大学別学年暦・事務手続き 5.東京経済大学 1) 学事暦 1学期 授業期間 補講日 4 月 8 日(水)∼ 7 月 22 日(水) ※4 月 29 日(水・祝)、7 月 20 日(月・祝)は授業実施 ① 4 月 25 日(土)午後 ②5 月 16 日(土)午後 ③ 6 月 6 日(土)午後 ⑤ 7 月 18 日(土)午後 ④6 月 27 日(土)午後 ⑥7 月 23 日(木)終日 定期試験期間 7 月 24 日(金)∼ 7 月 30 日(木) 夏季休暇期間 8 月 1 日(土)∼ 9 月 17 日(木) 追試験(1学期終了科目) 8 月 5 日(水) 2学期 授業期間 9 月 18 日(金)∼ 1 月 25 日(月) ※10 月 12 日(月・祝)、11 月 23 日(月・祝)は授業実施 葵祭(文化祭)のため休講 10 月 29 日(木)∼11 月 2 日(月) 冬季休暇期間 12 月 23 日(水)∼ 1 月 4 日(月) 補講日 ① 10 月 3 日(土)午後 ② 10 月 24 日(土)午後 ③ 11 月 7 日(土)午後 ④ 11 月 28 日(土)午後 ⑤ 12 月 19 日(土)午後 ⑥ 1 月 9 日(土)午後 ⑦ 1 月 23 日(土)午後 大学入試センター試験のため休 講 1 月 15 日(金)∼ 1 月 17 日(日) 定期試験期間 1 月 26 日(火)∼ 2 月 1 日(月) ※定期試験予備日 2 月 2 日(火) 春季休暇期間 2 月 3 日(水)∼ 3 月 31 日(木) 追試験(2学期終了科目) 2 月 6 日(土) 2)事務手続等 ①TAC 単位互換申請受付日 2015年 4月2日(木) ∼6日(月) ②受講許可学生発表日(学生の所属大学を通して発表) 2015年 4月7日(火) 3)事務取扱時間 <担当部課> 学務課 平日 土曜 8:55∼17:00 8:55∼11:30/12:45∼17:00 ※授業休止期間中(夏・冬・春)は,窓口時間が短縮されます。また,年度の途中で窓口時間が変更となる場合があり ます。 4)TAC 単位互換履修生証の発行 TAC 単位互換履修生のための学生証を発行します。 受講許可後,写真(タテ3㎝×ヨコ2.4㎝)2枚を学務課窓口に必ず提出してください。 5)その他 ①TKUポータル(休講・補講、教室変更、試験・レポート情報等の確認方法) https://portal.tku.ac.jp/ にアクセスします。本学ホームページ最下段にある「TKUポータル」 をクリックすることでもアクセスできます。 TKU_NET の「ユーザ ID」と「パスワード」(情報システム課発行)を入力してログインしてくださ い。 ※休講情報は以下のURLからも閲覧できます。(ログイン不要) 本日の休講情報 https://univision.tku.ac.jp/univision/plasma/today.html 明日以降1週間分の休講情報 https://univision.tku.ac.jp/univision/plasma/tomorrow.html ②休講・補講について 休講 教員のやむを得ない理由によって授業が休講となることがあります。受講生はTKUポータ ルで休講情報の確認ができます。 補講 休講により授業回数が減ったときや、授業の進行上必要になったときなどに行われる授業 です。補講を行う場合は、TKUポータルで補講情報を確認することができます。 ③試験・レポートについて 試験・レポートの 連絡方法 ① TKUポータル ② 6 号館1階ホールの「ガラス扉の掲示板」に掲示 ※試験・レポートについては、担当教員が授業中指示するのみで、一切掲示されない科目も 多数あります。 試験 ・試験の回数や方法は、科目によってさまざまです。 ・定期試験を受けるときには身分証カードが必要です。 レポート ・レポートは、用紙のサイズ・書式等が指定されている場合があります。その場合、指定され た様式で提出してください。 ・提出先によって以下のとおり提出方法が異なります。 教員に提出する場合 学務課に提出する場合 提 出 日 教員や掲示板等で指定された日 教員や掲示板等で指定された日 提出時間 教員や掲示板等で指定された時間 (平日)8:55∼17:00 (土曜)8:55∼11:30、12:45∼17:00 提出方法 教員提出用の表紙(緑色)を添付 学務課提出用の表紙(ピンク色)を添付 ※表紙(緑色・ピンク色)は学務課窓口の前に置いてあります。ご自由にお取りください。 6)受付窓口 東京経済大学 所在地 電話 ホームページ 交通 学務課(6号館1階) 〒185−8502 東京都国分寺市1−7−34 TEL 042−328−7962 FAX 042−328−7779 http://www.tku.ac.jp JR中央線(西武国分寺線・西武多摩湖線) 国分寺駅下車徒歩12分 ■JR 中央線「新宿駅」から「特別快速」電車で、 「国分寺駅」まで約 21 分、 「快速」電車で 31 分 ■JR 中央線、西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」 南口より徒歩 12 分 大学別開講科目案内 5.東京経済大学 <東京経済大学―2015年度「指定科目1」> 財政学 a 科目名 Public Finance a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 岡本 英男 (オカモト ヒデオ) 金曜日 9:00∼10:30 (1 時限) E201(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 日本財政の現状と問題点 2) 授業内容 現代財政理論を踏まえながら日本財政の現状(仕組みと機能)を講義し,その問題点を探る。その さい特に,(1)国際比較の観点に立って,日本財政の特質を明らかにする,(2)歴史的視点に立って, 現在の財政構造の成り立ちと展開を明らかにする,(3)今日,世界システムが大転換を遂げつつある ことを強く意識することによって,今日の日本財政の抱える問題を世界システムの転換と関連づけて明 らかにする,という三点を重視しながら講義を進めていきたい。 2.教科書・参考文献 教科書: 今年度は指定の教科書は使用しないで、必要に応じてプリントを配布する。 参考文献:林健久『財政学講義』(東京大学出版会), 片桐正俊編著『財政学―転換期の日本財政(第 3 版)』(東洋経済新報社,2014 年), 岡本英男『福祉国家の可能性』(東京大学出版会,2007 年), 青木泰樹『経済学とは何だろうか』(八千代出版,2012 年) 3.成績評価方法 講義中の学習態度と定期試験の結果を総合して評価する。 4.授業計画 1・2 財政と財政学 3・4 財政の理念と法的規定 5・6 予算の制度と機能 7・8 経費の構成と分析 9・10 公的収入 11・12 租税の意義とイデオロギー 13・14・15 現在の日本が直面する財政問題 なお,このほかに現在進行中の経済や財政の動きについても授業の中で取り上げる予定でいるので, 以上の授業計画は全体のおおよその枠組みであると理解してほしい。 5.到達目標 日本財政のおおよその仕組みと問題点が理解できるようになること。 6.準備学習 日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞などに掲載されている経済と財政の記事をよく読んで おくことが望ましい。 <東京経済大学―2015年度「指定科目2」> 科目名 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 財政学 b Public Finance b 2単位 第二学期 岡本 英男 (オカモト ヒデオ) 金曜日 9:00∼10:30 (1 時限) E201(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 日本財政の現状と問題点 2) 授業内容 現代財政理論を踏まえながら日本財政の現状(仕組みと機能)を講義し,その問題点を探る。その さい特に,(1)国際比較の観点に立って,日本財政の特質を明らかにする,(2)歴史的視点に立って, 現在の財政構造の成り立ちと展開を明らかにする,(3)今日,世界システムが大転換を遂げつつある ことを強く意識することによって,今日の日本財政の抱える問題を世界システムの転換と関連づけて明 らかにする,という三点を重視しながら講義を進めていきたい。 2.教科書・参考文献 教科書: 必要に応じてプリントを配布する。 参考文献:林健久『財政学講義第3版』(東京大学出版会,2002 年), 片桐正俊編著『財政学―転換期の日本財政(第3版)』(東洋経済新報社,2014 年), 岡本英男『福祉国家の可能性』(東京大学出版会,2007 年), 青木泰樹『経済学とは何だろうか』(八千代出版,2012 年) 3.成績評価方法 講義中の学習態度と定期試験の結果を総合して評価する。 4.授業計画 1・2 租税体系 3・4 現代の租税構造 5・6 公債の本質と機能 7・8 財政投融資の構造と機能 9・10 地方財政 11・12 現代財政の歴史的位相 13・14・15 現在の日本が直面する財政問題 なお,このほかに現在進行中の経済や財政の動きについても授業の中で取り上げる予定でいるので, 以上の授業計画は全体のおおよその枠組みであると理解してほしい。 5.到達目標 日本財政のおおよその仕組みと問題点が理解できるようになること。 6.準備学習 日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞などに掲載されている経済と財政の記事をよく読んで おくことが望ましい。 <東京経済大学―2015年度「指定科目3」> アセアン経済論a 科目名 ASEAN Economy a 単位数 期 担当教員 授業時間 2 単位 第一学期 南原 真(ナンバラ マコト) 木曜日 13:00∼14:30 (3 時限) 教室 E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 アセアン経済論 a 2) 授業内容 現代の東南アジアの経済を以下の点からみていく。 (1)1997 年のアジア通貨危機をヘッジファンドとアジア諸国の経済政策の面から考察する。 (2)東南アジアへの環境問題を取り上げる。 (3)東南アジア諸国の農業や漁業の問題と課題を考察する。 2.教科書・参考文献 教科書:なし 参考文献:東京経済大学国際経済グループ、『私たちの国際経済[第 3 版]』 (有斐閣、2013 年) 3.成績評価方法 期末試験(80 点)と時々実施する授業での感想文(20 点)の合計で評価する。 4.授業計画 .全体の講義計画の説明 .アセアン諸国の経済比較と情報収集 .世界金融危機と世界大恐慌 .ヘッジファンドとソロス .タイの通貨危機(1) .タイの通貨危機(2) .タイの通貨危機(3) .マレーシアのブミプトラ政策 .アセアンの漁業 .アセアン諸国の農業と問題点 .アセアンのスラム .エビ養殖と環境破壊 .環境問題と社会開発(1) .環境問題と社会開発(2) .前期のまとめ 5.到達目標 1. アセアンの経済の基礎知識を身につける 2. ヘッジファンドについて考える 3. アセアンの産業について理解を深める 6.準備学習 毎回、授業では統計表、資料を配付しますので、授業の後にノートを参照して、資料をよく読んで理解を 深めてください。 <東京経済大学―2015年度「指定科目4」> アセアン経済論 b 科目名 ASEAN Economy b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2 単位 第二学期 南原 真(ナンバラ マコト) 木曜日 13:00∼14:30 (3 時限) E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 アセアン経済論 b 2) 授業内容 現代の東南アジアの経済を以下の点からみていく。 (1) 東南アジアの政治と経済の関連を考察する。 (2) 東南アジアの産業を取り上げる。 (3) 東南アジア諸国の FTA と EPA と課題を考察する。 (4) 東南アジアの文化と社会を知る。 2.教科書・参考文献 教科書 : なし 参考文献:東京経済大学国際経済グループ、『私たちの国際経済[第 3 版]』 (有斐閣、2013 年) 3.成績評価方法 期末試験(80 点)と時々実施する授業での感想文(20 点)の合計で評価する。 4.授業計画 .全体の講義計画の説明 .フィリピンのマルコス王朝 .アセアンと日本のFTAとEPA .アセアンにおけるインフラ整備とEPA .メコン川と水資源 .イスラム市場の開拓 .中国と東南アジアの経済関係 .映画産業にみる文化摩擦(タイ) .シンガポールの産業政策 .ミャンマーの民主化 .LCC と観光産業 .フェアトレード .タイの自動車産業と日系企業 .日本のODA .アセアンの課題 5.到達目標 1. アセアンの政治と経済を理解する 2. アセアンと日本の FTA と EPA を考える 3. アセアンの文化と社会問題を理解する 6.準備学習 毎回、授業では統計表や資料を配付しますので、授業の後ノートを参照して、資料をよく読んでください。 <東京経済大学―2015年度「指定科目5」> 経済統計a 科目名 Statistics for Economics a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 1.講義要項 2単位 第一学期 中村 豪(ナカムラ ツヨシ) 火曜日 9:00∼10:30(1 時限) E305(予定) 1) 授業表題 経済統計から何が読み取れるか 2) 授業内容 人間の健康状態を知るために体温や血圧といった数値が用いられるように、経済の状態を知るには GDP や物価といった統計が役に立つ。数値として示される情報は客観的なものであり、また本来は複 雑なものである経済状態を、簡潔にまとめた形で示しているからだ。その一方で、数値が持つ意味を正 しく読み取れないと、せっかくの統計情報を有効に活用できないということにもなる。 本講義の第一の目的は、さまざまな経済統計から、経済に関する情報がどのように得られるのかを学 ぶことにある。各種の統計がそれぞれ経済のどのような側面を捉えており、その値がどのような意味を持 つのかということを中心に解説する。 講義では、経済に関する新聞記事等をとりあげ、さまざまな統計が活用されている実例も見ていくこと とする。それにより、日本経済の現状を客観的なデータに基づいて学ぶことにもなる。 2.教科書・参考文献 教科書:開講時に指示する。 参考文献:開講時に指示する。 3.成績評価方法 期末試験の成績(80%)とミニレポート(20%)により評価する。 4.授業計画 以下に示す各種統計の意味を学ぶ。ただし、現実の日本経済において重要なできごとがあった場合 などには、それに応じて内容を変更することがある。 1. GDP 統計 2. 景気判断に関する統計 3. 物価に関する統計 4. 雇用・労働に関する統計 5. 消費・貯蓄に関する統計 6. 企業活動・産業動向に関する統計 7. 金融に関する統計 8. 国際収支に関する統計 5.到達目標 以下の 3 点を目標とする。 ・主要な経済統計として、どのようなものがあるのかを知る。 ・それぞれの統計が、経済のどのような側面を捉えたものであるかを知る。 ・それぞれの統計について、その数値が持つ意味を理解する。 6.準備学習 現実の経済で起きているできごととの関わりが特に深い科目なので、日頃から十分な時間をとって経済 に関するニュースに着目する習慣を持つこと。ニュースの中で統計が紹介されている場合は、何に関する ニュースであるのかということと、具体的な数字の大きさ(xx%、xx 円など)の 2 点を特に意識すること。 <東京経済大学―2015年度「指定科目6」> 経済統計 b 科目名 Statistics for Economics b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 中村 豪(ナカムラ ツヨシ) 火曜日 9:00∼10:30(1 時限) E305(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 経済統計の活用をめぐる議論 2) 授業内容 経済統計 a で学んださまざまな経済統計を、さらに深く活用することを学ぶ。 経済統計を扱う時には、経済学や統計学の知識も応用できると、現実の経済で起きていることへ理 解が一段と深まる。そこで本講義では、他の経済学に関する授業で学んだことと、経済統計がどのよう に結びついているのかという点、および経済学や統計学の知識を応用すると、経済統計からどのよう な情報を導き出すことができるのかという点を中心に学ぶことになる。 ただし経済統計 a と同様、やはり現実の経済で起こっていることの理解も重視する。新聞記事に限 らず、経済統計を用いてどのように現実の経済が捉えられるのかという実例も紹介していく。 2.教科書・参考文献 教科書:開講時に指示する。 参考文献:開講時に指示する。 3.成績評価方法 期末試験の成績(80%)とミニレポート(20%)により評価する。 4.授業計画 以下に示す各種統計について、経済学の議論を踏まえながらその活用のしかたについて学ぶ。現実の 日本経済において重要なできごとがあった場合などには、それに応じて内容を変更することがある。 1. GDP 統計 2. 景気判断に関する統計 3. 物価に関する統計 4. 雇用・労働に関する統計 5. 消費・貯蓄に関する統計 6. 企業活動・産業動向に関する統計 7. 金融に関する統計 8. 国際収支に関する統計 また、経済統計をより有効に活用するのに役立つ初歩的な統計学の知識についても解説する。 