平成28年度 受講生募集要領 - FC-SP 世界に羽ばたく未来創成科学者

九州大学
世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト
( Future Creators in Science Project: FC-SP)
平成28年度
受講生募集要領
1.プロジェクトの概要
「世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクト(FC-SP)」は、将来グローバルに活躍し
うる次世代の傑出した科学技術人材を育成するため、卓越した意欲・能力を有する高校生を選抜
し、九州大学理工系学部において年間を通じ、高度で実践的な教育を行い、その意欲・知識・技
能をさらに伸ばしていくことを目的とする高校生対象の教育プロジェクトです。
受講者の興味関心に対応するため、自然科学の基礎となる物理学、化学、数学、生物学、地球
惑星科学の各分野の最先端を学ぶプログラム(知的探求型プログラム)と、それらをもとに現代
社会における諸問題に「科学」でのアプローチと課題解決を試みるプログラム(課題探求型プロ
グラム)の2プログラム・9分野コースを設けており、徹底した少人数指導を行います。
これらのプログラムにおいては、最先端の科学に関する講義や大学研究室での実験器具等を活
用した実験・実習、受講者相互の交流により、先進的な科学研究と科学的思考力の裾野を広げる
数多くの体験ができます。
自然科学や科学技術に強い好奇心を持ち、将来、科学者を目指したい生徒や九州大学の施設・
設備等を活用し、科学の面白さや考える楽しさの体験を希望する生徒からの積極的な応募を期待
しています。
2.応募資格
九州・山口地区を中心とした高等学校および中高一貫の中等教育学校に在学し、高校1、2
年生(中等教育学校後期課程の相当する生徒。以下同じ。)で、月に2回程度、九州大学の各キ
ャンパス等で実施する本プロジェクトの受講が可能な者
3.募集人員
【知的探求型プログラム】
25名程度
物理学、化学、数学、生物学及び地球惑星科学の各分野コース5名程度
【課題探求型プログラム】 35名程度
次世代科学技術探求コース、未来の生活を考えるデザインコース、先端バイオテクノロジー
実践コース、生物生産と生物環境のフィールド科学コースの各分野コース10名程度
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4.選抜方法
【知的探求型プログラム】
第1次審査及び第2次審査により選抜します。
・第1次審査
応募者から提出された書類を総合的に審査し、合格者を選抜します。第1次審査の合格者
は、各募集人員の2~3倍とし、 第1次審査の結果については、平成28年7月中旬ごろ応
募者あてに書面で通知します。
・第2次審査
第1次審査合格者に対し、面接、課題試験を含む口頭試問により審査し、合格者を選抜し
ます。課題試験は、志望する分野コースごとに異なり、高校1年生レベルの数学や理科の筆
記試験、当日示す課題に対する小論文、大学教員による講演や実演に対するレポートなどを
予定しており、詳細は、後日通知します。
【課題探求型プログラム】
応募者全員に対し、提出された書類の審査及び志望する分野コースごとに面接、課題試験を
含む口頭試問による審査を実施し、総合的に評価して、合格者を選抜します。
5.応募手続き
応募手続きは、Web 上でのエントリー及び所定の書類の提出が必要です。各々所定の期限
までに双方の手続きを完了する必要がありますのでご注意ください。
【1】応募受付期間、書類の提出先
(1)Web 上でのエントリー
・平成28年5月16日(月)から6月17日(金) 17時まで
(2)所定の書類の提出
*郵送(簡易書留)のみとします。
・平成28年5月16日(月)から6月23日(木) 17時まで(受付期間内必着)
・〒819-0395
福岡市西区元岡744
九州大学学務部学務企画課
【2】各手続要領
(1)Web 上でのエントリー
九州大学 FC-SP ホームページの志願者エントリーページより必要事項を記入してください。
(FC-SP エントリーページ URL)
https://fcsp-qu.org/entry.php
(2)所定の書類の提出
【提出書類】
様式は FC-SP のホームページ(http://fcsp-qu.org/index.html)からダウンロードできま
す。書類は手書きによる作成も可とします。
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① 志願票(様式1)
様式1に必要事項を記入してください。
また、生徒手帳(氏名、生年月日、学年、住所、写真が掲載されている箇所)の写しを志
願票の裏に貼るか、もしくは在学証明書を添付してください。
生徒手帳もしくは在学証明書に写真の貼付がない場合は、別途本人の写真かその写しを志
願票の裏に貼ってください。
<志望分野コースの選択>
知的探究型プログラムの5分野コース、課題探求型プログラムの4分野コースのか
ら、志望コースを選択してください。第 1 志望のみの選択も可とし、複数志望する場
合は、以下の要領で選択してください。
・知的探求型プログラムと課題探求型プログラムを志望する場合
知的探求型プログラムの1分野コースを第1志望とし、課題探求型プログラム
