第10−1号(2 005年6月8日発行) メール利用の ワンポイントアドバイス メール1通あたりの送受信容量が制限されています。「画像を貼り付けたらファイルサイズが大き くなって添付ファイルが送れない。どうしたらいいの?」こんな場合、次の方法をお試しください。 <対処方法>その1.ファイルの圧縮・解凍ソフトを使う その2.ファイルの分割・結合ソフトを使う ファイルの「圧縮」とは、ファイルサイズを小さくして保存すること、「解凍」とは、圧縮された ファイルを元のサイズに戻すことです。全学共用コンピュータ実習室では、圧縮・解凍ソフトは ミューキャン μCamで情報基礎教育プレイスメントテストを実施 「+Lhaca( プラス・ラカ)」、分割・結合ソフトは「ファイル破断+」をインストールしています。 いずれもフリーソフトで、インターネット上で入手可能です。 なお、添付ファイルを圧縮して送信する場合は、受信者側に解凍ソフトの有無を確認するか、添付 プレイスメントテストの改良 ファイルを「自己解凍形式」にするなど受信者側への配慮が必要でしょう。 本年度は昨年度のプレイスメントテストの問題を元にし、昨年度の結果で易しすぎたり難しすぎたりする このほか、お手軽な方法としては、Wordで画像を貼り付けるときに「コピー&ペースト」ではなく、 など診断情報として有効性の低い問いを中心に、40%を新たな問題と差し替えて実施しました。来年度以降 [挿入]→[図]→[ファイルから]を使うと、ファイルサイズを数分の一に縮小できる場合もあり は高校の必修教科「情報」を履修済みの学生が入学してきます。そのような新入生に対しても、できるだけ ます。さらに、画像編集ソフト(PhotoShopELなど)を使って画像サイズ・解像度を小さくする方 同じ評価の視点で情報リテラシーの状況を分析する必要があるため、今年度の問題は昨年度より多少難しく 法もあります。一度お試しください。 なっています。また、今回のテストでは、理解状況をより正確に把握できるよう、選択肢に「わからない」 参照 http://w2.mukogawa-u.ac.jp/iecr/settei/index.html (学内専用ページ) を付け加えたのが特徴です。 テストの結果 2005年度プレイスメントテストの得点分布 400 右のグラフは新入生約2,700人に対して実施した結 全学共用プリンタ利用状況 年度初め各種講習会開催しました プリント枚数 (枚) 1,500,000 1,475,791 カラー モノクロ 1,332,117 1,000,000 0 15年度 16年度 平成16年度の年間プリンタ利用状況を集計しま 200 4月11日(月)は大学・短大の新入生を対象に、ネ 習熟度別のクラス分けを行いました。また、習熟度 ットワーク利用講習会・情報教育研究センター利 が下位に位置する学生の指導がより手厚くなるよう、 また、4月4日(月)・8日(金)には、主に新任 14年度 6点ですが平均点の左右両側に広く得点が分布して います。この得点分布や教室の収容人数などを踏まえ、 の利用者IDを発行しました。 500,000 300 4月9日(土)は大学院・専攻科新入生を対象に、 用説明会を開催。合わせて約2,800名にMWU-net 729,626 果です。これを見ると50点満点に対し、平均点は20. 100 0 0 10 ベーシッククラスの人数はやや少なめになっています。 20 30 40 (点) 得 点 μCamの利用 教職員および非常勤講師の方を対象にマルチメデ 昨年度はプレイスメントテストにマークカードを使用しましたが、今年度は学習支援システム「μCam」 ィア操作卓等の利用説明会を実施。例年より多く を利用してテストを実施しました。新入生にとっては、μCam は未体験のシステムですが、簡単な説明のみ の参加がありました。 で全員がスムーズにパソコン画面から解答することができました。また、テスト実施中のパソコンの不具 した。プリント総枚数は、前年度比約1.1倍増。総 合や、多数が一度にアクセスすることによる操作への影響などは全く起こらず、テスト終了後の集計作業も 利用者は、7,0 00名を超過しました。 μCam の機能を活用したことにより短時間に終えることができました。 来年度以降の方向は? 「編集後記」 いよいよ梅雨の季節です。外出するのも億劫になってしまいますね。こんな時、あなたの部屋に眠っているパソコン を開けてみませんか。音楽や映画、ショッピングも自宅で楽しめます。大学では、μCamやMmoa、そしてMUSESなど か雨音のBGMが聞こえなくなっています。 −4− の実施による平均レベルの向上の一方で、学生の知識技能は多様化し、むしろ「ばらつき」は広がるものと 予想されます。この結果、今年度のようなアドバンス・ベーシック2段階の習熟度別クラス編成は事実上難 役立つシステムがどんどん導入されています。今まで気づかなかっ た新しいコンテンツがきっと見つかるはすです。あれ?いつの間に 来年度以降も新入生に対し、プレイスメントテストを実施する予定です。しかし、高校での教科「情報」 武庫川女子大学 情報教育研究センター 日下記念マルチメディア館2F 内線3610∼3619 しくなると思われます。この状況を踏まえ、情報処理教育委員会では昨年度より、新入生の多様化に柔軟に 対応できる情報基礎教育のあり方について検討が行われています。 −1− モ ア Mmoaに新機能“軌跡”が追加されました 学習支援システム「μCam」 「算数科指導法」における実践例 ―確認テスト・小レポートの利用― 今春から、電子教材作成ツールMmoa (Mukogawa multimedia Original Annotation) この科目は講義科目ですがMM館のパソコン実習室を使って、授業のプレゼンテーションスライドの提示 にこれまでの や学生配布、確認テストや小レポートなどでμCamを利用しています。また、この科目ではほぼ毎時間、 ① 映像(動画) 確認テスト・小レポートのいずれかを学生に課しています。 ② インデックス(索引) ③ テキスト(文字) ④ URL (HTMLファイル) 4つの機能をそのままに、新しく「軌跡」 を表示する機能が追加されました。 映像中の任意の部分に「軌跡」を表示さ せることにより、注目すべき箇所を強調す ることができます。 また、同じ動きを複数人で行った映像に 「軌跡」を表示させることで動きの比較を行うことなどもできます。新しい機能に興味のある方は、情報教 育研究センターにお問合せください。個別のデモも相談に応じます。 さらに、今年度は「Mmoa」利用講習会の他、ビデオ編集講座の開催を予定しています。 (図1) 「しゃべるコンピュータが料理支援に成功!」 (図2) 情報教育研究センター常任委員 福井 哲夫 図1は、確認テストの実際例です。質問は、授業で話したこと、次の時間の基礎知識などです。学生が何 度でもテストに挑戦できるようにμCamを設定しています。解答は自動採点され、学生には合計点だけを表 示します。学生は、間違えたところを見つけるためにテキストなどを見直しながら意欲的に取り組んでいま す。 情報メディア学科の実験(卒業研究)での話、第2弾。 現在(平成17年)開催の愛知万博では、多くの支援ロボットが人としゃべっています。カーナビ(自動車の地図 案内)にも使われていて、もう珍しくないかもしれませんが、平成16年度の卒業研究で福井ゼミの大西祐子さんと 木村従子さんが「音声対話による料理支援システム」を作り、コンピュータとは無縁の人に使ってもらって、料理 図2は小レポートの例です。こちらは自動採点されませんが、レポートは最終提出をするまではμCam上 で何度でも書き直すことができます。学生は、複数日をかけてレポートを完成させることもあるようです。 支援の実験を行いました。 場所はMM館、ここにもオール電化による調理実習室があります。下の図がそのときの様子です。コンピュータ の役目は、材料の分量や調理手順などのレシピを、人の指示に応じて案内することです。切り方のムービーやタイ マー機能もあります。なにせ、調理は手が濡れていたり、両手で作業する必要があるので、手が離せません。だか メールシステムリニューアルその後 らこそしゃべるコンピュータが役に立つのです。まだ、メニューの種類が少なく、機器の連携やインターネットの 活用など課題は多いですが、まずは大成功といえます。 5月1日からMWUメールシステムがリニューアルされ、新しい運用ルールが施行されています。 1. メールサーバに受信後60日間を経過したメールは、自動削除されます。 2. メール1通あたりの送受信容量は、5MBまでに制限されています。(Webmailは2MBまで) 3. 学外でMWUメールを受信する場合、データ(メール)は暗号化されています。 新ルール施行より60日間が経過する6月30日からは、メールの自動削除が始まります。必要なメールは、 利用者各自でFDなどに保存願います。また、現在稼働中の旧メールサーバ(oldmail)は、6月30日17:00を もって終了します。こちらも必要なメールは、利用者各自でFDなどに保存願います。 