大徳寺文書にみえる料紙と そ の 利 用 はじめに−中世人と紙1 日本の文化は紙の文化ともいわれている。紙は時代とともに変化し、その 僧堂サマ 障子紙/四十文 西浄障子紙﹂ 四十文 銀銭紙﹂ 池 田 帳紙/九十六文 ︵1491︶年八月一日 相々紙﹂ 疏席︵御所 宗温近江在庄用途日記︵m23 暦 廿文 中紙大円鏡︵上料︶/六文 同疏紙/五十文 ﹁開山忌入日/八十六文 杉原/五十文 西浄懸紙 六十六文 ﹁鳩芙蓉/廿文 0︶ ﹁廿二文 /四百文 帝﹂ 播磨小宅三織方算用状︵m70 明応七 ︵1498︶ ︵戊午︶ 潤十月十日 興禅寺領在庄納下帳 杉原雑帝﹂ 二月朔日 ︵莫亥︶十月廿九日 龍翔寺開山式百年忌 大高旦紙︵座牌︶ /四百文 小高旦紙︵印紙︶/武百五十文 連子障子、借 物帳以下︶ /七百三十二文 杉原三束、真前引物︵共︶ ﹁童貰三百五十文 紅梅檀紙/萱貫五百十文 厚紙三束︵高立、法堂風呂 納下帳︵恥2318︶ ︹史料5︺文亀三年︵1503︶ 杉原一帖﹂﹁廿二文 中紙二帖﹂ ︹史料4︺明応十年︵1501︶ ﹁五十三文 ︵m2363︶ ︹史料3︺ ノ用/十l一文 ﹁三十二文 雄愕/廿七文 雄吊二帖/什文 雄昏二帖/百六十文 席絹 60︶ ︹史料2︺延徳三 疏紙 ﹁正月買物/六百文 檀席/人文 紙一帖﹂ 表情や性質も幾分変容を示すものであることを確認しておく必要がある。ま ﹁十二月分下行/七十文 五十文 誕生︶﹂ た、一棟ではない紙の物性を科学的に明らかにすることには、困難をともな うことが多いのも事実である。さらに、日本独自の感覚的な所産である風合、 色合、地合など審美的要素も紙を考えるうえでは、重要視しなければならな い要件であることはいうまでもない。そのうえで、紙の用途に付随する機能 性をも考慮に入れた上で、放そのものの紙質を判断することが必要不可欠で あるといえる。 そこで、前述した料紙調査および分析に関する諸条件を考慮しながら、こ こでは、わが国を代表する禅宗寺院である大徳寺に伝来した古文書にみえる 料紙とその利用とについて注目し、併せて中世における紙について概観して みたい。 一、大徳寺文書にみえる料紙 はじめに論述する上で、大徳寺文書中において確認できる料紙に関連する 史料を年代順に掲げてみると、 中紙帳料﹂ 方丈障子紙 簗︵スワウタウサ︶﹂ 冬至紙銀銭/武百八十文 施餓鬼紙/三十五文 銀銭紙/五十二文 ︹史料1︺文安三年︵1446︶龍翔寺年貢銭納下帳︵m231−︶ ﹁四月分下行/四十文 帳紙﹂ ﹁七月分下行/百五十文 ﹁八月分下行/二十文 ﹁十一月分下行/二十文 71 Zエ 日Ⅴ首耳︵由壬︶ ﹁〓︰丁叫ト. ロマ世軸署﹂ 日勤首斗誌︵ワ此︶ Ⅷ︶剖⊥埴地相告影¥ H受浬弱蕃﹂ ︵99−EⅧ︶ ♯湛﹂ ︹n憾百︺ ︵96∩コ︻∴ ﹁暴剖 ︵S191︶些唯些 ︹和様首︺ 張轟﹂ ︵CJTL9−︶些畔些 ︵99−EⅦ︶ ﹁顎功茹芸W ︹St雁首︺ ロマ湛軸薯﹂ 穎⊥埴射幸室恕態 軸逆/堰廻 ﹁財′ケ笥習目、判三豊聖嵩 ︵此ワ︶ 口品帯芯孟 ︵∠9−EⅧ︶ ﹁暴剖 TUglEⅧ︶漱⊥埴財全室鹿追︹択煉苛︺ ¶翠¥僻耳宵扁/拙論洲︰華道/暴嬰 聯V啓専心一■ ﹁︵財軍事壬 ︹n様首︺ ︵6∠92Ⅷ︶撃日去簡血⊥ ︵ヮUnコ▼∇1︶立田勒苫 挙芋垂撃吉罰繁烹警十 ¥l可︶利運宙豆蒜蒜聖‡ .﹂ 日斗≠す¥︵7Unコ1V二・︶重出量吉︹別様首︺ 雫′ケ刊#/、車Lニ+田口∇妄執的壬剖蘭/﹄劉暴悪、聾 日間移出解‡埠勢掌昨 ︵ぐU′ム92Ⅷ︶‡崇劉¥ −Ⅷ︶渕工品豊警備ケ旭品慧誓書昭.日豊首Ⅱ︵6∩>︹コT・︶車¥Ⅱ¥︹別棟苗︺ 11︰l ﹁習瑚︵儲¥壷︶﹂ Ⅷ︶牽警開園毀膨習遠童=日斗止首〓+由︵も・7Un一−︶立国¥¥︹OZ煉百︺ ︵ZO6 ﹁古¥q壷﹂ ︵9g92Ⅷ︶軍事董卓関節新出膨‡︹㍑煉苗︺ ﹁利一箇葬 軍︶脚 ﹁︵磐廻︶与ほ 日朝首キ︵尊革︶ ︵0ワUnら 不一L寸/ヱ繁華劉 ︶宣子∴こ ︵OPレ︹コーL︶毒≡智幸︹上棟嵩︺ 耳+耳﹂ 帽了嘉︶甘煮 耳旦¥/財祖整署旦、別言∀ほ 耳旦/︵て詳鳳凰礫/誌写丁 ︵TLnら︿、=丁︶立国幾重︹g煉苛︺ ︵Z2 ︹6煉苛︺ 耳V畳/︵¥L軸 〓︶墾粥 Y古壷/︵ヶ ﹀告干;古壷/︵剥耳︶ロマほ ﹁畢墜警官¥ ︵0∠1EⅦ︶罠日中写朝蟄甚哨︵亡U■・L︿Ul︶立JTェ#¥︹9棟苛︺ ZⅧ︶割⊥埴欝貴職顎 菌掛胎、¥〓事件馬首一+ ﹁ぞ財軍報訝葬中立 E2Ⅷ︶渕⊥埴宰会鹿追日Ⅴ止首i血妄 ︶ヰ+±﹂ 耳+≡/︵金地製・霞 ︶ヰ+/蛍 立田型室 ︵£9SⅧ︶ ﹁墨由利 L+︵TLnら<ゝ=・︶ Y⊇+耳/︵射通聖割当︶ロマほ ︼邑望甘 ︹Ot他市︺ ︶全土甘﹂ ︵QUぐU︹コTト︶おミュヰ¥ ︵0予6−Ⅷ︶ 耳≡甘﹂ ﹁塾+専柑 ︹t一棟市︺ ﹁朝一謝勿 ﹁︵卦中≠‡、耳輩ぞ廃墟︶剖二部品行 ︵智︶ 耳﹁丁十﹂ ¥+Ⅱ¥ ︵ェ09ZⅧ︶渕⊥ ︵n凸二U。︿U−︶ 耳畳Ⅴ﹂ 目、刊〓︶甥雛+‡由≠/︵ぞ由〓エ要事ぞ鹿読霊琳㌧別L︶閻ゐ什 型空讐警告V 軍目蓋誓願琶扇広東重要 ︹Z一棟市︺ ﹀食器臼/︵ヶ匂割葡皐、⊥丁︶刊 耳V甘﹂﹁崩¥ロマほ 葦H車重古間嘘日南‡・口走且骨品 耳≠﹂ 日雇オ〓毒︵壬智︶ 耳畳Ⅴ旦/︵顎鰍酔︶刊Lロマほ 埴晋誌旦L一朝東伯丑 Ⅴ彗尊 酎画漱製︶割斗+釘心・Yササ敬重旦世/判キ視誹 Y言霊朝耳日/︵財ぞ首泌︶鴇並† 耳冴葬 葦‖ ¥・Y豊里竺/︵財ぞ ︵予09−︶ Y音義還/︵附ラ古学回︶割耳郵 ロゼ血豆≡毎︵習由︶ ﹁︵財ぞ璧¥蟄屡︶剖二聖旦 瀦⊥礪射幸圭鹿麗‖ ﹁畳紙や﹂ ︹史料22︺天正六年︵1537︶拾月廿八日 祥瑞寺領田島日録︵恥166 6︶ ﹁カヂ田﹂﹁コゾノ木﹂ の史料を確認することができた。 