5.到達目標 以下の 3 点を目標とする。 ・経済統計を用いることで、経済学の知見をどのように捉え直せるかを知る。 ・経済統計をより効果的に活用するのに役立つ統計学の知識を身につける。 ・経済統計、経済学、統計学に関する知識を総合的に用いることで、どのように経済の現状を捉えられるか を知る。 6.準備学習 現実の経済で起きているできごととの関わりが特に深い科目なので、日頃から十分な時間をとって経済に 関するニュースに着目する習慣を持つこと。ニュースの中で統計が紹介されている場合は、何に関する ニュースであるのかということと、具体的な数字の大きさ(xx%、xx 円など)の 2 点を特に意識すること。また、 他の講義で学んだ経済学の知識について、経済統計を用いることでどのように理解し直せるのかも、それ ぞれの授業の中で随時考えること。 7.特記事項 経済統計 a を先に履修している方が、理解はしやすいと考えられる(履修のための前提条件ではない)。 <東京経済大学―2015年度「指定科目7」> 地球環境問題a 科目名 Global Environmental Problems a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 南川 秀樹(ミナミカワ ヒデキ) 火曜日 10:40∼12:10(2 時限) E204(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 地球規模の環境問題と経済活動 2) 授業内容 現在多くの人が目にする環境問題は、地球規模で起きており、解決への道筋も国境を越えて検討 されなければならない。そして、国内でできること、国際交渉を通じてのルールつくり、海外への協力を 通じて地球規模の環境をめぐる様々な課題への対応策を具体化し、実現していくことが必要である。 そのため、学生の皆さんには、まず、過去の様々な形の環境公害問題の実態とそれに対する取り 組みの内容を理解いただきたい。日本では過去においては現在では想像もできない厳しい社会情勢 の中で対策に取り組まなければならなかったこと、また今も多くの国々では経済との調整から対策の 導入が困難であることを知ってほしい。これを変えていくには、何が必要か、どこから取り掛かれば良 いのか、これまで行政の責任者であった立場から何を考えてきたかを、学生の皆さんと共有したい。若 い学生の皆さんの積極的な授業参加と発言に期待する。 2.教科書・参考文献 教科書: 参考文献: 3.成績評価方法 授業での発表とレポートから、総合評価する。積極的な事業への参加を期待 4.授業計画 南川が、これまでの行政を通して得た経験に基づく知見を整理した資料をベースとして説明し、学生に 皆さんの関心を呼び起こし、いかに日常の生活や経済活動が、地域の環境のみならず、地球規模での 環境と大きなつながりを有しているかについて、正しい理解を共有する。その過程で、学生の皆さんの意 見を発表いただき、今何ができるのか、これからどのように勉強を進めることが、社会をよくする活動に結 びついていくのかをともに考えていきたい。 a.(前期)においては、 主要な地域、国々の環境問題と経済開発の歴史(アメリカ、欧州、中国等) 日本の経済発展と環境の汚染―明治時代から今日までの環境悪化と対策― 以上に用いる資料は、南川が作成の上、授業中に配布する。 平成 26 年度版環境白書 環境省ホームページ を用いて過去と現状を概観も併せて行う。(いわゆる縦割りの分野) これに加え、これまでの公務員としての経験の中で、多くの学生の皆さんに理解し、考えてほしいいく つかの課題については、重点的に時間を取り、必要な文献や記事を活用して、自らが、加害者の立場、 被害者の立場に立った場合を想定した学習と議論を行いたい。 5.到達目標 人間の経済活動と環境問題とのかかわりを、地域ごとの歴史的な変遷の中で理解し、過去と現在の 課題への対応の特徴を的確に理解する。そのうえで、地域を超えて広がりつつある深刻な影響を与える 環境の危機的な事柄を、どのように把握し、対応すべきかを考える。それにより、学生の皆さんが、近い 将来に遭遇する様々な出来事を、環境という視点から深く理解し、他の分野での応用も可能となる柔軟 かつ効果的な対応ぶりを考える手がかりを得られるようになることを、目標とする。 6.準備学習 事前にあらかじめ図書あるいは文献を指示し、その理解を前提に授業を進める。授業後は、内容の確 認と周辺の知見の理解のための学習を行う。 <東京経済大学―2015年度「指定科目8」> 地球環境問題b 科目名 Global Environmental Problems b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 南川 秀樹(ミナミカワ ヒデキ) 火曜日 10:40∼12:10(2 時限) E204(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 地球規模の環境問題と経済活動 2) 授業内容 現在多くの人が目にする環境問題は、地球規模で起きており、解決への道筋も国境を越えて検討さ れなければならない。そして、国内でできること、国際交渉を通じてのルールつくり、海外への協力を 通じて地球規模の環境をめぐる様々な課題への対応策を具体化し、実現していくことが必要である。 そのため、学生の皆さんには、まず、過去の様々な形の環境公害問題の実態とそれに対する取り 組みの内容を理解いただきたい。日本では過去においては現在では想像もできない厳しい社会情勢 の中で対策に取り組まなければならなかったこと、また今も多くの国々では経済との調整から対策の 導入が困難であることを知ってほしい。これを変えていくには、何が必要か、どこから取り掛かれば良 いのか、これまで行政の責任者であった立場から何を考えてきたかを、学生の皆さんと共有したい。若 い学生の皆さんの積極的な授業参加と発言に期待する。 2.教科書・参考文献 教科書: 参考文献: 3.成績評価方法 授業での発表とレポートから、総合評価する。積極的な事業への参加を期待 4.授業計画 南川が、これまでの行政を通して得た経験に基づく知見を整理した資料をベースとして説明し、学生 に皆さんの関心を呼び起こし、いかに日常の生活や経済活動が、地域の環境のみならず、地球規模で の環境と大きなつながりを有しているかについて、正しい理解を共有する。その過程で、学生の皆さんの 意見を発表いただき、今何ができるのか、これからどのように勉強を進めることが、社会をよくする活動に 結びついていくのかをともに考えていきたい。 主要な地域、国々の環境問題と経済開発の歴史 b.(後期)においては、 過去と現在における国、地域を横断する課題を学び、問題の本質と解決策を考える。 (いわゆる横割りの分野) 原子力開発と今後の活用への課題 気候変動、地球温暖化への取組 鉱害及び公害の歴史的意味と社会運動 大量生産、大量消費、大量廃棄と環境 裁判の持つ意味と地方行政―三権分立と民主主義― 地球規模の公害から異常気象までの広がり 食糧、飢餓との戦いと環境 野生生物の保護 化学物質の活用と環境 様々な経済的手法と環境の改善 世界の新しい秩序と環境 など 5.到達目標 人間の経済活動と環境問題とのかかわりを、地域ごとの歴史的な変遷の中で理解し、過去と現在の課 題への対応の特徴を的確に理解する。そのうえで、地域を超えて広がりつつある深刻な影響を与える環境 の危機的な事柄を、どのように把握し、対応すべきかを考える。それにより、学生の皆さんが、近い将来に遭 遇する様々な出来事を、環境という視点から深く理解し、他の分野での応用も可能となる柔軟かつ効果的 な対応ぶりを考える手がかりを得られるようになることを、目標とする。 6.準備学習 事前にあらかじめ図書あるいは文献を指示し、その理解を前提に授業を進める。授業後は、内容の確 認と周辺の知見の理解のための学習を行う。 <東京経済大学―2015年度「指定科目9」> 生産管理論 a 科目名 Production Management a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 加藤 みどり(カトウ ミドリ) 月曜日 13:00∼14:30(3 時限) B201 (予定) 1.講義要項 1) 授業表題 イノベーションに関する理論と技術戦略 2) 授業内容 イノベーションに関する基礎的理論、および企業における技術革新に関する活動(a ではおもに研 究・開発)に焦点をあて、その実態をわかりやすく解説する。ただし,同活動の目的は、新技術を利用 した「商品化・事業化」からの利益の獲得・社会への貢献である。よって、本講義では、おもに経営戦 略論の観点から議論を進める。講義内容および各理論の理解を深めるため、学生にとって身近な製 品等の事例も適宜取り上げる。 2.教科書・参考文献 教科書:なし 参考文献: アッターバック著『イノベーション・ダイナミクス』(有斐閣) 丹羽清著『技術経営論』(東京大学 出版会) 一橋大学イノベーション研究センター編『イノベーション・マネジメント入門』(日本経 済新聞社) 3.成績評価方法 講義中に指示する課題 30%,期末試験(論述約 50%)70%の基準で総合的に評価する 4.授業計画 1 オリエンテーション 2 イノベーションの社会・経済的意義 3 イノベーションの基礎理論 4 企業における研究開発活動と組織 5 米企業の研究開発の歴史とイノベーション論の発達 6 日本企業の研究開発の歴史と特色 7 製品開発プロセスの概要 8 効率的製品開発のための手法 9 技術と市場 ーユーザニーズの取り入れー 10 イノベーション・ダイナミクス 11 標準化戦略 12 技術戦略と事業・企業戦略 13 技術とビジネスモデル 14 知的財産権 15 オープンイノベーション 5.到達目標 イノベーションの基本理論、日本企業の技術マネジメントの特徴、研究開発から商品化・事業化までの 過程、およびそれらを担う組織間の連携などを理解する。 6.準備学習 基礎経営学、経営学入門などの内容を十分に理解していることを前提に講義を行うので、十分に復習 しておくこと。 毎回の講義では、最新のイノベーションに関する事例を取り上げる。事前学習として関連する新聞記 事、ニュースを毎回 1 つ以上選択し、内容を理解した上で講義に臨むこと。また、講義資料は事前配布 するので、目を通し概要を把握しておくこと。 講義終了後、講義内容、および講義内で紹介した事例を整理し、ノートを完成させる。理論と実社会 における実践の関連性を理解すること。 7.特記事項 希望者を対象に、工場見学を実施する。 <東京経済大学―2015年度「指定科目10」> 生産管理論 b 科目名 Production Management b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 加藤 みどり(カトウ ミドリ) 月曜日 13:00∼14:30(3 時限) B201 (予定) 1.講義要項 1) 授業表題 生産および生産管理に関する理論と技術戦略 2) 授業内容 企業における生産および生産管理に焦点をあて,基礎的理論を紹介し,また同活動の実態をわか りやすく解説する。ただし,生産および生産管理を通じて企業がどのように収益を挙げているか,また 企業内の他部門との望ましい連携はどのようなものかなど,経営戦略,経営管理の観点から議論を進 める。講義内容および各理論の理解を深めるために,学生にとって身近な製品等の事例を適宜取り上 げる。 2.教科書・参考文献 教科書: 桑田秀夫著『生産管理概論』(日刊工業新聞社) 参考文献:藤本隆宏著『生産マネジメント入門 I・II』(日本経済新聞社) 3.成績評価方法 課題 30%,期末試験(論述約 50%)70%の基準で総合的に評価する 4.授業計画 1 ガイダンス 2 生産管理概論 3 大量生産発展の歴史 4 製品計画・生産計画・生産方式 5 作業研究 6 工程管理 7 在庫管理・発注方式 8 多品種少量生産と少品種大量生産 9 セル生産 10 統計的品質管理 11 品質管理の日本的発展 12 トヨタ生産システム 13 原価管理 14 環境問題への対応 15 IT と生産管理 5.到達目標 大量生産、多品種少量生産、およびそれらの生産管理に関する基礎的理論と、日本企業の生産活動 における特徴について理解する。 6.準備学習 基礎経営学、経営学入門などの内容を十分に理解していることを前提に講義を行うので、十分に復習 しておくこと。 毎回の講義では、最新のイノベーションに関する事例を取り上げる。事前学習として関連する新聞記 事、ニュースを毎回 1 つ以上選択し、内容を理解した上で講義に臨むこと。また、講義資料は事前配布す るので、目を通し概要を把握しておくこと。 講義終了後、講義内容、および講義内で紹介した事例を整理し、ノートを完成させる。理論と実社会 における実践の関連性を理解すること。 より理解が深まるため、生産管理論 a の履修を推奨する。 7.特記事項 希望者を対象に、工場見学を実施する。 <東京経済大学―2015年度「指定科11」> マーケティング論a 科目名 Marketing a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 小木 紀親(オギ ノリチカ) 金曜日 9:00∼10:30(1 時限) E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 マーケティングの基礎と応用を学ぶ 2) 授業内容 CMや雑誌広告がどのような効果をもたらすのか、ヒット商品がどのように生まれたのか、流通の仕 組みがどうなっているのか、同じ商品なのに店によってどうして価格が違うのかなど、市場には実に 様々な疑問が生じてくる。これらは、すべて企業のマーケティング活動に関わることなのである。 本講義では、とりわけ、製品戦略、価格戦略、流通チャネル戦略、プロモーション戦略を中心にして、 企業の様々なマーケティング戦略や市場における多様なマーケティング現象を概観していくとともに、 関連するマーケティングの理論についても学んでいくことにする。 基本的な講義スタイルとしては、テキストを活用して(したがって総じて板書は少ない)、そこにある 様々なマーケティング理論を紹介する中で、具体的な事例を当てはめて理解を深めてもらう形式が主 となる(理論→具体事例→理解度の深化)。時には、ゲストスピーカーを呼ぶ場合もあるが、それも理 論と実際的な事例が整合性のとれたものと把握するための方法論のひとつであることを理解してもら いたい。 また、本講義の基本的なアプローチとしては、現代市場の現実的側面にスポットを当てつつ、生活 者の視点および批判的精神の視座からマーケティング現象をとらえることであるが、本講義において 一貫して重要視しているのが「批判的精神」であり、その重要性をかみしめながら受講することを意識 されたい。 2.教科書・参考文献 教科書: 小木紀親著『マーケティング・ストラテジー』(中央経済社,2000 年) 参考文献: 授業内で適宜指示する。 3.成績評価方法 基本的には,学期末テスト(約 60%),課題レポート(約 35%),授業参加点(約 5%),受講態度(減点 対象)などから,総合的に判断する。 4.授業計画 1.イントロダクション(成績評価、授業への取り組み姿勢、本講義の構成、マーケティングへの招待など) 2.マーケティングとは①(生成と展開/概念と定義/コンセプトなど) 3.マーケティングとは②(差別化と効率化など) 4.マーケティングの基本体系/マーケティング・ミックス 5.製品戦略(1) 6.製品戦略(2) 7.製品戦略(3) 8.価格戦略(1) 9.価格戦略(2) 10.流通チャネル戦略(1) 11.流通チャネル戦略(2) 12.プロモーション戦略(1) 13.プロモーション戦略(2) 14.プロモーション戦略(3) 15.まとめと振り返り 5.到達目標 講義終了時点で次の点をクリアしていることを目標とする。 ・自らの批判的精神を養うことができた。 ・批判的精神でもって市場及び企業の動向をみられるようになった。 ・実際の市場及び企業の活動に大いに興味を抱くようになった。 ・マーケティングの基本と応用について理解することができた。 6.準備学習 講義後半に行う「課題レポート」において、それまでの各講義についての設問があるため、それ相応 の事後学習が各回必要である。当然のことながら、学期末試験に関しても同様のことが言える。また事前 学習も各回において何らかの形で必要となる。 7.特記事項 なお,不適切な受講態度(飲食,携帯電話使用,着帽,私語,途中退出など)は絶対に認めない。 特に,私語については厳しく注意するので,そのつもりで受講すること。 <東京経済大学―2015年度「指定科目12」> マーケティング論b 科目名 Marketing b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 小木 紀親(オギ ノリチカ) 金曜日 9:00∼10:30(1 時限) E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 実際の企業のマーケティング活動を学ぶ 2) 授業内容 CMや雑誌広告がどのような効果をもたらすのか、ヒット商品がどのように生まれたのか、流通の仕 組みがどうなっているのか、同じ商品なのに店によってどうして価格が違うのかなど、市場には実に 様々な疑問が生じてくる。これらは、すべて企業のマーケティング活動に関わることなのである。 本講義では、ヒット商品やヒットサービスの源泉を辿りながら、それぞれの企業の様々なマーケティ ング戦略や様々な領域における多様なマーケティング現象をみていくことにする。 