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日本小児科学会宮城地方会

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第 213 回
日本小児科学会宮城地方会
会長 呉 繁夫
日時
会場
2012(平成 24)年 6 月 16 日(土)13 時
艮陵会館(記念ホール)2F
仙台市青葉区広瀬町 3-34
☎ (022)-227-2721
時 間 厳 守
第 213 回
◆13:00
日本小児科学会宮城地方会
開会の辞
◆13:05-13:41
プログラム
日本小児科学会宮城地方会会長
循環器・新生児
呉繁夫
座長:木村正人(東北大学病院
小児科)
01. 著明な胆嚢腫大・右巨大冠動脈瘤を合併した川崎病の 4 歳男児例
○阿部麻耶子、佐藤恵美、芳賀光洋、宮林拓矢、柏原彩曜、渡邉浩司、柳田紀之、箕浦貴則、貴田岡節子、
中江信義、田澤雄作
(国立病院機構仙台医療センター 小児科)
田中高志
(宮城県立こども病院 循環器科)
02. 連続性雑音聴取により発見された冠動脈瘻の 1 例
○新田恩、岩澤伸哉、佐藤寛記、小澤晃、田中高志
(宮城県立こども病院
循環器科)
03. 呼吸器病変を合併し Blalock-Taussig 手術後の呼吸管理に難渋した肺動脈閉鎖の 1 例
○小野頼母、饗場智、渡辺哲、渡辺真史
鈴木恵美子、藤山純一
深沢学
(山形県立中央病院
総合周産期母子医療センター 新生児科)
(山形県立中央病院 小児科)
(山形県立中央病院 心臓血管外科)
04. 出血性ショック・重症仮死を呈した帽状腱膜下出血の 1 例
○岩澤伸哉、今井香織、三条雅敏、千葉洋夫、高橋立子、山田雅明
工藤充哉、北西龍太
◆13:41-13:59
先天異常
(仙台赤十字病院 新生児科)
(大崎市民病院 小児科)
座長:新堀哲也(東北大学病院
遺伝科)
05. 結腸軸捻転に対して内視鏡的に整復しえた Cornelia de Lange 症候群の男児例
○鈴木豊、名和達郎、越波正太、松木琢磨、渡辺祐子、田名部宗之
(八戸市立市民病院 小児科)
福岡健吾、澤直哉
(八戸市立市民病院 小児外科)
山崎辰洋、沖元二
(八戸市立市民病院
06. NICU と重症心身障がい児者病棟の協力により達成できた遺伝カウンセリングの 1 例
○中井博史
(国立病院機構八戸病院
◆13:59-14:26
腎臓・内分泌
座長:中山真紀子(東北大学病院
消化器科)
小児科)
小児科)
07. 浮腫と高度蛋白尿で発症した溶連菌感染症後急性糸球体腎炎の 1 例
○高橋俊成、西尾利之、新妻創、田邊雄大、高橋怜、樋渡えりか、齋藤秀憲、佐藤寛記、鈴木力生、
近岡秀二、北村太郎、高柳勝、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊
(仙台市立病院 小児科)
菅野弘之
08. 完全母乳栄養児における体重減少率とナトリウム、血糖についての検討
○飯塚千恵、豊田将夫、境志穂、丹野仁、渡辺瑞香子
(かんのキッズクリニック)
(坂総合病院
小児科)
09. 1 型糖尿病患者の血糖コントロールは東日本大震災により変動したか?
