kikuyukaihou~96-1

菊友会報 第 96 号
(8)
維持会費納入のお願い
平成 26 年度は 25 年度に引き
続き赤字決算でしたが、今年度
が赤字になることは是非とも避
けなければなりません。そのた
めには皆様から維持会費を納め
ていただくことが必要です。
今年度の4月から9月までの
6ヶ月間の維持会費納入額は
457 万円と、前年度の 410 万円
に対し 47 万円増加しておりま
すが、赤字決算であった前々年
度とほぼ同額であり、厳しい状
況に変わりはありません。
平成 22 年度から 26 年度まで
の5年間における平均納入者数
は約 2,300 人ですが、年令別の
納入者数を示すと棒グラフのよ
うになっております。最も多い
のが 70 才台、次いで 60 才台で、
合わせると納入者数の過半数を
占めております。三番目が80才
以上の方で、前年度は昭和7年
卒業の中学4回の方の納入もあ
りました。卒業後80年を超えて
も母校を思う気持ちを有難く思
います。
30才未満(高56~中等5)
30才台(高46~高55)
40才台(高36~高45)
50才台(高26~高35)
60才台(高16~高25)
100
200
菊友会報を受け取っている方
のうち維持会費を納入している
方は 15% と低い割合ですが、
特に 30 才未満から 50 才台にか
けての方の割合が低くなってお
ります。子育て、仕事などで何
かとお忙しいとは思いますが、
理事は、総務企画・広報・会計・名
簿の各委員会に属し、それぞれの
業務を行う他、月に1度定例理事
会に出席します。定例理事会は、原
則として毎月第2金曜に開催。担当
理事から各種報告、母校との連携、
次の活動内容などを討議していま
す。菊友会への意見・要望など、遠
慮なく事務局にお寄せください。
●6月度●
5月 28 日菊友会新会長・理事長
等が千代田区役所訪問し関係者
に就任の挨拶。
●7月度●
生徒の保護者への菊友会説明の
機会を年2回で学校側と合意。
27 年度菊友会大会の講演を楫取
能彦氏に、また演劇部招待を決
定。28年度の講演は書道家高木厚
人氏(高 24)に依頼を決定。19 日
九段 PA 懇親会に会長・理事長出
席。持田副理事長が公益社団法人
九段の理事に選任された。
400
500
600
700
800
●郵便振替
※住所 ・ 氏名・電話番号・卒業回・個人コード(会報封筒
の宛先シールに印字されている番号)をお書きいただく
と助かります。払込手数料は菊友会で負担します。
●銀行振込
三菱東京UFJ銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
りそな銀行 神保町支店
九段支店
神保町支店
九段支店
●9月度●
成田初代校長ゆかりの遺品を甥
の故米津千之氏ご遺族より受領。
●10月度●
校歌祭参加者増の一環として会
場のある杉並区在住会員への呼
び掛け。菊友会 HP をリニューア
ル、メンテ体制も一新。
●11月度●
10 月 14 日卒業予定者に菊友会登
録手続きの説明、10 月 31 日 6 年
生保護者に菊友会の説明を実施。
次回クロスカントリー表彰用メ
ダル発注。
12 月に髙野元顧問・岡田顧問を招
へいして勉強会を実施。
菊友会報 95 号のお詫び
P2(誤)角田信一郎
(正)角田真一郎
P6(誤)佐藤良恵
(正)佐藤芳恵
P7(誤)物理の熊谷澄夫先生 (正)社会の熊谷澄夫先生
以上訂正の上お詫び申し上げます。(広報委員会)
普通口座:0691551
普通口座:1453238
普通口座:2111680
普通口座:1413234
※口座名義はすべて菊友会です。恐縮ですが、振込み手数
料をご負担ください。
※今年度維持会費未納の方には、会費納入票を同封致しま
した。納入を是非よろしくお願いします。
※銀行から納入する場合、振込人欄の先頭に個人コードを
入れていただけると幸いです。
人
もなかったので今後もコストを
考慮して廃止と決定した。
第 96 号
中1 ~ 中等 1 回 3,000 円
中等 2~中等 6 回 1,000 円(減額期間)
高11 2016年同期会
日時:11月16日(水)
金融機関に立ち寄った際に振込
1次会 13:00 ~15:30
みをしていただければと思いま
2次会 15:30 ~17:00
す。今まで納入されていない方 場所:アルカディア市ヶ谷
は今年度分からで結構です。多
私学会館
くの方の納入をお願い申し上げ
JR・地下鉄 市ヶ谷下車2分
ます。
8月中旬に案内状を発送しま
(会計委員会 渡辺憲雄・高 19) す。
(幹事長:松木顯一)
九段中等教育学校吹奏楽部
開校10周年記念第8回定期演奏会
●8月度●
会報同封の行事参加はがきにつ 日時:4月2日(土)
13:30 開場 14:00 開演
いて、従来より利用者が少なく 95
号では廃止した結果、大きな影響 場所:国立オリンピック記念
300
(1)
平成 27年度維持会費(平成 27年4 月~平成 28年3 月)
お知らせ
70才台(高6~高15)
80才以上(中3~高5)
0
菊友会報 第 96 号
青少年総合センター大ホール
原稿のお願い
菊 友 会 で は、 会 員 の 皆 様
からの原稿をお待ちしていま
す。字数は 250 字程度、写真
はメールで送る際には 500KB
程度のものをお願いいたしま
す。クラス会、同期会、OB・
OG会またはお知らせなどあり
ましたらお願いいたします。
7 月発行予定の菊友会報 97
号では中等教育学校10周年に
当たることもあり、中等教育
学校卒業の会員からの原稿を
期待しています。
原稿の締め切りは 5 月 17 日
(火)
厳守です。
(広報委員会)
<九段もの知りクイズ その 2 > 答えと解説
Q6 Ⓑ 紳士養成を目的に西洋式の作法教室を設け、紳士とし
ての礼儀作法とエチケットを身につけさせた。
Q7 Ⓐ栄養食の大家佐伯矩博士の指導の下、全職員と生徒に
栄養給食を実施、戦後給食の先駆けとなる。
Q8 Ⓒ 長崎市平和公園にある「平和祈念像」などで知られる文化
勲章受章者の制作。
Q9 Ⓒ 旧校舎講堂に吊されていたが、講堂解体後、修復され
て現校舎玄関ホールの天井に取り付けられた。
Q10Ⓑ 昭和12年開園当時の2代校長により命名された。
尽性園の由来は「易経」説卦伝と「中庸」朱子章句第22
章から引用したもの。
2016年(平成28年)1月1日
発行=菊友会
編集=広報委員会
< 事務局 > 東京都千代田区九段北 2-2-1
千代田区立九段中等教育学校内(〒102-0073)
TEL (03)3263-2448 / FAX (03)3263-1033
Web Site -- http://www.kudan-net.com/
Mail Address -- [email protected]
宮中歌会始の選者は九段卒業生
~ 歌人 今野寿美さん(高 2 3 回 )~
◇歌会始の選者に選ばれる
人々が集まって共通の題で歌を詠み、そ
の歌を披講する会を『歌会』といいます。長
い歴史を持つ宮中の歌会始は明治と戦後の
改革により、世界に類のない国民参加の文
化行事となっています。短歌は日本のあら
ゆる伝統文化の中心をなすものといわれ、
歌会始には日本全国のみならず海外からも
短歌が寄せられ、皇室と国民の心を親しく
結ぶものとなっています。毎年1月中旬に催される歌
会始の選歌を委嘱されている、5人の選者の1人が九
段高校 23 回の今野(三枝)寿美さんです。
◇教頭先生は『アララギ歌人』
今野さんが在学中(昭和43 ~ 46年)は大学紛争の真
っ只中。その煽りを受け高校も大荒に荒れ、バリケー
ド封鎖という事態にもなった時代でした。2週間全校
集会ばかり行われていた時、言いたいことだけを言っ
て講堂から出て行く生徒たちに「もっと話をしようじ
ゃないか」と声をかけながら、追って行く一人の先生が
いました。渡邉弘一郎先生(昭和40~45年九段在職)
で、教頭としていっさいの実務を執られ、通常の授業
では直接生徒を指導することはなく、選択制の特別授
業で教えておられました。渡邉先生の指導を受けた級
友から「教頭先生はアララギの歌人」と聞き、そのこと
が不思議にも強く印象に残り、心に刻まれたと言いま
す。渡邉弘一郎先生は九段高校の教頭先生であると同
時に『清水房雄』という歌人でもあったのです。九段高
校での清水房雄先生の存在が、後に『歌人 今野寿美』
誕生とその活躍に影響を与えます。
◇大学3年で始めた短歌~歌人の道へ
短歌を始めたのは国文学専攻だった大学3年の終わ
今野寿美(こんの すみ)
1952 年東京生まれ。学生時代、日本の古典文学に親し
んだことから短歌の実作を始め、1979 年「午後の章」
50 首により第 25 回角川短歌賞受賞。
1992 年、三枝昂之らと隔月発行の歌誌「りとむ」を創刊、
現在編集人を務める。宮中歌会始選者。日本文藝家協会、
現代歌人協会会員。歌集:『花絆』『世紀末の桃』『若夏
記』『雪占』『さくらのゆゑ』他
歌書:『恋に揺れる野の花々』『24 のキーワードで読む
与謝野晶子』『歌のドルフィン』『歌がたみ』他
りから。お母様からの影響もあり、もともと短歌は好
きだったので独自で短歌を作っていました。大学卒業
後は好きな短歌を続けるため国語の教師をしながら結
社に入り、短歌を作っては新聞に投稿をしていました。
1979年初めて応募した「午後の章」50首で第25回角
川短歌賞を受賞。その後も現代短歌女流賞、葛原妙子
賞、日本歌人クラブ賞を受賞。同時に数多くの歌集、
歌書などを出版。その中には九段高校時代の寒稽古で
の楽しい体験や喜びを詠んだ歌もあります。短歌を作
り続けながら 14 年間の教師生活を経て、歌人として第
一線で活躍されています。そして現在 100 歳でお元気
にご活躍のあの教頭先生、清水房雄先生とはお仕事を
通じて交流されています。
◇言葉の力を信じて~人として歌の言葉で残す
短歌を一度もやめようと思ったことはない、という
今野さんですが、東日本大震災の時は誰もが感じた無
力感の中で悩み、もがきながら歌人としての役割を果
たしていました。たとえ言葉が出なくなっても、歌に
よるかけがえのない言葉を残すことが、生きる力と希
望になるのだと。言葉の持つ力を信じて、歌人 今野寿
美さんの短歌に、今後も大いに期待しています。
(高橋暁子・高 17)
あけましておめでとうございます
学校へお花を寄贈
2016 年度菊友会行事カレンダー
◆毎号、最初の編集会議で紙面構
成、記事内容等の大枠を決めます
が、恒例の内容(年間行事等)以外
に特集記事、タイムリーな記事を
探すのに大抵頭を悩ませます。96
号は、宮中歌会始選者の今野さん
(高 23)、田中氏(高 5)と阿部氏(高
30)は図書紹介風の人物像、戦争混
乱時の先輩塚本氏(中20)のインタ
ビュー、と 4人の卒業生を採りあげ
ました。
◆会費納付状況を視覚に訴えよう
と、過去5年間実績を棒グラフに
しました。70歳代以上の先輩方に
益々敬意を払わざるを得ません。
◆前号からスタートした<九段も
の知りクイズその2>何問できまし
たか?クイズを通して知る母校の
歴史を会員の方々の心に刻んで頂
けたでしょうか?