基本的な講義スタイルとしては、テキストを活用して(したがって総じて板書は少ない)、そこにある 様々な企業やそれらが織りなすマーケティング現象をみていき、そこにマーケティング理論を当ては めながら理解を深めてもらう形式が主となる(具体例・実際の企業動向→理論のあてはめ→理解度 の深化)。時には、ゲストスピーカーを呼ぶ場合もあるが、それも実際的な事例と理論が整合性のと れたものと把握するための方法論のひとつであることを理解してもらいたい。 また、本講義の基本的なアプローチとしては、現代市場の現実的側面にスポットを当てつつ、生 活者の視点および批判的精神の視座からマーケティング現象をとらえることであるが、本講義におい て一貫して重要視しているのが「批判的精神」であり、その重要性をかみしめながら受講することを意 識されたい。 2.教科書・参考文献 教科書: 小木紀親著『マーケティングEYE[第 3 版]』(中部経済新聞社,2010 年) 参考文献: 授業内で適宜指示する。 3.成績評価方法 基本的には,学期末テスト(約 60%)、課題レポート(約 35%)、授業参加点(約 5%)、受講態度(減点 対象)などから総合的に判断する。 4.授業計画 1.イントロダクション(本講義の構成、マーケティングへの招待、成績評価、授業への取り組みなど) 2.批判的精神とマーケティング 3.ヒット商品研究(1) 4.ヒット商品研究(2) 5.有名企業の意外なビジネス(1) 6.有名企業の意外なビジネス(2) 7.差別化と効率化 8.市場細分化戦略 9.現代マーケティングの潮流(1) 顧客のデータマイニング,生活者提案等 10.現代マーケティングの潮流(2) エリア・マーケティング等 11.現代マーケティングの潮流(3) 知の交差点,異常値の発見,ヒットシステム等 12.現代マーケティングの潮流(4) ポイントを巡る戦略構図等 13.各業界の事例研究(1) 14.各業界の事例研究(2) 15.まとめと振り返り 5.到達目標 講義終了時点で次の点をクリアしていることを目標とする。 ・自らの批判的精神を養うことができた。 ・批判的精神でもって市場及び企業の動向をみられるようになった。 ・実際の市場及び企業の活動に大いに興味を抱くようになった。 ・マーケティングの基本と応用について理解することができた。 6.準備学習 講義後半に行う「課題レポート」において、それまでの各講義についての設問があるため、それ相応の 事後学習が各回必要である。当然のことながら、学期末試験に関しても同様のことが言える。また事前学 習も各回において何らかの形で必要となる。 7.特記事項 なお、不適切な受講態度(飲食、携帯電話使用、着帽、私語、途中退出など)は絶対に認めない。特に、 私語については厳しく注意するので、そのつもりで受講すること。 <東京経済大学―2015年度「指定科目13」> 広告論 a 科目名 Advertising a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 岸 志津江(キシ シズエ) 月曜日 10:40∼12:10 (2 時限) E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 広告計画およびコミュニケーション・プランニングの基礎 2) 授業内容 マーケティングにおける広告およびその他のコミュニケーション活動の役割と,広告計画過程の基 礎について学ぶ。最近はマスメディア広告だけに依存しないコミュニケーション方法が増えているので, 受講生は企業ホームページやソーシャル・メディアなどを使った相互作用も含めて,マーケティング・ コミュニケーションの実態を把握し,その中での広告の役割を理解することが期待される。つまり、ター ゲットに一方的にメッセージを伝えるだけではなく、消費者の関心を高め、積極的な情報探索や発信 を促すような、「コミュニケーションの仕組み」を設計する、コミュニケーション・プランニングの方法を学 ぶことになる。 また,ここで「計画」といっているのは,広告制作以前の調査や目標および戦略決定を含めて,一連 の流れがあり,全体のまとまりが要求されることを意味する。つまり,目に見える広告の背後にあるもの を考察し,「広告とは,どのようなコミュニケーションか」を理解し、具体的な方法を学ぶことが,この授業 の目的である。そのためには,「見えないものを見る」努力と想像力が必要とされる。 2.教科書・参考文献 教科書: 岸 志津江・田中 洋・嶋村 和恵(2008)『現代広告論(新版)』有斐閣。 参考文献:嶋村 和恵監修(2006)『新しい広告』電通。 J.ロシター&S.ベルマン(岸志津江監訳、東急エージェンシー マーコム研究会訳、2009)『戦 略的マーケティング・コミュニケーション』東急エージェンシー。 3.成績評価方法 定期試験 65%,授業中の課題・小テスト 30%,発言 5%+α。 4.授業計画 I.イントロダクション 1.広告とは何か 2.広告とは何か(1)広告および類似のコミュニケーション 3.広告とは何か(2)広告の機能 4.マーケティング計画と広告(1)マーケティング計画過程,マーケティング・コミュニケーションの種類 5.マーケティング計画と広告(2)マーケティング・コミュニケーションの統合 6.マーケティング・コミュニケーション組織(1) 7.マーケティング・コミュニケーション組織(2) II.広告計画のインプット 8.広告計画の構造と調査(1)広告計画過程の概要 9.広告計画の構造と調査(2)状況分析の目的と方法 10.広告計画の構造と調査(3)広告調査 11.広告目標と基本戦略(1)広告目標設定方法 12.広告目標と基本戦略(2)セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング 13.広告目標と基本戦略(3)セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング 14.事例分析 15. まとめ 5.到達目標 1.マーケティングにおける広告およびその他のコミュニケーション活動の種類と役割を理解する。 2.広告計画の構造と全体の流れを理解する。 6.準備学習 毎回のテーマと対応する教科書の章を事前に読んでおくこと。 以下は、教科書の該当する章・節番号 である。 1.第1章第1節 2.第1章第1節、第2節 3.第1章第3節、第4節 4.第2章第1節、第2節 5.第2章第3節、第4節 6.第3章第1節、第2節 7.第3章第3節∼第5節 8.第4章第1節 9.第4章第2節 10.第4章第3節、第4節 11.第5章第1節、第2節 12.第5章第3節 13.第5章第4節 14.第1章から第5章を復習しておく。 15.第1章から第5章を復習しておく。 7.特記事項 授業中の課題は特別の事情がない限り,授業終了時までに提出したものだけを評価の対象とする。 授業に遅れて来た場合には,提出を認めないことがあるので,要注意。 <東京経済大学―2015年度「指定科目14」> 広告論 b 科目名 Advertising b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 岸 志津江 月曜日 10:40∼12:10 (2 時限) E101(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 コミュニケーション・プランニングの実際 2) 授業内容 この科目は「広告論a」で学んだ基礎知識を前提として,広告およびマーケティング・コミュニケー ション計画を策定するための各論を学ぶ。また,各論以前に,消費者行動および広告効果過程の理 論的基礎を学ぶ。各論としては,広告予算決定方法,広告表現制作過程,媒体計画,ブランド・コ ミュニケーションの統合的管理,広告効果測定を取り上げる。 2.教科書・参考文献 教科書:岸 志津江・田中 洋・嶋村 和恵(2008)『現代広告論(新版)』有斐閣。 参考文献:仁科貞文・田中洋・丸岡吉人(2008)『広告心理』電通。 J.ロシター&L.パーシー(青木幸弘・ 岸 志津江・亀井昭宏監訳,2000)『ブランド・コミュニケーションの理論と実際』東急エージェン シー。 J.ロシター&S.ベルマン(岸志津江監訳、東急エージェンシー マーコム研究会訳、 2009)『戦略的マーケティング・コミュニケーション』東急エージェンシー。日経広告研究所編 『広告コミュニケーションの総合講座』日経広告研究所、各年。 3.成績評価方法 定期試験 65%,授業中の課題・小テスト 30%,発言 5%+α。 4.授業計画 II.広告計画のインプット 1.広告予算の決定方法(1) 2.広告予算の決定方法(2) 3.広告コミュニケーション過程と効果(1)広告コミュニケーション過程 4.広告コミュニケーション過程と効果(2)消費者の購買意思決定過程 5.広告コミュニケーション過程と効果(3)広告効果のモデル III.広告計画のアウトプット 6.表現計画(1)広告表現制作過程 7.表現計画(2)アカウント・プランニング 8.ブランド・コミュニケーション管理(1) 9.ブランド・コミュニケーション管理(2) 10.媒体計画(1)広告媒体の種類とオーディエンス概念、インターネット広告 11.媒体計画(2)媒体計画過程の概要 12.媒体計画(3)媒体戦略およびスケジューリング 13.広告効果測定 14.広告効果測定、まとめ 5.到達目標 1.「広告論a」で学んだ基礎知識にもとづき、広告予算決定方法,広告表現制作過程,媒体計画,ブラ ンド・コミュニケーションの統合的管理,広告効果測定に関わる主要概念と方法を理解する。 2.広告コミュニケーション過程に関わる主要概念と理論を理解する。 3.個別の知識を統合し、具体的な問題解決に応用できるようになる。 6.準備学習 毎回のテーマに対応した教科書の章を事前に読んでおくこと。 以下は、教科書の該当する章・節番号 である。 1.第6章第1節、第2節 2.第6章第3節、第4節 3.第7章第1節、第2節 4.第7章第3節 5.第7章第4節 6.第8章第1節、第2節 7.第8章第3節、第4節 8.第10章第1節 9.第10章第2節 10.第9章第1節 11.第9章第2節 12.第9章第3節、第14章 13.第11章第1節、第2節 14.第11章第3節 7.特記事項 授業中の課題は特別の事情がない限り,授業終了時までに提出したものだけを評価の対象とする。授 業に遅れて来た場合には,提出を認めないことがあるので,要注意。 <東京経済大学―2015年度「指定科目15」> 税務会計論 a 科目名 Tax Accounting a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 板橋 雄大(イタバシ タケオ) 木曜日 13:00∼14:30 (3 時限) A306(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 税務会計論 2) 授業内容 税務会計は,課税の基準となる課税所得の計算や、課税価額の評価など課税ベース(課税標準) の決定を目的とする会計である。講義においては,主として企業会計における企業利益と法人税法 上の課税所得との差異の内容及びその原因について講義する。 2.教科書・参考文献 教科書:成道秀雄 『新版 税務会計論 (第 4 版)』 中央経済社 参考文献: 3.成績評価方法 最終授業日の試験による。 4.授業計画 1:ガイダンス 税務会計の意義と特徴 2:税務会計の基礎理論 3:課税所得の計算構造 4:販売収益 5:役務収益 6:請負収益 7:譲渡収益 8:受取配当等 9:受贈益・債務免除益 10:受取利息・使用料・リース料・その他の収益 11:給与 12:交際費等 13:販売促進費 14:寄付金 15:まとめ 5.到達目標 税務会計の理論及び計算構造を理解する。 6.準備学習 授業時間中には法令などをすべてを紹介する時間はとれないので、事前学習によって教科書に記載さ れている法令内容を理解しておくこと。また、授業時間中に紹介する判例についても、簡略化することにな るので、事後学習によって、裁判の経緯や、判旨の詳細を把握することが望まれる。平均して 1 週間あたり 事前学習に 2 時間、事後学習に 2 時間が必要となる。 7.特記事項 税務会計学の理解には、一般会計学の知識を基礎に税務上の別段の定めを理解することが必要とな る。したがって、登録にあたっては「簿記原理a・b」を履修済みであること、または日本商工会議所検定簿記 3級以上を取得していることを前提とする。 <東京経済大学―2015年度「指定科目16」> 税務会計論 b 科目名 Tax Accounting b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 板橋 雄大(イタバシ タケオ) 木曜日 13:00∼14:30 (3 時限) A306(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 税務会計論 2) 授業内容 税務会計は,課税の基準となる課税所得の計算や、課税価額の評価など課税ベース(課税標準) の決定を目的とする会計である。講義においては,前期に引き続き、企業会計における企業利益と法 人税法上の課税所得との差異の内容及びその原因について講義する。 2.教科書・参考文献 教科書:成道秀雄『新版 税務会計論 (第 4 版)』中央経済社 参考文献: 3.成績評価方法 最終授業日の試験による。 4.授業計画 1:ガイダンス 2:租税公課 3:貸倒損失 4:福利厚生費・保険料・不正行為等に係る費用等・その他の費用 5:有価証券 6:棚卸資産 7:固定資産と減価償却制度 8:借地権 9: 繰延資産 10: 資産の評価損 11: 引当金 12: 準備金 13: 資本金等の額・利益積立金額・欠損金 14: グループ法人税務 15: まとめ 5.到達目標 税務会計の理論及び計算構造を理解する。 6.準備学習 授業時間中には法令などをすべてを紹介する時間はとれないので、事前学習によって教科書に記載 されている法令内容を理解しておくこと。また、授業時間中に紹介する判例についても、やむを得ず簡略 化することがあるので、事後学習によって、裁判の経緯や、判旨の詳細を把握することが望まれる。 7.特記事項 税務会計学の理解には、一般会計学の知識を基礎に税務上の別段の定めを理解することが必要とな る。したがって、登録にあたっては「簿記原理a・b」を履修済みであること、または日本商工会議所検定簿 記3級以上を取得していることを前提とする。 また、前期の税務会計論 a を受講していることが望ましい。 <東京経済大学―2015年度「指定科目17」> 映像文化論 科目名 Reading Images 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 大榎 淳 (オオエノキ ジュン) 火曜日 9:00∼10:30(1 時限) F308(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 映像メディアの現在 2) 授業内容 映像の記録収集に対する欲望は,絵画から写真,映画の登場を経て,ケータイやスマホのカメラに よって全面展開した。わたしたちは過剰なまでに撮影し,撮影される。自由にお互いの姿を記録して 公開するが,同時に,どこにいても誰かによって監視され,その行動は細やかに分析される状況にあ る。そうした映像メディアの現在を再確認することが第一の目的である。 そして,映像メディアのもう一つの可能性を構想し,提示することが,次の目標である。個人が映像 装置を手にするこの状況は,今現在は存在しない,新たなメディアの創造可能性を拡大しているはず だ。そのヒントとして,ナム・ジュン・パイクから始まるヴィデオアートを,マスメディアへの対抗運動として 振り返り, パブリックアクセスをキーワードに,市民メディアの活動を紹介する。 この授業では,多くの映像を視聴する。また,最終的に,ムービー作品をレポートとして制作してもら う。これは実習授業ではないが,まさに,ムービーを誰もが手にする環境があるのだから,テキスト表現 によらない課題も可能だと考えた。今年も,授業の前半からムービーを制作し,講義とあわせて,映像 の現在とその可能性を明らかにしたい。 2.教科書・参考文献 教科書:なし 参考文献:ジョン・A. ウォーカー/サラ チャップリン「ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるため の方法論」(晃洋書房), マイケル・シャンバーグ/レインダンス・コーポレーション「ゲリラ・テレビジョン」(美術出版 社), かわなかのぶひろ「ビデオ・メーキング」(フィルムアート社),鈴木みどり「テレビ・誰のため のメディアか」(學藝書林), 津田正夫/平塚千尋 編「パブリック・アクセス 市民が作るメディア」(リベルタ出版), 白石 草「ビデオカメラでいこう」(七つ森書館 ),細谷修平 編「メディアと活性 - What's media activism?」(インパクト出版会), 小倉利丸「路上に自由を 監視カメラ徹底批判」(インパクト出版会), その他,文献・映像・音声資料を適宜提示する 3.成績評価方法 基本的に 3 つの課題で評価する。最初に,映像制作の練習として,スマホやデジカメなどで撮影した 1 分間の自己紹介ムービーを課題とする。次に,授業で紹介したムービーの 1 つを批評するテキスト形式の 課題がある。そして最後に,授業内容を反映した 3 分間ムービーを課題とする。内容だけでなく,その形 式も評価の対象とするが,ムービー課題の時間については,授業参加者の人数によって左右される可能 性がある。この 3 課題に加え,合評における発言はプラスの評価とする。 4.授業計画 この授業の対象は,映像(ムービー)それ自体というよりも,映像を取り巻く状況や,映像によって可能と なるコミュニケーション状況を含んでいる。