平成27年度事業の報告

平成27年度事業の報告
第 25 期(平成 27 年 4 月 1 日~平成 28 年 3 月 31 日)
Ⅰ 多様な国際交流や国際協力の促進(国際交流・協力事業)
[119,732 千円]
国内外から人や情報が集まる機会を積極的に創出し、市民の交流を活発化することで、学術・文化、
ボランティア活動などの促進による地域活性化と、国際相互理解の促進を図る。
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MICE 推進事業
(参考:間接事業費、人件費を除く事業費(以下同じ)30,142 千円)
(1) 受入支援事業
札幌で MICE(注)を推進するにあたり、札幌市内のコンベンション関連団体(コ
ンベンション札幌ネットワーク等)との連携により新たなアトラクションの開発
やユニークな会場・施設(ユニークベニュー)の発掘、人材育成などを行った。
国際会議や学術会議等におけるイベントやレセプションなどにおいて“特別な
体験”を創造する取組は、主催者、参加者のニーズやインセンティブを高めるこ
とから、ユニークベニューの活用方法や参加者の一体感を高めるプログラム(チ
ームビルディング)の企画等を、札幌市や関連企業をはじめ、近隣地域との広域
連携で推進した。
(2) 誘致促進事業
MICE の需要が拡大している中華圏等において、効果的なマーケティングを展
開するため、アジア MICE アドバイザーを通して視察や情報収集、MICE 主催者等
とのネットワーク構築を進めた。
また、年間を通して札幌市東京事務所に配置している誘致担当を通し、首都圏
での情報収集やプロモーション活動を行った。
さらに、MICE 開催地の決定権限を持つ国内外のキーパーソンやミーティング
プランナーを日本に招請し、市内視察の受入やプレゼンテーションによる誘致活
動を展開した。
○ 平成 27 年度インセンティブ旅行グループ招請事業
日本政府観光局(JNTO)が主催する東京のインセンティブ旅行グループ招請
事業において、東南アジア諸国を中心に商談を行い、その後、札幌及び近郊の
視察ツアーを実施した。
・ 日 程:平成 27 年 9 月 25 日(金)~9 月 27 日(日)
・ 場 所:東京(商談会)、札幌及び近郊
(注)MICE・・・多くの集客交流が見込まれる、Meeting(会議・セミナー)、Incentive Travel
(企業報奨・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Event/Exhibition(イベ
ント、展示会・見本市)などビジネスイベントの総称。
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(3) 開催支援事業
環境に配慮した MICE の運営「グリーン MICE」に取り組む主催者に対し、札幌
市の「グリーン MICE 推進奨励賞」授与並びに「グリーン MICE サポート」制度に
よる助成を行い、環境に配慮した MICE 運営への意識向上を図った。
〇 グリーン MICE サポート助成会議
・第 24 回環境科学討論会(9 ヶ国 539 人)
・全国保育士養成協議会第 54 回全国大会(1,165 人)
・アジア時間生物学会フォーラム札幌(6 カ国 70 人)
・サステナブルキャンパス国際シンポジウム(3 ヶ国 131 人) ほか 4 件
(4) 誘致促進助成事業
札幌の MICE 誘致支援事業として、主催者に対して助成金を交付した。
○ 交付の条件
・限度額:300 万円/件
・開催地が未決定のもの
・国際会議は参加者数が 300 人以上で、海外参加者数が 50 人以上のもの
・国内会議は参加者数が 1,000 人以上で、道外参加割合が 50%以上のもの
○ 交付実績(5 件、計 10,000,000 円)
・第 29 回日本外傷学会総会・学術集会(7 カ国 900 人)
・第 5 回国際野生動物管理学術会議(46 カ国 1,343 人)
・第 15 回キラル分光国際会議(21 カ国 300 人)
・ビルメン ヒューマンフェア’15 in 北海道(7 カ国 14,500 人)
