2012年度活動報告 - 広島大学消費生活協同組合

第 1 号議案 2012 年度活動報告
2012年度活動報告
期間:2012年3月1日~2013年2月28日
【2012年度の活動報告にあたって】
2012 年は国際連合が定めた「国際協同組合年」でした。国内外で多様な催しが行われ、
協同組合の存在と価値を多くの人々に知らせる取り組みが行われました。市場経済がグロ
ーバル化する中で、利潤追求とは違う価値観を持つ協同組合の意義が評価され、その益々
の発展と普及が期待されています。日本政府も次のように発表しています。
「政府は…国民
生活に重要な役割を果たしている協同組合の地域に根差した助け合い活動がさらに広がっ
ていくよう、次のような基本的考え方で、協同組合の発展をできる限り後押ししていきま
す。…多くの人びとが自発的に事業や経営に参加できる公正で自由な仕組みが求められる
ことから、公的部門(セクター)と営利企業部門だけでなく、民間の非営利部門として協
同組合の発展に留意すること。
(政府広報オンライン
協同組合がよりよい社会を築きます
~2012 年は国連の定めた国際協同組合年~ )
協同組合が必要とされているのは、現実の諸問題の裏返しでもあります。長引く不景気
の中、企業の経営は改善されず、所得も減っています。税収不足を解消するため、「税と社
会保障の一体改革」という名の下、2014 年からの消費増税が決定しました。雇用や老後、
医療といったセイフティーネットへの不安が増しています。そのような中で 2012 年末には
再び政権が交代しました。いわゆる「アベノミクス」への期待から円安と株価が上昇して
いますが、本格的な景気回復はこれからが正念場となりそうです。
大学を取り巻く環境も大きく変化しています。主なものを挙げると、

国立大学法人では国からの交付金が減らされる中、教職員の給与が削減されました。

国の成長戦略において、大学は「グローバル化とイノベーションを牽引し、産業競
争力を強化する」役割を担うとされています。
このような変化の中、各大学は機能強化のための大学改革が求められています。広島
大学では 2012 年 10 月に「学生が成長する大学,国際社会で存在感のある大学」である
ために、という副題がついた「広島大学の機能強化に向けた行動計画 2012」が策定され
ました。
広島大学の学生の生活実態はどうなっているでしょうか。2012 年秋に実施した「第 48
回学生生活実態調査」を見ると、下宿生の 1 ヶ月の収入は 111,130 円でこの 4 年間で最
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も低い金額になっています。仕送りは増えていますが、奨学金やアルバイトが減ってい
ます。それに合わせ支出も 107,300 円と同じく低くなっています。節約したい支出の筆
頭は例年と同じく「外食費」であり、そう考えている学生の割合は過去最も高い 74.8%
となりました。その一方で増やしたい支出は「貯金」が 50.4%と最も多くなっています
が、その次に高いのが「書籍代」で 2 割を超え、
「勉学費」の 13.0%と合わせると、学生
の勉学、自己成長に対する関心の高さがうかがえます。暮らし向きが楽かどうかを尋ね
てみると、
「大変楽な方」と「楽な方」を合わせると 49.6%となり、過去に比べて高い率
となっています。今後の見通しを尋ねると、「よくなる」は 14.6%で「苦しくなる」が
20.3%、
「変わらない」が 55.7%という結果でした。
広大生協では以上のような学内外の情勢の中で、課題である累積赤字の解消に向けて
以下の基本テーマのもと、様々な事業・活動を行ないました。
基本テーマ
「組合員に貢献する事業の推進によって経営の再建を」
「組合員の生活から組織・事業の運営を」
以下、2012 年度 1 年間の活動を振り返ります。
I.生協の仲間を迎え入れる活動について
広大生協は、それまで大学が運営する「広島大学共済会」を引き継ぐ形で 1971 年に誕生
しました。以来 40 年以上にわたり広島大学における福利厚生の一翼を担ってきました。大
学生協は大学を区域とする生協ですので、その構成員である学生や教職員に生協のメンバ
ーとなっていただくことが必要です。絶えず加入の呼び掛けを行ない、組合員になって利
用していただくことを説明しています。
この 1 年間もそうした加入促進の活動を行なってきました。12 年度学部新入生の加入は
2,381 人(入学者 2,475 人)で、96.2%と高い加入率を達成することができました。学部別
では以下の通りです(2012 年 5 月末時点の実績)
。
学部名
入学者数(人)
生協加入者数(人)
生協加入率(%)
総合科学部
139
133
95.7
文学部
140
134
95.7
教育学部
526
512
97.3
法学部(昼間)
141
138
97.9
法学部(夜間)
45
38
84.4
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経済学部(昼間)
155
157
101.3
経済学部(夜間)
65
37
56.9
理学部
240
231
96.3
医学部
240
231
94.6
歯学部
96
92
95.8
薬学部
63
61
96.8
工学部
519
515
99.2
生物生産学部
107
107
100
2475
2381
96.2
合計
※経済学部(夜間)が 100%を超えていますが、経済学部(昼間)との混同が若干発生しているものと見ています。
キャンパス別属性別の組合員数の状況は以下の通りです。
2013 年 2 月末での
組合員数(人)
東広島キャンパス
霞キャンパス
東千田キャンパス
合計
学部生
院生
教員
職員
その他
10,843
3,442
1,533
530
2,516
1,011
428
775
630
576
102
13
13,989
5,029
2,063
1,318
計
17,473
1,125
4,730
1,321
1,125
23,524
※「その他」は生協職員、承認組合員、医学部インターン生、放送大学生等です。
2012 年度中の組合
員数の増減(人)
東広島キャンパス
学部生
院生
教員
職員
その他
158
130
-2
-8
霞キャンパス
32
33
3
16
東千田キャンパス
15
14
-3
-2
205
177
-2
6
合計
計
270
-8
84
24
-8
378
II. 店舗を通した組合員への貢献について
1. 店舗の利用者数の状況
利用は組合員の結集度合いのバロメーターです。2012 年度の各店舗の利用状況は
以下の通りです。ショップが各店で利用が減少しましたが、食堂は北 1、東、千田以
外の店舗は伸長しました。
詳しくは決算報告で増減の要因を含め説明しています。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
2012 年度
2011 年度
2012-2011
伸長率
利用者数
利用者数
利用者数
利用者数
西 2 コープショップ
254,519
262,348
-7,829
-3.1%
会館コープショップ
157,246
158,949
-1,703
-1.1%
北 2 コープショップ
202,241
209,399
-7,158
-3.5%
北 1 コープショップ
432,666
444,237
-11,571
-2.7%
霞コープショップ
317,385
329,529
-12,144
-3.8%
千田コープショップ
50,063
54,186
-4,123
-8.2%
トラベルセンター
20,213
20,134
79
0.4%
734
729
5
0.7%
1,435,067
1,479,511
-44,444
-3.1%
西 2 食堂
341,731
295,764
45,967
13.5%
会館食堂
304,798
258,132
46,666
15.3%
北 2 食堂
166,788
144,221
22,567
13.5%
霞食堂
138,286
130,124
8,162
5.9%
千田食堂
29,496
33,854
-4,358
-14.8%
北 1 食堂
362,557
386,030
-23,473
-6.5%
東食堂
191,169
217,856
-26,687
-14.0%
7,170
6,487
683
9.5%
33,328
30,927
2,401
7.2%
1,575,323
1,503,395
71,928
4.6%
講座サポートルーム
ショップ計
北 2 喫茶
北 1 レストラン
食堂計
2. 組合員への経済的な貢献について
(1) 利用時の還元
利用時には様々な還元をしました。

