HZ612 答案用紙記入上の注意:答案用紙のマーク欄には、正答と判断したものを一つだけマークすること。 第一級アマチュア無線技士「無線工学」試験問題 30 問 A - 1 次の記述は、電界の強さが E〔V/m〕の均一な電界について述べたものである。 2 時間 30 分 内に入れるべき字句の正しい組合せを 下の番号から選べ。 (1) 点電荷 Q〔C〕を電界中に置いたとき、Q に働く力の大きさは、 (2) 電界中で、電界の方向に r〔m〕離れた 2 点間の電位差は、 B A 〔N〕である。 A E /Q 2 E /Q 3 QE 4 QE 1 〔V〕である。 B E/r Er Er E/r A - 2 静電容量が 30〔pF〕である平行平板コンデンサの電極間の距離を 2 倍とし、電極間の誘電体の比誘電率を 3 倍にしたときの 静電容量の値として、正しいものを下の番号から選べ。 1 5〔pF〕 2 20〔pF〕 3 45〔pF〕 4 180〔pF〕 5 360〔pF〕 A - 3 図に示す回路が電源周波数 f に共振しているとき、ab 間のインピーダンスが 10〔kΩ〕であった。このときのインダクタン ス L の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、抵抗 r の値は 5〔Ω〕で、共振時の L のリアクタンスに比べて十 分小さいものとする。 1 2〔μH〕 2 4〔μH〕 3 8〔μH〕 4 10〔μH〕 5 14〔μH〕 a L C f 200〔pF〕 交流電源 :抵抗 r 5〔Ω〕 :コンデンサ :コイル b A - 4 図に示す回路において、スイッチ SW を a、b、c の順に切り替えたところ、直流電流計は、それぞれ 3〔mA〕、1〔mA〕及び 0.5〔mA〕を指示した。このときの抵抗 Rc の値として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、直流電流計の内部抵抗は無 視するものとする。 直流電流計 1 5〔kΩ〕 2 4〔kΩ〕 3 2〔kΩ〕 4 1〔kΩ〕 5 0.5〔kΩ〕 A 直流電源 R a 2〔kΩ〕b SW c :抵抗 Rc A - 5 図に示す RLC 直列回路において、抵抗 R で消費される電力の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、抵抗 R の値は 20〔Ω〕、コイル L のリアクタンス XL は 40〔Ω〕、コンデンサ C のリアクタンス XC は 20〔Ω〕とする。 1 125〔W〕 2 177〔W〕 3 250〔W〕 4 320〔W〕 5 500〔W〕 L 100〔V〕 C R 20〔Ω〕 :抵抗 :コンデンサ :コイル (HZ612-1) A - 6 次の記述は、可変容量ダイオードについて述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選 べ。 B C 1 逆方向 大きく バラクタダイオード ダイオードに加える電圧によって静電容量を変化させることができ 2 逆方向 小さく バラクタダイオード る。 3 逆方向 大きく バリスタ 4 順方向 小さく バリスタ 5 順方向 大きく バラクタダイオード (1) PN 接合ダイオードに加える A の幅は広くなるので、静電容量は (2) この素子は、 C A 電圧を増加させるほど空乏層 B なる。したがって、この とも呼ばれている。 A - 7 負性抵抗特性を利用している素子の名称を下の番号から選べ。 1 発光ダイオード 2 ガンダイオード 3 ホトダイオード 4 ツェナーダイオード A - 8 次の記述は、図に示す低周波電力増幅回路の原理図について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合せ を下の番号から選べ。 (1) この回路のように、出力トランスを使わないですむように工夫されたプッシュプル回路は、OTL プッシュプル回路又は A 回路とも呼ばれる。特に図の回路は、特性のそろった NPN 形と PNP 形のトランジスタが用いられているため、 B 回路とも呼ばれる。 (2) この回路を B 級で動作させるときは、トランジスタの入力特性の非線形による C ひずみを除去するために、実際の 回路では、二つのトランジスタをそれぞれ順方向にバイアスして、無信号状態においてわずかにバイアス電流が流れるよう にしている。 A B C 1 DEPP ダーリントン クロスオーバー 2 DEPP コンプリメンタリ 第二高調波 3 SEPP ダーリントン 第二高調波 4 SEPP コンプリメンタリ クロスオーバー 5 SEPP コンプリメンタリ 第二高調波 Tr1 V Tr1、Tr2:トランジスタ :抵抗 負荷抵抗 入力 V:直流電源 V Tr2 A - 9 次の記述は、図 1 に示す回路について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 図 1 に示す回路の入力端子に、図 2(a)に示す幅 T の矩形波電圧を加えたとき、出力端子に現れる電圧波形は、同図 Aあ である。ただし、t は時間を示し、回路の時定数は T より小さいものとする。 (2) 図 1 の回路と等価な回路を抵抗とコイル L を用いて表せば、 (3) 図 1 の回路は、時定数が T より十分大きいとき、 A B C 1 (b) 図3 積分 2 (b) 図4 微分 3 (b) 図4 積分 4 (c) 図3 微分 5 (c) 図4 積分 C R 入力 B 回路とも呼ばれる。 (a) C の回路となる。 入力 T 出力 図1 :抵抗 (b) t R 出力 図3 出力 t (c) 出力 R t :コンデンサ :コイル L 入力 図2 入力 L 出力 図4 (HZ612-2) A - 10 アナログ信号を標本化周波数 fS〔Hz〕で標本化し、n ビットで量子化したときのビットレート(Bit Rate)を表す式として、 正しいものを下の番号から選べ。ただし、ビットレートは、デジタル通信で用いる通信速度であり、1 秒間に伝送されるビッ トの数で表す。 1 fS + n〔bps〕 2 fS - n〔bps〕 3 fS /n〔bps〕 4 n /fS〔bps〕 5 n fS〔bps〕 A - 11 次の記述は、図に示す SSB(J3E)送信機の各部の動作について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から 選べ。 アンテナ マイクロホン 音 声 増幅器 平 衡 変調器 第 1 帯域 フィルタ 第 2 帯域 フィルタ 周波数 混合器 (BPF) (BPF) 第1局部 発振器 電 力 増幅器 励 振 増幅器 ALC 回路 第 2 局部 発振器 1 平衡変調器は、音声信号と第 1 局部発振器出力から搬送波を抑圧した DSB 信号を作る。 