そこで先ず,状況や関係からものごとを見る考え方と同時に,映 像の具体例を簡単に紹介する。つまり,授業の最初に,全体を駆け足で示しておくことにする。その後の 授業で,再び,各映像に戻り,時間をかけて視聴する。 また,なるべく早い時点で,全員の自己紹介ムービーを発表し,参加者の興味の方向を確認したい。 このため,簡単なスマホ(ケータイ)ムービーの取り扱いについて,技術的な説明を行う。ただし,この時点 では,編集作業を経ずに 1 回の撮影で完結するか,または,必要な映像の要素を順番に撮影する手法 で作品を仕上げることにする。 その後は,あらかじめ概要を示しておいた各映像作品に戻り,時間をかけて視聴しする。加えて,授業 期間中に視聴可能な映像についても言及するので,その内の 1 本について,実際に視聴してレポートを 提出してもらう。 最後に,授業内容を反映したムービー制作を課題として,提出作品の合評を行う。このため,映像制 作について,追加の技術説明を行うが,実習授業ではないので,あくまでも簡易な撮影と編集作業の範囲 内である。なお,合評の際には,作品について,その場で批評を述べてもらう。 5.到達目標 映像メディアにかかわる問題点を確認し,無数にあるだろう映像メディアのもう一つの可能性を構想し, そして提示することが目標である。 6.準備学習 多くの映像について言及するので,それらを視聴すること。YouTube などネット上の映像以外にも,劇 場や各種のスペースで公開中の作品をとり上げる場合もある。ただし,指定された映像だけではなく,日常 に接する様々な映像メディアに対し,常に,従来とは異なる視点を持ち,考えることが必要だ。生活の中の 一定時間を予習復習に充てるという類の授業ではない。また,課題作成では,単に撮影すること以外にも, 作品の構想,撮影対象との交渉などに時間を要する。十分な時間を確保すること。 7.特記事項 質問があれば,このメールアドレスに問い合わせてほしい([email protected])。 <東京経済大学―2015年度「指定科目18」> コミュニケーション心理学 科目名 Psychology of Communication 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 柴内 康文(シバナイ ヤスフミ) 月曜日 10:40∼12:10(2 時限) E201(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 コミュニケーションの基礎にある人間関係のメカニズムを理解する 2) 授業内容 コミュニケーションは人間関係の中で生起し、またその人間関係を作り出し、変化させる側面を持って いる。初対面の相手にどのように声をかければよいか、またつい出てしまった言葉で気まずくなる人間関 係のことなどで悩むことを思い出せば、人間関係とコミュニケーションは切り離せない関係ということは容 易に想像がつくだろう。また最近普及の進んだ各種の「ソーシャル・メディア」はフォローや友人の登録リス トを通じて、人間関係を可視化した上でコミュニケーションを活性化する仕組みを採用している。そのよう に考えた場合、コミュニケーションについて理解するためには、人間関係の諸側面についても理解する 必要があることがわかる。本講義では心理学、社会学等の視点から、このようなコミュニケーションの基礎 にある人間関係のメカニズムについて理解することを目指す。 2.教科書・参考文献 教科書:特に用いない。講義で用いる図表等の資料は必要に応じて配布する。 参考文献: 池田謙一ほか(著)(2010). 社会心理学 有斐閣 池上知子・遠藤由美 (2008). グラフィック社会心理学(第 2 版) サイエンス社 山田一成ほか(編)(2007). よくわかる社会心理学 ミネルヴァ書房 山岸俊男(監修)(2011). 徹底図解社会心理学 新星出版社 その他についても取り上げる可能性がある。各回の参照ページ、その他の追加参考文献 やインターネット上の情報リソース等について、自習、復習のために別途配布プリントで詳細 に紹介する。 3.成績評価方法 期末試験 70%、および参加状況(出席カードおよびコメント等)30% 4.授業計画 1.イントロダクション 2.人間関係に関連する概念と、人間関係の種類 3.人間関係を測る:量的側面−その基本的手法と知見 4.人間関係を測る:量的側面−都市社会の人間関係 5.人間関係を測る:構造的側面−その基本的手法と知見 6.人間関係を測る:構造的側面−組織とネットワーク構造 7.人間関係の心理的メカニズム−近接性と単純接触 8.人間関係の心理的メカニズム−類似性とその意味 9.人間関係の個人的効用:健康と幸福感 10.人間関係の個人的効用:弱い紐帯の強さ 11.人間関係の社会的効用:社会関係資本のメカニズム 12.人間関係の社会的効用:社会関係資本の変化とメディア 13.メディアを介した人間関係:コミュニケーションの過程 14.メディアを介した人間関係:ソーシャルメディアの影響と関係の選択性 15.まとめ ※上記のようなトピックスを講じるが、話題となった問題などがあれば随時追加して取り上げる。 5.到達目標 人間関係についてのさまざまな視点や基本的な知見を整理、理解することで、コミュニケーション関係 の諸分野を理解する上での手がかりを得ることを目指す。 6.準備学習 次回内容について講義内の予告、また進度予定の文献リストなどで確認して事前に理解を深めておく と共に、各回の講義内容についてはノートおよび配布プリント等によって復習を行っておくこと。その際に は、以下の2点に留意すること。1)自分や周囲の人間関係などと照らし合わせながら、講義内容について 考えるようにすること。2)開講されている諸科目で学ぶ(学んだ)知識と、この講義で学ぶ内容を組み合わ せて考察するようにしてみること。 7.特記事項 担当者の開講する「メディア論」とは、内容的に連携する部分があるので併修すると理解が深まる。 <東京経済大学―2015年度「指定科目19」> 出版論 科目名 Principles of Publishing 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 川井 良介(カワイ リョウスケ) 火曜日 9:00∼10:30(1 時限) A310(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 メディアとしての出版 2) 授業内容 ネット社会といわれる環境にあって、本や雑誌、あるいは電子出版は、どのような意義をもつので あろうか。 この講義では、このような問題意識をもって、企画執筆編集印刷製本流通読書という出版現象を 一緒に考えよう。 受講者は比較的少人数であるから、教員秘蔵の「お宝」を開陳する。 将来、出版界を志望する者に、基礎的情報を提供したい。 2.教科書・参考文献 教科書: 『出版メディア入門第2版』(日本評論社) 参考文献:藤竹暁編『図説日本のメディア』NHKブックス,植田『出版』(産心社), 土田『編集王』全 16 巻 ビックコミックス, 箕輪『消費としての出版』(弓立社), 川井『教材 社会的コミュニケーション』(おうふう) 3.成績評価方法 レポートを含む平常点(50 点)と,筆記試験(50 点)の合計点によって評価する 〔履修の留意点〕 授業は,1遅刻の禁止,2私語の禁止,3飲食の禁止,4携帯電話の電源は切る,5着帽の禁止,6教 室の出入り禁止などマナーを守ること。 *第1回は科目のオリエンテーションを行うから必ず出席すること。 4.授業計画 1.出版メディアの概念と特性 2.書籍の基礎知識 (1)書籍とは (2)判型...B5 判と A5 判はどうちがう (3)書籍の種類...なぜ、みんな安い文庫本で出版されないの? (4)部数...「甘い印税生活」 (5)奥付とは何か 3.ベストセラー...100 万部の検定教科書もベストセラー? 4.雑誌メディア (1)雑誌メディアの特性 (2)雑誌の種類...女性ファッション誌『JJ』『non-no』『ViVi』は質屋の必読誌 (3)現代マス・マガジンの特徴...誰のための『Can Cam』か 5.電子出版...日本の成功例は、電子辞書 6.出版社の仕事 (1)出版社とは...なぜ講談社というのか (2)編集者...「企画が命」 7.出版流通と販売...なぜ、生協では割引で本が買えるの? 8.表現の自由と出版倫理 9.著作権と出版...夏目漱石の本を自由に出版できるということを知っていた? 10.読書...ネット社会で生き残るのは、本を読む人だけ! 5.到達目標 1.出版メディアの意義を認識する 2.出版メディアの特性を他のメディアと比較できる 3.出版メディアを利用する重要性を知る 6.準備学習 1.テキストを熟読する 2.一冊でも多く本を読む <東京経済大学―2015年度「指定科目20」> マーケティング論 科目名 Marketing 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 駒橋 恵子(コマハシ ケイコ) 火曜日 10:40∼12:10(2 時限) E306(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 消費財市場のマーケティング・コミュニケーション戦略 2) 授業内容 企業は市場で競争優位性を獲得するために戦略的なマーケティング活動を行っている。この授 業では,経営資源と市場環境の変化を考慮し,消費者の潜在ニーズをマーケットインし、価格・流 通・広告等を統合した戦略的なマーケティングとは何かを体系的に学習する。製品・サービスの発売 による市場創造、ロングセラーの定番商品、一時的な流行の仕掛けなど,マーケティング戦略の成 功事例を逐次紹介しながら、企業と市場の関わりについての戦略的な思考方法を理解することで、 市場の変化に対応し、売れ続ける仕組みを作るための理論を学ぶことを目標とする。 2.教科書・参考文献 教科書: 『マーケティング戦略』和田充夫・恩蔵直人・三浦俊彦/第4版 参考文献: 『コトラー教授・マーケティング・マネジメント入門<1>』総合法令 『コトラー教授・マーケティング・マネジメント入門II・実践編』総合法令 『マーケティングのことが面白いほどわかる本』江口泰広/中経出版 3.成績評価方法 期末試験 100%(+平常点 20%) 4.授業計画 1.企業や組織におけるマーケティングの役割 2.企業ドメインと事業ポートフォリオ 3.マーケティング環境分析 4.消費者市場と行動分析 5.市場需要の予測とセグメントの明確化 6.ターゲット市場の選定とポジショニング 7.新製品開発と新市場開発 8.製品ライフスタイルと各段階の戦略 9.価格戦略 10.流通戦略 11.プロモーション戦略 12.競争戦略 13.ブランド構築 14.総括 5.到達目標 マーケティングの基礎理論を理解し、広告・広報・イベントなどの仕事をする上でのベースとなる商品プ ロモーションの感覚を身に付ける。 6.準備学習 自分の消費者としての日常的な購買行動について、商品選択に至るまでにどのような心理的プロセス が発生しているかを考える。日常的に目にするテレビ CM や店頭での商品陳列、新商品や新しい店舗形 態などから、各企業のマーケティング戦略を遡及して推測できるような習慣をつける。 <東京経済大学―2015年度「指定科目21」> ウェブ・マーケティング論 科目名 Web Marketing 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 佐々木 裕一(ササキ ユウイチ) 水曜日 9:00∼10:30(1時限) A304(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 情報技術を活用したマーケティング 2) 授業内容 マスメディアのみを活用したマーケティングの時代が終焉して久しい。つまり企業は様々なメディ アを経由していかに生活者にメッセージを効果的・効率的に届けるかを常に模索している。なかでも ウェブを中心とするインターネットメディアは 00 年代半ばからその重要性が増しているが、本講義で は検索エンジンとソーシャルメディアに焦点を当てる。またこれまでのインターネット広告の考え方を 覆すアドテクノロジーにも触れる。 2.教科書・参考文献 教科書 : なし 参考文献: 講義内で紹介する 3.成績評価方法 講義内で4回書いてもらう小レポート/感想文(30%),最終試験(70%)による総合評価 4.授業計画 以下のそれぞれのテーマを,1 回ないし 2 回の授業でカバーする(これ以外に2回のゲスト講師を予定)。 01.マーケターと情報技術への理解 02.マーケティングの変化 03.初期のインターネット広告 04.検索エンジンの歴史と仕組み 05.検索エンジン最適化(Search Engine Optimization) 06.アドワーズとアドセンス 07.ソーシャルメディアの特徴 08.ツイッターと拡散 09.フェイスブックとエンゲージメント 10.オウンドメディアを核とするマーケティング・コミュニケーション 11.マーケティング ROI とアドテクノロジー 5.到達目標 マーケターにも情報技術への理解が必須な環境となってきていることを体感すること。 企業が、その顧客やファン、あるいは潜在顧客との関係性を情報技術を用いて築いていくことの必要 性を理論的に理解すること。 検索エンジン、検索連動広告、コンテンツマッチ広告、第三者サーバー配信といった技術の基本的な 仕組みを理解すること。 6.準備学習 レポートでも最終試験でも、実務者として要求される基礎的能力を問う。したがって授業内で説明した 専門用語について調べ、理解することが日常的な事後学習として求められる。 7.特記事項 ウェブ・マーケティングのサービスを提供している実務家を、2度ほどゲストスピーカーとして迎えること を予定している。 ウェブでのマーケティング施策は新しい技術を使った試行錯誤が必要であるため、授業では技術的な 内容にも少し踏み込む。したがって「検索エンジンがどのような仕組みで機能しているか」ということに興 味が持てない人には履修は勧めない。 「マーケティング論」「ネットワーク・コミュニケーション論」「コン ピュータ・ネットワーク論」「インターネットメディア論/ソーシャルメディア論」などを 2 年時に履修した上で の 3 年次履修が望ましい。 <東京経済大学―2015年度「指定科目22」> 科目名 メディア文化論 Media Culture 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 光岡 寿郎(ミツオカ トシロウ) 木曜日 9:00∼10:30 (1 時限) F308(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 ミュージアムを通してメディアについて考える 2) 授業内容 「メディア」や「メディア文化」の研究は、私たちが日常「メディア」と呼ぶ対象に依拠して発展してき ました。そして、それは多くの場合、「マスメディア」と呼ばれる新聞やラジオ、テレビを対象とした研究 だと考えられています。一方で「メディア」には、私たちの日常的なコミュニケーションを「媒介するモノ」 としての意味もあり、その点では「ミュージアム」もまた、展示物を中心に私たちにメッセージを伝達す る現代社会を構成するメディアの一つだと考えられます。本講義では、アメリカ・イギリスでの事例を 中心に紹介しながら、ミュージアムと既存のマスメディアとの関係性を学ぶと同時に、ミュージアムをメ ディアとして理解しようとする際に現れる、メディア研究に固有の「方法」の面白さを発見することを目 指します。 2.教科書・参考文献 教科書 : 特になし。 参考文献: 授業のなかで適宜紹介します。 3.成績評価方法 毎週授業内で課す小レポートを重視します(70%)。加えて、期末レポート(30%)も評価の対象です。 4.授業計画 1.オリエンテーション 2.「ミュージアム」とは何か? 3.「メディア」として対象を理解するためのフレーム 4.ミュージアムとメディアの歴史①:マスメディアとの協業、1920 年代∼1960 年代 5.ミュージアムとメディアの歴史②:電子メディアによる構造化、1970 年代∼2000 年代 6.ミュージアムとオーディエンス①:学習者としての来館者 7.ミュージアムとオーディエンス②:消費者としての来館者 8.ミュージアムというメディア・コンプレックス 9.ミュージアムから考える:メディア研究における「方法」 それぞれのテーマに対して、1,2回程度の講義を実施する。 5.到達目標 対象に依拠した領域としてだけではなく、その方法の固有性においてメディア研究の持つ考え方を習 得すること。 6.準備学習 簡単な講義とは言えませんので、授業内容を自分なりに噛み砕いて理解するためには毎週授業内容 の復習が必要です。加えて、事前学習としてミュージアムへの訪問を指示することがあります。その際にも、 訪問時の経験をまとめておく必要があります。 7.特記事項 講義外の時間に、授業の一環として受講生の皆さんにミュージアムへの訪問を指示することがあります ので、講義以外の時間にミュージアムを訪れる意志が全くない学生の履修は勧めません。 <東京経済大学―2015年度「指定科目23」> メディアコミュニケーション基礎 科目名 Introduction to Media Communication 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 長谷川 倫子(ハセガワ トモコ) 金曜日 9:00∼10:30(1 時限) F308(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 メディアによるコミュニケーションを理解しそのメッセージを読み解く 2) 授業内容 メディア・コミュニケーションとは何かを考えるのがこの講義の基本的なテーマです。