○上村美季、箱田明子、菅野潤子、藤原幾磨
西井亜紀
五十嵐裕
◆14:26-14:53
精神・心理
(東北大学病院 小児科)
(JR 仙台病院 小児科)
(五十嵐小児科)
座長:横山浩之(山形大学医学部
10. 虐待が疑われた頭部外傷乳児 2 例
○宮野峻輔、井上真希、工藤宏紀、差波新、北西龍太、岩城利充、工藤充哉
看護学科)
(大崎市民病院
小児科)
11. 歪んだ母子関係の修正により摂食障害の改善を認めた、超低出生体重児の 1 例
‐医療的背景、親の性格特性、児の認知特性を考慮した包括的アプローチ‐
○涌澤圭介、萩野谷和裕、田中総一郎、小林悟、乾健彦
(宮城県拓桃医療療育センター 小児科)
鈴木智
(宮城県立こども病院 新生児科)
12. 千の叫び・千の物語:蔓延する「慢性疲労」の果て -後天性発達障害そして現代型うつ病○田澤雄作、阿部麻耶子、桑名翔大、佐藤大記、松原容子、渡邊浩司、大沼良一、日下奈都子、中江信義、
貴田岡節子
(国立病院機構仙台医療センター 小児科)
◆14:53-15:00
休憩
◆15:00-15:27
神経・筋
座長:高柳勝(仙台市立病院
小児科)
13. インフルエンザ罹患を契機に発症した重症筋無力症の 1 例
○鈴木淳美、鈴木潤、藤江弘美、鈴木保志朗、根本照子、浅田洋司、森谷邦彦、鈴木大
(いわき市立総合磐城共立病院 小児内科)
(国立成育医療研究センター病院 集中治療科)
問田千晶
14. A 型インフルエンザ感染に脳梗塞を併発した 1 歳女児例
○新妻創、高柳勝、西尾利之、樋渡えりか、高橋怜、田邊雄大、齋藤秀憲、佐藤寛記、鈴木力生、近岡秀二、
北村太郎、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊
(仙台市立病院 小児科)
15. おたふくかぜ罹患時、熱性痙攣を起こし、赤緑色色覚異常を来した 1 幼児例
○浅田洋司、鈴木敦美、鈴木大、森谷邦彦、根本照子、鈴木保志朗、藤江弘美、鈴木潤
(いわき市立総合磐城共立病院
◆15:27-15:54
血液・免疫
座長:入江正寛(東北大学病院
小児内科)
小児科)
16. 集学的治療を要する Kasabach-Merritt 症候群、Kaposiform hemangioendotherioma の 1 例
○及川善嗣、斎藤由佳、佐藤篤、今泉益栄
入江正寛
牛尾茂子
(宮城県立こども病院 血液腫瘍科)
(東北大学病院 小児科)
(国立病院機構仙台医療センター 形成外科)
17. 当院における経口免疫療法の検討
○渡邊庸平、林千代、山岡明子、角田文彦、梅林宏明、稲垣徹史、虻川大樹、三浦克志
(宮城県立こども病院
総合診療科)
18. リウマチ性疾患との鑑別を要した phalangeal microgeodic syndrome と考えられる 2 例
○梅林宏明、林千代、角田文彦、渡邊庸平、山岡明子、稲垣徹史、三浦克志、虻川大樹
(宮城県立こども病院 総合診療科)
島貫義久
(宮城県立こども病院 放射線科)
◆15:54-16:30
感染症
座長:大橋芳之(大はしこどもクリニック)
19. A 群溶連菌による左上肢重症蜂窩織炎の 1 例
○田邊雄大、鈴木力生、高橋怜、新妻創、樋渡えりか、齋藤秀憲、佐藤寛記、近岡秀二、北村太郎、
西尾利之、高柳勝、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊
(仙台市立病院
小児科)
20. RS ウイルス感染後にパリビズマブを投与し良好に経過したミトコンドリア病の 1 例
○川嶋明香、遠藤若葉、佐藤優子、菊池敦生、久保田由紀、柿坂庸介、小林朋子、福與なおみ
(東北大学病院
小児科)
21. Hypovolemic shock で搬送されたロタウイルス脳症の 1 例
○松橋徹郎、矢尾板久雄、島彦仁、佐藤亮、西野美奈子、星能元、三上仁、前多治雄
(岩手県立中央病院
