第1回 1 2 愛媛県総合教育会議議事録 開会の日時及び場所 平成27年5月26日(火)午後1時00分 愛媛県庁 出席者 愛媛県知事 教育委員会 県議会議事堂4階 中村時広 委員長 松岡義勝 委員 脇斗志也 農林水産・建設委員会室 委員 委員 関啓三 攝津眞澄 委員 堺雅子 教育長 仙波隆三 3 会議の概要 (1) 開 会(午後1時00分) (事務局 副教育 長) ただい まから 、第1回愛媛 県総合 教育会議を開 会 いたします。 開会に当たりまして、知事から御挨拶をお願いいたします。 (中村知事 ) 本 日は、第1回 の愛媛 県総合教育会 議にお 集まりをいた だ きまして 、ありが と うござい ます。教 育 委員会制 度は60年 ぶ りに大き な 改革をい たしま した 。それに 伴いま して 、この会 議を設 置す ることと な った次第でございます。 私自身 も、次 代を担う子ど もたち の未来を拓く 公約の 実現を図って い くことは 、首長 とし ての大き な責務 であ ると考え ており ます 。ただ、 こ れまでは 、教育委 員 会制度の 下で、な か なか発言 をするこ と もできず に、 予算編成 という 形の 中での意 見交換 とい うことに とどま って いたんで す けれども 、考え てみ ますと、 全ての 県内 の知事、 あるい は市 長、ある い は町長、 公約に は青 少年の育 成、人 材づ くり、こ れを公 約に 掲げてい る わけであ ります から 、こうし た教育 委員 会の皆さ んとの 意見 交換を通 じ て公約を 実現し てい くという ことは 大事 なテーマ ではな いか なと思っ て おりまし た。そ うい った各地 域の首 長の 意向も踏 まえて 制度 の改革が な されたわ けであ りま すけれど も、今 回、 教育分野 につい て、 公の場で 民 意を代表 する立 場か ら議論を 進めて いく 機会とし て総合 教育 会議が設 け られまし て、教 育委 員会の皆 さんと 知事 部局が教 育の課 題や 在るべき 姿 を共有し て、連 携を 一層強化 しなが ら教 育行政の 推進を 図る ことがで き ると思っております。 この後 協議を いただきます 教育振 興に関する大 綱案は 、県民一人ひ と りに輝く愛 顔(えが お)があふ れる愛媛 県を目指し 、平成27年度から30 年度までの取組方針を県民の皆様にお示しするものであります。 本日は 限られ た時間であり ますけ れども、どう ぞ忌憚 のない意見を 出 していた だきま して 、活力あ る愛媛 県を 創生して まいり たい と思いま す ので、どうぞよろしくお願いいたします。 (事務局 副教育 長) ありが とうご ざいました。 続きま して、松岡教 育 委員長から御挨拶をお願いいたします。 (松岡教育委 員長 ) 教育委員会 を代 表して、一言御 挨拶 を申し上げます 。 県教育 委員会 におきまして は、こ れまでも、知 事との 適切な役割分 担 と連携の 下、第 六次 愛媛県長 期計画 「愛 媛の未来 づくり プラ ン」に掲 げ られた、 輝く愛顔 (えがお)あ ふれる 「 えひめ」 づくりの 実 現に向け 、未 来を拓く 豊かな 人財 の育成を 目指し て、 計画的に 取り組 んで きたとこ ろ でございます。 ところ で最近 、少子高齢化 の進行 や、情報化、 グロー バル化の進展 な どにより 、社会 情勢 、経済情 勢が大 きく 変化して まいり まし た。これ に 伴い、教 育を取 り巻 く環境も 急激に 変わ ってまい りまし た。 このよう な 状況の下 、この 度、 教育委員 会制度 の改 革により 総合教 育会 議が設置 さ れ、知事 との一 層の 連携強化 が図ら れる ようにな りまし たこ とを、大 変 有り難く、心強く思っております。 本日の 議題と なっておりま す教育 振興に関する 大綱に おいて、今後 の 本県教育 行政の 大き な方向性 が広く 県民 に示され ますと とも に、知事 部 局と教育 委員会 が一 丸となっ て、本 県教 育行政を 着実に 推進 していく こ とができ ると考 えて おります ので、 知事 の一層の 御支援 、御 理解、御 協 力をどう ぞよろ しく お願い申 し上げ まし て、御挨 拶とさ せて いただき ま す。 (事務局 副教育長) ありがとうございました。 それで は、第 1回の会議で ござい ますので、簡 単に会 議の内容を御 説 明させていただきます。 資料の 3ペー ジ資料1のと おり、 総合教育会議 は、地 方教育行政の 組 織及び運 営に関 する 法律の規 定に基 づき まして設 置する もの でござい ま して、知 事と教 育委 員会が十 分な意 思の 疎通を図 り、本 県の 教育に係 る 課題や在 るべき 姿を 共有し、 連携し て本 県の教育 行政に 取り 組むため に 開催する もので ござ いまして 、そこ にあ りますよ うに、 構成 員、協議 事 項等は記載のとおりでございます。 また、 会議の 運営につきま しては 、4ページ資 料2の とおり、愛媛 県 総合教育会議運営要綱等に基づき行うこととしております。 それで は、議 事に入らせて いただ きます。当会 議の議 長につきまし て は、運営 要綱によ り まして知 事が議長 と なってお りますの で 、中村知 事、 よろしくお願いいたします。 (2) 議 事 議題審議 ○議題1 愛媛県教育振興に関する大綱の策定について (中村知事) それでは、議事に入ります。 ま ず 、「 議 題 1 愛 媛 県 教 育 振 興 に 関 す る 大 綱 の 策 定 に つ い て 」 で ご ざいます。 教育振 興に関 する大綱は、 地方公 共団体の長が 策定す るものとされ て おり、本 日、私 の方 から提案 をさせ てい ただくも のです 。事 務局から 説 明を願います。 (事務局 教育総 務課長)愛媛 県教育 振興に関する 大綱案 につきまして 、 御説明いたします。資料の5ページをお開きください。 この大 綱でご ざいますが、 本年4 月の教育委員 会制度 の改革に伴う 法 改正に基 づき、 地方 公共団体 の長が 「教 育、学術 、文化 の振 興に関す る 総合的な 施策」 につ きまして 、その 目標 や施策の 根本と なる 方針を定 め るもので す。そ の策 定の趣旨 として は、 民意を代 表する 知事 が教育に 関 する大綱 を策定す る ことによ り、地域 住 民の意向 の反映を 図 るととも に、 教育振興に関する施策の総合的な推進を図ろうとするものです。 本 県 で は 、「 愛 媛 県 教 育 振 興 に 関 す る 大 綱 」 と の 標 題 で 、 教 育 振 興 の 基本的な 考え方 や施 策の大き な方向 性を 、知事が 県民に 対し て示す大 綱 といたし まして 、総 合教育会 議での 協議 を踏まえ 、新た に策 定するこ と としているものでございます。 な お 、 大 綱 の 名 称 に 使 用 し て お り ま す 「 教 育 」 と い う 言 葉 に は 、「 教 育、学術及び文化」という幅広い概念を含むものでございます。 