褥瘡だより 第5号

褥瘡だより
第5号
発行日
2003年5月
発行元
ふくの若葉病院 褥瘡プロジェクトチーム
4月からは、当プロジェクトもメンバーを強化しました。
「チーム医療と褥瘡ゼロ」を目標
に今年度も活動を行ってゆきますので、皆さんご理解と、ご協力をお願いいたします。
メンバーからの一言
浦山看護師(2階):わかば病院に勤務し10ヶ月たちましたが、治りにくいはずの
褥瘡が日に日に治療されていく事におどろいています。又、わかば病院のケアにた
ずさわり、今と昔の褥瘡ケアや予防ケアの違いにもとても関心を持ちました。
今回、プロジェクトチームの一員にならせて頂き、少しでも、患者さんの苦痛を取
り除く為お役に立てるようにとの思いで取り組んでゆきたいと思います。まだまだ
わからない事ばかりですが、よろしくお願いします。
近藤看護師(3階)
:何もわからない初心者同然なので、これから一生懸命勉強します。
柿原介護士(2階)
:わかば病院の職員にわかりやすい、身近な褥瘡委員会にしたいと
思います。
鴋沢チーフ、石崎サブチーフ:今年度は、今まで取り組んできたことがより現場で生
かされるよう、研修会をしたいと思っています。みなさんからの活発なご意見、ご
質問などお待ちしています。
褥瘡体験学習会についてのまとめ
2月から3月にかけて、「褥瘡についてもっとよく知ろう」ということで、ギャッジア
ップ方法、体圧測定方法、体位変換枕の当て方について体験していただきました。その
後アンケートを行いましたのでその結果をお知らせします。
1)出席率:看護師、介護士とも95%の職員が出席しました。
2)ギャッジアップ方法についての理解度
20%
0%
0%
①わかった
28%
72%
80%
②だいたいわ
かった
③わからなかっ
た
3)体圧測定方法の理解度
29% 22%
3%
0%
①わかった
78% 68%
②だいたいわ
かった
③わからな
かった
4)体位交換枕の使用方法
0%
外側のリングは介護士
11%
①わかった
43%22%
67%
57%
内側のリングは看護師
②だいたいわ
かった
③わからなかっ
た
褥瘡体験学習会と褥瘡処置見学をして
体験会と同時に、実際の褥瘡も見学してもらいました。その際自由に感想も聞かせ
てもらいました。そのうちの一部を紹介します。
1)患者一人ひとりに合った体交を心がけたいと思った
2)正しい位置に体交枕を入れてもらうと、大変楽だということがわかった
3)体交枕を体験して、患者は意外とつらい姿勢で食事をしている(経管栄養)と思
った
4)褥瘡見学をして、褥瘡が浅くても痛いことがわかった
5)ギャッジアップの時、角度により腹部に圧を感ずることがわかった
その他いろいろの感想が寄せられました。それらは LAN の褥瘡関係のアンケートにま
とめてありますので、自由にご覧ください。今回、多くの職員に患者体験をとうして
褥瘡を身近に感じ取ってもらえ、概ね好評だったようです。
今後も、年一回くらいはこのような患者体験をして、よりよい褥瘡ケアについて皆さんと
一緒に考えてゆきたいと思っています。