意思決定と肥満・やせ - 大阪大学 社会経済研究所

特集 ダィェットの経 済学
●
月
巴満は、
消費するカロリーより摂取するカロリーが
勝っていることで生 じる。
そのバ ランスをとることはできないの か?
│
カロリ■摂取行動と負債行動は、同じイ
士組みで働 いていることを示九
田 新介
lkeda Shinsuko
ほ ど肥満率 が低 い傾 向が見 て取 れ る。 つ ま り
貯 蓄行動 と体 格 形成 の 間 に は、何 らかの シス
大阪大学社会経済研究所教授
テ マ テ ィックな関係 が 背後 に隠 れ てい る こ と
が 予想 され る。
ミクロの レベ ルで も類 似 の傾 向が観察 され
経 済 行 動 と体 格
る。大 阪 大 学 21世 紀 CoE(卓
越 した 研 究 拠
点)プ ロ グラム で実施 した2005年 の 調査 デ ー
厚生労lfJJ省
の 『
平成16年度国民健康 ・栄養
調査』 によれ ば、20歳∼70歳の男性の27.3%、
い るか ど うかで回答者 の肥満比 率 とやせ 比 率
女 性 の20.1%が 体 格 指 数BMI(体
が どの ように違 ってい るか を調 べ たのが 図 2
重 (キ
ロ)
を身長 (ぶ
π)の 2乗 で割 った値)が 25以上の
肥満 に属 している1ヽ特 に男性 の場合 は全世
代 で肥満者の比 率が年々上昇傾向にある。 そ
の一 方女性 では、特 に若 い世代の顕著な低体
タ を使 って、住宅 ロー ン以 外 の負債 を もって
(a)、 (b)で あ る。肥 満比 率 は 「
負債 あ り」
ー
のグル プの 方が高 く、や せ 比率 につ い て は
「
負債 な し」 の グル ー プ の方 が 高 くな って い
る。借 り入 れ をマ イナスの貯蓄 と考 えれ ば、
重化 傾向 が 社会 問題化 しつつ ある。BMIが
これ らの結果 は図 1(a)、
18.5未満の低体重の人 を 「
やせ」 とい ぅ。平
成16年度時点で、20歳∼70歳の女性の15,1%、
貯 畜 と肥満 の負 の相 関関係 と整 合 的 で あ る。
20歳代女性の実 に 4人 に 1人 が このやせに属
カロリー摂 取 という異 時 点 間 選 択
(b)で 見 られた
してい る。
こうした体格の問題 は、 ほ とん どの場合医
それでは、貯蓄 ・負債行動の差 と体格差の
学 ゃ栄養学の観点 か ら捉 えられてきたが、実
間 になぜ この よ うな相 関が見 られるのだ ろう
は経済学の問題で もある。 た とえば、貯蓄や
か。人 び との体格 は運動量 を所与 とすれば、
どれだ けカ ロ リー を摂取するかによって決 ま
る。 このカ ロ リー摂取行動 は、貯蓄や負債 と
負債 といった経済行動 と体格 の間 には無視で
きない相関 が見 られ ることをご存 じだろ うか。
図 1(a)、
(b)を 見て もらいたい。先進11
カ国の貯蓄率 と肥満率 (肥満者の比 率)を 男
女月Jにプロ ッ トした もので ある。 ここで は、
著者紹介/1957年 生まれ。神戸大学大学院経 営学研 究科博 士課程
欧米の基準 に合 わせてBM130以 上 を 「
肥満 」
と定義 している。男女 ともに貯蓄率が高 い国
c o m i n g , ` ` L u x u r y a n d w e aηfl et rh n, a' t' rノo En ca O′″
οm ′
c R e y r e,″
中退。 1998年より現職。BMi値 247。 論文 J`On decreaJng mar_
ginal impauencer'(共著)」apanese Fcο″Omた Re′わw,fOrth‐
vo1 47, pp 495-526, 2006. か。
ほ
JANvARY 2008 1 THE KEiZAI SEMiNAR
饉
35
図 1(al 先 進国の貯蓄率 と肥 満率 :男 性
イ
ン
◇
フ
ラ
ィ
ン
う
↑
20
図 1(b)先 進国 の貯蓄率 と肥満率 :女 性
