日露戦争アーカイブズ ガイドブック

Guide Book
目 次
発刊の辞 ……………………………………………………… 2
全5巻の概要 ………………………………………………… 3
シリーズ「
シリーズ
「雲」No.2 の内容 ……………………………… 4
本 DVD のご利用に際して ………………………………… 6
ご利用方法 …………………………………………………… 10
[資料]総合目次からの検索 ……………………………… 11
人 名 ……………………………………………… 11
地 名 ……………………………………………… 17
組 織 ……………………………………………… 18
兵 器 ……………………………………………… 19
写 真 ……………………………………………… 19
地 図 ……………………………………………… 21
年 表 ……………………………………………… 22
資 料 ……………………………………………… 23
坂の上の雲 総合目次からの検索 ………………………… 24
人 名 ……………………………………………… 24
地 名 ……………………………………………… 25
組 織 ……………………………………………… 25
兵 器 ……………………………………………… 25
解 説 ……………………………………………………… 26
澪標の会について …………………………………………… 27
出典・
出典
・参考資料一覧 ………………………………………… 28
(1)
シリーズ
「雲」 No.2 - ガイドブック
シリーズ「
発刊の辞
本年(2005 年)は日露戦争終結 100 年という区切りの年を迎え、また
太平洋戦争の敗戦から60年、南アジアにおいては米国が北ベトナムへの
爆撃を開始して 40 年、このベトナム戦争の終結から 30 年という節目に
もなります。さらに中東に目を転じれば、いまだに戦火がくすぶってい
る地域が後を絶ちません。
バブル経済崩壊後の失われた十年から出口も見えずに模索している日
本にとって、単なる戦争是非論や善悪論としてではなく、鎖国 300 年の
眠りから覚まされた日本がきわめて短期間に西欧の先進国に比肩できる
だけの力をつけた源泉がどこにあったのか、日本という国をときの為政
者や国民がどう捉え、どのような行動を示していたのか、そこに日本と
いう風土がどのように影響していたのかなどを再確認することがきわめ
て重要になってきているように思えます。それこそが歴史の教訓と言え
るのかもしれません。
このような視点で司馬遼太郎『坂の上の雲』を熱読していた有志が集
まって、もう一度原点に立ち帰って日露戦争を考え直すべく、
「澪標の
会」
(会の内容につきましては 27 ページをご参照ください)を発足させ
ました。準備期間を入れれば、すでに二年前に遡ります。
世界各国から集まった従軍記者や観戦武官が先端的な写真、印刷、電
信技術などを駆使して新しいジャーナリズムを勃興させ、多数の資料を
残してくれたことに感謝しつつ、
より広範な資料の蒐集に専心した結果、
当時の貴重かつ膨大な一次資料を入手することができましたので、その
多くの資料をできるだけ余分な修飾を施さずにDVDにまとめ、5回に分
けて発売することにいたしました。
今回頒布させていただきますのはその第1回配本にあたり、まず
「No.2」をお届けいたします。 2005 年 8 月
(2)
全5巻の概要
シリーズ「雲」No.1 から No.5 までの内容は、おおよそ次のとおりです。
■ 日露戦争アーカイブズ 【シリーズ「雲」
No.1
】
No.1】
(第 2 回配本)
開戦前夜から開戦へ
鴨緑江、鳳凰城、金州・南山の戦い
ロシア旅順艦隊と旅順港の戦闘
その他
No.2
】
■ 日露戦争アーカイブズ 【シリーズ「雲」
No.2】
(本巻)
遼陽会戦から旅順陥落
水師営の会見
バルチック艦隊出航からノシベまで
その他
【シリーズ「雲」
No.3
】
■ 日露戦争アーカイブズ No.3】
(第 3 回配本)
バルチック艦隊の東航
日本海海戦
その他
【シリーズ「雲」
No.4
】
■ 日露戦争アーカイブズ No.4】
(第 4 回配本)
沙河から奉天開戦
樺太
ポーツマス条約から休戦
凱旋
その他
■ 日露戦争アーカイブズ (第 5 回配本)
【シリーズ「雲」
総集編】
第4回までの配本に未収載の追加・新規資料(赤十字関係資料、新
聞資料、漫画 / 絵画資料、肖像画を含めた日露戦争参加[戦死・負
傷・勲功賞者]将兵録、その他)
(3)
シリーズ
「雲」No.2 の内容
シリーズ「