本県の 大綱の 策定に当たり まして は、知事と教 育委員 会が教育政策 の 方向性を 共有し、 連 携して教 育行政の 執 行に当た ることが で きるよう に、 知事公約 や県の 長期 計画等と の整合 を図 るととも に、文 化、 スポーツ や 私学振興 など知 事部 局におい て所管 をし ておりま す教育 分野 につきま し ても対象と しており まして、期 間は平成 27年度から30年度ま での4年 間 といたしました。 また、 大綱の 構成について は、3 部構成として おりま して、本県の 目 指す社会 の将来 像を 示してい る前文 と六 つの振興 方針の 柱建 て、そし て その振興 方針ご とに 整理した 本文の 三つ のパート から構 成し ていると こ ろでございます。 それで は、大 綱案の内容に ついて 御説明いたし ます。 資料4の大綱 案 をお開き くださ い。 この大綱 案では 、幅 広い世代 の県民 に対 して分か り やすく伝 えるた め、 柔らかな 表現に 努め るととも に、大 綱の 目指す方 向 性を示す サブタ イト ルといた しまし て「 愛顔(え がお) でつ なぐ学び の 未来」と いう副 題を 設けたと ころで ござ います。 この「 愛顔 (えがお ) で つ な ぐ 学 び の 未 来 」 と い う 副 題 に は 、「 学 校 ・ 家 庭 ・ 地 域 が 愛 顔 ( え がお)で つなが り、 一体とな って、 社会 総がかか りで子 ども たちの教 育 を支え、 次代に つな いでいき 、子ど もた ちの明る い未来 を拓 いていく 」 との大綱の意気込みを込めたものでございます。 次に大 綱案の 前文について 御説明 いたします。 1ペー ジをお開きく だ さい。こ の前文 でご ざいます が、本 県の 教育振興 におい て、 将来目指 す 愛媛の姿 を分か りや すく示す ととも に、 教育振興 に対す る知 事の取組 姿 勢を力強 く宣言 する ものでご ざいま して 、本県の 教育振 興に 関する大 綱 の特徴的 な部分 とな っている ところ でご ざいます 。この 前文 では、愛 媛 県が目指 す社会 の将 来像とい たしま して 、地域全 体で子 ども たちを育 ん でいくイ メージ とし て「愛情 豊かな 地域 社会の中 で、子 ども たちが、 時 には厳し く、時 には やさしく 手を差 し伸 べられな がら、 周り に必要と さ れている ことを 実感 し、幸福 感を抱 き、 夢に向か って伸 び伸 びと成長 し ている」 社会、 子ど もたちが 知・徳 ・体 のバラン スよく 成長 し、生き る 力を身に 付けて いく イメージ といた しま して「子 どもや 若者 が、それ ぞ れの個性 を大切 にし ながら、 確かな 学力 ・豊かな 心・健 やか な体をバ ラ ンスよく 育み、 生き る力を身 に付け ると ともに、 社会の 中で 果たすべ き 役割や責 任を自 覚し 、たくま しく挑 戦し ている」 社会、 幅広 い世代が 充 実した生 活を送 り、 次の世代 にしっ かり とつない でいく イメ ージとし て 「誰もが 、生涯に わ たり自分 の目標に 向 かって学 習に励む 機 会が得ら れ、 自己の成 長と暮 らし の充実を 実感す ると ともに、 豊かな 文化 を次世代 へ 引 き 継 い で い る 」 社 会 、「 こ の よ う な 社 会 を 実 現 す る こ と に よ り 、 県 民 一人ひと りが、 ふる さとに誇 りと愛 着を 持ち、地 域課題 の解 決に果敢 に 挑 む よ う な 活 力 あ る 愛 媛 県 を 創 生 す る 」 と い た し ま し て 、 さ ら に 、「 一 人ひとり に輝く愛 顔 (えがお )があふ れ る社会を 目指し、 平 成27年度 か ら30年度を 対象期 間 とする教 育振興に 関 する大綱 を定め、 市 町や関係 団 体 等 と 連 携 し つ つ 、『 挑 戦 ・ 実 行 ・ 現 場 主 義 ・ オ ー ル 愛 媛 』 を 基 本 姿 勢 といたし まして 、県 民の皆様 ととも に、 教育、学 術、文 化、 スポーツ の 振興に取 り組ん でい く」との 強い意 思を 、この前 文で力 強く 宣言して お ります。 2ペー ジをお 開きください 。次に 、振興方針に ついて 御説明します 。 本県の教 育に関 する 大綱では 、教育 振興 のための 基本的 な方 向を示す 六 つの振興 方針を 設け ました。 まず、 教育 を支える ソフト ・ハ ード両面 に わたる支援体制や教育環境づくりに関する方針といたしまして、1に 「 学 校 ・ 家 庭 ・ 地 域 が 連 携 し た 教 育 の 推 進 」、 2 に 「 安 全 ・ 安 心 な 教 育 環境の整 備」を 掲げ 、さらに 、教育 振興 に取り組 む施策 の方 針といた し ま し て 、 3 に 「 未 来 を 拓 く 子 ど も た ち の 育 成 」、 4 に 「 特 別 支 援 教 育 の 充実」、5 に「人 権 ・同和教 育の推進 と 児童生徒 の健全育 成 」、6に「 生 涯学習の推進と文化・スポーツの振興」を掲げています。 3ページ をお 開きください。 大綱 の本文について 、御 説明いたします 。 大 綱 の 本 文 で は 、 六 つ の 「 振 興 方 針 」 に つ き ま し て 、「 在 る べ き 姿 」、 「 課 題 」、 そ し て 「 目 指 す 方 向 」 を 記 載 し て お り ま す 。 そ れ ぞ れ の 振 興 方針ごと に、そ の「 在るべき 姿」と 「課 題」を踏 まえた 「目 指す方向 」 のポイントを、説明させていただきます。 3ペー ジにご ざいます、振 興方針 1の「学校・ 家庭・ 地域が連携し た 教 育 の 推 進 」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿 」 と し て 「学校、 家庭、 地域 が連携・ 協働し 、社 会総がか りで、 未来 を担う子 ど もたちの 健やか な成 長を支援 してい る」 姿を掲げ 、その 目指 す方向と し て「創意 工夫を生 か した学校 づくりや 家 庭、地域 の教育力 の 向上、学 校、 家庭、地 域、更 には 企業等が 連携し た子 どもたち の健や かな 成長、さ ら に、大学 等との 連携 、幼稚園 、保育 所、 児童館な ど福祉 分野 との連携 や 私学振興」等を掲げております。 4ペー ジを御 覧ください。 振興方 針2の「安全 ・安心 な教育環境の 整 備 」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿 」 と し て 「 子 ど も たちにと って、 安全 ・安心で 、充実 した 学びの場 が確保 され ている」 姿 を掲げ、 その目 指す 方向とい たしま して 「家庭や 地域と 連携 した学校 安 全対策の 充実、現 在 も積極的 に取り組 ん でおりま す学校の 耐 震化のほ か、 防災士の 資格取 得等 による教 職員の 資質 向上、さ らに、 防災 教育や交 通 安全教育 などを 通じ て、自ら の命は 自ら 守ろうと する主 体的 な態度を 育 成していくこと」等を掲げております。 5ペー ジを御 覧ください。 