3
メリ
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2
2
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冊 15
堤
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│
│ ◇
日本
│
10
5
20
貯蓄率
10
貯蓄率
出所) KomЮs et J(2004)を
元 に作成。
図 2 ( a l 負債保有 と肥満比率
□ 男性
図 2 ( b ) 負 債保有 とやせ比率
□男性 1 女 性
彗 女性
28619イ
1020%
930%
2.65%
負優 な し
負債 あり
負債 な し
負
債あり
出所) 2 0 0 5 年 大阪大学アンケー ト調査より作成。
同 じように異時点間の選択 に基づいてい ると
考 えられ る。 カ ロ リーの摂取量 を決めるのに、
まど、BA/11が高 く月
巴満傾 向が
patient)」人 ヤ
強 くなる一 方で、時間割引率 が低 く 「
辛抱強
われわれは食 べ ることで得 られ る美味 しさや
い ( p a t i e n t )人
」ほ ど強 いやせ傾向を示すは
活力、満腹感 といった 「
現在の利益」 と、衣
ずで ある。
服 が窮屈 になった り医療費が高 くついた りと
い った、 いわば肥満 による 「
将来の不利益 」
を比 べ る。「
将来 の不利益」 が大 きければ、
食 べ る量 を減 らし、小 さければ増やす。一致
時 間 割 引 率 は 体 格 を説 明 す るか ?
異時点 間選択理論 の立場 か ら、時間割 引率
する ところで最適なカ ロ リー摂取が決 まる2ゝ
カ ロ リー摂取の選択 は、消費 ・貯蓄 (負債)
の 高低 に よ ってBMIや 肥 満 度 の違 い を説 明
選択 と同 じ異時点間の最適配分 の決定 とい う
構造 をもって い る3に
そ の 結 果、B M I の 大 き さ は、 そ の人 が
カの研 究者 によって徐 々 に行 われてい るが 、
時 間割 引率 のデ ー タがないた めにそれ を測 る
代理変数 として貯蓄 や 負債行動 の デ ー タが用
「
将来」 よ りも 「
現在」 に どの くらい ウエ イ
い られ る ことが 多 い。 図 1の 元 にな った コム
トを置 いて選択 をするか、 つ まり時間割引率
ロス 等 の研究 (Komlos et al.2004)も また
が どの程度高 いかに依存する こ とが予想 され
る4 ゝ時間割 引率 の 高 い 「
せ っか ちな ( i m ‐
そ う した研究 の 1つ で あ り、貯 蓄率 が 時 間割
36
THEKE:ZAI SEMiNAR I JANUARY 2008
しよ う とい う試 み は、2000年初 頭 か らアメ リ
引率 の低 さを測 る代理変数 として用 い られた
FEATURE
>>
図 3 時 間割 引率 と肥 満比率
わ けで ある。
それ で は、 ア ンケ ー ト調 査 な どの方法 に よ
□男性
2406%
って実際 に時 間割 引率 を推定 した場合、本 当
に時間割 引率 は人 び との体格 と予想通 りの相
つ いて は、
2257%
1357%
関 を示 す の だ ろ うか 。私 た ち のCOEプ ロ グ
ー
ラ ム (前出)で はア ンケ ト調査 によって 、
ー
時 間割 引率 を含 む さまざ まな選好 パ ラメ タ
ー を計 測 して い る。 た とえば、 時間割引率 に
:女 性
1319%
│ │
│
│
│
満
未
ー
より作成。
ト
アンケ
調査
出所) 2 0 0 5 年 大阪大学
以上
平均以上
引率平均
時間割引率
時間割
問 l 今 日受 け取 る はず の 100万円 を l年 後
まで待 つてほ しいと言われ たとき、何
%の 金利 を要求 しますか ?