・2015 年国際固体素子・材料コンファレンス(21 カ国 958 人)
(5) 開催資金貸付事業
札幌市内での開催が決定した MICE に対し、円滑な事前準備を支援するため開
催資金を貸し付けた。
○ 貸付の条件
・ 限度額 :300 万円(開催資金総額の 20%以内)
・ 利率
:0%(長期プライムレート△4%)
・ 貸付期間:原則2年以内
○ 貸付実績(1 件、3,000,000 円)
・第 15 回キラル分光国際会議(21 カ国 300 人)
貸付期間:平成 27 年 8 月 17 日~平成 27 年 12 月 1 日
(6) インセンティブ誘致促進サポート事業
国外からのインセンティブツアーに対し、各種アトラクション(創作太鼓、餅
つき囃子、着物レディによる花束贈呈等)を提供した。
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○ サポートの条件
・限度額:100 万円/件
・海外からのインセンティブツアーで、札幌市内で延べ200泊以上宿泊す
るもの。
○ サポート実績
・件 数:20 件
内訳:台湾 8 件、インドネシア 3 件
香港・シンガポール・中国各 2 件、
韓国・マレーシア・オーストラリア各 1 件
・交付額:3,954,577 円
(7) スポーツコミッション(注)事業
札幌市のみならず北海道の豊富なスポーツ資源を最大限活用することにより、
国際競技大会や事前合宿、スポーツ関連会議等スポーツイベントの誘致・開催支
援活動を推進し、北海道・札幌市の魅力発信を図るとともに、市民や団体の多様
な交流を支え、地域活性化と交流人口拡大に資することを目的として、札幌市ほ
か関係機関とともに「スポーツコミッション(注)」の設立に参画した。
○ 設立日:平成 28 年 3 月 31 日(木)於・札幌グランドホテル
○ 名 称:さっぽろグローバルスポーツコミッション
○ 構 成:北海道、札幌市、札幌商工会議所、(一財)札幌市体育協会、
(一社)札幌観光協会、(一財)さっぽろ健康スポーツ財団、
(株)札幌ドーム、(公財)札幌国際プラザ
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姉妹都市交流事業
(5,531 千円)
(1) 札幌姉妹都市協会総会の開催
会員、顧問、オブザーバーら計 41 人の参加を得て、札幌姉妹都市協会の運営
及び交流事業全般に関する報告や計画の討議、情報交換を平成 27 年 5 月 19 日
(火)に行った。
(2) 姉妹都市提携記念事業
① ノボシビルスク市姉妹都市提携 25 周年記念事業
ノボシビルスク市の創立を記念する「まちの日」にあわせ、市民訪問団
(6月 23 日(火)~30 日(火)、22 人参加)を派遣した。現地では、「まちの
日」を記念するコンサートに参加したほか、日本文化祭やホームビジットを
通して、互いの国の文化理解や友好関係を深めた。
また、ノボシビルスク市からの市長訪問団が来訪した際には、日本文化体
験ボランティアと交流しながら着物の着付を体験したほか、白い恋人パーク
や小樽運河の視察を行った。
(注)スポーツコミッション・・・地方自治体や競技団体、観光団体、企業等が連携し、戦略的にス
ポーツ大会誘致や運営支援等を行う専門組織。
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② 瀋陽市友好都市提携 35 周年記念事業
中国・瀋陽市へ 16 人からなる市民訪問団を派遣し、現地で記念行事や大学
生との交流会に参加した(平成 27 年 11 月 10 日(月)~ 16 日(日))。ま
た、札幌では瀋陽市からの訪問団を迎え、記念式典、両市の芸術家同士の交
流等を行った(平成 27 年 10 月 27 日(火)~30 日(金))。
(3) 姉妹都市相互交流の支援
市民主体の交流を支えるため、姉妹・友好都市と関係機関との連絡・調整や、
各種プログラムの企画立案・運営を行った。
① 札幌市立高校生・ポートランド市グラント高校生交流事業
○
受入:平成 27 年6月 19 日(金)~7月 20 日(月)
32 日間、9人参加
○ 派遣:平成 28 年3月 14 日(月)~23 日(水)
