事業計画書 - 学校法人 帝塚山学院

平成 28 年度(2016 年度)
事
業
計
画
書
(平成 28 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで)
平成 28 年 3 月 23 日
学校法人
帝塚山学院
目
次
2016年度(平成28年度)の主要な事業計画
Ⅰ
本学院を取り巻く環境と本学院の状況
Ⅱ 創立100周年(平成28年)記念事業
[1] 創立100周年(平成28年)記念事業関係の諸計画
[2] 創立100周年記念事業募金の状況
Ⅲ 学校法人帝塚山学院の中期計画
[1] 中期計画の全体図
[2] 中期計画の大項目
― 法人本部、幼稚園、小学校、中学校高等学校、泉ヶ丘中学校高等学校、大学 ―
....... P
1
..... P
..... P
5
6
..... P
... P
7
8
Ⅳ 平成28年度 帝塚山学院の事業計画の骨子
[1] 法人本部
[2] 幼稚園
[3] 小学校
[4] 中学校高等学校
[5] 泉ヶ丘中学校高等学校
[6] 大学・大学院
.....
.....
.....
.....
.....
.....
P
P
P
P
P
P
11
14
17
21
23
25
Ⅴ 2016年度(平成28年度)予算の概要
[1] 資金収支計算
[2] 事業活動収支計算
[3] 貸借対照表
[4] 学生・生徒等数推移表
.....
.....
.....
.....
P
P
P
P
30
32
33
34
2016年度(平成28年度)の主要な事業計画
Ⅰ
本学院を取り巻く環境と本学院の状況
教育機関を取り巻く社会環境はとりわけ少子高齢化、グローバル化および情報
化など、さらに厳しい未知なる時代を迎えています。また、その一方で教育・人
材育成に向けられる周りからの期待と使命も時代により変化してきています。
これに応えるには、学院が主体的にその優位性や独自性をより一層明確に打ち
出さなければなりません。
ここで、大学を取り巻く少子化環境について述べますが、例えば、18歳人口
は平成4年度には205万人でありましたが、平成26年度では118万人で、
10年後の平成37年度は今よりも10万人さらに減少する見込みです。平成2
6年度の大学への進学率は約50%であるため、大学進学者は10万人×50%
で5万人が減少することになり、帝塚山学院大学のような入学定員500人規模
の大学が100校なくなっていく計算になります。そのため、非常に厳しい状況
にあるという認識を持つ必要があります。(資料1)
さらに、高等学校以下各校においても少子化の進行は留まることはなく、私学
の経営環境は大変厳しい状況にあることに変わりありません。
国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口(平成25年3
月推計)」の資料によれば、
(近畿)の年齢別将来推計人口は2015(平成27)
年を100とすれば、10年後の2025(平成37)年や20年後の2035
(平成47)年は次のとおりとなります。
幼稚園入試の対象となる0歳~4歳
… 平成37年 78%、平成47年 71%
小学校入試の対象となる5歳~9歳
… 平成37年 82%、平成47年 70%
中学校入試の対象となる 10 歳~14 歳 … 平成37年 87%、平成47年 68%
高校・大学入試の対象となる 15 歳~19 歳 … 平成37年 86%、平成47年 71%
すべての世代で平成37年には約20%、平成47年には約30%の減少とな
ります。(資料2)
平成28年度入試において本法人の幼稚園から高等学校までの入学者数は定員
をほぼ充足しておりますが、今申し上げた将来人口推計を勘案しますと今後の定
員充足は非常に困難になることは容易に予想されます。
1
このような環境変化の激しい中で創立100周年を迎えた帝塚山学院ですが、
これからの在り方がとても重要になってくると考えています。
つまり、創立100周年 = 改革元年 と言えます。
今の時代は、教育市場の変化やニーズを常に感じ取り、意思決定を的確に行っ
て行く必要があります。また、そうしていかなければ、これからの時代に私学経
営を続けていくことは不可能です。
ですから、これまでの単年度事業計画だけでは本学院の存続は危うくなると考
えます。私の理事長就任後、初めての予算および事業計画作成にあたり、今回、
2016年度を起点とする中期計画(2016年度から2020年度)を策定い
たしました。
帝塚山学院のミッションおよびビジョンの内容を改めて確認し、様々な社会情
勢の変化に弾力的に対応し、今後5年間の法人および各設置校の教育計画、組織
計画、人事計画、財務計画等を立案しました。
この中期計画の中の本学院のミッションとしましては、
Ⅰ
帝塚山学院を本来の「品格ある由緒正しい名門私学」に
新世紀にふさわしい時代対応力をつける
Ⅱ
建学の精神への原点回帰
です。
このミッションを実現するためには、教職員一人ひとりが認識を共有し、教育
力を高め、組織力を強め、財務基盤力を固めるとの方針に向かって努力すること
だと考えております。
どうか皆さん、高い志とねばり強い実行力を発揮し、帝塚山学院の第2世紀に
向け、飛躍・発展させていきましょう。
2
3
4
Ⅱ
創立100周年(平成28年)記念事業
[1]
創立 100 周年(平成 28 年)記念事業関係の諸計画
1)記念式典
2016年5月8日(日)
場 所:大阪中之島・大阪国際会議場メインホール(最大 2,754 席)
日 時:13:00~15:00 受付:12:00より ※控室等全館貸切
2)記念祝賀会
2016年5月8日(日)
場 所:大阪中之島・リーガロイヤルホテル「光琳の間」
※国際会議場から徒歩5分(最大 2,000 人)
日 時:16:00~18:00 受付:15:00より
3)創立100周年記念音楽祭
①(第Ⅰ部)
場 所:フェスティバルホール 2,700席
開催日:2016年12月15日(木)
12時30分開場 13時30分開演
出 演:幼稚園:全年長児、小学校:特定学年、中高:特定学年
②(第Ⅱ部)
場 所:いずみホール 821席
開催日:2016年12月18日(日)
出 演:卒業生、大学生 他
(ソロ出演者、100周年記念音楽祭合唱メンバー)
4)100周年記念芸術展
場 所:堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1-1)
開催日:2016年11月3日(木)~6日(日)の4日間
幼稚園、小学校、中高、泉ヶ丘中高、大学、同窓会の美術展と書道展
5)学院創立100周年・大学開学50周年記念 記念茶会
場 所:帝塚山学院大学狭山キャンパス
開催日:2016年5月14日(土)
千宗守武者小路千家家元による記念講演会、記念茶会
世界の茶文化コーナー、庄野 英二 絵画展
