オハイオ州で事業立ち上げする企業への ビジネス優遇措置 *詳細情報に関しては、以下のウェブサイトをご覧下さい。 http://www.odod.state.oh.us/EconomicDevelopment.htm 事業所用地選定のための情報提供-敷地開発支援 敷地選定支援:ウェブサイトOhio Sites.comや各地域の経済開発機関を利用することによって、新規事 業投資企画のために必要な産業用地や建物を検討する際に必要なサポートを受けることが可能になりま した。利用可能な敷地および建物に関する情報は州と各地域の経済開発担当者間の協力によって管理さ れています。この情報はウェブサイトwww.OhioSites.comにて毎日24時間ご利用いただけます。 迅速な許可証取得支援:オハイオ州政府開発局を初め、オハイオ州環境保護局、オハイオ州商務局、 オハイオ州運輸局、オハイオ州公益事業委員会が相互に協力し、ビジネスに必要な様々な許可証(産業 別、建築物、環境規制等)を迅速かつビジネスに有利な方法で取得できるようサポートします。 道路工事開発助成金 (Roadwork Development Account (629)):当助成金は、エンジニアリングや設計費用 を含めた公共道路補修工事に適用されます。対象となるのは主に製造、研究開発、ハイテク、企業の本 社、物流に関連したプロジェクトです。基本的に雇用創出もしくは維持が条件となり、助成金はそれぞ れの地方管轄に提供されるため、各市町村の関与が必須となります。 オハイオ州鉄道開発コミッション (Ohio Rail Development Commission):融資と助成金はエンジニアリン グや設計を含めた公私鉄道補修工事に適用されます。一つのプロジェクトに使われる助成金の金額と種 類に関しては雇用創出数と鉄道輸送量によって異なります。 オハイオ州水道開発公社 (Ohio Water Development Authority) – 地方経済開発基金:水道または公衆衛生・ 下水道を改善工事する場合、地方自治体に対して低利子および好条件にて融資が可能です。その融資は 各地方自治体に直接提供されます。 地域開発ブロック助成 (Community Development Block Grant):地域経済開発に有益なプロジェクトとし て、公共道路、水道、下水道の改善工事を行う場合、州を通じて連邦政府から助成金を受け取ることが 可能です。企業は雇用創出が必須条件となり、従業員の最低51%は、プロジェクトが実施されるカウン ティ内の低・中所得者層から雇わなければなりません。 施設の建築と設備の購入-低利子融資と助成金 緊急支援助成金 (Rapid Outreach Grant):当助成金は水道、下水道、道路、そして鉄道改善を含む敷地 内外のインフラストラクチャー改善のために、製造業、研究開発、ハイテク、企業の本社、物流業を 主事業とする会社を対象として支給されます。助成金には限度があるため、支給が認可されるには当該 プロジェクトが十分な雇用を創出することと維持することが必須条件となります。当助成金に申請する 前に、他の公的・私的な融資の可能性について考慮する必要があります。 166直接融資 (166 Direct Loan):新規建造物の建設、既存施設や機械・設備の購入に関わる費用の援助 を通じて、製造業及びその他の該当する施設・機関を支援するため、直接金融融資が可能となっていま す。融資額は、通常プロジェクト費用の30%となっており、下限額は35万ドル、上限額は100万ドルと なっていますが、州開発局長の判断に応じて上限が上がることもあります。融資は固定金利(現在3%) となっており、契約条件・期間等は商業銀行のものと類似しています。当融資を受けるには十分な雇用 創出と維持が必須条件となります。 オハイオ州企業債融資制度 (Ohio Enterprise Bond Fund):この融資はStandard & Poors社のAA-(ダブル Aマイナス)のファンドレートに基づきます。企業に貸し出される金利は、債券の発行された種類によっ て固定されており、期間は設備に関しては7~10年、不動産に関しては15~20年となっています。この 制度を通じて最高1,000万ドルまで融資が可能となっています。 