SPECTROLAB

SPECTROLAB
金属分析用高性能発光分光分析装置
進化することが伝統
SPECTROLAB
金属分析用高性能発光分光分析装置
進化することが伝統
ハウジング : 工具等の収納スペースを設けてあり人間工学に基づいた作業高さとしておりますので、 効率
的な分析作業が可能です。
PCデスク : 高さ調節のできる機能的な PC テーブルです。 キーボード位置は向きを変えられ、 USB 接続
口も設けてあります。 又、 新型 SPECTROLAB のフォルムに合わせて設計されています。
新型 SPECTROLAB は、 据置き型のスパーク発光分光分析装置
分光器そしてリードアウトシステムの構成要素グループは開発に
の開発、 製造そして納入において25年間の経験を基とした、 最高
おいて大飛躍を遂げました。
峰の装置です。 この装置は、 その一段と改善された性能、 より高
これらは互いに最適に適合化され、 新世代の発光分光装置の紛
まったチャンネル選択における柔軟性そして容易な操作性等の面で
れもない分析の核心部分となり、 性能と柔軟性を結合しています。
正に新しいクラスの金属分析装置です。
新型 SPECTROLAB は試料の分析処理に新しい標準を設けました。
高級機の分野で最も成功した金属分析装置であるというこれまで
分析時間の短縮化及びスパークスタンドと UV システムにおける保
の伝統を引継いだ装置であることには変わりありませんが、 この新
守作業の軽減化は取扱の単純化に大いに貢献しており、 これは装
しい SPECTROLAB は単に “再包装” されたものではなく “新創造”
置分析ソフトウエアである’Spark Analyzer Vision の拡張バージョン’
されたものです。 ほとんどの構成要素は新しく設計され、 いくつか
による貢献と遜色ありません。 新しい装置のその他の特徴として、
の部分は新しく発明されたものです。 この進歩の最も優れた部分を
斬新な自己診断ツールがあり、 これは装置を常時監視し、 視覚的
紹介しますと、 分析において非常に重要な要素である励起源、
表示を行い、 そして装置状態を総合的に記録して行くシステムです。
分析 それぞれのユーザーに応じて、 10種類の標準マトリッ
クス (Fe,Al,Cu,Ni,Co,Mg,Ti,Sn,Pb,Zn) 又は5種類の貴
金属マトリックス (Au,Ag,Pt,Pd,Ru) からカスタムデザイ
ンすることが可能です。 ある条件下では、貴金属マトリッ
クスと標準マトリックスを組合せた装置とすることも可能
です。 実質上無限の数の CCD チャンネルを120nm か
ら780nm の波長域における元素測定に適用でき、 更
に超微量分析用の精細積分とシングルスパークエバ
リュエーションを行う最大108個の固定高性能 PMT チャ
ンネルを適用可能です。 この構成のおかげで、 あらゆ
る分析要件を妥協することなしに最適状態することがで
きます。
最新のテクノロジーと高品質のコンポーネントを備えた
新型 SPECTROLAB は、 複雑で高度な分析要求を満足
するよう設計 / 企画されています。 その際立った分析
性能と波長選択における柔軟性の故に、 プロセスコント
ロールでのルーチン分析、 品質管理における与えられ
た仕様 / 規格の監視、 R & D における特殊な研究用、
そしてその他金属生産、 加工処理、 リサイクル業界等
において様々な用途にお使いいただける万能の装置で
す。
- アナログ検出器 (光電子増倍管) とデジタル
センサー (CCD) を使用する独特のハイブリッド
分光器を新開発
-120nm-780nm の波長域を測定できるので、
元素毎に完璧な波長選択が可能
- UVシステムのメンテナンス頻度が少ないので
低操業コストを達成
- 個々の放電について、 詳細で柔軟な評価の
できる高性能のリードアウトシステムを新開発
- 発光放電条件を極めて正確に制御できるデジ
タルプラズマジェネレータ ( 発光放電電源装
置 ) を新開発
- 設計改良により、 メンテナンス頻度の低減、
アルゴンガス消費量の大幅な低減を達成
新 型 SPECTROLAB の ハ イ
ブリッド分光器はスパークスタ
ンドからの光を、 光電子増倍
管 (PMT) と CCD 検出器に同
時に導いて、 直接処理を行い
ます。
その結果、 きわめて低い検
出限界と妥協のない柔軟な波
長選定が可能です。
UV-PLUS システムの分光器
フィルタカートリッジの交換を12から15ヶ月毎に行うことの
SPECTROLAB の分光システムは、 これまではどちらか一
みを例外として、 本システムは完全にメンテナンスフリーです。
方で使用されてきた検出システム PMT あるいは CCD、 両方
運転コストの著しい減少が UV-PLUS の明らかな優位性であ
の優位性を採用しています。 アルミニウム製のハーフシェル
り、 更に120から780nm 間の全波長域で際立った透過性を
技術によるボックス中の最適化されたパッシェンルンゲマウン
発揮します。
ト及び有限要素法によって、 この分光システムは際立って頑
ユニークな構造と比類のない UV-PLUS のコンセプトにより、