10 日間、8校 16 人参加
② ノボシビルスク日本語青年訪問団の受入
平成 27 年7月 3 日(金)~14 日(火)12 日間、7人参加
(4) 姉妹・友好都市紹介事業の実施
パネル展の実施や、子ども向けイベントへの出展のほか、以下のイベント開催
を通じ、広く市民に姉妹・友好都市の紹介を行った。
① 各種セミナーの開催
a ドイツ・ミュンヘンミニセミナー~ビアガーデン編~
さっぽろ夏祭りの「札幌ドイツ村」会場で、国際交流員がミュンヘンの
ビアガーデンの様子やビール文化を紹介。
平成 27 年8月3日(月) 来場者 43 人
b 中国を知るセミナー「三食から見る中国」
国際交流員が中国人と食べ物との関係や、様々な地域や民族の風土・文
化を紹介。
平成 27 年8月 21 日(金) 来場者 52 人
c 韓国を知るセミナー「“新”韓国」
国際交流員が韓国の最近の流行語、テレビ番組、食べ物、新しい仕事の
スタイル、観光名所などを紹介。
平成 27 年 10 月 23 日(金) 来場者 105 人
d ロシアを知るセミナー「“しばれる”ロシア」
国際交流員がロシアの冬の気候、寒さ対策、行事や祭りなどを紹介。
平成 27 年 12 月 21 日(月) 来場者 65 人
e アメリカを知るセミナー Part 1
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「これであなたもアメフト通!60 分でわかるアメリカンフットボール講座」
f
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国際交流員がアメリカンフットボールの歴史、ルール、アメフトにまつ
わる文化を紹介。
平成 28 年1月 28 日(木) 来場者 48 人
アメリカを知るセミナー Part 2
「食文化案内人が語るライフスタイル・ポートランド」
姉妹都市ポートランド在住のレッド・ギレン氏が「創造性」「街づくり」
「食文化」の視点から近年注目されている同市の最新情報を紹介。
平成 28 年2月4日(木) 来場者 91 人
第5回ドイツ語を楽しむ会~グリム童話編~
上演参加者9人が、ドイツ語でグリム童話の2つの物語を題材とした劇
を演じ、ドイツ語とドイツ文化に親しむ機会を提供。
平成 28 年3月 19 日(土) 来場者 26 人
② 各種弁論大会の支援
全日本中国語スピーチコンテスト北海道大会、ロシア語詩の集いの運営の
ほか、姉妹団体や国際交流団体が実施する弁論大会の広報や支援を行った。
③ ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
姉妹都市ミュンヘン市にちなんだ「クリスマス市」を開催することにより、
姉妹都市の存在を市民にアピールし、ドイツ・ミュンヘンの文化に親しむ機
会を提供した。
国際理解を促進するとともに、都心部への集客効果、街が一体となってクリ
スマス市を楽しむことができる機会を創出した。
初冬の風物詩として定着した本イベントの来場者数は、過去最多の 138 万1
千人を記録した。
≪開催概要≫
○ 会期:平成 27 年 11 月 27 日(金)~12 月 24 日(木)(28 日間)
○ 会場:大通公園2丁目会場
○ 内容
・ ドイツ料理及びクリスマスにちなんだ雑貨等の販売(36 店舗)
・ ゴスペルやコーラス等の屋外イベントやドイツ語講座、ドイツ文化体
験イベントの実施(112 回)
・ リターナブル食器や木質ペレットストーブ、LED 電球の使用、使用済み
油の再利用、カーボンオフセットの取組など、環境に配慮した事業運営
・ 外国語ボランティア(延べ 54 人)、食器洗浄ボランティア(延べ 831
人)の活躍
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国際文化交流事業
(4 千円)
「“イランカラプテ”ミュージック・フェスティバル実行委員会」の事務局を
担い、アイヌと海外先住民のアーティストとの公演会、交流事業の開催支援を行
った。
○ 開催内容
・7/28:招聘したサーミとアボリジニのアーティストがアイヌ民族博物館(白
老町)の交流事業に参加。
