概要(プレス向け資料)(PDF形式:619KB)

内閣府
報道発表資料
平 成 28 年 2 月 26 日
経済社会総合研究所
平成 27 年度企業行動に関するアンケート調査結果
( 概 要 )
調査対象
東京、名古屋の証券取引所第一部及び第二部に上場する全企業
(平成 27 年 11 月1日現在)
回答企業 1,062 社(製造業 499 社、非製造業 563 社)
2,515 社
回 答 率
調査項目
42.2%
我が国の経済成長率、業界需要の成長率、予想円レート、採算円レート、価格、
設備投資の伸び率、雇用者数の動向、海外現地生産比率 など
(注)雇用者数以外は連結ベース。
調査時期 平成 28 年1月(調査票提出期限:1月 15 日)
1.我が国の経済成長率
■ 「次年度」(平成 28 年度)の実質経済成長率見通しは 1.1%で、前年度調査
(1.3%)を下回ったが、7年連続のプラス成長見通し。
■ 名目経済成長率見通しが実質経済成長率見通しを3年連続して上回り、物価上
昇を見込んでいることが示唆される。
注)名目経済成長率見通しは平成 15 年度調査開始。
[図1-1]
「次年度」の実質・名目経済成長率見通しの推移
(%)
3.0
2.5
2.2
1.9
2.0
1.4
1.5
1.7
1.6
1.7
1.4
1.7
1.4
1.0
0.5
1.9
1.6
1.2
1.6
0.9
1.3
0.9
1.3
1.1
1.1
0.4
0.8
0.7
0.3
0.0
-0.1
△ 0.5
△ 1.0
実質経済成長率見通し
△ 1.5
-1.5
名目経済成長率見通し
-1.5
△ 2.0
平成
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
調査年度
27
年度
(単位:%、%ポイント)
調査年度
平成15 平成16 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
名目経済成
長率見通し
0.7
0.9
1.4
1.7
1.6
-1.5
-0.1
0.3
1.1
0.8
1.7
1.7
1.6
実質経済成
長率見通し
1.4
1.4
1.9
2.2
1.9
-1.5
0.4
0.9
1.6
1.2
1.3
1.3
1.1
(名目-実質)
-0.8
-0.4
-0.4
-0.5
-0.3
-0.1
-0.6
-0.6
-0.5
-0.3
0.5
0.4
0.5
注)名目-実質は、小数第2位までの値を用いた差分を四捨五入している。
<お問い合わせ先>
内閣府経済社会総合研究所
景気統計部
( 調査のページ
TEL:03-6257-1630
FAX:03-3581-0918
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/ank/menu_ank.html )
1
2.業界需要の成長率
■ 「次年度」(平成 28 年度)の業界需要の実質成長率見通しは 1.0%で、6年連
続のプラス成長の見通し。製造業(1.0%)は前年度調査を下回り(0.5%ポイ
ント)、非製造業(0.9%)は前年度調査と同水準となった。
■ 中期的な見通しについては、「今後3年間」0.9%、「今後5年間」1.0%。
■ 業種別に「次年度」をみると、製造業は「医薬品」
(3.6%)、
「電気機器」
(1.3%)
など、非製造業は「証券、商品先物取引業」
(2.2%)、
「その他金融業」
(2.2%)
などの成長率見通しが高い。
[図2-1]
前年度調査と比べた産業別・資本金規模別業界需要の実質成長率見通し(次年度)
<資本金規模別>
<産業別>
(%)
平成26年度調査
平成27年度調査
3.0
1.0
0.0
3.0
2.1
2.0
1.5
1.2
1.0
1.0 1.1
全
産
業
製
造
業
平成26年度調査
平成27年度調査
(%)
2.0
1.3
1.3
1.2
1.2 1.1
1.2
1.0
1.0
1.0
0.8
1.3
0.8 0.8
0.8
素
材
型
製
造
業
加
工
型
製
造
業
[図2-2]
0.9 0.9
1.0
0.0
非
製
造
業
そ
の
他
の
製
造
業
全
産
業
1
0
億
円
未
満
5
0
億
円
未
満
1
0
億