6)帝塚山派文学学会の発足
本年に記念シンポジウムを行う。
5
[2]
創立 100 周年記念事業募金の状況
本学院創立 100 周年記念募金の目標額達成に向け、本年も引き続き全力を挙
げて取り組んでいきます。現在の帝塚山学院奨学基金(目標3億円)、在校生・
同窓生のための有用な施設・設備(目標2億円)は、創立 100 周年が近づくと
ともに個人のみならず企業、各同窓会をはじめ各種団体からのご寄付が増えて
きました。特に企業や団体へは寄付金額の全額が損金に算入できる制度等をア
ピールし、本募金へのご理解とご協力を要請いたします。また、教職員の募金
額が少ないことから、一人当り6万円を目処にご寄付をいただくよう、より一
層働きかけてまいります。
平成28年2月末現在募金申込金額は、延べ789件、合計 約3億1,77
6万円の募金を頂戴致しております。この金額は、帝塚山学院奨学基金、在校
生および同窓生のための有用な施設・設備に充当致します。
また、今回作成しました中期計画の法人の「財務力の強化」において、実施
目標として標榜しておりますが、創立100周年記念募金を期に今後も継続的
な寄付金システムを構築するための施策を考えています。
【 記念事業募金 集計 】
企業
団体
個人
計
申込金額
14,040,944 円
140,405,503 円
163,317,616 円
317,764,063 円
寄付金額
12,590,944 円
40,405,503 円
161,059,616 円
214,056,063 円
寄付件数
47 件
21 件
721 件
789 件
6
Ⅲ
[1]
学校法人帝塚山学院の中期計画
中期計画の全体図
7
[2]
中期計画の大項目一覧
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院
法人本部
1教育力の強化
(1)教育アドバイザーの制度の設置
(2)エンロールメントマネジメントの確立
(3)ICTを活用した教育の推進
2組織力の強化
(1)理事長および学校園長のリーダーシップによるガバナンス体制の強化
(2)コンプライアンス体制・機能の強化
(3)リスクマネジメント体制の確立
(4)教員の勤務時間実態把握
(5)職員の人事考課制度の確立
(6)教員の人事考課制度の導入
(7)事務組織の円滑な運営
(8)知名度向上のための広報戦略の確立
(9)帝塚山ネットワークの構築
3財務基盤力の強化
(1)増収策
(2)節減策
(3)業務の効率化
(4)中長期修繕計画の策定
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院幼稚園
1教育力の強化
(1)教育内容の改革(教育の質の保証)
(2)園児支援改革(進路進学について)
(3)指導力向上の為の改革
(4)家庭との連携・子育て支援
2組織力の強化
(1)組織・運営基礎の改革
(2)人事制度改革
3財務基盤力の強化
(1)安定的財政基盤の確立
(2)本園の教育に共感する家庭、園児の確保
(3)入試制度の検証・改善
(4)キャンパスなどの整備
8
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院小学校
1教育力の強化
(1)教員の授業力の向上
(2)英語教育の強化
(3)TSS との連携
(4)生活指導の強化
(5)TASC の見直し
(6)ICT 教育の強化
(7)同好会の検討
(8)学校行事の見直し
2組織力の強化
(1)校務分掌の整備と事務局との連携
(2)学院幼稚園、学院中高、泉ヶ丘中高との校務運営の連携
(3)児童に対する教員連携強化
(4)保護者との連携
(5)勤務時間管理の導入
(6)教員評価制度導入に向けた取り組み、教員の教育活動の活性化
3財務基盤力の強化
(1)学院幼稚園以外の外部受験生を増加させる
(2)住吉中高、泉ヶ丘中高への内部進学者を増加させる
(3)外部資金の獲得
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院中学校高等学校
1教育力の強化
(1)生徒学力の向上
(2)学習環境の増強
(3)指導体制の充実
2組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
(2)教職協働による組織風土の改革
(3)教育環境の整備
3財務基盤力の強化
(1)募集強化による予算基盤の安定
(2)入試改革による募集力の強化
(3)外部資金の獲得
9
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校
1教育力の強化
(1)進路指導システムの確立
(2)大学入試制度改革への対策
(3)生徒指導向上
(4)特別活動の充実
2組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
(2)組織力強化
3財務基盤力の強化
(1)入学者確保
(2)外部資金確保
(3)キャンパス整備管理
中期計画の大項目(平成28年度~平成32年度) 帝塚山学院大学
1教育力の強化
(1) Students First の大学づくり(学生面倒見の良さ NO.1)
(2)教育の質保証
2組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
(2)大学事務組織の見直し
3財務基盤力の強化
(1)入学定員100%の充足
(2)外部資金の獲得
(3)人件費の抑制
(4)物件費の削減
10
Ⅳ
平成28年度
[1]
帝塚山学院の事業計画の骨子
法人本部
1.教育力の強化
(1)教育アドバイザー制度の設置
① 経営と教学の一体改革を早急に行うため、現在は理事長と学院長が兼務とな
っている。教学面を強化するため、教育行政等に精通する外部有識者から助言
を求める制度の設置。
(2)エンロールメントマネジメントの導入
① 各設置校の学生・生徒等カルテ構築への関与
・ 一貫した経営、教育マネジメント導入のため、法人全体として一貫性を持
つデータの共有化。
② 本部事務局に企画課を設置
・ 教育面における法人と各設置校間の関係強化。
(3)ICTを活用した教育の推進
・ 各キャンパスの基幹ネットワークの調査。
・ 各キャンパス教室のICT環境の調査。
2.組織力の強化
(1)理事長および学校園長のリーダーシップによるガバナンス体制の強化
①
理事会・評議員会の機能強化
・ 学校運営の透明性、客観性を高めるため、理事と評議員数を定数の最少人
数を目標とし構成するとともに、外部の人材比率を高める。
②
組織体制の見直し
・
③
管理執行体制の明確化。
学長および校長選考方法の見直し
・
選考委員会を中心とする任命制へ移行。
④
教職員の「行動規範」を策定し、教職員への周知徹底および実行
⑤
