平成 26 年 11 月 25 日

【開催日時】 平成 26 年 11 月 25 日(火) 18:00 から 19:50 まで
【会
場】
亀沢二丁目町会会館
亀沢1・3・4丁目町会長ほか 計 15 名
【出席者】
【墨田区側】 文化振興課:鹿島田参事、齋藤主査
営繕課:萩原課長、島田主査
都市計画課:和田課長
道路公園課:天海課長
ほか 計 9 名
【設計事務所】株式会社妹島和世建築設計事務所:池田氏、福原氏
【配付資料】 次第、配置図兼外構図、平面図、立面図、断面図、前回(8/28)議事録
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あいさつ(鹿島田参事)
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すみだ北斎美術館建築工事の進捗について(萩原課長)
7 月末から工事を開始し、これまでには仮囲いを設置、地中障害物の撤去を行ってきた。
現在は、地中壁(SMW)と呼ばれる山留め工事を行っており、12 月初旬に完了予定。その
後、杭打ち工事に移る。年明けからは、フーチング基礎(下部を平たくした基礎)部分まで
の掘削と併せて汚染土壌の処理を行う。来年度には、地下階から躯体工事に着手できる予定
である。
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設計コンセプトに関する説明(設計事務所 池田氏)
建築模型を使用して設計コンセプトを説明。
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質疑・意見交換
(1)美術館設計に関すること
●屋上緑化はあるか。(男性)
⇒屋上には緑化と、空調の室外機がある。一般の方(来館者)は出られないエリアである。
(萩原課長)
●(搬出入エリアの)階段1・2は、互い違いになっているのか。
(男性)
⇒そのとおりである。(萩原課長)
●二方向避難は問題ないか。(男性)
⇒もちろん、法的な支障はない。(萩原課長)
●図書室、講座室、美術館利用者のトイレへの動線はどう考えているのか。(男性)
⇒1階のトイレ及び多目的トイレが混雑している場合には、螺旋階段やエレベータを利用
して地下階のトイレを利用いただく。(島田主査)
●トイレや外部通路の問題は、うまく管理いただきたい。また、来館者の動線や図書室の
位置付け(緑図書館との関係)はどう考えているのか。(男性)
⇒トイレの数は、来館者数から算出して配置している。メインは地階で、1階、3階にも
配置した。不十分と思われるかもしれないが、建ぺい率など限られた面積の中での設置の
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ため、御理解願いたい。
(萩原課長)
⇒来館者の動線や混雑時の対応については、安全第一に考える。社会教育施設である美術
館の図書室に来て、学び、研究できるようにしたい。(鹿島田参事)
●開かれた美術館をもっとアピールした方がよい。(男性)
⇒PRの方法については、紙媒体のほか、ホームページやフェイスブックなどいろいろあ
る。地域の方々にもぜひ協力いただきたい。(鹿島田参事)
(2)侵入防止対策、セキュリティに関すること
●1階のピロティ(外部通路)は誰でも入れてしまうのか。侵入防止対策はどのように考
えているか。(男性)
⇒侵入防止対策は検討中である。もう少し時間をいただきたい。(島田主査)
●誰でも入れてしまうとなると、町会としても責任は持てない。野見宿禰神社に1人、総
武線ガード下にも何人か(ホームレスが)いる。
(男性)
⇒この美術館は、どこからでも入れるというのをコンセプトとしているが、ホームレスの
雨宿り場所となってしまう可能性があることも認識している。(島田主査)
●ピロティについて、南北方向は見通しがきくが、東西方向は見通せない。見通しを良く
することはできないか。
(男性)
⇒講座室や図書室周りはガラスのため、見通しがよい設計となっている。
(萩原課長)
⇒外部通路には、抑止力として防犯カメラも設置する。(島田主査)
⇒講座室など全体のセキュリティも含めて検討させていただく。(鹿島田参事)
●周囲に自転車を止められると、大変なことになる。最近は貸自転車もあり、他の美術館
へも行ける手段となっている。(男性)
⇒駐輪場は敷地内で 10 台想定している。同じ日に、はしごして美術館を観る方がどの程度
いるのかを考える必要がある。(鹿島田参事)
(3)展示室及び館の運営に関すること
●上野の森美術館の北斎展も2時間待ちであった。企画展開催時で入場制限がされるよう
な場合、公園に人が出てくる可能性もある。(男性)
⇒現実的には、道路上に並ばせるという訳にはいかない。限られた空間の中で対応するた
め、公園に並ばせるといった対応を取る可能性はある。まずは、安全第一に考え、公園の
利用状況も含めて検討する。(鹿島田参事)
●来館者数は、1日あたり何人程度見込んでいるのか。(男性)
⇒平日で 300∼400 人。
大規模展の休日では 1000∼2000 人を見込んでいる。
(鹿島田参事)
●どこでチケットのもぎりを行うのか。(男性)