2 第 1 帯域フィルタ(BPF)は、平衡変調器の出力から一方の側波帯を通過させて、SSB 信号を作る。 3 電力増幅器は、C 級動作となるように設定して、所要の送信電力まで増幅する。 4 ALC 回路は、音声入力レベルの高い部分でひずみが発生しないように、励振増幅器の利得を制御する。 A - 12 次の記述は、送信機において発生することがあるスプリアス発射について述べたものである。 内に入れるべき字句の正 しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 寄生発射とは、送信機の発振回路が寄生振動を起こしたり、増幅器の出力側と入力側の部品や配線が結合して発振回路を形 成し、希望周波数と A 周波数が発射されることをいう。 (2) 高調波発射は、増幅器が例えば C 級動作によって B 増幅を行うときに生ずる。このため、送信機の出力段に C や トラップを挿入する方法などによって除去する。 1 2 3 4 5 A 関係のある 関係のある 関係のある 関係のない 関係のない B 非直線 直線 非直線 直線 非直線 C 高域フィルタ(HPF) 高域フィルタ(HPF) 低域フィルタ(LPF) 高域フィルタ(HPF) 低域フィルタ(LPF) A - 13 次の記述は、図に示すデジタル伝送系の原理的な構成例について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組 合せを下の番号から選べ。 (1) 標本化とは、一定の A で入力のアナログ信号の振幅を取り出すことをいい、標本化回路の出力は、パルス振幅変調 (PAM)波である。 (2) 標本化回路の出力の振幅を何段階かの定まった振幅の値に変換することを量子化といい、その量子化の段階(ステップ) の数が B ほど量子化雑音は小さくなる。 (3) 復号化回路で復号した出力からアナログ信号を復調するために用いる補間フィルタには、 送信側 入力 (アナログ信号) A 標本化 回 路 量子化 回 路 B C 1 信号対雑音比 少ない 低域フィルタ(LPF) 2 信号対雑音比 多い 高域フィルタ(HPF) 3 時間間隔 少ない 高域フィルタ(HPF) 4 時間間隔 多い 低域フィルタ(LPF) C が用いられる。 受信側 符号化 回 路 伝送路 復号化 回 路 補 間 フィルタ 出力 (アナログ信号) (HZ612-3) A - 14 次のうち、スーパヘテロダイン受信機における高周波増幅器の働きの記述として、誤っているものを下の番号から選べ。 1 局部発振周波数の安定度の向上 2 アンテナから漏れる局部発振器の出力の抑圧 3 影像周波数による混信の軽減 4 信号対雑音比(S/N)の改善 5 感度の向上 A - 15 次の記述は、等価雑音温度について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 A (1) 微弱な信号を受信する衛星通信における受信系の雑音は、受信アンテナ B C TB/k TB/k kTB TB/k kTB を含む受信機自体で発生する雑音とアンテナで受信される宇宙からの外来 1 抵抗体 ショット雑音 雑音などの電力和を、低雑音増幅器入力やアンテナ入力に換算した雑音電 2 抵抗体 熱雑音 力で表す。 3 抵抗体 熱雑音 4 絶縁体 熱雑音 5 絶縁体 ショット雑音 (2) この雑音電力の値が、絶対温度 T〔K〕の A から発生する B の 電力値と等しいとき、T をアンテナを含む受信機システム全体の等価雑音 温度という。したがって、受信機の周波数帯域幅を B〔Hz〕、ボルツマン定 数を k〔J/K〕とすると、このときの雑音電力 PN は、PN = C 〔W〕で 表される。 A - 16 FM 受信機のスレッショルドレベル(限界レベル)についての記述として、正しいものを下の番号から選べ。 1 目的とする周波数以外の周波数に対する受信機の感度の特性をいう。 2 受信機の振幅制限回路が動作する限界の受信入力レベルをいう。 3 受信機の入力レベルに対する局部発振器の出力レベルが、最大の信号対雑音比(S/N)を得るために必要なレベルをいう。 4 受信機の入力レベルを小さくしていくと、ある値から急激に出力の信号対雑音比(S/N)が低下する現象が現れる。このとき の受信入力レベルをいう。 A - 17 電源の出力波形が図のように示されるとき、この電源のリプル率(リプル含有率)の値として、最も近いものを下の番号から 選べ。ただし、リプルの波形は単一周波数の正弦波とする。 1 1.4〔%〕 2 2〔%〕 3 5〔%〕 4 10〔%〕 5 14〔%〕 Ea = 1.4〔V〕 電 圧 Ed = 10〔V〕 Ea:リプル電圧の最大値 Ed:直流分 時 間 A - 18 次の記述は、進行波アンテナと定在波アンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 2 3 4 進行波アンテナは、終端がその線路の特性インピーダンスと等しい抵抗に接続され、アンテナ上に進行波が流れる。 進行波アンテナの周波数特性は、通常、定在波アンテナより狭帯域である。 先端が開放されている定在波アンテナ上には定在波が発生する。 定在波アンテナは、放射素子を共振状態のもとで使用する。 A - 19 半波長ダイポールアンテナに 16〔W〕の電力を加え、また、八木アンテナに 2〔W〕の電力を加えたとき、両アンテナの最大 放射方向の同一距離の所で、それぞれのアンテナから放射される電波の電界強度が等しくなった。八木アンテナの相対利得の 値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電線損失などの損失は無視できるものとし、log102 =0.3 とする。 1 5〔dB〕 2 6〔dB〕 3 7〔dB〕 4 8〔dB〕 5 9〔dB〕 (HZ612-4) A - 20 次の記述は、半波長ダイポールアンテナに同軸給電線で給電するときの整合について述べたものである。 内に入れる べき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 半波長ダイポールアンテナに同軸給電線で直接給電すると、 A A B C 形のアンテナと不平衡形の給電線とを直接接続することになり、同軸 1 平衡 漏えい電流 バラン 給電線の外部導体の外側表面に が流れる。このため、半波長 2 平衡 うず電流 Q マッチング ダイポールアンテナの素子に流れる電流が不平衡になるほか、同軸給 3 平衡 漏えい電流 Q マッチング 電線からも電波が放射されるので、これらを防ぐため、 4 不平衡 うず電流 バラン 5 不平衡 漏えい電流 Q マッチング B C を用 いて整合をとる。 