全保護者からの生の声を吸い上げることができるアンケートの実施とそれ
に対する迅速な対応
11
(2)創立100周年記念事業の完遂
(3)コンプライアンス体制・機能の強化
①
監事の役割強化
・
監事の増員。
・
監事と常勤理事との意見交換機会の増。
(4)リスクマネジメント体制の確立
①
危機管理マニュアルの再点検
②
各種ハラスメントに対応した規程の整備
③
新たな制度のストレスチェック制度の円滑な運用
(5)教員勤務時間の実態把握
①
教員の勤務実態のデータ収集および他法人の教員勤務時間管理の調査
(6)職員人事考課制度の確立(現行制度見直しから確立)
①
現行制度の精度を高め、一部見直しを実施
②
自己申告制度の導入
(7)教員の人事考課制度の導入
①
大学教員への人事考課制度の導入
・
②
人事考課制度の運用開始。
幼稚園から高等学校までの教員への人事考課制度の導入
・
管理職と教員の面談を実施。
(8)事務組織の円滑な運営
①
法人本部の体制見直し
・
下記の課を設置する。
ⅰ
財務(次年度以降、管財とシステムを所管)
ⅱ
人事(給与も担当)
ⅲ
企画(中期計画、単年度事業計画の策定・検証。法人戦略に関わる広報。)
ⅳ
総務(理事会・常務委員会等の事務局、予算管理と支払処理、諸規程の整備)
②
職員全体を対象とした研修を年2回実施
③
職員各部署における業務量の再点検
④
職員各部署での業務のマニュアル作成
12
(9)知名度向上のための広報戦略
①
パブリシティ活動
・
②
創立100周年を契機に新しい学院像を広報。
アナログ広報
・
③
ブランディングを意識した学院全体の広報の再検討。
デジタル広報
・
④
ログ解析報告会の実施とそれを踏まえた効果的なチューニングの実施。
学院総合パンフレットの作成
・
幼稚園から大学までを網羅した総合パンフレットの作成。
(10)帝塚山ネットワークの構築
①
ステークホルダーとの関係強化
・
ステークホルダーとの連携を強化し、データ収集等の実施。
3.財務基盤力の強化
(1)増収策
①
学費の計画的な改定
・
②
他法人の情勢を考慮しながら、学費改定の妥当性の検討。
積極的な補助金の獲得
・
③
獲得可能な補助金の見逃し防止および積極的に獲得するシステムの構築。
寄付金システムの構築
・
継続的な寄付金募集システムの検討。
(2)節減策
①
組織の計画的・効率的配置 編成
・ 教職員の年齢構成を考慮した採用を実施し、収支バランスの取れた人件費
比率を目指す。
②
時間外勤務の削減
・
③
時間外勤務の削減に向けて組織全体での検討。
経費の節減
・
入試状況を踏まえた奨学費および広告費の見直し。
・
業務別の予算の個別見直しの実行。
13
(3)業務の効率化
・
全教職員利用のグループウェアの導入計画を立案。
・
予算執行申請方法の見直し。
・
人事記録のシステム化。
・
給与明細ペーパレス化。
・
大学図書システムリプレイス案の計画確定。
・
インターネット出願導入によるユーザビリティ強化。
(4)中長期修繕計画の策定
①
中長期修繕計画の策定
・
②
各キャンパスについて、施設設備の中期および長期修繕計画の策定。
住吉キャンパス第二体育館の改修
・
[2]
住吉キャンパス第二体育館について再度耐震診断の実施。
幼稚園の事業計画
1.教育力の強化
(1)教育内容の改革(教育の質の保証)
①
体験型プロジェクト保育の確立
・ 就学までに必要とされる「学びのための基礎」を育む独自プログラムを
確立させる。
②
英語プログラムの充実
・
③
年少から年長まで外国人講師による英語指導の継続。
運動能力・体力の向上
・
朝・昼10分間の「パワーアップタイム」、3学期からの「縄跳びにチ
ャレンジしよう」を導入。
④
表現力・語彙力の向上
・ 絵本の読み聞かせ・読書週間による「ことば」の表現力指導。目標とし
て読み聞かせ年間「150冊」。
⑤
しつけ教育の向上
・
⑥
挨拶、お礼、お箸の使い方指導。
食育活動の更なる充実
14
・
「五感を刺激する」をテーマに食育プログラムの充実。
⑦
保育実践カリキュラムの研究
⑧
安全教育の充実
・
災害時の単独避難行動教育の充実。
避難防災訓練
年間5回実施。
(2)園児支援改革(進路進学について)
①
内部進学率の向上
・ 保護者との関係強化と小学校との連携強化に注力し、内部進学の高位安
定を持続。
②
併設校への内部進学体制に柔軟性を持たせる
・ 現在の内部進学体制における保護者からの多様なニーズに対する柔軟な
対応。
③
知育プログラム(課外教室)の導入と開講
・
今年度11月開校に向け準備。
(3)指導力向上の為の改革
①
②
園内研修の充実
・
子どもの生活場面から読み取る発達研修を1学期、2学期に実施。
・
教員による保育実践事例研修を年3回実施。
教員の救命技能の向上
・
普通救命講習を8月に実施。
(4)家庭との連携・子育て支援
①
家庭の子育て力向上
・
保護者の子育ての悩みや不安の軽減。
具体的には、「課程への適宜連絡」「定期的懇談の実施」「子育てカンフ
ァレンスの実施」「迅速対応」等。
②
満3歳児以下の子どもの受入れを検討
・
園児、卒園児の弟・妹(満3歳児以下)の受入検討。
2.組織力の強化
15
(1)組織・運営基礎の改革
①
教員の強化
②
勤務時間管理システムの導入
・
③
教員の勤務時間中の仕事内容の調査。
具体的教員構成と慢性的過重労働の回避
・
慢性的過重労働軽減体制の整備、アルバイト教員有期雇用制度の検討。
・
質の高い教員獲得に向け、積極的教員採用方法の検討。
(2)人事制度改革
①
人事考課制度導入への検討と運用開始
・ 28年度は(案)として作成した目標管理シートを試験的に運用し、不
備な点を29年度に向け改訂。
②
自己点検シートの活用
・
自己点検シートを使用し、日々の保育の見直しを実施。
3.財務基盤力の強化
(1)安定的財政基盤の確立
①
定員の確保
・
②
3歳児までの保育園訪問等、接触者数増加に向けての取組。
保育料の見直し(英語教育費の徴収)
・
③
英語教育充実に伴う英語教育費徴収の検討。
特別協力金納付率の向上
・
新年度PTAにおいて、特別協力金の協力と理解を求める。
(2)本園の教育に共感する家庭、園児の確保
①
どんぐりクラブの入会者確保
・
②
どんぐりクラブ員の増加を年少組定員充足に結びつける。
改革内容の広報
・
③
リスティング広告を活用し、改革スタンスを周知。
未就園児対象イベントの見直しと充実
・
④
新企画を用いた各イベントの開催。
保護者アンケート(学校評価)満足度アップ
・ 保護者アンケートの満足度向上に目標設定をするとともに、アンケート
内容に対するPDCAサイクルを活用。
16
⑤
保育環境の充実
・
遊具の入れ替えと人工芝導入による園庭環境の充実。
(3)入試制度の検証・改善
①
3年保育受験児の負担軽減
・
