ロマネスク美術 おおよそ 950 年頃から 1200 年ごろにかけて生じた西ヨーロッパの中世美術の大様式。 ゴシック様式に先行する。建築では、古代ローマのものを踏襲しながら、ロマネスク 独特の堅牢な石材による教会堂が作られた。ロマネスクの美術はキリスト教の美術で あり、古代ギリシャ・ローマが写実性を重んじるのと異なり、精神性に重きをおいた 抽象的な表現を目指している。 バロック 1580 年頃から 1730 年頃にかけての西欧の美術様式を指す。調和を重んじ静謐<せい ひつ>で抑制のある古典主義的な傾向に反して、バロックの特長は、激しい動勢を好 み、燃え立つ情念を表現し、躍動する生命力を生み出している。この時期の代表的な 作家では、ルーベンス、レンブラント、ベラスケス、彫刻家にベルニーニなどがいる。 ロココ 1730 年頃から 70 年頃にかけての西欧の美術様式を指す。バロックが荘重で激しい情 念の表出を好んでいたのに対し、貴族社会から生まれたロココでは軽快、優美、典雅 さが特徴となる。その趣味は室内装飾や工芸などに明確に表れている。
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