(No.23)コンピューターソフトウェアに関わる発明特許の審査基準の摘要 林志青 著 果榮宇 訳 「コンピュータソフトウェアに関わる発明」は発明の実施上でソフトウェアが必要な発明を指している。 コンピュータソフトウェアに関わる発明特許の審査基準が公告される前に、コンピュータは著作権により 表現形式の保護のみを取得でき、アイデアの機能に及んでいない。一般的な認知はコンピューターソフト ウェアがハードウェアと結合することこそ、その特許性を有する。本基準「コンピュータソフトウェアに 関わる発明特許の審査基準」の公告された後は、アイデアの機能の保護にも及び、且つ、ハードウェアと の結合に限らない。 先ず、如何に「コンピューターソフトウェアに関わる発明」に属するのを判断し、その判断基準は申請 特許範囲或いは明細書と図示において:①ハードウェアとソフトウェアの結合方式でその構造を限定する (物の発明に属する)、或いは②直接又は間接にコンピューターの実施のステップか順序過程を助けるもの、 (方法の発明に属する)。もし、明細書、図示及び申請特許範囲にも該 2 項特徴ともにない場合は、コンピ ューターソフトウェアに関わる発明には属しないので、元の特許審査基準に従って審査する。 コンピューターソフトウェアは本質的に「演繹法」の性質を備えているので、本基準が公告される前に、 よく専利法第 21 条の中の「科学原理と数学の方法は特許を受けることができない。」が誤用され、特許を 与えなかったため、本基準は特別に「専利法第21条で規定された法律的に特許を拒絶する部分が含まれ ているとして、これによって拒絶するのはできず、全体から見て、その解決手段が自然法則の技術思想の Attorneys-at-Law 創作部分を利用しているどうかにより判断するものである。その解決手段が自然法則の技術思想の創作部 分を利用したかどうかを審査し、但し、申請特許範囲に数学公式或いは計算方法のステップ(即ち数学公 式或いは計算方法自身)しか明記されておらず、その方法が如何にしてコンピューターを利用して技術効 果を実現することが記載されてないものであれば、単なる数学論理のアルゴリズムの解決方法として認め られ、特許で保護する範疇ではないと判断する可能性がある。」と規定し、その内容は習知の規定の精神と の最たる相違な部分はコンピューターソフトウェアに関わる発明によりコンピューターの技術効果を実現 する前提の下で、方法の発明として申請でき、且つ、特定のコンピューターハードウェアと結合するとは 限らない。 本基準は他に記録媒体特許に対する場合は本文の後半で紹介する。 先ず、コンピューターソフトウェアに関わる発明特許の種類及びその審査要点を紹介する: 専利法第24条規定「発明とは、自然法則を利用した技術的思想の創作をいう」、よって、コンピュータ ーソフトウェアに関わる発明に属しないのは: 1、コンピューターソフトウェアに相関する発明において、「技術思想」を有さない場合: (a)単純にコンピューター処理を使用すること: 直接或は間接にどのようにコンピューターソフトウェアの資源を利用して具体処理を行う事項が記載され なかったら、該項に属する。 1 (b)単純にコンピューターを記録すること或はデータを媒体にアクセスすること: 具体的にすべてな効果を実施しない場合、発明の類別に属しない。該媒体中のコンピュータープログラム 或はデータが、機械を介してコンピューターに読み込まれて、コンピューターで行った処理とが機能或は 構造的に交互に関連すれば、その実行による実質機能或は応用をさらに深く審査することにより、発明の 類別に属するか否かを判断する。 (c)「単純にコンピューターを使用し、処理するもののみ」或は「単純にコンピュータープログラム或は データを記録し、媒体に保存するもの」。 2、コンピューターソフトウェアに係る発明において、「自然法則を利用すること」に合わない項目: (a)自然法則自体: コンピューターソフトウェアが単に自然法則を述べたもの。 (b)単純の発見: 自然現象の自体だけを記載すれば、単に単純の発見と認められる。但し、「発見した自然現象を産業上に利 用可能の技術思想の創作に換えれば、創作行為によって得られた『発明』に属することになり、一種の発 見行為ではない」 (c)自然法則に違反するもの。 (d)自然法則を利用していないもの: コンピューターソフトウェアは経済法則、人為的な決定、精神活動だけを含めれば、発明の類別に属しな い。 3、コンピューターソフトウェアに関わる発明において法定には発明特許を受けることができない項目に 関する: Attorneys-at-Law (a)科学の原理又は数学の方法: 「直接的或は間接的にどのようにコンピューターハードウェア資源を利用して処理を行う具体的な事項」 がなくて、「単純にコンピューターを使用して処理するだけ」に属するもの。 (b)ゲーム又はスポーツの規則或は方法: 単純に人類の推理力、記憶力、技能、偶然性及び精神性等を利用してなるもの。 (c)その他人類の推理力、記憶力を借りて始めて執行できる方法又は計画。 前記の基本のコンピューターソフトウェアに関わる発明の原則に合致し、コンピューターソフトウェア に関わる発明特許を更なる分類をすると: 1、物の発明:すべて産業上に利用でき、且つ自然法則を利用する技術思想の創作で、並びにハードウェ アとソフトウェアとの結合方式により具体の構造を限定することで、以下二種類に分ける: (a)特定なハードウェア及びソフトウェアとの結合を限定しない発明、即ち、すべて不特定なハードウ ェアに対してソフトウェアを執行する発明: 審査する時には、行っているソフトウェアが課題を解決しようとする方法或は手段を審査する必要で、該 物品の発明に係る特許請求の範囲は発明の類別に属するか否かを決定する。任意の不特定なハードウェア 或はハードウェアプレートが該請求項を執行して主張した機能と相関するソフトウェアを含むだけが示さ 2 れる。 (b)特定なハードウェア或はハードウェア及びソフトウェアとの結合からなる具体構造の発明: 具体構造により、該物品を認定する必要である。且つ、その属する専業技術分野において、実際の用途が あればこそ、法定的な要件に合う。 2、方法の発明: コンピューターに関する方法発明において、いわゆる方法は、コンピューターに具体且つ非イメージの結 果を生じさせ、実施されている一個或複数の動作、順序、操作或はステップと言う。方法発明の審査ポイ ントは請求している方法発明の全体内容を見て、且つ、該発明は、直接或は間接的にコンピューターによ り実施できる特質を有する必要で、分類すると: (a)コンピューター処理前、データ或は信号の具体転換の方法ステップ発明: 審査の要点は、通常に、先ず、コンピューターの外に測量動作を行って、測量された結果をコンピュータ ーに処理する可能で技術特徴を有するデータに転換する。このデータは、いかなる物品或は動作による表 現する信号を具体転換に発生させてコンピューターにより該課題を解決することに寄与することがあり、 多くの場合には、実際に応用する効果を具備する。 (b)コンピューター処理後、ハードウェア資源に対し制御或は付き従う制御の処理を行う。 (c)コンピューター内、該コンピューターソフトウェアに関する方法が、ある特定な技術分野の実際応 用範囲に限定されている: 決定性を有する要因は、コンピューターがどのように該方法を行うことではなくて、コンピューターが一 体どんなものを実行して実際の応用に達成することである。 記録媒体形式に関わる発明類型の説明において: Attorneys-at-Law 本基準の前に、情報の表現自身は、一種の思想の記載或いは表現法式であり、無形の物品に属するので、 特許出願の標的とすることはできない。よって、それをコンピューターが読み取れる記録媒体に付加する ことが必要となる。記録媒体における物理的或いは化学的状態の変化に転換することにより、情報は記録 媒体の形態で、物理的或いは化学的の実体化を実現し、一定の空間形式を有することになる。これに対し て、本コンピューターソフトウェアに関わる発明特許を特別に規定し、「もし、該当記録媒体は、コンピュ ータが処理を行うときに、コンピュータと機能的或いは結合的の相互関連が発生した場合、多くの場合、 特許の請求標的とすることができる」。該記録媒体とデータ情報を表現する種類は、次の二種類がある: (1)機能的記載素材: コンピューターが読み取れる記録媒体に記録し、コンピュータが処理を行うとき、コンピューターと機能 的或いは結合的の相互関連が発生したもの。例えば、コンピュータープログラム、データ構造など、但し、 その解決手段に対応して判断する必要がある。 (2)非機能的記載素材: コンピューターと機能的或いは結合的の相互関連が発生しなく、単純に該記録媒体に記録したもの。例え ば音楽、文学の創作、編集物、単純なデータ配列など、この部分は基本的に「単なるデータの開示」に属 し、よって、発明の類型に属しない、但し、ある効果を達成する時、記録媒体形式の発明の実質は、記録 情報自身によるもので、非機能的記載素材と関係ない。 3 よって、記録媒体形式の発明の実質は、記録情報自身、或いは情報自身の処理によるもので、情報の記 録方式或いは記録媒体自身の構造関係のない特徴にあり、該記録媒体が、コンピューターが処理を行うと き、コンピューターと機能的或いは結合的の相互関連が発生するかどうかに定められる。審査の重点は以 下の通り: 先ず、「単なる情報の開示」に属しているかどうかを判断する、もし、前記の開示に属していなければ、以 下の両種類の記録媒体発明の審査を行う: 1、 コンピュータープログラムの記録媒体の発明の審査プロセス: 先ず、明細書から全体的に見て、請求項で記載されたコンピュータープログラムの実行で行われた特定の 処理(方法の発明)或いは実現された特定機能の装置(物の発明)、且つ該処理或いは装置が発明の形態に 合致する審査により、「対応課題の解決手段は発明の形態に合致する」と判定できる。 2、 データ構造の記録媒体の発明の審査プロセス: 先ず、明細書を全体的に見て、請求項で記載されたデータ構造により、コンピューターによって読取り、 並びに該データ構造の技術特徴により、コンピューターを特定の処理或いは特定機能を実現する装置であ り、且つ該処理或いは装置がその課題を解決でき、該処理或いは装置は発明の形態に合致すると審査され たものは、「対応課題の解決手段は発明の形態に合致する」と判定できる。 最後に、コンピューターソフトウェアに関わる発明特許申請案の明細書を書く時の要件を簡単に紹介す る: よく知られているのは充分な開示であり、該技術に熟知している者は容易に内容を理解し、並びにそれ Attorneys-at-Law に基づいて実行できるものである及びクレームの効果手段の陳述は明細書と一致すること以外、もし、審 査において、公知素子が申請請求範囲で挙げられた素子の功能、構造、材料、或いは動作が実質類似であ ると認めたとき、公知技術にカバーされると判断する。又、該効果手段は公知でない部分に対して対応す る説明が成されていないとき、如何なる 構成 も開示されていないと認める。審査のときは、適当に開 示されていないことを理由として、該請求項を拒絶する。この拒絶は解説の責任を出願人に回す。請求項 の部分においては、コンピュータが実行する方法ステップで定義すべきであって、単にプログラムソース コード或いはプログラムオブジェクトコードを引用するのではない。しかし、ある状況においては、該技 術に熟知するものに対して、より発明の解決手段を理解するため、適度に自己記述型プログラムコードを 使用することは受け入れられる、例えば疑似コードが受け入れられている。 4
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