小児科)
22. 2011/2012 冬期
○鈴木陽、押谷仁
嘉山益子
仙台市内における下痢症ウイルスサーベイランス
(東北大学医学系研究科 微生物学分野)
(かやま小児科医院)
川村和久
(かわむらこどもクリニック)
◆16:30-16:50
平成 24 年度日本小児科学会宮城地方会
◆16:50-17:00
休憩
◆17:00-18:00
特別講演
総会
座長:呉繁夫(日本小児科学会宮城地方会会長)
「 小児リウマチ性疾患
~考え方の進歩と治療への応用~ 」
横浜市立大学小児科学講座
横田 俊平 教授
◆18:00
閉会の辞
日本小児科学会宮城地方会会長
呉繁夫
* 一般演題は口演 6 分、討論 3 分、計 9 分で進行します。時間厳守でお願いします。
* 参加者には日本小児科学会専門医制度 8 単位(基本単位)が認定されます。
* 18 時より、同会場 1 階にて仙台小児科医会主催ビールパーティーが予定されております。
会費無料でどなたでも参加いただけます。多数のご参加をお待ちしております。
<特別講演>
小児リウマチ性疾患
~考え方の進歩と治療への応用~
横浜市立大学小児科学講座
横田 俊平 教授
小児期には感染症がもっとも多い疾患であるが、感染症とはウイルスや細菌などの感染
を契機として起こった「炎症」の総体の名称である。小児リウマチ性疾患はいずれも慢性
炎症性疾患であり「炎症病態」の形成のメカニズムは、小児期のほとんどの疾患に関わる
問題になる。最近 10 年ほどの間に、炎症は炎症性サイトカインにより惹起されるとの基礎
研究の解析がすすみ、炎症の分子メカニズムが明らかにされてきた。同時に、臨床の側か
らは個々の炎症性サイトカインに対するモノクローン抗体や特異キメラ受容体の臨床試験
が進み、若年性特発性関節炎、川崎病、クリオピリン関連周期性発熱症候群などの炎症性
疾患において、個々のサイトカインを阻害することにより炎症を終息に導くことができる
ようになった。発熱、食思不振など、また CRP やアミロイド A の上昇、いずれも炎症マー
カーとして用いられているが身体内のこのような変化を炎症性サイトカインで説明できる
かをこの講演で考えてみたい。
[ 御略歴 ]
昭和 50 年(1975)
昭和 52 年(1977)
昭和 53 年(1978)
昭和 55 年(1980)
昭和 60 年(1985)
昭和 62 年(1987)
平成 03 年(1991)
平成 10 年(1998)
平成 10 年(1998)
平成 16 年(2004)
横浜市立大学医学部卒業
神奈川県立こども医療センター・レジデント研修
横浜市立大学小児科勤務
横浜市立港湾病院小児科勤務
アメリカ・ミネソタ州メーヨー・クリニック
免疫遺伝学部門ポストドクトラルフェロー研究に従事
横浜市立大学小児科勤務
藤沢市民病院小児科勤務
アメリカ・ノースカロライナ州立大学
ラインバーガー癌研究所免疫遺伝学客員教授
横浜市立大学小児科助手
横浜市立大学小児科講師
横浜市立大学小児科学講座教授
厚生労働省「インフルエンザ脳症」研究班活動
横浜市立大学大学院医学研究科発生成育小児医療学教授
あいち小児保健医療総合センター「小児リウマチ・膠原病外来」立ち上げ
平成 17 年(2005)
宮城こども病院「小児リウマチ・膠原病外来」立ち上げ
平成 18 年(2006)
平成 19 年(2007)
「日本リウマチ学会賞」を受賞。日本外来小児科学会(横浜)主催
札幌医科大学小児科「小児リウマチ・膠原病外来」立ち上げ
日本小児感染症学会(横浜)主催
日本小児臨床薬理学会(東京)主催
日本小児科学会 会長 就任
アジア・小児医学研究学会(ハワイ)をアメリカ小児科学会と共同開催
ヨーロッパ・小児リウマチ学会にて「リウマチ学会賞(Kourir Award)」を
アジア人で初めて受賞
「第 5 回ヘルシーソサアテイ賞(公務員部門)」を受賞
