらためて、今年一年間のお礼を申し上げます。
さて、先日から、3年生の面接練習を校長室で行っています。
面接の中で、「清掃はしっかりとやっていますか?」との質問に、それぞれの答えが
返ってきます。
清掃について、『たかが掃除と言うなかれ』
(優良企業が凡事を徹底する理由)日本実
業出版社発刊、山本健治さんが書かれた本を思い出します。そこには、
「掃除には大きく
いって五つの意味がある」と書かれています。
まず第一に、掃除とは「準備作業であると同時に、これを以て完成する作業」である。
仕事に限らずあらゆることを開始するためには整理・整頓・清掃をして準備し、終わっ
た時には、また片付け・掃除を行うように、掃除をもってすべては完成する。万事は掃
除で始まり掃除で終わり、スタートであると同時にゴールである。第二に、掃除は「点
検と予防」である。すなわち丁寧に掃除することによって問題点やムダを発見すること
ができ、事故を未然に防ぎ、ムダを排除することができる。これは仕事に限らず、人と
しての活動のすべてに言える。まさに、足下の瑣沫の中に根本の問題を見抜くものであ
る。掃除をいい加減にするものは失敗したりアクシデントに遭遇しやすい。第三に、掃
除は「質を表わすバロメーター」である。汚い工場では、必ず不良が出る。汚い売り場
では、商品は輝かない。だらしのない応対では、いいコミュニケーションと喜ばれるサ
ービスは提供できない。
(略)一つひとつが丁寧に積み重ねられなければ、じぎにボロが
出る。掃除は、質を高くする第一歩である。第四に、掃除は「人を磨くこと」である。
掃除は縁の下の仕事の大切さを教えてくれ、それに積極的に携わっていこうという気持
ちを育て、実際に携わっている人に対する尊敬の気持ちを育み、すべての人のおかげと
万物の恵みに対して感謝して生きていくことの大切さを気づかせてくれる。第五に、掃
除は「喜び」である。東京ディズニーランドが一つのモデルを
提起したように、自分とまわりのすべてを気持ちよくするもの
である。
“カストーディアル”と呼ばれる掃除担当の若者たちは
まるでダンスを踊るように、実に軽やかに素敵な顔をしてゴミ
を集め床をきれいにしていく。美しく清潔にすることはやりが
いのある楽しいことであり、だからこそお客様も楽しんでくれ
る。周囲のみんなも気持ちがいいし、それを見ている自分のう
れしいのである。
今年も『大掃除』を迎える、この12月に、今年1年間に感謝をしながら振り返り、
新たな1年が夢と希望に満ち溢れた年になるよう、自分で『大掃除』をすることを期待
しています。