世界の食料生産とバイオマスエネルギー - 2050年の展望 World Food

世界の食料生産とバイオマス
エネルギー
‐ 2050年の展望
World Food Production and Biomass Energy
- Outlook for 2050
東京大学農学生命科学研究科
川島博之
The University of Tokyo
Hiroyuki Kawashima
「世界の食料生産とバイオマスエネルギー -2050年の展望」
東京大学出版会(2008 年5月)より
マクロに見る
• 多くの学問分野に跨る課題に対して、一
つの立ち位置から広く総合的に俯瞰し、
客観的に考えてみる
• システムとして捉える
食料生産量を決めるもの
下記の条件が複雑に絡み合う:巨大な複雑系
• 環境 (農地面積、降水量、気温、土壌)
• 経済 (人口、需要、世界の所得分布)
• 技術(単収の改善、栽培適地の拡大)
農地率の分布
世界の食料生産とバイオマスエネルギー(東京大学出版会)より
東南アジアの人口
驚異的な単収の増加
フランスの小麦: 20世紀後半から伸びる
ミッチェル(1998)とFAOデータより
窒素肥料投入で増える単収
穀物の単収増加に大きく貢献
8
日本
6
4
2
0
0
100
200
窒素肥料 (kg/ha)
300
バイオマスエネルギー: 高い原料代
商品として生産することの難しさ