おおてまえだより 27号

釉
平成 23年 9月 発行
アレルギ ー外来 始 め ま した
耳鼻咽 0侯
科 では平成 23年 7月 か らア レルギ ー外来 を始 め ま した。各種 ア レルギ ー でお悩みの方は
ぜひア レルギ ー外来 を受診 して<だ さい。
ア レルギ ーの病気 (気管支喘息、ア レルギ ー性鼻炎、花粉症、フ トピー性 皮膚炎)は 先進国を中′
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に増えてい ます。現在はア レルギ ーの 病気は多数のア レルギ ーの 薬が開発 されてお り、投薬にて治療
が広 <行 われ ていますが、 中には投薬 でも改善 されない場合があ ります。
その場合、ア レルギ ーの病気の 中でもア レルギ ー性鼻炎、花粉症 はア レルギ ー をおこ している原因
の物質 (ハウスダス ト、 スギなど)を 少量ずつ注射 してい<こ とで、体 を慣 らしていきア レルギ ー症
状 をでに<<す る方法があ ります。これが減感作療法 (特異的免疫療法)と いう方法 ですが、現在 で
は唯 一のア レルギ ーの根本治療 です。
ハウスダス トでは約 80バ ー セン ト、 スギでは約 70パ ーセン トの効果 があ るといわれ ています。 ま
た長期 にわたってお薬 を飲みつづけるよ りも、 はるかに経済的でもあ ります。
欠点 と しては通院期間が長期にわたることや、 まれに過敏反応 をおこすことがあ ります。
当科 ではこの 他、患者様のご希望に配慮する治療法 を選択 し、治療 にあたつてお ります。鼻 づ まり
がひどい場合は粘膜焼灼 (レーザ ーなど)、手術 (鼻中隔奎曲矯 正 術、粘膜下下甲介手術)
も行います。
まず、午前 中の 一 般外来 を受診 していただ き、相談 させていただきますの で、
気 になる症 状があれば受診 して<だ さい。
かか りつ す医がある場合 は紹介状 を持参 して<だ さい。
現在行 つてい るア レルゲソ :ハ ウスダス ト、 スギ花粉、 その他主な ア レルギ ー
物質 には花粉 (ヒ ノキ、 イ ネ科、雑草な ど)、食物 (卵、牛フし
、小麦、 エ ビ、
ソバ)、ペ ッ トの毛などもあ ります。
担当医師
診 察 日
川島 佳代子 (日本アレルギ ー学会専門医)
回 : 月 曜 日 ・水曜 日 。金曜 日の午前中
初
2 回 日以降 : 月 曜 日午後
( ※初回│ こ
午前 中の耳鼻咽喉科の診察 を受けていただき、
治療が可能かどうかを判断させていただきます)
対
象
小学生以上
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脳神経外科医長
谷
直樹
大手前病 院脳神経外科 では、脳 神経外科領域 のあ らゆ る疾患 に高 い レベ ルで対応 できることを目標
と し、大 阪大 学 な ど と連 携 を行 い 、 24時 間体制 で救急対応 を行 つてお ります。今 回、特 に当院脳 神
経外科の特色 であ る不随意運動の外 科治療 につい てご紹介 させ て頂 きます。
身体の動 き を抑制 する ドーバ ミン とい う神経伝達物質 が減少 して起 こ る 「バ ー キン ソン病」の症状
と して、不随意運動 があ ります。不随意運動 とは自分の意 思 と関係 な <現 れ る手足の震 えな どがあ り、
症状が悪化 すると 日常生活 に支障 をきた します。
不 随意 運 動 症 r‐
対 しては投 薬 を 中 ′
いと した 内科 的治 療 が 開 始 され ま す が、 疾 患 の 進 行 に伴 い 内
科 的治 療 に抵 抗 性 を示 す患 者 様 が 多 <見 られ ます。 そ う した場合 に、 脳 深 部 刺 激 術 (Deep Bra n
St mulat on:DBS)が 適応 とな ります。
DBSと
は?