これらの史料のうち、史料1から史料16において紙名として確認できるも のは、1引合、2杉原紙、3美濃紙、4厚紙、5中紙、6雑紙、7檀紙、8 帳紙である。その他、﹁銀銭紙︵伽藍の守護や死者の供養に献ずるために、 るといえることから、格式の高い上質の料紙と考えられる。また、胡椒紙が 胡板を包む紙であるという前提で、その利用を考えてみると、胡椒のもつ貴 ﹃鹿苑日録﹄ 重性とものを包むという機能性とを考慮する必要があることから、料紙その ものはある程度の厚みと柔軟性とがあったと想像できようか。 なお、﹃蔭涼軒日録﹄永享十一年間正月廿三日粂など、また 杉原紙︰ 天文六年八月八日粂などに布施や贈答用として﹁引合﹂が散見する。 2 紙の一帖は中紙の二倍の値段であり、杉原紙が中就よりも上質の料紙といえ 杉原紙は、史料4・5・7・8・9・11にみえる。史料4によれば、杉原 れるものの、基本的には紙の品質、紙の厚薄、紙の利用などに基づいて大徳 る。史料5では、杉原紙の一束は二百四十四文であること、杉原紙一束は厚 銀紙で作った貨幣︶﹂﹁施餓鬼紙﹂などのように個別・具体的な名称も認めら 寺文書中にみえる料紙を大別できそうである。また、史料17から史料22まで 紙一束のおよそ半分弱の値段であること、杉原紙は贈答用に用いられている 文である。史料8では、書状や折紙の案文などに用いられていることがわか ことが知られる。史料7でも、贈答用に利用されており、一束当たりが三百 は、紙に関わる職人などがみえている。 二、料紙の利用とその特徴 る。史料9でも、折紙の案文として文書料紙に使われている。史料11では、 香典帳などに使われている。なお、史料5にみえる﹁香典帳料紙﹂もおそら 前述した1引合から8帳紙までの料紙について、それらの料紙が大徳寺の 寺内においてどのように具体的に使われていたのか、史料に即しながら順次 く杉原紙であると思われる。 紙の半額である。用途は主に寺院の帳簿用紙や案文あるいは贈答用に用いら このように、杉原紙の品質は中紙よりも上質で、値段は中紙の二倍で、厚 みていくことにしたい。 1 引合︰ いられている。史料7では、官銭請取用に使われている。史料8では、転位 利用されないで、他の料紙が用いられたことになる。ただし、書状や折紙の 利用されていることである。とするならば、書状や折紙の料紙には杉原紙が 引合は、史料6・7・8・10・11にみえる。史料6では、疏席の料紙に用 れたことが知られる。注目されるのは、書状や折紙の正文ではなく、案文に の請取用に使われている。