どんぐりクラブの周知を継続。
(4)キャンパスなどの整備
①
質の高い保育環境を提供し、園児募集への直結
・
[3]
100周年記念行事の一環として、大型遊具を設置。
小学校の事業計画
1.教育力の強化
(1)教育アドバイザー制度の設置
学院創設以来の自学主義の方針「自ら学ばしめる」に基づき、授業で伝える力・
教える力・考えさせる力・動かす力・導く力の向上をはかる。
① 特設委員会として「基礎学力充実委員会」及び「自学主義検討委員会」を設
置し、全教員の教育力向上に向けた具体的取組内容を策定する。
② 新任者研修を月に1回、顧問教員と連携して行う。赴任3年以内の新任教員
だけでなく、全教員の参加も可能とする。
③ 授業見学を教員相互で行い、その反省会を通して授業力向上をはかる。
④ 併設中学の入試問題の分析検討を各教科部会で行い、全教員で共有する。
(2)英語教育の強化
小学校運営の3本の柱「基礎学力の充実」
「自学主義」
「英語教育の強化」の一つ
として小学校卒業時の具体的目標を設定し、英語教育の強化をはかる。
① 特設委員会として「英語教育検討委員会」を設置し、学年ごとの達成目標を
設定し、英語指導内容のさらなる充実をはかる。
② 学習指導要領の改訂を視野に入れた英語授業時間数増のカリキュラム策定。
③ 全教員に対して英語教育研修を実施し、教員の英語力向上をはかる。
(3)TSSとの連携
TSS(帝塚山学院土曜スクール)と連携し、学院小学校の魅力をさらに発信す
る。
17
①
学院生のTSS参加児童の実態把握を行い、英語の授業計画に反映させる。
②
TSSのレッスン内容の魅力を不参加児童に伝え、参加児童数を増やす。
(4)生活指導の強化
・ あいさつの徹底
・
マナーの向上(言葉遣い・車中など)
・基本的生活習慣の確立
・
不登校児童に対するサポート
上記の点をふまえて品格を持った児童を育成する。
①
定期的に生徒指導部会を開き、各学年の問題を把握し、校務調整委員会で共
有する。
②
児童の問題行動が発生した場合は、直ちに毎朝の職員朝礼で共有する。
③
毎月の具体的な指導目標を設定し、教員全体で徹底した指導を行う。
④
PTA役員との連絡会を学期毎に行い、保護者と学校との連携を密にする。
⑤
メンタルサポート会議の充実
(5)TASCの見直し
TASC(帝塚山学院放課後クラブ)の実情を正確に把握し、教育的効果などを
検証する。
①
現状のTASCの授業を見学し、教育的効果の掌握を行う。
②
保護者にアンケートを実施し、ニーズの正確な把握を行うとともに、保護者
と学校との連携を密にする。
(6)ICT教育の強化
各教室のインターネットの環境を整備し、スムーズに各教科の授業での活用がで
きるようにする。
①
ICT委員会を発足させ、タブレット機器を用いたアクティブラーニングの
具体的な取り組み内容の検討を行い、教員間で共有する。
②
ICT教育の将来的な方向づけを明確にする。
(7)同好会の検討
教育的効果を検証し、拡大・縮小の両面の方向で検討する。
①
同好会のニーズを掌握するため、保護者アンケートをとり、検討する。
②
3つの同好会(合唱・ドッジボール・レゴマインドストーム)の顧問の意見
を集約し、将来的な方向づけを行う。
(8)学校行事の見直し
18
教育的効果を検証し、来年度に向けて学校行事全般を再検討する。
①
各行事の位置づけを明確にし、実施学年も含めて検討する。
②
教員の業務内容を精査し、授業日数確保の観点からも行事全般を見直す。
2.組織力の強化
(1)校務分掌の整備と事務局との連携
校務調整委員会を設置。事務局との打ち合わせ会議を定期的に実施する。
①
4分掌(教務、生徒指導、入試対策広報、進路)部長と管理職との校務調整
委員会を定期的に開催し、校務分掌間の連携をはかるとともに職員会議の円滑
な運営をはかる。
②
事務局との打ち合わせ会議を定期的に行い校務全般の円滑化をはかる。
③
教員用実務必携の作成を行い、全教員の年間を通しての業務内容を、明示す
る。
(2)学院幼稚園、学院中高、泉ヶ丘中高との校務運営の連携
総合学園としての学院全体の発展を目指す
①
必要に応じて管理職間の会議を持って、相互情報交換などを行い、各部間の
連携を強化する。
(3)児童に対する教員連携強化
教員集団としての児童への指導力向上を目指す。
①
児童一人ひとりのカルテの改善をはかる。来年度以降、デジタル化も視野に
入れて成績、指導記録などの記入も行える形に整える。
②
メンタルサポート会議と担任団の連携強化。
③
学年会の充実
担任団と専科教員との連携強化
(4)保護者との連携
・
個人面談の充実、・
学年・学級PTAの体系化、・
PTAとの連携強化
①
年2回全員に個人懇談を実施。他にも必要に応じて適宜実施。
②
学年・学級PTAの在り方を見直し体系化。
③
PTAとの連携を強化し、講演会などの充実をはかる。
例)携帯電話(SNS)マナー講座
19
④
全保護者を対象に学校評価アンケートを実施。
(5)勤務時間管理システムの導入
教員の業務軽減化
①
教員の業務内容の正確な把握
②
「始業・終業時刻記録」の回収
(6)教員人事考課制度導入に向けた検討と運用開始
① 管理職と教員の面談を年1回実施。
② 来年度より、教員自身の1年間の目標設定及び担任はクラスの目標設定も行
う。
③ より適性な人事配当と教員採用計画を策定する。
3.財務基盤力の強化
(1)学院幼稚園以外の外部受験生を増加させる
①
入学者募集体制の充実
管理職・入試対策広報部・アドミッションとの連携を強化し、全教員一丸と
なった取り組みを行う。
② 入学者募集行事の充実
説明会、個別の相談会などの内容・回数を精査し、より魅力あるものにする。
③
具体的数値目標
外部受験生の人数を90名に増やす。
(2)住吉中高、泉ヶ丘中高への内部進学者を増加させる
①
内部進学説明会の充実
4年生・5年生も対象に内部進学説明会を実施。
②
教員説明会の実施
住吉中高・泉ヶ丘中高より教員向けに各校コース説明会を実施。
③
具体的数値目標
住吉女子50名、泉ヶ丘男子15名、泉ヶ丘女子20名に増やす。
(3)外部資金の獲得
設備整備や教育機器の購入申請の際などに補助金を受ける。
①
理科教育振興会からの補助金申請
20
[4]
②
英検会場校の申請
③
学校評価による補助金受領
中学校高等学校の事業計画
1.教育力の強化
(1)生徒学力の向上
①
エトワール生上位者の外部模試を活用した計画的学力向上
②
エトワール一期生の国公立合格者を目指す
・
③
成績情報を把握し、指導計画を策定。
英検2級取得プログラムを導入し、関学コースの合格率向上
・
④
外部検定を活用し、現状を上回る合格率を達成。
コース毎に必要とされる高い教育力・授業力を実現するための教員研修を実
施
・ 教員研修のレベルアップ策として、国立大学の入試問題解法の研究を取り
入れ。
⑤