■ 構 成
本シリーズの構成は、大きく分けて
① 日露戦争自体の資料
② 司馬遼太郎『坂の上の雲』の中のキーワードに基づく資料
となっています。
①は各種一次資料などをもとに、以下の項目に沿って見たいところ・
探したいところを選択できます。
◇人名 ◇地名 ◇組織 ◇兵器 ◇写真 ◇地図 ◇年表 ◇資料
これらの詳細は本 DVDのご利用方法(10 ページ)でご確認ください。
②は、
『坂の上の雲』のキーワードを以下の項目ごとに選択し、同書のど
の部分に記述されているかを調べることができます。
◇人名 ◇地名 ◇組織 ◇兵器
これは日露戦争を主題とした小説、司馬遼太郎『坂の上の雲』を読ま
れる方に対して理解を助ける資料としても活用していただくことを意図
したもので、いわば『坂の上の雲』の副読本としての利用を考えたもの
です。底本には文春文庫新装版第 12 刷を使用しています。
これらの詳細についても 24 ページ以降でご確認ください。
また、②の『坂の上の雲』のキーワードから ①の資料の写真にリンク
していますので、関連資料を素早く見ることができます。
本企画の特徴は、日露戦争当時または直後の記録資料を中心に構成し
ていることです。とくに本巻の価値を高めているのが 3,000 枚を超える
写真で、100 年前のものとは思えない迫真に満ちた良質の写真も多数揃
えてあり、これらを個々のカテゴリーごとに検索を行えるようにしまし
た。なお、これらの写真には電子透かし(ウォーターマーク)が入って
います。ブラウザでの閲覧のみでご利用ください。
(4)
その他、地図(一次資料をもとに、わかりやすく再描画したもの)
、図
版、日露軍隊の兵力対照、編成表、堡塁砲台表、艦船の仕様などを収載
しています。
また、今回は明治 37(1904)年から明治 38(1905)年までの年表を
収載してあります。日露戦争に関することだけでなく、対象をひろく集
め、2年間で約1,400 もの出来事を記述していますが、その多くを一次資
料から抽出して新たに作成したものです。
■ 収録資料
いまとなっては入手困難な一次資料を中心に収録しています。主なも
のを、このリーフレットの巻末に列記していますが、詳細は「出典・参
考資料一覧」をご覧ください(28 ページを参照してください)
。
■ 本巻の時代区分
収載範囲は、おおむね明治 37(1904)年7月末から明治 38(1905)年
1 月末までとなります。
明治37年2月8日に陸軍の仁川上陸と連合艦隊の仁川沖海戦で幕を開
けた日露戦争は、その後 4 月末からの九連城、鳳凰城、金州・南山の戦
いを経て6月15日に得利寺の戦いで日本軍が勝利を収めました。本巻は
その後、すなわち陸軍関係では 7 月 31 日の大石橋、析木城の占領、さら
に遼陽会戦、沙河会戦、旅順総攻撃・二〇三高地の攻防、水師営の会談、
そして黒溝台の戦いまでが収載範囲になります。
一方、海軍関係では前述の仁川沖海戦を緒戦として、連合艦隊による
第八次までの旅順口攻撃と三次にわたる旅順口閉塞作戦が5月初旬まで
展開されました。本巻では、その後の 8 月 10 日、ロシア極東艦隊が旅順
港を出航して南下したところで連合艦隊との間に行われた黄海海戦、お
よびその四日後の蔚山沖海戦が対象となります。またロシア・バルチッ
ク艦隊がリバウ港を出航しノシベで足止めされるところまでも本巻の範
囲です。
この範囲は、ほぼ『坂の上の雲』文春文庫新装版の第四巻・第五巻に
相当することになります。
(5)
■ 用語の統一について
とくに固有名詞については、字体に関わる問題や、外国の地名・人名
のカナ表記方法など、用語をどのように表記するかが課題になります。
このアーカイブズでは、いまの方々が比較的慣れ親しんでいるという
ことから、
『坂の上の雲』における表記を取り入れました。この小説に出
てこない膨大な固有名詞もありますが、これらについては全体を俯瞰し
ながら、できるかぎり自然で多く用いられていると考えられる表記を採
用しています。ただ一部において、底本の違いから不統一になっている
表記があることを、あらかじめお断りします。
検索インデックスは「アイウエオ順」ですが、できるだけ一般的に通
用している読みを基にしました。たとえば「蔚山」の蔚はイですが、こ
の地名はウルサンと呼ばれることが多いので、
「ウ」の項にも入れてあり
ます。一方、現地読みを日本語読みで言う場合も多く、ここではほとん
どの地名を通常の日本語読み表記に準拠しました。なお濁音・半濁音は
清音部に含めています。
―― 本 DVD のご利用に際して ――