「第 1 回横浜市立大学大学賞」を受賞
「横浜市保健医療功労者市長表彰」を受賞
横浜市立大学医学部長(兼 医学科長) 就任
平成 20 年(2008)
平成 21 年(2009)
平成 22 年(2010)
平成 23 年(2011)8 月
[ 研究・専門分野および役職 ]
小児科学(専門医)
リウマチ学(専門医)
小児リウマチ学
感染症学(専門医)
小児感染症学
アレルギー学
小児アレルギー学
免疫学
医学教育学
日本小児科学会評議委員
日本リウマチ学会理事
日本臨床リウマチ学会評議委員
日本小児リウマチ学会理事
日本感染症学会評議委員
日本小児感染症学会理事
日本アレルギー学会評議委員
日本小児アレルギー学会評議委員
日本臨床免疫学会評議委員
日本小児医学教育学会幹事
[ 賞罰 ]
昭和 59 年度
平成 04 年度
平成 18 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
「横浜医学優秀論文賞」受賞
「横浜医学会賞」受賞
「日本リウマチ学会賞」受賞
「ヨーロッパ小児リウマチ学会賞(Kourir Award)」受賞
「Healthy Society Award」受賞
「第 1 回横浜市立大学 大学賞」受賞
「横浜市保健医療功労者市長表彰」を受賞
<一般演題>
01. 著明な胆嚢腫大・右巨大冠動脈瘤を合併した川崎病の 4 歳男児例
○阿部麻耶子、佐藤恵美、芳賀光洋、宮林拓矢、柏原彩曜、渡邉浩司、柳田紀之、
箕浦貴則、貴田岡節子、中江信義、田澤雄作
(国立病院機構仙台医療センター 小児科)
田中高志
(宮城県立こども病院 循環器科)
発熱 4 日目、右上下腹部痛を主訴に当科紹介、午前に入院。胆嚢腫大著明で、炎症反応、
直接ビリルビン、肝胆道系酵素の上昇を認めた。同日夕方に川崎病主症状が揃った。群馬
の IVIG 不応予測スコア 8 点。IVIG2g/㎏投与で解熱せず、第 6 病日に PSL 投与を開始。解
熱したが、第 7 病日まで異常なかった心エコーにて第 11 病日に 6.9mm の右冠動脈瘤を認め
第 12 病日には 9mm の巨大冠動脈瘤となった。重症川崎病においては連日の心エコーが必要
と再確認した。
02. 連続性雑音聴取により発見された冠動脈瘻の 1 例
○新田恩、岩澤伸哉、佐藤寛記、小澤晃、田中高志
(宮城県立こども病院
循環器科)
症例は 3 歳男児。感冒症状のため近医を受診した際に胸骨右縁に連続性雑音を聴取し当
院に紹介となった。心エコーにて左冠動脈から右房へ開口する冠動脈瘻と診断した。心カ
テにて左冠動脈主幹部が 7.5mm に拡張し、肺体血流比が 1.3 であり治療適応と判断し、コ
イル塞栓術を施行した。貴重な症例を経験したので報告する。
03. 呼吸器病変を合併し Blalock-Taussig 手術後の呼吸管理に難渋した肺動
脈閉鎖の 1 例
○小野頼母、饗場智、渡辺哲、渡辺真史
(山形県立中央病院
鈴木恵美子、藤山純一
深沢学
総合周産期母子医療センター 新生児科)
(山形県立中央病院 小児科)
(山形県立中央病院 心臓血管外科)
症例は日齢 4 の新生児。チアノーゼを主訴に新生児搬送された。肺動脈閉鎖、心室中隔
欠損の診断で Blalock-Taussig 手術を施行した。術後経過は良好であったが、気管気管支
軟化症および右中葉肺気腫のため長期間の呼吸管理を必要とした。右中葉切除により呼吸
状態は改善し在宅管理が可能となったが、気道感染を契機に人工呼吸器の再装着を余儀な
くされ、現在は入院管理中である。本症例の経過について報告する。
04. 出血性ショック・重症仮死を呈した帽状腱膜下出血の 1 例
○岩澤伸哉、今井香織、三条雅敏、千葉洋夫、高橋立子、山田雅明
(仙台赤十字病院 新生児科)
工藤充哉、北西龍太
(大崎市民病院 小児科)
日齢 0 女児。吸引分娩が試みられたが回旋異常のため分娩困難、胎児ジストレスのため