生徒の多様な希望に応じたきめ細かい進路指導
・
音楽・美術系専攻およびプルミエの生徒に推薦入試・AO 入試を活用し、
多様な進路を保証。
⑥
基本的な生活習慣を確立し、中高の内部進学率を向上
・
ベル席運動を活性化し、メリハリのある授業の開始を促進し、規範意識を
高める。
(2)学習環境の増強
①
英語教育のさらなる充実を図り、オールイングリッシュの環境整備
・
②
教室の確保と工事を計画し、外国語指導助手の採用を検討。
・
ラーニングコモンズを導入し、ICT を利用した個別学習の機会を拡大
取組を教員間で共有し、幅広い生徒層での利用を目指す。
(3)指導体制の充実
①
・
エンロールマネジメントの導入
エンロールメントマネジメント委員会を拡大すると同時に、プログラムの
試験運用を行う。
21
②
進路分析会を実施し、模試成績による現状把握と教員間での目標の共有化
③ シラバス見直しを行い、コース・学年の資格取得や模試偏差値に目標設定
・
シラバスの内容を基に学年ごとの検定や偏差値の達成目標を決定する。
2.組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
①
生徒数、教員数にあわせた管理職を配置、業務の明確化
・
②
副校長と教頭を増員し、役割分担を明確化。
勤務時間管理システムの導入
・
③
教員の勤務中の仕事内容の調査実施
人事考課制度導入への検討と運用開始
・ 教員と年1回面談を行い、1年を通じた各人の課題発見や目標設定を促す。
④
予算編成の複数年化
・
事務局ならびに本部と年1回協議し、具体的な方向性を模索する。
(2)教職協働による組織風土の改革
①
アドミッションセンターとの連携を強化し、データ分析の精度向上
・
②
5大行事のアンケート内容を精査し、今後の対策を協議。
事務機能を強化し、教職協働を促進
・
事務局との戦略会議を設定し、募集から教育内容までを議題とする。
(3)教育環境の整備
①
生徒数に対して適正な教室数の確保
・
②
保健室とカウンセリング室の移築を検討。
生徒数に対して専任教員および常勤講師数の確保
・
今後の生徒数を予測し、専任・常勤数を調整。
3.財務基盤力の強化
(1)募集強化による予算基盤の安定
① 中学での入試行事参加6年生からの実出願年率の着実な上昇
・ 行事の質を担保することで満足度を向上。
22
②
高校での入試行事参加者を維持し、専願者数の大幅な上昇
・ 中学訪問の回数・頻度の戦略的見直し。
(2)入試改革による募集力の強化
① 新しい入試方式の導入を検討
・ 市場の動向を分析し、新しい入試制度導入が可能かを検討する。
(3)外部資金の獲得
①
大阪府や文科省等の競争的補助金の獲得
・
[5]
より一層対象項目の検討を進め、順次申請手続きに着手。
泉ヶ丘中学校高等学校の事業計画
1.教育力の強化
(1)進路指導システムの確立
①
進路指導のシステム確立に向け、「手引き」作成
②
コース部長を中心に基礎学力対策の充実
③
学内セミナー等の内容強化
④
目標大学傾向対策分析会の強化
⑤
ベテラン教員による若手教員への研修実施
⑥
教員間の指導に関する議論の活発化
(2)大学入試制度改革への対策
①
英語検定試験の学年別取得目標設定および対策講座実施。
②
中学の宿泊行事に英語教育を設定。
③
中学の英語学習環境を充実化。
④
AL型授業の教員研修参加。
⑤
ICT機器の導入に向け、研修会・委員会の稼働開始。
(3)生徒指導向上
①
正しい生活習慣の確立
生徒会と協働し、挨拶強化期間を設定。
・
遅刻生徒に対する指導強化。
②
・
安心安全な学校生活の充実
23
・
いじめ防止策として、アンケート及び外部講師による講演会実施。
・
自転車通学者への指導内容充実。
・
不登校生徒へのケア向上を目指し、教員、養護教諭、SC等の連携強化。
(4)特別活動の充実
①
生徒自主性の向上
・
生徒会活動の活性化。
・
学校行事、課外クラブ活動の充実化。
②
キャリア教育拡充
・
中3職業体験の協力企業の新規開拓。
・
卒業生によるキャリア教育講演会実施。
・
大学へのグループ見学実施。
2.組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
①
・
教頭1名増とコース部長新設
②
初年度は教頭とコース部長の役割分担の明確化。
勤務時間管理システムの導入
・
③
教員の勤務中の仕事内容の調査実施。
人事考課制度導入への検討と運用開始
・教員との面談を実施し課題発見や目標設定を促す。
(2)組織力強化
①
・
難関大学向け指導のノウハウの教員間共有
②
難関大学を目指す生徒向けの進路指導室をつくり、担当教員の配置。
教職協働の募集活動
・
③
・
初年度は、副校長が中心となり、円滑な募集活動
管理職会議の実施
校長、副校長、副校長補佐、教頭、事務長による管理職会議(週1回)の実施
3.財務基盤力の強化
24
(1)入学者確保
①
入学者確保を達成
(中学校)
・
中学校入試プレテスト参加者数の増加を図る。
・
塾訪問を強化し、初日午前専願受験生確保に努める。
・
英語能力の高い生徒募集の検討。
(高等学校)
・
特待制度の見直し。
・
併願受験生の増加対策検討。
・
中学訪問・塾訪問の強化。
(中高入試)
・
アドミッションセンターとの連携強化により広報活動の充実。
・
塾対象入試説明会開催方式見直し。
・
出願方式の見直し。
(2)外部資金確保
①
教室のICT化に関連する補助金確保の検討
(3)キャンパス整備管理
①
校内 wifi 環境の整備
②
教員へのタブレット端末導入及び活用のための研修
③
入試説明会や入試当日に利用頻度の高いトイレから洋式化
[6]
大学・大学院の事業計画
1.教育力の強化
(1)Students First の大学づくり(学生面倒見の良さ NO.1)
①
学生の能力に応じた入学前教育の実施
入学前アンケートの集計・分析・報告。
・
入学前に身に付けておくべき能力、到達度を学科毎に明確化。
②
・
学生の授業出欠管理の徹底
25
・
C-learning を活用した出欠管理と集計。出欠の集計を本人・保護者へ
通知。
③
基礎学力の強化と検証
・
教育強化プロジェクトの実施。
・ 日本語教育、英語教育、ICT教育、キャリア教育を主軸とした全学共
通教育のカリキュラムを作成し、到達度の明確化。
・
④
1年生で学ぶ楽しみや学ぶ習慣の習得。
担任制(役割と責任の明確化)の導入⇒きめ細やかな学生との面談および
保護者面談の実施
・ 担任制の役割と責任の明確化、月一回の面談と、保護者会の実施、面談
の報告義務。
⑤
担任制の運営を支援するためのグループスタディルームを設置⇒学生の
自主学習や教員とのコミュニケーションの推進
・ 各教室、施設の設備、アドバイザークラスごとのグループスタディール
ームを設置。
⑥