■ 利用環境
この DVD のケース裏に記載してあります。
、Flash Player のインストール
■ Web ブラウザ、
ブラウザ、Adobe Reader 77、
この DVD は Web ブラウザ上で動作します。Internet Explorer を用い
る場合、できるだけ最新のバージョンをインストールしてください。次
のサイトからダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/windows/ie_intl/ja/default.mspx
ただし Macintosh では Safari をご使用ください。Mac 版の Internet
Explorer でのご利用は保証しません。
この DVD は Adobe Reader 7、Flash Player が必要です。これらはこ
(6)
のDVDに同梱されていますので、必要に応じてそこからインストールし
てください。インストールの手順は以下のとおりです。
まず DVD をドライブに挿入します。
オートラン機能によって、自動的に読み込まれ、第1図に示すラン
チャーボックスが表示されます。
▲ 第1図
Adobe Reader 7 をインストールしたいときは「Adobe Reader のイン
ストール」をクリックします。インストール画面が表示されますので、そ
のガイドにしたがって操作してください。お使いの PC に Adobe Reader
があらかじめインストールされている場合でも、バージョンが古いと正
しい動作が得られません。かならずバージョン 7.0 でご使用ください。
Flash Player は、ご使用の Web ブラウザによって異なります。Internet
Explorer をお使いの場合は上から3番目のボタンをクリックしてインス
トールしてください。他のブラウザ(この DVD では Firefox、Safari の
み検証してあります)の場合は一番下のボタンをクリックしてインス
トールを行ってください。
以下に、Internet Explorer 以外のブラウザをご使用になる場合の Flash
Player インストール方法を例にご説明します。
ランチャーのボタンをクリックすると、第2図(A)に示すボックス
が表示されます。ここで“U.S English”が選択されていますので OK を
押します。 同図(B)のボックスが表示されたら、そのまま Next を押
(7)
します。
▲ 第2図 (A)
▲ 第2図 (B)
第3図の画面が表示さ
れます。
この DVD は Windows
環境では I n t e r n e t
Explorer 以外のブラウザ
では FireFox でのみ検証
▲ 第3図
済みですので、このバー
ジョンを指定します。
選択後に「Install」を押すと、インストールされ、画面が変わります。
「Finish」を押して完了です。
ランチャーの左下にある「次回起動時もこの画面を表示」にチェック
マークを入れておけば、ブラウザを変更したときなどに必要なバージョ
ンの Flash Player を簡単にインストールできます(出荷状態ではチェッ
クマークが入っています)
。必要がなければチェックをはずしてくださ
い。チェックボタンをクリックするだけではずすことができます。
ランチャーから、このDVDの内容をご覧になる場合は、一番上のボタ
ン「DVDコンテンツの表示」ボタンをクリックします。以下、閲覧方法
については 10 ページ以下をご覧ください。
なお、このままDVDを閲覧するか、または「終了」ボタンを押して終
了させると、次回の起動時からはこのランチャーは表示されず、直接、
オープニング・アニメーションから始まるようになります。次回もラン
(8)
チャーを表示させたい場合は、
「次回起動時もこの画面を表示」のチェッ
クマークが入ったままにします。
■ Adobe Reader 7、
、Flash Player のアンインストール
プログラムを削除したい場合は、かならず次の手順で行ってください
(Windows の場合)
。
スタートボタン→コントロールパネル→プログラムの追加と削除
ここで出てくるダイアログボックスの中からアンインストールしたい
プログラムを選択して「削除」をクリックします。
■ 注意事項
この DVD は SXGA(1280 × 1024 ドット)以上の画面用につくられて
います。しかしノート PC の主流である XGA(1024 × 768 ドット)の画
面でも、右側が若干欠けますが、コンテンツは正しくすべてが表示され