参照 http://w2.mukogawa-u.ac.jp/iecr/ (学内専用ページ) −2− −3− モ ア Mmoaに新機能“軌跡”が追加されました 学習支援システム「μCam」 「算数科指導法」における実践例 ―確認テスト・小レポートの利用― 今春から、電子教材作成ツールMmoa (Mukogawa multimedia Original Annotation) この科目は講義科目ですがMM館のパソコン実習室を使って、授業のプレゼンテーションスライドの提示 にこれまでの や学生配布、確認テストや小レポートなどでμCamを利用しています。また、この科目ではほぼ毎時間、 ① 映像(動画) 確認テスト・小レポートのいずれかを学生に課しています。 ② インデックス(索引) ③ テキスト(文字) ④ URL (HTMLファイル) 4つの機能をそのままに、新しく「軌跡」 を表示する機能が追加されました。 映像中の任意の部分に「軌跡」を表示さ せることにより、注目すべき箇所を強調す ることができます。 また、同じ動きを複数人で行った映像に 「軌跡」を表示させることで動きの比較を行うことなどもできます。新しい機能に興味のある方は、情報教 育研究センターにお問合せください。個別のデモも相談に応じます。 さらに、今年度は「Mmoa」利用講習会の他、ビデオ編集講座の開催を予定しています。 (図1) 「しゃべるコンピュータが料理支援に成功!」 (図2) 情報教育研究センター常任委員 福井 哲夫 図1は、確認テストの実際例です。質問は、授業で話したこと、次の時間の基礎知識などです。学生が何 度でもテストに挑戦できるようにμCamを設定しています。解答は自動採点され、学生には合計点だけを表 示します。学生は、間違えたところを見つけるためにテキストなどを見直しながら意欲的に取り組んでいま す。 情報メディア学科の実験(卒業研究)での話、第2弾。 現在(平成17年)開催の愛知万博では、多くの支援ロボットが人としゃべっています。カーナビ(自動車の地図 案内)にも使われていて、もう珍しくないかもしれませんが、平成16年度の卒業研究で福井ゼミの大西祐子さんと 木村従子さんが「音声対話による料理支援システム」を作り、コンピュータとは無縁の人に使ってもらって、料理 図2は小レポートの例です。こちらは自動採点されませんが、レポートは最終提出をするまではμCam上 で何度でも書き直すことができます。学生は、複数日をかけてレポートを完成させることもあるようです。 支援の実験を行いました。 場所はMM館、ここにもオール電化による調理実習室があります。下の図がそのときの様子です。コンピュータ の役目は、材料の分量や調理手順などのレシピを、人の指示に応じて案内することです。切り方のムービーやタイ マー機能もあります。なにせ、調理は手が濡れていたり、両手で作業する必要があるので、手が離せません。だか メールシステムリニューアルその後 らこそしゃべるコンピュータが役に立つのです。まだ、メニューの種類が少なく、機器の連携やインターネットの 活用など課題は多いですが、まずは大成功といえます。 5月1日からMWUメールシステムがリニューアルされ、新しい運用ルールが施行されています。 1. メールサーバに受信後60日間を経過したメールは、自動削除されます。 2. メール1通あたりの送受信容量は、5MBまでに制限されています。(Webmailは2MBまで) 3. 学外でMWUメールを受信する場合、データ(メール)は暗号化されています。 新ルール施行より60日間が経過する6月30日からは、メールの自動削除が始まります。必要なメールは、 利用者各自でFDなどに保存願います。また、現在稼働中の旧メールサーバ(oldmail)は、6月30日17:00を もって終了します。こちらも必要なメールは、利用者各自でFDなどに保存願います。 参照 http://w2.mukogawa-u.ac.jp/iecr/ (学内専用ページ) −2− −3− 第10−1号(2 005年6月8日発行) メール利用の ワンポイントアドバイス メール1通あたりの送受信容量が制限されています。「画像を貼り付けたらファイルサイズが大き くなって添付ファイルが送れない。どうしたらいいの?」こんな場合、次の方法をお試しください。 <対処方法>その1.ファイルの圧縮・解凍ソフトを使う その2.ファイルの分割・結合ソフトを使う ファイルの「圧縮」とは、ファイルサイズを小さくして保存すること、「解凍」とは、圧縮された ファイルを元のサイズに戻すことです。全学共用コンピュータ実習室では、圧縮・解凍ソフトは ミューキャン μCamで情報基礎教育プレイスメントテストを実施 「+Lhaca( プラス・ラカ)」、分割・結合ソフトは「ファイル破断+」をインストールしています。 いずれもフリーソフトで、インターネット上で入手可能です。 