書籍は原則 1 割引きで、その値引額は年間約 3,500 万円になりました。

ミールカードの供給値引(ミールカード代金から実際の利用額を差し引いた額)
は約 1,300 万円になりました。

文具や食品類の組合員価格で供給しています。文具はメーカー希望小売価格の
約 2 割引き、食品類はメーカー希望小売価格の約 1 割引き。

住まいの斡旋時に必要な斡旋手数料は通常家賃 1 ヶ月分ですが、広大生協で斡
旋している物件の多くは最大でも家賃の 5 割としています。

学内公務員対策講座は市中業者よりも安価な価格設定としています。
第 1 号議案 2012 年度活動報告

自動車学校の申込みをされた方には最大で 2.5 万円をチャージしています。

利用時には年間約280万ポイントを生協ポイントとして付与しました。100 ポ
マ
イ
プ
ル
イント貯まると 100 円をMYple(生協電子マネー)として自動的にチャー
ジしています。
① ショップではお勧め飲料商品やお菓子を電子マネーでお買い上げいただく
と 10 ポイント等を付与。
② 旅行商品をお買い上げいただくと代金 1,000 円につき国内旅行は 0.3 ポイ
ント、海外旅行は 0.1 ポイントを付与。
③ 食堂メニューで副菜類をお買い上げいただくと代金 10 円につき 0.1 ポイン
ト付与。
(2) 学生を雇用することによる貢献
現在、広大生協では通年、短期を含め約 300 名以上の広大生をアルバイトとして
採用しています。年間では約 7,000 万円の給与を支払っています。学生は大学内で
安心して働けるとともに、研修などで働く上でのマナーやルールなどを身につけて
います。こうした就業経験は社会へ巣立つ準備に役立っています。
(3) 利用を支える店舗の改善について
組合員に気持ち良く買い物していただいたり、楽しく食事をしたり、あるいは限
られた昼休憩時間内にスピーディーに利用いただくことは店舗運営の最重要課題で
す。そのためには施設や器具備品類の新規購入や修繕が必要であり、毎年そのため
の投資をしています。
2012 年度では、大学会館食堂のリニューアル(約 1,000 万円)や霞コープショッ
プのレイアウト変更(約 300 万円)、西 2 コープショップのレイアウト変更(約 180
万円)等を行ないました。また食堂厨房内は高温多湿な中での作業となるため、生
協職員の労働環境の向上を目的として西 2 食堂と会館食堂の厨房内にスポットクー
ラーを設置(2 店舗で約 910 万円)しました。
その他、混雑緩和のために生協電子マネー決済を推進していますが、事前チャー
ジしやすい環境整備のため、電子マネーチャージ機を西2、北1の各コープショッ
プと霞図書館へ設置しました(費用は 3 店舗で約 200 万円)
。2013 年 3 月には東、北
2、霞の各福利施設内にも設置しました。
また、2012 年度には霞キャンパスにおける福利厚生施設の充実を目指すために「霞
会館リニューアル提案書」を策定し、大学に提案いたしました。
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III. 学生の安心・安全のために
1. 学生総合共済・学生賠償責任保険について
学生総合共済は全国 64 万人の「助け合いの制度」です。「ひとりはみんなのため、み
んなはひとりのため」を合言葉に 30 年間、その普及に努めてきました。病気やケガ、事
故で困っている学生に経済的な保障をするとともに、病気やケガをしない、事故を起こ
さないための予防活動や、加入を呼びかけたり給付漏れをなくすための広報活動・報告
活動を行なっています。学生賠償責任保険は他人に対する賠償をカバーするための保険
です。学生総合共済と学生賠償責任保険のセットで学生生活を 24 時間 365 日、国内海外
問わずカバーしています。
(1) 新規の加入について
2012 年度の学部新入生 2,475 名中、およそ 7 割の方に生命共済に加入していただきま
した。
加入者(人)
加入率(%)
2011 年度加入率
(%)
生命共済
1,712
69.2
68.5
火災共済
1,455
58.7
59.1
学生賠償責任保険
1,880
76.0
74.0
(2) 給付の状況について
2012 年度、広大生に対して、448 件、約 5,030 万円の給付をすることができました。
共済支払件数
共済支払金額(円)
生命共済
421
48,162,530
火災共済
27
2,130,066
448
50,292,596
合計
(3) 予防活動について
① 食生活相談会
2012 年 6 月 15 日に開催しました。参加者は約 80 名でした。
「食生活をみつめなおそ
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う、野菜を摂ろう、バランス良く食べよう、お米を食べよう」を目的としました。1
食のごはんの適量を知ることがテーマでした。
② 安全運転適性診断
2012 年 11 月に開催しました。例年より多い 19 人の参加がありました。
③ 大学祭での共済企画
2012 年 11 月 3 日に組織部 OZ による体力測定等をメインとした企画を実施しました。
「この企画を通して健康状態を知ってもらい、病気やケガなどに気をつけてもらうこ
と」を目的としました。参加者は 400 名を超え、大変盛況でした。
(4) 報告・広報活動について
生協掲示板に毎月の給付実績を中心としたポスターを掲示して、共済の良さを伝え
る活動に取り組みました。
(5) 共済推進委員会の設置について
12年度は新たに「共済事業委員会」を設置しました。9 月以降、ほぼ月1回のペース
で会議を開催しています。現在の委員は、組織部 5 名、新学期学生サポーター1 名、生協
職員 4 名の計 10 名です。これまでの会議の内容は以下の通りです。委員会で給付事例に
ついて質疑応答した内容を含め、理事会で報告を行なっています。
共済推進委員会 設置の理由・目的
共済事業は4大活動(加入・給付・予防・報告)をバランスよく取り組む必要があり
ます。この春の新入生の生命共済加入率は68.2%と前年を超えることができました
が、実際に事故・病気に直面した学生にとっては「加入しているか、加入していないか」
のどちらかゼロか100か、であり、病気事故が発生してから加入すれば良い、という
ものではありません。
「助け合い」の意義を伝え、学生全員が加入することが最終の目標
となります。
その意義を伝えていくため、学生自身の手で活動を広げていく必要があります。これ
までも生協職員、組織部 OZ、新学期学生サポーターの3者が連携して取り組んできまし
たが、3者がひとつになって活動することで、広大生協が共済事業を推進していくため
の基盤としていきます。
回
第1回
開催日
9 月 24 日
議題
① 自己紹介
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② 委員会設置の目的と理由について
③ 共催セミナー参加報告
④ 給付事例学習
⑤ 役割分担検討
第2回
10 月 22 日
① OZ共済企画の説明
② 給付事例学習
③ 役割分担
第3回
11 月 13 日
① 大学祭 OZ共済企画の報告
② 学生賠償責任保険の支払事例
③ 共済給付事例学習
④ 新学期の取り組み
第4回
12 月 17 日
① ハイパーマックスによる安全運転適性診断の報告
② 付帯学総学習会の報告
③ 勉学援助制度月例報告(10 月)
④ 共済給付事例学習(11 月分)
⑤ 新学期対策
第5回
2013 年 2 月 12 日
① 「募集物作成ガイドライン」について
② 「たすけあいアンケート」について
③ 共済給付事例学習(12 月・2013 年 1 月)
④ 広島大学経済支援制度学習の報告
⑤ 新学期対策
2. 組合員の食生活への貢献について
広大生協では 2011 年に「新しい『食』事業政策」を決定しました。組合員のより良く、
より豊かな食生活を実現するために 12 年度も様々な事業活動を展開しました。
(1) ミールカードの推進
12 年度は新入生 1,218 名、在校生等 1,077 名、合計約 2,300 名の方々にミールカ