るようにしています。
WebブラウザにFirefoxを使用している場合、表罫の一部が見えない現
象が生じます。また Firefoxにおいて、たまに表の高さが極端に広く表示
されることがありますが、この場合はいったんそこから出て、再び入り
直していただくことで解決します。表の縦罫が表示されない現象は、
Macintosh の Safari でも生じます。
(9)
―― ご利用方法 ――
■ TOP メニュー
DVDをセットして、ランチャーで「DVDコンテンツの表示」をクリッ
クするとオープニング・アニメーションの後、この画面が表示されます
(ランチャーを表示させないようにしておけば、DVD をセットするとこ
の画面になります)
。
この中からみたい項目の
タブをクリックします。
ここをクリックすると
「解説」 が表示されます
が,最初に開いたときに
は表示されています。
『坂の上の雲』の中のみ
たい項目のタブをクリッ
クします。
▲ 第4図
( 10 )
﹃坂の上の雲﹄総合目次
総合資料目次
■ 解 説
オープニング・アニメーションの後に「解説」が表示されます。
これは『日露戦争写真帖』
(大本営写真班撮影 小川一真出版部発行)
から、今回の範囲の「概説」を現代語に直したものです。個々の内容を
お読みになる場合は、左の項目ボタンを押してください。
―― [資料]総合目次からの検索 ――
■ 人 名
[資料]総合目次の「人名」をクリックすると、下図に示すインデック
ス画面が表示されます。
PCの性能にもよりますが、画面が表示されるまでに若干の時間が掛か
ることがあります(その間、
「システムを起動中です」というメッセージ
が出ています)
。
③
④
↓ ↓
②
↓
↓
⑥
⑤
見たい内容の最初の文字を、
左のインデックスから選択してクリッ
↓
クすると、右側に候補の名称と、該当する件数が表示されるので、所
望の人名をクリックします。
①
▲ 第5図
上図①は検索用頭字インデックス、②はインデックスのスクロールボ
タン、③は検索文字入力用の窓、④は検索開始ボタン、⑤は検索結果一
覧表示用窓、⑥は該当資料(写真)件数表示です。
検索の方法
以下の二つの方法が用意されています。
( 11 )
1.読み、または読みと表記が分かっている場合
2.表記は分かるが読みが分からない場合
です。
読み、または読みと表記が分かっている場合は、上図①のインデック
スを利用します。
このインデックスは人名の頭文字の種類で分けてあり、英字・カタカ
ナ・漢字に分類されています。ひらがなで始まる人名はカタカナでみて
ください(
「お貞」は「オ」で検索できます)
。
このインデックスのカタカナボタンは、あくまでも頭文字が仮名表記
の対象人物が収載されている場合しかありません。漢字の並びを示すイ
ンデックスではないことに注意してください。したがって「ユ」
、
「ヨ」は
ありませんが、これらの音で始まる漢字はインデックスに入っています
(
「湯」
、
「依」など)
。
また、漢字は、実際の人名の読みごとに配列されていますので、たと
えば「日」は、
「ク」
、
「ニ」
、
「ヒ」の3個所にあります。
インデックスの所定のボタンを押すと、その文字を頭文字とする人名
が第5図 ⑥の画面上に表示されます。同図⑥には、該当する資料数が表
示されます。
▲ 第6図
上図は秋山好古を検索したいためにインデックスから「秋」を選択し
たところです。
表記は分かるけれども読みが分からない場合は、第5図 ③から、直接
人名(の最初の一部でもよい)を入力します。
たとえば秋山好古を検索したい場合、
「秋」だけ入力して同図 ④の検索
( 12 )
ボタンをクリックすると、結果的には第6図と同じ表示画面がでます。
「秋山好古」とフルネームを入れて検索ボタンを押せば、
「秋山好古騎兵
旅団長」だけがヒットします。
このモードでの使用法としては、
「文字は分かるが読みが分からない」
というときに威力を発揮します。たとえば「飛鳥井」という人の読みが
分からないと、
「飛」が「ア」の項にあることが分かりません。そのよう
なときには、
「飛」だけでも第5図 ③に入力して検索ボタンを押せば、
「飛
鳥井雅萬」がでてきます。
【注】
「組織」では複数の候補があり得ますが、最初の検索後に「検索」
ボタンは「次を検索」に変わり、これを押すことで次候補が選択
されます。それ以上の選択肢がなくなると、
“∼”は見つかりま
せんでした というアラートが表示されます。
“OK” を押した後に再度「次を検索」ボタンを押すと、先の検索