⇒1階エントランスホールの北側でチケットを販売し、もぎりの位置はまだ決まってない
が、エレベータ前または展示室前のどちらかになる。企画展がない時は常設展のみ。企画
展のチケットがあれば、常設展も観ることができる。(齋藤主査)
●常設展は本物(実物)を展示するのか、またはレプリカを展示するのか。いつ行っても
本物が観たいと思う。(男性)
⇒常設展はレプリカが中心。常設展では北斎の人となりなどを観ていただく。北斎博物館
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のようなイメージである。企画展は年に数度開催する予定であり、企画展をやっていない
期間を、なるべく作らないようにしたい。
(齋藤主査)
●常設展がレプリカと聞いてがっかりした。(男性)
⇒浮世絵は長時間展示ができない。常設展示はレプリカを中心に北斎とすみだの関わりを
展示する。レプリカでもプロセスが分かるようなものを展示したい。(鹿島田参事)
●常設展でも目玉があるとよい。(男性)
⇒常設展でも行きたくなるような仕掛けが必要である。(齋藤主査)
●江川太郎左衛門や伊能忠敬なども北斎に絡めてもらうとよい。(男性)
⇒企画展は、北斎を知ってもらうために様々な視点で企画する。いろいろな情報を提供い
ただくとありがたい。(鹿島田参事)
(4)緑町公園に関すること
●美術館と緑町公園の間は、植え込みで遮ることがないという理解でよいか。(男性)
⇒公園と美術館敷地には若干の高低差がある。スロープや階段、植え込みも含めて検討し
ているので、少し時間をいただきたい。(萩原課長)
(5)テニスコートに関すること
●テニスコートも結論が出ていないが、どうなっているのか。(男性)
⇒教育委員会で、コート管理棟の建替えとコート面の再整備を検討中。ゲートボール場を
そのままとするのか、コートと入れ替えるのかを含めて検討している。(萩原課長)
●コートは代替地を考えて別の場所とし、美術館・図書館を含めた文化的なエリアにして
ほしい。(男性)
⇒コートの移設先の問題がある。テニスコートを迷惑と考える人もいる。また、公園利用
者にとって、美術館が迷惑だと考える方がいるのも事実である。(鹿島田参事)
●コート北側のライオンズマンションの住民のことも考慮してほしい。(男性)
●区は全庁一丸となっていない、本気度が見えない。テニスコートの移設先でいえば、大
横川親水公園の一番南や三之橋ポンプ場の上部などもある。
(男性)
⇒様々な意見があり、意見に対応できるものもあれば、対応できないものもある。その場
合は、ご批判を受けなければならない。(鹿島田参事)
(6)その他
●町内でも(美術館に)反対の人もいる。福祉も大事、文化的なものも大事である。美術
館に来る方には、納得して帰っていただきたい。赤字見通しの中で、どれだけ良い美術館
が作れるのか。(女性)
⇒北斎を通じていろいろな情報を発信し、周辺も楽しめるようにしたい。そこで、ソフト
面や地域の皆さんも含めて、何ができるかという話をさせていただいている。亀沢を中心
に様々なことを展開していきたい。公共施設として光熱水費や人件費、コストを赤字とし
て捉えるといった見方もあるが、お金だけが指標ではないと考えている。
(鹿島田参事)
●区、設計事務所、地域住民も今、本気度が試されている。区長がイニシアチブを取らな
いと誰もついてこない。前回の議論がどこまでできたのか、検討中で終わらせてほしくな
い。(男性)
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⇒本気で考えている。美術館が完成すれば 60 年以上はもつ建物となる。工事現場の仮囲い
の装飾についても、現在保育園と調整しているが、今できることと、徐々にやらなければ
ならないものがある。本気でやっていない訳ではない。(鹿島田参事)
●緑町公園には貯水槽がある。二葉小学校でもやっているが、北斎美術館でも非常時に飲
めるような浄化設備を設置できないか。(男性)
⇒非常時の飲料水は、周辺施設で確保している。それでも足りない時に対応できるかとい
うことになるが、美術館では無理である。
(萩原課長)
●長崎橋跡の誰でもトイレ(まちあるきトイレ錦糸)が 24 時間使えない。ホームレスが理
由だと思うが、生活相談をしてあげるべき。(男性)
⇒誰でもトイレは、ホームレス対策として夜間の制限をさせていただいた。生活相談は関
係部署とも連携して行っている。(天海課長)
●作品収集は今後も行うと思うが、どこにもない作品を集めてほしい。(男性)
⇒現在の寄付とは別に、以前区内の方々から 1.5 億円の寄付いただいており、墨田区とゆ
かりの深い目玉作品を購入する計画がある。現在、区議会第 4 回定例会で、その経費に係
る補正予算の審議をしていただいている。
(鹿島田参事)
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最後に(鹿島田参事)
できないこともあると思うが、ご理解願いたい。今後もまた、説明する機会を設けさせて
いただきたい。本日はありがとうございました。
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