ードを利用していただきました。ミールカード代金としてお預かりした金額と実際
に利用された金額の差が約 1,300 万円となり、経済的にも貢献できました。また前
月の利用履歴とニュースなどを掲載した「ミールカード通信」をセットにして、毎
月約 2,800 名もの利用者とその保護者に送付しています。食べた履歴を振り替える
ことができることに加えて、保護者と学生のコミュニケーションのツールとしても
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役立てていただいています。
(2) 店舗のリニューアル
11 年度の 2 店舗に引き続き、12 年 4 月に大学会館食堂をリニューアルしました。
定番メニューは他店舗と同じにしながらも、ホットバー(惣菜バー)や留学生向け
のハラルメニューの提供、夕方のみメニューなど、新しい取り組みにも挑戦しまし
た。リニューアルは大学会館食堂で 4 店舗目となり、カロリーや塩分、栄養価のメ
ニューカードやレシートでの表示、アレルゲンとなる食材の使用表記などが可能な
店舗を増やしてきました。
(3) 多様な食事の提供を目指して
年々増加するミールカードホルダーや急いで食事をする必要がある方のために、
生協食堂で使用する食材を使った「生協弁当」を食堂で製造しています。2012 年度
は毎日約 400 個を製造するまでに利用が増えました。これ以外にも大学会館喫茶の
テイクアウトメニューの充実を図りました。
(4) 一人暮らし応援料理教室
保健管理センターと連携し、「一人暮らし応援料理教室」を開催しました。1 回
目、2 回目は前年と同じく「保健管理センター」主催でしたが、保健管理センター
の担当職員の移動により、3 回目からは生協主催となりました。
1 回目
2012 年 5 月 26 日
13 名
2 回目
2012 年 6 月 23 日
15 名
3 回目
2013 年 2 月 9 日
8名
3. その他の活動
(1) 勉学援助制度支援募金
病気等で扶養者が亡くなられて経済的に困っている、広大生を始めとした全国の
大学生協組合員を支援する募金活動を継続して行ないました。12年度(2012
年5月~2013年3月)は店舗や卒業時の脱退手続き時に合計で72,805円
が集まりました。全額を全国大学生協連合会の「大学生協学生福祉基金事務局」へ
送金しました。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
(2) 「社会人基礎講座」の開催
卒業・修了する学生に対し 2013 年 3 月に「巣立ち前社会人基礎講座」として開
催して、
「労働法規など働くことに関すること」、
「給与や税金・年金などお金に関
すること」、「結婚や子育てなど家族に関すること」など社会人として必要な知識
を伝える場としました。2回目となる今回は13名の参加でした(1回目は22
名)
。
IV. 学生組合員の学びと成長のために
1. 大学生活に必要な「モノ」と「コト」の提供
2013 年度の入学生に対して、上記の勉学機器類を提案し申込みいただきました。パソ
コンは広島大学のガイドラインに基づく認定を受けたパソコンです。これらの商品いず
れも先輩学生が「広大生に必要な機能」を検討、選定しています。それが伝わった結果
として、パソコンでは実に新入生の半数以上の方のお申込みにつながっています。
2013 年度実績
前年実績
パソコン(台)
1,426
1,262
プリンタ(台)
1,043
993
電子辞書(台)
1,032
768
パソコン総合サポート(人)
731
641
TOEIC・コミュニケーション講座(人)
429
170
また、パソコンを使用できるようにするための初期設定などを行なう「初期講習会」
や、自宅でインターネット環境に接続して使うことが可能にするための「お部屋訪問設
定サービス」などを、先輩学生サポーターが行なっています。
2. 各種講座事業について
学生の学びと成長、スキルアップによるキャリア形成支援や就職活動支援を目的
として、この 1 年間、各種講座を開催しました。
① 学部新入生を対象とした「パソコン総合サポート」は週1回の講義を約1年間続け
ますが、650 名の新入生が参加しました。
② 異文化に対する理解と英語でのコミュニケーション力を身につけることを目的とし
て、12 年度は「TOEIC・コミュニケーション講座」を開講しました。初年度にも関わ
第 1 号議案 2012 年度活動報告
らず 170 名の新入生の参加がありました。
講座名
実施期間
受講生数
学生サポーター
(人)
数(人)
公務員試験対策講座
2012/5~2013/3
184
50
公務員試験対策 入門講座
2012/11~2013/1
121
上記と同じ
公務員試験対策 頻出ポイン 2013/2~2013/5
73
ト演習
パソコン総合サポート(PCSS) 2012/5~2012/12
650
50
TOEIC・コミュニケーション講
2012/5~2012/12
170
12
簿記講座
2012/6 ~2012/11
15
-
就職支援連続セミナー
2012/12~2013/3
7
-
座(英語講座)
これらの講座の特長
として、
「学生同士によ
る学び合い」がありま
す。PCSS や英語講座で
は「PCSS サポーター」
や「英語講座学生リー
ダー」と呼ばれる先輩
学生サポーターが、後
輩である受講生に教え
たり、アドバイスを行
なったりしています。
また PCSS では、講座の
カリキュラム等も学生
サポーターが自分達で考え、講義を運営しています。そうした経験を通して、教える立
場である学生サポーター自身も新たなスキルを身につけたり、共同でひとつのことに取
り組むことによってコミュニケーション力を高めています。「教えることで自らも学ぶ」
という最も高い学習効果が得られる活動となっています。(図「ラーニングピラミッド」
参照、%は記憶に残る割合)
③ 学内公務員試験対策講座では、2012 年に受験した受講生が奮闘しました。受講生 204
名で一次試験の合格延数 332 名、最終の合格者延数 141 名、内定を得た学生は 86 名
でした。講義の最終回まで受講した 119 名を母数とした場合、内定率は約 7 割とい
第 1 号議案 2012 年度活動報告
う成果を挙げました。
④ 教員採用試験対策短期集中講座を 2013 年 2 月に行い 77 名の参加がありました。
⑤ 2012 年 6 月にアジア最大のコンピュータ関連見本市である「コンピュテックス台北」
へ、次年度の広大生協オリジナルパソコンを選定するための情報収集等を目的とし
て、職員とともに学生サポーター2 名を派遣しました。現地では台湾大手パソコンメ
ーカーを訪問し、広大における学生のパソコン使用事情等についてプレゼンしまし
た。学生にとっては海外異文化体験としても貴重な機会となりました。
⑥ 海外留学準備講座の企画として「広大生協オリジナル海外企業訪問ツアー」の検討、
準備を行いました。
⑦ ボランティア情報の提供
学生のボランティア体験を支援することと地域への貢献を目的として、近隣の社会
福祉施設等へ情報提供をお願いし、大学会館食堂と北 2 食堂の掲示板および講座サポ
ートルームで情報提供を継続しました。12 年度からは生協ホームページでも新着情報
として掲載するようにしました。
V. 組合員同士のつながりを豊かにする活動について
1. 組織部 OZ の活動
組合員がより良い大学生活を送れるようにサポートしました。組合員の要望に学生目線
を活かしていけるよう様々な活動に主体的に、組織部員一丸となって活動しました。2012
年度は、以下のような活動に重点的に取り組みました。
(1) 全体の運営面
① 部会
原則、毎週金曜日(長期休暇を除く)に実施する会議のこと。部員は原則参加。各プロ
ジェクトや企画内容を報告・連絡・相談・検討・決定しました。
② 合宿
新歓合宿と夏合宿のふたつある。前者は新入部員を歓迎する合宿であり、部員全体で交
流できることに重きをおいている合宿である。また、後者は部長、各プロジェクトトップ
の引き継ぎの正式な場であり、充実した話し合いや活動を行うための合宿である。12 年度