動作を繰り返します。
上記いずれかの方法を用いて人名が検索されたら、参照したい人名、
または件数の当該行をダブルクリックするとサムネール画面が表示され
ます(1回クリックしただけでは、当該行の色が変わるだけです)
。
▲ 第7図
第7図は、
「秋山好古騎兵旅団長」をダブルクリックしてサムネール画
面を表示させたところです。
使用している PC の画面解像度によっては、すべて表示できない場合
がありますが、その場合はスクロールしながら確認してください。
サムネール画像のサイズは3種類を用意してあり、標準として(中)が
( 13 )
選択されています。見やすさや効率を考え、サムネールサイズ・ラジオ
ボタンを押すことによって、大、または小が選択できます。
サムネール画像をダブルクリックすると実際の画像がPDF画面として
表示されます。第8図は表示された例ですが、写真はひとつひとつが別
ファイルになっているため、PDF画面下のページめくりボタンは機能し
ません。大画面で見たい写真については、その都度、サムネールから選
択表示させてください。表示する大きさはズームイン/ズームアウトボ
▲ 第8図
タンで調整します。調整の方法は、Adobe Reader のメニュー上で以下の
ように行います。
この状態で画面を
クリックします。
または
このボタンを押して表示さ
れる倍率を選択します。
▲ 第9図
[注]写真を印刷してのご利用はご遠慮ください。
なお、別の項目を検索したい場合は、右下の「インデックスに戻る」ボ
タンをクリックします。
( 14 )
キャビネットを利用する
一度見た画像を、次回に素早くアクセスしたい場合、
「キャビネット」
機能を使います。
「キャビネット機能」は、ご自分の利用目的に応じて独自の分類分けを
して、その対象写真を収容しておける、いわば引き出しの役目をします。
キャビネットは最大10個までを設定することができ、そのそれぞれにご
自分の好きな(わかりやすい)名称を付けることができます。
キャビネットの設定方法、および使い方は以下のとおりです。
1.キャビネットの設定方法
資料検索画面(たとえば第5図に示す画面)の右上に「キャビネット」
というボタンがあります。このボタンを押すと次図のようなキャビネッ
トブラウザーが表示されます。
▲ 第 10 図
▼ 第 11 図
この画面の左上の「オプション
設定」を押すと、第 11 図に示す
キャビネットオプション設定ダイ
アログが出ますので、まず「使用
するキャビネット数」を設定しま
す。デフォルトは“3”です。数
値窓の右にある上下の矢印ボタン
を使って設定してください。最大
設定数は 10 です。数値窓から直接、数値を入力することもできますが、
( 15 )
10 以上を設定しようとすると 10 になります。
つぎにキャビネットに名称を付けます。
「キャビネット1」∼「キャビ
ネット 10」までの窓から直接、名称を書き換えることができます。漢字
や仮名、記号等を自由に使うことができます。
設定が完了したら「OK」を押してください。ダイアログボックスは閉
じられます。
2.キャビネットの使い方
つぎに、キャビネットの使い方を説明します。
検索した結果、必要とする写真がみつかった場合、それらが少なけれ
ば、もう一度見たいときにも再度同様の操作手順を用いて見ることがで
きますが、それらの量が多くなり、しかも自分なりのカテゴライズ(分
類分け)をしてそれらの分類別にまとめて閲覧したいという場合には、
これでは効率が悪いことになります。そこで、先にご説明したキャビ
ネットに仕分けをして収容しておくようにします。また、このキャビ
ネットはブックマーク(栞)としても利用できます。
利用方法は、
①検索結果のサムネール画面にします。この画面の右にキャビネットが
表示されていて、デフォルトでは「キャビネット1」
(自分で別の名称
を付けていない場合)の下に空間ができています。
②キャビネットに収容したいサムネール写真の上にマウスを置いてド
ラッグし、
「キャビネット1」の下の空間にドロップします。これで、
選択した写真が指定キャビネットに入ります。
③任意のキャビネット名称バーをクリックすると、そのキャビネットの
下に空間ができますので、キャビネットを自由に選びながら写真を保
存することができます。
第 12 図は、キャビネット1に秋山好古の写真を入れたところです。
一つのキャビネットには、別のカテゴリー、たとえば「地名」
、
「組織」
などからの写真も取り込むことができます。
( 16 )
ドラッグ&ドロップ
▲ 第 12 図