(横田千明・高19)
4月 14 日(木) 菊友ゴルフ大会:若洲ゴルフリンクス(受付中)
5月 21 日(土) 評議員会:九段中等教育学校
8月 20 日
(土)~ 21 日(日) 至大荘懇親会:至大荘
10 月 6 日(木) 菊友ゴルフ大会:石坂ゴルフ倶楽部
10 月16 日(日) 菊友会大会:ホテルグランドパレス
10 月23 日(日) 第 24 回東京校歌祭:杉並公会堂
11 月 5 日(土) 関西菊友会総会:大阪キャッスルホテル
*高 18 回卒業 50 周年記念同期会
カット: 持田 悟
(高18)
*高 43 回卒業 25 周年記念同期会 開催年です
菊友会から母校への支援活動のひとつと
して、昨年の4月より毎月、校舎玄関の正
面や階段踊り場に生花が飾られています。
菊友会報 第 96 号
(2)
平成27年度菊友会大会 ~世代を超えた交流~
10 月 18 日(日)菊友会最大の年中行事の
菊友会大会がホテルグランドパレス2階ダ
イヤモンドルームにて開催され、千代田区
教育委員会 子ども部 教育担当部長 小川
賢太郎氏、九段中等教育学校坂光司校長他
5人の方々を来賓にお迎えし、なごやかな
雰囲気の中で盛大に行われました。関西菊
友会の湯浅良男幹事長(高 14)が大阪から
参加、菊友会員の恩師として近藤義郎(中
19)、会田睦晃(高 25)、井上昭博(高 32)
の先生方が出席されました。会員の最年長
参加者は飯島喜一郎氏(中 17)、最年少は吉
田直人氏(中等5)でした。楫取理事長の大
河ドラマ「花燃ゆ」にちなんだ講演と演劇部
生徒たちによる熱演が好評を博し、上は 88
歳から下は 13 歳まで 136 人の参加者(内、
演劇部員11人)が91年の歴史を誇る母校の
もと、世代を超えて交流する姿が印象的で
した。
(山﨑 猛・高 20)
於:ホテルグランドパレス
景品ご提供の皆様(敬称略)
高4 大井基臣 高7 桑田芳郎
高7 宮島 徹 高9 岡田 繁
高 13 稲坂良弘 高 13 村井 温
高 15 赤司久雄 高 15 氏家義之
高 17 楫取能彦 高 17 井上良夫
高 17 野本俊輔 高 17 高橋暁子
高 31 福田 隆 高 39 相原 學
公益社団法人九段
※ありがとうございました。
高28 3年7組クラス会
卒業 40 年の節目の年、9月
11 日に新橋で斎藤光司先生を
14人の級友が囲んだ。遠くはカ
ナダからの一時帰国、鎌倉、そ
して信州の山中(斎藤先生)から
と駆け付け、卒業以来の再会も
写真上:赤司会長の挨拶を聴く会員。
卒業回ごとにテーブルを囲み歓談
撮影:原田忠禮
(高21)
写真右:
「確率の行間
(はざま)
-実験的な表現の遊び-」
演劇部の熱演、
終盤の妖怪ダンス
の舞台。
現代の若者の考え方に触
れることができたでしょうか?
撮影:原田忠禮
(高21)
特別講演 楫取能彦氏(高17)
“吉田松陰の義弟にして盟友”
楫取素彦の生涯
は12歳で小田村家の養嗣子になり、小田村伊
之助と改名。藩校明倫館で学び教え、22歳の
時江戸藩邸に勤務し翌年江戸で吉田松陰と出
会います。儒学者である伊之助は斬新的な考
えを持つ兵学者松陰に共感、すぐに意気投合
し、さらに松陰の妹寿との結婚で松陰と強い
絆を持つようになります。
そして松陰の要請で松下村塾を援助し塾
生とも交流します。松下村塾は2年10 ヶ月
の間に久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山
縣有朋など 92 人の弟子を有し、やがてこの
中から明治の指導者を輩出します。大老井
伊直弼の日米修好通商条約締結により老中
暗殺を企て刑死した松陰から、伊之助は松
下村塾を託されます。NHK がほとんど無名
だった素彦と文の存在を知り、類い希な教
育者吉田松陰が一番信頼した人物として、
楫取素彦に焦点を当てドラマ化したのでは
ないかと私は考えています。幕末の政治激
動期に長州藩は攘夷決行により公武合体派
に京都から追放され、禁門の変を起こし文
の夫久坂玄瑞は自刃します。楫取家所蔵の
るいしゅうちょう
「涙袖帖」は久坂玄瑞が生前妻文宛に送った
手紙を再婚後に素彦が巻物に仕立てた物で
撮影:藤代興里
(高18) す。誠実な人柄とおだやかな性格で人格者
先祖が大河ドラマに
平成 27 年の NHK 大河ドラマ「花燃ゆ」の
ヒロイン杉文(のちの楫取美和子)の二度目
の夫である楫取素彦は私の高祖父です。
私は素彦から5代目の玄孫になります。
素彦と美和子はドラマが始まるまではほと
んど無名でした。しかしいきなりドラマに
なったのではなく、数年前から山口県萩・
防府、群馬県前橋で顕彰活動が行われてお
り、記念行事や特別展覧会・記念誌の出版
などもありました。平成 25 年に NHK から
話が舞い込み、ドラマ化が決定。私には先
祖のドラマ化は驚きでしたが、同時に前述
の地方にとっても大事件だったのです。
吉田松陰との強い絆が運命を切り開く
藩医松島家の次男として萩で誕生した素彦
第33回関西菊友会総会
11月7日大阪キャッスルホテルにて35人
の出席、菊友会より赤司会長、副会長、理事
長・元顧問の5人の参加を得て開催。当会
に貢献を頂いた物故者・森大作氏(中 11)
、
鍛治利秀氏
(高 4)
への黙禱に始まり、中村会
長・本部赤司会長の挨拶に続き、講演は堺市
が日本の歴史で重要な位置づけとなってい
る
「百舌鳥・古市古墳群」
を
「世界文化遺産」
登録に向け世界に発信しようとしている取
菊友会報 第 96 号
り組みについて中村千春さん(高 29)のご尽
力で堺市から講師を迎え実現しました。日
本古代独自の古墳群の特徴から「当時の政
治・社会体制が反映されている価値」
を国際
的に認めてもらう努力に興味が深まり、改
めて日本のルーツ関西に住んでいる事を感
じました。第二部懇親会は、唯一の一中、石
田氏(中 19)の発声で始まり、本部副会長、
理事長、遠方からの方の挨拶も多く、各テ
ーブルで活気溢れ盛り上がりました。校歌、
ゆえに藩政府に登用され、倒幕に向けて活
動していた伊之助は幕府からの追求を逃れ
るため、藩命により楫取素彦と改名。長州
藩は薩長同盟を背景に幕府との戦いに勝利
し、慶応3年 10 月将軍徳川慶喜が大政奉還
を表明し新政府が樹立されます。
地域の発展に尽力~世界文化遺産の功労者
明治維新後新政府の参与となり 40 日で
免官、藩政に携わり藩主没後隠棲します。
ごんれい
そして足柄県参事、熊谷県権令、初代群馬
県令となり養蚕、製糸、絹織物などの産業振
興と教育の発展に尽力し、草創期の群馬県
政に大きく貢献「名県令」と称されました。
特に経営難に陥っていた富岡製糸場を閉鎖
せず、継続を中央政府に強く要望し実行し
たことは今日の世界文化遺産登録への功労
者と言えるでしょう。妻寿の死後妹文と再
婚、群馬県令を辞し東京へ移り、元老院議
官になり華族に列し男爵となります。62歳
で貴族院議員に当選し 76 歳まで3期に亘
り当選。この間防府に転居し、美和子と共
に明治天皇第 10 皇女貞宮多喜子内親王の
御養育主任を務めますが、貞宮は3歳で夭
折。素彦は大正元年 84 歳で逝去、美和子は
大正 10 年 79 歳で逝去します。ドラマ化の
お陰で、昨年防府に素彦と美和子の銅像が
建てられました。 (高橋暁子・高 17)
至大荘歌を熱唱の後、野村恒一郎(高 41)
、
米田達郎(高 42)若手の万歳三唱で閉会、二
次会にも多数参加頂き、再会を約束しつつ
散会しました。
(湯浅良男・高 14)
高30 入学40周年記念同期会
高 30 回の同期が全員 55 歳を
迎え、入学から 40 年目となる日
差しの強い夏の日。畑野先生、高
橋先生、岡本先生、増田先生お
よび近藤先生のご臨席の下 124
人の同期が集い旧交を温めまし
た。高橋先生の乾杯のご発声を
あり、あちこちで「変わっていな
いね」
「君も」の応酬。79 歳の斎
藤先生の「誰だっけ」も飲むほど
に酔うほどに「ああ、君は」と酒
精が触媒となり記憶が蘇る。
「君
たちは3年間クラスも担任も同
じだったから特に印象深い」。そ
れぞれの生き様に九段時代の面
影を重ねながら、早逝せし友を
偲び、消息不明の友を憂い、欠
席の友を肴に杯を重ね、皿を平
らげ楽しい「時空の旅」を過ごし
た。10年振りの同期会開催を幹
事に託し、再会と各自の健康を
期して散会した。(大塚智彦)
合図に高校時代に戻り、思い出
話に花を咲かせると同時に、新
たに SNS を通じ親しくなった同
期との出会いを楽しみました。
2次会にはさらに16人が参加。
次回還暦同期会での再会を約し
別れを惜しみながらの散会とな
りました。
(江口智子)
森大作氏(中 11)が平成 27 年
4月1日 93 歳にて天寿を全う
された旨ご家族から連絡があり
ました。森氏は昭和 54 年から
58 年まで第 11 代菊友会会長と
して会の発展にご尽力を賜りま
した。一中時代は謡曲部。東大
法学部に進学後も努力し、幸流
小鼓の教授にまで達しました。
森氏は篆書の大家で、日本はも
とより、台湾・中国でも著名な
書道家で、本紙「菊友會報」の書
は氏の筆。また母校メモリアル
室には氏の寄毫した一中の校歌
が飾られています(写真)。会長
時代には、今も受け継がれてい
る菊友会至大荘懇親会を発足さ
せ、最晩年まで菊友会大会に足
を運ばれました。心からご冥福
をお祈りします。
(広報委員会編)
高42 卒業25周年記念同期会
10 月3日、飯田橋ホテルメト
ロポリタンエドモントにて、卒
業25周年の同期会を行いました。
先生方や2次会からの参加者
を含めると約200人が集まり、
大盛会となりました。
また、学校、菊友会のご協力
により、母校見学会も同時開催
でき、参加メンバーからは大変
好評でした。
5年後の 30 周年の同期会で
は、各クラス 30 人平均の 240 人
を目標にしています。
(高橋洋平)
高7 故井深泰夫さんを偲ぶ会
九段高7回のリーダーで菊友
会にも多大の功績があった井深
泰夫さんが 6 月に亡くなりまし
た。
高7回の7
月18日の七九
会は「故井深
泰夫さんを偲
ぶ会」として
集いました。
坂口(向山)先
生や遠く福島から駆けつけた高
橋君など加え 38 人が参加して
井深さんの生前の思い出を語り
ながら心からご冥福をお祈りし
ました。
(宮島 徹)
逝去
訃報 元菊友会会長
森 大作氏(中11)
会長当時の森大作氏
メモリアル室にある校歌の額
(7)
中8
中9
中9
中9
中10
中11
中13
中13
中13
中14
中14
中15
中15
中15
中16
中16
中16
中17
中17
中17
中17
中18
中18
中18
中18
中18
渡部
板井
市岡
武荒
小川
小関
杉浦
村瀬
山田
安藤
成島
兼田
須山
山口
加藤
坂本
松浦
斎藤
新橋
瀬崎
村田
伊藤
川本
手島
柳田
横山
謹んでご冥福をお祈り申しあげます
前号以降にご逝去が判明した方々です(敬称略)
省三
四郎
和夫
源次
一
文彦
重明
坦二
伸
昌尚
正一
武彦
正道
愛二
和夫
滋
孝尚
進
照也
信夫
玲
昭典
三代志
昌三
昌彦
元昭
中19
中19
中19
中20
高1
高2
高2
高2
高2
高2
高2
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高4
高4
高4
