学校便り 平成27年1月(PDF:688KB)

学校だより1月号
きずな
平成 27年1月30日(金)
奄美市立住用中学校
“輝け
さわやかに
風は住用中から”
立志式式辞
校長
小原 忠教
「従藍而青(じゅうらんにしょう)」という言葉があります。漢文で「藍よりして而(しか)も青し」
と読みます。これをことわざにして「青は藍より出でて藍より青し」とも言われます。糸を青く染める
のに,染料の藍に浸しては乾かすことを繰り返します。やがて染料の藍よりも鮮やかな深い青に仕上が
ります。「従藍而青」の教えるところは,人が成長する上で努力や鍛錬がどんなに大切かということの
たとえです。同義語に「出藍の誉れ」があります。これは特に弟子が先生より優れているという評判・
名誉であるときに使います。
今の社会は,私が子どもだった50年,40年前とは大きく時代が変化しています。たとえば私の時
代は3種の神器といえばテレビ・洗濯機・冷蔵庫でした。生活の快適さが向上し,楽しみを求め,行楽
も多彩になりました。現代はさしずめスマホ・薄型テレビ・DVDレコーダーでしょうか。アナログか
らデジタルへの大きな転換でもあります。ただ快適になったという以上に,新たな可能性のある期待に
満ちた世界の到来と私は見ています。
このような新しい時代に,今の子どもたちが「従藍而青」と成長するためには,ものの便利さだけを
追求するのではなく,親から子へ伝えたい,時代を超えた「心の三種の神器」もあってもいいように思
います。20年ほど前,「負けないこと,投げ出さないこと,逃げ出さないこと,信じぬくこと,駄目
になりそうな時,それが一番大事」という歌がありました。私にとっては辛いとき自分に言い聞かせ,
励ます魔法の言葉でした。皆さんはこのような自分を励ましてくれる言葉に出会いましたか。最近私が
出会った好きな言葉に 「朝は希望に起き,昼は努力に生き,夜は感謝に眠る」 というのがあります。
これは日本のある自動車会社の社長の日記の一節で,その社長の口から広まったといわれてい ます。健
康的で人間らしい生き方だなあと,最近心に焼き付いています。
私は朝起きるとき,目覚めが悪かったり,今日は休みだったらいいのにと思ったりすることがありま
す。これでは希望に起きているとは言えません。そんな日は嫌な感じの多い日になってしまいやすいも
のです。「さあ,今日も頑張るぞ」というような希望のある起き方をしたいなあと思います。そのため
には自分に言い聞かせるのがいいのだそうです。皆さんはどうでしょうか。「授業では先生の話をしっ
かり聞こう」「しんどいことがあってもやり抜くぞ」と自分に言い聞かせていくと,そのことは忘れて
しまっても,心の奥底に残っていて,その日は本当にやる気が出たり,頑張れたりするのだそうです。
「夜は感謝に眠る」これもなかなか難しいものです。イライラしたり,悩み事を抱えたまま寝込んでし
まうのもしばしばです。
「希望」「努力」「感謝」これが私が皆さんの心に留めておいてほしい「心の3種の神器」です。3
つとも外からは見えないし,与えることはできません。自分で生み出し,織りなす心象(心の形)です。
そしてこの3つは長い人生においても欠かせないものです。「希望」や夢がないと生きていけません。
「努力」がないと夢や希望があってもそれは実現できず,絵に描いた餅となってしま います。
いちばん難しいのは,「感謝」の心を持ち続けることです。私たちは一人で生きていくことはできま
せん。周りの多くの人や物の恩恵の中で生きています。衣食住すべてにおいて人の世話になっていない
ものはありません。特に自分を生み育ててくれた親に対しては,感謝してもしきれないくらいでしょう。
その人としての道を大きく外れた時を「不孝=不幸」というのでしょう。