就職支援 NAVI の活用(学生ポートフォリオの活用)⇒データの一元化
・
各教員による就職支援 NAVI への学生情報の書き込みと学生面談等への
活用。
⑦
食堂、図書館の改善
・
食堂内の環境整備およびメニューの改善、食堂および図書館利用者アン
ケートの実施と公表。食堂および図書館の改善への提案と公表。
⑧
客員教授等外部力を活用した「楽しく学ぶ講座」の開設
・
⑨
客員教授等外部力を活用した「楽しく学ぶ講座」の企画と実施。
学生ニーズ等の情報収集・分析システムの構築(⑥との連携によりデータ
を一元化)
・ 就職支援 NAVI および各アンケート調査結果等の情報を収集し、IR 担当
者がデータ処理を可能とするシステムの構築。
⑩
部活動等の活性化
・
⑪
部活動等に関する調査の実施、集計・報告・公表。
学部・学科再編の検討、実施
既存の学部・学科の入学定員数が 2 年連続して 50%を割った場合は、再
編対象とする。
・ コンサルタント等の外部の意見を徴集し、再編にむけた計画を立て、準
備する。
⑫
4年以内の退学者率改善
26
・
⑬
今年度入学生の 1 年目の退学者率は、3.0%未満。
実質就職率の向上
・
就職強化プロジェクト実施。
・
個別指導の強化。
・
学生リーダープログラムの実施。
⑭
地域連携事業の強化
・
大阪狭山市、堺市等外部団体との連携事業への参加率向上。
(2)教育の質保証
① 教員評価実施
・
教員評価の実施。
・
教員による授業アンケート実施。
・
教員活動評価シートの提出。
・
教育・研究業績書の提出。
② FD 研修会の内容を明記して定期的に実施
・
年 6 回以上の FD 研修会を開催し、次年度に向けたFD研修会の検討。
③ 教員相互の授業参観の実施
2.組織力の強化
(1)ガバナンスの強化
①
学長室の機能強化
・ 学長アンケート、学生満足度調査の結果から課題を明確化。責任部署を明
確にして課題解決に向けた指示。
②
広報組織の強化
・
③
学長室に広報担当を設置し、大学広報を一元化。
組織における権限と責任の明確化(教授会、大学評議会の役割の見直し、
各委員会の機能の明確化)
・
④
教授会の合同化、大学評議会の存続、各委員会の統合について協議。
学長室が統括する各プロジェクトの実施
・
学生サービス向上プロジェクトの報告と実施。
・
教育強化プロジェクトの報告と実施。
・
就職強化プロジェクトの報告と実施。
・
大学教員評価委員会の報告と実施。
27
・
大学予算委員会の報告と実施。
⑤
中期経営計画に従い、各年の目標を検証し、全教職員で意識共有
・
平成28年度計画の実施、検証、次年度計画の見直し。
⑥
IR 担当組織およびエンロールマネジメント体制の確立
・
体制の組織図を確立。
(2)大学事務組織の見直し
①
Students First の大学づくりを目指した組織改編の実行と検証
・ 事務組織の改編と各部署の役割と責任を明確化し、7月及び12月までに
業務を検証、改善する。
②
SD 研修会の内容を明記して定期的に実施
・
テーマ別研修を定期的に開催。
・
他大学への見学を実施。
3.財務基盤力の強化
(1)入学定員100%の充足
①
入学者データの分析、検証。
・
②
平成27年度入試データの分析。
入学定員 490 名の確保
⇒ 入試方法の改善
・
推薦入試全体で年度目標入学者の80%確保。
・
入試方法の改善。
・
指定校、特別協定校、協定校の見直し。
・
AO 入試の見直し。
・
普通科以外の商業高校、工業高校、総合学科の特別枠を設けた入試。
・
Web 出願の導入。
③
オープンキャンパス参加人数目標値 1,350 名の達成
・
④
今年度は参加者数 980 名を確保。
指定校および高校訪問校の見直しと高校訪問体制の改善、高校訪問者への研
修会の実施
・
高校訪問数を見直し、200 校~250 校に限定して、訪問回数を増やす。
(2)外部資金の獲得
①
競争的補助金の獲得、文部科学省より合計 500 万円以上の補助金の獲得と私
28
学事業団からの 1,000 万円以上の獲得
・
私立大学教育研究活性化設備整備補助金
タイプ1、タイプ2の獲得。
・ 大学教育再生加速プログラム、私立大学等経営強化集中支援事業等への積
極的な補助金の獲得。
(3)人件費の抑制
① 職員の定年後の再雇用契約の見直しと給与体系の見直し
・
再雇用契約の見直しと改善案の提示。
② カリキュラムのスリム化による非常勤講師数 5%の削減
・
今年度は前年度比2%減。
(4)物件費の削減
①
業務仕様書の再点検、相見積等、予算管理の徹底。5%の削減
・
②
今年度は前年度比2%減。
個人研究費の点検
・
各個人研究費の使途について点検。
29
Ⅲ.2016年度(平成28年度)予算の概要
平成28年度予算について、その概要を報告いたします。なお、金額は千円未満を四捨五入して示しています。
[1]資金収支計算
資金収支計算について、その主な内容を報告いたします。
資金収支総括表
(収入の部)
科
(単位 : 千円)
目
学生生徒等納付金収入
28年度予算
27年度予算
増
減
4,216,761
4,363,505
△ 146,744
手数料収入
58,723
58,809
△ 85
寄付金収入
83,050
105,105
△ 22,055
補助金収入
1,229,697
1,246,751
△ 17,054
資産売却収入
1,119,500
564,400
555,100
273,337
271,588
1,749
受取利息・配当金収入
25,116
25,738
△ 622
雑収入
71,759
203,488
△ 131,729
借入金等収入
85,600
100,700
△ 15,100
423,239
538,843
△ 115,604
2,035,672
1,612,355
423,318
△ 592,229
△ 665,371
73,142
3,183,575
3,599,129
△ 415,555
12,213,802
12,025,039
188,762
付随事業・収益事業収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収入の部合計
大学において在籍予定者数が減少したため、全体
としても減少しました。
固定資産のうち、特定資産組み入れ債券の年度
内償還額のみを計上しています。
主として退職金財団からの交付金を計上していま
す。
特定資産の債券や定期預金満期による取崩収入
及び前期末未収入金(27年度退職者の退職金財
団からの交付金)を計上しています。
100周年記念特定資産から1億5千万円を取り
崩しています。
28年度定年退職者分の退職金財団よりの交付金
(期末未収入金)及び27年度前受金(前期末前受
金)を計上しています。
(支出の部)
科
目
28年度予算
27年度予算
増
減
人件費支出