振興方 針3の「未来 を拓く 子どもたちの 育 成 」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿 」 と し て 「 自 信 を 持って生 き生き と勤 務する教 職員に 見守 られなが ら、知 ・徳 ・体のバ ラ ンスがと れ、た くま しく生き る力を 身に 付けた子 どもた ちが 育まれて い る」姿を 掲げ、 その 目指す方 向とい たし まして「 子ども たち の確かな 学 力の定着 と向上 、東 ・中・南 予の豊 かな 自然や産 業特性 を生 かした体 験 活動、郷 土愛や グロ ーバルな 視野を 養う 教育の推 進、道 徳教 育、情報 教 育、環境 教育、 キャ リア教育 などの 充実 のほか、 読書習 慣や 食習慣、 運 動習慣の 確立な ど、 子どもた ちの望 まし い育成方 針、さ らに 、教職員 の 能力や倫 理観の 向上 に加え、 自信を 持っ て教壇に 立ち、 明る く安心し て 働くことができる職場づくりの推進」等を掲げております。 7ペー ジをお 開きください 。振興 方針4の「特 別支援 教育の充実」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿 」 と し て 「 障 害 の あ る 子 どもたち 一人ひ とり の教育的 ニーズ に応 じた指導 ・支援 によ り自立と 社 会参加が 図られ てい る」姿を 掲げ、 その 目指す方 向とい たし まして「 障 害のある 子ども たち が安心し て学ぶ こと ができる 学校環 境づ くり、特 別 支援教育 を担う 教職 員の資質 向上、 学校 や家庭、 地域、 関係 機関が連 携 した支援 体制の 整備 、早期か らのキ ャリ ア教育の 推進、 就学 前からの 教 育相談体 制づく り、 さらに、 障害の ある 子どもと ない子 ども の相互理 解 の促進や地域住民に対する特別支援教育の啓発」等を掲げております。 8ペー ジを御 覧ください。 振興方 針5の「人権 ・同和 教育の推進と 児 童 生 徒 の 健 全 育 成 」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿 」 として「 いじめ や差 別、児童 虐待等 につ いて、県 民一人 ひと りが主体 的 に考え、 互いの 人権 を尊重し て行動 して いる」姿 を掲げ 、そ の目指す 方 向といた しまし て「 差別、偏 見の解 消に 向け、教 育の中 立性 を確保し つ つ人権・ 同和教 育を 進めると ともに 、児 童生徒が 主体的 に取 り組むい じ めの未然 防止や 、体 系的・組 織的な 取組 、不登校 など生 徒指 導上の課 題 に対応す る学校 支援 体制の充 実、さ らに 、福祉・ 医療・ 警察 など関係 機 関と連携した児童虐待等へ早期対応」等を掲げております。 最後、 9ペー ジをお開きく ださい 。振興方針6 の「生 涯学習の推進 と 文 化 ・ ス ポ ー ツ の 振 興 」 に つ い て で ご ざ い ま す 。 こ こ で は 、「 在 る べ き 姿」とし て「生 涯に わたる自 発的な 学び や生涯ス ポーツ ・文 化との触 れ 合いを通 じて、 地域 に誇りと 愛着を 感じ ている」 姿を掲 げ、 その目指 す 方向とい たしま して 「生涯に わたり 学び たいとき に学べ る学 習環境の 整 備、学び の成果 を社 会に役立 てる生 涯学 習社会の 創造、 幅広 い世代の 県 民が文化 ・芸術 ・ス ポーツ等 に気軽 に親 しめる環 境づく り、 さらに、 オ リンピッ クなど の国 際舞台で 活躍す る選 手を夢見 て頑張 る子 どもたち 、 トップレ ベルで 活躍 する選手 などト ップ アスリー トの育 成や 、新しい 愛 媛文化の 創造を 担う 人づくり 、文化 財を 活用した 地域活 性化 」等を掲 げ ております。 以上、 教育振 興に関する大 綱案の 概要でござい ます。 御審議のほど 、 よろしくお願いいたします。 (中村知事 ) た だいま説明の ありま した「愛媛県 教育振 興に関する大 綱 案」について、委員の皆様から御意見をお願いいたします。 (松岡教育 委員長 )この度は、 知事か らこのような 力強い 大綱案を御提 案 いただきま して、 心 より大変感 謝を申 し 上げます。 教育振 興 に関する大 綱は、知事 と教育 委 員会が方向 性を共 有 し、連携し て教育 行 政を推進し ていくため の、根 本 になるもの であり 、 十分協議を させて い ただきたい と考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 (中村知事) ど うぞ御意見があ りま したら、挙手を もっ てお願いします 。 (関教育委 員) よろしいです か。ま ず、振興方針 の中で 、3ページに あ ります「学 校・家 庭 ・地域が連 携した 教 育の推進」 という と ころなんで すが、この 中でも 、 目指す方向 として 、 学校、家庭 、地域 、 企業、これ らが連携、 協働し て これからの 未来を 担 う子どもた ちの健 や かな成長を 支援すると 。こう し た子どもた ちを取 り 巻くという 意味で 、 社会、取り 巻く社会の 総がかり での取組と いう、こ れは大変重 要なこと であります 。 こうした取 組の中 で 、現在、県 ではス ゴ 技のデータ ベース と いう県内企 業の優れた 技術、 ま た製品、こ れの情 報 発信に意欲 的に取 り 組まれてお られますし 、知事 も そのことを PRも さ れておられ ますが 、 愛媛の教育 の発展のた めに地 域 の産業を担 う人材 の 育成推進と いうこ と がどうして も必要不可 欠であ る と考えます 。教育 委 員会におい ても、 特 に高校生が 地域の企業 に対す る 理解とか興 味とか そ ういうもの を深め る 取組という ものを推進 しよう と しておりま すし、 今 度新たに知 事部局 の 取組と連携 をして、よ り高校 生 が社会に出 て、地 域 に定着をす るとい う ことを進め るためにも 、この 取 組を是非お 願いし た いと思って おりま す 。丁度、昨 日までマハ ティー ル 元首相が愛 媛県を 訪 問されて、 いろい ろ な産業を随 分見られま した。 造 船所とか製 紙であ る とか。道後 では、 竹 細工に大変 興味を持た れたと 聞 いておりま すし、 変 わったとこ ろでは 、 建築現場の 足場、これ に非常 に 興味を持た れたと 聞 いておりま すので 、 愛媛のモノ づくりのレ ベルの 高 さというの を随分 評 価されたと 思いま す し、こうい うことがや はり地 元 の高校生が 愛媛の 良 さというも のを再 認 識をして、 そういう誇 りを持 つ という取組 、こう い うこともや はり教 育 の現場で是 非取り組ん でいた だ きたいと思 ってお り ますので、 そのこ と も是非お願 いをしておきたい、よろしくお願いしたいと思います。 (中村知事) はい、事務局何かありますか。 (事務局 副教育 長) 先ほど お話が ありましたよ うに、 地域の子ども た ちが、地域 の産業 の ことをよく 理解し た 上で、地元 に残っ て いくという ことが非常 に大事 で ありますの で、地 域 を担う心豊 かな高 校 生育成事業 に取り組ん でおりま して、1校 当たり20万円程度の 交付金を 出しまして 、 それに基づ いて子 ど もたちが地 域活性 化 のプロジェ クトを 進 める事業を 教育委員会 で行っ て いるんです けれど も 、そういっ た関係 の 中で、やは り地元の企 業とか 、 あるいは地 元の地 方 局の知事部 局との 連 携も必要に なってきま すし、 そ ういった面 で知事 部 局との連携 も非常 に 重要になっ てくるのではないかと思っております。 (中村知事 ) 御 指摘があった ように 、愛媛県の産 業につ いて、それぞ れ の単発では 力を持 っ ていること は知っ て いるんです が、鳥 瞰 図的に眺め て、愛媛県 の産業 が どのような 力を持 っ ているのか という こ とを広く県 民が知ると いうこ と があまりな かった よ うに思うん ですね 。 その底力と いうものを 確信し ま したんで、 第一弾 と してスゴ技 、これ は モノづくり の、中小企 業の技 術 力というも のをデ ー タベース化 する。 第 二弾は一次 産業、食を 中心と し たデータベ ースの 作 成、第三弾 が伝統 工 芸というこ とにスポッ トライ ト を当てたす ごモノ デ ータベース 。実は も う第四弾が ありまして 、ベン チ ャー企業の データ ベ ース、スゴ ベンと い う、四つの データベー スを作 っ ております 。これ は 本来、愛媛 県の中 小 企業に対す るサポート として 、 営業ツール として 活 用するとい うこと を 主目的にし ていたんで すけれ ど も、別の活 用の仕 方 があるなと いうこ と を最近ひし ひしと感じ ているの は、人口減 少問題と も関わって くるんで すけれども 、 卒業した子 どもた ち の就職先が 、比較 的 県外に数多 く行っ て しまいます ので、なぜ 行って し まうかとい うと、 愛 媛県に根付 いてい る 、こうした 世界と戦っ ている 力 強い中小企 業の存 在 を知らない から選 択 肢に入って ない、いわ ば雇用 の ミスマッチ ングが そ こで起こっ ている ん ではないの かなと感じ たんで 、 是非、関委 員から 御 指摘があっ たよう に 、早い段階 で愛媛県に はこれ だ けの産業群 がある ん だというこ とに、 事 実を受け止 めてもらう 、情報 を キャッチし てもら う 。できれば それが や がて社会に 出ていくと きに、 自 分がやはり 故郷に 軸 足を置いて あの企 業 に挑戦して みたいんだ という 、 選択肢が広 がるこ と につながる ような 活 用をしてい ただけたら なと思 っ ております 。実は そ のためには 、もう 一 つ視点が必 要なのは、 先生方 が その事実を 知って い るのかどう か。こ れ は学校の先 生方は教科 を教え る プロではあ ります け れども、故 郷の、 一 般社会の情 報というも のは多 分 非常に少な いと思 う んですね。 ですが 、 せっかくこ ういうデー タベー ス があります から、 愛 媛県内の産 業や文 化 の厚みとい うものを、 教える 側 の先生に是 非知っ て もらって、 それが 生 徒に伝わる ような形が 自然に 育 まれていっ たらい い んではない かなと 思 っておりま す。それか ら、さ っ き、これち ょっと 変 な話なんで すけれ ど も、1校当 たり20万円 という 話 があったん ですが 、 その方式は 公平性 の 観点から言 えば、非常 に無難 だ と思うんで すが、 例 えば昔、前 にちょ っ とお話しし たことある と思う ん ですけれど も、松 山 市で総合的 な学習 の 時間の対応 というもの をどう す るかという ことを 考 えたんです ね。そ の 時に教育委 員会から上 がって き た発想って いうの は 、正に生徒 の人数 で いくらとい う配分方法 だった ん ですけれど も、そ れ では本当に お金が 生 きないんじ ゃないかな と思い ま したので、 提案型 に したんです 。要は 提 案してくだ さいと、総 合的な 学 習の時間で どんな も のを取り上 げたい か 。面白かっ たのが、初 年度とい うのは、本 当に知恵 と工夫を凝 らした学 校もあれば 、 もう本当に 、あま り 考えずに紙 だけ出 し たという学 校もあ れ ば、物凄い 差がついた んです ね 。当時の記 憶を手 繰 っていくと 、一番 多 いところで 70万円ぐら いの予算 要求。一番 少ないと ころで2万 円ぐらい の予算要求 。 それは初年 度なん で 全部満額で 付けて 配 分しようと したん で すが、とこ ろが、今は そんな こ とないんで すが、 当 時ですよ、 松山市 教 育委員会の フィルター にかか る と、その総 額を更 に また生徒さ んの人 数 で割って、 配分を変え ちゃっ た んです。お かしい じ ゃないかと いうこ と を申し上げ たら、いや 、あれ は あくまでも 総額を 出 すためのデ ータで あ って、配分 は公平にや ります と いう中身だ ったん で す。それは やはり お かしい、平 均すると30万円ぐ ら いになりま すから 、 2万円しか 要求し て いないとこ ろに30万円 配分し た らその差額 である 28万円は一体 何に使 う のか、誰も 説明ができ ない。 そ ういうこと が果た し ていいのか どうか と いう議論が あったんで すね。 結 果として、 元に戻 し て、2万円 、70万 円 というそれ ぞれの要求 に応じ た 配分に変え ました 。 で、それも 公表し ま した。公表 するとまた 問題に な ったんです ね。2 万 円の学校と 70万円 の 学校がある わけですか ら、2 万 円の学校の 関係者 は 「どないな っとん や ー」と来る わけです。 それが 何 を最後にも たらし た かというと 、翌年 は 皆しゃかり きになって すごい 提 案をしてく るんで す ね。今度は その総 額 が足らなく なってしま うとい う 悲鳴が上が ったん で すが、この 予算の 配 分というも のについて 、生か す という視点 も入れ る 必要がある んでは な いかなと思 います。一 律とい う 考え方も一 見公平 そ うに見える けれど も 、やはりそ こには知恵 と工夫 が 反映される ような 配 分というも のもあ り じゃないか なと、これ はもう 皆 さんで議論 した方 が いいと思う んです け れども、そ んなことをちょっと問題提起をさせていただきたいと思います。 何かどんどん御意見があったら。自由ですから。 (堺教育委 員) 私は、現在、 障害の ある方たちの 就労支 援とか、就業 と かいう仕事 に関わ っ ているんで すが、 そ ういう観点 も踏ま え て言います と、7ペー ジに特 別 支援教育の 充実を 掲 げていただ いてい る ことは本当 に有り難い ことで 、 子どもたち が安心 し て学べる環 境づく り や、それか ら早期の段 階からの キャリアづ くりは、 本当に必要 だと思っ ております 。 