F口︲︲︲﹂ 乾草の代わ りに有用な 乾 燥 ビー トパルプ 乾 た つ 燥ビー トパルプは、テンサイから砂糖を搾 神を乾燥したもので、主として牛や羊の貧司 料 として利用 されてい る。米国の著名な動物栄 ` ー 養学者 であ る H . F . ヒ ン ノ博士は、ビ トパルプ の栄養イ 面について解説 し、馬の飼料 としての利 用 をすすめて い る。 ビー トパルプは可消化線雑 を多量 に含有 し、 可消化 エネル ギー量はエンパ クのそれに等 しく、 乾草のそれ よりも大 きいる保水能 が高 いの で、 給与前に水 に十分 に浸す必要があ り、 これ を給 与す るこ とによって飼料に よるの どつ まりの発 ° 口 こ とがで きる。 さらにビー トパ ルフ 症 をl Fえる は塵埃 の低 い飼料 である。 また、 カルシウム含 量は多いが、 リン と曇 自の含量は少な く、乾草 よ りもビタ ミンAと B、セ レンの含量は少ない。 この ようなビー トパ ルプの特性か ら、同博士 は、 ビタ ミン とミネラル を適当に添加すれば、 ビー トパ ルプは馬の飼料 として極めて有用 であ ると述べ てい る。可消化線雑 を多量に含んでお 子吸器 り、 しか も塵挨 がない こ とか ら、 とくに日 系の弱 い馬に対 して、乾草 の代 わ りの飼料 とし て利用す ることをすすめてい る。 e14巻 10号 (EquinePractに 5∼ 8頁 、 1992年) E占 吸器病 予防のため の乾 草給与法 ヨ ほ とん どの乾 草 は カ ビの 胞子 に 汚染 されてお り、呼吸器病 の 原因に な るこ とが知 られ て い る。 これの予 防法 として 、英 国では乾草 を水 漬け に してか ら給 与す るの が 一 般 的 であ る。 英 国 リ ト ル大学 の E.M.ワ ール樽 士 らは水 漬け乾草の栄養 価 につ い て報告 して い る。 実 際 には、乾草 を12時間程水 漬 けに してか ら 馬に給 与 してお り、乾草 中の水 溶性炭水 化物 と 粗 蛋 白質 が浸漬液 に流 出す る もの と考 え られ る。 実験 は、乾 草標本 (250g)を 10Cの 水 道水 に浸 漬 し、浸 漬乾草 お よび浸漬 液 中の水 溶性炭水化 物 と粗 蛋 白質 を測定 した。 なお 、乾草 の 浸漬時 間 ぃ 、 5分 、30分、 2時 間、 8時 間、 12時間 の 5段 階 とした。 測走 の結果、 12時間 の 浸漬 では 、乾草 中の水 溶性 炭 水 化 物 の2.0-4.0%、 粗 蛋 白質 のユ.52.0%が 流出 した。これ らの栄養素 は いず れ も乾 車 乾物 の 可消化部分 であ り、 平均 的 な品 質 の乾 草 の 馬におけ る消化率 は約 50%で あ る ところか ら、乾草浸漬 に よるこの 栄養分 の 流 出はか な り の 量 であ る。 一 方、30分以下の 浸漬 では、水 溶 性 尿 水化物 と粗 蛋 白質 の 流出は少 量 であ った。 あ る学 者 の報告 では 、 5分 間 の 浸漬 で吸入 し うる粒 子 の約 10%減 少 し、24時間 の 浸漬 では99 %の 粒 子が減少 す る とい う。 同博 士 らは、 呼吸 器病 発症 の抑制効 果 が あ り、 しか も乾草 中 の栄 養分 の 流 出 を最小 限に抑 え るため に、 5-10分 間 の 浸漬 を勧め て い る。 (EquineVet Educ 5巻 3号 169-171頁、 1992年)
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