史料10では、引合紙は一枚二文で、杉原紙の単価 正文に使用される具体的な料紙に関しての記載は確認できない。 、つである。 く、種類が豊富で、いくらか黄味の余色が残る白さと張りがある放といえそ 現存する大徳寺文書中の帳簿類に使用されている杉原紙の特徴は、やや薄 と比べると、極めて高価な紙であることがわかる。史料11では、胡椒紙とし て利用されている。 まず、疏紙は仏祖や高僧に表白する款徳文を認めるための宗教用の料紙で あり、また請取用は大徳寺側よりも上位の発給者に対して出される料紙であ 73 l▼ユ こ ∴、・︰∵.、.、.︰・.∴︰\=、∴∴・︰∵∵㌧.√∵・1: ∴∵・﹁∵∴∵︰.∴∵、、1 ︵回教貝︶¥牌吾筆頭暴宙、封 :ハ∵∵\・・..∵・・ J・・﹂∴..∵ト∴∴ S ∵、∴︰∴ハ/.∵∵. ﹁準粥課業﹂ ﹁筆談薫﹂ ココ章寄日Ⅴ首軍毒¥‡ 09智詭董甘﹀りユマ叩孝捜剃刀#聾封ユり ﹃暫日璽轡﹄、﹁目郡部葉﹂コ学目≠首¥宙〓童啓二蒜冒辻慧岩翠、呼号 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雑紙は、史料2・3・7・8にみえる。史料2では、一帖当たりの値段十 とあるものの、この雑紙に冠された﹁杉原﹂が紙の産地名を示しているもの むけることを表白した文を意味する。 帳紙︰ 帳紙は、史料lZ・14・15にみえる。史料14には、﹁典座帳紙﹂と具体的な 厚手のものである場合は多いことから、厚紙とも注記されることがある。 なお、帳紙はこのように記録などの帳綽に使用される保存性の高い料紙で、 帳簿用紙であることが確かめられる。 用途が記され、典座が僧衆の座位に関して書きとどめておく内容を記録する 8 る。 なお、﹃商涼軒日録﹄文明十七年四月十四日粂には﹁水色高檀紙﹂とみえ 清く、たおやかな紙であるという紙質によっているといえようか。 の料紙とは区別されていたと想定できる。それは、檀紙の特徴である白く、 このように、檀紙は主要な宗教的行事においてのみ利用される料紙で、他 であるのかは判断しきれない。もしも産地の名を記したものであると推定で きるのであれば、産地名ごとの雑紙の存在を指摘できることになろう。それ とともに、杉原紙には品質上の差異があることを認められることになる。 史料7によれば、杉原雑紙は寺内で年中に使用されている。史料8には、 二月、はふに維紙一帖、 日記、請取などの料紙として雑紙の利用が確認できる。なお、≡ロ継卿記﹄ 天文三年正月二十九日粂には﹁左兵衛佐母に薫物 坊主に墨一丁、遣候了﹂とあり、雑紙が贈答物としても利用されている。 このように、雑紙は寺内において日常的に使われる料紙の代表で、その用 途も日記から請取状など日々の生活の必要性から多岐にわたっているといえ る。 