なお、添付ファイルを圧縮して送信する場合は、受信者側に解凍ソフトの有無を確認するか、添付 プレイスメントテストの改良 ファイルを「自己解凍形式」にするなど受信者側への配慮が必要でしょう。 本年度は昨年度のプレイスメントテストの問題を元にし、昨年度の結果で易しすぎたり難しすぎたりする このほか、お手軽な方法としては、Wordで画像を貼り付けるときに「コピー&ペースト」ではなく、 など診断情報として有効性の低い問いを中心に、40%を新たな問題と差し替えて実施しました。来年度以降 [挿入]→[図]→[ファイルから]を使うと、ファイルサイズを数分の一に縮小できる場合もあり は高校の必修教科「情報」を履修済みの学生が入学してきます。そのような新入生に対しても、できるだけ ます。さらに、画像編集ソフト(PhotoShopELなど)を使って画像サイズ・解像度を小さくする方 同じ評価の視点で情報リテラシーの状況を分析する必要があるため、今年度の問題は昨年度より多少難しく 法もあります。一度お試しください。 なっています。また、今回のテストでは、理解状況をより正確に把握できるよう、選択肢に「わからない」 参照 http://w2.mukogawa-u.ac.jp/iecr/settei/index.html (学内専用ページ) を付け加えたのが特徴です。 テストの結果 2005年度プレイスメントテストの得点分布 400 右のグラフは新入生約2,700人に対して実施した結 全学共用プリンタ利用状況 年度初め各種講習会開催しました プリント枚数 (枚) 1,500,000 1,475,791 カラー モノクロ 1,332,117 1,000,000 0 15年度 16年度 平成16年度の年間プリンタ利用状況を集計しま 200 4月11日(月)は大学・短大の新入生を対象に、ネ 習熟度別のクラス分けを行いました。また、習熟度 ットワーク利用講習会・情報教育研究センター利 が下位に位置する学生の指導がより手厚くなるよう、 また、4月4日(月)・8日(金)には、主に新任 14年度 6点ですが平均点の左右両側に広く得点が分布して います。この得点分布や教室の収容人数などを踏まえ、 の利用者IDを発行しました。 500,000 300 4月9日(土)は大学院・専攻科新入生を対象に、 用説明会を開催。合わせて約2,800名にMWU-net 729,626 果です。これを見ると50点満点に対し、平均点は20. 100 0 0 10 ベーシッククラスの人数はやや少なめになっています。 20 30 40 (点) 得 点 μCamの利用 教職員および非常勤講師の方を対象にマルチメデ 昨年度はプレイスメントテストにマークカードを使用しましたが、今年度は学習支援システム「μCam」 ィア操作卓等の利用説明会を実施。例年より多く を利用してテストを実施しました。新入生にとっては、μCam は未体験のシステムですが、簡単な説明のみ の参加がありました。 で全員がスムーズにパソコン画面から解答することができました。また、テスト実施中のパソコンの不具 した。プリント総枚数は、前年度比約1.1倍増。総 合や、多数が一度にアクセスすることによる操作への影響などは全く起こらず、テスト終了後の集計作業も 利用者は、7,0 00名を超過しました。 μCam の機能を活用したことにより短時間に終えることができました。 来年度以降の方向は? 「編集後記」 いよいよ梅雨の季節です。外出するのも億劫になってしまいますね。こんな時、あなたの部屋に眠っているパソコン を開けてみませんか。音楽や映画、ショッピングも自宅で楽しめます。大学では、μCamやMmoa、そしてMUSESなど か雨音のBGMが聞こえなくなっています。 −4− の実施による平均レベルの向上の一方で、学生の知識技能は多様化し、むしろ「ばらつき」は広がるものと 予想されます。この結果、今年度のようなアドバンス・ベーシック2段階の習熟度別クラス編成は事実上難 役立つシステムがどんどん導入されています。今まで気づかなかっ た新しいコンテンツがきっと見つかるはすです。あれ?いつの間に 来年度以降も新入生に対し、プレイスメントテストを実施する予定です。しかし、高校での教科「情報」 武庫川女子大学 情報教育研究センター 日下記念マルチメディア館2F 内線3610∼3619 しくなると思われます。この状況を踏まえ、情報処理教育委員会では昨年度より、新入生の多様化に柔軟に 対応できる情報基礎教育のあり方について検討が行われています。 −1−
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