沖 永 良 部 さ と う き び 栽 培 暦

沖 永 良 部 さ と う き び 栽 培 暦
和
泊
町
・
和
泊
町
糖
業
振
興
会
沖 永 良 部 さ と う き び 生 産 対 策 本 部
沖 永 良 部 農 業 改 良 普 及 セ ン タ ー
肥 培 管 理 作 業
月
生育
ステージ
5
6
7
植 付 準 備
10
植付適期
深 耕
土づくり
作
業
の
ポ
イ
ン
ト
9
8
12
1
有効分げつ期
植 付
基肥施用
緑肥すきこみ
11
2
伸長緩慢期
中耕は雑草防除
効果が大きい
夏
4
5
6
伸長初期
7
8
9
11
10
伸 長 旺 盛 期
最 終 培 土
追 肥 2 回 目
中 耕
追肥1回目
深植・浅覆土とする
3
12
1
登 熟 期
2
3
収 穫 期
かん水
最終培土は、分げつ茎を
3本以上確認してから行う
植
調苗作業
※ 発芽率向上に苗の石灰浸漬を!
土づくりのポイント
1 土壌診断
pHは適正か?
リン酸含量は?
土壌改良
資材施用
ハリガネム
シ防除
チンチバック
防除
メイチュウ
防除
除草剤散布
除 草 剤 散 布
土壌処理剤
雑草の多い畑では最終培土時に土壌処理剤を散布する
2 堆肥施用
茎葉処理剤
土壌処理剤
消石灰500倍液に約1日程度浸漬する
月
生育
ステージ
春
植
作
業
の
ポ
イ
ン
ト
1
2
3
4
5
6
植付準備
植付適期
有 効 分 げ つ 期
深 耕
土づくり
植 付
基肥施用
中 耕
深植・浅覆土とする
7
8
9
10
11
伸 長 旺 盛 期
最終培土
追 肥
12
1
2
登 熟 期
3
収 穫 期
かん水
中耕は雑草防除 最終培土は梅雨明け
までに終わらせる
効果が大きい
プランタ植え付け
3月中旬までに植え付けて
梅雨までに大きく育てる
ハリガネム
シ防除
メイチュウ
防除
チンチバック
防除
除草剤散布
除草剤散布
(茎葉処理)
土壌処理剤
月
生育
ステージ
1
2
3
最終培土後雑草の
生育を見て散布
5
4
萌 芽 期
6
7
有効分げつ期
8
株
出
10
11
12
登 熟 期
1
2
3
収 穫 期
かん水
心土破砕
(サブソイラー)
最終培土
追 肥
根切・排土(中耕)
基肥施用
9
伸 長 旺 盛 期
株揃え
ハーベスタ収穫後
(ハーベスタ後) できるだけ早く行う
作
業
の
ポ
イ
ン
ト
ブルトラによる培土作業
前作収穫後1ヶ月以内に株出管理作業
(株揃え,根切・排土,基肥施用)を実施し,
梅雨までに大きく育てる
株出管理機による株揃え
メイチュウ
防除
チンチバック
防除
除草剤散布
(株上)
土壌処理剤
除草剤散布
(茎葉処理)
最終培土後雑草の
生育を見て散布
ブームスプレーヤによる雑草防除
土 づ く り ・ 施 肥
◎ 土づくり・施肥体系
作型
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
※ハーベスタ収穫後、株出予定ほ場はサブソイラーによる心土破砕を早めに行う
深 耕
有機物投入
土壌診断 ※ 植付前に土壌診断を行う
春植
土壌改良資材投入
株出
基肥施用
追肥
春植 植付時
株出 根切・排土時
最終培土時
ライムソワーによる石灰散布
サブソイラによる心土破砕
緑肥栽培
鋤込
ストローチョッパーによる緑肥の細断
深 耕
有機物投入
土壌診断
※ 植付け前に土壌診断を行う
夏植
土壌改良資材投入
プラウによる深耕
◎ 土づくりのポイント
基肥施用
追肥1回目
追肥2回目
植付時
中耕時
最終培土時
堆肥による土づくり効果
さとうきびは深根作物で,根の伸長,発達は生育収量に大きく
影響します。60cm程度の深耕により,土中の空気,水分,養分
が増え,根の発育に役立ちます。
また,耕起反転することで土中病害虫(ハリガネムシ等)の密度
が下がります。
(2)有機物による土づくりの実施
耕起反転すると,養分の少ない土が表土にあがってきます。
堆肥を植付2週間前までに3t/10a投入して土づくりをしましょう。
堆肥投入が遅れるとさとうきびの初期生育が停滞することもある
ので注意しましょう。
堆肥の
種類
養分の供給
地
力
の
向
上
チ
ッ
土
を
軟
ら
か
く
す
る
効果
(1)深耕,心土破砕の実施
ソ
リ
ン
酸
カ
リ
ハカマ堆肥
◎ ◎ ○
○ △ △
牛ふん堆肥
◎ ○ ○
○ ○ △
土壌改良の基準値
鶏ふん堆肥 ×
さとうきびの生育に適する土壌pHは6.0∼7.0です。酸性が
強いと分げつが不足し,単収が低下するので,植付前に土壌診断
を実施し,苦土石灰等を施用して酸度矯正を行いましょう。
◎ 非常に効果がある
○ 効果がある
△△ 少しは効果がある
× あまり効果がない
△
△ ◎(石灰岩土壌の場合)
◎ ○ ◎ ◎
60cm以上
有効根群域
(3)土壌診断に基づいた土壌改良の実施
石 苦
灰 土
3%以上
腐植
6∼7
pH(H 2 O)
0.3以上
EC
石灰(mg/乾土100g)
392∼420
苦土石灰
→
pH調整,石灰,苦土
苦土(mg/乾土100g)
32∼60
苦土重焼リン
→
リン酸,苦土
カリ(mg/乾土100g)
19∼47
ようりん
→
リン酸,石灰,苦土,ケイ酸
リン酸(mg/乾土100g)
10∼50
ケイカル
→
石灰,苦土,ケイ酸
沖永良部の土壌は,特にリン酸,ケイ酸が不足しています。
診断結果に基づいてヨーリン,苦土重焼リン,ケイカル等を植付前
に施用しましょう。
土壌改良資材の種類
改良資材投入後は直ちに耕耘して作土全体を改良しましょう。
◎ 施肥基準
1 速効性肥料主体
作 型
基 肥
夏 植
植付時
春 植
株 出
10a当たり
追 肥
N
成 分 量 (kg)
P
K
BBNK80
BB538
3.5袋
3.5袋
30.6
15.6
16.6
13, 000円
最終培土時
3.5袋
最終培土時
BBNK80
3.5袋
23.1
9.1
12.6
9, 400円
1袋
3.5袋
最終培土時
BBNK80
3.5袋
27.3
9.1
12.6
10, 100円
N
成 分 量 (kg)
P
K
BB538
2.5袋
植付時
BB538
芽出し
硫安
根切・排土
BB538
平均培土時
2 緩効性肥料主体
作 型
肥料費の目安
10a当たり
基 肥
追 肥
肥料費の目安
夏 植
植付時
BB880
3袋
最終培土時
BB880DX 3.5袋
23.4
10.4
13.0
12, 300円
春 植
植付時
BB880
3袋
最終培土時
BB880
2.5袋
19.8
8.8
11.0
8, 900円
芽出し
硫安
BB880
1袋
3袋
最終培土時
BB880
2.5袋
24.0
8.8
11.0
9, 600円
根切・排土
株 出