円
以
上
1
0
0
億
円
未
満
5
0
億
円
以
上
1
0
0
億
円
以
上
業種別業界需要の実質成長率見通し(次年度)
(%)
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
-1.0
証
券
商
品
先
物
取
引
業
そ
の
他
金
融
業
電
気
・
ガ
ス
業
情
報
・
通
信
業
サ
ー
医
薬
品
、
全
産
業
ビ
ス
業
不
動
産
業
電
気
機
器
輸
送
用
機
器
機
械
化
学
精
密
機
器
卸
売
業
金
属
製
品
倉
庫
・
運
輸
関
連
業
非
鉄
金
属
銀
行
業
そ
の
他
製
品
食
料
品
ゴ
ム
製
品
繊
維
製
品
注)業種については、平成 27 年度調査において、回答企業が 5 社以上の業種とした。
2
小
売
業
陸
運
業
鉄
鋼
ガ
ラ
ス
・
土
石
製
品
3.為替レート
(1)予想円レート
■ 1年後(平成 29 年1月ごろ)の予想円レートは 120.9 円/ドル。前年度調査
(119.5 円/ドル)から 1.4 円の円安予想で、4年連続の円安方向となった。
■ 調査直前月(平成 27 年 12 月)の円レート(121.8 円/ドル)と比べて 0.9 円の
円高。
(2)採算円レート
■ 輸出を行っている企業の採算円レートは 103.2 円/ドル。前年度調査(99.0 円
/ドル)から 4.2 円の円安で、4年連続の円安方向となった。
■ 産業別では、製造業は 102.3 円/ドル、非製造業は 109.0 円/ドル。調査直前月の
円レートと比べると、製造業では 19.5 円、非製造業では 12.8 円の円高の水準。
■ 業種別では、平均(全産業の採算円レート)に比べて、「食料品」(114.5 円/ド
ル)や「鉄鋼」(111.2 円/ドル)などでより円安の水準、「精密機器」(88.6 円/
ドル)や「非鉄金属」(95.6 円/ドル)などでより円高の水準。
[図3-1]1年後の予想円レート及び採算円レートの推移(全産業)
(円/ドル)
190
1年後の予想円レート
採算円レート
調査直前月の円レート
170
1年後の予想円レート
採算円レート
150
調査直前月の円レート
120.9
103.2
121.8
130
110
90
70
61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
昭和
年度
平成
調 査 年 度
(単位:円/ドル)
調査年度
1年後の予想円レート
採算円レート
調査直前月の円レート
1年後の予想円レート
- 採算円レート
差
調査直前月の円レート
- 採算円レート
平成16
年度
106.4
102.6
103.8
平成17
年度
113.2
104.5
118.6
平成18
年度
115.5
106.6
117.3
平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
111.0
97.0
95.9
88.4
80.3
88.4 105.7 119.5 120.9
104.7
97.3
92.9
86.3
82.0
83.9
92.2
99.0 103.2
112.3
90.4
89.6
83.4
77.9
83.6 103.5 119.4 121.8
3.8
8.7
8.9
6.3
-0.3
3.0
2.1
-1.7
4.5
13.5
20.5
17.7
1.2
14.1
10.8
7.6
-6.9
-3.3
-2.9
-4.2
-0.2
11.2
20.4
18.7
注 1) 「予想円レート」は階級値平均、
「採算円レート」は実数値平均の値である。
注 2) 「採算円レート」は、輸出を行っている企業のみの値である。
注 3) 「調査直前月の円レート」は、平成6年度及び 20 年度を除き、いずれも 12 月の値である
(平成6年度及び 20 年度は、調査月が2月のため1月の値)。
3
[図3-2]産業別・資本金規模別 1 年後の予想円レート及び採算円レート
<産業別>
<資本金規模別>
1年後の予想円レート
(円 / ドル)
130
120
110
100
採算円レート
120.9
120.7
103.2
121.4