・7/29:札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)でサーミとアボリジニのミニコン
サートを開催。
・7/30:“イランカラプテ”ミュージック・フェスティバル(大通公園特設テ
ント)を開催。
・7/31:アイヌ&サーミ サマーナイトコンサート(ばんけいの森)を開催。
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国際協力事業
NGO の活動や発展途上国を含む世界の現状を知り、多様な文化に触れる機会を市
民に提供するため、国際協力関連団体と共に「世界ふれあい広場」、「カレンダ
ーリサイクル市」、「JICA ボランティア帰国報告会」などを開催した。
また、JICA 研修「官民連携による地域観光マーケティング」コースの一部を担
当し、研修員へ札幌市における MICE の取組について講義を行った。
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ボランティア活動促進事業
(916 千円)
市民のボランティア活動を促進し、多文化共生のまちづくりの担い手として活
躍できるよう、以下の事業を行った。
(1) 外国語ボランティア事業
言葉や文化の違い等による壁を解消し、多様な交流を支援するため、国際交流、
MICE 等の分野に事業者の依頼に基づき、外国語ボランティアを派遣した。
本年度から行政窓口等でのコミュニケーションの壁を解消する「さっぽろコミ
ュニティ通訳」の育成を開始し、各種研修や区役所での外国人住民対応ボランテ
ィアを実施した。
また、ボランティアの自主活動組織「外国語ボランティアネットワーク」では、
交流サロンのカウンターボランティアの他、さっぽろ雪まつり会場、時計台内、
北海道大学キャンパス案内など多種多様な自主活動を実施し、その活動支援を行
った。
○ 登録者数:15 カ国語 507 人(平成 28 年 3 月 31 日時点)
○ 派遣活動:39 事業 延べ 337 人
○ 交流サロンカウンター案内業務:延べ 859 人
○ さっぽろ雪まつり及び時計台館内案内活動:延べ 564 人
○ ボランティア研修会:全 3 回 延べ 121 人
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(2) ホームステイボランティア事業
留学生を含む外国人に日本の家庭生活を体験してもらい、身近な国際交流の
機会を提供するため、登録家庭とのマッチングを行った。
○ 登録家庭数:128 家庭(平成 28 年3月 31 日時点)
○ 受入家庭数:延べ 59 家庭
○ プログラム実施件数:39 件
○ ホームステイ参加者:61 人
(3) 日本文化体験ボランティア事業
国際会議等で来札する外国人に対し、ボランティアの協力のもと、茶道、華道、
着付、書道、折り紙などの日本の文化に親しむ機会を提供した。
○ 登録者数:46 人 (茶道 13 人、着付 29 人、華道5人、書道5人、折紙2人)
※重複登録あり
○ 活動実績:9 事業(体験 333 人、ボランティア延べ 99 人)
Ⅱ 異なる文化を理解し、共生する街づくりの推進(多文化共生事業)
[40,534 千円]
多様な文化を認め合い、共に暮らせる多文化共生社会の実現に向けて、札幌在住の外国人が不安なく
生活できるよう、コミュニケーション支援や情報提供、相談等を実施する。
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生活支援事業
(1,258 千円)
(1) 無料相談会・セミナー
専門家と連携し、外国籍市民を対象に、在留資格や国際結婚・離婚、職場のト
ラブルなど法律の問題や確定申告に対する無料相談会を実施した。(計7回、78
人参加)
また、ビザや国際結婚、確定申告に関する無料セミナーも実施した。(計3
回、51 人参加)
(2) 保健・医療
外国籍市民が安心して出産・子育てができるよう、札幌市や関係ボランティア
団体と連携して、予防接種や保育に関する情報提供や、気軽な集いの場づくりを
進めたほか、医療分野の担い手育成を目的としたセミナーを開催した。
① さっぽろで子育てを楽しもう!
