< 来週の投資環境 > 12月5日 ~ 12月9日

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
投資環境
2015 年 8 月 14 日
米国の 9 月利上げの可能性
1.9 月利上げに対し、金融市場は半身の姿勢
中国経済の先行き不透明感は残るものの、米連邦準備制度理事会 (FRB)が年内に利上げを開始すると
の観測は崩れていません。
イエレンFRB議長については 7 月の議会証言で、「景気が予想通り回復すれば、年内のいずれかの時点で
利上げするのが適切とみられる」と表明して以降、表立った発言は聞かれません。ただ、金融政策に中立もし
くは金融緩和にやや積極的なハト派とみられるアトランタ連銀のロックハート総裁が、8 月 10 日の講演で「利
上げ開始の時期は近いと考えている」と述べるなど、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが利上げに
前向きになっているのは確かなようです。
もっとも、フィッシャーFRB副議長が、
「雇用の最大化と物価の安定という 2 つの使命のうち、雇用は順
調。問題なのはインフレの方だ」と指摘するように、他のFOMCメンバーを含め、低インフレを懸念する声
は多いようです。
市場の注目は 9 月に利上げが開始されるかどうかですが、ブルームバーグが 8 月 7-12 日に実施したエコ
ノミスト調査によると、回答者 の 77%は 9 月のFOMC(16-17 日)で、利上げが決定すると予測してい
ます。
短期金融市場の利上げの織り込みを、FF金利先物(短期金融市場が織り込む短期金利(フェデラルファン
ド(FF)金利)の水準)で試算すると、9 月末のFF金利は 8 月 13 日時点で 0.24%程度(図表 1)
。9 月
17 日に利上げが決定される確率を試算すると、
(1)政策金利を 0.375%に引き上げるとした場合、45%程度
(2)9 月のFOMC後のFF金利が、8 月限のFF金先レートの水準から 0.25%上昇するとした場合、43%
程度
(3)仮に、現在の政策金利(FF金利誘導目標)0~0.25%から 0.25%にした場合、93%程度
と、通常の利上げ幅 0.25%を見込む場合((1)
、
(2)
)には、エコノミスト予想と比べ 9 月利上げの可能性は
やや低めですが、確率は 40%を超えています。金融市場は半身ながらも、9 月利上げを織り込んできていま
す(図表 2)
。
(%)
図表2. 9月の利上げ確率
図表1. FF金先が織り込む9月末のFF金利
0.50
(0.25%の利上げ、試算値)
60%
0.45
50%
0.40
0.35
40%
0.30
0.25
30%
0.20
20%
0.15
0.10
10%
0.05
0.00
0%
15/1
15/2
15/3
15/4
15/5
15/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
15/7
15/8
6/1 6/8 6/15 6/22 6/29 7/6 7/13 7/20 7/27 8/3 8/10
(年/月、日次)
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(月/日)
Shinkin Asset Management Co., Ltd
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投資環境
2015 年 8 月 14 日
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
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2.米利上げ開始でも、金利上昇は限定的か
9 月のFOMCでは、FOMCメンバーの経済および政策金利の見通しが公表されます。仮に、利上げが決
定された場合には、政策金利の見通しの利上げペース、そして政策金利の長期見通しの水準が、金融市場への
影響を左右しそうです。
政策金利の長期見通しの水準は、政策金利のピークの水準の目安と考えることができます。政策金利のピー
クでは、短期から超長期の国債利回りがほぼ同水準で並ぶことから、長期金利の上昇の目安とも言えます。
米国と並んで、英国についても利上げ開始の可能性が出てきています。その英国ですが、イングランド銀行
(BOE)のカーニー総裁は、最初の利上げ時期よりも利上げペースが重要とし、利上げが開始された場合に
は、緩やかなペースで進められ、中期的な金利水準は過去の平均の半分程度にとどまるとの見通しを示してい
ます。中期的な金利水準の過去の平均は 4.5%程度とみられており、政策金利のピークは 2%台と、過去の水
準と比べ大幅に低くなるとの見通しです。
米英の政策金利や長期金利は、似通った動きをすることが多く、カーニー総裁の見通しは、今後の米金利を
占う上で参考にできそうです(図表 3、4)。年内の利上げの可能性が高いにもかかわらず、米国の 10 年債利
回りが 2%前半で落ち着いているのは、インフレ低迷に加え、利上げされた場合でも政策金利の上昇は抑えら
れるとの見方が背景にありそうです。米金利の上昇が限定的ならば、日本の金利への影響も限定的と考えられ
ます(図表 5)。
英国
英国
(年/月、日次)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
7.0
米国
14/1
14/1
(年/月、日次)
米国
12/1
0.0
10/1
1.0
0.0
08/1
1.0
06/1
2.0
04/1
2.0
98/1
3.0
12/1
3.0
10/1
4.0
08/1
4.0
06/1
5.0
04/1
6.0
5.0
02/1
6.0
00/1
7.0
98/1
7.0
02/1
8.0
図表4. 米英の10年債利回り
(%)
00/1
8.0
図表3. 米英の政策金利
(%)
図表5. 日米の10年債利回り
(%)
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
日本
米国
14/1
12/1
10/1
08/1
06/1
04/1
02/1
00/1
98/1
0.0
(年/月、日次)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(シニアストラテジスト 鈴木和仁)
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