丈な機械的構造を有し、 更に内容積が最小になっています。
この新しい種類の SPECTROLAB の光学系は最大9ピコメー
システムを外部環境から独立させる為、 分光器室内の圧力と
タまでの高スペクトル解像度で120~780nm にわたる全部
温度は一定に保持されています。 この為に使用されている冷
の関連するスペクトラムを1次オーダで同時に取込むことがで
却システムは氷の生成なしに、 コンデンセートの蒸発によって
きます。
機能しており、 メンテナンスフリーで外部に水を通さないように
なっています。
分光器を収納するハウジングには、 ホログラフィックマスター
プラズマージェネレータ
回折格子搭載の2台のスペクトル測定モジュールが収納され
SPECTRO 社は更に優れたプラズマジェネレータを開発しま
ています。 すなわち、 PMT 検出器搭載のものと CCD 検出器
した。 これは最高に耐久力のある励起システムのひとつであ
搭載のものです。 更に、 もう1台の独立した AIR 分光器を追
り、 アルゴンガス中で極めて安定した放電を発生させます。
加して測定波長域を長波長側へ延ばすことも可能です。
このプラズマジェネレータは完全なデジタル励起実行及び励
SPECTRO UV-PLUS システムは UV 波長域を測定するため、
起コントロールを行うだけでなく、 プラズマのエネルギを高精
SPECTROLAB に使用されています。 完全に密閉された分光
度、 高忠実度で制御することが可能です。 ここから生み出さ
器チャンバ内にアルゴンガスを満たすと、 複雑な仕組みなし
れる新しい励起パラメータや高純度のシグナルによって、 シ
に深紫外線波長域も測定可能となります。 分光器室内のア
ステムの精度を増大させ、 再現性を改善し、 そして測定時間
ルゴンガスは、 ダイアフラムポンプやフィルタカートリッジを含
を大幅に短縮することができました。 標準的なアプリケーショ
むこのシステム中を循環します。 真空方式やパージガス方式
ンでは分析結果は18秒以下で得ることができるので、 試料
をとっているシステムに特有の光学系の汚染は防止され、 極
の分析作業能力が増大し、 作業効率が加速されます。
めて安定した長期安定性が保証されます。
ソフトウエア :
ナビゲーションバーによって分析プログラム
の3種類の主要モジュール、すなわち ‘分析’
‘メソッド’ ‘コンフィグレーション’ にアクセス
することができます。 測定画面では分析値と
その平均値を表示します。 ウインドウズのク
リップボードを使用すれば測定結果やその他
のデータを他のウインドウズアプリケーション
に迅速且つ容易にコピー可能です。
リードアウトシステム
ので、 対象である各スペクトルラインのスパーク強度経過に関する
リードアウトシステムも完全に設計し直されています。 PMT 検出
詳細な情報を測定の終了時に得ることができます。 これらの処理が
器と CCD センサー両方からのシグナルを同時に処理します。 最
行われている間に、 最適化されたダイナミックレンジや極微量分析
新の CCD が22個 (オプションでは37個) 搭載されており、 各々
(SAFT) のための最適な S/N 比に関して統合ウインドウを作ること
3800ピクセルのものです。 測定後膨大な量のデータをひとつの完
ができます。 従来のスペクトロメータと比較して、 ある固定された測
全な波長スキャンとして表示可能です。 これは、 未知材料や新合
定時間の総光量を積分する代わりに、 個々のスパークに関する光
金についての情報と同様に、 研究開発に大きな可能性を提供しま
出力を決定することができます。 これは介在物や間隙の存在によ
す。 選択されたラインに関するルーチン測定に於いてはそれらのみ
る不良放電を除去できることを意味します。 SSE (シングル スパー
が処理されます。 これは推移データのリアルタイム処理を行うもの
ク エバリュエーション) により分析結果は顕著に改善されています。
で、 測定中分析結果は測定が進行するに従い増加してゆく統計確
SAFT と SSE の機能は必要なら光電子増倍管のいずれにも独立し
度で決定します。
て付加することができます。 この柔軟性によって最高の分析結果が
アプリケーションに基づいてある一連のスペクトルラインが光電
最短の測定時時間で達成できます。
子増倍管で測定されます。 光子電流はマイクロ秒単位で読込むこ
とのできるマイクロインテグレータで処理されます。 こういう理由か
ら、 ひとつのシングルスパークは100以上のステップに分割できる
スパークスタンド
スパークスタンドからハイブリッド分光器へは直接導光のための通
路があり、 小型のオプションである CCD 分光器を取付ける場合は
光ファイバーにて導光します。 スパークスタンド内部の容積を最小
にしたこととアルゴンガス通路を効率化設計したことにより、 ガス消
費量を顕著に低下させ同時に生成する凝縮物の除去が容易になっ
試料分析作業
ています。 スパークスタンドから排出されるアルゴンガスはメンテナ
SPECTROLAB の高度な設計思想により保守と操作は最小限とな