日頃私たちが コミュニケーションの道具として用いているメディアはどのように登場し、その中のあるものはどのよう にマス・メディアとしての立ち位置を獲得したのか、またそれらは現代社会においてどのような役割を 果たしているのかを解説します。具体的な例をあげながら、メディア・コミュニケーションとは何かを一 緒に考えていきます。 2.教科書・参考文献 教科書: 未定 参考文献:講義にて紹介します。 3.成績評価方法 講義への積極的な参加(30%)、事前学習の確認と講義中の課題(30%)レポート又は試験の成績(40%) 4.授業計画 1.マス・メディアとマス・コミュニケーション 2.コミュニケーションの道具としてのメディア 3.近代化と印刷メディアの登場 4.新聞とジャーナリズムの成立 5.ラジオの登場とその普及 6.視覚メディアの流れにおける映画 7.無声映画の輸入・定着からトーキーへ 8.戦時体制とプロパガンダ 9.高度経済成長とテレビ 10.メディア・イベントを考える 11.大量消費社会とマス・メディア 12.若者文化とマス・メディア 13.擬似環境とマス・メディア 14.マス・メディアと日本人 15. 通信メディアはどのように進化したか 5.到達目標 本講義で扱うメディアがどのようなコミュニケーションの道具であるのかを、歴史的・社会的背景から理解 し、そこから得られる情報とどのように付き合っていったらよいのかをいつもクリティカルに考えられるように なるというのが目標です。 6.準備学習 日頃から身近にあるコミュニケーションの道具を意識して過ごすこと。とりわけ新聞や書物などの活字メ ディアに慣れ親しみ、要約や感想などを自分の言葉で表現してみることを心がけてください。講義の課題 に取り組むときに日頃の積み重ねの大切さがわかります。(標準的な事前学習として 1 日あたり 15 分ほど 新聞などの活字に接することが望ましい)予習・復習時間週 2 時間程度。 <東京経済大学―2015年度「指定科目24」> 広告論 科目名 Principles of Advertising 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 関沢 英彦(セキザワ ヒデヒコ) 金曜日 10:40∼12:10(2 時限) E203(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 「アイデアのある自己主張」。それが広告 2) 授業内容 テレビを見るときも、スマホを手放さない私たち。 CM に関心を持てば、すぐにスマホで「検索」をしますし、 ソーシャルメディアで、情報を「共有」してしまう。 いまや、コミュニケーションの回路が、つねに二重になっている。 旧来の広告図式では、もはや語れなくなってきています。 では、どうやって理解していけばいいのでしょうか。 そのあたりを授業は,三部構成で考えていきます。 1.講義編 パワーポイントを使って、広告の理論と実態を理解します。 2.分析編 CM や映画の一部,ネット上の作品などを見ながら,広告のアイデアを学びます。 3.発想編 課題にもとづいて,実際にアイデアを考えます。毎回,「優秀作品」を選びます。 「優秀作品」は、翌週、みなさんに「公開」します。 大勢の前で、「評価」されるの苦手という人には 向かない授業スタイルです。 以下,授業の「講義編」の概要です。 メディア社会を支えているものは広告だといえます。 それなしには,多くのマスメディアは成り立ちません。 では、広告とは、何でしょうか。 ひとを動かす力には, 暴力・権力・権威・説得・共感・・ と荒っぽいものから,柔らかいものまで, いくつもの段階があります。 広告は,権威・説得・共感といったところに関わるもの。 どこまでも平和的な手段です。 ただし、アイデアが新鮮でないと、無視されてしまいます。 広告=クリエイティブな発想は、そこから求められるのです。 だから、「分析篇」「発想篇」で、アイデア発想を鍛えるのです。 2.教科書・参考文献 教科書: とくにありません 参考文献:授業内で,適宜紹介します 3.成績評価方法 1.「講義編」については,期末のレポート(授業内提出)で評価します。 2.「分析編」については,評価はしません。 3.「発想編」については,授業内の課題レポートが「優秀作品」となったものに,加点をします。 「講義編」の期末レポートを提出しないと、単位は取得できません。期末レポートは,10 点満点。その評 価に、日常の「発想編」の優秀作品については、毎回,1 点または 2 点、加点されます。その総合評価で、 成績を決めます。繰り返しますが、期末レポートは必須で,それを出さないとダメです。また、それを出した からといって高い評価を得られるとは限りません。日常的に「優秀作品」に入ることが求められます。 4.授業計画 1.広告とは何だろう 広告=伝える+売る 自己主張しないと生きていけない時代へ 広告コミュニケーションの 4 つの役割 販売促進/情報創造/争点明示/媒体維持 広告の経済的役割としての販売促進 マーケティン グの 4P Product Price Place Promotion 2.マスメディア以前の広告 人を動かす力とは 暴力/権力/権威/説得/共感、そして損得 3.マスメディア広告「印刷媒体」 新聞広告 雑誌広告 文字の力 静止画の強さ 4.マスメディア広告「電波媒体」 媒体という言葉 ラジオの登場 ラジオの特性 テレビの発展 視聴率 テレビ 広告の効果測定 GRP 番組 CM とスポット CM テレビを巡る環境変化 5.インターネット広告の誕生 インターネットの構造 同期と非同期のコミュニケーション ウェブサイトによるコ ミュニケーション戦略 6.インターネット広告の発展 広告媒体/自社媒体/社会媒体の循環図式 メディア・スパイラルの概念 フ ロー/ストック/サーチ/ソーシャル メディア・イクステンションの進展 7.屋外広告 屋外広告の歴史 交通媒体 屋外→家庭→屋外という広告の場の変遷 屋外ビジョン 大倉喜 八郎による照明のイベント 街の男女比率と男街女街 ケータイ・スマホは手の中の屋外広告 ナビと空間 8.広告のことば ことばは、コンセプト、つまり、考え方を凝縮させて表わす ことばは、思考そのもの ことば は、心を動かす ことばは、表現 日本語の特性 ひらがなカタカナ漢字アルファベットの 4 重性 3 人称/2 人称/1 人称 それぞれの特性と力 9.広告の映像 ビジュアル化が進む広告 静止画の強さ 動画の楽しさ 動画サイトなどによる制作と表現の 一体化 10.ブランドという概念 イメージを意図的にまとめたもの=ブランド 目印/保証/人柄/旗印 ブランド拡張 ブ ランドの構成要素 ブランドエクイティ(ブランドは資産) 11.受け手を調べる 広告と調べる力 1 次情報/2 次情報/0 次情報 生活のバウムクーヘン構造 川モデル による発想 井戸モデルによる発想 定量調査 定性調査 情報の縮約 意識調査から行動履歴の調査へ ビッグデータの解析 データサイエンティストの誕生 データとプライバシー 12.広告的発想と創造性 広告と企業のイノベーション 新しければいいのか 創造性の定義 広告は創造 性のトレーニングに最適 13.社会的な広告キャンペーン なぜ、広告は社会性のあるコミュニケーションに向かうのか 商品メッセー ジの伝達だけでは人は振り向かない 問題解決に役立つ広告的コミュニケーション 14.広告という仕事 広告業界の仕事 マスメディア インターネット 広告業界に求められる能力 好奇心/言 語力/機転/感情移入/分析力 15.広告という仕事についての質問への回答 5 つの能力の改善策 これからの広告 5.到達目標 広告は企業にとってだけではなく、個人や官庁や国家にとっても重要。 自分をアピールしなければ、その存在感がなくなってしまう時代だからです。 そうした時代の変化を感じ取ってください。 同時に広告の舞台が大きく変わってきています。 マスメディアからインターネットへ、 そして、ソーシャルメディアの影響力へ。 そうした変化にもついていける知的な体力を。 広告が分かると、メディアとコミュニケーションの 「いま」が理解できます。 6.準備学習 1.「講義編」 スライドをポータルに載せるので予習と復習をしてください。 2.「分析編」 アイデアを戦略的に構築する力をメディアに接して考えること。 3.「発想編」 日頃から新鮮なアイデアを発想することを試みること。 7.特記事項 期末に提出するレポート課題は、理論的なものと、発想を問うものが出ます。 後期の「コミュニケーション戦略論」の基礎となる授業です。 <東京経済大学―2015年度「指定科目25」> 情報生活論 科目名 Information Technology and Daily Life 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 北村 智(キタムラ サトシ) 月曜日 9:00∼10:30(1 時限) F309(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 マスメディアと情報通信技術の利用と社会生活 2) 授業内容 現代社会は情報(化)社会であるといわれる。コンピュータや携帯電話の普及とインターネットの発 展によって情報通信技術の社会的影響が強まっている一方で、マスメディアは重要な社会的制度とし てその役割を失っていない。われわれの社会生活はマスメディアや情報通信技術によって支えられた 情報環境のなかで営まれているものである。 本講義では、現代的な複合的メディア環境における社会生活というものを考える。まず情報や情報 (化)社会、情報環境、情報行動といった用語について理解を進めた上で、マス・コミュニケーション効 果論の現代的意義の考察を行なう。そして、情報通信技術の普及を経た現在の複合的メディア環境 を、マクロレベル・ミクロレベルの双方から捉えていく。それらの理解を通して、情報生活の現在と将来 について考察するための基盤を形成することを目指す。 2.教科書・参考文献 教科書:特に指定しない 参考文献:講義中に提示する 3.成績評価方法 以下の二つで総合評価を行なう。 ・毎回の授業内課題(50%) ・期末レポートまたは期末テスト(50%) 4.授業計画 授業では以下のようなトピックについて扱う予定であるが、スケジュールの関係上、全てを扱えない可 能性もある。また、順序を入れ替える場合もある。 1.イントロダクション 2.情報と情報(化)社会 3.情報環境と情報行動 4.マスメディアの弾丸効果論 5.マスメディアの限定効果論 6.議題設定効果と培養理論 7.沈黙の螺旋と第三者効果 8.技術決定論と社会決定論 9.インターネットの効用とネットワーク効果 10.都市とインターネット 11.複合的メディア環境とメディア産業 12.表現とフレーミング 13.情報通信技術と対人関係 14.〈ソーシャルメディア〉とコミュニケーション 15.授業のまとめ 5.到達目標 ・情報、情報(化)社会について説明できるようになること ・マスメディアと情報通信技術を独立に捉えるのではなく、複合的メディア環境として考察できるようになる こと 6.準備学習 関連する授業(マスメディアやインターネットに関する授業)を受講することで、量・質ともに十分な事 前・事後学習に相当する学習が行えると予想されるので、そのような授業を履修することを勧める。履修で きない場合はそれらの受講に相当する自宅学習をすること。 7.特記事項 担当者の開講する「インターネットメディア論」(2期木曜5限)とは、内容的に連携する部分があるので併 せて履修すると理解が深まる。 <東京経済大学―2015年度「指定科目26」> テレビ文化論 科目名 TV Culture 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 桜井 哲夫(サクライ テツオ) 火曜日 9:00∼10:30(1 時限) E201(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 テレビ・アニメーション文化史 2) 授業内容 手塚治虫の「鉄腕アトム」(1963 年 1 月 1 日放送開始)以後のテレビ・アニメーションの歴史をたど る。2テレビアニメ放送開始から50年以上すぎた。テレビ・アニメーションの発展は、対外的な日本の イメージに大きく貢献しているが、アニメーション文化の全体像はきちんと語られているとは言えない。 本講義は、テレビ・アニメーションの歴史をたどり、ジャパニメーションと言われるほど発展した経緯 と問題点とを論じる。 2.教科書・参考文献 教科書: 特になし。毎回プリントを配布する。 参考文献: 辻真先『ぼくたちのアニメ史』岩波ジュニア新書、2008年 山崎敬之『テレビアニメ魂』講談社現代新書、2005年 津堅信之『アニメーション学入門』平凡社新書、2005年 桜井哲夫『手塚治虫』講談社現代新書、1990年 3.成績評価方法 出席点とミニテストで成績評価する。 4.授業計画 1,戦前、戦中の日本アニメーション 2、戦後の東映動画と長編アニメ 3、虫プロ誕生 4、鉄腕アトム放送 5、カラーアニメ「ジャングル大帝」 6、テレビアニメの全盛期 7、虫プロ倒産などアニメの危機 8、70年代の新しい潮流 9、80年代 10、90年代 11、2000年代 12、海外での展開 5.到達目標 テレビアニメを中心とした映像文化を学ぶ。 6.準備学習 テレビアニメをめぐる言説や現象に関心を持つこと。 <東京経済大学―2015年度「指定科目27」> メディア空間論 科目名 Understanding spaces in media studies 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 光岡 寿郎(ミツオカ トシロウ) 木曜日 9:00∼10:30(1 時限) F308(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 メディアの埋め込まれた都市空間を読み解く 2) 授業内容 私たちの日常生活に浸透したメディア・テクノロジーの歴史は、私たちの「空間」感覚の変容をめぐ る歴史だったと言えます。特に、テレビに代表される従来の「マスメディア」は、私たちが直接体験す ることはできない「いつか」、「どこか」の出来事を提供するメディアとして理解されてきました。ところが、 現在私たちは、家庭や職場に加えて、通勤電車や繁華街といった公共空間においても「スクリーン /視覚メディア」に取り囲まれており、同時にこれらの空間を、自身も携帯電話やタブレット PC といっ たメディアを利用しながら横断しています。その意味では、メディアとは私たちの日常的な経験を「い つでも」、「どこでも」媒介する「モノ」になりつつあるのです。このようなメディア(研究)における「空間」 概念の変容を、①歴史的な経緯と、②現代的な事象の両者の観点から検討するのが本講義の目標 です。 2.教科書・参考文献 教科書 : 特になし。 参考文献: 授業のなかで適宜紹介します。 3.成績評価方法 毎週授業内で課す小レポートを重視します(70%)。加えて、期末レポート(30%)も評価の対象です。 4.授業計画 1.オリエンテーション 2.空間とは何か?:「空間」と「場所」 3.メディア研究における空間概念Ⅰ:トロント学派の空間認識 4.メディア研究における空間概念Ⅱ:インターネットが生み出す空間 5.メディア研究における空間概念Ⅲ:イギリスの文化研究と「家庭」 6.メディア研究における空間概念Ⅳ:現代のメディア研究における「空間」 7.都市空間とメディアⅠ「見つめる」:監視カメラ 8.都市空間とメディアⅡ「持ち運ぶ」:携帯型情報端末 9.都市空間とメディアⅢ「拡がる」:デジタル・サイネージ 10:都市空間とメディアⅣ「眺める」:ミュージアム、空港、病院 それぞれのテーマに対して、それぞれ1,2回程度の講義を当てる。 5.到達目標 メディアによって構造化された日常的な空間を批判的に理解する力を養うこと。 6.準備学習 事前学習としては、授業各回のテーマに応じて自身のメディアとの接触状況をまとめたり、都市に拡が るメディアの写真の撮影することが課されます。事後学習としては、毎回当日の講義と関連した文献、およ び映像作品(映画/アニメーション)を幾つか紹介しますので、各自が自身の関心に応じて参照し理解を 深めることを求めます。 7.特記事項 受講生には日常的なメディア利用に関する小レポートや、写真の提出を課すことがありますので、その つもりで履修して下さい。 <東京経済大学―2015年度「指定科目28」> 英語学概論 科目名 English Linguistics 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 4単位 第二学期 中村 嗣郎(ナカムラ ツグロウ) 木曜日 9:00∼10:30 (1 時限)、10:40∼12:10 (2 時限) F305(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 英語を科学的な目で見る 2) 授業内容 英語を研究対象としてとらえ,いくつかの観点から英語について考えていきます。取り上げるトピッ クのいくつかに関する説明は,受講者の英語の能力を向上させるのに役立つでしょう。あるいは,英 語を今までとは違った方法で見ることを可能にすることでしょう。また,別のトピックでは,英語が使わ れている社会背景を理解するのに大いに役立つでしょう。なお,2時限連続(=3時間)の授業なの で,2回休憩を取る予定です。 2.教科書・参考文献 教科書 : 特定の教科書は使用しません。 