帝王切開。出生時体重 2578g。Apgar score 1-1-3 点(1-5-10 分)臍帯動脈血ガス pH 7.00。
重症新生児仮死として当院に搬送となった。来院時、帽状腱膜下出血による出血性ショッ
ク・DIC をきたしていた。血腫は顔面・頸部まで拡大したが大量輸血、弾性包帯で圧迫止
血等の加療を行い救命することができた。
05. 結腸軸捻転に対して内視鏡的に整復しえた Cornelia de Lange 症候群の
男児例
○鈴木豊、名和達郎、越波正太、松木琢磨、渡辺祐子、田名部宗之
(八戸市立市民病院 小児科)
福岡健吾、澤直哉
(八戸市立市民病院 小児外科)
山崎辰洋、沖元二
(八戸市立市民病院 消化器科)
結腸軸捻転は小児科領域ではまれな疾患であるが、Cornelia De Lange 症候群では数例
の症例報告があり、注目されている。
症例は 13 歳男児、出生直後より同症と診断。成長障害、重度精神発達遅滞、てんかん合
併あり。受診当日昼より突然の嘔吐が出現し、夕方当院 ER を受診した。腹部 Xp で結腸の
拡張と骨盤内ガス像の欠除あり、結腸軸捻転を疑う。発症 12 時間後に大腸内視鏡を施行し、
診断確定、解除した。腸管粘膜の変色、虚血性所見を認めたが、保存的治療で治癒した。
消化管造影検査では結腸の走行は正常、十二指腸の走行異常を認めた。整復後 3 ヵ月を経
過し再発はみられていない。
06. NICU と重症心身障がい児者病棟の協力により達成できた遺伝カウンセリ
ングの 1 例
○中井博史
(国立病院機構八戸病院
小児科)
母は妊娠中抗うつ剤減量服用。回旋異常あり八戸赤十字病院で在胎 37 週帝王切開。Apgar
1→4、出生体重 2,362g。換気不良で青森県立中央病院 NICU へ搬送、低体温療法施行。人
工換気の上、生後 4 ケ月八戸市立市民病院 NICU に転院。アレルギー疹現れ新 MA-1 ミルク
開始。生後 10 ケ月気管切開。1 歳 2 ヶ月当院へ転院。染色体や先天代謝疾患等認めず、遺
伝性の無いことを説明。希望にて産科、精神科医の協力を得て、母は懐妊し健常第二子の
誕生となった。
07. 浮腫と高度蛋白尿で発症した溶連菌感染症後急性糸球体腎炎の 1 例
○高橋俊成、西尾利之、新妻創、田邊雄大、高橋怜、樋渡えりか、齋藤秀憲、佐藤寛記、
鈴木力生、近岡秀二、北村太郎、高柳勝、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊
(仙台市立病院 小児科)
菅野弘之
(かんのキッズクリニック)
症例は 10 歳女児。入院 3 週間前に感冒症状、5 日前より顔面浮腫あり近医受診、高度蛋
白尿にて当科紹介。来院時、浮腫を認め、尿蛋白(4+)、尿潜血(±)、円柱>50/HPF、BUN・
Cr 上昇、アルブミン低下、補体低下、ASO 上昇を認めた。溶連菌感染症後急性糸球体腎炎
として利尿剤投与で加療開始。入院 6 日目より尿潜血も持続的に陽性。蛋白尿消失、補体
上昇を確認し退院となった。高度蛋白尿が先行する非典型的経過のため文献的考察を加え
報告する。
08. 完全母乳栄養児における体重減少率とナトリウム、血糖についての検討
○飯塚千恵、豊田将夫、境志穂、丹野仁、渡辺瑞香子
(坂総合病院
小児科)
近年、完全母乳栄養児は高ナトリウム(Na) 血症になるリスクが高いとの報告、新生児で
低血糖による痙攣重積の症例報告があったことから、より安全な母乳育児を推進するため、
完全母乳栄養児における体重減少率と高 Na 血症、低血糖の関係について、2011 年 1 月-12
月における検討を行った。結果、体重減少率 10%以上で高率に高 Na 血症を認めた。震災
の影響、文献的考察を含め、報告する。
09. 1 型糖尿病患者の血糖コントロールは東日本大震災により変動したか?