の1分野コースを第2志望とすることができます。
・課題探求型プログラムの2分野コースを志望する場合
課題探求型プログラムの分野コースの中から第1志望、第2志望を選択するこ
とができます。なお、知的探求型プログラムの分野コースを第2志望として選択
することはできません。
② 志望理由書(様式2)
様式2(A4サイズ、3項目あわせて2ページ以内)に、自分が志望する分野コースに関
する以下の項目を記述してください。
・ 志望する理由や特に興味を感じている点
・ これまでの実績(これまでに行ってきた勉強や活動について記述し、数学や理科の基
礎的な知識や理解の到達度に対する自己評価を述べてください。
)
・ 将来の目標と、その目標に向かっての今後の取り組みの予定
③ 成績表の写し
昨年度の成績表の写しを提出してください。高校1年生の場合は、中学校(中等教育学校
前記課程)の成績表を提出してください。
④ 現在までの活動についての資料
過去の活動状況や実績を客観的に説明できる資料ⅰ、ⅱを提出してください。資料の選択
にあたっては各自で判断してください。(資料の選択に関する問い合わせには応じられませ
ん。)
ⅰ.クラブ活動実績や、英検/TOEIC/TOEFL/GTEC など英語能力に関するスコア 等
ⅱ.これまでの科学に関する学習・研究活動について客観的に説明できる資料(*)
*次の 1)~4)のうち少なくとも 1 点以上を添付してください。必要に応じて資
料に自己の活動内容等を示す説明文を付けてください。
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1) 中学・高校教員や教育専門家(塾の講師等)による推薦書
2) 高校生を対象とした科学セミナーの修了証の写し
3) 受賞歴や科学イベントの参加歴
4)科学に関して興味を持ったこと、調べたことや研究してみたことなどに関
するレポート(様式2に準じた書式で3ページ以内)
⑤ 保護者承諾書(様式3)
様式3に保護者が自署にて必要事項を記入・捺印の上、提出してください。
6.面接等の選抜審査の日時と場所
平成28年7月16日(土)
・17日(日)に、九州大学伊都キャンパスで行います。日程等
の詳細は応募者に郵送でお知らせします。
7.合格者の発表
最終の審査結果は、平成28年8月3日(水)までに書面で通知します。
なお、電話による合否の問い合わせには応じられません。
8.プログラム開始予定日
平成28年8月20日(土)
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9.プログラムの内容
【知的探求型プログラム】
(実施場所:九州大学伊都キャンパス)
(1)九州大学理学部において、教育経験の豊かな名誉教授等を専任講師に迎えて、月2回セ
ミナー形式で大学レベルの講義を行い、専門科目の基礎を学びます。各プログラムは9月
から本格的に開講し、3月に終了します。原則として、土曜日の午後2時に開講予定です。
また、野外実習などがある場合は日曜日に行うこともあります。更に、学部生及び大学院
生がアシスタントとして参加し、受講生の理解を手助けします。
(2)プロジェクトの後半には、大学レベルの課題を与え、その課題解決に自主的に取り組み
ます。3月にその成果を発表する発表会を公開形式で行います。受講生はこの取組によっ
て問題解決能力を磨き、プレゼンテーション能力を高めることが期待されます。
(3)公開講演会は、プログラム期間中2~3回程度を予定しています。受講生には全ての公
開講演会に出席することを推奨します。特に、関係分野のプログラムに所属する受講生は
出席して、レポートを提出することが義務付けられます。
【課題探求型プログラム】
○次世代科学技術探求コース(実施頻度:月2回程度、実施場所:九州大学伊都キャンパス)
九州大学工学部において、世界最先端のテクノロジーを通して地球環境に配慮した次世
代の科学技術を探求します。このコースでは、科学がいかに工学に応用されているか(科
学と工学の繋がりとその違い)を学ぶ“基礎講座”、実習・実験から科学技術を修得する
“実践研究「ものづくり」”、工学の更なる発展に繋がる科学技術を修得する“応用講座”
を実施します。なお,実践研究は下記テーマを予定しています.本コース参加者はそれぞ
れのテーマに分かれ,各受講生は 1 つのテーマについて研究します。
~永久電流、電気抵抗ゼロの世界~ -196℃での躍動
~ゼロエミッションへの挑戦~
排気ガスからエネルギーを生む
~灼熱の理論限界を目指して~
あらゆる物を溶かす 3000℃にも耐える物質
~鉄を鍛えるナノテクノロジー~
地球上で一番環境に優しい金属
~高い理想を現実へ~ 計算とものづくりのコラボレーション
~2050 年の錬金術~
電子レンジで石を金属に
~何故キレる~ 変形と破壊のサイエンス
○未来の生活を考えるデザインコース(実施頻度:月に2回程度、実施場所:九州大学大橋キ
ャンパス)
九州大学芸術工学部において、複雑で未知な未来の課題に対し、課題解決のためにデザ
イン思考によるアイデア創成やプログラミングによる表現技術を修得するための講義・演
習を行った後、アイデアを実現するプロトタイプを制作します。
(以下、学修計画の概要)
デザイン思考講座/パーソナルファブリケ-ション講座/デザインエンジニアリング講