~赤ちゃんの保健と子育て支援サービスについて知ろう~
乳幼児期の疾患や予防接種に関する保健情報、保育サービスなどを日本語と英
語で紹介するセミナーを開催(平成 27 年 10 月 18 日(日)14 人参加)。
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② シティサロン@国際プラザ
国際的な背景を持つ親子を含む子育て中の市民が国際プラザに集い、遊びの
体験や情報交換を通して親子の関わりや他の親子との交流を深める場を、毎月
第3木曜日に開催(計 12 回、234 組 482 人参加、うち国際的な背景を持つ親子
36 組)。
③ 医療英語セミナー:~医療現場で役立つ使える英語~
外国籍市民の医療機関受診に必要な医療通訳者を育成するためのセミナー
を、「ボランティア入門編」、「スキルアップ編」、「医療従事者初級編」
「医療従事者中級以上編」の4編に分けて実施(平成 27 年 11 月 1 日(日)、
3日(火)合計 211 人参加)。
(3) 教育
① 地域日本語教育パワーアップセミナー
札幌地域で外国人支援に関わる多様な機関・団体の担い手同士が、「日本
語教育」をキーワードに情報共有し、学びながら連携する機会をつくるための
セミナーを開催(年2回、延べ 154 人参加)。
② 多言語環境で育つ子どもたち
国際結婚や海外赴任など、様々な理由により多言語に囲まれて育つ子どもの
家庭内や教育現場での日本語および母語教育に関する現状や注意点を共有し、
保護者や関係機関が情報交換するためのセミナーを開催(外国人 24 人、日本
人 49 人参加)。
③ 多文化を背景とする子どものための学習支援
小中学校の長期休暇にあわせて、外国語ボランティアネットワークLINK
やSIL日本語学校との共催により外国につながる子どもの学習支援を実施
(夏、冬、春の3回、計 21 日間、延べ 162 人参加)。
(4) 災害対策・防災啓発
外国語ボランティアと協力し、災害等が発生した際に外国籍市民が適切な避難
行動ができるよう、防災意識の向上と防災知識の普及を図った。
○ 防災バスツアー
札幌市総合防災訓練への参加や札幌市民防災センターの見学、護身術の体
験等を通して、外国人と日本人が交流しながら防災について学ぶ機会を提供
(平成 27 年9月1日(火)、外国籍市民 15 人、日本人 11 人参加)。
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(5) 情報提供
外国籍市民に札幌での生活に役立つ情報や、災害関連情報を提供するために、
ウェブサイトとメールマガジンで、日本語、英語、中国語、韓国語による情報
配信を行った。
○ 多言語携帯メールマガジン
登録ユーザー数 1,037 人に対して、多言語で情報を発信(全 45 回)。
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社会参加支援事業
(125 千円)
外国籍市民が日本文化を理解し地域とのつながりを持つきっかけをつくり、日
本人と外国人がお互いを身近な存在として認識する機会を設けるため、外国語ボ
ランティアや大学、市民団体等と連携しながら、気軽に参加できる地域交流イベ
ントを実施した。
○ 日本文化・スポーツ体験イベント
着物、お茶などの日本の伝統文化やスポーツ体験を通して、外国人と地域住民
が交流(計8回、606 人参加)
○ 地域における留学生と住民の交流会(計3回、171 人参加)
○ 札幌圏大学国際交流フェスタ(1回、2,300 人参加)
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多文化サポート・連携事業
(461 千円)
職員を主対象に、多文化共生のまちづくりを進めるために必要な知識を習得し、
実地研鑽を積むための専門化研修を行ったほか、以下の取組を通じ、外部の担い
手育成や連携を図った。
(1) 国籍別コミュニティ連携
外国籍市民がまちづくりの担い手として地域に関わることができるよう、国籍
別の外国人コミュニティの活動を支援したほか、各種届出事務にかかる領事出張
サービス(フィリピン、タイ)の運営支援を行った。
(2) 多文化共生ワークショップ
多文化共生を推進する団体間の連携をより深めるため、公益社団法人北海道国
際交流・協力総合センター(HIECC)と旭川市国際交流委員会とともに、地域に
おける防災についてのワークショップを開催した(平成 28 年 2 月 21 日(日)14
人参加)。
(3) 多文化共生事業助成
市民の多文化共生活動を促進するため、市民団体が実施する多文化共生事業
に対して助成金を交付した。
○ 交付実績
・ ロリカワサミット in 雪まつり(12 カ国 80 人参加)