A - 21 次の記述は、電離層伝搬を用いた短波通信における MUF、LUF 及び FOT について述べたものである。このうち誤っているもの を下の番号から選べ。 1 2 3 4 5 MUF の 85〔%〕の周波数を FOT といい、通信に最も適当な周波数とされている。 MUF は、臨界周波数より低い周波数になる。 MUF は、送受信点間で短波通信を行うために使用可能な周波数のうち最高の周波数である。 LUF は、送受信点間で短波通信を行うために使用可能な周波数のうち最低の周波数である。 LUF より低い周波数は、電離層の第一種減衰により通信不能となる。 A - 22 次の記述は、電波伝搬における電離層のじょう乱現象について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合 せを下の番号から選べ。 (1) 太陽面上で局所的に突然生ずる大爆発(フレア)によって放射される大量の X 線及び A が、下部電離層に異常電離 を引き起こすため、太陽に照らされている地球の半面で、短波(HF)帯における通信が突然不良となり、この状態が数分から 数十分間継続する現象を B という。 (2) これは D 層を中心とする電離層の電子密度が急に上昇して、HF 帯電波の吸収が増加するために受信電界強度が突然低下 するもので、太陽に照らされている地球の半面における A B C 1 紫外線 デリンジャー現象 高緯度 2 紫外線 電離層(磁気)あらし 高緯度 3 紫外線 デリンジャー現象 低緯度 4 荷電粒子 電離層(磁気)あらし 低緯度 5 荷電粒子 デリンジャー現象 高緯度 C 地方を通る電波伝搬路ほど大きな影響を受ける。 A - 23 次に掲げる無線通信用の測定器材等のうち、通常、5.6〔GHz〕帯の周波数での測定に用いられないものを下の番号から選べ。 1 LC コルピッツ発振器によるディップメータ 2 空洞波長(周波数)計 3 ボロメータ形電力計 4 ダイオード検波器 5 導波管 A - 24 同軸給電線とアンテナの接続部において、CM 形電力計で測定した進行波電力が 9〔W〕、反射波電力が 1〔W〕であるとき、 接続部における定在波比(SWR)の値として、正しいものを下の番号から選べ。 1 1.5 2 2.0 3 3.0 4 4.5 5 9.0 (HZ612-5) A - 25 図は、接地板の接地抵抗を測定するときの概略図である。図において端子 ① - ②、① - ③、② - ③ 間の抵抗値がそれぞ れ 7〔Ω〕、8〔Ω〕、11〔Ω〕のとき、端子①に接続された接地板の接地抵抗の値として、正しいものを下の番号から選べ。 ただし、補助接地棒の長さ、接地板と補助接地棒の配置及び相互の距離は適切に設定されているものとする。 1 0.2〔Ω〕 2 0.4〔Ω〕 3 0.7〔Ω〕 4 1.0〔Ω〕 5 2.0〔Ω〕 ② ① ③ 地表 地下 接 地 板 補助 接地棒 補助 接地棒 B - 1 次の記述は、図に示す磁性材料のヒステリシス曲線について述べたものである。このうち正しいものを 1、誤っているものを 2 として解答せよ。 B〔T〕 ア 横軸は磁束密度、縦軸は磁界の強さを示す。 イ a は残留磁気を示す。 a ウ b は保磁力を示す。 H〔A/m〕 エ ヒステリシス曲線は磁化曲線ともいう。 O オ ヒステリシス曲線の面積が小さい材料ほどヒステリシス損が大きい。 b B - 2 次の記述は、電界効果トランジスタ(FET)について述べたものである。 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 (1) トランジスタを大別するとバイポーラトランジスタとユニポーラトランジスタの二つがあり、このうち FET は ンジスタに属する。また、FET の構造が、金属 - 酸化膜(絶縁物) - 半導体により構成されているものを イ ア トラ 形 FET とい う。 (2) シリコン半導体に代わり、化合物半導体の ウ を用いた FET は、電子移動度が エ 、 オ 特性が優れているた め、マイクロ波の高出力増幅器等に広く用いられている。 1 バイポーラ 6 ユニポーラ 2 大きく 7 高周波 3 小さく 8 低周波 4 接合 9 MOS 5 ガリウムひ素(GaAs) 10 ニッケルカドミウム(NiCd) B - 3 次の記述は、受信機(A3E)の中間周波変成器について述べたものである。 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 (1) 通過帯域内の周波数特性は、できるだけ ア なことが望ましく、また、通過帯域外の両側の周波数特性における イ はできるだけ大きいことが望ましい。 (2) 中間周波変成器には、一般に一次側及び二次側に同調回路を持つ ウ 形が用いられ、その周波数特性は エ 及 び双峰特性に大きく分けることができる。双峰特性の中間周波変成器は、通過帯域幅を広くすることが比較的容易であり、 オ を良くすることができる。ただし、必要以上に広くすると、混信の原因となる。 1 増幅度 2 忠実度 3 急峻 4 複同調 6 減衰傾度 7 感度 8 平坦 9 単一同調 5 2 乗特性 10 単峰特性 (HZ612-6) B - 4 次の記述は、図に示す整流回路について述べたものである。 ードの順方向抵抗の値は零、逆方向抵抗の値は無限大とする。 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、ダイオ (1) この整流回路は、交流を 4 個のダイオードで整流する単相の ア 整流回路(ブリッジ形)である。 (2) 交流電源を流れる電流について、その振幅(電流の最大値)を Im とすると、平均値は 波形率は約 エ イ 、実効値は ウ であり、 となる。 (3) 図中の直流電流計 A は永久磁石可動コイル形電流計であり、その指示 値が 1〔mA〕であるとき、Im の値は約 1 全波 6 倍電圧 2 Im 2 7 1.11 オ Im 2 8 1.41 3 交流 (電流振幅Im) 〔mA〕である。 5 2Im π 4 Im π 9 1.57 10 3.14 交流電源 B - 5 次の記述は、短波帯のフェージングの軽減方法について述べたものである。 なお、同じ記号の A 負 荷 抵 抗 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 内には、同じ字句が入るものとする。 (1) 受信電界強度の変動分を補償するために無線電話(A3E)受信機に ア 回路を設けたり、無線電信(A1A)受信機の検 波回路の次に イ を設けて検波出力の振幅をそろえるなどの方法がある。 