問
利まで支払 つてもよいですか?
受 け取 り」 を将来 に
1で は、一定金額 の 「
ー
とい う設 間 に回答 して もらい、 そのデ タか
延期す るための要求金利 を尋ねたが、 ここで
ら回答者 の時間割 引率 を推定 して い る。 2005
は、「
支払 い」 を猶予 して もらうため に許容
年 の調査 (有効 回答 2365)で は、男性 平均 が
で きる支払 い金利 として時間割引率 を尋ねて
1.48%、 女性 平均 が0.88%で あ る。 これ らの
支払時 間割 引
い る。 こ う して求 め られた 「
水 準 よ り高 い 時 間割 引率 を表 明 した人 は、平
率」 は、間 1で 受 け取 りを前提 に計測 された
均 よ りも現在 の満足 に重 きを置 く人 で あ り、
「
受取時間割引率」 と同 じだろうか。
高 い BMIを 示 す はず で あ る。実 際 に、 こ う
おそ らく多 くの読者 の回答 もそうだろうが
して測 られ た時 間割 引率 が平均以上 か 未満 か
支払時間割引率 は受取時間割引率 よりも圧倒
で サ ンプル を分 け、男女別 に肥満者 の比 率 を
的 に低 くな る傾向が ある。 た とえば、2005年
比 べ て み る と、 図 3の ようにな った。 予想 ど
ー
お り、 せ つか ちな高時間割 引率 グル プ の方
のわれわれの調査 で も、平均 して男性0.40%
が 肥満者 の比率 が 高 い こ とが見 て取 れ る。 と
ー
くに男性 につ い て は、 せ っか ちグル プの24
女性0.05%の 支払時間割引率 が問 2の 回答 か
ら観察 されてお り、先 の受取時間害J引率 (男
性1.48%、 女性 0.88%)よ
りもかな り低 い結
%以 上 が肥満 で あ ったの に比 べ て、辛抱強 い
ー
低 時 間割 引率 グ ル プの 肥 満者 比 率 は22.57
5)。ただ し これ らの差 は統計
、
%に す ぎな い
符 号 効 果 (the
果 とな って い る。 これ を 「
とい う6)。っま り、受け取 りを
sign effect)」
的 にはそれ ほ ど有意性 の高 い もの で はな い。
じ人 が、支払 い を待 って もらう場合 には少 し
実 は、 時間割 引率 は こ う した直接的 な影響
符 号効 果」 とい う性 質 を通 じて
以 外 に も、 「
の金利 で も払 うのを嫌 って先に支払 い をして
′
しまお うとす る。 そうした選好特 性を捉 えた
人 び との体格 に影響 を与 えて い る こ とがわれ
のが符号効果で ある。
延期す る場合 には高 い金利 を要求するその同
符 号効 果」 を
わ れ の研 究 で わ か って きた。 「
興味探 いことに、 この符号効果 が高 い人ほ
説 明す るた めに、 間 1の 代 わ りに以 下 の 間 に
ど、BMIが 低 く、や せ の傾 向 が 強 い。 この
関係 は、肥満 を、 その時々の食べ る楽 しみの
答 えて いただ きた い。
間 2 き よう支 払 う べ き 100万円 を 1年 後 ま
で待 つても らえる とすれば、何 %の 金
負債」 だ と:考えれば理解 で
ために背負 った 「
負債」 を背負 うと、洋服 が
きる。一度 この 「
JANUARY 2008 1 THE KE:ZAI SEM:NAR
37
巴満 。やせ :
図 4 ( a l 時間割引率 ・符号効果 と月
男性
図 4 ( b ) 時 間割 引率 ・符号効 果 と肥 満 。やせ :
女性
□肥満比率 「Jや せ比率
l i l満
肥比率 ■ やせ比率
3000%
2430%
2308%
2260%
519%
3.52%
[
A 符 号効果 な し B あ
時間割引率高
り
り
C符 号効果 な し Dあ
時間害1引率低
時 間割 引率高
時 間害1 引率低
ー
出所) 2 0 0 5 年 大阪大学アンケ 卜調査 より作成。
時間割 引率 。符 号効 果 と肥 満 。負債
図 5
□ 負債者比率 │ ] 肥 満者比率
3333%
2952%
2735%
1916%
A 符 号 効果 な し
Bあ
り
時間 割 引率高
出所) 2 0 0 5 年大阪大学 アンケー ト調査より作成。