は新歓合宿を 5 月 26 日~27 日に、夏合宿を 8 月 31 日~9 月 2 日に実施しました。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
③ 連帯活動
中四国地域センターや全国大学生協連合会のセミナー・交流会等へ参加し、OZ や生協の
活動に活かしてきました。
(2) 各プロジェクトの活動
① GET-TOGETHER
【目的】
入学前の新入生が GET-TOGETHER に参加することで、大学の情報を知り、今後につなが
る友達をつくり、大学生活に対する不安を解消してもらう。なにより GET-TOGETHER に
参加して大学が楽しいということを感じてもらう。
【目標・方針】
目標:G-T 後も笑顔でいれるようにする
方針:アグレッシブ
【活動報告】
(日時)AO 版
2013 年 2 月 16 日(土)
全合格者版 2013 年 3 月 31 日(日)
、4 月 1 日(月)、4 月 2 日(火)
【参加者数】
AO 版、全合格者版の参加人数は以下の通り。合計では 900 人を超えた。
2/16
3/31
4/1
4/2
合計
57
139
341
385
922
【内容】
6 月中旬頃から AO 版 G-T に向けた準備を開始した。G-T を進めていく上での局体制
を確定させ、AO 版、全合格者版 G-T のプログラムも含めたタイムスケジュールを確定
させた。本番までの準備期間では目標を達成できるように、方針のアグレッシブを意
識して各局の中だけにとらわれずに、OZ 全体で G-T の質の向上に努めた。
G-T の参加受付は Vsign を通して行った。今年は、OZ で行うホテル相談での情宣の
他にも、受験前日に配る黒い Vsign の袋にも G-T のビラを入れてもらい、情宣を強化
した。そのためか、G-T の総参加者は過去最多となり、多くの新入生を笑顔にすること
ができた。G-T 中に新入生にアンケートをとったが、その結果を見ても多くの新入生に
満足してもらえていたようである。
全合格者版では、班のリーダー役であるチューターを OZ だけでまかなうことができ
ないため、新 2 年生~新 4 年生の組合員の中からチューターを募集し協力してもらっ
第 1 号議案 2012 年度活動報告
た。募集したチューターにはチューター会議を計 3 回実施し、本番で新入生に楽しん
でもらえるように打ち合わせを行った。
A O 版、全合格者版ともに本番ではガイダンス、学部別交流会、クイズ&ゲームなど
の企画を通して新入生の不安解消や、大学生活の情報の提供に努めた。特に全合格者
版では、新しく広島大学電子マネーの愛称として決まっていたマイプルの情報をガイ
ダンスに組み込んだ。G-T 後は参加任意の夕食会を食堂で開催し、班にとらわれない新
入生どうしの交流を深めた。全合格者版 3 日目(4 月 2 日)は雨天だったが、夕食会会
場への移動の際はなるべく新入生が雨に濡れないように傘を貸すなどして配慮した。
② BEACON
【目的】
入学前の新入生に大学生活についての様々な情報を提供し、ひとつでも多くの悩み
や不安を解消してもらい、入学後の生活に期待を膨らませてもらう。
【目標・方針】
目標:
「情報が伝わりやすい冊子」
入学するまで、大学生活というものを具体的にイメージできていない新入生が多い。
そのような新入生に、よりわかりやすく、具体的に大学生活を知ってもらえる、情報
が伝わりやすい冊子をつくることで、BEACONの目的達成をめざした。
方針:
「読み手を意識する」
ページを書く側は、レイアウトの見やすさや文章の伝わりやすさ、さらには読み手
の目線の動き方など細かい部分まで読み手の立場になって、読み手のことを考えて書
くことを意識することで目標の達成を図った。また、推敲に参加する側は、ひとりの
読み手であるという感覚で推敲に参加してもらい、レイアウトや文章、情報などにつ
いて個々人の好みも含めて、遠慮なく多くの意見を出してもらうことで目標の達成を
図った。
【プロジェクトの運営】
質の高い冊子を作るために、方針に加えてプロジェクトの運営にも重点を置いた。
BEACONプロジェクトに長く、深くかかわっている組織部員が年々減ってきてい
ることから、新入部員にノウハウをうまく伝える必要があったため、BEACONの
書き方に関する講習会を大幅に変更した。上級生を対象に、新入部員のサポ-トや推
敲に焦点を当てた講習会も行った。また、BEACONプロジェクトに深く、長く関
われる部員を育てるために、BEACONに関わる新入部員同士が仲良くなり、協力
して助け合えるような環境を作った。さらにプロジェクト運営法も含めて、ノウハウ
を伝えられるような機会を作った。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
【活動報告】
●『AO合格者版BEACON2013』の作成・配布
・32ページ(B5)
・340部発行
(内容)
理事長あいさつ、もくじ、合格したその後、レポート伝授塾、
広大生のアルバイト事情!、行事からファッションまでもっと
知りたい!!広大、広大なキャンパスを巡る、Welcome To Saijo!!、
霞・東千田キャンパス、さぁ!君も一人暮らしだ!!、ENJO
Yしましょ!サークルライフ、密着!!広大生の1日、GET-
TOGETHER2013、生協ってなによ?、みんなでお部
屋探し、知っておきたい!共済・学賠、OZの活動紹介、さく
いん、編集後記、アンケート
●『全合格者版BEACON2013』の作成
・128ページ(A4)
・別紙マップ(A2、両面)
・4700部発行
[構成]
はじめに、東広島インフォ、霞・東千田・広島インフォ、スタデ
ィインフォ、GET-TOGETHER、一人暮らし、サークル・
アルバイト、生協、さいごに、
(別紙A2地図)西条ぐるりんマ
ップ、西条環境マップ
③ 新入生プロジェクト
【目的】
受験生(未来の広大生)とその保護者の悩みや不安を現役大学生目線で解消する。
【活動内容】
●オープンキャンパスでのなんでも相談
・日程:2012 年 8 月 7 日(火)
、8 日(水)
・場所:理学部前、サタケメモリアルホール前、北2喫茶前、総科 L 棟前、会館前、
東食堂付近、学生プラザ前、霞会館前の全8カ所で実施。
・相談件数:863件(2日間合計)
第 1 号議案 2012 年度活動報告
・道案内:550件(2日間合計)
・企画:学生プラザ内で大学生が実際使用している教科書展示。また相談ブースでは
AO 入試レポートを受験生に配布。
●『Viva!Campus』の作成、配布
・オープンキャンパスで配布
・16ページ構成、15,000 部発行。
●受験生ホテル相談
[AO 入試版]2012 年 11 月 21 日(水)、22 日(木)17:00~20:00
・場所:東広島地区 7 件、広島地区 1 件のホテルで実施。
・相談件数:141 件
[前期入試]2013 年 2 月 24 日(日)16:00~20:00
・場所:東広島地区 7 件、広島地区 7 件のホテルで実施。
・相談件数:106 件
[後期入試]2013 年 3 月 11 日(月)16:00~20:00
・場所:東広島地区 4 件のホテルで実施。
・相談件数 36 件
●『未来の広大生へ』作成・配布
[AO 入試受験者版]10 ページ作成 800 部発行
[一般入試受験者版]12 ページ作成 6200 部発行
内容:生協について、お部屋探し、忘れ物チェック、広大付近紹介、組織部 OZ 関連紹
介、
ホテル相談広告、先輩からメッセージ、広大 MAP
④ ミルクプロジェクト
【目標・方針】
目標:ミルプロの知名度をあげる
方針:ミルプロの日をさらに良くする
組合員の中でも、「ミルクプロジェクト(ミルプロ)」の存在を知る人は多くはなか
った。なので、ミルプロの大きなイベントである、ミルプロの日ガラポン大会を目に
留まるものにし、それに参加してもらったりすることをきっかけに紙パックを学内設
置のみるぷろんに入れてもらったり、環境に興味を持ってもらうことを意図し、この
目標・方針を立てた。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
【活動内容】