なお、﹃鹿苑日録﹄天文六年正月九日粂に﹁美濃紙﹂とともに﹁美濃雑紙﹂ 檀紙︰ がみえ、元和八年正月八日粂には﹁奈良雑紙﹂が確認される。 7 檀紙は、史料1・5・11にみえる。史料1では、正月の買物品のひとつと 75 1∵‖、・㌧.∵・.ト.∴∴\−、・㌧︰・、∴∵・、∴﹂ ∴−.〓 ︵野蒜中︶ むT㍑抜萱叫.丁竺イq壷﹂ αOZ梯 ∵−∵ト− ゝ ﹁古筆嘗﹂ αtZ様百 ﹁適割﹂ D9りユⅥ告辞▼ ﹁凋哉﹂ 嘩貪僻\芸石崖砲撃宣託鮒 Y¥﹁マ憲αbJ螢亭雲宰α零封DYキ﹁7憲 ユ封藷毒ぬゐう浅口マ聴亜﹁+斗、﹃背別荘勉暴L∀﹄、ユ﹁マY執す︰ナり¥﹁舟孝 臓﹄、﹃卍首的﹄ユ﹁マY勧学ヰ畢挙彗ゴ雲間し常習禦ゴ£禦諾豊⑥09り 09りユ﹁些尋ス章﹃霞目丁謝留 マ﹁剋割﹂コ量肇雑、判﹁適塾﹂9マヤコ﹁勒¥評¥適薬瀞l﹂α椚棟苗 割勘¥、ぅl寧7〓㌢阜湘軍孝坦9阜真幸尋‡割判 ○咋J、了マりマ9ヰ転畢コ⑧む ﹁酉畢﹂α飢様苺 ﹁朝¥由﹂畔豊野諾莞蒜蒜∵詭9Ⅵ空曹まヱ∵ ﹁割暫畢﹂¥とぞ等晶蒜蒜云旦 ﹁塑警告岩島冨癖カリ三吉言上重商ユゴ警孟巧も 亨号ま皆雪害ユ;品エ ○咋L、㌢留年塞甘㌢ⅥYヨ禦腎叢話器ラ コ現品雪イモ由㌣芝野ユ﹁塁世帯早手尊、よ習孝尊、引﹁さ¥q卓﹂ひOZ梯百 OL、セキコマ﹁乙、川マ封9¥孝幸尊9キマ憮帯封り9学習勉軍9申襟 ユ﹁マY勒封りざ讐甲よ甲且響ヱ警官\岩思警冒 偵偵糠條壊頒価傭頒価 百古市古市首領古市苺 Z (中 0 0予エ0 9 9 0 tg ZO Z:g g ど O g g g 9 6 6 9 妻 Z Z ∠ Z Z Z S l t Z 掛 lllllYlllll Z Z ウ S ∠ 8 6 0tOtll 0 0 〈 閏、マ9ヤユ﹁節引去痘苗⋮苗禦Y旦ギ宗則二 9 ∴・・∴二・ e一丁L n〓︶︵.コTL T一尺じ一廿・Tト TL6エU一丁L TL ハとO 訝勢由磁臨、三 \﹁日弔コ訝副ひ掛怯コ軍 09葦コL、了α⊥ ︵‡︰調音︶討卦α甥傭ひ蟄号 ほ 7 「 コ [ nコTL ハUハとC一丁L TしぐU tぐU︵.⊃lL OO︵rU︹一l OUぐU︵.コTL OD︵VUハコTL ︺御領軸、判ユ﹁三景芸写i凶ヨ雷警遠慮きぎ霊患芸古妻辛苦苛 S 引コ塁≡+耳α□∇聴亜一+斗nt乙品さ霊草鞘苫ゐ 由 ヤ追ノエイコ血岬㌧リレ癒芸﹂ ど ふqユ軍勢?勇朋善感隼通﹁、﹀考咋﹁立雷孝ひ囲力旦む領朝︶T+身了ざ引 \ト・∴ト.㌧∴∴、∴.・..・い︰︰∵、∴㌧㌧・.・ソ.一√l・ハ マご﹀琴蜜警票㌶≠ゝ叡尊l巨利異様り翌?啓、封α9Ⅵ祖ヤ睾う咋¥ .∵∵︰.1J∵∴㍉J㌧や∴...ト.・1・・、∴.㌧.∴=エ∴∴∴∴∴∵∴い︰、∵・.. ・・1・・∴ト.