高5
高6
中川
古谷
村山
倉重
西原
出光
紀藤
宝田
塚本
林
深澤
浅山
今松
大雲
春谷
杉山
關谷
田戸
野溝
星野
松島
大塚
栗原
寶田
川口
朝日
芳一
明
靖尚
有
良治
謙介
幸雄
貢
泰
廣
敏行
登喜雄
光一郎
圭介
佞宏
雄策
侑次
啓司
忠士
正雄
道雄
信昭
茂
岳
悦男
壯治
高7
高7
高8
高9
高9
高9
高9
高9
高10
高10
高10
高13
高14
高18
高18
高19
高23
高23
高26
高27
高27
高27
高27
高28
高36
井深
杉澤
福田
衣笠
小暮
四分一
渋谷
藤川
石島
岡部
西井
関塚
岡谷
溝口
山下
木内
赤沼
高橋
坂巻
小澤
高橋
藤田
本橋
小林
渥実
泰夫
一郎
征四郎
啓司
穆
新平
京子
隆
和宣
忠侯
國雄
正雄
規子
洋子
悦子
良一
良博
健司
正秀
稔
一博
義文
明彦
さと江
良和
菊友会報 第 96 号
(6)
投稿ページ~同期会・クラス会・OB/OG会など
中17 15D会
10月16日渋谷の土佐料理「ね
ぼけ」に 6 人が集まった。
87~88 歳の爺さんたちにし
ては口の減らない 3 時間を過ご
し、今年の再会を約して別れ
た。
(岡田民雄)
写真:前列 茂木、
井上、
井出
後列 小泉、
阿部、
岡田
中20 18D会
(毎年6月第三金曜日)と決めて
新宿「さがみ」で実施。このと あります。
ころ毎年5・6人の参加。85 才
卒寿まで幹事を受けました。
は限界かも?それでも今年も
(佐藤玄祥)
高4 第62回至高会
“記録的豪雨”の明けた9月11
日、いつものホテルグランドパ
レスに、31 人が集まった。男性
の全員が平均寿命を超え、体調
理由の欠席も増えてきたが、共
学初年度の「貴重な 12 人」中2
人の女性会員を含めて、元気な
顔が集った。会を重ねて62回と
なった昨年も、菊友会から楫取
理事長がお祝いを持って駆けつ
けてくださり、一同大いに盛り
あがった。ただ残念なのは、
菊友会会長として活躍した
鍛治君が逝去され、顔が見え
ないことだった。今年も9月
第2金曜日、9月9日の同じ
会場を予約済みである。
(長谷川明)
高10 同期会
昭和 33 年卒、高 10 回の同期
会が 10 月3日、神田神保町の
ダイニング・カフェ「エスペリ
ア」で開かれ、80 人が参加した。
この同期会は卒業 30 周年の
1988 年8月に第 1 回があり、そ
の後5年おきに2回、3年おき
に2回、2年おきに4回続き、
2012 年の9回目からは毎年開
催になった。今回は 12 回目、よ
く続いたものだと思う。
会費は 5000 円、年金暮
らしにはありがたい。
「同期会 扉開けたら
敬老会」といえなくも
ない喜寿寸前のわれわ
れ。病気の話で盛り上が
ったのは最初だけで、談笑の輪
があちこちで広がり、二次会や
三次会まで笑いが絶えず、中に
は四次会組もいたというから呆
れてしまう。
最近の男性の平均寿命は 80
歳を超えたが、75 歳の男性の平
均余命はあと11年ある。先は意
外に長い。せめて美味いものを
食い、美味い酒を飲み、笑って
過ごしたい。
( 岡田 肇)
高26 同期会
高26回もアラ還世代となり、
6 年ぶりの同期会を開催しまし
た。会場は 6 組の大平雅幸君が
役員を勤める小田急ホテルセン
チュリーサザンタワーです。参
加者は幹事の予想を大きく超え
る 111 人、5 人の懐かしい先生
方と菊友会の楫取能彦理事長も
お越しくださり大盛況となりま
した。開始から10分もしないう
ちに “あの時代” にタイムスリッ
プ、皆、高校生の顔 !? に戻って
しまうのが不思議です。賑やか
な語らいのなか大いに盛り上が
り、気がつけば二次会もそろそ
ろ…というお時間です。名残を
惜しみつつ “生徒達” は “大人の
顔” に戻らないままお開きとな
りました。
(薄根義信)
高2(中21)
同期会
10 月 13 日(火)、メトロポリ
タン エドモントで 23 人出席で
開催。開会に先立ち学校見学会
を行い 11 人が小杉副校長に校
内を案内頂き、成田千里校長の
胸像を見て、旧校舎を偲びまし
た。同期会は加藤君の司会で鈴
木(成)君の開会の挨拶、菊友会
持田理事の来賓挨拶、はるばる
タイから駆け付けた市川君の乾
菊友会報 第 96 号
お詫び:投稿文書は一部短縮
編集させていただきました。
杯で卒業65周年同期会を開会。
しばし懇談。小森君のピアノ
伴奏で校歌を全員で斉唱。今年
の 10 月 11 日の再会を約して散
会しました。
(一色昭吾)
高15 3年4組クラス会
9月 12 日(土)の正午から新
橋の第一ホテル東京で9人が参
加し楽しい時間を過ごしました。
参加者は大野豊、小川修司、
川 船 信 之、 佐 野 秀 光、 高 橋 義
幸、星野矩之、山田清三、斉藤
次のクラス会は今年の3月
聖子、四ッ倉緑の皆さん。飲み
足りない、話し足りない男性が 13日(日)です。クラスの皆さん
二次会・三次会に流れたのは当 どうぞご予定ください。
(山田清三)
然でした。
高27 卒業40周年同期会
高27回(昭和50年)の卒業40
周年同期会の幕が開いた。10月
17 日、会場は 35 周年と同じ御
茶ノ水のホテルジュラク。
会場は110人を超す来場者で
開会前から超にぎやか。亡くな
った恩師と仲間に黙とうをささ
げた後、中井代表幹事から開会
の挨拶。菊友会の山崎理事から
もお言葉を。乾杯の音頭は篠原
幹事。テーブルごとに自主乾杯
が始まってしまっていたけど。
宴もたけなわ、ご来賓の太田、
村木、増田、片瓜各先生から一
言いただく。
記念写真の撮影を済ませ恒例
の校歌斉唱。「波堂々と~」と至
大荘歌も。話は尽きず笑いも絶
えないが、そろそろお開きの時
刻。坂本幹事が景気よく三本締
め。二次会は近隣のバー OAKS。
8 割以上がそのまま参加。
(伊藤直司)
2015年度一排会総会
2015 年度一排会(男子・女子
バレー部 OB・OG 会)総会が 7 月
19 日に開催されました。例年
通り、昼の部は母校の体育館で
OB 戦、夜の部はグランド
ヒル市ヶ谷にて総会、そし
て懇親会。高9回卒業の大
先輩から、中等新卒まで幅
広い世代が一堂に会し、延
べ 100 人を越える盛会で
した。会員の皆様多数にご
協力をいただき、恒例の現役部
員への援助金も無事贈呈するこ
とができました。この場をお借
りして会員の皆様に御礼申し上
げます。
(久須美雅昭・高 22)
(3)
第60回菊友ゴルフ大会開催
平成 27 年度至大荘懇親会
10 月8日(木)秋晴れの絶好のゴルフ日
和の中、埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部におい
て、恒例の菊友ゴルフ秋の大会が開催され
ました。参加会員は 32 人(うち女性会員8
人)で高3から高 34 まで幅広い年齢層の皆
さんが和気あいあい、楽しくプレーし、終
了後はコンペルームでの表彰式でもろもろ
の話が尽きませんでした。優勝は中村宏氏
(高 12)、準優勝中川繁氏(高3)、第三位
岩田有氏(高9)、ベスグロ井上良夫氏(高
17)、女性最高賞小林紀子さん(高 34)とな
りました。
初めて参加した至大荘懇親会
懐かしい至大荘と守谷の
海。早く行きたいというわく
わく感と、殆どの方が初対面
という不安な気持ちで東京駅
を出発しました。不安はあの
頃の懐かしい景色とともに払
拭されました。ただ、静かな
撮影:原田忠禮
(高21)
海という印象の強かった守谷の海は、太平
洋を通過している大型台風の影響で、大き 至大荘懇親会プレゴルフ大会
な波が押し寄せ、残念ながら遊泳禁止とな
例年通り、勝浦東急 G.C で台風の影響と
っていました。養氣閣での夕食、懇親会で 蒸し暑さの中 20 人が楽しくプレーをしま
は、先輩方とのおしゃべりとビンゴゲーム した。優勝は魚住照代さん(高 28)、準優勝
を楽しみ、ウクレレの演奏に合わせてのフ は赤司久雄氏(高15)。第3位は青木俊行氏
ラダンスの仲間に加えていただき、レイと (高26)。栄えあるベスグロはシニアベスグ
衣装を身につけ、楽しく踊りました。翌日 ロを含めて赤司氏。至大荘に入荘後に嶽え
は、日本 3 大朝市の一つである勝浦の朝市 い寮での表彰式をなごやかに行い、引き続
を見学し、お昼はバーベキューと楽しい2 き始まる養氣閣での懇親会へと移動しまし
日間でした。理事の方々の細かい心遣い、 た。
(原田忠禮・高 21)
そして温かい雰囲気で仲間入りさせてくだ
さった同窓会の方々。ありがとうございま
した。今年も是非参加をしようと心に決め
至大荘を後にしました。
(山口恵子・高 21)
次回春のゴルフ大会は4月 14 日(木)
若洲ゴルフリンクスにて開催予定です。多
くの会員の皆様の参加をお待ちしておりま
す。
(前田敏行・高 18)
復活第8回マスコミ菊友会
6 月 10 日、第 8 回復活マスコミ菊友会は、
初めての会場 LEVEL XXI 東京会館で開催
され、53 人の参加で盛況のうちに終わりま
した。最年長は、「黒猫のタンゴ」作曲家の
小森昭宏氏(高2)、最年少は記録更新の駒
澤大学 2 年生吉田直人氏(中等5)。元NH
K解説主幹の齋藤宏保氏(高 17)、時事通信
社の青木秀信氏
(高61)
などが初めて参加。
一昨年に引き続き いまみちともたか氏(高
30)や富永美樹さん(高41)などにも参加い
ただきホットな会となりました。今回参加
できなかった方も今年は是非参加をお願い
します。facebookで「マスコミ菊友会」のグ
ループも立ち上げています。
(宮下英一・高 31)
第23回東京校歌祭
杉並公会堂
晴天の 11 月3日(祝)杉並公会堂には開
場時刻の 12 時になると参加者が続々と集
まってきました。どの方も若々しい笑顔。
久しぶりに出会う同窓生との楽しそうな会
話がホールいっぱいに広がり、一瞬にして
活気に満ちた会場になりました。特別参加
の4大学と 16 校の都立高校 OB が音響効果
の素晴らしい大ホールに歌声を響かせまし
た。わが九段は、最後の出演。参加者は、
61 人と決して多くはありませんが、現役吹
奏楽部の演奏、髙橋省司先生の指揮で『校
撮影:原田忠禮
(高21)
歌』
『至大荘歌』
『至大荘と共に』の 3 曲を高
らかに歌い上げました。校歌はもちろんで
すが、他の 2 曲からは、九段生に脈々と受
け継がれてきた歴史と伝統の素晴らしさを
改めて感じさせられました。
各高校とも年々参加者が高齢化していま
すが、皆さんの母校への熱い想いの込めら
れた歌声が印象的でした。今年は 10 月 23
日(日)に同じ会場で開催されます。多くの
方々のご参加を心待ちにしております。
(村上恭子・高 21)
撮影:原田忠禮
(高21)
<九段もの知りクイズ その2>
母校 91 年の歴史にちなんだクイズです。
クイズ形式で母校の偉大な歴史を知りま
しょう。さて正解は?
Q6 男女別学の時代に市立一中で、 男子
校として敢えて取り入れた特別授業
は何?
Ⓐ 茶道 Ⓑ 作法 Ⓒ 料理
Q7 創立時から初代成田千里校長が全国
に先駆けて導入し、 戦後文部省が取り
入れたものはどれ?
Ⓐ 全校給食 Ⓑ 全校体操 Ⓒ 英会話
Q8 昔は旧校舎の玄関ホールに、 現在は
九段校舎の中庭に設置されている、 成
田初代校長胸像の作者はだれ?