参考文献: 授業の中で紹介します。 3.成績評価方法 中間試験(50%),期末試験(50%)を基に評価します。片方の試験を受けなければ,それだけで不可と なります。 4.授業計画 具体的な授業計画については第1回目の授業でお話しします。必ず出席してください。今のところ,以 下のトピックを取り上げる予定です。 ・英語の音 英語の母音と子音 日本語式発音にならないためには 音節 外来語と原語の発音 フォニックス 英語のリズム 複数の-(e)s の発音,過去の-(e)d の発音 ・英語の語 White House「米国大統領官邸」と white house「白い家」はどう違う 語の内部構造 主要部,品詞 複合語のアクセント ・英語の句 句のアクセント 句構造規則 句と主要部 指定部の存在 文の構造,疑問文の構造 英語のバリエーション ニューヨークのデパート調査 イギリス英語とアメリカ英語 いわゆる黒人英語とは何か 英語の歴史 英語はどのように生まれたか child の複数形が*childs でなく children なのはなぜか 現代の英語 5.到達目標 英語に関連した知識を増やすことで,改めて英語について考えることができるようにする。 6.準備学習 TKUポータルの「教材」に置く資料などを前もって読んでから授業に出てください。事後学習としては, 授業で触れたことを参考に,実践に生かしたり,さらに参考文献を読んだり,関連した事柄について考えて みてください。 7.特記事項 理解を深めるために,第1期に開講されている「現代言語学」を履修することをお勧めします。 <東京経済大学―2015年度「指定科目29」> 音楽文化論 科目名 Music Culture 単位数 期 担当教員 2単位 第二学期 山田 晴通(ヤマダ ハルミチ) 授業時間 教室 木曜日 10:40∼12:10(2 時限) F301(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 日本のポピュラー音楽史から考える音楽文化論 2) 授業内容 私たちの日常生活には,ポピュラー音楽を中心とした音楽が様々な形で浸透している。音楽は,単 に娯楽として生活に潤いを与えるだけでなく,あるいは経済的に,あるいは社会的に,様々な広がりを もつ文化現象の核となっている。この講義では,日本のポピュラー音楽の歴史を振り返りながら,多様 な視点からポピュラー音楽が紡ぎだす文化のあり方について検討していく。 講義では,まず最初に「ポピュラー音楽」という概念とその歴史性を批判的に検討する。ポピュラー 音楽とは何か,というある意味で極めて不毛な問いかけから講義は始まる。そこではまず,ポピュラー 音楽は,いかなる意味において「ポピュラー」であり,どのような音楽「ではない」のかについて議論する ことを通して,ポピュラー音楽の本質を,複製技術,商品化といった文脈から捉え直す。続いて,録音 技術の導入以降,1970 年代までの日本のポピュラー音楽史から,エピソードを取り上げ,それぞれの 時代の大衆文化という文脈において,ポピュラー音楽の享受がどのような形で展開されているのか,と いう観点からポピュラー音楽を取りまく社会状況や文化産業について,具体的事例に触れながら,考 えていく。 2.教科書・参考文献 教科書 : 教科書は用いない。 必要に応じてプリント類を配布する。 参考文献: 授業中に指示する。 とりあえず,初回の授業については,次の論文を事前に読んでおくと理解が深まる。 山田晴通(2003):「ポピュラー音楽の複雑性」東谷 護・編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草 書房、所収 3.成績評価方法 授業中に宿題として数回課す課題レポート(60%),期末に提出する臨時レポート(40%)を総合して評 価を下す予定である。 4.授業計画 以下のテーマについて,それぞれ 1∼2 回をかけて,講義を進めていく。 ・「ポピュラー音楽」概念をめぐる議論 ・明治期における大衆的音楽芸能と録音技術の登場 ・大正期における西洋音楽の浸透∼摂取とレコードの普及 ・昭和戦前期における音楽産業の確立と多様なポピュラー音楽 ・戦時体制下におけるポピュラー音楽の動員と統制 ・戦後占領期におけるポピュラー音楽の新たな興隆 ・高度経済成長期におけるポピュラー音楽と若者文化 なお,講義内容等については,追加情報を含め,研究室のウェブ・ページで常時情報を提供してい るので,こちらも参照すること。 http://camp.ff.tku.ac.jp/yamada-ken/ 5.到達目標 ポピュラー音楽」など,この講義の中心となる概念についての検討を通して,音楽文化論の基礎的な図 式への理解を深めると共に,近代日本における音楽の社会的な位置づけや役割について,具体的な歴 史的事実を踏まえながら理解し,自らの思考の道具としてこうした諸概念や知識を活用できるようになるこ とが履修を通した到達目標となる。 6.準備学習 この講義は,専門科目の講義であり,履修に先立って以下の準備学習を求める。 (1)高校までに習得しておくべき基本的なスキルである,国語辞典,英和辞典等,基本的参考資料の使 用方法,および,(2)マイクロソフト・オフィス関連の Word,Excel の基本的な操作,パソコンからのメールの 送受信に必要な基本的コンピュータ・リテラシーについては,身に付いていることを前提として授業を進め るので,こうした方面で知識が不十分であると自覚する者は,自習を通して基礎力を身につけておくこと。 授業を理解し,宿題レポートを作成するためには,自ら進んで専門性のある学術論文を読めることが求 められる。(3)本学図書館の蔵書検索,本学図書館で利用可能な新聞雑誌記事等のデータベース検索, ネット上にある国立情報学研究所論文情報ナビゲータ(CiNii)を用いた論文検索等の方法は,事前に自習 して身につけておくこと。これらについて,判らないことがあれば,図書館カウンター,学習センター,PC 実 習室ヘルプデスク等を活用して質問しておくこと。 さらに,この授業を適切に理解するためは,明治期以降,概ね 1970 年代までの日本の歴史についての 知識が不可欠である。(4)高校の日本史教科書のレベルの知識が不十分であると自覚する者は,自習を 通して基礎力を身につけておくこと。 通常の授業に臨む際の事前学習としては、予めシラバス等で予告された内容に関するキーワードなど への理解を深める努力をふだんに行なうことに加え、特に指示された予習の作業がある場合にはこれに 適切に取り組むことを求める。また、事後学習としては、授業内容に関連する書籍等の資料や、ネット上の 情報の渉猟、実際の音声資料・映像資料の視聴などを含め、必要な復習を行なうとともに、おもに復習課 題として出される宿題に適切に取り組むことを求める。 7.特記事項 授業の一環として,週末などを利用して学外の施設などを見学に行く機会を設けることがある。 その場合,入場料など若干の費用負担が生じることがある。 <東京経済大学―2015年度「指定科目30」> コミュニケーション戦略論 科目名 Communication Strategies 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 関沢 英彦(セキザワ ヒデヒコ) 金曜日 9:00∼10:30(1 時限) F307(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 戦略的コミュニケーションの手法 2) 授業内容 「広告論」の授業における「講義編」「発想編」を一体にして、より、戦略的に個別の課題に取り組 む授業です。内容はかなり高度。課題の難しさは、広告会社の入社後研修と同水準です。 現代のメディア社会において、企業はもっとも中心的なコミュニケーションの主体です。しかも、戦 略的に情報を発信しています。 戦略的コミュニケーションとは、短期的な「効果」だけでなく、長期的に様々な関係者の意向などを 考慮しながら、上手に「関係」を作り上げていくことです。 この授業では、企業を含む幅広い組織,そして個人がどのようにコミュニケーション戦略をしている かを見ていきます。 コミュニケーション戦略を 6 つの W(WHO WHOM WHEN WHAT WHERE)と 1 つの H(HOW)で考 えていきます。HOW については 6 つの視点で分析をします。 毎回そのテーマについての解説。DVD、ネットなどによる現物の分析。そして最後に「課題」です。 毎週の「課題」で成績が決まるので、1 時間目に出席をし続ける自信のない人は受講を慎重に考え てください。 企業コミュニケーション論,広告論,広報論,マーケティング論などと共に学ぶことで,企業が行っ ているコミュニケーションの全体像が見えてきます。 広告会社,企業の広報,商品開発の仕事を目指す人に役立つことが色々盛り込まれると思いま す。 そのためでしょうか。TAC からも、毎年、受講生が。 2.教科書・参考文献 教科書 : とくにありません 参考文献: 駒橋恵子・関沢英彦『信頼される会社 信頼されない会社』NTT 出版 3.成績評価方法 毎週の授業で提出する課題のレポートで評価。学期末の試験・レポートはありません。 4.授業計画 1.コミュニケーション戦略とは何か 戦略とは何か 例えば孫子 意図的なコミュニケーションと、それをしてはいけない場合 2.コミュニケーション戦略の 6W1H WHO 誰がというコミュニケーションの主体の問題 3.コミュニケーション戦略の 6W1H WHOM 誰にというターゲットの問題 ジャーナリズムでは設定しない 4.コミュニケーション戦略の 6W1H WHEN いつコミュニケーションをするのかというタイミングの問題 5.コミュニケーション戦略の 6W1H WHAT 何をいうのか WHAT TO SAY と HOW TO SAY WHAT が良ければ HOW はへたでも許される 6.コミュニケーション戦略の 6W1H WHY なぜ、その内容をいうのか なぜ、いまコミュニケーションをするのか 後者の問題が重要 7.コミュニケーション戦略の 6W1H WHERE どこでコミュニケーションをするのか いいかえればメディアの問題 タッチポイントといいます 8.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-1 事実の力 ファクトは強い だが何が事実なのか 9.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-2 感情の力 感情を動かすと強い だがいったん動かすと「後始末」が大変 10.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-3 権威の力 専門家の権威と有名であることの権威 また多数の人が指示するという「数の権威」 11.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-4 ユーモアの力 笑えてもらえると局面をずらすことができる 笑いと文化 12.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-5 ビジュアルの力 視覚的コミュニケーション 美しくデザインする 簡潔に情報を表現 インフォグラフィックス 13.コミュニケーション戦略の 6W1H HOW-6 物語の力 ナラティブとは何か 自分自身の「過去」も「物語」としてわたしたちは「納得」している 14.コミュニケーション戦略論 コミュニケーションの仕事に求められるもの ビジネスの基本はコミュニケーション 15.コミュニケーション戦略論 コミュニケーションの専門職 伝える/関わる/調べる/作る/売る/束ねる 5.到達目標 戦略的に情報を受信し、発信できるようになること。企業だけでなく、あなた自身を戦略的に表現して いくことも上達するでしょう。 6.準備学習 世の中の現象につねに戦略的思考を見いだしていくこと。毎日、各種メディアに、数十分接触し、情報 がどのように形成され、発信されているか、その意図や効果を把握することに努めて下さい。 7.特記事項 毎週、企画のレポートを書きます。1 限です。遅刻をすると、課題の内容がさっぱり分かりません。著し い遅刻をしてレポートを出している人は、半分程度に出席点を減点しています。基本的に、出席回数が 少ないと、合格は望めなくなりますので、注意。そうした条件をしっかりと考えて受講されることを薦めます。 毎週、優秀作品は、みんなの前で、フィードバックされるので、がんばって書いてください。 <東京経済大学―2015年度「指定科目31」> 広報論 科目名 Principles of Public Relations 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 駒橋 恵子(コマハシ ケイコ) 金曜日 10:40∼12:10(2 時限) E203(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 企業の広報戦略 2) 授業内容 企業を取り巻くステークホルダーとの良好な関係を構築するために、どのようなコミュニケーション 活動が行われているかを具体的に学習する。Web サイトや会社案内、イベントなどの直接広報と、マ スメディアやネットニュースを通した間接広報の仕組みを理解した上で、パブリシティの手法や報道 の効果について理解を深めてほしい。 具体的には、テレビ・新聞・雑誌の中の商品紹介や企業記事の情報発信方法や、投資家向け広 報、社員向けの広報などが、講義の中心となる。広報活動とは何か、組織の中でどのような経営的役 割があるのか、また社会的・経済的にどのような影響があるのか、などを把握できるようにすることが 目的である。実際にPRの仕事をする場合に不可欠なメディア対応の現状や社内広報の現状につ いて、事例研究を中心にして解説したい。 2.教科書・参考文献 教科書 : 『広報・PR概論・改訂版』同友館 参考文献: 『広報・PR実務』同友館 3.成績評価方法 期末試験 100%(+平常点 20%) 4.授業計画 1.広報活動の機能とステークホルダーとの関係 2.広報活動の役割と企業理念の明文化 3.広報活動の歴史と発展 4.企業における広報部門の位置づけ 5.消費者へのパブリシティ効果 6.メディアリレーションと能動的情報発信 7.企業広報の実務 8.PR会社の実務 9.社内広報の歴史とメディアの変化 10.行政広報と大学広報 11.投資家向け広報とアニュアルレポート 12.企業不祥事の歴史と広報活動の関係 13.近年の企業不祥事とリスクマネジメント 14.企業の社会的責任とCSRレポート 15.授業の総まとめ 5.到達目標 広報・PRについて基礎的な理論を身につける。この分野の資格として、実務に従事するための基礎 知識の習得を認定する「PRプランナー試験」(日本パブリックリレーションズ協会主催)があり、一次試験合 格で「PRプランナー補」の資格がとれるので、これに合格できるレベルを到達目標とする。 6.準備学習 日常的に新聞・テレビ・雑誌などで企業ニュースに接したり、企業の web サイトを見たり商品 SNS をフォ ローするなど、リアルタイムの広報活動に自発的なアクセスをすること。 7.特記事項 前期に「企業コミュニケーション論」を履修しておくことが望ましい(必修ではないが理解は深まる) <東京経済大学―2015年度「指定科目32」> 特殊販売と法 科目名 Special Sales Law 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 村 千鶴子(ムラ チズコ) 木曜日 9:00∼10:30 (1 時限) A309(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 特定商取引に関する法律 2) 授業内容 消費者被害は、消費者と事業者との間の情報格差と交渉力格差によって生ずる。さらに、特殊な 取引方法による消費者取引では、その特殊性が原因となって被害が発生することが多い。特定商取 引法は、特殊な取引方法による消費者被害の防止のために定められた法律である。事業者に対し て、被害防止のために業務上守るべきルールを定め、違反した場合には業務停止などの行政処分 や刑事罰の対象となる。被害にあった消費者を救済するための民事ルールも定めている。クーリン グ・オフ制度は典型的なものである。この授業では、特定商取引法で規制されている取引ごとに、行 政規制と民事ルールを学ぶ。消費者を顧客とするビジネスに携わる上でも、消費者としても、必要な 法的知識を学ぶことができる。 2.教科書・参考文献 教科書 : 村千鶴子「改正特定商取引法のすべて 第4版」中央経済社、2013年 参考文献:消費者六法,「くらしの豆知識2015年版」国民生活センター, 「消費者はなぜだまされるのか」村千鶴子(平凡社新書), 「特定商取引に関する法律の解説」消費者庁・編、など 3.成績評価方法 定期試験による。 4.授業計画 下記の内容を取り上げる。 1 ガイダンス、授業計画の説明など 2 特定商取引の立法、改正の歴史的経緯 3 特定商取引法の立法趣旨と概要 4 訪問販売の定義 5 訪問販売の規制の概要 6 クーリング・オフ制度について 7 電話勧誘販売の定義と規制概要 8 通信販売の定義と規制概要 9 インターネット通信販売の規制と迷惑メールの規制 10 連鎖販売取引(マルチ商法)の規制 11 ねずみ講とマルチ商法 12 特定継続的役務提供の規制 外国語会話教室,パソコン教室,エステサロンなどに関する規制 13 業務提供誘引販売取引(内職商法)の規制 14 訪問購入 15 ネガティブオプション 5.