ア 回路は、上下の側波帯も搬送波も一様にレベルが変動するフェージングがあるとき、その影響を軽減することが ウ 。 (2) 同一送信点から二つ以上の周波数で同時に送信し、受信信号を合成又は切り換える エ ダイバーシティや、受信アン テナを数波長以上離れた場所に設置して、その信号出力を合成又は切り換える オ ダイバーシティという方法がある。 1 周波数 2 LPF 3 スケルチ 4 できる 6 偏波 7 AGC 8 リミタ 9 できない 5 干渉 10 空間 (HZ612-7) HY612 第一級アマチュア無線技士「法規」試験問題 30問 2時間30分 A-1 次の記述は、電波法及び電波法に基づく命令において使用する用語の定義である。電波法(第2条)の規定に照らし、 内に入 れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。なお、同じ記号の 内には、同じ字句が入るものとす る。 ① 「無線電信」とは、電波を利用して、 A を送り、又は B をいう。 ② 「無線電話」とは、電波を利用して、 C を送り、又は B をいう。 1 2 3 4 A 符号 符号 モールス符号 モールス符号 B 受ける無線通信 受けるための通信設備 受けるための通信設備 受ける無線通信 C 音声 音声その他の音響 音声 音声その他の音響 A-2 次の記述は、無線局の予備免許について述べたものである。電波法(第8条)の規定に照らし、 句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 内に入れるべき最も適切な字 総務大臣は、電波法第7条(申請の審査)の規定により審査した結果、その申請が同条第1項各号に適合していると認めるときは、申 請者に対し、次に掲げる事項を指定して、無線局の予備免許を与える。 (1) A (2) B (3) 識別信号 (4) C (5) 運用許容時間 1 2 3 4 A 工事着手の期限 工事着手の期限 工事落成の期限 工事落成の期限 B 周波数 電波の型式及び周波数 電波の型式及び周波数 周波数 C 空中線電力 空中線電力並びに空中線の型式及び構成 空中線電力 空中線電力並びに空中線の型式及び構成 A-3 次の記述は、無線局の再免許の申請について述べたものである。無線局免許手続規則(第16条の2及び第17条)の規定に照らし、 内に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 ① 再免許の申請がアマチュア局(人工衛星に開設するアマチュア局及び人工衛星に開設するアマチュア局の無線設備を遠隔操作するア マチュア局を除く。以下同じ。 )に関するものであるときは、再免許申請書に次の各号に掲げる事項を記載するものとする。 (1) 免許の番号 (2) 識別信号 (3) A ・ (4) 希望する免許の有効期間 (5) 申請の際における無線局事項書及び工事設計書の内容 ② 再免許の申請は、アマチュア局にあっては免許の有効期間満了前 B において行わなければならない。 1 2 3 4 A 無線設備の設置場所 無線設備の設置場所 免許の年月日及び有効期間満了の期日 免許の年月日及び有効期間満了の期日 B 3箇月以上6箇月を超えない期間 1箇月以上1年を超えない期間 3箇月以上6箇月を超えない期間 1箇月以上1年を超えない期間 (HY612-1) A-4 無線局の免許状に記載した事項に変更を生じた場合に免許人がとるべき措置に関する記述として、電波法(第21条)の規定に適合す るものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 免許人は、免許状に記載した事項に変更を生じたときは、その免許状を総務大臣に提出し、訂正を受けなければならない。 2 免許人は、免許状に記載した事項に変更を生じたときは、その免許状を訂正し、その写しを総務大臣に提出しなければならない。 3 免許人は、免許状に記載した事項に変更を生じたときは、その事実を証する書面を添えてその旨を総務大臣に届け出なければならな い。 4 免許人は、免許状に記載した事項に変更を生じたときは、その事実を証する書面及び免許状を添えてその旨を総務大臣に届け出なけ ればならない。 A-5 用語の定義として、電波法施行規則(第2条)の規定に適合しないものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 「割当周波数」とは、無線局に割り当てられた周波数帯の中央の周波数をいう。 2 「特性周波数」とは、与えられた発射において容易に識別し、かつ、測定することのできる周波数をいう。 3 「周波数の許容偏差」とは、発射によって占有する周波数帯の中央の周波数の割当周波数からの許容することができる最大の偏差又 は発射の特性周波数の基準周波数からの許容することができる最大の偏差をいい、百万分率又はヘルツで表す。 ふ く ふ く 4 「占有周波数帯幅」とは、その上限の周波数を超えて 輻 射され、及びその下限の周波数未満において 輻 射される平均電力がそれぞ ふ く れ与えられた発射によって 輻 射される全平均電力の0.05パーセントに等しい上限及び下限の周波数帯幅をいう。ただし、周波数分 割多重方式の場合、 テレビジョン伝送の場合等0.05パーセントの比率が占有周波数帯幅及び必要周波数帯幅の定義を実際に適用する ことが困難な場合においては、異なる比率によることができる。 A-6 次の記述は、電波の強度に対する安全施設について述べたものである。電波法施行規則(第21条の3)の規定に照らし、 に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 内 ① 無線設備には、当該無線設備から発射される電波の強度( A をいう。以下同じ。 )が電波法施行規則別表第2号の3の2(電 波の強度の値の表)に定める値を超える場所(人が通常、集合し、通行し、その他出入りする場所に限る。 )に取扱者のほか容易に出入 りすることができないように、施設をしなければならない。ただし、次の各号に掲げる無線局の無線設備については、この限りではな い。 (1) B 以下の無線局の無線設備 (2) C の無線設備 おそれ (3) 地震、台風、洪水、津波、雪害、火災、暴動その他非常の事態が発生し、又は発生する 虞 がある場合において、臨時に開設する 無線局の無線設備 (4) (1)から(3)までに掲げるもののほか、この規定を適用することが不合理であるものとして総務大臣が別に告示する無線局の無線設 備 ② ①の電波の強度の算出方法及び測定方法については、総務大臣が別に告示する。 