紙パック回収 BOX(通称・みるぷろん)による紙パック回収を通年で行った。
<設置場所>
・東広島キャンパス:会館食堂、西2食堂、北1食堂、北2食堂、東食堂
・霞キャンパス ・東千田キャンパス
毎週金曜日に週交代制で組織部員が回収を行い、部会で報告した。

6・7・10・11・12・1 月第3週目に組合員参加型イベント「ミルプロの日ガラポン
大会」を開催した。
<概要>
紙パック6枚で1回ガラポンに挑戦してもらい、出た玉の色に応じた景品を差し上げ
るイベント。景品には、生協利用券、トイレットペーパーなどを用意した。気軽に環
境活動に関わってもらうことを目的とした。
<参加者人数>
開催日時
新規人数
リピーター
合計
人数
6 月 11・12・13・14
18人
7人
25人
7 月 18・19 日
11人
6人
17人
10 月 18・19 日
6人
15人
21人
11 月 15・16 日
2人
15人
17人
12 月 20・21 日
2人
11人
13人
1 月 24・25 日
0人
6人
6人
日
【総括】
ミルプロの日ガラポン大会を環境活動におけるきっかけづくりという位置づけにし
ていたが、6月、7月の新規人数を見ると概ね達成できたと考えられる。徐々にリピ
ーター人数も新規人数を上回っていることから、1度きりの参加ではない可能性が高
い。
⑤ むるる
【目的】
組合員に生協のお得な情報について知ってもらう。
【目標・方針】
目標:はけさせる
第 1 号議案 2012 年度活動報告
方針:質と情宣の強化
【活動内容】
たくさんの人に取ってもらえるように記事の内容に興味を持ってもらえるようなも
のにしたり、等身大パネルを設置して目を引くようにしたりするなど行った。
また、発行した各月の第 2 週目に 2 日間にわたって西 2CS 前でむるるを配布するな
ど、直接組合員に届けるようにした。そして、今までに無かった学生プラザに新たに
設置した。等身大パネルや設置場所を増やしたことで取
ってもらえる冊数は増加したが、一方でアンケートの回
収率は例年とあまり変化が見られなかったため次年度の
活動に反映させていきたい。
以下に、具体的な設置場所と発行部数を記しておく。
(設置場所・発行部数)
北 1CS
50 部
北 2 食堂
20 部
西 2CS
50 部
会館 CS
20 部
霞 CS
30 部
学生プラザ
20 部
⑥ ピースプロジェクト
【目的】
社会(色々な出来事)に目を向けて、平和のことを考えていくきっかけを作る。平和
について意識してもらう。
【目標・方針】
目標:関わりやすいピースプロジェクト
方針:人目を引く
【活動内容】
折鶴企画をはじめとして、他大学の活動も参考にしつつ、いろいろな活動を企画して
いきました。
・折鶴企画
[回収期間]2012 年 6 月 4 日~6 月 13 日
[展示期間]2012 年 6 月 18 日~6 月 20 日
今年度、折鶴企画では、巨大折鶴を回収箱のそばに掲示することでより多くの組合員
第 1 号議案 2012 年度活動報告
さんの目につくようにしました。また、食
堂の各机に折り紙入れを設置し、多くの人
に折ってもらえるようにしまいした。
集まった 3,785 羽の折鶴は、北1・西2食
堂で展示したのち、8 月 6 日に平和公園内
の原爆の子の像に捧げました。
・募金活動
後期からは募金の回収活動も行いました。
各コープショップにおいてある募金箱から毎週回収し、結果として 22,507 円の募金が
集まりました。
・ピースメッセージ
大学祭では、ピースメッセージという企画
を共済企画と合同で行いました。
「あなたにとって平和とは?」というお題
でメッセージを募集しました。
共済企画では、アルコールパッチテストや
お肌チェック、体脂肪測定・身長体重測定
などを行いました。
企画には 408 人もの方にご来場いただけま
した。
また、大学祭実行委員会による企画 No1 決定戦・屋内外企画部門で 1 位を獲得しまし
た。
⑦ 強化月間
【目的】
生協と組合員の関係をより深めるきっかけを作り、生協や組織部 OZ をより身近に感じ
てもらえるようにする。
【目標・方針】
目標:生協サービスをより知ってもらう
方針:わかりやすく伝える
【活動内容】
第 1 号議案 2012 年度活動報告
・各コープショップの装飾
[期間]
2012 年 10 月 15 日~11 月 6 日
[内容]
季節の飾りや、生協のサービス・お得な情報を載せたものを使い、各コープショップ
で装飾を行った。
飾りに載せる情報は、強月メンバーを中心として組織部 OZ が組合員目線で選別した。
また、装飾期間が終わった後、どの程度組合員に伝わったのかアンケートを取った。
⑧ フリーマーケット
【目的】
不用品の再利用という身近なところから始められることを通じて、リユース運動を促
進すること。又、この企画は広大生・近隣住民の方々に定着し、双方から好評を得て
いるため、その期待に応えること。
【活動内容】
[ゆかたまつり]
開催日時:2012 年 7 月 1 日(日)11:00~18:00
開催場所:広島大学東広島キャンパス西体育館
参加者数:78 組
[大学祭]
開催日時:2012 年 11 月 4 日(日)11:00~18:00
開催場所:広島大学東広島キャンパス西図書館横駐車場
参加者数:86 組
当日までにバス停や大学付近の店舗などにポスターを貼り、出店者を募るとともに
情宣をした。また、企画内容や運営について推敲した。当日は、フリマを運営するだ
けでなく、出店者と参加者がともに楽しめるようなイベントを企画した。
⑨ その他
共済企画
大学祭でピースプロジェクトと合同して共済企画を行なった。内容としては、泥酔
ゴーグルや体脂肪計、肌チェック、アルコールパッチテストなどの健康器具を準備し、
大学祭参加者に自身の体について知ってもらうきっかけを設けた。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
プチピースナウ
セミナーを参考にし、組織部OZ内で平和について学ぶ学習会を設けた。今年は二
回行なった。第一回は平和記念公園の碑をめぐり、第二回は被爆者証言を講話しても
らった。
2. 教職員・院生組織委員会、
「生協だより」編集委員
会
(1) 教職員・院生組織委員会の活動
組合員が楽しめて,ほっとするような企画は実施できませんでした。
2012 年 8 月に三重大学で開催された「全国教職員セミナー」に,常務理事,理事の2
名が参加しました。また,中四ブロックの教職員委員会やブロック運営委員会にも出席