到達目標 特定商取引法で規制している取引にかかわる被害の実情、事業者が業務を行う上で守るべき行政規 制の概要、消費者が被害を解決するために活用できる民事ルールの基本的な法律知識を身につける。 6.準備学習 事前学習として、法律の条文と照合しながら、教科書の該当部分を読んでくること。所用時間90分。 事後学習として、授業時に取ったノートと教科書・六法を確認しながらノートの整理をしておくことを求める。 所要時間90分。定期試験対策としては、以上を十分行うことが必要である。 7.特記事項 民法を履修していないと内容を十分理解することは難しいので、民法の契約法abの履修は必須であ る。あわせて、消費者契約法を履修することにより消費者契約に関するルールが身につく。一般企業に 就職したり自分で起業をしたいと考えている場合には、ぜひ履修することを勧める。また、自分の消費生 活のために有益であることはいうまでもない。 <東京経済大学―2015年度「指定科目33」> 消費者契約と法 科目名 Consumer Contract Law 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 村 千鶴子(ムラ チズコ) 木曜日 9:00∼10:30 (1 時限) A309(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 消費者契約法 2) 授業内容 日常行われている契約は、業者間のビジネス上の取引と、消費者と事業者との取引に分類できる。 これらのうち消費者契約は、すべての人間が日常的に繰り返し行っているもので、きわめて広範囲 にわたる。契約についての一般ルールは民法で定められているが、民法では契約当事者が対等平 等で互換性がある者同士で行われることを前提に合理的で公平な責任分配を考慮して設計されて いる。ところが、事業者と消費者とは対等平等ではなく様々な格差がある上、互換性もない。利便性 を追及する新しい技術革新やサービスの進展により、格差は広がり続けている。そのため、民法によ る民事ルールでは弱者である消費者が不利になり、被害が多発する。民法だけでは格差による被 害の防止ができない上、格差による被害救済も難しい。そこで、民法の特別法として、消費者と事業 者の格差を是正し公正な取引を促進するために2000年に消費者契約法が制定された。民法では 何が問題なのか、消費者契約法ではどのような特別規定を定めているのか、民法の規定と比較しな がら、具体例を挙げつつ消費者契約法のポイントを学ぶ。 2.教科書・参考文献 教科書 : 村千鶴子「市民のための消費者契約法 第4版」中央経済社 参考文献: 消費者六法,くらしの豆知識,消費者法講義第四版(日本弁護士連合会消費者問題対策委 員会・編、日本評論社),消費者契約法(落合誠一,有斐閣),コンメンタール消費者契約法 (日本弁護士連合会消費者問題対策委員会・編,商事法務研究会),消費者はなぜだまされ るのか(平凡社新書) 3.成績評価方法 定期試験による。 4.授業計画 下記の内容を取り上げる。 1 消費者契約被害の実情と原因 2 民法の契約ルールと消費者契約の特殊性 3 消費者契約法の目的と事業者の責務 4 消費者契約とは ― 適用対象の問題 5 取消制度の概要 6 取消事由1 ― 重要事項の不実告知 7 取消事由2 − 断定的判断の提供 8 取消事由3 ー 不利益事実の故意による不告知 9 取消事由4 ― 困惑類型 10 媒介者による取消事由、取消期間、取消の範囲、取消後の清算方法 11 不当条項制度の概要 12 不当条項1 ― 事業者の権利を制限する条項 13 不当条項2 ― 消費者の義務を加重する条項 14 不当条項3 ― 遅延損害金に関する規制と特別法 15 消費者団体訴訟制度の必要性と機能 5.到達目標 消費者契約法は、格差を是正するために事業者がなすべきことを定め、違反があった場合の消費者 被害を救済するための制度(民事ルール)を定めている。事業者としてなすべきことは何か、消費者として 活用できる制度としてはどのようなものがあるのかを身につけることを目標としている。 6.準備学習 事前学習として、教科書の該当部分を六法を参照しながら読んでくること。所要時間90分。 事後学習として、ノート、教科書、六法を確認しながら、ノートを補充して講義内容の理解度を確認し整 理すること。所用時間90分。定期試験だけでの評価であるので、これだけの事前事後の準備によりしっか り学んだことを身に着けることが必要である。 7.特記事項 消費者契約法を理解する上では、民法(契約法ab)を履修することが必要である。消費者契約法は民 法の特別法であるので一般法の民法の習得が、消費者契約法の学習のためには必要不可欠である。 <東京経済大学―2015年度「指定科目34」> 科目名 環境と法 Introduction to Environmental Law 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 片岡 直樹(カタオカ ナオキ) 火曜日 14:40∼16:10 (4 時限) E305(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 環境問題に関する法制度を知る 2) 授業内容 大気汚染、水汚染、廃棄物問題は、私たちが日常、目にし、耳にする身近な問題となっています。ま た,身近な自然、貴重な自然、人類の遺産とされる自然は、どう維持され、保護されているのか。これら の問題に対して、法制度はどのような解決策を用意しているのか。そしてそれは有効なものなのか。 この講義では、多様な環境問題に対して、日本の法制度がどのように対応してきたのか、そして対 応しようとしているのかを紹介します。法の実態に注目しながら、個別の環境問題に対する法制度の 内容を概観し、受講者に、我々の社会が抱える環境問題の解決策について、考えてもらうことにしま す。 2.教科書・参考文献 教科書 :富井利安(編)『レクチャー 環境法(第2版)』法律文化社 参考文献 :授業で資料を配布します。 3.成績評価方法 講義の時の小テスト(30点)と、期末試験(70点)とを合算して、評価します。 4.授業計画 以下のように講義を進める予定ですが、現実の社会と立法の動きによって、授業の進行と内容を大きく 変更することがあります。 1.公害問題・環境問題と法の歴史、について概説します。 2と3.環境基本法、環境権、そして環境アセスメント法について概要を紹介し、その問題点を検討します。 4と5.大気汚染問題と法:大気汚染防止法を中心に、大気汚染防止の法制度について概要を紹介し、そ の問題点を検討します。 6と7.水汚染問題と法:水質汚濁防止法を中心に、水汚染に対する法制度について概要を紹介し、その 問題点を検討します。また土壌汚染に対する法制度について概要を紹介します。 8と9.廃棄物処理と法:廃棄物の適正処理を目指す法制度について概要を紹介し、その問題点を検討し ます。 10と11.循環型社会とリサイクル法:循環型社会形成推進基本法と個別リサイクル法について概要を紹介 し、その問題点を検討します。 12と13.自然環境保全、森林保全、野生生物保護、そして世界遺産に関する法制度について概要を紹介 し、その問題点を検討します。 5.到達目標 環境問題に関する多様な法制度を知ること。および現在の法制度の課題について知り、課題解決に ついて考える力を持つこと。 6.準備学習 授業での指示に従って、課題の作業を確実に行なってください。 到達目標との関係から、環境問題に関する多様な法制度について、調べる作業、調べたことをまとめ る作業、そして授業後のフォローアップ作業をすることが必要です。 毎週、事前・事後学習の時間を確保して、各自で着実に行なってください。 7.特記事項 授業時に配布された資料と、授業で収集を指示した情報とを、自分で、読みこなすようにしてください。 <東京経済大学―2015年度「指定科目35」> 環境規制と法 科目名 Environmental Regulations 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 礒野 弥生(イソノ ヤヨイ) 月曜日 13:00∼14:30(3 時限) A305(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 環境規制と法 2) 授業内容 環境問題を解決し、持続可能な社会を形成するためには様々な手法があるが、その中でも、規制 がその中心的な役割を果たしている。環境保護のための規制について、その原則、手法、課題につ いて学ぶ。環境法の範囲は広く、その全てにわたって、検討するには時間的余裕がないので、いく つか典型的な分野を取り上げることとする。できる限り具体的な事例を取り上げるが、個々の法律の 構造自体を理解しないで、手法だけを取り上げてもかえって解らなくなるので、個別法の体系と併せ て学んでいくこととする。 なお、下記の通り、準備学習および復習の手助けとして、課題を出し、授業中にそれをまとめ、提 出してもらう。 この科目は、行政法を学ぶ上の基礎となるとともに、その応用ともなることを意識して学んで欲しい。 2.教科書・参考文献 教科書 :富井利安編『レクチャー環境法』(法律文化社) 参考文献 :阿部・淡路編『環境法』(有斐閣) 3.成績評価方法 定期試験(80%)と授業内レポート(20%) 4.授業計画 (1) 環境規制と環境基本法 (2) 公害規制の原則 (3) 公害規制の目標―環境基準,環境基本計画,公害防止計画― (4) 環境への負荷行為とその許容限度―規制基準 (5) 大気汚染防止法と届出制 (6) 条約の国内実施と規制ー自然保護の国際性と国内での保護制度 (7) 自然保護法における規制の位置付けー自然保護の原則について考える (8) 自然保護における規制のあり方:地域指定,行為の禁止 (9) 循環型社会の形成の原則と規制: (10) 規制の手法 (11 ) 規制と市民の参加 (12) 行政指導による目的の達成ー公害防止協定・環境保全協定 (13) 開発規制と環境保護 (14) 義務の履行を確保する (15) 温暖化対策ー法令の経済的誘導措置 5.到達目標 環境法における規制原則、規制の意義、規制のあり方、限界を学ぶ。そして、規制を含めたポリシー ミックス(直接規制的手法と非権力的手法、経済的手法などを利用して目的を達成しようとすること。)に ついて理解することを目標とする。 6.準備学習 準備学習として、教科書と関係法を事前に読むこと。さらに、事前学習の手助けとして、授業の最後に 課題を出すので、それをまとめてきて、次の授業で解答をしてまとめてください。皆さんのこのような予習 をもとに講義をします。 事後学習として、講義の内容を自分なりにまとめてみること。特に具体的事案にあてはめてみることが 大事です。 7.特記事項 持ってくる法令については、事前にその旨を伝えるので、プリント等をして持参のこと。 <東京経済大学―2015年度「指定科目36」> 高齢者福祉 a 科目名 Social Welfare for the aged a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 奥山 正司(オクヤマ ショウジ) 金曜日 9:00∼10:30 (1 時限) A306(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 高齢社会とはどんな社会なのか 2) 授業内容 高齢化というのは具体的にどういう現象をさすのか。高齢者とはどういう存在なのか。また,高齢者 福祉や老年学はどういう分野のことを学ぶのか。高齢化,長寿化など人口高齢化がもたらす社会的イ ンパクトや老年期における高齢者の社会生活の変化及び老人福祉,老後保障の動向などについて 学ぶ。 講義では,人口高齢化,長寿化,高齢化の地域的偏在,寿命,健康寿命,エイジズム,家族,居 住形態,ライフ・サイクル,就業,高齢者の参加活動など高齢者の客観的な生活の様相について講 義し,高齢者を取り巻く高齢(化)社会の全体像を明らかにする。 2.教科書・参考文献 教科書 : 第 1 回目の授業で指示する 参考文献 : 授業中にその都度指示する 3.成績評価方法 筆記筆記試験(70%)を基礎にして,レポート(10%),授業参加点(20%)等を加味して総合的に評価する。 4.授業計画 1.∼2. 高齢者福祉と社会 社会学及び社会福祉学など社会科学的視点から高齢者をとらえていくとはどういうことなのか。 老年学,(Gerontology)とはどういう学問か。それは,医学的観点とはどのように異なるのか。 また,離脱理論,活動理論とは高齢者と社会のありかたをどうみているのか。 3.∼4. 人口高齢化と高齢化社会・長寿社会・エイジズム エイジング(加齢,Aging)高齢化,長寿化,及びエイジズム(Ageism)とはどういう現象か。 また,わが国の人口高齢化の進展は,諸外国の高齢化と比較するとどのような特徴がみられるの か。 人口高齢化の要因及び人口高齢化の地域的偏在とそこに生起する問題とは何か。 5.∼6. 高齢者と家族,老親子の居住形態 戦後,イエ制度の廃止により,これまで社会的に承認されてきた子が老親を扶養するという規範が 弱体 化し,老親と既婚子との生活の結合が徐々に分離してきている。その具体的様相はどのよう な状況なの か。 7.∼8. ライフ・サイクル,家族周期と老年期 人間一人ひとりの一生は生物学的な加齢によって規定されるとともに,年齢に結びついた役割と 出来事 によってつくられる。出生から死亡に至るライフ・サイクルの過程は,戦前と戦後でどのよう に変化 し,それが高齢者の生きかたにどのように影響しているのであろうか。 9.∼10. 高齢者と生計 高齢者の生計をとりまく経済状況はどのような状況か。高齢者世帯の所得水準,高齢者世帯 の所得構 造,高齢者世帯の消費水準,高齢者世帯の消費構造,高齢者の資産・負債など。 11.∼12.高齢者と就業・雇用,定年退職, 人口の高齢化に伴い,労働力人口も急速に高齢化し,わが国の経済社会の動向にも大きな 影響を及ぼし ている。その動向について 13. 社会参加について 社会参加高齢者の就業意向とその現実,高年齢雇用対策やシルバー人 材センターの 状況,社会参加などについて。 14. 米国、北欧、イギリス等の高齢者の生活について 15. まとめ 5.到達目標 日本の社会は、第 2 次世界大戦後、特に高度経済成長期から現代に至るまで、一貫して高齢化の 現象と歩調を同一にしている。そうした高齢化の現象は、社会の隅々まで何らかのかたちで関わっており、 元気な高齢者が増加する一方、要介護高齢者も大幅に増加することによって、年金、医療、介護などは 日本の財政全体にも影響している。講義では、急激な人口高齢化や長寿化及び家族変動等がもたらす 社会的なインパクトはどんなものであるかを考え、その具体的な様相を理解させることを目的とする。 6.準備学習 事前学習としては、前もって配布した資料を読み、問題点や疑問点を整理しておくこと。事後学習と しては、毎回講義で学習した内容について、さらにノートに重要なポイントをおさえて整理しておくこと。 <東京経済大学―2015年度「指定科目37」> 高齢者福祉 b 科目名 Social Welfare for the aged b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 奥山 正司(オクヤマ ショウジ) 金曜日 9:00∼10:30 (1 時限) A306(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 高齢者福祉のニードとサービスを考える 2) 授業内容 高齢者の家族構成や家族機能の変化、高齢者の要介護状態,ねたきり高齢者,痴呆高齢者等 の出現と家族介護状況,高齢者の居住環境等を明らかにするとともに,高齢者保健福祉に関わる 高齢者施策はどのように変遷し,現在,どのように機能しているのかを学ぶ。また,高齢者のニード 及びサービスの特質と在宅福祉サービス及び施設福祉サービスについて具体的に学ぶとともに介 護保険法,老人福祉法,成年後見制度など狭義の高齢者福祉に関わる制度の内容と特徴を明ら かにし,高齢(化)社会の全体像を明らかにする。 2.教科書・参考文献 教科書 : 第 1 回目の授業で指示する 参考文献: 授業中にその都度指示する 3.成績評価方法 筆記試験(70%)を基礎にして,レポート(10%),授業参加点(20%)等を加味して総合的に評価する。 4.授業計画 1.∼2. 高齢者と要介護状態,健康状態,居住生活,住宅環境 長寿化するなかで,要介護高齢者の存在はどのような状況か。また,高齢者が居住する住宅は 高齢者にとって安全で健康なものか。 3.∼4. 高齢者と生涯学習,社会参加 高齢期を快活に生きるためには,趣味や生きがいをもち,仲間づくりや地域社会における役割分 担ができるという状況が必要である。これらの能力や資質は,若中年期からの学習や社会参加に よって身につくものであるが,その実状と対応策について。 5.∼6. 高齢者と保健・医療 死亡率,有病者率,受療率,国民医療費の動向はどのような状況なのか。従来,老人福祉対策 等の一環として行われてきた老人保健医療対策と成人保健対策を一元化した老人保健法とはど のような対策なのか。 7.∼8. 高齢者と在宅福祉及び施設福祉 在宅福祉 10 箇年計画をかかげたゴールドプラン,新ゴールドプラン,平成 12 年度から開始した ゴールドプラン 21 とはどのような計画か。また,ホームヘルパー,ショートステイサービス,デイ サービスの現在の水準と将来の達成度などについて。一方,在宅福祉とならんで施設福祉は,高 齢者保健福祉推進 10 箇年戦略により,飛躍的に発展している。特別養護老人ホーム,養護老人 ホーム,軽費老人ホーム,有料老人ホーム,ケア付き集合住宅などの整備状況とその推移などに ついての現状と課題。 