Ⓐ 高村光太郎 Ⓑ 朝倉文夫
Ⓒ 北村西望
Q9 市立一中から引き継がれ、 現在も九
段校舎に遺っている九段遺産はどれ?
Ⓐ ブルツナーピアノ
Ⓑ 地震計
Ⓒ シャンデリア
Q10 「尽性園」 の命名者はだれ?
Ⓐ 成田千里初代校長
Ⓑ 四宮茂2代校長
Ⓒ 市立一中父兄会
(答えは8ページに)
菊友会報 第 96 号
(4)
“伝統継承HR” 昨年も九段の心を伝えました
☆戦争混乱時の母校生活 ~ 塚本正人氏(中 20)☆
“終戦前後の九段での6年間で鍛えられ
た心身は卒業後の会社勤めのどんな逆境を
も跳ね返す力となった” と大先輩は語りま
した。やっと秋になった10月に広報委員は
塚本氏(中 20)からお話を伺う機会を得ま
した。塚本氏は昭和18年4月に第一東京市
立中学に入学し、その7月には東京が都政
を布くと共に、都立九段中学に校名が変わ
り、卒業時には新制の都立高等学校となっ
た経験を持つおひとりです。
『入学した年は、戦争の影響もほとんど
なく、第二代四宮茂校長の率先垂範につい
て行くのがやっとでした。夏冬の至大荘合
宿では守谷の浜での素っ裸での寒中水泳、
騎馬戦、マラソンそして教師の指導のもと
での自習時間、時には息抜きとしての怪談
や真っ先に指名された試胆会等もありまし
た。2年の1学期までは学校も機能し、夏
には尽性園に宿泊しての松根油の採集や農
作業があり、その折、尽性園脇の河原に双
発の戦闘機が不時着したときにはみんなで
救助に行きました。戦況が厳しさを増した
昭和 19 年 12 月からは2年生全員、3年生
以上の一部の生徒は学徒動員令により東京
中央郵便局に出勤することになり、30 人
位ずつが各課に配属され、私も書留係とな
って使命感を持って勤務しました。暮れか
ら翌年の3月、5月の東京大空襲の猛烈な
焼夷弾攻撃やその後の機銃掃射の中、奇跡
的に生き延びてきました。戦後動員解除後
は自分の家もなく、必死の生活でまだまだ
混乱も収まらず、敗戦の気落ち、デノミ、
新学校制度など激しい変化の中で動揺しつ
つも学校生活に何とか戻ることが出来まし
た。卒業後の大学進学、就職、社会生活も
苦労の連続でしたが、それを乗り越えられ
たのも、当時の先生方の持てる力全てを生
徒に教え込もうという気概のお蔭と、心か
ら感謝しています。』
85 歳とは思えぬ張りのある声でお話を
され、毎年継続のクラス会の便りと共に仲
間と収集・作成した当時の資料を菊友会に
寄贈して戴きました。
(原田忠禮・高 21)
「不可能を可能に」 田中徹二(高5)著
「不可能を可能に」(岩波新書)が、このほ
ど刊行された。田中徹二氏は九段から早大
理工学部に進学したものの、在学中に失明
幅に向上し太陽系外惑星はおよそ 2 千個近
くが見つかっている。本書は、そんな惑星
に果たして・・・、地球外に生物は果たし
て・・・等の疑問に丁寧な説明と解説をし
ている。こんな面白い本は初めてである。
是非一読をお薦めする。(久光章)』
本書奥付で、「2003 年に ALS(筋萎縮性
側索硬化症)を発症。3年の月日を経て書き
上げられた」と添えられている。また、本書
編集発行には、鈴木洋嗣氏(高 30)が携わっ
ていることを書き添える。
(横田千明・高 19)
したため文学部英文科に転じ、卒論を点字
で仕上げた勉強家。以後 “点字の世界” を中
心に活躍、今も現役の日本点字図書館理事
長である。本書がカバーしている範囲は、
駅のホームからの転落防止柵の普及策とい
った国内問題から、ネパールでの点字教科
書制作など国際協力の分野まで幅広い。し
かも中身が濃く、かつ感動的。「気付いてい
なかったことに気付かされる本」の典型と
いえる。ぜひご一読の程を!なお、同君は
2007 年度の NHK 放送文化賞に続き、2015
年には点字毎日文化賞も受賞している。
(和賀井義之・高5)
6月 24 日、1年生を対象に伝統継承 HR
を実施。菊友会理事が2人1組になり、各
クラスで給食を皆と楽しく食べた後、スラ
イドを使って、校名の変遷、初代成田校長
の思い入れ、校歌にまつわるエピソード、
種々の行事等を話しました。特に至大荘と
クロカンに質問が集中!少しでも不安が除
当時の
東京中央郵便局
の通門章
中20 クラス会
6月 24 日(水)開催。私達は昭和 18 年入
学、24 年高校を卒業なので今年 85 才、7
人集まるのがやっとでした。会場は沼袋駅
近くのミニ・ホール<サロン平和の森>。
メンバーの一人、堀内環氏は東京芸大出身
の現在も現役プロ歌手、彼の熱の入った歌
唱指導と指揮、同じく東京芸大出身のプロ・
ピアニストである竹尾聆子さん(竹尾新吾
氏夫人)の力強い伴奏で、万感をこめて校
歌と至大荘歌を歌いました。その後<仰げ
ば尊し>を歌って、我々を教え、鍛えて下
さった素晴らしい恩師の方がたを偲びまし
た。
(塚本正人)
菊友会員から推薦する2冊
「生命の星の条件を探る」 阿部豊(高30)著
阿部豊氏が書いた<地球以外のどこかに >
で始まる本が話題になっている。東京大
学理学系准教授の彼が表した「生命の星の
条件を探る」昨年 8 月文藝春秋社刊。税込
1,512 円。著者と親しい天文部同期の久光
章氏(高 30)から小文が寄せられた。
『彼とは高校時代天文部で3年間一緒だ
った。口径 15cm 反射望遠鏡で木星を観測
し、大赤斑やフェストーン等のスケッチを
した。それは他の部員よりずっと精度の高
い観測記録だった。厳冬期に凍えた鉛筆を
動かした記録で、今も大切に保存してあ
る。そんな懐かしい高校時代を思い出す。
卒業後、彼は地球物理学の道に進み、1986
年「大気と海の形成」に関わる論文(共著)
が初めて英科学誌ネイチャーに掲載され、
その後も彼の数々の論文は世界の惑星科学
の最前線を走り続けている・・・。最近の
大型望遠鏡や探査機の進歩で観測精度は大
(5)
昨年も中等の生徒が活躍しています
《法人九段だより》
=尽性園にギャラリー開設=
法人九段事務局は、尽性園 1 階フロアに
小規模な写真ギャラリーを設けた。昭和12
年開園時から現在までの写真 10 枚をパネ
ルにし展示している。戦前軍が撮ったもの、
終戦直後の米軍による航空写真、最新は災
害時緊急ヘリポート用として自衛隊が撮っ
たもの等、80 年の変遷が空から読み取れ興
味深いものとなっている。是非一度足を運
んでご覧ください。 (横田千明・高 19)
寄贈図書紹介
-母校にあなたの著作品を!!-
礒野衛孝(高3)著
「鎌倉漫歩詩草」
自費出版
撮影:横田千明
(高19)
井上輝子(高 12)著
「田中寿美子の足跡」
女性会議 ¥1,500 +税
今野寿美(高 23)著
「恋に揺れる野の花々」他3冊
永岡書店 ¥1,068 +税
文・長繁樹(高 28)
主編・甲斐勝二(高 28)
「光と水と空」他1冊
海鳥社 絶版
土屋輝昌(高 31)著
「大都会で最期の日々を送るには」
東海教育研究所 ¥1,700+税
高19 第41回トーク会ゴルフコンペ
10 月 16 日、高 19 ゴルフ会が富士小山
CC で開催されました。今回は6組 22 人、
女性は 6 人が参加、心配された天気も曇り
から午後は青空も見え快適なコンディショ
ンの中で、トップしたりダフッたり OB し
たりナイスショットしたりと楽しい時間を
みんなで過ごすことができました。表彰式
は宿泊先のホテルで行われ、懐かしい高校
時代にタイムスリップすることができまし
た。
(勝田清一)
九段高柔道部還暦OB会 11月21日(土)開催。平成27年に亡くな
った四分一新平氏(高9)と関塚正雄氏(高
13)のご冥福を祈念しての黙祷で始まり、
新参加の奥西孝治・船津雅幸両君(高 25)
の挨拶で開宴し、最長老の浅田光氏・中村
晃氏(高7)の挨拶で終宴しました。次回は
平成 28 年 11 月 19 日(土)開催です。高 26
(昭 49 年卒)の参加をお待ちしています。
(髙井信義・高 13)
一游会(水泳部OB会)
10 月4日(日)、母校のプールで水泳部伝
統のOB戦を実施。かつては対抗戦でした
が今では記録会。古稀の高16から中等1年
生部員まで、一緒になってレースに熱中。
「水球ボールリレー」など公式戦には無い種
目もあり、子供連れもいて、和気あいあい。
閉会後、レース参加者に記録証が渡され、
その後は飯田橋で懇親会。一游会は今年で
創設 86 年。会誌「一游」の発行、至大荘、現
役への支援、水泳大会への参加など盛んに
活動しています。 (高木昭美・高 24)
高13 遊九会 観光&ゴルフコンペ
恒例の春の一泊ゴルフは5月 17~18 日
房州 CC に7人が参加して開催。初日昼、金
谷に集合し新鮮な魚貝を食べたあとは地元
館山在住の小嶋夫妻に案内されて鋸山・千
枚田・白い牛などを見てから小嶋邸と白浜
に転居した石田邸に立ち寄った。房総半島
最南端から紺碧の海、白亜の野島崎灯台を
眺めながら潮騒に耳を傾けながら海鮮三昧
で至福な時間を楽しみながらの前夜祭は夜
中まで続いた。天気が心配だったコンペは
好転に恵まれ新緑・お花畑に目もくれずに
ホームコースの小嶋選手は3大会連続ベス
グロ優勝を記録した。
(馬渕義彦)
けたらと誠心誠意お答えしました。90 年
の長きに亘る歴史に多くの驚きの声が上が
り、また水褌の締め方に水泳部男子が進ん
でモデルになってくれた事もあり、場は大
いに盛り上がりました。後輩達と接するこ
とが出来た貴重なこの機会を、この上ない
喜びと感じました。
(長門由美子・高 25)
山岳部OB 高16から高28の集い
九段讃岳会は、創部以来継続的に活動。
その中で今春、OBが死蔵していた1965年
~ 1975 年当時の合宿等を記録した貴重な
映像等(200 余点 ) が見つかり、菊友会の資
料映像を加え、映像記録としてデジタル化
し編集。完成にあわせ、5 月 16 日に斉藤先
生や当時の関係OBに集合してもらい、行
きつけの沖縄料理「島」で、試写会を開催。
定員 12 人の部屋に 17 人が入り、天幕の中
で映像を見ているような雰囲気で、当時を
思い出しながら、楽しく記憶に残る一夜を
過ごしました。
(藤村恭司・高 24)
11 月3日、第 36 回全国年齢別水泳大会
兼第 31 回東京年齢別水泳大会に一游会と
して参加。酒井憲太郎氏(高17)を筆頭に12
人で挑み、数多くの賞状を獲得。一游会の
旗も初披露、黒地に一游会でスタート地点
からもハッキリ見えました。
(南川卓也・高 44)
渡辺篤先生の還暦を祝う会
2015 年 6 月 27 日、学士会館にて「渡辺篤
先生(高 25)の還暦を祝う会」を開催。
九段在職 11 年女バス OG117 人を誇る先
生ですが、その変わらぬスリムな姿に集ま
った40人ほどは大いに驚かされました。高
30 ~ 41 回まで幅広く集まった私たち、心
は高校時代にタイムスリップ「厳しかった」
「憧れの人だった」等々あちこちで思い出話
の花が咲きました。奥様からの「可愛らしか
った子供時代のエピソード」には笑顔で、先
生のご挨拶には高校時代と同様の真剣さ?