120.5
120.2
103.1 100.5
102.3
130
121.2
120
109.0
105.9
70
60
採算円レート
120.9
110
120.7
103.2
120.3
107.1
121.8
120.8
104.9
103.4
100
101.0
90
90
80
1年後の予想円レート
(円 / ドル)
80
調査直前月(平成27年12月)
円レート 121.8円/ドル
調査直前月(平成27年12月)
円レート 121.8円/ドル
70
60
全
産
業
製
造
業
素
材
型
製
造
業
加
工
型
製
造
業
全
産
業
非
製
造
業
そ
の
他
の
製
造
業
[図3-3]
1
0
億
円
未
満
5
0
億
円
未
満
1
0
億
円
以
上
1
0
0
億
円
未
満
5
0
億
円
以
上
1
0
0
億
円
以
上
業種別 採算円レート
(円/ドル)
120
平均 103.2円/ドル
(全産業の採算円レート)
110
105.4 105.4
100.5 100.8 101.4 101.7 102.0 103.0 103.3 103.8
100
90
109.4 110.1 111.2
114.5
95.6
88.6
80
70
60
精
密
機
器
非
鉄
金
属
機
械
パ
ル
プ
・
紙
輸
送
用
機
器
電
気
機
器
化
学
ゴ
ム
製
品
ガ
ラ
ス
・
土
石
製
品
医
薬
品
そ
の
他
製
品
金
属
製
品
卸
売
業
繊
維
製
品
鉄
鋼
平均より円安
平均より円高
注1) 「予想円レート」は階級値平均。
注2) 「採算円レート」は、輸出を行っている企業のみの値(実数値平均)である。
注3) 業種については、回答企業が5社以上の業種とした。
4
食
料
品
4.価格
■ 1年後の平均仕入価格(全産業・階級値平均)は 1.6%上昇(前年度調査 2.7%、
7年連続上昇)。
■ 1年後の平均販売価格(全産業・階級値平均)は 0.8%上昇(前年度調査 1.3%、
3年連続上昇)。
■ 仕入価格の上昇が販売価格の上昇を上回り、交易条件は△0.9%ポイント(全産
業)と悪化する見通しとなったが、前年度調査(△1.4%ポイント)に比べて悪化
幅は縮小した。
[図4-1]産業別・資本金規模別 1 年後の平均仕入価格及び平均販売価格の変化率
<資本金規模別>
<産業別>
平均仕入価格
(%)
平均仕入価格
(%)
平均販売価格
平均販売価格交易条件(産業別)
[表4-3]
4.0
4.0
2.0
2.0
0.0
0.0
-2.0
-2.0
全
産
業
製
造
業
素
材
型
製
造
業
加
工
型
製
造
業
そ
の
他
の
製
造
業
非
製
造
業
全
産
業
[図4-2]
1
0
億
円
未
満
5
0
億
円
未
満
1
0
0
億
円
未
満
1
0
億
円
以
上
5
0
億
円
以
上
1
0
0
億
円
以
上
交易条件(産業別)
(単位:%、%ポイント)
平均仕入価格
平成27年度
調査
全産業
平成26年度
調査
平成27年度
調査
交易条件
平成26年度
調査
平成27年度
調査
平成26年度
調査
1.6
2.7
0.8
1.3
-0.9
-1.4
1.2
2.3
0.2
0.7
-1.0
-1.6
素材型製造業
1.1
2.4
0.5
1.2
-0.6
-1.2
加工型製造業
1.1
1.7
-0.0
0.0
-1.1
-1.6
その他の製造業
1.3
3.4
0.1
1.5
-1.2
-1.9
2.2
3.1
1.4
1.9
-0.8
-1.2
製造業
産
業
平均販売価格
非製造業
注 1) 交易条件 = 平均販売価格の変化率 - 平均仕入価格の変化率
注 2) 交易条件は、小数第2位を含む平均販売価格の変化率、平均仕入価格の変化率(統計資料 Ⅰ平成 27 年度統計
表 3-1、3-2 参照)から算出した値であり、上記の表における平均販売価格の変化率、平均仕入価格の変化率
から算出した値とは、四捨五入の関係で必ずしも一致しない。
5
5.設備投資の動向
(1)過去3年間の設備投資
■ 「過去3年間」(平成 25~27 年度平均)に設備投資を増やした企業の割合(全産
業)は 74.6%と、前年度調査(71.7%)に比べて増加した。