1 2 3 4 A 電界強度及び磁界強度 電界強度及び磁界強度 電界強度、磁界強度及び電力束密度 電界強度、磁界強度及び電力束密度 B 搬送波電力が50ミリワット 平均電力が20ミリワット 平均電力が20ミリワット 搬送波電力が50ミリワット C 移動する無線局 移動業務の無線局 移動する無線局 移動業務の無線局 A-7 高圧電気(注)に対する安全施設に関する記述として、電波法施行規則(第22条)の規定に適合するものはどれか。下の1から4まで のうちから一つ選べ。 注 高周波若しくは交流の電圧300ボルト又は直流の電圧750ボルトを超える電気をいう。 し ゃへい 1 高圧電気を使用する電動発電機、変圧器、ろ波器、整流器その他の機器は、外部より容易に触れることができないように、絶縁 遮蔽 し ゃへい 体又は接地された金属 遮蔽 体の内に収容しなければならない。ただし、取扱者のほか出入できないように設備した場所に装置する場 合は、この限りでない。 し ゃへい 2 高圧電気を使用する電動発電機、変圧器、ろ波器、整流器その他の機器は、外部より容易に触れることができないように、金属 遮蔽 体の内に収容しなければならない。ただし、無線従事者のほか出入できないように設備した場所に装置する場合は、この限りでない。 3 高圧電気を使用する電動発電機、変圧器、ろ波器、整流器その他の機器は、無線従事者のほか出入できない場所に収容しなければな し ゃへい らない。ただし、金属 遮蔽 体の内に収容する場合は、この限りでない。 4 高圧電気を使用する電動発電機、変圧器、ろ波器、整流器その他の機器は、取扱者のほか出入できない場所に収容しなければならな い。 (HY612-2) A-8 送信装置の水晶発振回路に使用する水晶発振子の条件に関する記述として、無線設備規則(第16条)の規定に適合するものはどれか。 下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 送信装置の水晶発振回路に使用する水晶発振子は、発振周波数が当該送信装置の製造業者又は輸入業者の技術基準適合自己確認によ りあらかじめ確認されているものであること。 2 送信装置の水晶発振回路に使用する水晶発振子は、総務大臣が別に定める試験用の水晶発振回路により動作させて発振周波数がその 許容偏差内にあることが確認されているものであること。 3 送信装置の水晶発振回路に使用する水晶発振子は、総務大臣が別に定める試験用の水晶発振回路により少なくとも6時間動作させて 発振周波数が安定していることが確認されているものであること。 4 送信装置の水晶発振回路に使用する水晶発振子は、発振周波数が当該送信装置の水晶発振回路により又はこれと同一の条件の回路に よりあらかじめ試験を行って決定されているものであり、恒温槽を有する場合は、恒温槽は水晶発振子の温度係数に応じてその温度変 化の許容値を正確に維持するものであること。 A-9 無線局における混信等の防止に関する記述として、電波法(第56条)の規定に適合するものはどれか。下の1から4までのうちから 一つ選べ。 1 無線局は、重要無線通信を行う無線局にその運用を阻害するような混信その他の妨害を与えないように運用しなければならない。た だし、遭難通信については、この限りでない。 2 無線局は、電気通信業務の用に供する無線局にその運用を阻害するような混信その他の妨害を与えないように運用しなければならな い。ただし、遭難通信については、この限りでない。 3 無線局は、他の無線局にその運用を阻害するような混信その他の妨害を与えないように運用しなければならない。ただし、遭難通信、 緊急通信、安全通信又は非常通信については、この限りでない。 4 無線局は、総務省令で定める無線局にその運用を阻害するような混信その他の妨害を与えないように運用しなければならない。ただ し、遭難通信、緊急通信、安全通信又は非常通信については、この限りでない。 A-10 擬似空中線回路の使用に関する記述として、電波法(第57条)の規定に適合するものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選 べ。 1 2 3 4 無線局は、電波法第18条(変更検査)の検査に際して運用するときは、擬似空中線回路を使用しなければならない。 無線局は、無線設備の機器の調整を行うために運用するときは、なるべく擬似空中線回路を使用しなければならない。 無線局は、電波を発射する前になるべく擬似空中線回路を使用して送信機が正常に動作するかどうかを確かめなければならない。 無線局は、無線設備の機器の試験を行うために運用するときは、50オームの抵抗による擬似空中線回路を使用しなければならない。 A-11 アマチュア局の無線電話通信における不確実な呼出しに対する応答に関する記述として、無線局運用規則(第14条、第18条及び第 26条)の規定に適合するものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 無線局は、自局に対する呼出しを受信した場合において、呼出局の呼出符号が不確実であるときは、その呼出符号が確実に判明する まで応答してはならない。 2 無線局は、自局に対する呼出しであることが確実でない呼出しを受信したときは、その呼出しが反復され、かつ、自局に対する呼出 しであることが確実に判明するまで応答してはならない。 3 無線局は、自局に対する呼出しであることが確実でない呼出しを受信したときは、応答事項のうち相手局の呼出符号の代わりに「誰 かこちらを呼びましたか」を使用して、直ちに応答しなければならない。 4 無線局は、自局に対する呼出しを受信した場合において、呼出局の呼出符号が不確実であるときは、応答事項のうち相手局の呼出符 号の代わりに「呼出しを反復してください」を使用して、直ちに応答しなければならない。 A-12 「送信機の電力を増加してください。 」を示すQ符号を表すモールス符号はどれか。無線局運用規則(第12条及び第13条並びに別 表第1号及び別表第2号)の規定に照らし、下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 2 3 4 --・- --・- --・- --・- ・-・ --- ・・・ ・--・ ・・・ ・-・・ - -・-・ 注 モールス符号の点、線の長さ及び間隔は、簡略化してある。 (HY612-3) A-13 次の記述は、モールス無線通信における通信中の周波数の変更について述べたものである。無線局運用規則(第35条)の規定に照ら 内に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 し、 通信中において、混信の防止その他の必要により使用電波の型式又は周波数の変更の要求を受けた無線局は、これに応じようとすると きは、 「 A 」を送信し(通信状態等により必要と認めるときは、 「 B 」及び変更によって使用しようとする周波数(又は電波 の型式及び周波数)1回を続いて送信する。 ) 、直ちに周波数(又は電波の型式及び周波数)を変更しなければならない。 1 2 3 4 A K K R R B QSW QSX QSW QSX A-14 次の記述は、モールス無線通信における通報の送信方法について述べたものである。無線局運用規則(第12条、第13条及び 内に入れるべき最も適切な略符号及びそのモールス符号の組合 第135条並びに別表第1号及び別表第2号)の規定に照らし、 せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 電波法第74条(非常の場合の無線通信)第1項に規定する通信において通報を送信しようとするときは、 「ヒゼウ」 (欧文であるとき は、 「 」 )を前置して行うものとする。 1 2 3 4 略符号 EXZ EXZ OSO OSO モールス符号 ・ -・・- --・・ ・ -・・- ---・・ ---・・・--- ・・・---・・・ 注 モールス符号の点、線の長さ及び間隔は、簡略化してある。 A-15 アルファベットの字句とその字句を表すモールス符号が適合する組合せはどれか。無線局運用規則(第12条及び別表第1号)の規定 に照らし、下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 2 3 4 字句 BELMOPAN CASTRIES KINGSTOWN WASHINGTON モールス符号 -・・・ ・ ・-・・ -- --- ・-- ・- -・ -・-・ ・- ・・・ - ・-・ ・・ ・ ・・ -・- ・・ -・ --・ ・・・ - --- ・--- -・ ・-- ・- ・・・ ・・・・ ・・ -・ --・ - --- -・ 注 モールス符号の点、線の長さ及び間隔は、簡略化してある。 A-16 PVKTXW35 を表すモールス符号はどれか。無線局運用規則(第12条及び別表第1号)の規定に照らし、下の1から4までの うちから一つ選べ。 1 2 3 4 ・--・ ・--・ ・--・ ・--・ ・・・- -・- - -・・- --・ ・・・-- ・・・・・ ・・- -・- - -・・- ・-- ・・・-- ・・・・・ ・・・- -・- - -・・- ・-- ・・・-- ・・・・・ ・・・- -・- - -・・- ・-- --・・・ ・・・・・ 注 モールス符号の点、線の長さ及び間隔は、簡略化してある。 A-17 アマチュア無線局の検査に関する記述として、電波法(第73条第5項)の規定に適合しないものはどれか。下の1から4までのうち から一つ選べ。 1 総務大臣は、電波法第71条の5(技術基準適合命令)の無線設備の修理その他の必要な措置をとるべきことを命じたときは、その 職員を無線局に派遣し、その無線設備等(注)を検査させることができる。 2 総務大臣は、無線設備が電波法第3章(無線設備)に定める技術基準に適合していないと認めるときは、電波法第24条の2(検査 等事業者の登録)第1項の登録を受けた者を無線局に派遣し、その無線設備等(注)を検査させることができる。 3 総務大臣は、電波法第72条(電波の発射の停止)第1項の電波の発射の停止を命じたときは、その職員を無線局に派遣し、その無 線設備等(注)を検査させることができる。 4 総務大臣は、電波法の施行を確保するため特に必要があるときは、その職員を無線局に派遣し、その無線設備等(注)を検査させるこ とができる。 注 無線設備、無線従事者の資格及び員数並びに時計及び書類をいう。 (HY612-4) A-18 アマチュア無線局の免許人の総務大臣への報告に関する記述として、電波法(第80条)の規定に適合するものはどれか。下の1から 4までのうちから一つ選べ。 1 無線局の免許人は、電波法の規定に違反して運用した無線局を認めたときは、総務省令で定める手続により、総務大臣に報告しなけ ればならない。 2 無線局の免許人は、他人の依頼による通信(非常通信を除く。 )を行ったときは、総務省令で定める手続により、総務大臣に報告し なければならない。 3 無線局の免許人は、人命の救助に関し急を要する通信(非常通信を除く。 )を行ったときは、総務省令で定める手続により、総務大 臣に報告しなければならない。 4 無線局の免許人は、電波法第74条(非常の場合の無線通信)第1項に規定する通信の訓練のために行う通信を行ったときは、総務 省令で定める手続により、総務大臣に報告しなければならない。 A-19 次の記述は、免許等を要しない無線局(注)に対する監督について述べたものである。電波法(第82条)の規定に照らし、 に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 内 注 電波法第4条(無線局の開設)第1号から第3号までに掲げる無線局をいう。 ① 総務大臣は、免許等を要しない無線局の無線設備の発する電波が他の無線設備の機能に継続的かつ重大な障害を与えるときは、その 設備の所有者又は占有者に対し、その障害を除去するために A を命ずることができる。 ② 総務大臣は、免許等を要しない無線局の無線設備について①の措置をとるべきことを命じた場合において特に必要があると認めると きは、 B ことができる。 1 2 3 4 A 必要な措置をとるべきこと 必要な措置をとるべきこと その使用を中止する措置をとるべきこと その使用を中止する措置をとるべきこと B その措置の内容について、書面で報告させる その職員を当該設備のある場所に派遣し、その設備を検査させる その職員を当該設備のある場所に派遣し、その設備を検査させる その措置の内容について、書面で報告させる A-20 社団(公益社団法人を除く。 )であるアマチュア局の免許人が総合通信局長(沖縄総合通信事務所長を含む。 )に対して行わなければな らない手続に関する記述として、電波法施行規則(第43条の4)の規定に適合するものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選 べ。 1 2 3 4 免許人は、その代表者及び構成員に関し変更しようとするときは、あらかじめ総合通信局長の許可を受けなければならない。 免許人は、その定款及び理事に関し変更しようとするときは、あらかじめ総合通信局長の許可を受けなければならない。 免許人は、その定款及び理事に関し変更しようとするときは、あらかじめ総合通信局長に届け出なければならない。 免許人は、その代表者を変更したときは、遅滞なく、総合通信局長に届け出なければならない。 A-21 「有害な混信」の定義として、国際電気通信連合憲章付属書(第1003号)の規定に適合するものはどれか。下の1から4までのう ちから一つ選べ。 