し,他大学との交流や情報交換を行いました。
(2) 『生協だより』編集委員会の活動
春・夏・秋・冬の年4回,発行を計画し,生協の事業・活動に関する記事とともに,
組合員が読んで楽しくなるような紙面作りを行いました。
(3) その他の組織活動に関する課題
留学生を組合員層のひとつとして重視し,その生活の改善のために生協組織への参加
を働きかける課題に十分取り組めませんでした。
VI. 組合員が参加する活動について
1. 組合員の声を聴く活動
(1) ひと言カード活動
ひと言カード活動を継続して取り組みました。また、ウェブ上でひと言カードを閲覧で
きる「ウェブ版ひと言カード集」を開発し、2013 年 1 月に公開しました。
以下は 1 年間の投函数です。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
ショッ
西2
会館
北1
北2
トラベル
プ
CS
CS
CS
CS
C
霞 CS
千田
ショ
CS
ップ
合計
合計
食堂
合計
12
10
24
4
1
西2
会館
会館
北1
北1レス
北2
東食
食堂
食堂
喫茶
食堂
トラン
食堂
堂
204
2
125
住生
住生
管理
その
総合
活斡
活管
部
他
計
旋
理
264
合計
0
0
1
15
1
67
1
霞食
堂
18
1
67
千田
食堂
食堂
本部
1
30
3
(2) 総代・組合員の集い
総代・組合員の集いを開催しました。課題としていた広島市内での開催については、霞
キャンパスでの開催が実現できました。
(東広島地区)
日時:2012 年 12 月 6 日(木)12 時~13 時
場所:大学会館大集会室
参加者数:組合員や総代等合わせて 49 名の参加
内容:昨年の集いで出された意見やその後のアンケート等で寄せられた意見要望等につ
いて理事会から説明・回答し、その後グループディスカッションの時間を設けて意見交
流したのちに全体での質疑応答を行ないました。主には食堂に関して、価格設定やメニ
ューについての質問や要望が出されました。出された意見要望は担当部署での検討を行
ない、改善に役立てていきつつあります。
(霞地区)
日時:2013 年 1 月 15 日 18 時~19 時
場所:霞会館食堂特食室
参加者数:総代 5 名、生協役職員 6 名、合計 11 名
内容:生協が作成した「霞会館リニューアル提案」について説明し、それに対する意見
質問の質疑応答や、食事などについての霞キャンパスでの学生生活の実態について交流
しました。終了後にもコープショップ内で陳列している商品についての意見を聞かせて
いただきました。
(3) その他
食堂
合計
713
784
第 1 号議案 2012 年度活動報告
① ひと言カードなどをもとにして、理事会への組合員生活情報の集約と共有化を図りま
した。
② 「食堂に関するひと言カード」企画を実施しました。寄せられた意見要望等について
の検討をしています。
③ 12 年度 4 月に新入生保護者アンケートを、12 年度秋に学生生活実態調査を実施しまし
た。これらの調査から得られた結果を今後の店舗運営の改善につなげました。
④ 営業時間等についても組合員・利用者の要望に基づいて改善に努めました。12 年 4 月
から東広島キャンパスでの開講期土曜日の食堂営業を西 2 と北 1 の 2 店舗営業に拡充
しました(前年度までは隔週での 1 店舗営業)。
VII. 組合員とともにつくる活動
1. オリジナルグッズ開発委員会
オリジナルグッズ開発委員会を月一回のペースで行い、オリジナルグッズの開発と改
廃を行いました
12 年度に開発、供給開始した商品
スケルピョンストラップ(右写真):
理学部附属両生類研究施設が世界に
誇る色彩突然変異を掛け合わせて作
成された、体壁が透明で心臓を外から
透視できる透明カエル。これをモチー
フに透けて見える心臓を赤いハート
に変えて可愛いらしいストラップに
しました。8 月からの半年間で約 450
個を供給しました。
2. 読書マラソン活動
読書マラソン活動を推進し、読書の愉しさを伝える活動を継続しました。現在、読書
マラソンコーナーを西 2 と北 1 の各コープショップに設けて、参加者から寄せられた
コメントカードとともに本を陳列しています。
第 1 号議案 2012 年度活動報告
3. 広大生協電子マネーの愛称を公募しました。
2012 年 10 月~11 月に計 670 件の案が寄せられました。理事会での検討の結果、最優
秀賞 1 名と優秀賞 5 名、参加者賞 10 名を選び、愛称は「MYple(マイプル)
」に
決定しました。
命名の理由:
「広島は紅葉饅頭を代表とするように、もみじが馴染み深い。そこで、そ
のもみじの英訳であるMaple、そして学生や職員の方々がそれぞれ自分のカード
をもつということからMY (わたしの)を掛け合わせました」
VIII.
大学との連携・協力について
1. 大学の学生証・職員証の発行業務の請け負い
大学の学生証・職員証の発行業務を請け負いました。併せてそれらのカードに生協電
子マネー機能や組合員機能を搭載することで、カード発行費用の軽減や学内での福利
厚生の利便性向上に努めました。
2. 大学が行なっている教職員の子供向けの学童保育に協力しました。参加児童の昼食用
弁当の提供を行ないました。
3. 教育学部で行なわれている「フレンドシップ事業」に昼食対応などで協力しました。
4. 8 月に開催されたオープンキャンパスにおいて、組織部OZの何でも相談、新学期学生
サポーターによる保護者向け説明会、2つを大学公認の企画として実施しました。
5. 広島大学で開催される学会年次大会などの際の懇親会を請け負いました。
6. 大学が抱える課題を知ることで生協が果たすべき役割を考えるため、大学内で行われ
る研修会、セミナー等へ積極的に参加しました。2012 年 8 月 31 日開催の「学生支援教
職員研修会」に 3 名、2013 年 2 月 6 日開催の「東広島団地地震総合訓練」に 2 名が出
席しました。
7. 広島大学との間で 2012 年 2 月に締結した「災害時の協力に関する協定」に基づき、前
述の地震総合訓練に出席しました。
8. 学内の環境維持のため、取引先の協力も得て、学内一斉定期清掃を年に 4 回行ないま
した。
IX. 各事業部の事業・活動
1. ショップ事業部
第 1 号議案 2012 年度活動報告
① 外販事業分野
外販事業と店舗支援強化のためショップ本部店を設立しましたが、外販活動は残念
ながら行う事が出来ず次年度に持ち越しとなりましたが、以下の店舗外活動と店舗
支援を行いました。