9.∼10. 高齢者と介護保険制度 介護保険法の制度の内容を,保険者,被保険者、保険給付,保険料,利用料,保険の財源構 成,利用者の介護サービス利用状況とその問題点と課題。 11.∼12.高齢者及び高齢化対策と社会保障,財政支出 老後生活を送るうえで,経済的基盤の中心となるのは年金である。年金は大別すると公的年金, 企業年金,個人年金に分けられる。そのうち,老後保障の柱となるのは公的年金である。その歴 史と現状,将来にむけての問題点とは何か。 13.∼14.諸外国の高齢者対策 福祉先進国といわれるスエーデン,デンマーク,イギリス,その対極にあるアメリカの高齢者対 策の状況について。 15. まとめ 5.到達目標 高齢者が健康を保ちながら長生きをし、生きがいをもてる社会であれば、これほど望ましい社会はな い。しかしながら、退職した高齢者が増え、健康な高齢者と要介護高齢者が共に増加している時代に、 社会全体がどのように対応していったらよいのか?高齢者の地域的活動や家族介護の私的なレベルは もちろんのこと、高齢者問題は国全体の財政や若い世代の生活にまで多大な影響を及ぼしている。こう した現象は、21 世紀最大の課題のひとつであるが、いかにしてこの解題を寄り切ることができるのかを、 世代間を通して理解させることを目標とする。 6.準備学習 事前学習としては、前もって配布した資料を読み、問題点や疑問点を整理しておくこと。事後学習と しては、毎回講義で学習した内容について、さらにノートに重要なポイントをおさえて整理しておくこと。 <東京経済大学―2015年度「指定科目38」> 芸術学 a 科目名 Art a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 徐 京植(ソ キョンシク) 水曜日 10:40∼12:10 (2 時限) E102(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 近代絵画を読み解く ―私の西洋美術巡礼から 2) 授業内容 「芸術」はとかく「敷居が高い」と敬遠されがちだが、人間にとって必須的な表現行為の一部であ る。人間を理解するためには「芸術」に親しまなければならない。それは、どういう分野を専門にする にせよ、将来どんな職業に就くにせよ、人間理解の土台となり、精神的に豊かな生活を送るための 糧となるはずである。 この授業では主としてルネサンス時代から 20 世紀までの西洋絵画を紹介しながら、作品の時代 背景、作家の生涯などを説明し、芸術鑑賞の手引きとなる授業を行う。「芸術」に関心のある人はもち ろん、今まではそうでなかった人も、大学在学中に芸術に触れる貴重な機会と考えて、ふるって受講 してくれることを期待する。 2.教科書・参考文献 教科書 : 徐京植『私の西洋美術巡礼』みすず書房 参考文献:ケネス・クラーク著、高階秀爾訳『絵画の見かた』白水社 3.成績評価方法 定期試験の成績のみで評価する。(出席回数などは評価の対象にカウントしない) 4.授業計画 以下のようなテーマで順次講義を進めていく。 ルネサンス時代の絵画、 フランドル地方の名匠たち、 ゴヤとその時代、 フランス革命と印象派の登場、 近代画家の原型―ヴァン・ゴッホ、 日本近代洋画―異端の天才たち 5.到達目標 ルネサンス以降の西洋美術史に関する基礎知識を体得する。 その上で、自由で柔軟な心で作品を鑑賞することのできる態度を養う。 上記の過程で自己の感性を活性化し、芸術作品についての感想や意見を表明できるようになる。 6.準備学習 教科書および、教員(徐)が授業中に指定する文献・資料をあらかじめ読んでおく。 教員が授業中に紹介する美術展、映画、演劇などを、可能な限り鑑賞する。 教員から与えられる課題に取り組み、鑑賞した作品などについて、自由に感想や意見を述べることがで きるよう努める。 7.特記事項 授業中の私語、スマホ・携帯電話等に使用に対してはきびしく対処する。 <東京経済大学―2015年度「指定科目39」> 芸術学 b 科目名 Art b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 徐 京植(ソ キョンシク) 水曜日 10:40∼12:10 (2 時限) E102(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 「表象不可能性」への挑戦 ―20 世紀以降の芸術と社会 2) 授業内容 「芸術」が人間の行為である以上、それは社会的な事件と無関係ではありえない。とくに戦争や大 災害といった出来事を芸術がどう取り扱ってきたのかを知ることは、芸術の社会的機能を考えるうえで、 また、それを通して人間理解を深めるうえで貴重な示唆を与えてくれるだろう。 この授業では主として「戦争の世紀」と呼ばれる 20 世紀以降の芸術作品が戦争という主題とどう取 り組んできたのかを、作品を紹介しながら解説する。「芸術」に関心のある人だけでなく、戦争や災害と いった出来事を、より多角的に、より深く考えてみたい人が受講してくれることを期待する。 2.教科書・参考文献 教科書 :徐京植『汝の目を信じよ―統一ドイツ美術紀行』みすず書房 参考文献:徐京植『青春の死神―記憶の中の 20 世紀絵画』毎日新聞社 3.成績評価方法 定期試験の成績のみで評価する。(出席回数などは評価の対象にカウントしない) 4.授業計画 以下のようなテーマで順次講義を進めていく。 第一次世界大戦と芸術家たち(エゴン・シーレを中心に)、 ピカソ「ゲルニカ」とスペイン市民戦争、 ナチズムに抵抗した画家たち(オットー・ディックスを中心に)、 アウシュヴィッツに消えた画家ヌスバウム、 日本の戦争画、 ディアスポラ・アートとは何か、 東日本大震災とアート 5.到達目標 20 世紀以降の美術史について基礎的な知識を備える。 国家による芸術の支配、芸術を通じての国民支配について基礎的な知見をもち、批評的かつ自律的 な美意識をもつ。 戦争などの出来事に対して芸術を通じて態度表明した芸術家について学び、みずからもこうした出来 事に対して自律的な態度表明ができるようになる。上記を通じて、近代以降のアートを鑑賞し、味わうこと のできる教養を身に着ける。 6.準備学習 教科書および、教員(徐)が授業中に指定する文献・資料をあらかじめ読んでおく。 教員が授業中に紹介する美術展、映画、演劇などを、可能な限り鑑賞する。 教員から与えられる課題に取り組み、鑑賞した作品などについて、自由に感想や意見を述べることがで きるよう準備する。 7.特記事項 授業中の私語、スマホ・携帯電話等の使用に対してはきびしく対処する。 <東京経済大学―2015年度「指定科目40」> スポーツの科学 a 科目名 Sports Science a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 遠藤 愛(エンドウ マナ) 木曜日 14:40∼16:10(4 時限) E002(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 スポーツを知る 2) 授業内容 スポーツの起源、古代/近代オリンピック、さらに現在のオリンピックが抱える商業化やドーピング 問題、さらにはプロスポーツの仕組みなどについても紹介する。 ヒトがどのように運動をスポーツへと発展させていったのか、競技会はどのようにして開かれるよう になったのか、近代オリンピックのはじまり、権力に利用されたスポーツ、ビジネスとしてのスポーツ、 民族、国や都市にとってのスポーツの意義など、さまざまな観点からスポーツを見つめる。 2.教科書・参考文献 教科書 :必要に応じて資料を配布する 参考文献:映像:民族の祭典.レニ・リーフェンシュタール監督 スポーツ産業論. 原田宗彦.杏林書院. プロスポーツ論.内海和雄.創文企画. スポーツの歴史と文化.新井博, 榊原浩晃.道和書院. 3.成績評価方法 定期試験 100% 4.授業計画 1.ガイダンス 2.スポーツの起源 3.オリンピックの歴史 4.近代オリンピック (1)アマチュアリズム (2)オリンピックと政治 5.商業化するスポーツイベント (1)オリンピック,ワールドカップビジネス (2)スポーツとメディア 6.プロフェッショナルスポーツ (1)プロフェッショナルスポーツの誕生から拡張 (2)プロスポーツ選手の実態(プロ選手の契約,プロツアーの仕組みなど) 5.到達目標 ・スポーツに対する理解を深めること ・新しいスポーツの見方やスポーツに対する考え方を持つこと 6.準備学習 自分が興味あるスポーツだけではなく、国内外のスポーツに関する報道や情報にも関心を持ち、知 識を深めておくこと。また、紹介した参考文献の他、講義で紹介する関連書籍を参考にすること。 7.特記事項 初回のガイダンスで講義の具体的な内容、評価方法,授業ルールなどについて詳細を説明するので、 受講者は授業内容を記録するノートなどを準備して必ず出席すること。 <東京経済大学―2015年度「指定科目41」> スポーツの科学 b 科目名 Sports Science b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 遠藤 愛(エンドウ マナ) 木曜日 14:40∼16:10(4 時限) E002(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 運動と身体 2) 授業内容 この講義では、自分の身体や運動の仕組み、発育発達過程における運動学習、現代の生活環 境が運動発達にどのような影響を及ぼしているのかなどについて学ぶ。 また、トップレベルのアスリートの技やゲームを映像で紹介しながら我々人間の持つ可能性を見 つめていく。 2.教科書・参考文献 教科書 :必要に応じて資料を配布する 参考文献:最新スポーツ科学事典.日本体育学会 (監修) スポーツ運動科学―バイオメカニクスと生理学 (スポーツ科学・医学大事典):西村書店 マイネル スポーツ運動学.クルト・マイネル著,金子明友訳:大修館書店 3.成績評価方法 定期試験 100% 4.授業計画 1.スポーツ科学の歴史 2.私たちの身体(骨,神経,筋肉) 3.発育発達期における運動学習(新生児期,乳幼児期,児童期,青年期) ・運動学習の過程 ・ゴールデンエイジ 4.現代の社会環境が運動発達に及ぼす影響 ・体力とは ・子どもの体力低下問題 ・我々はどのように運動に取り組むべきか 5.一流アスリートとは ・一流の技を読み解く ・トレーニング方法 5.到達目標 自分の身体の仕組み、運動学習の過程、運動発達と環境の関係、および運動の重要性を理解し、 健康に年齢を重ねていくために必要な知識と実践方法を学ぶこと 6.準備学習 紹介した参考文献の他、講義で紹介する関連書籍を参考にすること。また、自らの発育発達過程を 振り返り、幼少期にどのような運動を行っていたのか、運動経験がどのような影響を及ぼしたのかについ て整理しておくこと。 7.特記事項 初回のガイダンスで講義の具体的な内容、評価方法、授業ルールなどについて詳細を説明するの で、受講者は授業内容を記録するノートなどを準備して必ず出席すること。 <東京経済大学―2015年度「指定科目42」> 生命の科学 a 科目名 Life Science a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 大久保 奈弥(オオクボ ナミ) 水曜日 10:40∼12:10(2 時限) E001(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 生物多様性を知る 2) 授業内容 生命の科学 a では、諫早湾を始めとする日本各地での環境破壊の事例を通じて、氾濫する情報 を取捨選択し、その問題点を自分で見つけ出すことが出来るための、環境に関する基礎的な知識を 身につけます。 2.教科書・参考文献 教科書 : 参考文献: 3.成績評価方法 試験(100%)で評価します。 4.授業計画 1)生物多様性とは何か 2)なぜ生物多様性は重要なのか 3)地球上の生物はなぜ多種多様なのか 4)生物多様性の創出 5)生物多様性の維持機構 6)生物の絶滅とは 7)生物の絶滅の要因 8)日本の森林の状況 9)世界の森林の状況 10)生物多様性の喪失で何が起きるか 11)野生動物の生息地改変と農業被害 12)どんな生物多様性を守るのか 上記の項目を丁寧に学びます。1項目が1回の講義という意味ではありません。 5.到達目標 自分で情報を取捨選択し、問題点を見つけられるようになりましょう。 6.準備学習 授業後に内容を復習しましょう。 <東京経済大学―2015年度「指定科目43」> 生命の科学 b 科目名 Life Science b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 大久保 奈弥(オオクボ ナミ) 水曜日 10:40∼12:10(2 時限) E001(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 これだけはおさえたい生命科学 2) 授業内容 テレビやネットでは様々な生命科学の情報が氾濫していますが、正しい情報だけでなく、誤った情 報や過度に誇張された情報が数多くあります。この授業では、ガンや遺伝子組み換えといった、私た ちに身近な生命科学のテーマを通じて、氾濫する情報を自分で取捨選択できるようになるための基礎 的な知識を身につけます。 2.教科書・参考文献 教科書 : 参考文献:武村 政春、奥田 宏志、小野 裕剛、高野 雅子 著『これだけはおさえたい生命科学』実教出版 3.成績評価方法 試験(100%)で評価します。 4.授業計画 1)「生殖・ゲノムインプリンティング」を理解しよう(生殖戦略、配偶子形成、減数分裂) 2)哺乳動物の初期発生と「クローン」を理解しよう(不妊治療、受精と発生のメカニズム) 3)動物の「ボディープラン」を理解しよう(再生医療) 4)健康を守る「免疫」を理解しよう(免疫のしくみ、自己と非自己) 5)免疫ができる「メカニズム」を知ろう(予防接種とは、免疫細胞、移植と免疫) 6)花粉症のもとになる「アレルギー」を理解しよう(免疫システムの反乱) 上記の項目を丁寧に学んでいきます。1項目が1回の講義という意味ではありません。 5.到達目標 生命科学の基礎知識を身につけて、自分で情報を取捨選択できるようになりましょう。 6.準備学習 復習しないと授業についていけないでしょう。 <東京経済大学―2015年度「指定科目44」> 生命の科学 a 科目名 Life Science a 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第一学期 大久保 奈弥(オオクボ ナミ) 金曜日 10:40∼12:10(2 時限) E001(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 生物多様性を知る 2) 授業内容 生命の科学 a では、諫早湾を始めとする日本各地での環境破壊の事例を通じて、氾濫する情 報を取捨選択し、その問題点を自分で見つけ出すことが出来るための、環境に関する基礎的な知 識を身につけます。 2.教科書・参考文献 教科書 : 参考文献: 3.成績評価方法 試験(100%)で評価します。 4.授業計画 1)生物多様性とは何か 2)なぜ生物多様性は重要なのか 3)地球上の生物はなぜ多種多様なのか 4)生物多様性の創出 5)生物多様性の維持機構 6)生物の絶滅とは 7)生物の絶滅の要因 8)日本の森林の状況 9)世界の森林の状況 10)生物多様性の喪失で何が起きるか 11)野生動物の生息地改変と農業被害 12)どんな生物多様性を守るのか 上記の項目を丁寧に学びます。1項目が1回の講義という意味ではありません。 5.到達目標 自分で情報を取捨選択し、問題点を見つけられるようになりましょう。 6.準備学習 授業後に内容を復習しましょう。 <東京経済大学―2015年度「指定科目45」> 生命の科学 b 科目名 Life Science b 単位数 期 担当教員 授業時間 教室 2単位 第二学期 大久保 奈弥(オオクボ ナミ) 金曜日 10:40∼12:10(2 時限) E001(予定) 1.講義要項 1) 授業表題 これだけはおさえたい生命科学 2) 授業内容 テレビやネットでは様々な生命科学の情報が氾濫していますが、正しい情報だけでなく、誤った情 報や過度に誇張された情報が数多くあります。この授業では、ガンや遺伝子組み換えといった、私た ちに身近な生命科学のテーマを通じて、氾濫する情報を自分で取捨選択できるようになるための基 礎的な知識を身につけます。 2.教科書・参考文献 教科書 : 参考文献:武村 政春、奥田 宏志、小野 裕剛、高野 雅子 著『これだけはおさえたい生命科学』実教出版 3.成績評価方法 試験(100%)で評価します。 4.授業計画 1)「生殖・ゲノムインプリンティング」を理解しよう(生殖戦略、配偶子形成、減数分裂) 2)哺乳動物の初期発生と「クローン」を理解しよう(不妊治療、受精と発生のメカニズム) 3)動物の「ボディープラン」を理解しよう(再生医療) 4)健康を守る「免疫」を理解しよう(免疫のしくみ、自己と非自己) 5)免疫ができる「メカニズム」を知ろう(予防接種とは、免疫細胞、移植と免疫) 6)花粉症のもとになる「アレルギー」を理解しよう(免疫システムの反乱) 上記の項目を丁寧に学んでいきます。1項目が1回の講義という意味ではありません。 5.到達目標 生命科学の基礎知識を身につけて、自分で情報を取捨選択できるようになりましょう。 6.準備学習 復習しないと授業についていけないでしょう。
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