で聞き入り、とても和やかな会となりまし
た。
(北條悠子・高 37)
菊友会報 第 96 号
(4)
“伝統継承HR” 昨年も九段の心を伝えました
☆戦争混乱時の母校生活 ~ 塚本正人氏(中 20)☆
“終戦前後の九段での6年間で鍛えられ
た心身は卒業後の会社勤めのどんな逆境を
も跳ね返す力となった” と大先輩は語りま
した。やっと秋になった10月に広報委員は
塚本氏(中 20)からお話を伺う機会を得ま
した。塚本氏は昭和18年4月に第一東京市
立中学に入学し、その7月には東京が都政
を布くと共に、都立九段中学に校名が変わ
り、卒業時には新制の都立高等学校となっ
た経験を持つおひとりです。
『入学した年は、戦争の影響もほとんど
なく、第二代四宮茂校長の率先垂範につい
て行くのがやっとでした。夏冬の至大荘合
宿では守谷の浜での素っ裸での寒中水泳、
騎馬戦、マラソンそして教師の指導のもと
での自習時間、時には息抜きとしての怪談
や真っ先に指名された試胆会等もありまし
た。2年の1学期までは学校も機能し、夏
には尽性園に宿泊しての松根油の採集や農
作業があり、その折、尽性園脇の河原に双
発の戦闘機が不時着したときにはみんなで
救助に行きました。戦況が厳しさを増した
昭和 19 年 12 月からは2年生全員、3年生
以上の一部の生徒は学徒動員令により東京
中央郵便局に出勤することになり、30 人
位ずつが各課に配属され、私も書留係とな
って使命感を持って勤務しました。暮れか
ら翌年の3月、5月の東京大空襲の猛烈な
焼夷弾攻撃やその後の機銃掃射の中、奇跡
的に生き延びてきました。戦後動員解除後
は自分の家もなく、必死の生活でまだまだ
混乱も収まらず、敗戦の気落ち、デノミ、
新学校制度など激しい変化の中で動揺しつ
つも学校生活に何とか戻ることが出来まし
た。卒業後の大学進学、就職、社会生活も
苦労の連続でしたが、それを乗り越えられ
たのも、当時の先生方の持てる力全てを生
徒に教え込もうという気概のお蔭と、心か
ら感謝しています。』
85 歳とは思えぬ張りのある声でお話を
され、毎年継続のクラス会の便りと共に仲
間と収集・作成した当時の資料を菊友会に
寄贈して戴きました。
(原田忠禮・高 21)
「不可能を可能に」 田中徹二(高5)著
「不可能を可能に」(岩波新書)が、このほ
ど刊行された。田中徹二氏は九段から早大
理工学部に進学したものの、在学中に失明
幅に向上し太陽系外惑星はおよそ 2 千個近
くが見つかっている。本書は、そんな惑星
に果たして・・・、地球外に生物は果たし
て・・・等の疑問に丁寧な説明と解説をし
ている。こんな面白い本は初めてである。
是非一読をお薦めする。(久光章)』
本書奥付で、「2003 年に ALS(筋萎縮性
側索硬化症)を発症。3年の月日を経て書き
上げられた」と添えられている。また、本書
編集発行には、鈴木洋嗣氏(高 30)が携わっ
ていることを書き添える。
(横田千明・高 19)
したため文学部英文科に転じ、卒論を点字
で仕上げた勉強家。以後 “点字の世界” を中
心に活躍、今も現役の日本点字図書館理事
長である。本書がカバーしている範囲は、
駅のホームからの転落防止柵の普及策とい
った国内問題から、ネパールでの点字教科
書制作など国際協力の分野まで幅広い。し
かも中身が濃く、かつ感動的。「気付いてい
なかったことに気付かされる本」の典型と
いえる。ぜひご一読の程を!なお、同君は
2007 年度の NHK 放送文化賞に続き、2015
年には点字毎日文化賞も受賞している。
(和賀井義之・高5)
6月 24 日、1年生を対象に伝統継承 HR
を実施。菊友会理事が2人1組になり、各
クラスで給食を皆と楽しく食べた後、スラ
イドを使って、校名の変遷、初代成田校長
の思い入れ、校歌にまつわるエピソード、
種々の行事等を話しました。特に至大荘と
クロカンに質問が集中!少しでも不安が除
当時の
東京中央郵便局
の通門章
中20 クラス会
6月 24 日(水)開催。私達は昭和 18 年入
学、24 年高校を卒業なので今年 85 才、7
人集まるのがやっとでした。会場は沼袋駅
近くのミニ・ホール<サロン平和の森>。
メンバーの一人、堀内環氏は東京芸大出身
の現在も現役プロ歌手、彼の熱の入った歌
唱指導と指揮、同じく東京芸大出身のプロ・
ピアニストである竹尾聆子さん(竹尾新吾
氏夫人)の力強い伴奏で、万感をこめて校
歌と至大荘歌を歌いました。その後<仰げ
ば尊し>を歌って、我々を教え、鍛えて下
さった素晴らしい恩師の方がたを偲びまし
た。
(塚本正人)
菊友会員から推薦する2冊
「生命の星の条件を探る」 阿部豊(高30)著
阿部豊氏が書いた<地球以外のどこかに >
で始まる本が話題になっている。東京大
学理学系准教授の彼が表した「生命の星の
条件を探る」昨年 8 月文藝春秋社刊。税込
1,512 円。著者と親しい天文部同期の久光
章氏(高 30)から小文が寄せられた。
『彼とは高校時代天文部で3年間一緒だ
った。口径 15cm 反射望遠鏡で木星を観測
し、大赤斑やフェストーン等のスケッチを
した。それは他の部員よりずっと精度の高
い観測記録だった。厳冬期に凍えた鉛筆を
動かした記録で、今も大切に保存してあ
る。そんな懐かしい高校時代を思い出す。
卒業後、彼は地球物理学の道に進み、1986
年「大気と海の形成」に関わる論文(共著)
が初めて英科学誌ネイチャーに掲載され、
その後も彼の数々の論文は世界の惑星科学
の最前線を走り続けている・・・。最近の
大型望遠鏡や探査機の進歩で観測精度は大
(5)
昨年も中等の生徒が活躍しています
《法人九段だより》
=尽性園にギャラリー開設=
法人九段事務局は、尽性園 1 階フロアに
小規模な写真ギャラリーを設けた。昭和12
年開園時から現在までの写真 10 枚をパネ
ルにし展示している。戦前軍が撮ったもの、
終戦直後の米軍による航空写真、最新は災
害時緊急ヘリポート用として自衛隊が撮っ
たもの等、80 年の変遷が空から読み取れ興
味深いものとなっている。是非一度足を運
んでご覧ください。 (横田千明・高 19)
寄贈図書紹介
-母校にあなたの著作品を!!-
礒野衛孝(高3)著
「鎌倉漫歩詩草」
自費出版
撮影:横田千明
(高19)
井上輝子(高 12)著
「田中寿美子の足跡」
女性会議 ¥1,500 +税
今野寿美(高 23)著
「恋に揺れる野の花々」他3冊
永岡書店 ¥1,068 +税
文・長繁樹(高 28)
主編・甲斐勝二(高 28)
「光と水と空」他1冊
海鳥社 絶版
土屋輝昌(高 31)著
「大都会で最期の日々を送るには」
東海教育研究所 ¥1,700+税
高19 第41回トーク会ゴルフコンペ
10 月 16 日、高 19 ゴルフ会が富士小山
CC で開催されました。今回は6組 22 人、
女性は 6 人が参加、心配された天気も曇り
から午後は青空も見え快適なコンディショ
ンの中で、トップしたりダフッたり OB し
たりナイスショットしたりと楽しい時間を
みんなで過ごすことができました。表彰式
は宿泊先のホテルで行われ、懐かしい高校
時代にタイムスリップすることができまし
た。
(勝田清一)
九段高柔道部還暦OB会 11月21日(土)開催。平成27年に亡くな
った四分一新平氏(高9)と関塚正雄氏(高
13)のご冥福を祈念しての黙祷で始まり、
新参加の奥西孝治・船津雅幸両君(高 25)
の挨拶で開宴し、最長老の浅田光氏・中村
晃氏(高7)の挨拶で終宴しました。次回は
平成 28 年 11 月 19 日(土)開催です。高 26
(昭 49 年卒)の参加をお待ちしています。
(髙井信義・高 13)
一游会(水泳部OB会)
10 月4日(日)、母校のプールで水泳部伝
統のOB戦を実施。かつては対抗戦でした
が今では記録会。古稀の高16から中等1年
生部員まで、一緒になってレースに熱中。
「水球ボールリレー」など公式戦には無い種
目もあり、子供連れもいて、和気あいあい。
閉会後、レース参加者に記録証が渡され、
その後は飯田橋で懇親会。一游会は今年で
創設 86 年。会誌「一游」の発行、至大荘、現
役への支援、水泳大会への参加など盛んに
活動しています。 (高木昭美・高 24)
高13 遊九会 観光&ゴルフコンペ
恒例の春の一泊ゴルフは5月 17~18 日
房州 CC に7人が参加して開催。初日昼、金
谷に集合し新鮮な魚貝を食べたあとは地元
館山在住の小嶋夫妻に案内されて鋸山・千
枚田・白い牛などを見てから小嶋邸と白浜
に転居した石田邸に立ち寄った。房総半島
最南端から紺碧の海、白亜の野島崎灯台を
眺めながら潮騒に耳を傾けながら海鮮三昧
で至福な時間を楽しみながらの前夜祭は夜
中まで続いた。天気が心配だったコンペは
好転に恵まれ新緑・お花畑に目もくれずに
ホームコースの小嶋選手は3大会連続ベス
グロ優勝を記録した。
(馬渕義彦)
けたらと誠心誠意お答えしました。90 年
の長きに亘る歴史に多くの驚きの声が上が
り、また水褌の締め方に水泳部男子が進ん
でモデルになってくれた事もあり、場は大
いに盛り上がりました。後輩達と接するこ
とが出来た貴重なこの機会を、この上ない
喜びと感じました。
(長門由美子・高 25)
山岳部OB 高16から高28の集い
九段讃岳会は、創部以来継続的に活動。
その中で今春、OBが死蔵していた1965年
~ 1975 年当時の合宿等を記録した貴重な
映像等(200 余点 ) が見つかり、菊友会の資
料映像を加え、映像記録としてデジタル化
し編集。完成にあわせ、5 月 16 日に斉藤先
生や当時の関係OBに集合してもらい、行
きつけの沖縄料理「島」で、試写会を開催。
定員 12 人の部屋に 17 人が入り、天幕の中
で映像を見ているような雰囲気で、当時を
思い出しながら、楽しく記憶に残る一夜を
過ごしました。
(藤村恭司・高 24)
11 月3日、第 36 回全国年齢別水泳大会
兼第 31 回東京年齢別水泳大会に一游会と
して参加。酒井憲太郎氏(高17)を筆頭に12
人で挑み、数多くの賞状を獲得。一游会の
旗も初披露、黒地に一游会でスタート地点
からもハッキリ見えました。
(南川卓也・高 44)
渡辺篤先生の還暦を祝う会
2015 年 6 月 27 日、学士会館にて「渡辺篤
先生(高 25)の還暦を祝う会」を開催。
九段在職 11 年女バス OG117 人を誇る先
生ですが、その変わらぬスリムな姿に集ま
った40人ほどは大いに驚かされました。高
30 ~ 41 回まで幅広く集まった私たち、心
は高校時代にタイムスリップ「厳しかった」
「憧れの人だった」等々あちこちで思い出話
の花が咲きました。奥様からの「可愛らしか
った子供時代のエピソード」には笑顔で、先
生のご挨拶には高校時代と同様の真剣さ?