今働いてい る人た ち の目標は、 税金を 払 える労働者 になる と いうことな んですが、 自分が 生 かせる場が ある、 自 分を生かし てもら え る場がある というのは 、本当に 生きがいづ くりにつ ながるんで はないか と思います 。 そういうこ とから 申 しますと、 教育の 場 が広がった 、肢体 不 自由の学校 が新たに2 校でき た というのも すごく 有 り難いこと だと思 い ますし、生 徒数が減少 してい る 中で、特別 支援学 校 に入学する 児童生 徒 の数が増え ているとい うことも 考えますと 学校が増 えることも 有り難い ことですし 、 ますますそ のニー ズ が必要とさ れてい る ということ ですか ら 、もっと環 境を充実し ていた だ きたいなと 思いま す 。それから あの、 県 教育委員会 でも特別支 援学校 の キャリア教 育の推 進 ということ で、各 学 校ごとに連 絡協議会を 設置し た り、それか ら、技 能 検定の実施 により 、 障害があっ てもこれだ け働け る んだ、いろ いろな こ とができる んだと い うことをア ピールする 場を設 け ており、そ れをも っ ともっと企 業さん 、 雇う側にも 寄与してい ただく と いうことが 必要で は ないかなと 思って お ります。こ れこそ正に 知事部局 との連携で 成り立つ ことではな いかと思 いますので 、 この辺りに も力を 入 れていただ いて、 障 害がある方 たちの 雇 用率がもっ と躍進しますように願っている次第であります。 (中村知事) はい、事務局。 (事務局 副教育 長) 特別支 援教育 における、キ ャリア 教育につきま し ては、教育 委員会 も 頑張ってお りまし て 、先ほど言 われま し た、技能検 定を独自に 設けま し て、それに 基づい て 、子どもた ちの技 能 を評価しま して、子ど もたち が 企業に就職 する際 の 非常に重要 な指標 に なっており ますし、そ れを受 け ることによ って、 子 どもたち自 身も非 常 に自信を持 って、やっ ている と いうことな んです け れども、た だ、ど う しても企業 に就職しま すので 、 経済労働部 とかあ る いは国の労 働局、 そ ういったと ころと連携 をしな が ら、やはり こうい っ た面もアピ ールし て 、スムーズ に就職でき るとい う ような形を とって い く必要があ るかと 思 っておりま す。 (中村知事 ) は い、ちょっと 質問な んですけれど も、僕 はこの技能検 定 というのは すごくよ く考えられ たなと思 って、感心 をしてい たんですが 、 今、検定種目というのは何項目あるんですかね。 (事務局 副教育 長) 3部門 8種目 でして、3部 門とい うのは清掃サ ー ビス、接客 サービ ス 、販売実務 サービ ス でございま す。そ の 中で、8種 目ございま して、 例 えば机拭き であり ま すとか、自 在ぼう き ですかね、 あるいはダ スター ク ロスと言う んです か ね、水拭き モップ と か、そうい ったものが ありま す 。で、これ をいろ い ろ検証した 上で、 更 に増やして いくことを検討しております。 (中村知事 ) 最 終的には学校 教育現 場の改善等々 が重要 になるんです け れども、最 終的に は 自立、社会 に出て い く、そこに いざな う ということ が、今お話 があっ た ように最大 の目的 だ と思うんで すが、 そ のためにこ の技能検定 という の は非常に面 白い切 り 口になるの かなと 。 ただ、社会 が変貌して いきま す んで、どう いう分 野 に就職して いく可 能 性があるの かというこ とを常 に 見つめてい く必要 が ある。それ に従っ て 、何が、ど ういう検定 制度が で きるのかと いうこ と も追加して いくな り 、あるいは 改善してい くなり す るというの を、不 断 の取組とい うのが 必 要なのでは ないかと思 います 。 例えば、単 純なデ ー タ入力とか 、そう い ったところ も非常に雇 用の場 と しては有望 だと思 い ますし、先 般、マ イ クロソフト と連携して 愛媛マ ル ゴト自転車 道のサ イ トを日本マ イクロ ソ フト社に立 ち上げても らいま し たけれども 、なぜ や ってくれた かとい う と、マイク ロソフトと してこれ は社会貢献 事業とし て行う、そ の意味す るところは 、 作り上がっ た後の 運 営を障害者 雇用に つ なげるとい うとこ ろ を目標にす るというこ とまで 睨 んだ取組に なって い るわけです ね。で す から、そう いったとこ ろもあ る んだという ことを 是 非受け止め ていた だ いて、検定 なんかも考 えられ た らどうかな と思い ま すんで、よ ろしく お 願いしたい と思います。 はい、ほかにいかがでしょうか。 (摂津教育 委員) 4ページ「 安全・ 安心な教育環 境の整 備」というと こ ろなんです が、高 校 でもこの度 、ヘル メ ット着用と なりま し て、昨日で したかね、 松山で も 、ヘルメッ トの着 用 の強化、道 路とい う かそういう ところが指 定され た みたいで、 ヘルメ ッ トの着用が 義務化 に 近づいてい ると思うん ですが 、 やはり子ど もたち の 安全・安心 で充実 し た学びの確 保というと ころで 、 私たち保護 者にと っ ては、とて も重要 な ところで、 有り難いこ とだな と 思っており ます。 ま た、防災士 の資格 取 得なんです が、今年度 より各 学 校に防災士 2名の 配 置というこ とで、 私 たち保護者 はとても心 強く思っ ております が、県内 のいくつか の小学校 においては 、 少年少女の 消防ク ラ ブというの が存在 す るんですけ れども 、 中学校や高 校にはそう いうも の がありませ ん。震 災 の後、釜石 の奇跡 と いう報道が 度々ありま したけ れ ども、高校 生や中 学 生が、近隣 の幼稚 園 の子たちの 手を引いて 逃げる と いう場面を 、すご い いいことだ なと思 っ て拝見して おりました 。やは り 中学校や高 校にも 消 防クラブを 設置い た しまして、 先生方とか 、地域の 消防とか、 地域のお 父さん、お 母さんた ちと一緒に 、 防災意識の 向上に 努 めるという ことは 、 すごい大切 なこと だ と思います んで、また 、オー ル 愛媛で防災 も協力 し ていただい たらと 思 います。そ れと6ペー ジなん で すが、3番 の「未 来 を拓く子ど もたち の 育成」とい うところな んです が 、東・中・ 南予の 豊 かな自然や 産業特 性 等を生かし た様々な体 験活動 、 郷土愛やグ ローバ ル な視野を養 う教育 の 推進とあり ますけれど も、最 近 、新聞やニ ュース な どで、先ほ ど関委 員 さんもおっ しゃられま したが 、 高校生が地 場産の 農 作物や水産 物を加 工 して販売し て、地域の 良さを ア ピールして 、地域 の 産業祭りと かで販 売 されている 姿をよく拝 見する ん ですけれど も、子 ど もたちの生 き生き と した姿を、 すごく微笑 ましく 見 ています。 