3,802,369
4,112,281
△ 309,913
教育研究経費支出
1,047,469
1,083,788
△ 36,319
551,124
454,269
96,856
借入金等利息支出
0
6,956
△ 6,956
借入金等返済支出
109,400
636,630
△ 527,230
施設関係支出
41,880
206,813
△ 164,933
設備関係支出
74,549
153,656
△ 79,107
資産運用支出
2,994,393
1,910,520
1,083,873
その他の支出
314,736
548,668
△ 233,932
30,000
50,000
△ 20,000
資金支出調整勘定
△ 93,830
△ 322,118
228,288
次年度繰越支払資金
3,341,711
3,183,575
158,136
12,213,802
12,025,039
188,762
管理経費支出
[予備費]
支出の部合計
(注)上記の表の金額は千円未満を四捨五入しているため、合計及び増減の数値が
計算上一致しない場合があります。以下の表についても同様です。
30
大学教職員の賞与と手当の一部を減額計上しま
した。
教育研究経費、管理経費とも細かく見直し削減を
図りました。
特定資産の債券満期による繰入れ、退職給与引
当特定資産へ1億円および減価償却引当特定資
産へ5千万円を繰入れを計上しています。
平成27年度退職金支払による前期末未払金を計
上するとともに、平成28年度中に支払うリース資産
の金額を計上しています。
活 動 区 分 資 金 収 支 計 算 書
平成27年 4月 1日 から
平成28年 3月31日 まで
(単位 千円)
金 額
4,216,761
58,723
0
83,050
1,229,697
268,837
71,759
5,928,828
3,802,369
1,047,469
551,124
5,400,962
527,866
△ 201,455
326,411
金 額
0
0
0
150,000
150,000
41,880
74,549
200,000
316,429
△ 166,429
△ 27,662
△ 194,091
132,320
金 額
85,600
1,119,500
0
858,584
416,309
0
450,000
2,929,993
25,116
4,500
2,959,609
109,400
1,119,500
0
958,584
416,309
0
300,000
2,903,793
0
2,903,793
55,816
0
55,816
30,000
158,136
3,183,575
3,341,711
科 目
教
育
活
動
に
よ
る
資
金
収
支
学生生徒等納付金収入
手数料収入
特別寄付金収入
収 一般寄付金収入
入 経常費等補助金収入
付随事業収入
雑収入
教育活動資金収入計
人件費支出
支 教育研究経費支出
出 管理経費支出
教育活動資金支出計
差引
調整勘定等
教育活動資金収支差額 … ①
科 目
施
設
設
備
等
活
動
に
よ
る
資
金
収
支
施設設備寄付金収入
施設設備補助金収入
収
入 施設設備売却収入
減価償却引当特定資産取崩収入
施設整備等活動資金収入計
施設関係支出
支 設備関係支出
出 減価償却引当特定資産繰入支出
施設整備等活動資金支出計
差引
調整勘定等
施設設備等活動資金収支差額 … ②
小計(教育活動資金収支差額+施設整備等活動資金収支差額) … ① + ②
科 目
借入金等収入
有価証券売却収入
第3号基本金引当特定資産取崩収入
退職給与引当特定資産取崩収入
学校債引当特定資産取崩収入
収
入 法人諸引当特定資産取崩収入
そ
創立100周年記念引当特定資産取崩収入
の
小計
他
受取利息・配当金収入
の
収益事業収入
活
その他の活動資金収入計
動
に
借入金等返済支出
よ
有価証券購入支出
る
第3号基本金引当特定資産繰入支出
資
退職給与引当特定資産繰入支出
金
収 支 学校債引当特定資産繰入支出
支 出 法人諸引当特定資産繰入支出
創立100周年記念引当特定資産繰入支出
小計
借入金等利息支出
その他の活動資金支出計
差引
調整勘定等
その他の活動資金収支差額 … ③
[予備費] … ④
支払資金の増減額( ① + ② + ③ - ④ )
前年度繰越支払資金
翌年度繰越支払資金
活動区分ごとの調整勘定等の計算過程は以下のとおり。
項目
前受金収入
前期末未収入金収入
期末未収金収入
前期末前受金
収入計
前期末未払金支払支出
前払金支払支出
期末未払金
前期末前払金
支出計
収入計‐支出計
資金収支計算書
計上額
教育活動による
資金収支
(単位:千円)
施設整備等活動に
よる資金収支
その他の活動に
よる資金収支
423,239
160,779
△ 53,386
△ 538,843
△ 8,210
423,239
160,779
△ 53,386
△ 538,843
△ 8,210
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
314,736
0
△ 93,487
△ 343
220,906
287,074
0
△ 93,487
△ 343
193,245
27,662
0
0
0
27,662
0
0
0
0
0
△ 229,117
△ 201,455
△ 27,662
0
31
[2]事業活動収支計算
事業活動収支計算について、その主な内容を報告いたします。
事業活動収支計算書
科 目
学生生徒等納付金
収 手数料
入 寄付金
の 経常費等補助金
教 部 付随事業収入
育
雑収入
活
教育活動収入計
動
科 目
収
支 支 人件費
出 教育研究経費
の 管理経費
部 徴収不能額等
教育活動支出計
教育活動収支差額
収 科 目
入 受取利息・配当金
教 の
育 部 その他の教育活動外収入
教育活動外収入計
活
動 支 科 目
外 出 借入金等利息
支 の
その他の教育活動外支出
出 部
教育活動外支出計
教育活動外収支差額
経常収支差額
収 科 目
入 資産売却差額
の その他の特別収入
特 部 特別収入計
別
収 支 科 目
支 出 資産処分差額
の その他の特別支出
部 特別支出計
特別収支差額
[予備費]
基本金組入前当年度収支差額
基本金組入額合計
当年度収支差額
前年度繰越収支差額
基本金取崩額
翌年度繰越収支差額
(参考)
事業活動収入計
事業活動支出計
28年度予算
4,216,761
58,723
83,050
1,229,697
268,837
71,759
5,928,828
28年度予算
3,925,756
1,551,003
436,221
0
5,912,979
15,848
28年度予算
25,116
4,500
29,616
28年度予算
0
0
0