○上村美季、箱田明子、菅野潤子、藤原幾磨
西井亜紀
五十嵐裕
(東北大学病院 小児科)
(JR 仙台病院 小児科)
(五十嵐小児科)
東日本大震災により被災した宮城県内の 1 型糖尿病患者 84 名の HbA1c の変化と HbA1c に
影響を与えた因子を検討した。HbA1c は、震災前 7.81±1.31 %、震災 1-2 ヶ月後 8.06±1.36 %
と有意に悪化し、震災 3-4 ヵ月後には 7.92±1.33 %と改善傾向にあった。年齢、性別、居
住地、インスリン・食糧・運動不足、避難所生活のうち、避難所生活のみが HbA1c の増悪
因子として挙げられた。
10. 虐待が疑われた頭部外傷乳児 2 例
○宮野峻輔、井上真希、工藤宏紀、差波新、北西龍太、岩城利充、工藤充哉
(大崎市民病院
小児科)
1 例目は生後 3 カ月。痙攣にて発症。頭部 CT 上硬膜下水腫を指摘された。両親の虐待の
関与が疑われたが、親子分離せず退院となった。その後、児童相談所の判断で親子分離と
なった。さらに両親は離婚し、児は再度母親と一緒になり母の実家で生活。当科で経過観
察を行っている。2 例目は生後 2 カ月、痙攣で発症。頭部 CT 上頭蓋内出血を認めた。母の
育児環境悪化による虐待が疑われたが親子分離せず退院。その後当科で経過観察としてい
る。それぞれの対応について検討したい。
11. 歪んだ母子関係の修正により摂食障害の改善を認めた、超低出生体重児
の1例
‐医療的背景、親の性格特性、児の認知特性を考慮した包括的アプローチ‐
○涌澤圭介、萩野谷和裕、田中総一郎、小林悟、乾健彦
(宮城県拓桃医療療育センター 小児科)
鈴木智
(宮城県立こども病院 新生児科)
2 歳女児。在胎 24 週 685g で出生、左痙性麻痺を生じた。哺乳不良と胃食道逆流による
頻回嘔吐の為、経管栄養が行われた。その後も経口摂食が進まず母子教育入院となった。
「吐かせてはいけない、体重を増やさねばならない」と強迫的に縛られる母、固執が強く
抑制の利かない児、超低体重出生という背景の 3 要因から生じた母子関係の歪みを分析し、
包括的な指導、対応を取ることで、摂食のみならずコミュニケーション能力の改善をみた。
12. 千の叫び・千の物語:蔓延する「慢性疲労」の果て
‐後天性発達障害そして現代型うつ病‐
○田澤雄作、阿部麻耶子、桑名翔大、佐藤大記、松原容子、渡邊浩司、大沼良一、
日下奈都子、中江信義、貴田岡節子
(国立病院機構仙台医療センター 小児科)
「こころの外来」を受診した 1,000 名(2004-2011)を対象とし、背景因子と治療成績を要
約した。慢性疲労 93%、不定愁訴 93%、不登校 66%、睡眠障害 65%、メディア・ヘビーユー
ザー65%、心因 62%、うつ状態 56%が認められた。メディアから離れ良質の睡眠とること、
器質的身体疾患ではないことを助言、低下した自尊心を支持、症例に応じて睡眠剤等を投
与、治療後 4 週で 55%(最終的に 70%)が治癒した。さらに、慢性疲労は急増する現代の後
天性発達・コミュニケーション・人格障害及び自己中心的な青年の「現代型うつ病」のス
ペクトラムを形成する。
13. インフルエンザ罹患を契機に発症した重症筋無力症の 1 例
○鈴木淳美、鈴木潤、藤江弘美、鈴木保志朗、根本照子、浅田洋司、森谷邦彦、鈴木大
(いわき市立総合磐城共立病院 小児内科)
問田千晶
(国立成育医療研究センター病院 集中治療科)
インフルエンザ A 型罹患から一週間後に右眼瞼下垂、右眼球の上転、外転障害が出現し、
原因精査目的に紹介された。テンシロンテスト陽性であり重症筋無力症と診断し転居先の
病院へ紹介予定であった。しかし、約一カ月後に全身の筋力低下を認め PSL1mg/kg/day、
IVIG400mg/kg5 日間を開始した。インフルエンザ罹患を契機に発症した重症筋無力症クリ