[図5-1]
(%)
過去3年間の設備投資の増加/減少企業割合の推移(全産業)
2.3
100%
1.2
13.5
90%
14.9
80%
11.1
10.7
70%
60%
50%
74.6
40%
71.7
30%
20%
減少
不変
増加
10%
0%
元
平成
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「設備投資を行わなかった(行う予定がない)
」という選択肢を設けたのは、平成 17 年度調査以降。
注 3) 「過去3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「過去3年間」は平成 25~27 年度を表す。
(2)今後3年間の設備投資
■ 「今後3年間」(平成 28~30 年度平均)に設備投資を増やす見通しの企業の
割合(全産業)は 68.4%と、前年度調査(64.5%)に比べて増加し、平成 19
年度調査(70.2%)以来の高水準となった。
[図5-2]今後3年間の設備投資の増加/減少企業割合の推移(全産業)
(%)
2.6
100%
1.5
16.0
90%
15.0
80%
15.1
16.8
70%
60%
50%
68.4
40%
64.5
30%
20%
減少
10%
不変
増加
0%
平成
元 2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「設備投資を行わなかった(行う予定がない)
」という選択肢を設けたのは、平成 17 年度調査以降。
注 3) 「今後3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「今後3年間」は平成 28~30 年度を表す。
6
6.雇用者数の動向
(1)過去3年間の雇用者数
■ 「過去3年間」(平成 25~27 年度平均)に雇用者を増やした企業の割合(全産
業)は 60.9%と、前年度調査(56.2%)に比べて増加した。
[図6-1]過去3年間の雇用者数の増加/減少企業割合の推移(全産業)
(%)
100%
27.0
90%
80%
30.6
70%
12.1
13.1
60%
50%
60.9
40%
30%
56.2
20%
10%
減少
不変
増加
0%
4
平成
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「過去3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「過去3年間」は平成 25~27 年度を表す。
注 3) 雇用者数増減率は、平成4年度から調査を開始した。
「正社員」と「パート、派遣社員」を調査)
。
注 4) 平成 15 年度調査のみ「正社員」の値である(平成 15 年度は、
(2)今後3年間の雇用者数
■ 「今後3年間」
(平成 28~30 年度平均)に雇用者を増やす見通しの企業の割合
(全産業)は 63.6%と、前年度調査(61.1%)に比べて増加し、平成 19 年度
調査(68.3%)以来の高水準となった。
[図6-2]今後3年間の雇用者数の増加/減少企業割合の推移(全産業)
(%)
100%
12.4
90%
16.1
80%
24.1
70%
22.7
60%
50%
40%
63.6
30%
61.1
20%
10%
減少
不変
増加
0%
平成
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「今後3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「今後3年間」は平成 28~30 年度を表す。
注 3) 雇用者数増減率は、平成4年度から調査を開始した。
「正社員」と「パート、派遣社員」を調査)
。
注 4) 平成 15 年度調査のみ「正社員」の値である(平成 15 年度は、
7
(3)正社員数
■ 「過去3年間」
(平成 25~27 年度平均)の雇用者数のうち正社員を増やした企
業の割合(全産業)は 57.4%と、前年度調査(53.4%)に比べて増加した。
■ 「今後3年間」
(平成 28~30 年度平均)の雇用者数のうち正社員を増やす見通