DBSは 脳深部の特定の核 に電極 を留置 し電気束」
激 を行 うことに
よ り不随意運動症の症 状 を改善する事 が出来 ます。実際の手術 で
は、頭蓋骨 に小 さな穴 をあけ、 そこか ら脳深部 に電極 と リー ドを
挿入 します。 その リー ドに接続 された束」
激装置 を前胸部の皮 膚 の
下に留置 し、束」
激装置か ら リー ドを通 して脳の 一 部 を電気束」
激し
ます。
対象疾 患
当院 では、主 にパ ー キン ソン病、本態性振戦、 ジス トニ アに対 しDBSを 行 ってお ります。以前行
われ ていた 同様の治療法に脳凝固術 があ り讀す。脳凝固術 は脳の一 部 を破壊することによ り治療 を行
うもの でしたが、 それに比 べDBSま 脳 に細い電極 を入れ電気刺激 するだけで脳 を破壊 しませんの で、
安全性が高い特徴があ ります。 また刺激の方法 を体外から変更することが できますの で、病状の進 行
にも対応がで きます。
DBSで 束J激する部位 は、病気や 症状 によ つて異な ります。私 た ちの経験 では、適切 な束J激部位 を
/病の薬の切れ ている時期 (off)の症状
選択すれ ば、 ほとんどの患者様 で有効 であ り、 パ ー キン ソ‐
であれば、 30100%(平 均 60%)、 パ ーキン ソン病や本態性振 戦 の手のふ るえは平均 90%以 上改善 じ
ています。
お 問 い 合 わせ
脳神経センタ ー受付 06-6941-0484
・
臨庫現場 を 多 方 面 か ケ けポ ー ト
近年の医学の進歩や医療技術の発展 にはめ ざま しいものがあ り、患者様の生命 に直接関わる医療機
器も数多<使 用 されるようにな つてきま した。これ ら高度な医療機器 を安全 │こ
操作するには専門的な
矢□
識や技術 を持 つた職種 が要求 され、昭和 63年 4月 に 「臨床 工学技 士法」が制定 されま した。
臨床工学技士 (ME)は 臨床現場 で、主 に循 環 ・呼吸 ・代謝 を代償 する生命維持管理装置を操作 し
ます。生命維持管理装置には人工心 肺装置、人 工 0乎
吸器、血液浄化装置などがあ り、患者様 に直結す
る重要な医療機器とな ってい ます。 また、これ ら医療機器 の 保守、点検 を総括 して管理する役割 も担
つてい ます。
当院でも生命維持管理 装置 を使用 し、医師が診断や治療 を有効かつ安 全に実施 できるよう、 また質
の高 い医療の 手助けが 出来 るよう日 々、研磨 しています。
現在、臨床 工学室には 7名 の臨床工学技士が在籍 してお り、各診療科 と連携 を図 り業務 を遂行 して
います。 また緊急治療 にも迅速に対応 できるよう体制も整 っています。
MEの 主 な業務
) 血 油ナ1 1 , t = ノ′ 茸 予
:
主 に人工透析 を施行 してい ます。急 性期 の心 不 全や腎不全 に対 す る2 4 0 寺
間透析 や肝不全 に対 す る血 漿 交換療 法、末 梢血幹 細胞 採取 な どあ らゆ る血
液浄化療法 が施行 できるような 体制 をと ってい ます。
1 , L 臓 カテ ーテル室 業■
ノ
ら血管や末梢血管に対するカテーテル検査や治療、不整脈の検査や治療0寺
に使用する特殊な機器の
操作や検査記録を担当し、診断や治療の補ロ
カをしています。
●
人■心月
li業
務
フ
ト臓血管外科管轄 の下、 開心術 時 に使用 す る人 工心 肺、 芯 筋保護装置、
自己血回収装置等の操作が主な業務とな ります。
●
ヘ ース メーカ ー業務
救急 での体外式 ペ ースメ ーカ ー使用時、埋込 式 ペ ース メ ー カ ーの埋込時、