ーゼの 1 例を経験したため、文献的考察も含めて報告する。
14. A 型インフルエンザ感染に脳梗塞を併発した 1 歳女児例
○新妻創、高柳勝、西尾利之、樋渡えりか、高橋怜、田邊雄大、齋藤秀憲、佐藤寛記、
鈴木力生、近岡秀二、北村太郎、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊
(仙台市立病院 小児科)
1 歳 6 カ月女児。発熱 2 日目に A 型インフルエンザとしてオセルタミビル処方。第 4 病
日に解熱が得られたが、右上下肢を動かさなくなり、翌日も症状が持続するため当院を紹
介され受診。第 5 病日の CT で左頭頂葉の皮質·皮質下、前頭葉と頭頂葉の皮質下白質に斑
状の低吸収域があり、翌日の MRI で拡散能低下を認めた。入院時より脳梗塞としてエダラ
ボン、ジピリダモールで治療開始し、明らかな麻痺を残すことなく治癒した。
15. おたふくかぜ罹患時、熱性痙攣を起こし、赤緑色色覚異常を来した 1 幼
児例
○浅田洋司、鈴木敦美、鈴木大、森谷邦彦、根本照子、鈴木保志朗、藤江弘美、鈴木潤
(いわき市立総合磐城共立病院 小児内科)
3 歳男児。発熱初日に、単純型熱性痙攣発症。発熱 3 日目に羞明感出現、発症 4 日後、
入院し、補液、抗生剤治療を開始。発症 8 日目に解熱したが、赤色と青色が識別できない
ことに気付かれた。以後、徐々に軽快しつつあるが、発症後半年経過して、依然、緑と水
色の識別が不可能である。これまでに、おたふくかぜの合併症として、同様のケースが 1
例報告されている。おたふくかぜの合併症として、色覚異常も認識をする必要がある。
16. 集学的治療を要する Kasabach-Merritt 症候群、
Kaposiform hemangioendotherioma の 1 例
○及川善嗣、斎藤由佳、佐藤篤、今泉益栄
(宮城県立こども病院 血液腫瘍科)
入江正寛
(東北大学病院 小児科)
牛尾茂子
(国立病院機構仙台医療センター 形成外科)
症例は 13 歳の女児。左下腿の腫瘤と疼痛を主訴に 11 月近医形成外科入院し、腫瘤生検
にて Kaposiform hemangioendotherioma と診断された。プロプラノロール投与でも血小板
減少、FDP 上昇した為、当科紹介入院。当科では Kasabach-Merritt 症候群(KMS)と診断し、
プレドニゾン、ビンクリスチン静注を追加した。現在、血小板数は改善傾向ではあるが、
腫瘤の縮小と疼痛の緩和が得られていない。KMS は稀だが年長児発症例もあり、年長者の
血管腫においても本症を念頭におく必要はあると考えられた。
17. 当院における経口免疫療法の検討
○渡邊庸平、林千代、山岡明子、角田文彦、梅林宏明、稲垣徹史、虻川大樹、三浦克志
(宮城県立こども病院 総合診療科)
2010 年 7 月以降、当院での経口免疫療法を開始された症例の内、1 年間以上経過を追跡
できた(もしくは 1 年以内に維持量に達した症例を含める)42 名について検討した。1 年
以内に目標量を摂取出来るようになった症例は、鶏卵・乳・小麦の順に 16 例(76.1%)、6
例(60.0%)、8 例(72.7%)であり、要する期間はいずれも約 8 カ月であった。経口免疫療法
による副反応で救急外来を受診された方は 1 例のみであった。
18. リウマチ性疾患との鑑別を要した phalangeal microgeodic syndrome と
考えられる 2 例
○梅林宏明、林千代、角田文彦、渡邊庸平、山岡明子、稲垣徹史、三浦克志、虻川大樹
(宮城県立こども病院 総合診療科)
島貫義久
(宮城県立こども病院 放射線科)
Phalangeal microgeodic syndrome は寒冷期に手指の紡錘状腫脹や疼痛などをきたす疾
