評定表の利用(教員版)

1 評定表の利用
1.1 評定表の利用
Moodle での各活動の評定はそれぞれの活動の中で行いますが,評定表ではそれらをまとめ
て閲覧することができます.また 1.2 節で説明するように,評定表に Moodle 以外での活動も
含め,まとめて評定することも可能です.
1.1.1 評定表の表示
1.
「管理」ブロックの「コース管理」にあ
る「評定」をクリックします.
2.ユーザ一覧とともに,評定可能な活動の
一覧が表示されます.また各活動の中で行っ
た評定の結果が表示されています.
1.1.2 総計方法の選択
各評定項目の評定を集計して「コースの合計」を算出するための総計方法を選択します.
1.画面上部の「カテゴリおよび評定項目」
1
タブをクリックします.さらに「シンプル
ビュー」もしくは「フルビュー」を選択で
2
きますが,ここでは「シンプルビュー」を
選択したものとして説明を進めます.
2.
「総計」欄のプルダウンメニューより,
利用したい総計方法を選択します.デフォ
「評点の単純加重平均値」と「評点の平均値」
「評点の単純加重平均値」では,加重平均をとる際の加重を各評定項目
ルトの設定は「評点の単純加重平均値」です.
他に「評点の平均値」や「評点の合計」な
の「最大評点 - 最小評点」として計算します.
どがあります.詳しくは「総計」の右にあ
たとえば,評定項目 A1(最小評点:0 点,最高評点:100 点),評定
る「?」をクリックして表示されるオンライ
項目 A2(最小評点:0 点,最高評点:10 点)の場合,それぞれの加重
は 100 と 10 となります.いま A1 が 70 点,A2 が 4 点とすると,「単
純加重平均値」の場合の評点の比率は次のようになります:
((70/100)*100 + (4/10)*10)/110
0.6727
したがって,「コース合計」の満点が 100 点の場合,
「コース合計」は
67.27 点となります.また「評点の平均値」の場合,評点の比率は
((70/100) + (4/10))/2=0.55
であるので,「コースの合計」は 55.00 点となります.
ンヘルプにて確認ください.最後に「変更
を保存する」を押して設定を保存します.
1.2 Moodle 以外で行ったテスト等の評定管理
中間テスト等のように,Moodle 以外で行ったテスト等についても,評定表を利用して評定
を管理することができます.
1.2.1 設定
1.画面上部の「カテゴリおよび評定項目」
1
タブをクリックします.さらに「シンプル
ビュー」もしくは「フルビュー」を選択で
きますが,ここでは「シンプルビュー」を
選択したものとして説明を進めます.
2.画面下部にある「評定項目を追加する」
をクリックし,新しく追加する評定項目の
2
設定画面を表示します.
3.
「項目名」
「最大評点」などを設定した後,
「設定を保存する」をクリックすると,新規
の評定項目が追加されます.
追加
1.2.2 評定の入力
追加した項目(ここでは中間試験)同様,Moodle での活動に関する評点やフィードバック
コメントについても変更できます.ただしその場合,元々の活動の画面での評点やフィードバッ
クコメントの変更は評定表に反映されません(評定表での変更が優先されます)
.
1.画面上部の「表示」タブをクリックし
て「評定者レポート」を表示した後,画面
右上の「編集モードの開始」をクリックし
ます.
2.新しく追加した評定項目の空欄に評定
(得
点)を記入し,
「更新」を押して保存します.
評点を入力
併わせてコメントを付ける場合は,
「 」を
押して表示される画面にて編集します.
3.画面右上の「編集モードの終了」をクリッ
クして入力を終了します.
1.3 計算式の利用
各評定項目の合計である「コース合計」の算出に,計算式を利用することができます.
1.画面上部の「カテゴリおよび評定項目」
1
タブをクリックします.さらに「シンプル
ビュー」もしくは「フルビュー」を選択で
きますが,ここでは「シンプルビュー」を
2
選択したものとして説明を進めます.
2.
「コース合計」の行にある電卓のアイコ
ン「 」をクリックし,計算式を入力する
ための画面を表示します.
注)「コース合計」の行にコース合計の満点の値を決める欄があります.計算式を利用して計算した値が,ここで
設定した満点の値を越えることはありません.
3.各評価項目を計算式で利用する場合,そ
れぞれの項目の「ID ナンバー」が識別のた
めの名称として利用されるため,まずは各
評価項目の ID ナンバーを決定します.「ID
ナンバー」欄で各項目に識別のための名称
を入力後,
「ID ナンバーを追加する」をクリッ
クして ID ナンバーを保存します
(ID ナンバー
とありますが数字でなくても OK です).
4.上記で設定した ID ナンバーを利用して「計
算」欄 に 計 算 式 を 入 力 し ま す.計 算 式 は
「=」で始まります.また計算式では ID ナン
バーを [[…]] で囲んで利用します.計算式を
入力後,「変更を保存する」をクリックして
保存すると,評定レポートにある「コース
合計」に変更が反映されます.
計算式の例
ここでは,課題 01(Kadai01),課題 02(Kadai02),Quiz01(Quiz01)を実施したとして説明します(括
弧内は ID ナンバーです.また,課題 01,課題 02 の満点は 100 点,Quiz01 の満点は 10 点と仮定しています).
例 1)単純合計の計算:
=[[Kadai01]]+[[Kadai02]]+[[Quiz01]]
注)計算結果は「コース合計」の満点の値を越えません.
例 2)平均点(満点を 100 点とする)の計算:
=([[Kadai01]]+[[Kadai02]]+[[Quiz01]]*10)/3
例 3)Quiz01 が満点のときのみ課題 01 と課題 02 の平均点(100 点満点)を算出し,Quiz01 が満点
でなければ 0 点とする:
=max(min([[Quiz01]]-9,1),0)*([[Kadai01]]+[[Kadai02]])/2
利用できる主な関数
機能
書式
和
sum( 数値 1, 数値 2, ...)
平均
average( 数値 1, 数値 2, ...)
最大値
max( 数値 1, 数値 2, ...)
最小値
min( 数値 1, 数値 2, ...)
剰余
mod( 数値 , 除数 )
べき乗
power( べき乗の底 , 指数 )
四捨五入
round( 数値 , 小数点以下の桁数 )
与えた実数以下での最大の整数
floor( 数値 )
与えた実数以上での最小の整数
ceil( 数値 )
平方根
sqrt( 数値 )
絶対値
abs( 数値 )
e を底とするべき乗
exp( 数値 )
円周率
pi()