パート・臨時・派遣・ヘルパーの仲間は手をつなごう! 全労連・非正規センターニュース 創刊号 (2015.1.26) 発行: 全労連 ℡ 03-5842-5611 東京都文京区湯島 2-4-4 E メール [email protected] 1・14春闘闘争宣言行動 内部留保を賃上げへ、安倍「暴走」政治許すな! 全 労 連 、 国 民 春 闘 共 闘 、 東 京 春 闘 共 闘 、 首 都 圏 共 闘 は 1 月 1 4 日 、「 2 0 1 5 年 春 闘 闘 争 宣 言 行 動 」 を 実 施 し ま し た 。 厚 労 省 前 行 動 (4 0 0 人 ) 、 丸 の 内 を デ モ ( 4 5 0 人 ) 、 日 本 経 団 連 包 囲 ( 450 人 ) を 行 い 、「 消 費 増 税 、 物 価 上 昇 を 上 回 る 大 幅 賃 上 げ を 」 「大企業は内部留保を社 会 に 還 元 し ろ 」「 労 働 法 制 、 社 会 保 障 の 大 改 悪 反 対 」 な ど の 声 を 晴 れ 渡 る 冬 空 に 響 か せ ま した。 厚労省前決意表明 柳恵美子さん(パ臨連代表幹事・生協労連副委員長) 全国一律最賃制の確立、時給 1000 円以上へ 「2015 春闘は、賃上げ春闘と言われていますが、 大企業の正社員の賃金は上がるかもしれないけれ ど、多くの中小企業の社員や非正規労働者の賃上 げは、そう期待できなのではないかと危惧されま す。 政府がいくら経団連や企業に対し賃上げを求め たとしても、今の最低賃金の水準では、地域の相 場で決められる非正規労働者の賃金は大幅な賃上 げにはつながりません。 日本の最低賃金は最高の 888 円と最低の 677 円の格差が 211 円。これまでの地方ランク区分を廃止 し、全国一律最賃制にしない限り、賃金格差と地方から都市部への労働力の流出はとめられません。 欧米では、労働者の生活改善と内需拡大のために中小企業支援とセットで最低賃金の大幅引き上げ が進んでいます。しかし、日本では最賃を大幅に引き上げるどころか、正社員を減らし、非正規労働 者をどんどん増やしています。これでは景気回復なんかできるはずもなく、貧困層もますます増えて いくばかりです。 私たちはこれまで最低生計費調査や生活実感から全国どこで暮らしていても、生活にかかる最低限 の費用は同じであることから、最低賃金は全国一律であるべきで、働いたら暮らせる賃金、時給 1000 円以上を求めていきます。経営者に、最賃審議会に、社会に私たちの声を届けましょう。 2015 年春闘は低賃金の根絶、生活できる賃金の確保、格差の解消、そして均等待遇の実現をめざし て闘います。」 経団連包囲行動 池田和代さん (資生堂アンフィニ分会 分会長) 「女性の活躍」をいうなら女性の使い捨てをやめろ 「私は、8年半もの間、子育てをしながら、資 生堂鎌倉工場で口紅製造現場のラインリーダー として誇りを持って、ある時は派遣社員として、 ある時は請負労働者として働き続けてきました。 しかし、不安定な身分のため、正社員の半分の 賃金、賃上げも福利厚生も一切ないという劣悪 な労働条件で働いてきました。派遣・請負など、 非正規で働く労働者のほとんどがいつ解雇され るかわからない雇用不安を抱えています。 当時の前田新造社長は、現在、資生堂相談役、 経団連審議員会副議長、女性の活躍推進委員会の共同委員です。経団連と安倍政権は、「女性の活躍」 と言っていますが、それをいうなら、すべての女性が安定して働き続けられるようにすべきです。 私達の闘いは、非正規労働者、女性労働者の誇りを取り戻す闘いです。女性に優しい企業、世界の 資生堂と謳い、また、常に女子大生の働きたい企業ランキングの上位を占める資生堂の社会的責任を 問うものです。最後まで頑張ります。ご協力宜しくお願いします!」 研修生・実習生に勝利判決 2500 万円支払い命令/徳島 12 月 26 日、徳島地裁は杉友縫製、(有)ホープ、 (有)楽楽、三輪コーポレートで働いていた中国 人研修・実習生 14 人が残業手当の支払などを求 め た 裁 判で 、 使用 者 が連 帯 し て原 告 等に 総額 2500 万円支払うよう命じる勝利判決を下しまし た。 原告等は。2008 年~9 年に前記杉友縫製グル ープ 4 社で研修・実習生として来日し、縫製の仕 事をしてきました。研修とは名ばかりで、到着 した日から夜遅くまで働かされ、休日も月に 1~2 日しか与えられていませんでした。しかも時間外手 当は、夜 7 時を過ぎると時給 200 円しか支払っていませんでした。