信濃の国 原始感覚美術祭 2015-水まつりうみ

事業名
信濃の国 原始感覚美術祭2015-水まつりうみ
団体名
原始感覚美術祭実行委員会
実施場所
活動の目的
活動の内容
今年は、祭りとは何かという原点に立ち返り、表現者が“祭り”を
生み出すことをテーマに制作を行った。国内外の招聘作家が、
互いに影響を受けながら、木崎湖畔に眠る土地の記憶を造形
化するような作品制作を行った。今年から文化庁の事業として、
レジデンスを行い、オープニングには、麻の貯蔵を行っていた麻
倉ギャラリーで作家のプレゼンテーションを行い、広く市民に活
動を紹介し、地元のやまびこ祭りの踊り連に参加し、親交を深
めた。
木崎湖という地自体が語り出す、伝統となりうるような祭りを誕
生させる水の「祭り生み」の試みとして、千年の森祭り、みのくち
祭り、原始感覚セルフ祭り、海ノ口奉納舞、原始感覚祭り、イシ
カリノカなどさまざまな祭りを行った。
実施場所:長野県大町市
参加作家、参加人数
スペンサー・バイレス、ヴィム・シャーマー、
リー・クーツィ、
シン・
ヨング、
フランチェスカ・パパコーダ、平川渚、香川大介、杉原信
幸、水川千春、気仙沼はるき、鈴木育郎、槇野文平、ハ・ジョン
ナム、
ももカフェ、林迫山、茂木健一郎、中西晶大、Oki 、小室知
也、
ナチョ・アリマニー、吉増剛造、大野慶人ほか
延べ参加者 11 , 000 人
他機関との連携状況
■大町市教育委員会と共催し、加藤種男氏のトークイベントを
行う。
■千年の森自然学校での展示とイベント開催。
■キッズデイ大町での淺井真至のワークショップ。
■地元のやまびこ祭り、北アルプス三蔵呑み歩きへの参加。
スペンサー・バイレス Sculpture 1
実施期間
2015年8月1日~9月6日
活動の効果
湖と田んぼが繋がる原初的風景の木崎湖に、パプア・ニューギ
ニアの秘境探検を行った探検家の西丸震哉の記念館が建つこ
とを契機に始まった原始感覚美術祭によって、生活や信仰、農
業、経済、科学など分化できない生きることそのものを繋ぐ、新
たな在り方の“文化”をつくることを目的とする。
自然の蔦スクリーン
長野県
地元に生まれ育った人と、
その地を愛し住み着いた人自らが企
画を行い、他の地域から人を集められるようなイベントを行っ
た。流木を使って制作された作品が設置された千年の森の川の
中州に、キャンプで訪れた中学生たちが自ら橋を作ってくれた。
作家の創造性が子どもたちの感性を触発した。海を越えてやっ
てくる
「まれびと」
としての滞在作家が、新鮮な感性で土地を表
現することで、地元の人すら忘れているような土地の記憶を造
形化した。
活動の独自性
木崎湖畔で無農薬のお米作りを行う農家の心意気に引かれて
集まった仲間たちが、大地とともに生きる
「生活における花」
とし
ての祭りを作り上げてきた。原始感覚というテーマをもとに、
ジャ
ンルを超えた表現者が集い、木崎湖の豊かな自然とその地に暮
らす人と出逢うことでしか生まれえない常設作品を制作し、原
始感覚の里を形成する。滞在作家のうち4 名が地元の方と結
婚、定住し、3 組に4 人の子どもが生まれ、外部と内部を結ぶ場
になっている。地元の人で面白いことをやりたい人自らが企画を
行い、実現できる場となることで、継続的な祭りづくりを行う。
総括
祭りをテーマに開催したため、作品展示のみを見にくる参加者
は若干減少したが、各担当者が自主的に企画を行い広報に努
めたことで、イベントの集客は増加した。地元作家の企画した
Okiライブでは、たくさんの若者が訪れ、能と地元神楽のコラボ
イベントでは、地元の方がたくさん訪れるイベントとなった。原始
感覚セルフ祭りでは、丸太の神輿を担いだ男たちが火を囲んで
回りだすという秘祭の誕生する瞬間が生まれた。今まで、滞在
作家が宿舎で行っていた作家のプレゼンテーションをオープニ
ングで行うことで、たくさんの来場者が訪れ、市民が、作家の生
の想いや活動に触れる機会となり好評だった。文化庁の事業で
始まった2カ月の滞在制作と初の海外作家による小学校全校
生徒のワークショップは、子どもたちの好奇心に溢れる集中した
時間を生み出した。詩と舞踏の巨匠、吉増剛造と大野慶人のイ
ベントでは、吉増氏の親友で、元慶応大学教授の白馬在住だっ
た井上輝夫氏が 8月25日に亡くなり、井上氏に捧げる詩を詠ん
だ吉増氏の朗読は鬼気迫る迫力を持ち、それに応答する大野
氏の舞踏とともに、
この地に文化の1ページを刻むような稀有な
場を生み出した。
Okiトンコリライブ 原始感覚祭り
海ノ口奉納舞
小室知也×東海ノ口神楽保存会