29,616
45,465
28年度予算
0
0
0
28年度予算
0
143,100
143,100
△ 143,100
30,000
△ 127,635
△ 58,950
△ 186,585
△ 9,233,018
20,743
△ 9,398,859
27年度予算
4,363,505
58,809
105,105
1,246,751
267,088
203,488
6,244,746
27年度予算
4,059,810
1,595,039
483,571
0
6,138,420
106,325
27年度予算
25,738
4,500
30,238
27年度予算
6,956
0
6,956
23,282
129,607
27年度予算
0
0
0
27年度予算
0
0
0
0
50,000
79,607
△ 826,237
△ 746,630
△ 8,624,247
137,860
△ 9,233,018
5,958,444
6,086,079
6,274,984
6,195,377
32
(単位 : 千円)
差異
△ 146,744
△ 85
△ 22,055
△ 17,054
1,749
△ 131,729
△ 315,918
差異
△ 134,055
△ 44,036
△ 47,350
0
△ 225,441
△ 90,477
差異
△ 622
0
△ 622
差異
△ 6,956
0
△ 6,956
6,335
△ 84,142
差異
0
0
0
差異
0
143,100
143,100
△ 143,100
△ 20,000
△ 207,242
767,288
560,045
△ 608,771
△ 117,116
△ 165,841
0
△ 316,539
△ 109,297
本業の収支にあたる教育活動収支
の部では平成27年度に比べて
【収入】
①納付金の減
②退職者減による雑収入の減
【支出】
③人件費の減(賞与、手当カット)
④教育研究・管理経費の減
以上の要因により、前年に比べ
9,048万円減少の1,585万円の黒字
となります。
学校法人としての経常的な収支
は、教育活動収支差額および教育
活動外収支差額の合計4,547万円
の黒字となります。
特別支出として100周年記念事業
の経費1億2,900万円および大学50
周年記念事業関連の経費1,410万
円を計上します。
上記の結果、予備費を含めた基本
金組入前当年度収支差額(帰属収
支差額)は1億2,764万円の赤字と
なります。
[3]貸借対照表
貸借対照表について、推計を行いましたので報告いたします。
貸借対照表(推計)
資産の部
(単位 : 千円)
科
資
目
28年度末
27年度末
増
固定資産
20,225,349
20,640,650
△ 415,301
有形固定資産
16,768,687
17,177,787
△ 409,101
3,429,046
3,429,046
0
27,616
33,816
△ 6,200
3,396,697
3,346,297
50,401
23,622,046
23,986,946
△ 364,901
28年度末
27年度末
増
特定資産
その他の固定資産
産
流動資産
合 計
減
負債の部
科
目
固定負債
1,981,427
1,903,941
77,487
0
0
0
491,870
516,070
△ 24,200
28,520
50,220
△ 21,700
1,461,037
1,337,650
123,387
798,174
1,112,926
△ 314,752
0
0
0
1年以内償還予定学校債
109,400
109,000
400
未払金・前受金・預り金
688,774
1,003,926
△ 315,152
2,779,601
3,016,867
△ 237,265
長期借入金
負
学校債
長期未払金
退職給与引当金
流動負債
債
減
短期借入金
合 計
純資産の部
科
目
28年度末
27年度末
30,241,304
30,203,098
38,206
△ 9,398,859
△ 9,233,018
△ 165,841
合 計
20,842,445
20,970,080
△ 127,635
負債及び純資産の部合計
23,622,046
23,986,946
△ 364,901
基本金
消費収支差額
33
増
減
34
644
1,311
729
152
2,192
627
1,277
735
156
2,168
中学校 ⑤
小学校 ⑥
幼稚園 ⑦
459
1,182
5,496
442
1,194
5,500
中学校 ⑨
⑧+⑨
総 合 計 ①~⑨
泉ヶ丘校 計
723
752
④+⑤+⑥+⑦
高等学校 ⑧
(泉ケ丘校)
住吉校 計
中・高等学校 計 ④+⑤
667
650
①+②+③
高等学校 ④
(住 吉 校)
大 学 計 大学院 ③
2,122
-
-
キャリア英語学科
2,138
369
362
食物栄養学科
46
673
682
人間学科・心理学科
39
471
540
人間文化学部・人間科学部②
文学部・リベラルアーツ学部①
文化学科・情報メディア学科
5月1日現在
5月1日現在
1,513
在籍者数
在籍者数
1,584
等
平成22年度
563
学)
科
平成21年度
515
(大
学
[4]学生生徒等数推移表
5,453
1,191
496
695
2,188
152
710
1,326
644
682
2,074
47
-
371
693
419
1,483
544
5月1日現在
在籍者数
平成23年度
5,507
1,287
557
730
2,204
146
697
1,361
672
689
2,016
47
-
357
682
371
1,410
559
5月1日現在
在籍者数
平成24年度
5,466
1,332
598
734
2,222
149
688
1,385
682
703
1,912
47
-
362
662
321
1,345
520
5月1日現在
在籍者数
平成25年度
5,418
1,374
613
761
2,230
150
679
1,401
699
702
1,814
46
-
396
641
275
1,312
456
5月1日現在
在籍者数
平成26年度
5,282
1,310
571
739
2,267
147
677
1,443
717
726
1,705
37
22
438
578
231
1,269
399
5月1日現在
在籍者数
平成27年度
454
172
282
634
48
116
470
220
250
395
15
22
130
111
41
304
76
1,483
予想入学者数
320
5,135
1,307
528
779
2,259
142
679
1,438
705
733
1,569
29
44
480
514
182
1,220
予想在籍者数
平成28年度