一度キャビネットに入れた写真をそこから削除することができます。
その場合、第 12 図右上の「キャビネット」を押すと第 9 図で説明した画
面が出ますが、そこには、いま登録した写真のサムネールが表示されて
います。そこで消去したいサムネール画像をマウス・クリックすると写
真の枠が黄緑になります。
その状態で画面右上の「選択項目を削除」をクリックすると、選択さ
れた写真がキャビネットから削除されます。
複数の写真を同時に選択して削除する機能はありません。
キャビネットブラウザーを閉じるときは右上の消去ボタン(×印)を
押してください。
※このキャビネットデータはPC内に収容されますが、実際の写真デー
タが入るわけではありません。したがって DVD と無関係にキャビ
ネットの中を見ることはできません。また、DVD間で共通のキャビ
ネットを設定することはできません。
■ 地 名
[資料]総合目次の「地名」をクリックすると、下図に示す画面が表示さ
れます(図はインデックスの「英数字」をクリックした状態です)
。
検索の仕組みやキャビネットの使い方等は「人名」と同様です。操作
方法等については前項をご参照ください。
( 17 )
▲ 第 13 図
インデックスの配置も「人名」と同じです。ただし、とくに外国の地
名の場合、現地読み、日本語読みの違いがあり、また、日本語読みにつ
いても複数の読みがあり得るため、かならずしも所望の個所に該当の地
名がないこともあり得ます。その場合は検索窓から地名を入力して検索
してください。
■ 組 織
[資料]総合目次の「組織」をクリックすると、下図に示す画面が表示
されます(図はインデックスの「第三軍→第七師団」をクリックした状
態です)
。
検索の仕組みやキャビネットの使い方等は「人名」とほぼ同様です。操
作方法等については 11 ページ以降をご参照ください。
▲ 第 14 図
( 18 )
ここでの「組織」の範囲は日本陸軍だけですのでご注意ください。
「組
織」は、
「軍」→「師団」→「旅団」→「連隊」の階層で検索できます。本
巻の範囲での陸軍組織については「資料」の「遼陽戦における日本満州軍
兵力」を参照してください。
■ 兵 器
[資料]総合目次の「兵器」を選択してください。操作は前項までと同
様です。
■ 写 真
[資料]総合目次の「写真」をクリックすると、下図に示す画面が表示
されます。以下の説明にしたがって閲覧してください。
ここをクリックすると書
名一覧が表示されます。
ここをマウスで押しながら下げていく
と,隠れている書名が表示されます。
▲ 第 15 図
( 19 )
この書名一覧から見たい写真の書名をクリックすると、最初の写真の
サムネール画像が表示されます。次図は、
「日露戦役写真帖(小川一真)
」
を選択して表示された画面です。
これが最初の写真。
ひとつ前の写真。ここでは何
もないので表示されません。
これが次の写真のサムネール画像。
マウスカーソルをこの上に置くと
緑色の三角マークが表示されます。
これをクリックすると,この写真
が真ん中に表示されます。
この写真をダブルクリックすると
PDF 画像が表示されます。
▲ 第 16 図
( 20 )
写真は、出典資料ごとに掲載しています。したがって、同一写真が複
数個所で表示されることがありますが、この事由によるものですのでご
了承ください。
■ 地 図
[資料]総合目次の「地図」をクリックすると、下図に示す画面が表示
されます。
「陸軍の行動」と「海軍の行動」に分けてありますので、見たい内容に
合わせて地図名を選択して閲覧してください。
「旅順付近戦闘詳図」をクリックして地
図を表示させたところ。Adobe Reader
によって表示されます。ほとんどの地図
が縮小表示されていますので,適宜画面
を拡大してご覧ください。
▲ 第 17 図
( 21 )
■ 年 表
[資料]総合目次の「年表」をクリックすると、下図に示す画面が表示
されます。
これを下に下げて
スクロールする。
▲ 第 18 図
この年表は、明治 37 年、38 年の2年間のできごとを時系列に記述し
ています。
順次、スクロールバーを移動させ、必要個所をご覧ください。
固有の名称を検索するには、プルダウンメニューの「編集」→「この
ページの検索」を選択して表示されるダイアログボックスに文字列を入
力して「次を検索」を押します。以下の例は「李址鎔」を検索したとこ
ろです。
▲ 第 19 図
( 22 )
■ 資 料
[資料]総合目次の「資料」をクリックすると、下図に示す画面が表示
されます。
▲ 第 20 図
