タッチングプール

タッチングプール
(1) 潮の干満
展
示
資
料
解
説
(3) 潮間帯の生き物たち
海には潮の干満があります。月
と地球は互いに引っ張り合いなが
月が一直線上に並ぶ 新月の周期
前後と満月の周期前後では、引力
で大潮となります。上弦と下弦の
月のときは、月と太陽の引力が互い
1年のうち、満潮でも1回しか
海水につからないような高いとこ
ら動いており、これを「引力」と
呼んでいます。引力は互いの距離
が近いほど強くなり、離れるほど
が重なって大きくなります。する
と、海面の上下動が大きくなるの
に消し合うので、海面の上下動が
小さくなり小潮となります。
ろ「最満潮線」から、干潮で1回だけ
干上がる低いところ「最干潮線」ま
でを「潮間帯」と呼び、潮の干満の
弱くなります。月と地球は万有引力
で引き合っていますが、距離が一定
に保たれているのは月と地球との
状態から上、中、下の3つに分けら
れています。また潮間帯より高く、
海水が波しぶきとしてかかる範囲
相互連動による遠心力が働くため
です。この遠心力は地球上のどこ
でも同じ大きさです。この遠心力
を潮上帯と呼びます。海岸で生活
する動物たちは、潮上帯ではいう
までもなく、潮間帯でも干潮時に
と引力の合力が潮の満ち干きを
起こす力となっています。地球は
1日1回自転していますので、
満潮と干潮はそれぞれ2回起こる
は干上がって空気中に露出するた
め、冬の寒さや夏の暑さや強い日射
とはげしい乾燥にあい、ときには
雨水をあびることもある厳しくて
こととなります。
また、地球には月と太陽の両方
の引力が働いており、双方の力が
合わされば潮の干満は大きくなり
ます。具体的には、太陽と地球と
変化の大きな環境で生活していま
す。
潮間帯での上下の潮位差は、
太平洋岸では約2m前後ですが、
その環境差は大きく、高山の植物
のように、それぞれの環境に適応
した動物が上下に分かれて生活す
る帯状分布が見られます。帯状分布
の状態を最も個体数の多い種を
代表として区別すると、次の4つ
に分けることができます。
▲ボランティアの解説するタッチングプール
タッチングプールではボランティアの解説のも
と、生物を見るだけではなく、手にとって観察する
ことができます。
(2) 潮だまりとは
潮の干満により周期的に出現を
繰り返す水たまりのことを潮だま
り(タイドプール)といいます。干
① 潮上帯の代表種
岩の表面の小さなくぼみや割
※
れ目のところに、殻高が10㎜
潮時に外海から隔離されてできる
程度の小さな巻貝が群生してい
ます。これは大多数がタマキビ
ガイとアラレタマキビガイです。
タマキビ類は、乾燥・温度に対
潮だまりは、形、大きさ、海から
の距離など、どれ1つとして同じ
ものはありません。磯とそこにで
きる潮だまりにすむ生き物たちを
四季それぞれに観察すると、そこ
する抵抗力の大きな海産動物の
代表種です。
にすむ生き物たちの生きていくた
めの興味あるさまざまな姿を見る
ことができます。
展
示
資
料
解
説
▲いわき市の磯
② 上部潮間帯の代表種
潮間帯の上部には直径が数㎜
で、灰白色の固い石灰質の殻に
つつまれ、殻口(かっこう)に4
枚の板のふたを持ったイワフジ
ツボが岩にびっしりと固着して
います。
▲上部潮間帯の生き物(イワフジツボとオオイワフジツボ)
③ 中部潮間帯の代表種
ここには殻の直径が20㎜前
後になり、殻口がひし形のタテ
④ 下部潮間帯の代表種
ここでは殻の大きさが60㎜
前後になる黒色の二枚貝、ムラ
ジマフジツボや、場所によって
は殻口が五角形のシロスジフジ
ツボが岩面をおおって固着して
います。いずれもイワフジツボ
より成長速度が速く、固着面に
サキイガイが体内から分泌した
繊維状の足糸(そくし)で岩面
や互いにからみ合って塊状にな
って付着しています。この塊の
中には小型のゴカイ類、貝類、
対する競争では、イワフジツボ
より優位です。フジツボ類に続
エビ・カニ類、ヒモムシ類など
の動物が生息しており、潮間帯
いて二枚貝のマガキが左殻で岩
と相互に固着しているところも
あります。
の中でも動物の種類が一番多い
ところです。
▲タッチングスクール
▲下部潮間帯の生き物(ムラサキイガイ)
タッチングプールに隣接したコーナーにおいて、
磯の生きものをテーマにしたワークショップを開
催しています。
※ 殻高=殻の大きさ
▲潮上帯の生き物
(アラレタマキビガイ)
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▲中部潮間帯の生き物(マガキ)
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