患で、寒冷刺激による骨内微小循環障害が病態として考えられている。単純レントゲン写
真では指骨に小斑点上の骨吸収像を呈する。数か月の経過で自然軽快し、予後は良好であ
る。今回、冬に手指の腫脹と疼痛をきたし、若年性特発性関節炎を疑われ当院に紹介とな
った 2 例(6 歳男児と 9 歳女児)を呈示し、画像所見を含めた臨床像を検討した。
19. A 群溶連菌による左上肢重症蜂窩織炎の 1 例
○田邊雄大、鈴木力生、高橋怜、新妻創、樋渡えりか、齋藤秀憲、佐藤寛記、近岡秀二、
北村太郎、西尾利之、高柳勝、村田祐二、大浦敏博、大竹正俊(仙台市立病院 小児科)
症例は 8 歳女児。入院 3 日前からの発熱・全身倦怠感・左上肢の腫脹を主訴に当院へ来
院。蜂窩織炎を疑い、抗生剤投与などを行い治療を開始。入院時は不穏状態であり、敗血
症・DIC の状態であった。入院翌日に左腕屈側に水泡形成を来し、コンパートメント症候
群を疑い、筋肉内圧を測定した。筋肉内への血流は何とか保たれている状態であったため
に、内科的治療を継続し、その後全身状態・臨床症状は改善し、第 21 病日に退院した。
20. RS ウイルス感染後にパリビズマブを投与し良好に経過したミトコンドリ
ア病の 1 例
○川嶋明香、遠藤若葉、佐藤優子、菊池敦生、久保田由紀、柿坂庸介、小林朋子、
福與なおみ
(東北大学病院 小児科)
ミトコンドリア病で当科フォロー中の 9 か月の女児。喉頭軟化症を合併しているため常
時咽頭喘鳴が強く、夜間のみ在宅酸素投与を行っていた。呼吸苦とチアノーゼを主訴に当
院受診した。多呼吸、呼気性喘鳴、呼気延長を認め、喀痰 RS ウイルス陽性だった。重症化
が懸念されたためパリビズマブを投与したところ、良好な経過を得た。重症心身障害児の
RS 罹患時のパリビズマブ早期投与は、症状を軽減できる可能性があると考えられた。
21. Hypovolemic shock で搬送されたロタウイルス脳症の 1 例
○松橋徹郎、矢尾板久雄、島彦仁、佐藤亮、西野美奈子、星能元、三上仁、前多治雄
(岩手県立中央病院 小児科)
症例は 8 か月女児。3 日前から嘔吐と白色下痢便あり。前夜奇声をあげるなど様子がお
かしかった。翌朝近医から直ちに救急搬送された。来院時 JCS 300、頻脈、呼吸促迫あり。
末梢静脈は確保困難で骨髄針により輸液路を確保した。急速輸液にて意識レベルの改善を
みたが、著明な代謝性アシドーシス、腎不全、高 Na 血症に加え肺水腫による呼吸不全と
DIC、高 CK 血症が進行し人工呼吸管理・脳低体温療法・パルス療法等の集中治療管理を行
った。
22. 2011/2012 冬期 仙台市内における下痢症ウイルスサーベイランス
○鈴木陽、押谷仁
嘉山益子
川村和久
(東北大学医学系研究科 微生物学分野)
(かやま小児科医院)
(かわむらこどもクリニック)
仙台市内における感染性胃腸炎起因ウイルス同定を目的とし、2011 年 11 月より市内2
医療施設を消化器症状にて受診した小児より、ロタウイルス(RV)、ノロウイルス(NV)およ
びアデノウイルス(HAdV)の検出、遺伝子学的解析を試みた。期間中 2 回の患者数の集積が
確認され、前者(2011 年 12 月)が NV-GII(4: 17 例、7:1 例)、後者(2012 年 3 月)が RV(G1P[8]:8
例、G3P[8]:3 例)陽性患者により構成されていた。HAdV も散発的に検出されたが、呼吸器
親和性の Species B および C も検出された。
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日本小児科学会宮城地方会
事務局代表
笹原 洋二
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