しの企業の割合(全産業)は 61.7%と、前年度調査(60.0%)に比べて増加し、
平成 19 年度調査(66.5%)以来の高水準となった。
[図6-3]過去3年間の雇用者数のうち正社員の増加/減少企業割合の推移(全産業)
(%)
100%
90%
32.8
80%
70%
13.8
60%
29.3
13.2
50%
40%
30%
53.4
20%
10%
減少
不変
57.4
増加
0%
平成
17
18
19
20
22
21
23
24
25
26
27
年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「過去3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「過去3年間」は平成 25~27 年度を表す。
注 3) 雇用者数のうち正社員の増減率は、平成 17 年度から調査を開始した。
[図6-4]今後3年間の雇用者数のうち正社員の増加/減少企業割合の推移(全産業)
(%)
100%
90%
16.7
13.2
23.2
25.1
60.0
61.7
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
減少
不変
増加
0%
平成
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
年度
調 査 年 度
注 1)増加:0%超と回答した企業割合 、不変: 0%と回答した企業割合、減少:0%未満と回答した企業割合。
注 2) 「今後3年間」とは、例えば、平成 27 年度調査における「今後3年間」は平成 28~30 年度を表す。
注 3) 雇用者数のうち正社員の増減率は、平成 17 年度から調査を開始した。
8
7.海外現地生産(製造業)
■ 海外現地生産を行う企業の割合の平成 26 年度実績は 67.5%と、25 年度実績
(71.6%)から低下。27 年度(66.8%)、32 年度(66.1%)も低下の見通し。
■ 海外現地生産比率の平成 26 年度実績は 21.6%と、25 年度実績(22.3%)から
低下。27 年度(22.1%)、32 年度(24.2%)は上昇する見通しだが、前年度調
査における見通しを下回った。
■ 「平成 32 年度見通し」において「平成 27 年度実績見込み」よりも海外現地生
産比率が上昇する見通しの企業の割合は 49.4%、低下する見通しの企業の割合
は 5.3%となり、上昇する見通しの企業の割合は2年連続で減少。
[図7-1]海外現地生産を行う企業の割合(製造業)
(%)
100
製造業
加工型製造業
素材型製造業
その他の製造業
80
67.5
60
66.8
66.1
40
20
0
平成元 2
3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 年度
[図7-2]海外現地生産比率の推移(製造業)
(%)
50
製造業
素材型製造業
加工型製造業
その他の製造業
40
◆は平成26年度調査における「平成26年度実績見込み」及び「平成31年度見通し」
30
21.6
26.2
22.9
20
24.2
22.1
10
0
平成元 2
3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 年度
注1)
海外現地生産比率=海外現地生産による生産高/(国内生産による生産高+海外現地生産による生産高)
注2)
図7-1、図7-2では、平成 27 年度は実績見込み、32 年度は見通しを表し、それ以外の年度は、翌年度調査における前年度の実績を表す
(例えば、平成 26 年度の値は、平成 27 年度調査における「平成 26 年度実績」の値)。
注3)
図7-2の海外現地生産比率は、0.0%と回答した企業を含めた単純平均である。
[図7-3]海外現地生産比率を増加・減少させる企業の推移(製造業)
(%)
100%
4.1
5.3
5.7
5.5
44.4
45.5
44.9
44.3
51.5
49.2
49.4
50.0
4.0
3.0
40.8
42.0
55.2
55.1
2.1
3.2
4.0
38.3
37.0
35.0
59.9
61.0