あと、 こ の間も、う ちは駅 の 近くなんで すけれども 、伊予 灘 ものがたり の汽車 が 前を音楽を 鳴らし て 通るんです けれども、 高校生 た ちが旗を持 って「 い ってらっし ゃい」 と か「いらっ しゃい」と か「また 来てくださ い」と、 乗っている 方に旗を 振りながら 、 地域のアピ ールを し ているとこ ろを見 ま すと、とて も地域 を 盛り上げる 起爆剤とな ってい る ようで、す ごく微 笑 ましく思い ます。 ま た、これか らも地域の 企業と連 帯しまして 、郷土愛 の籠った商 品が開発 されまして 、 地域を盛り 上げてい ければなと 思ってお ります。よ ろしくお 願いします 。 (中村知事) はい、事務局。 (事務局 副 教育 長) 先ほどあ りま した「安全・安 心な 教育環境の整備 」 でございま すけれ ど も、4ペー ジのと こ ろにありま すよう に 、防災士の 資格取得な どによ る 教職員の資 質向上 と いうことで 、これ は 他の県には ないかと思 うんで す けれども、 教員に 、 学校1校当 たりに 2 人はとにか く防災士の 資格を 取 ってもらお うとい う ことで、そ ういっ た 面ではかな り本県としての取組は進んでいるんじゃないかと思っています。 それから 、先 ほどありました よう に、高校生とか 中学 生になりますと 、 子どもとい うより は 、いわゆる 手助け が できる年齢 という こ とがありま すので、例 えばあ る 高校では、 高校生 が 災害の訓練 の時に 、 幼稚園のお 子さんたち を避難 、 誘導してい く訓練 も 実際やって おりま す ので、そう いった面で は、子 ど もたちが自 らの命 を 守るという 形と、 手 助けをする ということも非常に重要なことではないかと思っております。 それか ら、先 ほどの「未来 を拓く 子どもたちの 育成」 ということで 、 東・中・南 予の豊 か な自然や産 業特性 を 生かした様 々な体 験 ということ で、先ほど 申しま し たように、 各校20万 円あたりで やる地 域 活性化プロ ジェクトの 中でそ う いう取組を 実際や っ ております し、そ れ から以前に 比べますと 本当に 各 高校の先生 方が一 生 懸命やって いると 思 いますけれ ども、地域 とのつ な がりという のをか な り強化して 、地域 の 特産を作り 上げたりと かいう こ とにつなが ってい ま すので、そ ういう 面 は今後も取 り組んで、強化していきたいと思っております。 (中村知事 ) は い。防災士は 愛媛県 が今47都道府 県の中 で3番目に多 い 県になって います 。 東京都が一 番なん で すけれども 、そう い う中で今回 学校現場に という こ とになった んです が 、これは資 格を取 得 しただけで 終わってし まうと 意 味がないの で、例 え ば連絡協議 会を作 る とか、それ から防災士 に求め ら れている役 割は、 い ざという時 にその 知 識を活用し て人の命を 助けた り ということ はもち ろ んなんです が、日 頃 からの防災 訓練のリー ダーシ ッ プを執って いただ き たいという 側面が あ ろうかと思 います。で すから 、 防災士の資 格を取 得 された先生 方がそ れ ぞれの学校 で、またこ れも知 恵 を絞って、 いかな る 活動をする かとい う ことも考え ていただく必要が次の段階で生まれてくるんじゃないかなと思います。 それか ら、ち ょっと話が変 わるん ですけど、自 転車の ヘルメットの 話 がありまし たけれ ど も、正直言 って、 高 校生の義務 化とい う のは、いき なりそうい うこと が できるのか なと僕 は 正直思って いたん で すが、学校 の先生方や PTA の 皆さんが是 非子ど も たちの命を 守るた め にやるとい う決意をさ れたと い うことで、 どうな る のかなと思 ってい ま したけれど も、今のヘ ルメッ ト というのは 進化し て いますから 、子ど も たちも実際 にそれに触 れて、 こ ういうのだ ったら イ メージ違う ねとい う 、いろいろ と学校ごと に工夫 を しながら、 学校、 学 生の中でも 普及す る ための取組 をしている という こ とをニュー スなど で 拝見して、 大変心 強 く思ってお ります。た だ、一 つ お願いした いのは 、 教育委員会 でそう い う義務化と いうことを 言った わ けですから 、くれ ぐ れも学校の 先生が ノ ーヘルメッ トで通学す るよう な ことだけは 、恥ず か しいんで、 ないよ う にしていた だきたい。 それは も う子どもた ちから す れば先生が やって い ないじゃな いかと、こ れはも う 話にならな いんで 、 その点の取 組は是 非 しっかりや っていただきたいなと思います。 それか ら、直 接の話ではな いんで すけど、実は 今回は 議題に上げな か ったんです けれど も 、地場産品 の問題 で 一つ悩みが ありま し て、それは 学校給食な んです よ 。学校給食 はそれ ぞ れの市町、 市教育 委 員会、町教 育委員会が それぞ れ 地産地消を 高らか に うたって、 地場の 農 産物の活用 を進めてい ると思 い ます。それ はすご く いいことな んです が 、ただそれ はどこに行 っても 共 通している のは、 自 分たちの市 、町だ け が対象なん ですよ。で 、愛媛 県 という観点 では全 く 広がってな いんで す ね。ですか ら、ある人 が、例 え ばAという 市の人 が Bという町 に行っ て 、その町で は特産品が あるん で すけれども 、A市 が 作っている 農産物 は B町では採 れてないん で、そ れ を売り込み に行っ た そうなんで すね。 で も、そこの 町では「い や、う ち は地産地消 をやっ て いますが、 地元の 町 の物だけの 話であって 、それ 以 外について は全部 入 札で同じ扱 いです 」 というのが 現状らしい んです ね 。でも、一 次候補 は 地元でいい んです け れども、せ めて愛媛県 内の産 品 について二 次候補 く らいの扱い をね、 皆 が意識の中 で持てない のかな と いうことを 感じた こ とがあるん で、そ ん な問題点が あるという ことは ち ょっと共有 してお い ていただけ たら有 り 難いなと思 います。 他にいかがでしょうか。 (脇教育委 員) 国体がもう目 の前に 迫ってきてお ります 。今、教育委 員 会、また学 校現場 で は指導者の 方また 子 どもたちが 一生懸 命 国体に向け て頑張って くれて お ります。成 績も当 然 大事だとは 思うん で すが、指導 者は将来の 地域お こ しの核にな ってい た だきたい。 これは 生 涯学習のテ ーマで、そ ういう 人 たちを育て ていく と いうんです か、そ う いうことが あってもい いんじ ゃ ないかと思 います 。 また、子ど もたち は 次のオリン ピックに向 けて、 是 非愛媛県か ら何個 か はメダルを 取れる よ うに少し長 い目で育て ていた だ いて、取り 組んで い きたいし、 また協 力 もお願いし たいと思っております。 それと 、せっ かくの国体で すので 、私も前から 思って おりますが、 四 国の八十八 箇所、 こ れの世界遺 産化、 こ れを是非進 めたい と 、また、そ う言うと仏 教と思 わ れがちです が、四 国 は神道と仏 教が非 常 にバランス よく共生し ており ま す。