この画面で、見たい資料名をクリックすると資料が表示されます。ほ
とんどの資料は画面内に収まらないので、適宜画面スクロールしてご覧
ください。
青字の資料名をクリックすると、その関連資料目次が表示されます。
そこから必要とする資料名を選択してください。
第 21 図は[旅順]をクリックしたときの画面です。
▲ 第 21 図
( 23 )
―― 坂の上の雲 総合目次からの検索 ――
■ 人 名
坂の上の雲総合目次の「人名」をクリックすると、下図に示す画面が
表示されます。下図の説明に沿ってご利用ください。
① “ア”をクリックすると,アか
ら始まる人名が列挙されま
す。
検索インデックス。
すべて頭文字のカ
ナを指定します。
人名欄右の「写真」の
ところがチェックされ
② “アウェーラン”をクリック
すると,
“文春文庫 新装版”
の出現巻数とページ,章タイ
トルが表示されます。
ているものは、この
DVD に写真が収載され
ていることを示します。
人名またはチェック
マークをダブルクリッ
クすると、その写真が
収容されているカテゴ
③
巻数,ページ,章タイトルの
部分をクリックすると,その
語を含む当該行が表示され
ます。
リーのサムネール表示
画面を表示します。
▲ 第 22 図
( 24 )
■ 地 名
坂の上の雲総合目次の「地名」をクリックすると、下図に示す画面が
表示されます。
▲ 第 23 図
インデックスは地名文字の最初のアイウエオ順で、カナ・漢字別に
なっています。
漢字配列の注意点は[資料]編と同じです(12ページをご覧ください)
。
■ 組 織
坂の上の雲総合目次の「組織」をクリックしてください。操作は前項
と同様です。
この「組織」は、
[資料]編の「組織」とはまったく切り口が異なりま
すのでご注意ください。ここでは、国や時代、狭義の意味での組織に限
定せず、
『坂の上の雲』に出てくる用語の中で、組織に少しでも関連があ
ると判断したものを収載しています。
インデックスの漢字は実際の読みに対応した個所にありますが、漢字
の並び順はかならずしも「ア行」→「オ行」順にはなっていません。
■ 兵 器
坂の上の雲総合目次の「兵器」をクリックしてください。操作は前項
と同様です。
( 25 )
―― 解 説 ――
本 DVD を開いたとき、オープニング・アニメーションの後で「解説」
が表示されています。しかし資料を閲覧した後で「解説」を読みたいと
きには画面上部メニューバーの中央部にある「解説」をクリックします。
ここをクリックすると
「出典・参考資料一覧」が
表示される。
ここをクリックすると
「解説」が表示される。
▲ 第 24 図
―― 出典
・参考資料一覧 ――
―― 出典・
本アーカイブズに収載した資料、および参考資料一覧を「和文」と「洋
書」にわけて入れてあります。画面上部メニューバーの中央部の写真の
部分をクリックすると、最初に「和文」一覧が「出典資料」
、
「参考資料」
別に表示されます(第 24 図参照)
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▲ 第 25 図
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澪標の会について
澪標(みおつくし)とは、行き交う船が安全に航行できるように、深
い水脈の位置を示すために立てた杭のことで、
「水脈(みお)の串」の意
と言われています。この音が「身を尽くし」と同じため、掛詞として古
くから歌に詠まれてきました。
万葉集 40 巻の 3429 に、
遠江(とおつおうみ)引佐(いなさ)細江のみをつくし吾をたのめ
てあさましものを
という歌がみえますが、何と言っても百人一首に詠われた、
わびぬれば今はた同じ難波なる身をつくしてもあはむとぞ思ふ
という、元良親王の歌が有名で、
『源氏物語』第十四帖の「澪標」の中
でも、浪速を通っていた源氏が、この歌を口ずさむというところが出て
きます。
こうした意味を頭に描きながら、もう一度「澪標」という言葉を眺め
てみますと、そこには、真心を込め、身を尽くして、これから進むべき
道を示すという姿がみえてきます。
いまから 100 年前、日露戦争という日本にとって未曾有の困難に対峙
したとき、国の指導者層から一国民に至るまで、まさに粉骨砕身しつつ、
国の採るべき道を指し示し、また実行してきました。
当時の状況を再認識することは、舵を失ってしまったかにみえる現代
という時代を見つめ直すためには重要なことではないか、そんな気持ち
がひとつの会にまで発展していきました。それが「澪標の会」です。