で聞き入り、とても和やかな会となりまし
た。
(北條悠子・高 37)
菊友会報 第 96 号
(6)
投稿ページ~同期会・クラス会・OB/OG会など
中17 15D会
10月16日渋谷の土佐料理「ね
ぼけ」に 6 人が集まった。
87~88 歳の爺さんたちにし
ては口の減らない 3 時間を過ご
し、今年の再会を約して別れ
た。
(岡田民雄)
写真:前列 茂木、
井上、
井出
後列 小泉、
阿部、
岡田
中20 18D会
(毎年6月第三金曜日)と決めて
新宿「さがみ」で実施。このと あります。
ころ毎年5・6人の参加。85 才
卒寿まで幹事を受けました。
は限界かも?それでも今年も
(佐藤玄祥)
高4 第62回至高会
“記録的豪雨”の明けた9月11
日、いつものホテルグランドパ
レスに、31 人が集まった。男性
の全員が平均寿命を超え、体調
理由の欠席も増えてきたが、共
学初年度の「貴重な 12 人」中2
人の女性会員を含めて、元気な
顔が集った。会を重ねて62回と
なった昨年も、菊友会から楫取
理事長がお祝いを持って駆けつ
けてくださり、一同大いに盛り
あがった。ただ残念なのは、
菊友会会長として活躍した
鍛治君が逝去され、顔が見え
ないことだった。今年も9月
第2金曜日、9月9日の同じ
会場を予約済みである。
(長谷川明)
高10 同期会
昭和 33 年卒、高 10 回の同期
会が 10 月3日、神田神保町の
ダイニング・カフェ「エスペリ
ア」で開かれ、80 人が参加した。
この同期会は卒業 30 周年の
1988 年8月に第 1 回があり、そ
の後5年おきに2回、3年おき
に2回、2年おきに4回続き、
2012 年の9回目からは毎年開
催になった。今回は 12 回目、よ
く続いたものだと思う。
会費は 5000 円、年金暮
らしにはありがたい。
「同期会 扉開けたら
敬老会」といえなくも
ない喜寿寸前のわれわ
れ。病気の話で盛り上が
ったのは最初だけで、談笑の輪
があちこちで広がり、二次会や
三次会まで笑いが絶えず、中に
は四次会組もいたというから呆
れてしまう。
最近の男性の平均寿命は 80
歳を超えたが、75 歳の男性の平
均余命はあと11年ある。先は意
外に長い。せめて美味いものを
食い、美味い酒を飲み、笑って
過ごしたい。
( 岡田 肇)
高26 同期会
高26回もアラ還世代となり、
6 年ぶりの同期会を開催しまし
た。会場は 6 組の大平雅幸君が
役員を勤める小田急ホテルセン
チュリーサザンタワーです。参
加者は幹事の予想を大きく超え
る 111 人、5 人の懐かしい先生
方と菊友会の楫取能彦理事長も
お越しくださり大盛況となりま
した。開始から10分もしないう
ちに “あの時代” にタイムスリッ
プ、皆、高校生の顔 !? に戻って
しまうのが不思議です。賑やか
な語らいのなか大いに盛り上が
り、気がつけば二次会もそろそ
ろ…というお時間です。名残を
惜しみつつ “生徒達” は “大人の
顔” に戻らないままお開きとな
りました。
(薄根義信)
高2(中21)
同期会
10 月 13 日(火)、メトロポリ
タン エドモントで 23 人出席で
開催。開会に先立ち学校見学会
を行い 11 人が小杉副校長に校
内を案内頂き、成田千里校長の
胸像を見て、旧校舎を偲びまし
た。同期会は加藤君の司会で鈴
木(成)君の開会の挨拶、菊友会
持田理事の来賓挨拶、はるばる
タイから駆け付けた市川君の乾
菊友会報 第 96 号
お詫び:投稿文書は一部短縮
編集させていただきました。
杯で卒業65周年同期会を開会。
しばし懇談。小森君のピアノ
伴奏で校歌を全員で斉唱。今年
の 10 月 11 日の再会を約して散
会しました。
(一色昭吾)
高15 3年4組クラス会
9月 12 日(土)の正午から新
橋の第一ホテル東京で9人が参
加し楽しい時間を過ごしました。
参加者は大野豊、小川修司、
川 船 信 之、 佐 野 秀 光、 高 橋 義
幸、星野矩之、山田清三、斉藤
次のクラス会は今年の3月
聖子、四ッ倉緑の皆さん。飲み
足りない、話し足りない男性が 13日(日)です。クラスの皆さん
二次会・三次会に流れたのは当 どうぞご予定ください。
(山田清三)
然でした。
高27 卒業40周年同期会
高27回(昭和50年)の卒業40
周年同期会の幕が開いた。10月
17 日、会場は 35 周年と同じ御
茶ノ水のホテルジュラク。
会場は110人を超す来場者で
開会前から超にぎやか。亡くな
った恩師と仲間に黙とうをささ
げた後、中井代表幹事から開会
の挨拶。菊友会の山崎理事から
もお言葉を。乾杯の音頭は篠原
幹事。テーブルごとに自主乾杯
が始まってしまっていたけど。
宴もたけなわ、ご来賓の太田、
村木、増田、片瓜各先生から一
言いただく。
記念写真の撮影を済ませ恒例
の校歌斉唱。「波堂々と~」と至
大荘歌も。話は尽きず笑いも絶
えないが、そろそろお開きの時
刻。坂本幹事が景気よく三本締
め。二次会は近隣のバー OAKS。
8 割以上がそのまま参加。
(伊藤直司)
2015年度一排会総会
2015 年度一排会(男子・女子
バレー部 OB・OG 会)総会が 7 月
19 日に開催されました。例年
通り、昼の部は母校の体育館で
OB 戦、夜の部はグランド
ヒル市ヶ谷にて総会、そし
て懇親会。高9回卒業の大
先輩から、中等新卒まで幅
広い世代が一堂に会し、延
べ 100 人を越える盛会で
した。会員の皆様多数にご
協力をいただき、恒例の現役部
員への援助金も無事贈呈するこ
とができました。この場をお借
りして会員の皆様に御礼申し上
げます。
(久須美雅昭・高 22)
(3)
第60回菊友ゴルフ大会開催
平成 27 年度至大荘懇親会
10 月8日(木)秋晴れの絶好のゴルフ日
和の中、埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部におい
て、恒例の菊友ゴルフ秋の大会が開催され
ました。参加会員は 32 人(うち女性会員8
人)で高3から高 34 まで幅広い年齢層の皆
さんが和気あいあい、楽しくプレーし、終
了後はコンペルームでの表彰式でもろもろ
の話が尽きませんでした。優勝は中村宏氏
(高 12)、準優勝中川繁氏(高3)、第三位
岩田有氏(高9)、ベスグロ井上良夫氏(高
17)、女性最高賞小林紀子さん(高 34)とな
りました。
初めて参加した至大荘懇親会
懐かしい至大荘と守谷の
海。早く行きたいというわく
わく感と、殆どの方が初対面
という不安な気持ちで東京駅
を出発しました。不安はあの
頃の懐かしい景色とともに払
拭されました。ただ、静かな
撮影:原田忠禮
(高21)
海という印象の強かった守谷の海は、太平
洋を通過している大型台風の影響で、大き 至大荘懇親会プレゴルフ大会
な波が押し寄せ、残念ながら遊泳禁止とな
例年通り、勝浦東急 G.C で台風の影響と
っていました。養氣閣での夕食、懇親会で 蒸し暑さの中 20 人が楽しくプレーをしま
は、先輩方とのおしゃべりとビンゴゲーム した。優勝は魚住照代さん(高 28)、準優勝
を楽しみ、ウクレレの演奏に合わせてのフ は赤司久雄氏(高15)。第3位は青木俊行氏
ラダンスの仲間に加えていただき、レイと (高26)。栄えあるベスグロはシニアベスグ
衣装を身につけ、楽しく踊りました。翌日 ロを含めて赤司氏。至大荘に入荘後に嶽え
は、日本 3 大朝市の一つである勝浦の朝市 い寮での表彰式をなごやかに行い、引き続
を見学し、お昼はバーベキューと楽しい2 き始まる養氣閣での懇親会へと移動しまし
日間でした。理事の方々の細かい心遣い、 た。
(原田忠禮・高 21)
そして温かい雰囲気で仲間入りさせてくだ
さった同窓会の方々。ありがとうございま
した。今年も是非参加をしようと心に決め
至大荘を後にしました。
(山口恵子・高 21)
次回春のゴルフ大会は4月 14 日(木)
若洲ゴルフリンクスにて開催予定です。多
くの会員の皆様の参加をお待ちしておりま
す。
(前田敏行・高 18)
復活第8回マスコミ菊友会
6 月 10 日、第 8 回復活マスコミ菊友会は、
初めての会場 LEVEL XXI 東京会館で開催
され、53 人の参加で盛況のうちに終わりま
した。最年長は、「黒猫のタンゴ」作曲家の
小森昭宏氏(高2)、最年少は記録更新の駒
澤大学 2 年生吉田直人氏(中等5)。元NH
K解説主幹の齋藤宏保氏(高 17)、時事通信
社の青木秀信氏
(高61)
などが初めて参加。
一昨年に引き続き いまみちともたか氏(高
30)や富永美樹さん(高41)などにも参加い
ただきホットな会となりました。今回参加
できなかった方も今年は是非参加をお願い
します。facebookで「マスコミ菊友会」のグ
ループも立ち上げています。
(宮下英一・高 31)
第23回東京校歌祭
杉並公会堂
晴天の 11 月3日(祝)杉並公会堂には開
場時刻の 12 時になると参加者が続々と集
まってきました。どの方も若々しい笑顔。
久しぶりに出会う同窓生との楽しそうな会
話がホールいっぱいに広がり、一瞬にして
活気に満ちた会場になりました。特別参加
の4大学と 16 校の都立高校 OB が音響効果
の素晴らしい大ホールに歌声を響かせまし
た。わが九段は、最後の出演。参加者は、
61 人と決して多くはありませんが、現役吹
奏楽部の演奏、髙橋省司先生の指揮で『校
撮影:原田忠禮
(高21)
歌』
『至大荘歌』
『至大荘と共に』の 3 曲を高
らかに歌い上げました。校歌はもちろんで
すが、他の 2 曲からは、九段生に脈々と受
け継がれてきた歴史と伝統の素晴らしさを
改めて感じさせられました。
各高校とも年々参加者が高齢化していま
すが、皆さんの母校への熱い想いの込めら
れた歌声が印象的でした。今年は 10 月 23
日(日)に同じ会場で開催されます。多くの
方々のご参加を心待ちにしております。
(村上恭子・高 21)
撮影:原田忠禮
(高21)
<九段もの知りクイズ その2>
母校 91 年の歴史にちなんだクイズです。
クイズ形式で母校の偉大な歴史を知りま
しょう。さて正解は?
Q6 男女別学の時代に市立一中で、 男子
校として敢えて取り入れた特別授業
は何?
Ⓐ 茶道 Ⓑ 作法 Ⓒ 料理
Q7 創立時から初代成田千里校長が全国
に先駆けて導入し、 戦後文部省が取り
入れたものはどれ?
Ⓐ 全校給食 Ⓑ 全校体操 Ⓒ 英会話
Q8 昔は旧校舎の玄関ホールに、 現在は
九段校舎の中庭に設置されている、 成
田初代校長胸像の作者はだれ?
Ⓐ 高村光太郎 Ⓑ 朝倉文夫
Ⓒ 北村西望
Q9 市立一中から引き継がれ、 現在も九
段校舎に遺っている九段遺産はどれ?
Ⓐ ブルツナーピアノ
Ⓑ 地震計
Ⓒ シャンデリア
Q10 「尽性園」 の命名者はだれ?