スポーツにおいても文化・芸術面においても,その道の一流と言われるひとは,喜びの時も悲しみの
時も感謝の念が湧き出るようです。幕末の吉田松陰は,幕府にとらえられ,処刑される寸前に,親への
感謝として,次のような辞世の歌を詠んでいます。壮絶で偉大な人生を歩んだ男の人間らしさを見る思
いがします。
親思う心にまさる親心今日のおとづれ何と聞くらむ
(私が親を思う以上に,私を思う親。私が処刑されると聞いて,どんな思いでおられることか。)
皆さんも自分を励まし勇気づける言葉を大切にして強く生き抜いてください。そんな中で自分自身が
磨かれ,染め上げられ「従藍而青」と大きく花開くことでしょう。
2月・3月の行事予定
2/
2/
2/
2/
5(木)中学校入学説明会
7(土)県 PTA 活動研究委嘱公開(大和村)
17(火)学年末テスト(~19)
20(金)学級 PTA(音楽発表会)
PTA役員会
2/ 22(日)市まなびフェスタ
3/ 5(木)公立高校入試1日目
第3回学校評議員会
3/
3/
3/
3/
3/
3/
3/
3/
6(金)公立高校入試2日目
9(月)球技大会
12(水)卒業式
13(木)公立高校合格者発表
17(火)田植え
25(水)修了式
26(木)学年末休業,PTA送別会
27(金)離任式
小中合同PTA研修会
おめでとう!
2年生
1月 10 日,合同PTA研
修会が開催されました。今年
は,島唄でおなじみの橋元和
昌さんを講師に迎え,
「奄美大
島の祭祀八月踊りと掛け唄の
解釈」をテーマに,奄美の歴
史,文化の継承について幅広い内容のお話を聞かせ
ていただきました。
八月踊りを後世に伝えたいという熱い思いから,
今年度は山間集落で八月踊りを定期的に練習され
ていましたが,橋元さんは,この活動にも積極的に
携わっていらっしゃいます。
1月 30 日に立志記念行事を行いました。
ふるさと奄美について考える機会を作ってくだ
午前中は,自分たちで作った餅米で恒例の餅つき
さった住用小学校と役勝集落のみなさん,橋元さん, をしました。保護者やおばあちゃん方の頼もしい協
ありがとうございました。
力をいただき,楽しい思い出となりました。
その後の立志式では,2年生4名が立志の決意や
誓いの言葉を述べ,
「手紙」を歌いました。 田中地
域教育課長さんの祝辞,
保護者や1・3年生から
の温かいメッセージを聞
き,改めて大切に育てら
れていることを感じる素
1月 20 日~24 日は学校給食週間でした。
敵な行事となりました。
本校では,次の四つの取組をしました。
1 上水栄養教諭による講話
中学生に必要な栄養,理想
的な食事,給食が私たちの口
に入るまで等,たくさんのお
話を聞きました。
2 安田養護教諭によるお話会
テーマ:給食
絵本「いのちをいただきます」
成人祝賀駅伝大会に,前田高志先生,久保賢太郎
と人形話を聞きました。
君,與島大嘉君が出場しました。前田先生は 3.2 ㎞
3 給食標語づくり
を 9 分 34 秒で走り,堂々の区間1位。賢太郎君と
4 全校給食
大嘉君も受験生とは思えぬたくましい走りで,見事
給食技師の宮澤さん・河野さんを囲み,全校生
完走しました。応援ありがとうございました。
徒・職員でにぎやかな給食となりました。
立志式
学校
給食
週間
第48回成人祝賀奄美市地区駅伝大会
蛍光タスキをつけよう
鹿児島学習定着度調査
1・2年生を対象に,
鹿児島学習定着度調査
が行われました。生徒の学力の状況,学習に関する
意識や学び方などの学習状況を把握すること,生徒
の実態を今後の授業や指導に生かすことがねらい
です。結果はPTA等でお知らせします。
住用駐在所の中附さんから,
蛍光タスキをいただきました。
登下校時だけでなく,暗い中
歩いたり自転車に乗ったりす
るときに着用して,交通事故
防止に努めましょう!