合 わ な くな る、 ダイ エ ッ トが必 要 にな る、 医
2156%
C 符 号効果 な し
Dあ り
時間割引率低
療 費 が 余計 にかか る とい った、 さ まざ まな形
が 最 も低 くな って い る。 と くにや せ に至 って
は この グ ル ー プには一 人 もい な い結 果 とな っ
の 「
利 息」 を支払 う必 要が でて くる。符 号効
て い る。 逆 に、時間割 引率 が平 均未満 で符号
果 が 強 い人 は、食 べ る ことで 得 られ る現在 の
効 果 を示 した グル ー プDで は、肥満比 率 が 最
満足 を犠牲 に してで も、 こ うした将来 の利息
低 にやせ比 率 が 最高 にな って い る。男女 の図
支払 い を避 けよう とす るだ ろう。符号効 果 が
を比較 した場合 、符号効 果 がやせ を引 き起 こ
BMIを 抑制 す るの は この た め と考 え られ る。
す効 果 は と くに女性 で顕著 にな る傾 向が あ り、
図 4(a)、
( b ) は 、サ ンプル を ( 1 ) 時
間割 引率 が平 均以 上 か 未満 か 、 ( 2 ) 符 号 効
女性 のやせ傾 向 を探 る上 で符号効 果 が重要 で
あ る ことを示唆 してい るよ うで あ る。
果 を示 したか ど うか、 とい う 2 つ の基 準 で 4
つ のグル ー プに分 けて、肥 満比率 とやせ比 率
したが 、負債行動 もまた時 間割 引率 の 高低 や
を男女別 に比 べ た もの で あ る。男女 ともに、
符号効 果 の有無 か ら影響 を受 ける。全 サ ンプ
符号効 果 を示 さず時 間割 引率 が 高 い グル ー プ
ル を、 図 4で 行 った よ うに時 間割 引率 の 高低
A に お い て、肥満比率 が 最 も高 く、や せ比 率
と符号効 果 の有無 か らA∼ Dの 4グ ル ー プ に
38
THE KE:ZAi SEMiNAR I JANUARY 2008
先 ほ ど、肥満 は負債 の よ うな ものだ と説 明
TEATURE
>>
分 け、 グル ー プ ご とに負債保有者 の割合 と肥
合 を計 算 してみ る と図 5の ようにな
満者 の害」
ー
る。負債保有者 の比率 はグル プAで 最高 に、
ー
グル ー プDで 最低 にな ってお り、 グル プ間
の比率 の推移 が 負債者 比 率 と肥満比 率 とで驚
ー
くほ ど似 て い る こ とが わか る。 グル プ ご と
の 負債 者 比 率 と肥 満 比 率 が示 す相 関 は実 に
0.9を超 えて いて 、 カ ロ リー 摂 取 行 動 と負債
行 動 が 同 じ異時点間選択行 動 に基 づ いて い る
こ とを強 くうかが わせ る。
おわ りに
本論 で は、肥満 やや せ とい つた体格形成 の
問題 が カ ロ リー の摂 双 とい う異時点問 選択 の
観 点 か ら分析 で きる ことを紹介 した 。 その結
果 、負債行動 が そ うで ある ように、時間割 引
率 が重要 な役割 を果 たす こ とを見 た 。
ここで は扱 わ なか ったが、時間割 引率 の も
つ双 曲割 引 (hyperbolic discounting)とい
一
う もう つの特性 も肥満 を考 える上 で重要 で
注
│)日 本 肥 満 学 会 で は、 BM125以上 を肥 満 と し、25以上30
未 満 を肥満 1度 、 30以上 35未満 を肥満 2度 、 35以上 40未
満 を肥 満 3度 ヾ 40以上 を肥 満 4度 と定義 して い る。 な お、
標 準 はBM122であ る。
ー
2)所 得水準 に比 べ て 力 ロ リ の コス トが高す ぎる場合、
ー
摂取 カ ロ リ は、生存 に最低 限 必要 な水準 で 「端点解 」
と して決 まって しま う。 ここで は、 そ う した可能性 が間
ー
題 にな らな い先進 国 の ケ ス を念頭 に置 いてい る。
現 在 の利益 」 は食 べ る
3)正 確 に言 えば、食 べ る こ との 「
ときに現 在 必要 にな る金銭 や 時 間上 の コス トを差 し引 い