∴∴㍉・.︰∴.∴ Y勒乙■関山社寺第、田 盲D9叫与申咋教頭翌堂ひ烏Y独9Ⅵ責苦邸マL、衝q旗早瀬、判コ中量‡ α釘様苗/﹁鵬避﹂箪マヤコ声植苗、判明剋 09乎ユ﹁さ聴音﹂ ﹃宙超¥豊国車目﹄、判﹁軸割﹂9マヤコn他誌 苛、﹁百瀬﹂び銅価苛、﹁適塾﹂ 封①、罰Ⅵ軍刀 ∵へ\∴㌧∴∵、.∴・りーヾ.∴・∴︰・・∵︰∴′.・\ Z 車劃①、引︺暴蓄、野卑09乎マ﹁ざヲ竺アユミミ三言岩﹀了?冒、ヰ白 ㍉と早目且響チ忘貰索亘軍記慧⑥、畢9り尉コ妾登α塊¥羊狽曹ユ﹁ ÷。∵・リ 射コ訣㌢葦マ官主09智沌号圭L、りマ﹁*′√U﹂判コZZ僻耳、ユ豆こマ 、﹀軍刀準掌巴望讐講義音品品去由虫∴9キ貨挙空±土て∵﹁翌涛沌平 隼尋暑制導朝生膿ユ﹁電撃中申嘩畢叢畢︹章隼マコ許蜃丁鱒聖上量諒ヨ圭 マザぜ皇讐莞警豊平エゴ品議了通垂、マ号圭要撃貸ご誓ユ;品∫義盛 ト=︰・∴∵・︰∴∴∴.いこ=、∴.︰、∵.・∵∴∴J㍉・㌧∴︰ −堅牢豊品冠詣−コhq守 掛泰孝﹁暴壬α部首迎苛勃聴射耳+﹂習屈辱α射‡迎等亘窃而謹由∴知垂 .∴.早・∵∵・・∴∴.−・∵.トい ’措 圭一 十 0≦; 9エ 軍曹ユ晶茹暑¥碧雲遥芸亘ゼ毘諾音量宣畢烹璧マ㍉惑蓉空讐長吉 Zl 顎 粥 ZZ 冴 Sg 寄! …∈ 殊 O6 OSOS ZZ 柁OgOgSZどZ8ZZZ 文庫主任学芸員で ﹃人物叢書 金沢貞顕﹄ ︵吉川弘文飽︶ の著者である永井 ②紙の重さは、実際に重量の他に、坪量や密度についても注目していくこ とが求められる。これらは紙の強度や機能性を考える上における基本的な数 313︶。宍倉氏は﹁紙漉き 晋氏による論考が発表された︵﹃金沢文庫研究﹄ ③紙の厚さは、紙料のくみ込みと捨て水との関係から、漉き手に遠いによ 値である。密度は④紙のしまり具合とも深く関係してくる。 ﹁金沢貞顕書状の料紙につ の技術にみる中世の古文書﹂において、中世の抄紙技術における半流し漉き という新たな抄紙方法を提起され、他方永井氏は らず漉き手の手前側が厚くなりがちであり、紙の漉いた方向が明らかになる。 で、特定の武家個人が用いた文書料紙を個別具体的に検討した上で新 いて﹂ した厚さの状態は紙の四周の厚さを測定することが明らかにできる。それゆ 逆に漉き手の癖によって左右の厚さのバランスが悪いものもみられる。こう 両氏の料紙研究には多くの学ぶべき点があるものの、料紙の特徴に関する え、紙の厚さの平均値を求めてしまうと、紙の厚さの実態を示さないことに たな知見を披渡している。 見解には少なからず異論がないわけではない。確かに一紙として全く同一の なる。 ⑥紙の平滑性とは、紙の用途からみる面態の表現であり、直接的には書き よっても影響を受ける。紙のやわらかさに置き換えることができる。 