学校だより《明日から、いよいよ楽しい夏休みです！》先ほどまでは、空一面が灰色の雲に覆われ、時折、空から雨も落ちていました。しかし、パソコンの画面から目を離して、空を見上げると、澄みわたった青空に小さな白い雲がぽっかり浮かんでいます。窓辺には、バラが競い合うように白い花を咲かせています。少し離れた所に目を移すと、白樺の幹が、太陽の光を浴びて白く輝いています。白樺の枝は、たくさんの葉をつけ、葉の重みで下に垂れ下がり、時折吹いてくる心地よい風に枝が揺れています。補習校事務所から見える木立は、光のシャワーを一杯に浴びる姿であり、それは時の流れがまるで止まっているようにも感じさせます。これがニュージーランド、クライストチャーチ、１２月のある日の姿です。日本では、１２月は師走ともいわれ、年の瀬に近付くほど気ぜわしく感じさせます。新しい年を迎えるにあたり、１２月は１年のまとめをする大切な月でもあります。子どもたちは、この１年間の最初に立てた目標の達成は、いかがだったでしょうか。どの程度、目標に迫ることができたでしょうか。子どもたちは、夢と希望を抱きながら、明日に向かって頑張ろうとします。１年間の節目を迎え、子どもたちの夢や希望を家族で話題にされて、子どもたちの前向きな生き方を応援していきたいものです。平成 26（2014）年 12 月 20 日カンタベリー日本語補習校校長古川明お知らせ① 校内読書感想文展４学期に「校内読書感想文展」が行われます。読書感想文は、この夏休みに子どもたちが学年に応じた本を読み、主人公や作者の考えに対して子どもなりの意見や感想を文章化するものです。感想文の文章表現は子どもの学年段階に応じて違いはありますが、読書感想文は本を読んだ後の自分の意見や感想を文章にして、友達や周りの人たちに伝えることを目的にしています。主語や述語を明確にし、句読点を適切に使用されていることが、読む人にわかりやすい文章となります。お子さんが書いた感想文は誤字脱字がないかどうか、ご家庭でお子さんに見直しの指導をお願いします。 ◯ 主題：自由課題 ◯ 提出期限：２０１５年１月３１日（土）《学年によっては２月７日（土）》 ◯ 最優秀賞１名、優秀賞２~３名、佳作８名（優秀賞以上は補習校ホームページに掲載します）お知らせ② 平日補習（有料）について平日補習は、補習校の学習内容や家庭学習の補習指導を通して、子どもたちの学習理解を確実なものにすることを目的にしています。平日補習は、今年度から担任と相談して補習の曜日や時間を決めることができます。また、補習の希望者が、たとえ一人でも実施しております。平日補習については、是非、担任とご相談されることをお勧めいたします。保護者皆様におかれては、先日、２回にわたる臨時保護者総会にご出席をいただき、誠にありがとうございます。また、校内研究の一環としての公開研究授業並びに授業参観にご参加をいただきありがとうございました。その際、ウェリントン補習授業校から、石川校長先生他３名の先生方も参観にいらっしゃっていました。本校の子どもたちや教員について、石川校長先生より感想を寄せてくださいました。その一部を、下記に紹介いたします。「授業を見学して感激したのは、・・・どの子どもたちも学習に対して生き生きと、そして真剣に取り組んでいたことです。休み時間、数人の子どもたちに声をかけましたが、どの子どもも『補習校の勉強が好き。』『補習校に来るのが楽しい。』と生き生きと話をしてくれました。また、とても規律のある授業がなされていて、先生方の日々のご指導の様子が伺えました。何より感動したのは、教室の中で英語で話す子どもがいないということです。カンタベリー補習校の子どもたちは、皆さん日本語で話をしています。自然と、『補習校では日本語』という感覚になっているのでしょう。こういった言語環境が、さらに子どもたちの日本語力を向上させる正のスパイラルになっているのだと思います。・・・授業以外でのカンタベリー補習校の先生方の業務や研修方法、研修の様子などを詳しく知ることができました。これも私たちには大変感慨深いものでした。・・・先生方は研修（授業研究）を通して、授業の改善と向上を目指し、切磋琢磨されている様子に、大変感動いたしました。・・・」石川校長先生は、本校の子どもたちや先生方を新鮮な視点で観察され、気づかれたことをありのまま教えていただきました。本校が抱える課題は、世界の補習校が抱える課題と共通な点でもあります。困難な課題でもありますが、「今よりも一歩前へ」の精神で、全職員一丸となって、授業の改善と向上を目指し、努力を続けていく決意です。今後も、授業研究を重ねながら授業改善を進め、子どもたちに「確かな学力」が身に付くよう全職員で取り組んでまいります。保護者皆様、今学期のご支援ご協力に感謝申し上げます。