ンスの必要が殆どない2段のフィルタシステムに繋がっています。
り、 オペレータの作業をより易しくしています。 ルーチン分析作業は
スパークスタンドの保守頻度も大きく減少しています。
ワンクリックのみで実行されます。 SPECTRO Spark Analyzer Vision
サンプルクランプは上下及び左右にも動かすことができ、 統合安
ソフトウエアに含まれている自己診断システムは、 装置全体の正
全回路と繋がっています。 このサンプルクランプは試料の迅速な交
常な運転状態を連続的に監視し報告します。 加えて、 搭載されて
換ができ、 様々な試料形状に対応できます。 SPECTRO 社オリジナ
いる分析用ソフトウエアは単純で分かりやすくなっており、 装置パラ
ルのスペシャルアダプタを使用して小さな試料、 ワイヤ、 薄い試料
メータ、 外部 PC とのデータ交換、 データの評価と印刷、 分析の質
等の特殊形状の試料も分析可能となっています。 これらのスペシャ
の決定等のあらゆる機能を有しています。 統合 SQL データベース
ルアダプタを使用すると分析精度と再現性を増すことができます。
はデータ処理におけるベースを形成しています。
SPECTROLAB 仕様
• アルゴンガス消費量の最少化
• 視覚化された自己診断とメンテナンスシステム
• 清掃頻度の減少による装置稼動時間の増加
• SATEUS (Safety Test of Useful-ness) - 予備
• 簡単なスパークスタンドプレートの交換
放電中に試料表面状態の不良を認識
• SEREPS (Self Regulated Pre-Spark) - 予備放電
• 温度吸収設計なので水冷の必要なし
分光器
• 統合シャッター制御によるプラズマ光の最適な導入
• 2台が一体となったハイブリッド分光器
時間の自動延長
• SETEME(Security Test for Measurment) - 測定時
• パッシェンルンゲ マウンティング
励起システム
• 750mmの焦点距離を有するローランド
• 完全デジタル化されたプラズマジェネレータで に不良試料の認識
サークル (オプション分光器は400mm)
デジタル放電の設定、 ディジタルパルスの発生、
PC
• 周囲温度変動に対しての安定化システム
デジタルオフライン パルス制御が可能
• 市販 Windows ベース PC
• アルゴンガス充填方式分光器
• 32MH z マイクロコントローラ
• キーボード、 マウス
• アルゴンガスの自己純化システム
• サンプリング レート : 200 μ s で 400
• TFT 液晶モニタ (17 インチ以上 )
• 分光器への光路はアルゴンガスフラッシング
• エネルギー解像度 : 125 m W
• プリンタ
• ホログラフィック マスター回折格子 :
• 最大スパーク duration : 4000 μ s
3600 溝 /mm, 2924 溝 /mm, 2400 溝 /mm
装置本体データ
• 最大スパークパワー : 4KW
• 格子材質 : Zerodur
• 230 VAC – 15% +10%, 50/60 Hz
• 測定可能波長範囲 : 120-780nm
検出システム
• 1.0kVA ー 測定時
• 逆線分散 :
• CCD と PMT からの情報を同時併行処理
• 0.5kVA ー 待機時
• 同時処理の 12 ビット A/D コンバータ各チャンネル
• 主ヒューズ ー 16A スローブロー
主分光システム
3600 溝 /mm : 0.37nm/mm (1 次)
2924 溝 /mm : 0.46/0.23nm/mm (1 次 /2 次)
に対し 1MH z
• 幅 771mm* 奥行 1674mm* 高さ 1409mm
• 重量 - 約 520 kg
• 自動的なシステムと操作状況の診断
オプション分光システム
2400 溝 /mm : 1.04nm/mm (1 次 )
ソフトウェア
• Windows 対応の検量線自動作成モジュールを有
スパークスタンド
• 開放タイプのスパークスタンド
する分析ソフトウエア ‘SPECTRO Spark Analyzer
Vision’ を搭載
分析作業効率化に寄与
• 解かり易い操作方法
• 様々な形状の試料分析に対応
• 分析結果の処理、 報告書作成、 アーカイビング
• アルゴンガス流路の最適化
の為の統合 SQL データベース
www.spectro.jp
エダックス ・ ジャパン株式会社
スペクトロ事業部
東京オフィス 〒 108-0075 東京都港区港南 2-13-31 品川NSSビル6階
Tel: (03)3740-3917 Fax: (03)3740-5307
大阪オフィス 〒 532-0003 大阪市淀川区宮原 4-1-45 新大阪八千代ビル4階
Tel: (06)6350-3815 Fax: (06)6350-3825
SPECTRO Analytical Instruments GmbH
Boschstrasse 10 D-47533 Kleve
Tel: +49.2821.892 21 02 Fax: +49.2821.892 22 02 spectro.