たネ ッ トで考 える必要 が あ る。 その結果、 人 び との カ ロ
リー 摂 取 量 と体 格 は、 (│)食 米斗の価格 や食 事 の 準備 に
必要 な時 間 な どの価 格 要 因 と、 (2)所 得要 因 に も依 存
す る。価格 要 因 につ いては、 米 国が 1980年代 以降経験 し
ー
て いる急激 な肥満化 の か な りの 部分 が、廉価 で 力 回 リ
の 高 い甘 味料 (高果 糖 コー ンシ ロ ップな ど)や 油脂 (パ
ー ム 油 な ど)の 開発 や、調理 ・冷凍技術 の 向上 に よって
説 明 で きる と言 わ れ て い る (た とえば、Crlser 2003参
照)。所 得 の 影 響 に つ い て は、 た と え ば、sm‖h et al
(2005)が 、女 性 で は世 帯 所 得 が BMIや 肥 満確 率 に マ イ
ナ スの 影響 を与 え る こ とを示 して い る。
4)本 稿 では、時 間割 引率 を時 間選好率 と同 じ意味 で使 っ
て い る。
ー ト
5)同 様 にBorghans(2006)は 、 オ ラングでの ア ンケ
るこ
させ
の
調査 に よって 、時 間 割 31率 が 男性 BMlを上 昇
とを示 して い る。
照。 この効果 は、
とえば、 Frederick et al(2002)参
利益 損 失 の 非 対称 性 (the gain_
時 間 割 引率 に お け る 「
6)た
loss asymmetry)」と呼 ばれ る こ と もあ る (Loewenstein
照 )。
and Prelec 1992参
あ る。 遠 い将来 の選択 につ いて は低 い時 間割
引率 で辛 抱強 い選択 がで きるの に、直近 の選
択 につ いて は高 い 時間割引率 の下 で 目先 の利
益 に囚 われて しまう傾 向 で あ る。 た とえば、 ,
来 月 か らダイ エ ッ トを始 め よう と計画 して も、
それ が 直前 に迫 る と日前 の食欲 を我慢 で きず
にその計 画 を後 回 しす る。双 曲割 引 は こ う し
た時 間非整合 的 な後 回 し行動 を引 き起 こす こ
とに よって、過剰 なカ ロ リー摂取 の原 因 とな
る。本 論 の 基 礎 に な っ た わ れ わ れ の 研 究
(lkeda et al.2007)で は、宿題 の後 回 し傾
向 か ら計 沢1され る双 曲割 引傾 向 が 、実際 に肥
満確 率 を高 め る こ とも明 らか に して い る。
引用 文献
B o r g h a n s , L a n d G o l s t e y n , B H . H ( 2 0 0 6T)i“m e d i s c o u n t i n g
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ο/ο
CS a″d〃 υmar7 3′
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οⅣ ス用erたans θ ecame め e Falresr
CrtSer, C (2003)〃
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わ めe レγ
P e o peノ
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C とノ
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Komlos,」 ,Smith′P K.and Bogin,B(2004)“
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OsOcプ
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OηO″rcs
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οgj/,vo1 3, pp 259-270
ma″ θFο
aηd ttυ
」
ANUARY 2008 1 THE KEIZAi SEMINAR