4.6
5.3
42.4
45.3
52.9
49.4
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
59.4
10%
減少
不変
増加
0%
平成
17
18
19
20
21
22
23
調 査 年 度
注)増加:「見通し」-「実績見込み」> 0 、不変:「見通し」-「実績見込み」=
24
25
26
27
年度
0、減少:「見通し」-「実績見込み」< 0 、 (例えば、平成 27 年度では、
回答企業毎に「平成 32 年度見通し」から「平成 27 年度実績見込み」を引いた値が、プラスの場合は増加、同じ場合は不変、マイナスの場合は減少)。
9
8.逆輸入比率(製造業)
■ 逆輸入比率の平成 26 年度実績は 19.1%と、25 年度実績(21.5%)から低下し
た。
[図8-1]逆輸入比率の推移(製造業)
(%)
50
素材型製造業
その他の製造業
製造業
加工型製造業
40
30
20
21.5
19.1 18.4
17.9
10
0
平成 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
年度
注 1)逆輸入比率=日本向け輸出高/海外現地生産高
注 2)平成 27 年度は実績見込み、32 年度は見通しを表し、それ以外の年度は、翌年度調査における前年度の実績を表す
(例えば、平成 26 年度の値は、平成 27 年度調査における「平成 26 年度実績」の値)。
注 3)海外現地生産比率を 0.0%と回答した企業を除く。
注 4)逆輸入比率を 0.0%と回答した企業を含めた単純平均である。
注 5)逆輸入比率は、平成 13 年度から調査を開始した。
9.海外に生産拠点を置く理由(製造業)
■ 海外に生産拠点を置く主な理由とその他該当理由を合わせると、第1位は「現
地・進出先近隣国の需要が旺盛又は今後の拡大が見込まれる」(69.8%)、第2
位は「労働力コストが低い」
(43.1%)。前年度調査と比べると、
「労働力コスト
が低い」などの構成比が低下した。
[表9-1]
製造業
海外に生産拠点を置く理由(主な理由+その他該当理由)(構成比)
素材型製造業
加工型製造業
その他の製造業
④現地・進出先近隣国の需
要が旺盛又は今後の拡大
が見込まれる
69.8
(68.4)
④現地・進出先近隣国の需
要が旺盛又は今後の拡大
が見込まれる
80.8
(78.8)
④現地・進出先近隣国の需
要が旺盛又は今後の拡大
が見込まれる
65.9
(61.5)
④現地・進出先近隣国の需
要が旺盛又は今後の拡大
が見込まれる
64.1
(70.6)
①労働力コストが低い
43.1
(47.7)
⑤現地の顧客ニーズに応じ
た対応が可能
48.5
(45.2)
①労働力コストが低い
50.6
(57.1)
③資材・原材料、製造工程
全体、物流、土地・建物等
のコストが低い
41.0
(29.4)
⑤現地の顧客ニーズに応じ
た対応が可能
42.2
(41.2)
①労働力コストが低い
32.3
(35.6)
⑤現地の顧客ニーズに応じ
た対応が可能
40.2
(38.5)
①労働力コストが低い
41.0
(41.2)
③資材・原材料、製造工程
全体、物流、土地・建物等
のコストが低い
33.1
(30.5)
⑦親会社、取引先等の進
出に伴って進出
32.3
(27.9)
③資材・原材料、製造工程
全体、物流、土地・建物等
のコストが低い
32.9
(29.1)
⑤現地の顧客ニーズに応じ
た対応が可能
38.5
(42.6)
⑦親会社、取引先等の進
出に伴って進出
24.0
(21.8)
③資材・原材料、製造工程
全体、物流、土地・建物等
のコストが低い
27.3
(33.7)
⑦親会社、取引先等の進
出に伴って進出
20.7
(19.2)
⑦親会社、取引先等の進
出に伴って進出
20.5
(19.1)
注 1) 「主な理由」及び「その他該当理由」の構成比の母数は、回答企業数としている。
注 2) 回答企業は、「主な理由」を1つ選択でき、「その他該当理由」を2つまで選択できる。
注 3) ( )は前年度調査結果。
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