11 月 3 日(土)のホームカミングデー及び 4 日(日)2 日間、出店を行い、広
大オリジナルグッズ等 1000 個以上を供給しました。

「パン工房 麦麦フェアー」を 12 月、1 月、2 月に開催。毎回好評でした。

パソコン関連の企画として「ASUS Touch&Try キャンペーン」を開催しました。
170 名以上の方にご来店頂きました。
② ポイント政策および生協電子マネーを普及促進しました。

電子マネーチャージ機を西2、北1の各コープショップと霞図書館に設置しま
した。

マ
イ
プ
ル
飲料自動販売機のMYple(生協電子マネー)での購入は 2 円引きで供給、
キャンペーン時には 5 円引きを実施しました。
③ 店舗シフトの適正化

レジの専任化により接客、応対について高評価を頂きました。

霞コープショップと霞トラベルは 2012 年 3 月のレイアウト変更を機に一括運営
を開始しました。

トラベルセンターは体制とシフトの見直しにより、初の黒字化を達成しました。
2. 食堂部
① ミールカードホルダーは 11 年度より 472 人増えて 2,295 名になりました。とく
に新入生へのミールカードの普及が約 50%になりました。このこともあり、食堂
の利用者数、供給は前年を大きく上回りました。
■2012 年 5 月 16 日時点のミールカードホルダー数
A
B
C
合計
2012 年新入生
265
524
429
1,218
前年新入生
147
266
408
821
2012 年在校生
101
385
591
1,077
前年在校生
107
277
618
1,002
2012 年合計
366
909
1020
2,295
前年合計
254
543
1026
1,823
前年差
112
366
-6
472
第 1 号議案 2012 年度活動報告
■新入生普及率 49.1% へ
新入生申込数 1,218 名
前年 821 人 397 名(48%)増
② 「食事業政策」に基づいて、会館食堂をリニューアルしました。カロリーや 3
群点表示をメニューカードやレシートに表示出来るようになりました。いくつか
の特徴的な取り組みも始めました。