研究開発投資への融資 (Research and Development Investment Loan Fund):研究開発を主事業としている プロジェクトに関しては、100万ドルから2,500万ドルの直接金融融資が可能となっています。融資は固 定金利(現在3%)となっており、契約条件・期間等は商業銀行と類似しています。返済の元金と利息 の合計額に相当する金額は、事業活動税の減免を受けることが可能です。 従業員の雇用と育成―労働力促進助成金 従業員募集、採用試験、審査サービス (Pre-Employment Recruitment, Testing and Screening Service): オハイオ州の雇用と家族サービス局では、州内各地にある雇用促進センターと共同して、各種技能検定 試験や、従業員募集のサービスを提供しております。このサービスは企業に対して基本的に費用はかか りません。ただし、従業員の最終選考や雇用過程に関しては、各企業が責任を負うものとしています。 企業にとっては、新規雇用一人当たり最高1,000ドルの経費軽減となります。 新社員及び現職社員の育成補助金 (New and Incumbent Employee Training Grants):この制度は、製造施 設や営業所、事業所が雇用創出・維持のために実施する新規、現職の従業員教育にかかる費用に対し て、資金援助を提供するものです。管理技術、教員雇用費、教員対象の教育費、必要な旅費、そしてそ の他関連のある育成経費を含めた全費用の最大50%(育成補助金を受ける資格を持つ地域は最大75%) 支援しています。その一方で、地方の雇用促進センターが運営する連邦労働力投資政策基金は、現職社 員と一部の新社員を対象とした育成費用を援助しています。 労災補償事務所による保険料割引制度 (Bureau of Worker’s Compensation Premium Discounts):企業が主 導する麻薬所持禁止及び安全衛生の促進といった安全性確保の取り組みを通じて、オハイオ州に所在す る企業は従業員の年間労災補償保険料をさらに下げることが可能です。 ビジネスコストの削減―州・地方税の優遇措置 雇用創出税控除 (Job Creation Tax Credit):オハイオ州内で3年以内に最低25人のフルタイム従業員を雇 用する企業は、雇用創出税の控除を申請できます。また、当税控除は、3年以内に10人以上のフルタイ ム従業員を新規雇用する一部の高賃金企業にも適用されます。各企業の税控除額は、その企業で新規雇 用となった従業員が州に支払う源泉徴収税に基づいて算出されます。そして、税控除額は各企業の事業 活動税の減免に適用されます。年間控除税額が年間課税額を超過する場合には、その差額が還付されま す。一般的には、課税額の25~55%が5~7年間にわたり控除されます。この税優遇措置を受けるため には、各企業はプロジェクト開始前に申請が必要となります。 研究開発への投資に対する税控除 (Research and Development Investment Tax Credit):当税控除は、 オハイオ州内の企業が実施する認定された研究にかかった費用を対象とした還付不可のオハイオ州事業 活動税控除です。認定された研究にかかった費用とは米国内国歳入法典第41条に基づいて承認されたも ので、自社内研究支出と委託研究支出の両方が含まれます。控除額は各年の該当する全投資額の7%に あたり、この控除は最長で7年間繰り越しが可能です。 地方財産税控除 (Local Property Tax Exemption):オハイオ州の地方自治体は、不動産(土地、建物)や 有形動産(機械、設備、備品、在庫)にかかる地方財産税を課税します。オハイオ事業ゾーンや地域 再投資区域プログラムを通じて、地方自治体は企業にかかる地方財産税の一部を減免することができ ます。一般的にオハイオ事業ゾーンによる税優遇措置では、不動産や有形動産に対する課税が50%~ 75%、10~15年間にわたり控除されます。地域再投資区域プログラムでは、不動産税は最高100%、 15年間減免されます。2009年までにオハイオ州では有形動産税が撤廃されます。 売上税と在庫税の控除 (Sales and Inventory Tax Exemptions):製造業者が使用する機械や設備の種類に よっては、その購入にあたって、州と地方の売上税が免除されます。
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