Ⓐ 成田千里初代校長
Ⓑ 四宮茂2代校長
Ⓒ 市立一中父兄会
(答えは8ページに)
菊友会報 第 96 号
(2)
平成27年度菊友会大会 ~世代を超えた交流~
10 月 18 日(日)菊友会最大の年中行事の
菊友会大会がホテルグランドパレス2階ダ
イヤモンドルームにて開催され、千代田区
教育委員会 子ども部 教育担当部長 小川
賢太郎氏、九段中等教育学校坂光司校長他
5人の方々を来賓にお迎えし、なごやかな
雰囲気の中で盛大に行われました。関西菊
友会の湯浅良男幹事長(高 14)が大阪から
参加、菊友会員の恩師として近藤義郎(中
19)、会田睦晃(高 25)、井上昭博(高 32)
の先生方が出席されました。会員の最年長
参加者は飯島喜一郎氏(中 17)、最年少は吉
田直人氏(中等5)でした。楫取理事長の大
河ドラマ「花燃ゆ」にちなんだ講演と演劇部
生徒たちによる熱演が好評を博し、上は 88
歳から下は 13 歳まで 136 人の参加者(内、
演劇部員11人)が91年の歴史を誇る母校の
もと、世代を超えて交流する姿が印象的で
した。
(山﨑 猛・高 20)
於:ホテルグランドパレス
景品ご提供の皆様(敬称略)
高4 大井基臣 高7 桑田芳郎
高7 宮島 徹 高9 岡田 繁
高 13 稲坂良弘 高 13 村井 温
高 15 赤司久雄 高 15 氏家義之
高 17 楫取能彦 高 17 井上良夫
高 17 野本俊輔 高 17 高橋暁子
高 31 福田 隆 高 39 相原 學
公益社団法人九段
※ありがとうございました。
高28 3年7組クラス会
卒業 40 年の節目の年、9月
11 日に新橋で斎藤光司先生を
14人の級友が囲んだ。遠くはカ
ナダからの一時帰国、鎌倉、そ
して信州の山中(斎藤先生)から
と駆け付け、卒業以来の再会も
写真上:赤司会長の挨拶を聴く会員。
卒業回ごとにテーブルを囲み歓談
撮影:原田忠禮
(高21)
写真右:
「確率の行間
(はざま)
-実験的な表現の遊び-」
演劇部の熱演、
終盤の妖怪ダンス
の舞台。
現代の若者の考え方に触
れることができたでしょうか?
撮影:原田忠禮
(高21)
特別講演 楫取能彦氏(高17)
“吉田松陰の義弟にして盟友”
楫取素彦の生涯
は12歳で小田村家の養嗣子になり、小田村伊
之助と改名。藩校明倫館で学び教え、22歳の
時江戸藩邸に勤務し翌年江戸で吉田松陰と出
会います。儒学者である伊之助は斬新的な考
えを持つ兵学者松陰に共感、すぐに意気投合
し、さらに松陰の妹寿との結婚で松陰と強い
絆を持つようになります。
そして松陰の要請で松下村塾を援助し塾
生とも交流します。松下村塾は2年10 ヶ月
の間に久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山
縣有朋など 92 人の弟子を有し、やがてこの
中から明治の指導者を輩出します。大老井
伊直弼の日米修好通商条約締結により老中
暗殺を企て刑死した松陰から、伊之助は松
下村塾を託されます。NHK がほとんど無名
だった素彦と文の存在を知り、類い希な教
育者吉田松陰が一番信頼した人物として、
楫取素彦に焦点を当てドラマ化したのでは
ないかと私は考えています。幕末の政治激
動期に長州藩は攘夷決行により公武合体派
に京都から追放され、禁門の変を起こし文
の夫久坂玄瑞は自刃します。楫取家所蔵の
るいしゅうちょう
「涙袖帖」は久坂玄瑞が生前妻文宛に送った
手紙を再婚後に素彦が巻物に仕立てた物で
撮影:藤代興里
(高18) す。誠実な人柄とおだやかな性格で人格者
先祖が大河ドラマに
平成 27 年の NHK 大河ドラマ「花燃ゆ」の
ヒロイン杉文(のちの楫取美和子)の二度目
の夫である楫取素彦は私の高祖父です。
私は素彦から5代目の玄孫になります。
素彦と美和子はドラマが始まるまではほと
んど無名でした。しかしいきなりドラマに
なったのではなく、数年前から山口県萩・
防府、群馬県前橋で顕彰活動が行われてお
り、記念行事や特別展覧会・記念誌の出版
などもありました。平成 25 年に NHK から
話が舞い込み、ドラマ化が決定。私には先
祖のドラマ化は驚きでしたが、同時に前述
の地方にとっても大事件だったのです。
吉田松陰との強い絆が運命を切り開く
藩医松島家の次男として萩で誕生した素彦
第33回関西菊友会総会
11月7日大阪キャッスルホテルにて35人
の出席、菊友会より赤司会長、副会長、理事
長・元顧問の5人の参加を得て開催。当会
に貢献を頂いた物故者・森大作氏(中 11)
、
鍛治利秀氏
(高 4)
への黙禱に始まり、中村会
長・本部赤司会長の挨拶に続き、講演は堺市
が日本の歴史で重要な位置づけとなってい
る
「百舌鳥・古市古墳群」
を
「世界文化遺産」
登録に向け世界に発信しようとしている取
菊友会報 第 96 号
り組みについて中村千春さん(高 29)のご尽
力で堺市から講師を迎え実現しました。日
本古代独自の古墳群の特徴から「当時の政
治・社会体制が反映されている価値」
を国際
的に認めてもらう努力に興味が深まり、改
めて日本のルーツ関西に住んでいる事を感
じました。第二部懇親会は、唯一の一中、石
田氏(中 19)の発声で始まり、本部副会長、
理事長、遠方からの方の挨拶も多く、各テ
ーブルで活気溢れ盛り上がりました。校歌、
ゆえに藩政府に登用され、倒幕に向けて活
動していた伊之助は幕府からの追求を逃れ
るため、藩命により楫取素彦と改名。長州
藩は薩長同盟を背景に幕府との戦いに勝利
し、慶応3年 10 月将軍徳川慶喜が大政奉還
を表明し新政府が樹立されます。
地域の発展に尽力~世界文化遺産の功労者
明治維新後新政府の参与となり 40 日で
免官、藩政に携わり藩主没後隠棲します。
ごんれい
そして足柄県参事、熊谷県権令、初代群馬
県令となり養蚕、製糸、絹織物などの産業振
興と教育の発展に尽力し、草創期の群馬県
政に大きく貢献「名県令」と称されました。
特に経営難に陥っていた富岡製糸場を閉鎖
せず、継続を中央政府に強く要望し実行し
たことは今日の世界文化遺産登録への功労
者と言えるでしょう。妻寿の死後妹文と再
婚、群馬県令を辞し東京へ移り、元老院議
官になり華族に列し男爵となります。62歳
で貴族院議員に当選し 76 歳まで3期に亘
り当選。この間防府に転居し、美和子と共
に明治天皇第 10 皇女貞宮多喜子内親王の
御養育主任を務めますが、貞宮は3歳で夭
折。素彦は大正元年 84 歳で逝去、美和子は
大正 10 年 79 歳で逝去します。ドラマ化の
お陰で、昨年防府に素彦と美和子の銅像が
建てられました。 (高橋暁子・高 17)
至大荘歌を熱唱の後、野村恒一郎(高 41)
、
米田達郎(高 42)若手の万歳三唱で閉会、二
次会にも多数参加頂き、再会を約束しつつ
散会しました。
(湯浅良男・高 14)
高30 入学40周年記念同期会
高 30 回の同期が全員 55 歳を
迎え、入学から 40 年目となる日
差しの強い夏の日。畑野先生、高
橋先生、岡本先生、増田先生お
よび近藤先生のご臨席の下 124
人の同期が集い旧交を温めまし
た。高橋先生の乾杯のご発声を
あり、あちこちで「変わっていな
いね」
「君も」の応酬。79 歳の斎
藤先生の「誰だっけ」も飲むほど
に酔うほどに「ああ、君は」と酒
精が触媒となり記憶が蘇る。
「君
たちは3年間クラスも担任も同
じだったから特に印象深い」。そ
れぞれの生き様に九段時代の面
影を重ねながら、早逝せし友を
偲び、消息不明の友を憂い、欠
席の友を肴に杯を重ね、皿を平
らげ楽しい「時空の旅」を過ごし
た。10年振りの同期会開催を幹
事に託し、再会と各自の健康を
期して散会した。(大塚智彦)
合図に高校時代に戻り、思い出
話に花を咲かせると同時に、新
たに SNS を通じ親しくなった同
期との出会いを楽しみました。
2次会にはさらに16人が参加。
次回還暦同期会での再会を約し
別れを惜しみながらの散会とな
りました。
(江口智子)
森大作氏(中 11)が平成 27 年
4月1日 93 歳にて天寿を全う
された旨ご家族から連絡があり
ました。森氏は昭和 54 年から
58 年まで第 11 代菊友会会長と
して会の発展にご尽力を賜りま
した。一中時代は謡曲部。東大
法学部に進学後も努力し、幸流
小鼓の教授にまで達しました。
森氏は篆書の大家で、日本はも
とより、台湾・中国でも著名な
書道家で、本紙「菊友會報」の書
は氏の筆。また母校メモリアル
室には氏の寄毫した一中の校歌
が飾られています(写真)。会長
時代には、今も受け継がれてい
る菊友会至大荘懇親会を発足さ
せ、最晩年まで菊友会大会に足
を運ばれました。心からご冥福
をお祈りします。
(広報委員会編)
高42 卒業25周年記念同期会
10 月3日、飯田橋ホテルメト
ロポリタンエドモントにて、卒
業25周年の同期会を行いました。
先生方や2次会からの参加者
を含めると約200人が集まり、
大盛会となりました。
また、学校、菊友会のご協力
により、母校見学会も同時開催
でき、参加メンバーからは大変
好評でした。
5年後の 30 周年の同期会で
は、各クラス 30 人平均の 240 人
を目標にしています。
(高橋洋平)
高7 故井深泰夫さんを偲ぶ会
九段高7回のリーダーで菊友
会にも多大の功績があった井深
泰夫さんが 6 月に亡くなりまし
た。
高7回の7
月18日の七九
会は「故井深
泰夫さんを偲
ぶ会」として
集いました。
坂口(向山)先
生や遠く福島から駆けつけた高
橋君など加え 38 人が参加して
井深さんの生前の思い出を語り
ながら心からご冥福をお祈りし
ました。
(宮島 徹)
逝去
訃報 元菊友会会長
森 大作氏(中11)
会長当時の森大作氏
メモリアル室にある校歌の額
(7)
中8
中9
中9
中9
中10
中11
中13
中13
中13
中14
中14
中15
中15
中15
中16
中16
中16
中17
中17
中17
中17
中18
中18
中18
中18
中18
渡部
板井
市岡
武荒
小川
小関
杉浦
村瀬
山田
安藤
成島
兼田
須山
山口
加藤
坂本
松浦
斎藤
新橋
瀬崎
村田
伊藤
川本
手島
柳田
横山
謹んでご冥福をお祈り申しあげます
前号以降にご逝去が判明した方々です(敬称略)
省三
四郎
和夫
源次
一
文彦
重明
坦二
伸
昌尚
正一
武彦
正道
愛二
和夫
滋
孝尚
進
照也
信夫
玲
昭典
三代志
昌三
昌彦
元昭
中19
中19
中19
中20
高1
高2
高2
高2
高2
高2
高2
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高3
高4
高4
高4
高5
高6
中川
古谷
村山
倉重
西原
出光
紀藤
宝田
塚本
林
深澤
浅山
今松
大雲
春谷
杉山
關谷
田戸
野溝
星野
松島
大塚
栗原
寶田
川口
朝日
芳一
明
靖尚
有
良治
謙介
幸雄
貢
泰
廣
敏行
登喜雄
光一郎
圭介
佞宏
雄策
侑次
啓司
忠士
正雄
道雄
信昭
茂
岳
悦男
壯治
高7
高7
高8
高9
高9
高9
高9
高9
高10
高10
高10
高13
高14
高18
高18
高19
高23
高23
高26
高27
高27
高27
高27
高28
高36
井深
杉澤
福田
衣笠
小暮
四分一
渋谷
藤川
石島
岡部
西井
関塚
岡谷
溝口
山下
木内
赤沼
高橋
坂巻
小澤
高橋
藤田
本橋
小林
渥実
泰夫
一郎
征四郎
啓司
穆
新平
京子
隆
和宣
忠侯
國雄
正雄
規子
洋子
悦子
良一
良博
健司
正秀
稔
一博
義文
明彦
さと江
良和
菊友会報 第 96 号
(8)
維持会費納入のお願い
平成 26 年度は 25 年度に引き
続き赤字決算でしたが、今年度
が赤字になることは是非とも避