水分が少ない方が硬くなることから、乾燥用の刷毛の硬軟や乾燥時の温度に ⑤紙の堅さは、紗漉き、竹貸漉き、萱賓漉きの順で紙は硬くなる。また、 具合は就の吸水性、浸透性つまり墨にじみとも関係してくる。 てくる。つまり、加圧の力が大きいほど、緊蹄度が進むことになる。しまり 紙の脂で紙が締まる。また、紙床の締め加減によって紙のしまり具合が異なっ ④紙のしまり具合は、緊縮度と言い換えることができ、斐紙、三桂紙、樽 料紙はないわけであり、種々の文書料紙に関する諸見解を統一していくこと は確かに難しい作業であるものの、早急に共通項を見い出していく努力が必 要であろう。 また、中世人の紙に関する認識や意識は、放そのものの外見つまり見た目 と、触った感じとが大きな比重を占めていたと考えられる。とするならば、 料紙研究においても中世人の見た目とは何か、触った感じとは何か、という 点を検討することが必要不可欠になってきている。 そこで、料紙論を展開するに際しては、見た目と触った感じとは、具体的 にどのような要素から成り立っているものなのか、明らかにしていくことが まず、見た目には、①紙の大きさ、②紙の重さ、③紙の厚さ、①紙のしま で滑らかな木肌に当たった面が滑らかに仕上がるからである。しわや凸凹が 強調しなかった。つまり、乾燥するときに板面に紙を張り、刷毛でこするの やすさ、刷りやすさということになる。ただし、和紙はことさらに平面性を り具合、⑤紙の堅さ、⑥紙の平滑性、⑦紙の強さ、⑧紙の弾性、⑨紙の表裏 あるのが紙としてはあたりまえであるという感覚である。しかし、情報伝達 求められることになるといえよう。 差、⑩の透明性、⑪紙の光沢、⑩紙の地合、⑱紙の色合、⑭紙の鳴り、とい の道具としての紙における平滑性は、例えば書写と印刷というような紙面の 使い方をも左右することになる。そのため、澱粉や膠などによる表面サイズ う具体的な観点がある。 それぞれの観点をより具体的に述べてみると、 が行われている場合がある。 引張りの強さが紙の強さを代表している。繊維の強さと繊維どうしの絡み合 ⑦紙の強さは、紙をひっぱたり、破ったり、裂いたりして調べられるが、 ①紙の大きさにおいて、紙の縦・横については繊維の縦に配列した方向を もって経とし、これに直行する方向を棟とする。つまり、費目の方向を横、 糸目の方向を縦とすることになる。 