《校長の考えの根っこ》 ~教育を植物の成長に例えて~ 潮止小学校長 松村 文雄 4月1日に着任いたしました校長の松村と申します。前校長の矢部先生同様、 皆様のご支援ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。また、転入教職員・ 新採用者一同、力を合わせ潮止小学校の子ども達のために一生懸命努力いたし ますので、あたたかく見守ってくださいますよう重ねてお願い申し上げます。 1学期「土づくり」(第一次目標:学校経営年間計画 4~ 7月) 2学期「花づくり」(第二次目標:学校経営年間計画 9~12月) 3学期「実づくり」(第三次目標:学校経営年間計画 1~ 3月) 子どもたちを苗木に例えると、30人の子どもがいたら30本の苗木があるということです。そ れぞれの苗木は一本一本異なります。でも、どんな苗木も大きく立派に育ちたいという願いと可能 性をもっています。一本一本の個性を理解し、その木に合った「土づくり」をすることで、 「大輪 を咲かせ」 「大きな実」を実らせます。そのための手助けとして我々教職員は、子どもたち一人一人 をよく理解し、その子に合った支援をしていきます。そして、子どもたちが、 「この学校、この学級 で学んでよかった」と実感できるような「実づくり」をしっかりとしていきたいと思います。 そのために私たちは・・・ 時には温かく声をかけたり… 時には目配りや心配りをしたり… 時には叱ったり… 春風や 闘志抱きて 丘に立つ (高浜虚子) 新学年の春に子どもたちの頑張りや奮起を促したり、期待したりする際によく引用される句です。 年度末から年度始めにかけては、人との別れと出会いがあります。確かに別れは寂しいものです が、その後に訪れる、新しい人や環境との出会いに伴う清新な気分や期待の方がはるかに大きいも のです。 子どもたちにとっても全く同様で、特に、新年度を迎えるに当たり目標や思いや願い、期待を必 ずもつものです。 去年は○○だったから今年はこうしたい、算数を何とかしたい、と誰もが感じています。例えば、 「今年度こそ算数の文章題ができるようになりたい。」「野球がうまくなりたい。」など、子ども の思いには差異はあるにせよ、子どもたち誰もが「前向き」に考えているはずです。それを上手に 汲み取り、実のあるものにしていくことが、「学校・家庭・地域」の務めであると考えます。 時には温かく声をかけたり、時には目配りや心配りをしたり、時には叱ったりと、子どもたちの 夢の実現に向けて、やる気・ねばり強さが途絶えぬよう支援していきたいと思います。 そして、目標や思いが実現すれば、子どもたちは自信をもちますし、より高い目標に取り組もう とします。こうなれば可能性もさらに高まります。子どもたちの持っている力をよい方向に伸ばす とともに、人との関わりを通して、人間としてのあり方も学ばせていきたいと思います。 虚子の句のように、強い意志をもって、すべての児童にきちんと関わりながら、よりよい成長の 手助けをしていきたいと思います。
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