心躍る南極ワールド 日 時 2014 年9月19日(金) 場 所 大阪市立自然史博物館 10:00~12:00 講堂(長居公園) 講師:岩野 祥子先生(京都大学大学院理学研究科 備 考 担当者 理学博士) 記録 阪口 写真 曽我 1班 16 名、2班 16 名、3 班 15 名、4 班 16 名、5 班 12 名、6 班 15 名 合計 90 名 外部からの聴講者 高等科 5 名、他科 3 名、一般会員 4 名 合計 12 名 午後から 活動報告 ○公開講演会 ミーティング 講師: 京都大学大学院理学研究科(理学博士) 日本南極地域観測隊 第42次(2000~02)、第 48 次(2006~08) (株)モンベル(広報部)勤務 岩野 (講演) 祥子先生 ◎南極ってどんなところ? ・広さは日本の34倍あり地球上で一番寒い(最低気温-89.2℃) ・98%が氷におおわれ、地球上の約90%が南極にある。 ・南極大陸を横から見ると… (大陸の平均標高:約 2200m、南極氷床の厚さ:平均 約 2100m 最大 4800m) ◎南極観測隊員の構成と任期 ・第 42 次越冬隊 40 名(観測系19名 設営系 21 名 越冬隊 30~40名 夏隊20~30 名 しらせ乗員 うち女性 3 名) 約 170 名 ●観測隊員の構成 隊長 設営系 観測系 気象、電離層、宙空 機械、通信、調理 気水圏(雪氷・大気) 医療、環境保全、LAN 地学、生物(海洋・陸上) 建築・土木、野外活動支援 ●任期 越冬隊 11 月末 夏隊 11 月末 約1年4カ月 約 4 カ月 翌々年 3 月 翌年 3 月 暴風圏 破氷艦「しらせ」晴海出港 しらせ航路 往路 ★吠える 40 度、狂う 50 度、叫ぶ 60 度 流氷域 東京晴海→ フリーマントル→ 昭和基地 復路 昭和基地→ シドニー→東京晴海 ★ペンギンやアザラシに出会えるようになる 定着氷 ★海氷のうち、沿岸に接して発達した動かない氷 ●南極観測のはじまり ・1957 年~58年:第 3 回国際極年 国際地球観測年(IGY) ・1956 年 第一次南極観測隊 昭和基地での任期は、2月1日から翌年の1月 31 日まで ◎日本の南極観測の成果 ●隕石の発見 南極以外で見つかった隕石 5000 個 南極で見つかった隕石 28000 個(うち、日本が見つけた隕石 16200 個) ★南極隕石の特徴 ・落下年代が古い ・種類が多い(始原的隕石、小惑星起源) ★隕石から分かること ・太陽系形成時の様子 ・小惑星の内部構造 ・他の天体の地表の様子 ●オゾンホールの発見 ◆発見◆ 1982 年、忠鉢繁隊員 オゾン層……有害な紫外線から陸上の生物を守る存在 ●氷床掘削 南極氷床は地球環境のタイムカプセル 深層コア掘削の目的 コアに含まれる過去の空気やちりから、過去 100 万年間の 地球環境変動を解明する。 ●日本の氷床掘削の成果 ・第 1 期ドームふじ氷床深層掘削計画 1997 年 2503mに到着 南極氷を講座生が実触 ・第 2 期ドームふじ氷床深層掘削計画 2006 年 1 月 3028.52m 72 万年前 2007 年 1 月 3035.22m 音・匂い・味・色など ◎日本の新南極基地……2020 年代前半の完成を目指す ★生物、気水圏 ・陸上植性・湖沼調査・底生生物・生物起源のエアロゾルの浮遊状況 プランクトンが気候を変える! ナンキョクオキアミは氷の張る海にすんで植物プランクトンを食べている。 オキアミが雲の核になる物質を作っている。氷の海が減って、 オキアミが減れば雲が出来なくなって地球の気候が変わる! ★南極での暮らし 〈ライギョダマシを釣る 12/4〉 〈水つくり〉 〈アイスオペレーション〉 体長 138.3 ㎝ 体重 35kg 日本新 南極に行って人生が変わった 南極観測隊に女性が参加出来るようになって 3 年目。女性が活躍出来る環境を作りたい。 南極の零下 61 度の世界での体験・経験を通して日本の高度な技術や地球の環境について伝えていきた い。 南極観測隊員は、関連機関からの推薦のほか一般公募もおこなっています。専門的な知識と経験、そし て情熱をお持ちならあなたにも南極観測隊員の一員として活躍するチャンスがあるそうですよ。
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