77 鋸 ○㌢呼号ユ萎呈阜¥孝軍崩濱Q羊C言動α暴、ユ暴㌢ 09 ㌦誓言笥嘉嵩自力畢¥貫盟慧宣言昌蒜 ∴∵、1 撃軍票苫冨よ童﹀智マ輩羞㌢宅ユ封書亜コ駆誕喩引コ顎煉、コL・了αコ ○㌢りユ﹁空軍璧よ隻語立義盛存瞳pキ莞讐﹁コ 扇α華①、ロ∀首q芸﹁α第⑦、‡党議⑥ゝ皇軍び報③、判ココ認¥し鞘 、ゎ執α暴⑪\雷撃¥ひ第⑥、剥離α畢⑧、貴賓α暴④、利刷走α畢⑨、宝 0㌢智謹啓鞘章朋対首し、りマ寄畑塾側鞘撃㊥ 蕗堂島品エご学旦酎﹁〃引ユ貰翠ひq鞘壬、判7寄畑章髄鞘瀞㊥、与L、αコ ﹁牡草孝マこ官軍適地融剋ゐ加太立自亭ヱう﹁官尊α99呼びり謎、叫言−専 ・∴︰∵∵・ト 革まひ射軸孝α9α音韻棟ユ﹁7討蛙α与、封ユ軍政軍機、コL・了α丁阿 ユ仁山エ丁コ﹁コ動的尋封P富討孝明揮触9対韓コ辟岩射‡コ考鴇砂射、製 、申埠動よ日、貞雄コ壬孝暴煉.¥羊OL・アマlへマ9乎ユ¥也波頭マ﹁■﹀り ﹃顎図f≡強 ∴−∴・′∴リ∴.て.、\∵ ∴∵・︰−J ■ ∵・∵︰ J∴\.守り︰∵ト∵∴∵.︰ ハ﹁・:∴∴∵∵・・㌧い︰.〓..吊・や︰∴∵﹁∴∵・川 ﹁、自習ユ轟磯 ちきコ異学讐き妄言由照準望三晶諾意癖管羊ヨ ちヱ由等号烹苧ス箭、引マ制舗む準⑨ 9準爾∴﹀堪沌制御封Ⅵ恵妻﹁担ヨ者\孟宗蒜滋養∴引王室霊芝迄⑥ 者隼ユ﹁鱒豊野堰Lご事㌔;芸葛童貞∴よ儲去咋型準笠 皐鞘エコ吉相、掌理里¥﹁準ヨ響望こ而志し㌢聖二;ム心石肇ヨ誉話 い∵∴・1、㌧ 封苔孝志痩毎月亮由塵d﹁軸\Ⅵ卓毀軍刀¢密α基衡肇樹海、必即腐さ輩剥 J.㌣\㌧・? ○㌢留ユ案出α鞘習、判浬非α畢⑪ ﹁島G﹂α泌白T㌦え草膵フ﹁島C﹂㌢了刀 工叩マ﹁さG﹂α事目、判コ迎罪α〓 壮﹄、判甘宅ンL・り9マ監守射α 刀工叩09乎ユ畢壬α腎㌢りユⅥ卓養髄マ﹁‡α暴﹂ユり洋コ 宝 勺埠J・了マりユⅥ与中速9マコ﹀りユG華孝年さ貰畢㌢宅ユ帽製ユマ型壬 エミュぢ与主動季夏禦誓言妄l巨宙量、宰ほ菅さ顎昆、引コ Ⅵ芸事沌訝財川﹁墟、Ⅵq卦沌暴り﹁q卓YコM朝刊粟壷密再・皐‡、封勺 ﹁ふC﹂今ェ丁 09りユ﹁マ鯛日章マ〓阜咋申う宅コ里頒葦辺非孝吉劫 封ユり辞封q射準、誼血ラロマ間孝U∀首α唯腔αマま⋮補日、引ユ与耶α署㊥ 咋董甘9ム鹿塵石冨;ユ﹀りユ﹁コ旭丘禁≠マ血認諾軍手う去雪イ肘︻Lヱ岬考﹁財 値α留寧卓割鱒望聞㌧曇貿ゴごごヱ霊コよ禦ぞ完品晋去苫豊中\完こ㍉盲 も壷孟謹面9ヰ夢野望三三二∵﹁琴冒竺三;ヱ森垂妾轡影響忘議該百 O㌢宅ユ沌マこ9マ戦雲富マ制帽韻α粥轢判U∀取 OL・9乎 刀雪剥討割判値週利明ひrl 判利明、詭り﹀ヨ埋璧禦苦言蒜﹀傭コ翌日引制御覇09﹀ユG葦酋ユG軍 ㌔∵†空坦非コ国史Lコ引り誓 、封qqマ09皆エフ﹁■αマ軍歴マ筍累㌢力洋︺鯛秦礫冒、利口マ弔α暴㊥ 芋鱒讐吾景品蒜還覇吏目申せ 乎ユ董甘沌マ〓﹀辞ユ﹁撃軍学ご・箸豊笥冒妄日豊盟認蒜東唯㌧息子 ÷番封軸㌢肇宅ほコ晋判り9乎、封印q城コ埠さ軒孝鞘、引マq軸ひ華⑪ ㌢蔓り¥α署粟韻αコ 勺し、りマ﹁畢9乎α都﹂﹁粥川暴血潮﹂孝暴
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