2016 年 4 月 18 日 日本ミシュランタイヤ 「運送事業者向け診断パッケージ」サービスを開始 ドライバーの安定確保を目的に事業者及び従業員の 意識調査データを提供 日本ミシュランタイヤ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ポール・ペリニオ)は、 運送事業者の抱える「ドライバー不足改善」という課題に対し、運送会社を個別に調査し、 従業員のエンゲージメント(=会社に対する帰属意識や業務への貢献意欲)向上に役立つ情 報を運送事業者に提供する有料サービス「運送事業者向け診断パッケージ」を開始しました。 このサービスは、ドライバーの安定確保の実現により更に安全で効率的な輸送事業を追求す ることを目的としています。 近年、トラック輸送業界におけるドライバー不足は深刻化しています。就業者数はここ数 年横ばいで推移している一方、生産拠点の集約や物流の直送化、EC 事業の拡大などによる 輸送需要増 大に伴い 、ドライ バー1人 あたり の輸送 負担 は増加傾 向にあり ます。 ※ 1 そのため輸送量に相当するドライバーを確保できず、既存顧客からの配送依頼に柔軟に対応 することができないケースや新規事業への参入、新規顧客の獲得に踏み込めないといった状 況が顕著化しつつあります。これらは単に業界における「輸送量の安定確保」だけにとどま らず、荷主企業の物流コストはもちろん、荷主に関連する企業の事業コストにまで影響する 重要課題ともいえます。またドライバー不足は、安定的かつ安全な輸送といった「輸送品質」 の低下を招き、ひいては運送事業の経営不安というリスクも内包しています。 日本ミシュランタイヤ株式会社ではこのような状況を鑑み、ドライバーの安定確保を目的 とした診断ツールをパッケージとして事業者に提供するサービスを開始しました。このサー ビスはドライバーだけでなく、事業者(もしくは管理者)にも調査を実施することで、双方 の認識のギャップを浮き彫りにし、またミシュラン独自の調査データをもとにその運送会社 の問題点を従業員の「エンゲージメント」という観点から相対比較して調査結果を報告いた します。持続可能なモビリティを常に追求するミシュランでは、現在ドライバー不足に悩む 1/5 運送事業者および従業員満足度を把握・改善したい運送会社に広く活用いただくことで業界 の課題解決に貢献できると考えています。 ※1 出典 ・総務省「労働力調査」 ・国土交通省「輸送の安全向上のための優良な労働力(トラックドライバー)確保対策の検討」 ・国土交通省「労働力不足問題について」 ・全日本トラック協会「日本のトラック輸送産業 現状と課題 2014 年」 【調査報告書の例】 例1. トラックドライバーの重視点 (ドライバー全体) 100% 全体(n=277) 80% 継続意向者(n=183) 非継続意向者(n=94) 60% n=30以上の場合 [比率の差] 全体+10ポイント 全体 +5ポイント 全体 -5ポイント 全体-10ポイント 全体 ドライバー 継続意向者 継続意向別 非継続意向者 40% 20% 0% 給与 n= (277) (183) (94) 79.4 82.5 73.4 ワークライフ バランス 50.5 50.3 51.1 業務の 安全性 32.1 34.4 27.7 福利厚生 会社の トラック・ 楽しく運転 顧客との 達成感が コンプライア 業務設備の 褒賞制度 できる やり取り ある ンス 新しさ 20.9 20.6 20.2 17.0 12.6 11.6 7.2 20.2 24.6 22.4 18.6 15.8 12.6 6.0 22.3 12.8 16.0 13.8 6.4 9.6 9.6 健康管理 30.3 29.0 33.0 職場の 清潔さ 研修制度 6.1 5.8 6.6 3.8 5.3 9.6 ※全体値の降順でソート 給与を除く 40% 全体(n=277) 継続意向者(n=183) 非継続意向者(n=94) 30% 20% n=30以上の場合 [比率の差] 全体+10ポイント 全体 +5ポイント 全体 -5ポイント 全体-10ポイント 全体 ドライバー 継続意向者 継続意向別 非継続意向者 10% 0% n= (277) (183) (94) ワークライフ 福利厚生 バランス 36.5 36.6 36.2 13.4 12.6 14.9 業務の 安全性 7.6 7.1 8.5 楽しく運転 できる 会社の 達成感が 健康管理 コンプライア 研修制度 褒賞制度 ある ンス 4.7 4.3 2.5 1.4 0.4 0.4 5.5 3.3 2.7 1.6 0.5 0.5 3.2 6.4 2.1 1.1 - 顧客との やり取り 6.1 8.7 1.1 職場の 清潔さ トラック・ 給与以外に 業務設備の はない 新しさ 14.8 14.8 14.9 ※全体値の降順でソート 継続意向=引き続き勤務を継続する意向のあるドライバー 非継続意向=退職する可能性のあるドライバー トラックドライバーが仕事で重視する点は、「給与」「ワークライフバランス」「業務の安 全性」「福利厚生」が全体の上位になる傾向があります。