座/シリアスゲームデザイン講座/プレゼンテーション講座 など
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○先端バイオテクノロジー実践コース(実施頻度:月に2回程度、実施場所:九州大学箱崎キ
ャンパス)
九州大学農学部において、バイオテクノロジーの基礎と実践について講義、実験・実習、
発表と討論を通じて学習します。本コースでは、バイオテクノロジーの発展の歴史と、それ
が人類にどのように役立っているかを学習します。続いて、専門コース(微生物、遺伝子、
タンパク質、免疫、植物)に分かれて、先端バイオテクノロジーの技術を実践的に体験しま
す。
(以下、学修計画の概要)
バイオテクノロジーの基礎、応用に関する講義/微生物、植物細胞、動物細胞の取り扱
い方、それらの培養に関する実習/ドラフトゲノムデータベースを用いた遺伝子の同定
と解析に関する実験・実習/微生物や植物細胞への遺伝子の導入に関する実験・実習/
蛍光タンパク遺伝子の発現と細胞内小器官の観察に関する実験・実習/LC-MS を用いた有
用脂質の分離と解析に関する実験・実習/タンパク質の精製および X 線結晶構造解析に
よる高次構造の解析に関する実験・実習/データの取り纏めとプレゼンテーション
○生物生産と生物環境のフィールド科学コース(実施日程:10月、11月に各実習について
1泊2日で予定、実施場所:九州大学箱崎キャンパス ほか)
九州大学農学部において、その附属施設もフィールドにして、生物多様性、生物資源の
生育環境や生態系の管理、および生産技術などの原理と実技を学びます。農作物を含む植
物、昆虫、そして牛などの哺乳動物と、多様な生物を対象とします。(以下、学修計画の概
要)
生物生産と生物環境に関する概論講義/環境昆虫学および野外実習(農学部付属英彦山
生物学実験施設において昆虫を題材に生物多様性と環境保全を学ぶ)/フィールド畜産
学及び実習(高原農業実験実習場(大分県久住町)で食と農の環境との関わりを学ぶ)
/森林のサイエンス(付属演習林(篠栗町)において森林生態系と環境との関係を学ぶ)
/作物の科学(付属農場(粕屋町)において環境と農業生産との関係を学ぶ)/成果発
表と質疑 *震災の影響で高原農業実験実習場での実習は行わない場合があります。
《交流・共通プログラム》(実施場所:九州大学伊都キャンパス)
知的探求型プログラム、課題探求型プログラムの各分野コースでの学習に加え、年間3回、
各プログラム・分野コースの受講生が集合し、科学技術研究に共通する研究態度や国際性、
異分野間の情報交換を通した研究交流を体験し、研究者としての意識の向上を図るため講義
等を実施します。
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10.連携機関
福岡県教育委員会、福岡県SSHコンソーシアム、佐賀県教育委員会、山口県教育委員会、
熊本県教育委員会、宮崎県教育委員会、長崎県教育委員会、大分県教育委員会
11.備考
・ 本プロジェクトは国立研究開発法人科学技術振興機構「グローバルサイエンスキャンパス」
委託事業です。
・ 本プロジェクトへの応募とプロジェクトの受講は無料です。
・ 本プロジェクトの受講期間は、平成28年8月から平成29年3月までです。なお、引き続
き「シードコース」での学習・研究成果を更に高度に発展させ、本プロジェクトの継続受講
を志望し、シードコースで優秀な成績を修めた受講生を10名程度選抜し、「アドバンスト
コース」の受講生として平成29年4月以降も引き続き指導を実施します。
・ 審査に伴う本学までの旅費は自己負担となりますので、ご了承ください。
・ 受講にかかる旅費は、本事業の委託機関である国立研究開発法人科学技術振興機構の規定に
より、原則、受講生負担となっておりますので、あらかじめご了承ください。(条件により
旅費の一部のみ支給することもあります。個々の条件により異なります。
)
・ 平成28年4月に発生した熊本地震をうけて、熊本地域からの受講生については、罹災証明
等の写しを以て、受講に要する旅費の本人負担分(審査に伴う本学までの旅費を除く)を免
除することとします。また、その他に本地震を理由とした特別な配慮が必要であると判断し
た場合は柔軟に対応いたします。
・ 受講生が所属する学校には、受講生選抜後に連絡調整等の担当窓口を設けていただきます。
12.個人情報の利用について
・ 提出書類に記載された個人情報は、本プロジェクトの受講生選抜で利用するほか、住所・氏
名を受講生に対する手続の案内業務に利用します。
・ 提出書類に記載された個人情報は、受講生選抜後、本プロジェクトの受講を許可された者に
ついて、管理関係業務等に利用します。
・ 提出書類に記載された個人情報及び受講者選抜の結果等の個人情報は、「独立行政法人等の
保有する個人情報の保護に関する法律」第 9 条に規定されている場合を除き、以上の目的以
外の目的で利用すること又は第三者に提供されることはありません。
13.問い合わせ先
九州大学学務部学務企画課(FC-SP オフィス)
電話
092(802)5811
E-mail [email protected]
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