1学年の実践 授業日:平成26年2月10日 授業者:第1学年5組 吉田 泰生 教諭 単元名 ものの特徴を使ってクイズを作り、他のクラスとインタビュークイズ大会をしよう。 教材名 「これは、なんでしょう」/光村図書 ①身近なことや経験したことから必要な事柄を集めることができる力 本単元で児童に (「A 話すこと・聞くこと」ア) 身に付けさせたい力 ②分からないことや詳しく聞きたいことを尋ねたり、それに答えたりすることができ る力( 「A 話すこと・聞くこと」オ) 単元を貫く言語活動 ものの特徴を使ってクイズを作り、他のクラスとインタビュークイズ大会をしよう。 単元構想図 ものの特徴を使ってクイズを作り、他のクラスとインタビュークイズ大会をしよう。(全8時間) 第一次 2時間 導入 第二次 3時間 第三次 3時間 物の特徴を使ってクラス全体のクイズを作る。 他のクラスと インタビュークイズ ・課題設定 ・学習計画 課 題 設 定 学 習 計 画 目 的 意 識 自分で選んだ題材の特徴を使ってクイズを作る。 大会をする 相 手 意 識 表 現 ・身近なことや経験したことから必要な事柄を集めることができる力 ・分からないことや詳しく聞きたいことを尋ねたり、それに答えたりすることができる力 【単元を貫く言語活動についての成果と課題】 ○特徴とは何かを理解し、特徴を表す様々な視点を身に付けることができた。 ○身に付けた特徴を表す視点を元に、自分の題材の特徴を集めることができた。 ○集めた特徴を取捨選択する際に、インタビュークイズ大会としては何が大事かを意識して、必要なことをま とめることができた。 ○特徴の視点と収集した特徴を使うことにより、インタビューしたりそれに答えたりすることは容易に行うこ とができた。 ●特徴でないものも集めてしまう児童が多かったため、視点にそって集めた内容が特徴であるかという判断が できるように指導が必要である。 ●特徴を表すときに、より詳しく具体的に書くなど、相手に分かりやすく伝わるような言葉の使い方を指導す る必要がある。 ●情報を蓄積してクイズの答えにより迫っていくような質問や、予期せぬインタビューに上手に答えることは、 1年生の実態としては難しく、高度な内容であった。 【手立てについての振り返り】 ①チャレンジシートの活用 ○単元の言語活動に即して、 「話す内容を自分で収集する力」と「話の内容にそって質問をする力」をみるチ ャレンジシートを作った。その結果、特徴を考える力や必要なことを質問する力についての課題が見つか り、児童の実態を元に指導計画を作成できた。 ○チャレンジシートで質問した内容を、授業の導入で児童が活用することができた。 ○児童の実態を把握することで、学習内容に応じた手立てを用意しやすくなった。 ②T1、T2 によるモデリング ○児童が行う活動をそのままモデリングでき、活動の見通しを明確に もたせることが容易になった。 ○モデリングの内容を意図的に組むことができ、学習内容の精選が図れた。 ○モデリングの内容は最低限度に抑えたことで、児童の活動時間を確保で き、学習内容の理解が深まった。 ③特徴を書き出す短冊の活用 ○児童が思考の流れに応じて実際に表現することができ、思考の深まりと結果の比較・確認が容易にできた。 ○高学年で使用した付箋紙につながるものとなった。 ○板書と児童のワークシート形態をそろえることで、児童が板書を見ながら同じ手順で作成することができ た。 ○板書内の移動や、次の授業への保存が簡単にできた。 ○クラス全体での話し合いの流れと結果が容易に表現できた。 ④貼ってはがせるのりを使用したワークシートの活用 ○児童が思考に応じて活動を繰り返したりやり直したりすることが容易だった。 ⑤意図的な座席配置によるペア交流 ○児童が単元の最後に行う活動をプレ実践させることで、期待感や緊張感をもたせ、意欲の向上と継続を図 ることができた。 ○意図的な座席配置にすることで、ペア交換をすることも容易になった。 ○ペア交換により2回の実践を繰り返し、間に児童の思考する時間をはさむ ことで、児童の表現作品がよりよいものになった。 ○児童の実態に合わせてペアを組むことで、クラス全体でペア交流が円滑に 行われた。 ⑥他のクラスとのインタビュークイズ大会 ○クラスでクイズ大会の練習をしたことで、本番ではスムーズに活動すること ができた。 ○他クラスでの活動が児童の意欲を高め、目的意識や相手意識をもって活動す ることができた。 ●同じ質問を繰り返ししてしまう児童がいたので、聞く力の指導にもより重点 を置く必要がある。 ●聞かれたことに答える力(解答者が答えに近づける答え方)をつける必要がある。 【ねらいの達成度について】 ○学習後のアンケートでは、クイズの特徴を集め、集めた特徴を使ってクイズを作ることを100%の児童が 「よくできた・できた」と答えている。授業でも全員がクイズを作るために十分な数の特徴を集め、集めた 特徴を使ってクイズを作ることができた。このことから話題を決めたり、そのために必要な事柄を集める力 は身についたと言える。 ○アンケートの自由記述欄では、 「他のクラスとのインタビュークイズ大会が1番楽しかった」という感想が多 く見られた。児童が相手意識・目的意識をもって主体的に取り組んだため、質問したりそれに答えたりする ことはほぼ全ての児童ができた。100%の児童が「できた」と回答していることからも、質問したりそれ に答えたりする力は身についたと考えられる。 ●アンケート結果では児童が満足感や達成感を感じられて良かったが、同じ質問をしてしまったり、声が小さ くて話している内容が聞き取りにくかったりと質的に不十分なところもある。日頃から一分間スピーチなど 人前で話すことに慣れさせるような活動の充実が必要である。
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