1 「有害な混信」とは、国際電気通信業務の運用を妨害し、又は無線通信規則に従って行う無線通信業務の運用に影響を与える許容し 得る混信の程度を超える混信をいう。 2 「有害な混信」とは、無線航行業務その他の安全業務の運用を妨害し、又は無線通信規則に従って行う無線通信業務の運用に重大な 悪影響を与え、若しくはこれを反復的に中断し若しくは妨害する混信をいう。 3 「有害な混信」とは、無線航行業務の運用を妨害し、又は無線通信規則に従って行う無線通信業務の運用に重大な悪影響を与え、若 しくはこれに対する許容し得る混信の程度を超える混信をいう。 4 「有害な混信」とは、国際電気通信業務の運用を妨害し、又は主管庁が定める規則に従って行う無線通信業務の運用に重大な悪影響 を与え、若しくはこれを反復的に中断し若しくは妨害する混信をいう。 (HY612-5) A-22 無線局からの混信を防止するための措置として、無線通信規則(第15条)の規定に適合しないものはどれか。下の1から4までのう ちから一つ選べ。 1 混信を避けるために、送信局の無線設備及び、業務の性質上可能な場合には、受信局の無線設備は、特に注意して選定しなければな らない。 ふ く 2 混信を避けるために、不要な方向への 輻 射又は不要な方向からの受信は、業務の性質上可能な場合には、指向性のアンテナの利点 をできる限り利用して、最小にしなければならない。 3 すべての局は、不要な伝送、過剰な信号の伝送、虚偽の又はまぎらわしい信号の伝送、識別表示のない信号の伝送を禁止する(無線 通信規則第19条(局の識別)に定める例外を除く。 ) 。 ふ く 4 送信局は、業務を満足に行うため必要な最小限の電力で 輻 射する。 A-23 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約又は無線通信規則の違反を認めたときにとるべき措置に関する記述として、無線通信規 則(第15条)の規定に適合しないものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選べ。 1 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約又は無線通信規則の違反を認めた検査官は、その旨をその検査官の属する国の主管庁 に報告する。 2 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約又は無線通信規則の違反を認めた局は、その旨をその違反をした局の属する国の主管 庁に報告する。 3 局が行った重大な違反に関する申し入れは、これを認めた主管庁からこの局を管轄する国の主管庁に行わなければならない。 4 主管庁がその権限に基づく局によって、国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約又は無線通信規則(特に国際電気通信連合憲 章第45条(有害な混信)及び無線通信規則第15条(無線局からの混信)15.1)の違反が行われたことを知った場合には、事実を 確認して必要な措置をとる。 A-24 次の記述は、異なる国のアマチュア局相互間の無線通信等について述べたものである。無線通信規則(第25条)の規定に 照 ら し 、 内に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。 ① 異なる国のアマチュア局相互間の伝送は、地上コマンド局とアマチュア衛星業務の宇 宙 局 と の 間 で 交 わ さ れ る 制 御 信 号 は 除 き、 A されたものであってはならない。 ② アマチュア局は、 B に限って、 C の伝送を行うことができる。主管庁は、その管轄下にあるアマチュア局への本条項の適 用について決定することができる。 1 2 3 4 A 意味を隠すために暗号化 意味を隠すために暗号化 伝送能率を高めるために高速化 伝送能率を高めるために高速化 B 通信回線のふくそう時 緊急時及び災害救助時 通信回線のふくそう時 緊急時及び災害救助時 C アマチュア局以外の局との国際通信 第三者のために国際通信 第三者のために国際通信 アマチュア局以外の局との国際通信 B-1 次の記述は、無線局の変更検査について述べたものである。電波法(第18条)の規定に照らし、 字句を下の1から10までのうちからそれぞれ一つ選べ。 内に入れるべき最も適切な ① 電波法第17条(変更等の許可)の規定により ア の変更又は無線設備の変更の工事の許可を受けた免許人は、総務大臣の検査 を受け、当該変更又は工事の結果が イ に適合していると認められた後でなければ、 ウ してはならない。ただし、総務省令 で定める場合は、この限りでない。 ② ①の検査は、①の検査を受けようとする者が、当該検査を受けようとする無線設備について電波法第24条の2(検査等事業者の登 録)第1項又は第24条の13(外国点検事業者の登録等)第1項の登録を受けた者が総務省令で定めるところにより行った当該登録 に係る エ の結果を記載した書類を総務大臣に提出した場合においては、 オ を省略することができる。 1 3 5 7 9 通信の相手方、通信事項若しくは無線設備の設置場所 その許可の内容 許可に係る無線設備を運用 検査 その一部 2 4 6 8 10 無線設備の設置場所 電波法第3章(無線設備)に定める技術基準 当該無線局の無線設備を運用 点検 当該検査 (HY612-6) B-2 次の記述は、受信設備の条件について述べたものである。電波法(第29条)及び無線設備規則(第24条及び第25条)の規定に照 内に入れるべき最も適切な字句を下の1から10までのうちからそれぞれ一つ選べ。 らし、 ① 受信設備は、その副次的に発する電波又は高周波電流が、総務省令で定める限度を超えて他の無線設備の機能に支障を与えるもので あってはならない。 ② ①に規定する副次的に発する電波が他の無線設備の機能に支障を与えない限度は、受信空中線と ア の等しい イ を使用し て測定した場合に、その回路の電力が ウ 以下でなければならない。ただし、無線設備規則第24条(副次的に発する電波等の限 度)第2項以下の規定において、別に定めのある場合は、その定めるところによるものとする。 ③ その他の条件として受信設備は、なるべく次の各号に適合するものでなければならない。 (1) エ が小さいこと。 (2) 感度が十分であること。 (3) 選択度が適正であること。 (4) オ が十分であること。 1 利得及び能率 2 空中線結合回路 3 4ナノワット 4 内部雑音 5 了解度 ひずみ 6 電気的常数 7 擬似空中線回路 8 4マイクロワット 9 総合 歪 率 10 安定度 B-3 次の記述は、 モールス無線電信による試験電波の発射について述べたものである。 