はじめて、ホットバーを提供しています。

朝食はホットバー
+ サラダバー。これもはじめての形式です。平均単価
は、定食型の朝食よりも安くなっています。

夕食にオリジナルで「日替わり」を提供しています。

ハラールフードを提供しています。

2012 年 10 月からたまご丼、カツ丼などを復活しました(夕食)。
③ 内製弁当の取組を強化し、混雑解消とミールプランの推進に努めました。
当初は 4 種類/日、
200 個/日程度からスタートしましたが、
5 月には 400 個/日、
10 月からは 7 種類/日のお弁当を提供しています。西 2 コープショップでは、店
内の混雑回避のために店舗前でも供給しました。
④ ひとり暮らし応援自炊教室を 3 回開催しました。
1 回目、2 回目は前年と同じく「保健管理センター」主催でしたが、保健管理
センターの担当職員の異動により、3 回目からは生協主催となりました。生協で
の募集がうまくいかず、途中 2 回実施できず、2013 年 2 月に 3 回目を開催しまし
た。
(参加者)
1 回目(2012 年 5 月 26 日)
13 名
2 回目(2012 年 6 月 23 日)
15 名
3 回目(2013 年 2 月 9 日)
8名
3. 住生活事業部
① コンプライアンスに沿った事業の組み立て

2012 年 10 月「バーシティーホーム広島株式会社」を子会社化し、生協法や定款・
員外利用との関係上、生協本体で担えない事業・業務について業務委託しました。

事業上必要となる資格取得へ取り組みについて。宅地建物取引主任者 1 名、賃貸
不動産経営管理士 3 名(住生活事業部正規職員 1 名、準職員 2 名)が資格を取得
しました。

2012 年 8 月に大家管理物件の大家 36 組 43 名にお集まりいただき、「大家懇談会」
第 1 号議案 2012 年度活動報告
を開催しました。変更した契約書類の内容について理解を深めいただくよう、そ
の説明を行いました。
(その他、活動報告及び物件の魅力アップや快適性向上等の
ための提案を行いました。
)
② 組合員ニーズに合った物件の確保

東広島
下見地区では、4 棟 154 室について、新規に取引を開始しました。

広島地区
段原再開発地区に、開発から参加した新築物件 1 棟(20 室)が完成し、斡旋・管理
を開始しました。また、生協斡旋物件(大家直契約)を新しく 6 棟獲得し、斡旋を
行いました。
③ 物件の魅力アップ及び、住まいの快適性・安全性向上のための大家への提案

無料インターネット設備については、生協管理物件 15 棟(493 室)
・大家管理物件
24 棟(477 室)について、2012 年度新たに導入しました。

モニター付きインターホンについては、大家管理物件 15 棟(246 室)
・温水洗浄機
能付き便座については生協管理物件 1 棟(10 室)
・大家管理物件 14 棟(230 室)
2012 年度新たに導入しました。
4. 管理部
①
「組合員サービス向上のため、生協全体、業務部門へのサポート、バックアップ
を行っていきます」について

「ミールカードサポートデスク」として、ミールカードご利用に関する総合的
なサポートを管理部で行いました。
(申込・代金収受・解約変更などの諸手続き・
ミール通信・履歴印刷など) 一部、店舗との連携が悪く、組合員にご不便をお
かけしました。
「わかりやすい」利用のご案内に改善していきます。

資格取得支援、コストの管理、業務マニュアルの整備など、まだ、トータルに
支援できていません。

資産に関しては、8 月に突き合わせを行い、適正な管理ができました。

供給未収金の残高整理を引き続き行いました。校費の最近の発生については、
未回収もほとんどなく、順調に推移しています。

職員が働きやすく、力量アップできる職場づくりを行ないました。広島地区共
済担当者の研修を実施しました。経理担当者に経営管理通信教育を受講させま
した。
②
「生協のよさをお知らせし通年で生協・共済加入対策へ取り組みます」について

サポートセンターでの呼びかけ、その後の未加入者への電話でのフォロー、未
第 1 号議案 2012 年度活動報告
加入者 DM などで、生協加入約 96%、生命共済加入約 70%を達成することがで
きました。

学生の健康診断時に加入コーナーを設け、新入生へ加入案内を呼びかけ、また、
生協利用についていろいろな相談、質問を受けました。生協の新入生総合案内
所としての役割もでてきました。(生協利用案内・「だまされないチカラ要請
HB]・
「知っていますか自転車事故の真実」等約 2,000 部配布)

未加入者へダイレクトメールをお送りし、生協・共済加入を呼びかけました。

卓上メモで共済給付のお知らせを行い、給付もれがないか呼びかけました。
5. 関連会社
(1)
バーシティーホーム広島株式会社
住生活事業を補完するものとして 2012 年 10 月に大家が運営していた会社を子会社
化しました。住生活事業部の嘱託職員 1 名を出向させ業務を行なっています。2012 年
度の半年間の間に、既存物件の外壁の大規模改修等を企画、工事の進捗管理などの案
件を手掛けました。決算期が 7 月のため、年間の経営状況報告は次年度となります。
(2)
株式会社フェニックス・プロダクツ
広島大学と連携して広島大学認定グッズの開発や既存の広大オリジナルグッズの学
外への販売等を行なうため 2012 年 10 月に新規設立しました。大学との業務連携が進
行していないため、会社としての営業はこれからとなります。決算期が 8 月のため、
年間の経営状況報告は次年度となります。
X.連帯活動について
2012年は国際連合が定めた「国際協同組合年」でした。県内にある 14 生協で組織し
ている広島県生協連合会の国際協同組合年企画などに参加しました。その他、以下の連帯
組織と協力協同しながら活動しました。
1. 大学生協中四国事業連合・中四国ブロックを中心とする連帯活動
2. 全国大学生協連合会・全国大学生協共済連合会を中心とする連帯活動
3. 広島県生協連合会を中心とする連帯活動