定期 的なチ ェック等 に携 わ ってい ます。 ペ ー スメ ー カ ーの埋 込患者様の専用 のアナライザ ーや プログ
ラマ ー を操作 し、機器本体の状況 を担 当医に報 告 し診療 の手助 けを してい ます。 また我 々独 自で患者
様 リス トを作成 してお り、緊急 0 きにも対応 できるように体制 をと ってい ます。
臨床 工 学技 士
・ 1 9 8 7 年 5 月 に制定 され た 医学 と工 学 の両面 を兼ね備 えた 国家資格。
・ 医師 の 指示 の も とに生 命維持 管理装 置 の操 作 及 び保 守点検 を行 な う医療機
器 の専 門医療職種。
放射線治療 における医学物理 士
診療放射線技師、医学物理 士
高石
蓉子
日本人の死 因第 1 位 の疾 患 はがん であ り、外科手術、化学療 法、放射線療法 はがんの三大治療法 と
され てい ます。 がん患者の増 加 c ‐
伴 い 、がん医療 に放射 線療法 が果 たす役割 は大 き< 、 欧米 ではがん
患者様の 2 人 に 1 人 が F f r 射
線療法 を受 け てい ます。現在、 日本 にお い てその率 は 4 人 に 1 人 であ りま
すが、急激 に増 力□してきてあ り、今後欧米並 み とな ると考 え られ てい ます。近年の様 々な技術の発展
に 伴 い、 M R T ( 強 度変 調放 射線治療 ) や 脳腫瘍 、肺 がん等 に用 い られ る定位放射線治療 とい つた高
精度な放射線治療 を行 うことが 可能 とな りま した。 その ため 高度な 医学物理学的知識 が必要 であ りま
すが、放射線腫瘍 医が 不足 してい ることと共 に、 放射線療法 の 現場 こ従事 す る医学物理 士が極 め て少
な いことが放射線療法の発達 を遅 らせ、 また、質的管理上の大 きさ問題 とな ってい ます。 しか し診療
報酬‖
改訂 におい て施設基準 に医学物理士の必 要性お よび業務 内容 が盛 りi / N ま
れ るな ど、本邦 におい て
も医学物理 士 が臨床 の場 で活躍 できる社会的環境 が整備 され てきてい ます。
放射線治療分野 にお け る医学物理 士 業務 と しては下記の 7 項 目が挙 ずられ ます。
1 治 療計画 にお ける線量分布の最適化お よび評価
2 治 療精度 の 検証、評価
3 治 療装 置 。関連機 器の品質保護
管理 ( Q ∧ ・Q C ) の 計画、実施、評価
4 治 療装 置 。関連機器の受 け入れ試験 ・コミ ッシ ョニ ングの計画、実施、評価
5 放 射線治療 の 発展 に貢献 す る研究開発
6 医 学物 理学 に 関す る教 育
7 患 者様 へ の放射線治療 に関する医 学物理 的質 問 c ‐
対 する説 明
現在、 当院には 2 名 の 医学 物理 士が 専従 で勤務 し、主 に治 療計画 の
最適化や品質管理 に従事 してい ます。 試だ私 は医学物理 士の 認定 を受
け て間もな < 未 熟 であ りますが、安全 で質 の 高 い 放射線治療 を提供 し、
がん医療 に貢献 できるよう努め たいと思い ます。
当 院 の リエ ア ッ ク C L N A C - 2 1 E X と
高石 さん
KKR←
い こころ) の医療
国家公務員共済組合連合会
大 手 前 病 院
く
診療受付〉 月 ∼金 午前 8:30∼ 午前 11:30
〈
休 診 日〉 土曜、 日曜、ネ
兄祭 日、12月 29日 ∼ 1月 3日
大阪市中央区大手前 1丁 目5番 34号
二次救急病院 24時 間対応
電話 06-6941-0484
畠説 毅 ミ :堰霧 諮
科
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