無線局運用規則 (第39条) の規定に照らし、 内 に入れるべき最も適切な字句を下の1から10までのうちからそれぞれ一つ選べ。なお、同じ記号の 内には、同じ字句が入るも のとする。 ① 無線局は、無線機器の試験又は調整のため電波の発射を必要とするときは、発射する前に自局の発射しようとする電波の よって聴守し、他の無線局の通信に混信を与えないことを確かめた後、次の(1)から(3)までの符号を順次送信し、更に イ ア に 聴守を 行い、他の無線局から停止の請求がない場合に限り、 「VVV」の連続及び自局の呼出符号1回を送信しなければならない。この場合 において、 「VVV」の連続及び自局の呼出符号の送信は、 ウ を超えてはならない。 (1) EX 3回 (2) DE 1回 (3) 自局の呼出符号 エ ② ①の試験又は調整中は、しばしばその電波の周波数により聴守を行い、 オ を確かめなければならない。 ③ ①の後段の規定にかかわらず、海上移動業務以外の業務の無線局にあっては、必要があるときは、 ウ を超えて「VVV」の連 続及び自局の呼出符号の送信をすることができる。 1 3 5 7 9 周波数 3分間 10秒間 1回 他の無線局から停止の要求がないかどうか 2 4 6 8 10 周波数及びその他必要と認める周波数 1分間 20秒間 3回 他の無線局の通信に混信を与えないこと B-4 次に掲げるアルファベットの字句及びモールス符号の組合せについて、無線局運用規則(第12条及び別表第1号)の規定に照らし、 アルファベットの字句とその字句を表すモールス符号が適合するものを1、適合しないものを2として解答せよ。 ア イ ウ エ オ 字句 OSCAR QUEBEC ROMEO SIERRA TANGO モールス符号 --- ・・・ -・-・ ・- ・-・ --・- ・・- ・ -・・・ ・ -・- ・-・ --- -- ・・ --- ・・・ ・・ ・ ・-・ ・-・ ・- - ・- -・ ・-- --- 注 モールス符号の点、線の長さ及び間隔は、簡略化してある。 (HY612-7) B-5 無線従事者の免許証に関する記述として、電波法施行規則(第38条)及び無線従事者規則(第50条及び第51条)の規定に適合す るものを1、適合しないものを2として解答せよ。 ア 無線従事者は、氏名に変更を生じたときは、所定の様式の申請書に免許証及び氏名の変更の事実を証する書類を添えて総務大臣又は 総合通信局長(沖縄総合通信事務所長を含む。 )に提出し、免許証の訂正を受けなければならない。 イ 無線従事者は、免許証の再交付を受けた後失った免許証を発見したときは、発見した日から10日以内に発見した免許証を総務大臣 又は総合通信局長(沖縄総合通信事務所長を含む。 )に返納しなければならない。 ウ 無線従事者は、免許証を失ったために免許証の再交付を受けようとするときは、所定の様式の申請書に写真1枚を添えて総務大臣又 は総合通信局長(沖縄総合通信事務所長を含む。 )に提出しなければならない。 エ 無線従事者は、免許の取消しの処分を受けたときは、その処分を受けた日から1箇月以内にその免許証を総務大臣又は総合通信局長 (沖縄総合通信事務所長を含む。 )に返納しなければならない。 オ 無線従事者は、その業務に従事しているときは、免許証を携帯していなければならない。 B-6 次の記述は、許可書について述べたものである。無線通信規則(第18条)の規定に照らし、 を下の1から10までのうちからそれぞれ一つ選べ。 内に入れるべき最も適切な字句 ① 送信局は、その属する国の政府が適当な様式で、かつ、 ア 許可書がなければ、個人又はいかなる団体においても、 イ こと ができない(無線通信規則に定める例外を除く。 ) 。 ② 許可書を有する者は、 ウ に従い、 エ を守ることを要する。更に許可書には、局が受信機を有する場合には、受信すること を許可された無線通信以外の通信の傍受を禁止すること及びこのような通信を偶然に受信した場合には、これを再生し、 オ に通 知し、又はいかなる目的にも使用してはならず、その存在さえも漏らしてはならないことを明示又は参照の方法により記載していなけ ればならない。 1 3 5 7 9 無線通信規則に従って発給する 無線設備を所有する 国際電気通信連合憲章及び国際電気通信連合条約の関連規定 電気通信の秘密 利害関係者 2 4 6 8 10 その属する国の法令に従って発給し、又は承認した 設置し、又は運用する その属する国の法令 無線通信の規律 第三者 (HY612-8) §第一級アマチュア無線技士 平成26年12月期 法規 正答 無線工学 正答 〔 A-1 〕 2 〔 A-1 〕 3 〔 A-2 〕 3 〔 A-2 〕 3 〔 A-3 〕 4 〔 A-3 〕 4 〔 A-4 〕 1 〔 A-4 〕 1 〔 A-5 〕 4 〔 A-5 〕 3 〔 A-6 〕 3 〔 A-6 〕 2 〔 A-7 〕 1 〔 A-7 〕 2 〔 A-8 〕 4 〔 A-8 〕 4 〔 A-9 〕 3 〔 A-9 〕 1 〔 A-10 〕 2 〔 A-10 〕 5 〔 A-11 〕 2 〔 A-11 〕 3 〔 A-12 〕 1 〔 A-12 〕 5 〔 A-13 〕 3 〔 A-13 〕 4 〔 A-14 〕 1 〔 A-14 〕 1 〔 A-15 〕 4 〔 A-15 〕 3 〔 A-16 〕 3 〔 A-16 〕 4 〔 A-17 〕 2 〔 A-17 〕 4 〔 A-18 〕 1 〔 A-18 〕 2 〔 A-19 〕 2 〔 A-19 〕 5 〔 A-20 〕 3 〔 A-20 〕 1 〔 A-21 〕 2 〔 A-21 〕 2 〔 A-22 〕 1 〔 A-22 〕 3 〔 A-23 〕 2 〔 A-23 〕 1 〔 A-24 〕 2 〔 A-24 〕 2 5 〔 B-1 〕 (ア)2 (イ)3 (ウ)5 (エ)8 (オ)9 〔 A-25 〕 〔 B-2 〕 (ア)6 (イ)7 (ウ)3 (エ)4 (オ)5 〔 B-1 〕 (ア)2 (イ)1 (ウ)1 (エ)1 (オ)2 〔 B-3 〕 (ア)2 (イ)4 (ウ)5 (エ)8 (オ)9 〔 B-2 〕 (ア)6 (イ)9 (ウ)5 (エ)2 (オ)7 〔 B-4 〕 (ア)1 (イ)2 (ウ)2 (エ)1 (オ)2 〔 B-3 〕 (ア)8 (イ)6 (ウ)4 (エ)10 (オ)2 〔 B-5 〕 (ア)2 (イ)1 (ウ)1 (エ)2 (オ)1 〔 B-4 〕 (ア)1 (イ)5 (ウ)3 (エ)7 〔 B-6 〕 (ア)1 (イ)4 (ウ)5 (エ)7 (オ)10 〔 B-5 〕 (ア)7 (イ)8 (ウ)4 (エ)1 (オ)10 (オ)9
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