家賃と光熱費で 3 万円が控除されて いましたが、狭い倉庫に二段ベッドを押し詰めた宿舎にはエアコンもありませんでした。2010 年 8 月、 心身共に疲労していた班長が交通事故に遭遇しましたが、何もなかったように深夜まで仕事をさせら れ、見舞いにも行かせてもらえないなか、5 月に来たばかりの研修生だけ残して、未明に徳島労連に助 けを求めてきました。徳島労連は、経営者らと交渉しましたが和解の糸口すら掴めず、やむを得ず裁 判に及びました。 判決では、研修生も実態は労働者であったことを認定し、時間外労働手当の支払い義務を認めまし た。また、社名が四つあるものの実態は、杉友君子氏を中心とした一つの事業所であるとして企業の 一体性も認め、所属を問わず連帯して原告全員に支払うよう命じています。付加金が認められなかっ たことなどありますが、大きな争点では原告の主張を認めた勝利判決となりました。ただ、会社は廃 業しており、お金を回収することは極めて困難な状況です。 安倍首相は、建設・介護労働者不足の解消に、この制度を悪用し、実習期間も 3 年から 5 年に延長す るなどと言っていますが、米国からも「奴隷制度」と批判されており制度の廃止が求められています。 徳島労連 176 号 神奈川非正規労組連絡会 (2015 年 1 月 8 日発行)より転載 第13回定期総会を開催 11 月 22 日(土)の 13 時半から神奈川非正規労組連 絡会の第 13 回定期総会が開催され、単産・地域から 36 人が参加しました。全神奈川地域労組協議会の後 藤議長から、「2014 春闘ではフランチャイズ本部への 要請行動を非正規労組連絡会と協同で行い、20 人を 超える地域労組のなかまと最低賃金 1000 円以上を訴 えた。これからも協同の取り組みをしていきたい」と 連帯のあいさつがありました。また、県立高校の臨 任教員のなかまからは、「12 年間臨任として働いてき 挨拶する全神奈川地域労組協議会後藤議長 た。5年前から『かな臨連』で活動し、定年後の生活 困窮を県へ訴えてきた。正規職員にあった退職者臨任 制度に登録できるようになった」と教育現場の状況報告をしました。 神奈川県内の非正規労働者に関わる情勢報告と議案提案の後の討論では7人が参加して、それぞれ の職場の状況や取り組みなどについて発言しました。議案はすべて採択され、2014 年度もすべての労 働者に働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)の実現をめざして、県内で働く非正規の なかまが集まって参加した人の役に立つ学習・交流を計画していきます。 神奈川非正規労組連絡会ニュースみんなの声 No38(2014/12/20)より転載 12/11 東京パ非連第 11 回総会開催 12 月 11 日、東京パート非正規労働者連絡会の第 11 回総会が東京 地評5階会議室で開かれました。総会にはパ臨連大西事務局長が来 賓として参加し、情勢をまじえた連帯挨拶を行いました。続いて、 神部事務局長から、この1年の活動報告と今後の活動方針、新役員 などが提案され、満場の拍手で確認されました。また、総会では、 各組織から活動の報告が続き、公共一般からは「臨時・非常勤職員活 用の適性化と称して、各自治体で労働条件の見直しの動きがある」、 新宿一般からは「深刻な労働相談が増えている。最低賃金引き上げの 運動を継続して続けている」、生協労連からは、「春闘で一定の前進 を勝ち取った」などなど、活発な討議が行われました。 東京パ非連ニュース No18 (2015/1/14)より転載 新代表の中嶋祥子さん(公共一般) 第 23 回 非正規全国交流集会 in 大阪 6月13日(土)~14日(日) エルおおさか(府立労働センター) (大阪市中央区北浜東3-14 地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅下車) 記念トークセッション 東海林智さん × 雨宮処凛さん (毎日新聞記者) (活動家・作家) 大阪で今年6月13-14日に開催される非正規全国交流集会の全体会企画が決まりました。毎日新聞記者 で、「貧困の現場」、「15歳からの労働組合入門」などの著者 東海林智さんと「生きさせろ!難民化 する若者たち」、「反撃のカルチャー プレカリアートの豊かな世界」などの著作で知られる活動家・ 作家の雨宮処凛さんによるトークセッションです。 なお、分科会などの詳細は決まり次第お知らせいたします。
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