「澪標の会」では、一次資料を豊富に蒐集している東京・本郷の「文生
書院」本社を会合の場とし、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の読解からは
じめて、その時代背景となった事実のひとつひとつを直接多くの一次資
料に当たり、それを忠実にトレースしながら勉強しています。
澪標の会では『日露戦争アーカイブズ』のホームページを運営してい
ます。URL は以下のとおりです。併せてご参照ください。
http://www.miotsukushi.net/
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■ この巻の主な出典参考資料一覧【和文の部】
詳細は DVD の中に記載してあります。洋書一覧は DVD をご覧ください
朝日の光 博文館◇軍艦詳説 増田知蔵◇写真日本海軍全艦艇史 福井静夫◇戦地
写真帖 (鴨緑江戦闘) 大本営陸軍幕僚御蔵版◇第三師団(名古屋)凱旋慰労会記念
帖◇第七師団歩兵第二十五連隊征露紀念写真帖 山本誠陽◇露艦隊来航秘録 時
事新報社◇日俄/日露戦争写真帖 金港堂◇日露戦争地図 黒川柳右衛門◇日露
戦役回顧写真帖◇日露戦役記念後備歩兵第四十八聯隊歴史 後備歩兵第四十八聯
隊◇日露戦役紀念写真帖 久村敬次郎◇日露戦役写真帖 小川一真◇日露戦役写
真帖/欧米諸大家実写日露戦役外国画帖 小川一真編◇日露戦役海軍写真集 坪
谷善四郎◇日露戦史(全・後編(2冊)
)岸上操◇日露戦史(上・下巻(2冊)
)都
築高紹◇日露戦史大全 宮部力次◇日露戦史写真帖◇日露戦争日本赤十字社救護
写真帖◇日露陸海軍公報集 新橋堂編輯部◇兵器考 有坂 ◇奉天付近会戦第一
軍衛生部紀念写真帖◇歩兵第四十六聯隊行軍表◇歩兵第五聯隊史 帝国聯隊史刊
行会◇明治三十七・八年海戦史 全 3 卷 海軍軍令部◇明治三十七・八年戦役陸軍
政史(全10巻解説付) 陸軍省◇明治三十七・八年日露戦史 全 20 巻 参謀本部
◇明治三十七八年海戦史(上中下)軍令部◇明治三十七八年戦役騎兵第二旅団戦
史 吉原吉弥/秋山秀◇明治三十七八年役露軍之行動◇陸軍武鑑 小林又七◇歴
史日鑑 海軍兵学校教育参考館 他、出典資料全 70 件、他に参考資料 約 180 件
■この巻の主な出典資料一覧【洋書の部】
詳細は DVD の中に記載してあります。洋書一覧は DVD をご覧ください
Allen, Willis Boyd “The North Pacific; A Story Of The Russo - Japanese War”
◇ Asakawa, K.“Russo-Japanese Conflict: Its Cause and Issues” ◇ AUSTIN,
Major Herbert “A Scamper through the Far East. Including a Visit to Manchurian Battlefields.” ◇ Barry, Richard “PORT ARTHUR, A MONSTER
HEROISM” ◇ Burleigh B “EMPIRE OF THE EAST or JAPAN AND RUSSIA AT WAR” ◇ Collier & Son “RUSSO-JAPANESE WAR” ◇ Collier & Son
“Illustrated A Photographic Record of Russo-Japanese War” ◇ Halstead,
Murat. “War Between Russia and Japan.” ◇ Hamilton, Lieut.-General Sir
Ian “STAFF OFFICEROS SCRAP-BOOK DURING THE RUSSO-JAPANESE WAR” ◇ JAMES (Col. Lionel) “Times of Stress,” ◇ Jikemura, Major
Wasuke “Russo Japanese War” Nos 1-10 Complete 他、全 29 件
企画・開発・制作:澪標の会
長村 玄 木之下洋 窪田一寿 篠田 保 小沼良成 須藤哲造 ■DVDに収録されている全てのデジタルコンテンツの著作権は株式会社文生書院に帰属します。許諾を得
ない無断での複製、配布、譲渡、内容の変更、販売、賃貸、または地上・衛生波、通信などを利用したメディ
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