外部指導員を活用する「武道・ダンス」モデル事業実践事例 武道(柔道) 1 学校名:港区立港南中学校 2 校長名:渡辺 3 一信 モデル事業の目標 地域の武道団体との協力のもと、保健体育教諭の指導力向上を図るとともに、新学習指導要領へ 円滑な移行を目指す。 4 外部指導員導入の理由 (1) 外部指導員との連携により、「武道」の効果的な指導法の研究を行い、保健体育科教諭の指導力 向上に資する。 (2) 外部指導員との指導上の連携の在り方について研究し、その成果を区のモデルとして区内中学校 に共有できるようにする。 5 取組内容 (1) 武道の全体計画 ・柔道の授業を男女共修で行う。 ・保健体育科教諭2名と外部指導員で実施する。 ・基本となる動作を身に付けることをねらいとする。 ・子供の実態に即した指導内容の学年段階における系統化に取 り組む。 (2) 担当教員の武道指導経験 保健体育科男性教員 柔道指導歴 30 年(有段者) 保健体育科女性教員 柔道指導歴 無し (3) 外部指導員の経歴等 ・講道館 7段 講道館指導員 70 代 女性 教員免許状無し 日本体育協会公認コーチ ・港区柔道会副会長 (4) 外部指導員導入の経緯 学校から港区教育委員会へ講師の斡旋依頼。教育委員会から港区柔道会会長を紹介される。学校 から柔道会会長に講師の派遣依頼をして紹介を受ける。学校から講師に直接依頼し決定する。 6 外部指導員導入による成果 (1) 日本の伝統文化の伝承として柔道をする作法や講道館の精神について生徒に分かりやすく説明 できた。 (2) 技の説明が身体構造からなされ、力で投げるのではないことを説明し技への理解を深めることが できた。 (3) 外部指導員が技の学習時に必要に応じてワンポイントで説明することにより生徒の練習への理 解と意欲が高まった。 (4) 担当教員が、安全に対する配慮のポイントを再確認できた。 (5) ティームティーチングであったが、女性教員が柔道の指導をすることができた。 (6) 初めて学習する女子生徒の柔道に対する不安が少なくなり、意欲的に授業に取り組んだ。 (7) 女性教員が、次年度は、自ら指導の中心者として柔道の授業をするように意識が高まった。 7 次年度に向けた課題 指導の効果を上げるために、外部指導員との打ち合わせの時間を確保することと、授業において外 部指導員が指導を行う場面を効果的に設定する工夫が必要である。
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