「給与」を除いた場合で最も重視 する点については、全体で「ワークライフバランス」が最も高くなり、その他では「福利厚 2/5 生」が続きます。継続意向別に見た場合も、最も重視される点の上位は同様の傾向が見て取 れます。 例2. 労働環境満足 (ドライバー全体) 全体(n=277) ※スコア:満足計 (満足している+やや満足している) 継続意向者(n=183) 非継続意向者(n=94) 100% 80% 60% 40% 20% 0% n=30以上の場合 給 与 バワ ラー ンク スラ イ フ 35.7 45.4 17.0 50.2 62.3 26.6 41.9 48.1 29.8 32.5 37.2 23.4 23.8 29.5 12.8 44.4 51.9 29.8 51.3 60.7 33.0 47.7 59.0 25.5 業ト 務ラ 設ッ 備ク の ・ 新 し さ 43.7 51.4 28.7 28.3 35.7 18.3 13.8 16.7 22.1 27.7 33.5 22.6 [比率の差] 全体+10ポイント 全体 +5ポイント 全体 -5ポイント 全体-10ポイント 全体 ドライバー 継続意向者 継続意向別 非継続意向者 n= (277) (183) (94) 差分 ※差分=継続意向者-非継続意向者 福 利 厚 生 研 修 制 度 褒 賞 制 度 健 康 管 理 業 務 の 安 全 性 職 場 の 清 潔 さ コ会 ン社 プの ラ イ ア ン ス 47.7 61.2 21.3 39.9 総労 合働 的環 な境 満の 足 度 「労働環境満足度」の調査では各項目について全体数を平均化し、さらに「継続意向者」と 「非継続意向者」に分けてその差分を数値化しています。この場合、両者間では特に「ワー クライフバランス」と「会社のコンプライアンス」に差分が大きく、結果的に「総合的な満 足度」に大きな開きとして表れています。 3/5 42.2 55.7 16.0 39.8 例3. 労働環境満足 (調査実施会社のドライバー) 参考調査運送会社 サービスを実施した運送会社の「労働環境満足度」に関する一例です。各項目において自社 のドライバーの満足度レベルを示しています。「継続意向者」の線に近ければ退職する可能 性が低いといえますが、この場合「給与」「ライフワークバランス」「福利厚生」の項目に おいて「非継続意向者」の線に近く、総合的な満足度を上げるためには上記 3 項目が改善ポ イントといえます。 【サービス概要】 サービス名 : 「運送会社向け診断パッケージ」 実施対象 : 事業主(管理者)およびドライバー ※アンケートは「事業主向け」と「ドライバー向け」のパッケージ ※ドライバー500 名までの事業所 サービス基本料金 : 7 万円~30 万円(税別) ※ドライバー数により異なります。 アンケート方法: 無記名によるアンケート用紙記入方式 サービス開始日: 2016 年 3 月 4/5 調査項目例 ※ドライバー向け 例1) 仕事での最重視点 例2) 労働環境満足度 例3) ドライバー継続意向 例4) 研修内容(受講した研修・大切と思う研修) 例5) 上司とのコミュニケーション 例6) ドライバーとしての誇り ほか全 18 項目 ミシュラングループは、ヒトとモノの持続可能なモビリティの向上を常に追求し、あらゆる 種類のタイヤを製造し、供給、販売しています。また、革新的な事業支援サービスや電子モ ビリティサービスも提供しているほか、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図書を 発行しています。フランスのクレルモンフェランに本社を置くミシュランは、11 万 1,700 人の従業員を擁し、17 か国で 68 の製造工場を運営し、世界 170 か国で事業を展開してい ます。また、ヨーロッパ、北米とアジアにあるテクノロジーセンターで開発研究を行ってい ます。(www.michelin.com) 5/5
© Copyright 2024 Paperzz