主催:大妻女子大学人間生活文化研究所共同研究プロジェクト“東アジアにおける女性の自立と国際移動” 入場 無料 予約 不要 2011年 12月4日(日)13:00-17:30 大妻女子大学千代田校 大学校舎 A棟450講義室 東京都千代田区三番町12(裏面地図をご覧ください) ●パネリスト(50音順、パネリスト紹介は裏面をご覧ください) 小野沢あかね(立教大学) 宋連玉(青山学院大学) 平井和子(一橋大学大学院) 松田春香(大妻女子大学) ●コーディネーター 鄭暎惠(大妻女子大学) 東アジアにおけるプレゼンスの強化をはかるアメリカは、東西冷戦構造の下、 韓国軍と自衛隊の「創設」を進めた。それに対し、占領期終了後も引き続き駐 留する米軍を積極的に受け入れ、女性の身体を管理し、買春者としての米兵を 性病から守る目的で、売春防止法を制定した日本・韓国・沖縄。その状況を比 較検討することで、「戦争放棄」「主権在民」の憲法下で、戦時同様、女性へ の暴力が再生産されて今日に至る実態を明らかにする。 お問い合せFAX番号:042-372-9209(人間関係学部 鄭暎惠(社会学専攻共同研究室)) 賛助会員:アサヒビール株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社大林組、株式会社岡村製作所、株式会社オンワードホールディングス 株式会社九電工、株式会社三井住友銀行、清水建設株式会社、ダイダン株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、戸田建設株式会社 パナソニック株式会社、前田建設工業株式会社、三菱地所株式会社、山崎製パン株式会社 パネリスト紹介 ◆小野沢あかね(立教大学) ◆宋連玉(青山学院大学) 近現代日本の女性史・ジェンダー史。立教大学 教員。主として①近代日本の公娼制度・廃娼運 動史の研究、②戦後沖縄における米兵向けバー の変遷とそこでの女性従業員(ホステス)の待 遇、元ホステスの女性たちのライフ・ヒスト リーなどの調査・研究を行ってきた。著書・論 文に『近代日本社会と公娼制度―民衆史と国際 関係史の視点から―』(吉川弘文館、2010年)、 「米軍統治下Aサインバーの変遷に関する一考 察ー女性従業員の待遇を中心として」(『琉球 大学法文学部紀要日本東洋文化論集』11号、 2005年)、「戦後沖縄におけるAサインバー・ホ ステスのライフヒストリー」(同上、12号、 2006年)、「戦後日本の性『労働』ー売買春を めぐる権力関係と社会的背景」(『労働再審3 女性と労働』大月書店、2011年)などがある。 大阪生まれの在日朝鮮人2世、朝鮮近現代ジェン ダー史。植民地主義とフェミニズムの関係に関 心を持ち、朝鮮における公娼制、公娼制と「慰 安婦」制度との関連、植民地近代が女性に与え た影響、植民地主義と家父長制との関係性、な どに興味を持って研究している。著書・論文に 「山川菊栄と黄信徳」『女性と歴史』韓国女性 史学会、近刊、「植民地主義が創出した「在 日」朝鮮人女性」『「韓国併合」100年と日本の 歴史学』青木書店(2011)、「植民地朝鮮の女 性」『東アジア近現代通史』岩波書店(2011)、 『軍隊と性暴力―20世紀の朝鮮半島』現代資料 出版(2010)、『脱帝国のフェミニズムを求め て』有志舎(2009)、「朝鮮・軍事占領下の性 管理政策」『戦争責任研究』(2010春)などが ある。 ◆平井和子(一橋大学大学院) 近現代日本女性史・ジェンダー史。アメリカに とって「成功モデル」とされてきた日本占領を、 被占領国女性の体験から批判的に見直すため、 RAA(占領軍向け性的慰安施設)、米軍基地周辺 の基地買売春、「赤線」の調査・研究をしている。 著書・論文に、「RAAと『赤線』―熱海における 展開」恵泉女学園大学平和文化研究所『占領と 性』インパクト出版会2007年、「日本占領を 『性』で見直す」『日本史研究』500号2004年、 「米軍基地買売春と反『売春』運動―御殿場の場 合」『女性史学』2001年、「米軍基地と買売春ー 御殿場の場合」『女性学』Vol.5 1997年などが ある。 静岡大学・大妻女子大学非常勤講師を経て、現在 一橋大学大学院博士課程。 ◆松田春香(大妻女子大学) 東アジア国際関係史、韓国・朝鮮近現代史。現 在の研究課題は、冷戦期米国の対東アジア軍事 政策。特に米国による現地軍(韓国軍・自衛 隊)の創設過程。著書・論文に、「東アジア 『前哨国家』による集団安全保障体制構想とア メリカの対応―『太平洋同盟』と『アジア民族 反共連盟』を中心に」『アメリカ太平洋研究』 (東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ 太平洋地域研究センター)5号2005年、「アメリ カ・韓国・南ベトナムの軍事交流のはじまり― 李承晩・韓国大統領による韓国軍インドシナ派 兵提議を中心に」同時代史学会編『朝鮮半島と 日本の同時代史―東アジア地域共生を展望し て』日本経済評論社2005年、「世紀転換期のア メリカ合衆国と朝鮮半島-日本による大韓帝国 保護国家までを中心に」『アメリカ研究』44号 2010年などがある。 会場:大学校舎A棟450講義室
© Copyright 2024 Paperzz