けなければなりません。そのた
めには皆様から維持会費を納め
ていただくことが必要です。
今年度の4月から9月までの
6ヶ月間の維持会費納入額は
457 万円と、前年度の 410 万円
に対し 47 万円増加しておりま
すが、赤字決算であった前々年
度とほぼ同額であり、厳しい状
況に変わりはありません。
平成 22 年度から 26 年度まで
の5年間における平均納入者数
は約 2,300 人ですが、年令別の
納入者数を示すと棒グラフのよ
うになっております。最も多い
のが 70 才台、次いで 60 才台で、
合わせると納入者数の過半数を
占めております。三番目が80才
以上の方で、前年度は昭和7年
卒業の中学4回の方の納入もあ
りました。卒業後80年を超えて
も母校を思う気持ちを有難く思
います。
30才未満(高56~中等5)
30才台(高46~高55)
40才台(高36~高45)
50才台(高26~高35)
60才台(高16~高25)
100
200
菊友会報を受け取っている方
のうち維持会費を納入している
方は 15% と低い割合ですが、
特に 30 才未満から 50 才台にか
けての方の割合が低くなってお
ります。子育て、仕事などで何
かとお忙しいとは思いますが、
理事は、総務企画・広報・会計・名
簿の各委員会に属し、それぞれの
業務を行う他、月に1度定例理事
会に出席します。定例理事会は、原
則として毎月第2金曜に開催。担当
理事から各種報告、母校との連携、
次の活動内容などを討議していま
す。菊友会への意見・要望など、遠
慮なく事務局にお寄せください。
●6月度●
5月 28 日菊友会新会長・理事長
等が千代田区役所訪問し関係者
に就任の挨拶。
●7月度●
生徒の保護者への菊友会説明の
機会を年2回で学校側と合意。
27 年度菊友会大会の講演を楫取
能彦氏に、また演劇部招待を決
定。28年度の講演は書道家高木厚
人氏(高 24)に依頼を決定。19 日
九段 PA 懇親会に会長・理事長出
席。持田副理事長が公益社団法人
九段の理事に選任された。
400
500
600
700
800
●郵便振替
※住所 ・ 氏名・電話番号・卒業回・個人コード(会報封筒
の宛先シールに印字されている番号)をお書きいただく
と助かります。払込手数料は菊友会で負担します。
●銀行振込
三菱東京UFJ銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
りそな銀行 神保町支店
九段支店
神保町支店
九段支店
●9月度●
成田初代校長ゆかりの遺品を甥
の故米津千之氏ご遺族より受領。
●10月度●
校歌祭参加者増の一環として会
場のある杉並区在住会員への呼
び掛け。菊友会 HP をリニューア
ル、メンテ体制も一新。
●11月度●
10 月 14 日卒業予定者に菊友会登
録手続きの説明、10 月 31 日 6 年
生保護者に菊友会の説明を実施。
次回クロスカントリー表彰用メ
ダル発注。
12 月に髙野元顧問・岡田顧問を招
へいして勉強会を実施。
菊友会報 95 号のお詫び
P2(誤)角田信一郎
(正)角田真一郎
P6(誤)佐藤良恵
(正)佐藤芳恵
P7(誤)物理の熊谷澄夫先生 (正)社会の熊谷澄夫先生
以上訂正の上お詫び申し上げます。(広報委員会)
普通口座:0691551
普通口座:1453238
普通口座:2111680
普通口座:1413234
※口座名義はすべて菊友会です。恐縮ですが、振込み手数
料をご負担ください。
※今年度維持会費未納の方には、会費納入票を同封致しま
した。納入を是非よろしくお願いします。
※銀行から納入する場合、振込人欄の先頭に個人コードを
入れていただけると幸いです。
人
もなかったので今後もコストを
考慮して廃止と決定した。
第 96 号
中1 ~ 中等 1 回 3,000 円
中等 2~中等 6 回 1,000 円(減額期間)
高11 2016年同期会
日時:11月16日(水)
金融機関に立ち寄った際に振込
1次会 13:00 ~15:30
みをしていただければと思いま
2次会 15:30 ~17:00
す。今まで納入されていない方 場所:アルカディア市ヶ谷
は今年度分からで結構です。多
私学会館
くの方の納入をお願い申し上げ
JR・地下鉄 市ヶ谷下車2分
ます。
8月中旬に案内状を発送しま
(会計委員会 渡辺憲雄・高 19) す。
(幹事長:松木顯一)
九段中等教育学校吹奏楽部
開校10周年記念第8回定期演奏会
●8月度●
会報同封の行事参加はがきにつ 日時:4月2日(土)
13:30 開場 14:00 開演
いて、従来より利用者が少なく 95
号では廃止した結果、大きな影響 場所:国立オリンピック記念
300
(1)
平成 27年度維持会費(平成 27年4 月~平成 28年3 月)
お知らせ
70才台(高6~高15)
80才以上(中3~高5)
0
菊友会報 第 96 号
青少年総合センター大ホール
原稿のお願い
菊 友 会 で は、 会 員 の 皆 様
からの原稿をお待ちしていま
す。字数は 250 字程度、写真
はメールで送る際には 500KB
程度のものをお願いいたしま
す。クラス会、同期会、OB・
OG会またはお知らせなどあり
ましたらお願いいたします。
7 月発行予定の菊友会報 97
号では中等教育学校10周年に
当たることもあり、中等教育
学校卒業の会員からの原稿を
期待しています。
原稿の締め切りは 5 月 17 日
(火)
厳守です。
(広報委員会)
<九段もの知りクイズ その 2 > 答えと解説
Q6 Ⓑ 紳士養成を目的に西洋式の作法教室を設け、紳士とし
ての礼儀作法とエチケットを身につけさせた。
Q7 Ⓐ栄養食の大家佐伯矩博士の指導の下、全職員と生徒に
栄養給食を実施、戦後給食の先駆けとなる。
Q8 Ⓒ 長崎市平和公園にある「平和祈念像」などで知られる文化
勲章受章者の制作。
Q9 Ⓒ 旧校舎講堂に吊されていたが、講堂解体後、修復され
て現校舎玄関ホールの天井に取り付けられた。
Q10Ⓑ 昭和12年開園当時の2代校長により命名された。
尽性園の由来は「易経」説卦伝と「中庸」朱子章句第22
章から引用したもの。
2016年(平成28年)1月1日
発行=菊友会
編集=広報委員会
< 事務局 > 東京都千代田区九段北 2-2-1
千代田区立九段中等教育学校内(〒102-0073)
TEL (03)3263-2448 / FAX (03)3263-1033
Web Site -- http://www.kudan-net.com/
Mail Address -- [email protected]
宮中歌会始の選者は九段卒業生
~ 歌人 今野寿美さん(高 2 3 回 )~
◇歌会始の選者に選ばれる
人々が集まって共通の題で歌を詠み、そ
の歌を披講する会を『歌会』といいます。長
い歴史を持つ宮中の歌会始は明治と戦後の
改革により、世界に類のない国民参加の文
化行事となっています。短歌は日本のあら
ゆる伝統文化の中心をなすものといわれ、
歌会始には日本全国のみならず海外からも
短歌が寄せられ、皇室と国民の心を親しく
結ぶものとなっています。毎年1月中旬に催される歌
会始の選歌を委嘱されている、5人の選者の1人が九
段高校 23 回の今野(三枝)寿美さんです。
◇教頭先生は『アララギ歌人』
今野さんが在学中(昭和43 ~ 46年)は大学紛争の真
っ只中。その煽りを受け高校も大荒に荒れ、バリケー
ド封鎖という事態にもなった時代でした。2週間全校
集会ばかり行われていた時、言いたいことだけを言っ
て講堂から出て行く生徒たちに「もっと話をしようじ
ゃないか」と声をかけながら、追って行く一人の先生が
いました。渡邉弘一郎先生(昭和40~45年九段在職)
で、教頭としていっさいの実務を執られ、通常の授業
では直接生徒を指導することはなく、選択制の特別授
業で教えておられました。渡邉先生の指導を受けた級
友から「教頭先生はアララギの歌人」と聞き、そのこと
が不思議にも強く印象に残り、心に刻まれたと言いま
す。渡邉弘一郎先生は九段高校の教頭先生であると同
時に『清水房雄』という歌人でもあったのです。九段高
校での清水房雄先生の存在が、後に『歌人 今野寿美』
誕生とその活躍に影響を与えます。
◇大学3年で始めた短歌~歌人の道へ
短歌を始めたのは国文学専攻だった大学3年の終わ
今野寿美(こんの すみ)
1952 年東京生まれ。学生時代、日本の古典文学に親し
んだことから短歌の実作を始め、1979 年「午後の章」
50 首により第 25 回角川短歌賞受賞。
1992 年、三枝昂之らと隔月発行の歌誌「りとむ」を創刊、
現在編集人を務める。宮中歌会始選者。日本文藝家協会、
現代歌人協会会員。歌集:『花絆』『世紀末の桃』『若夏
記』『雪占』『さくらのゆゑ』他
歌書:『恋に揺れる野の花々』『24 のキーワードで読む
与謝野晶子』『歌のドルフィン』『歌がたみ』他
りから。お母様からの影響もあり、もともと短歌は好
きだったので独自で短歌を作っていました。大学卒業
後は好きな短歌を続けるため国語の教師をしながら結
社に入り、短歌を作っては新聞に投稿をしていました。
1979年初めて応募した「午後の章」50首で第25回角
川短歌賞を受賞。その後も現代短歌女流賞、葛原妙子
賞、日本歌人クラブ賞を受賞。同時に数多くの歌集、
歌書などを出版。その中には九段高校時代の寒稽古で
の楽しい体験や喜びを詠んだ歌もあります。短歌を作
り続けながら 14 年間の教師生活を経て、歌人として第
一線で活躍されています。そして現在 100 歳でお元気
にご活躍のあの教頭先生、清水房雄先生とはお仕事を
通じて交流されています。
◇言葉の力を信じて~人として歌の言葉で残す
短歌を一度もやめようと思ったことはない、という
今野さんですが、東日本大震災の時は誰もが感じた無
力感の中で悩み、もがきながら歌人としての役割を果
たしていました。たとえ言葉が出なくなっても、歌に
よるかけがえのない言葉を残すことが、生きる力と希
望になるのだと。言葉の持つ力を信じて、歌人 今野寿
美さんの短歌に、今後も大いに期待しています。
(高橋暁子・高 17)
あけましておめでとうございます
学校へお花を寄贈
2016 年度菊友会行事カレンダー
◆毎号、最初の編集会議で紙面構
成、記事内容等の大枠を決めます
が、恒例の内容(年間行事等)以外
に特集記事、タイムリーな記事を
探すのに大抵頭を悩ませます。96
号は、宮中歌会始選者の今野さん
(高 23)、田中氏(高 5)と阿部氏(高
30)は図書紹介風の人物像、戦争混
乱時の先輩塚本氏(中20)のインタ
ビュー、と 4人の卒業生を採りあげ
ました。
◆会費納付状況を視覚に訴えよう
と、過去5年間実績を棒グラフに
しました。70歳代以上の先輩方に
益々敬意を払わざるを得ません。
◆前号からスタートした<九段も
の知りクイズその2>何問できまし
たか?クイズを通して知る母校の
歴史を会員の方々の心に刻んで頂
けたでしょうか?
(横田千明・高19)
4月 14 日(木) 菊友ゴルフ大会:若洲ゴルフリンクス(受付中)
5月 21 日(土) 評議員会:九段中等教育学校
8月 20 日
(土)~ 21 日(日) 至大荘懇親会:至大荘
10 月 6 日(木) 菊友ゴルフ大会:石坂ゴルフ倶楽部
10 月16 日(日) 菊友会大会:ホテルグランドパレス
10 月23 日(日) 第 24 回東京校歌祭:杉並公会堂
11 月 5 日(土) 関西菊友会総会:大阪キャッスルホテル
*高 18 回卒業 50 周年記念同期会
カット: 持田 悟
(高18)
*高 43 回卒業 25 周年記念同期会 開催年です
菊友会から母校への支援活動のひとつと
して、昨年の4月より毎月、校舎玄関の正
面や階段踊り場に生花が飾られています。