この文 化は是 非 PRして、 世界遺 産 として認定 いただける ように 、 やっていき たいと 思 いますので 、また 御 協力をお願 いしたいと思っております。 (中村知事) はい、事務局お願いします。 (事務局 副教育 長) 先ほど ありま したように、 国体に 関する指導者 の 方を招へい するこ と などは非常 に大事 で ありまして 、例え ば 松前町は、 ホッケーの 指導者 の 方を雇って 、その 方 が町のホッ ケーの 資 質向上にも のすごく貢 献され て いるという ことで 、 国体が終わ ったと し ても、スポ ーツに関す る町づく りの核にな っていく という話も 聞いてお りますので 、 そういった 面では 、 指導者の方 が、国 体 が終わった 後も町 の ために、活 性化のため に活躍 し ていただく という の は、非常に 重要な 視 点だろうと 思っております。 それか ら、オ リンピックに つきま しては、今回 、27年 度にジュニア ア スリートの 育成に 取 り組むよう にして お りまして、 今ちょ う ど総合運動 公園に担当 の係が 移 りまして、 そちら の 方で、小学 校4年 生 から中学2 年生の子ど もたち を 集めて、能 力のア ッ プというこ とを目 指 してやって おります。 それか ら、四 国八十八箇所 につき ましては、県 教育委 員会ではお寺 の 調査を順次 行って お りまして、 保存の た めの景観な どの調 査 を行ったう えで、企画振興部と連携をしながら進めていきたいと思っております。 (中村知事 ) は い。国体は、 各競技 界から天皇杯 獲得の ためにこれく ら い選手の強 化が必 要 だ、指導者 が必要 だ というよう な話が 上 がってきて い ま し て 、 大 体 300人 く ら い は 、 天 皇 杯 獲 得 の た め に は 必 要 だ と 、 特 に ジュニア、 少年の 部 は指導者次 第で決 ま ると思いま すので 、 そういう意 味では各自 治体、 県 が一番多い んです け れども、採 用等で い ろいろと枠 を作ったり 、それ か ら民間企業 でもか な り引き受け ていた だ いたり、国 体に向け ての強 化、 大体300人 のうち 150人くらい が採用 され て、民間 を 含めて、国 体強化 の ための採用 という こ とで進んで いるよ う でございま す。 ジュニ アアス リートの発掘 は、こ れは強制では ないん ですけれども 、 早いうちに 体力測 定 で、きっと この子 は こういう種 目に向 い ているんじ ゃないかな という ア ドバイスを すると い うことが一 つのあ り ようかなと 思っていま して、 教 育委員会で いろい ろ 考えていた だいて い ると思いま す。 遍路は 、かな りハードルは 高いん ですけれども 、四国 知事会でも力 を 合わせてや ってい こ うというこ とが議 題 にいつも上 がって い ますし、実 際にそうい う取組 も 進んでいる んです が 、いろいろ なハー ド ルが、整備 の状況とか ありま す ので、これ はもう 地 道にやり続 けてい く しかないの かなと。 ただ、 歴史 が1200年 、長さ も千 何百キロ 、これ はス ペインの 巡 礼路とほ とんど 変わ らないん ですね 。ス ペインの 巡礼路 が歴 史が1200年 で長さが1300キ ロく らいです から、 ほと んど変わ らない とい う価値か ら 考えると、十分に世界遺産に値する宝ではないかと思っております。 その他、いかがでしょうか。はい、どうぞ。 ( 松 岡 教 育 委 員 長 ) 振 興 方 針 の 3 に あ り ま す が 、「 未 来 を 拓 く 子 ど も た ち の 育 成 」 の 課 題 の と こ ろ の 3 行 目 な ん で す け れ ど も 、「 未 来 を 拓 く 子 どもたちの 育成」 に 関して、高 度情報 化 やグローバ ル化な ど 社会の変化 に対応した 豊かで多 彩な教育の 充実を図 るとされて いるんで すけれども 、 子どもたち の科学 的 な思考力、 判断力 を 育成するこ とは非 常 に重要だと 認識してお ります が 、特に昨今 は理科 離 れというこ とが言 わ れておりま して、そう いう中 で 先日は長浜 高校の 生 徒たちが日 本学生 科 学賞におき まして内閣 総理大 臣 賞に輝くと 、ある い は新居浜工 業高校 の ロボットが 全国大会で 優勝す る とか、そう した成 果 を受けて、 先月愛 顔 (えがお) のえひめ知 事賞が 贈 呈され、本 県高校 生 の活躍で明 るいニ ュ ースが続い たところで ありま す 。その長浜 高校の 生 徒2人が、 アメリ カ で開催され た世界最大 規模の 学 生科学コン テスト に おいて論文 発表を 行 いまして、 4等賞を受 賞した と 。その帰国 した際 の 新聞社の取 材に対 す るコメント が 次 の よ う な も の で し た 。「 私 た ち の 研 究 と 英 語 が 世 界 に 通 用 し た の が 何よりうれ しい」 と 答えており ました 。 こういうこ ととか 、 また海の生 き物に関し まして は 、宇和島水 産高校 の 生徒がウナ ギの稚 魚 の孵化に成 功したとい う、数 少 ない成功例 だと思 い ますけど、 こうし た 活躍が見ら れて大変う れしく 思 っておりま す。ま た 本県では、 現在文 部 科学省のス ーパーサイ エンス ス クールとス ーパー グ ローバルハ イスク ー ルに県立高 校等2校ず つが指 定 をされてお りまし て 、授業成果 を各高 校 に広げてい くというこ とで、 鋭 意取り組ん でおり ま すけれども 、理科 教 育の充実、 世界に通用 する人 財 の育成とい うこと で 、教育委員 会とし て も積極的に 取り組んで まいり ま すので、知 事はじ め 知事部局の 御支援 、 御協力をよ ろしくお願いします。 (中村知事 ) 先 週のことだっ たんで すが、ある南 予のあ まり大きくな い 中学校に行 ったん で すが、たま たま授 業 を拝見させ てもら い ました。数 学と生物だ ったか な 、の授業な んです け れども、随 分様変 わ りをして、 タブレット を使っ て いろいろや られて い たんですが 、ぱっ と 見た感じで も、すごく 楽しそ う に学んでい るとい う 印象が強か ったん で す。後で聞 いたら、そ の学校 は 数学の先生 がすご く 熱心だそう で、県 下 でもトップ クラスの成 績だと い うんですね 。やは り 先生の力っ て大き い んだなとび っくりしま した、 本 当に。どこ とは今 は 言いません けれど も 。先生の教 える力とい うものが 子どもたち の成績に もつながる し、もう 一つ言えば 、 教え方、空 気を見 て いて、何か もう楽 し そうなんで すよ、 教 え方によっ て全然変わ ってく る んだなとい うこと を 、ちょっと した時 間 だったんで すが感じましたので、御報告まで。 はい、よろしいですか。はい、どうぞ。 (関教育委 員) これは「未来 を拓く 子どもたちの 育成」 ということで 、 特に今言わ れてい る ようにタブ レット だ とか、どん どん電 子 黒板だとか 入れようと してい る んですけど 、やは り 国際化と同 時に高 度 情報化に対 応する教育 という の が必要だな と。特 に 、情報を選 択する で あるとか情 報を活用す るであ る とか、そう いうこ と がこれから 基本的 な ものとして 必要になっ てくる だ ろうし、そ れから 基 本的な情報 を使う ル ールという んですか、 そうい う こともこれ から必 要 となってく ると思 う ので、そう いうところ で、特 に 教職員の能 力だと か 知識である とか、 そ ういう推進 が必要であ ろうと 思 うし、先ほ ど委員 長 が言われた ように 、 特定の学校 が提案型で それを や っていくと いう、 情 報活用、I CTを 使 うのも提案 をさせて、 先ほど 知 事が言われ たよう に 、どこでも 同じよ う にするので はなくて、 先端を 行 くところを 特に作 っ て、それを みんな に 参考にして もらうとい う動き が 今の教育の 進め方 と して必要な んじゃ な いかなと、 是非そうい うこと に も積極的に 取り組 ん でいきたい と思い ま すので、よ ろしくお願いしたいと思います。 (中村知事) はい、事務局、決意のほどを。 (事務局 副教育 長) ICT の関係 につきまして は、今 年度にプロジ ェ クトチーム を立ち上 げて、IC Tの整備 計画を作る ようにし ております 。 それから実 際にモ デ ル校を指定 しまし て 、タブレッ トや電 子 黒板を使っ た研究を行 い、ど う いう方法で ICT を 使いながら やった ら いいのかと いうことを 研究す る ようにして おりま す ので、その 研究成 果 を踏まえま して考えていきたいと思っております。 また、 先ほど の地域活性化 のプロ ジェクトで知 事が言 われましたけ れ ども、提案 型につ い ては、やは り子ど も たちが切磋 琢磨し て 競争すると いうのは非 常に大 事 なことだと 思いま す ので、検討 させて い ただきたい と思います。 (中村知事 ) 提 案というのは 、勝ち 負けを付ける のでは なくて、いい 例 は積極的に 後押し し ますよとい うメッ セ ージで、そ れが成 功 したら、ど うですかこ ういう こ とはと広め ていく と 、そう考え ればそ う 抵抗はない と思うんで すよ。 多 分この発想 の転換 が 教育委員会 、教員 の 世界では最 も苦手なところだと思うので、是非考えていただきたいと思います。 はい、どうぞ。 (松岡教育 委員長 ) 協議を通 じまし て、知事から は新し い発想の重要 性 と、予算の 策定、 執 行のあり方 の効率 性 と、また最 後には 何 といっても 先生の力が 大きい と いう大変な 御期待 を 込めてのお 言葉を あ りがとうご ざいました 。いろ い ろ議論をさ せてい た だきました けれど も 、本日御提 案いただき ました 大 綱案につき まして 、 非常に分か りやす い 表現となっ ておりまし て、こ れ までの本県 教育の 基 本方針とも 整合性 が 図られてお りまして、 この原 案 の内容でよ いので は ないかと考 えてお り ます。大綱 の策定は新 たな愛 媛 の教育のス タート で ありますの で、大 綱 の目指す方 向性を事務 局と学 校 現場で共有 すると と もに、広く 県民の 皆 様に周知を 図り、副題 となっ て おります「 愛顔( え がお)でつ なぐ学 び の未来」の 実現に尽力してまいりますので、よろしくお願いします。 (中村知事 ) そ れではいろい ろな御 意見をいただ きまし たけれども、 こ のあたりで 閉じま し て、お諮り したい と 思います。 議題1 「 愛媛県教育 振 興 に 関 す る 大 綱 の 策 定 に つ い て 」、 基 本 の 基 本 で あ り ま す が 、 こ れ に つきましては御提案した内容で御承認いただいてよろしいでしょうか。 (全員) 異議なし。 (中村知事 ) あ りがとうござ います 。異議なしと いうこ とですので、 愛 媛県教育振 興に関 す る大綱につ きまし て は、原案の とおり 決 定し、これ をもって策定といたします。貴重な御意見をありがとうございました。 ○議題2 その他 (中村知事 ) そ れから、議題 2とし てその他教育 に関す る議題も、幅 広 く御意見が あれば と いうことで お願い し たいと思い ますが 、 先ほども大 分各論も出ましたので、そのほかにありましたらいかがでしょうか。 (堺教育委 員) はい。学校現 場にお りましたもの として 、先ほどから 教 員の資質、 能力の こ とが随分言 われて い て、すごく 大事な こ とだなと思 っておりま すし、 や はり自分を 高めて い く、あるい は学校 全 体を高めて いくための 時間も 必 要だなと考 えたと き に、今現在 子ども た ちやそれを 取り巻く社 会も随 分 変わってき ており ま して、その 対応に も 随分時間を 取られてお ります 。 保護者の対 応です と か、それか ら文部 科 学省の発表 に よ り ま す と 小 中 学 校 の 普 通 学 級 の 6 .5 パ ー セ ン ト の 生 徒 は 発 達 障 害 のある生徒 ではな い かというよ うな、 個 別に配慮を 要する 生 徒も増えて きていると いうこ と から考えま すと、 や はり学校現 場で教 職 員というの はもう少し 増やし て いただいて もいい ん じゃないか 。財務 省 が教職員の 削減という ことを 言 っておりま すけれ ど も、その対 応に手 間 取るという ことから考 えると 、 いろいろな 提案を し たり、自分 の力を 、 あるいは学 校全体とし ての指 導 力を伸ばし たりす る ことが、ひ いては 子 どもたちの ためになる という こ とを考える と、も う 少し教員の 数が増 え ないかなと いつも思っておりますので、よろしくお願いします。 (中村知事 ) 財 務省は極端な 財政論 のみで教育現 場を語 るという、あ れ は知事会と しても 一 体どういう ことだ と いう意見に なって い ますので、 これから今 後それ が 激しくなっ ていく と 思いますが 、決し て ああいった 大なた、財政論で学校現場を考えるべきではないと思っております。 (3) 閉 会(午後2時05分) (中村知事 ) そ れでは、以上 で提出 しました議題 につい て全て終了さ せ ていただき ます。 い ろいろな角 度から の 意見交換が できま し たこと、あ りがとうご ざいまし た。今後と も「愛顔 (えがお) でつなぐ 学びの未来 」 づくりのた め、教 育 委員会の運 営をは じ め教育行政 の進展 に 各般の御協 力を賜りま すよう お 願い申し上 げまし て 、閉会とさ せてい た だきます。 どうもありがとうございました。 (事務局 副教育 長) 以上で 、第1 回愛媛県総合 教育会 議を閉会いた し ます。本日はありがとうございました。
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