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サロン運営事業
(618 千円)
生活・観光に関する情報提供を行い、また各種イベントや情報交換パネル(メ
ッセージボード)などを通して日本人と外国人とが気軽に交流できる「交流サロ
ン」を運営した。
(1) レッツトーク・プログラム
英語(毎週火曜日)、中国語(毎週月曜日)、ハングル(毎週水曜日)、ロシ
ア語(毎週水曜日)、ドイツ語(毎週火曜日)、日本語(10 月より毎週水曜日)
によるフリートークを行い、外国語コミュニケーションを通じた気軽な交流機会
を提供した(計 205 回、4,445 人参加)。
(2) アメリカンコーナー事業
アメリカ文化を広く市民に紹介するため、在札幌米国総領事館との協定に基づ
き、交流サロン内に設置された「アメリカンコーナー札幌」を運営支援した。
アメリカに関する書籍や DVD を配架しているほか、各種セミナー、親子を対象
とした絵本読み聞かせ、文化紹介などのイベントを実施した(計6回、178 人参
加)。
(3) 情報提供
外国語ボランティアと職員が各種の問い合わせに対応するカウンター業務を継
続して実施したほか、メッセージボードの設置や、海外新聞、雑誌、海外留学関
連資料、国際交流・協力関係図書等の情報資料を配架した。
また、インターネットが使用できるパソコンと公衆無線 LAN(Wi-Fi)を設置
し、多様な情報収集と交流の機会を提供した。
インターネット上では、外国籍市民のための札幌生活情報ホームページ(日本
語、英語、中国語、韓国語)など、多言語で情報発信を行ったほか、国際交流・
協力団体に関するデータベースも公開した。
(4) 海外留学説明会の実施
海外留学希望者を対象に、関係機関と連携して米国・英国への留学や奨学金に
関する説明会等を支援した(計 2 回/北海道海外留学フェアを含む)。
Ⅲ 国際的な人材の育成(人材育成事業)
[23,048 千円]
市民が国外のさまざまな文化に理解を深める機会を提供するとともに、次代の国際交流を担う人材を
育成するための機会を提供する。
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国際理解推進事業
(20 千円)
(1) セミナー・講演会等の実施
海外への関心を高めることを通して、市民の国際理解や多文化共生の取組を推
進するため、姉妹都市を中心とした国や地域の文化等を広く紹介するセミナー等
を開催した。
また、札幌国際交流館(リフレサッポロ)の指定管理者等と連携し、パネル展
やイベントなどを実施した。
(2) 青少年の国際理解推進
市内の小・中・高校生が、海外諸国への関心を持ち、異文化を理解するきっか
けとなるよう、学校が行う「総合学習」への国際交流員の派遣や、国際プラザの
見学を受け入れた。
○ 実績 36 件(派遣 34 件、受入2件)
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国際的な人材育成
(672 千円)
(1) SAPPORO こども領事
7か国の在札外国公館から「こども領事」に任命された小学生 29 人が、大学
生サポーターによる指導のもと、グループごとに協力し外国公館の役割やその国
について学習し、成果を発表した。
○ 参加者:こども領事(小学生)22 校 29 人、大学生サポーター17 人
○ 日 程:平成 27 年 11 月 29 日(日)任命式~平成 28 年 1 月 17 日(日)発表会
○ 発表会出席者:152 人
○ 学習対象国:7か国(オーストラリア、中国、ドイツ、グアテマラ、韓国、
ロシア、アメリカ)
(2) さっぽろ国際人材育成事業
① セミナー事業
市内の高校生を対象に、国際感覚豊かな人材を育成するため、外交官などとし
て海外で働く日本人や日本で活躍する外国人を講師としてセミナーを実施した
(12 月 16 日(水)、北海道札幌藻岩高校 1 学年 319 人参加)。
② 留学生との交流事業「さっぽろグローカルテーリング」
在札の留学生と高校生とが一緒にまちめぐりをしながら、文化や意見の違いを
認め相互理解を深めるイベントを実施した(10 月 24 日(土)、留学生 26 人、高
校生 4 校 32 人参加)。
(3) 学生サポーター制度
大学生に国際交流事業の運営等に参画する機会を与え、事業体験を通じた人材
育成を図った(登録者数 39 人)。
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(4) 札幌圏大学国際交流フォーラム及び各大学との連携
札幌圏の 22 大学・短期大学が連携し国際交流や多文化共生を推進する「札幌
圏大学国際交流フォーラム」の事務局を担い、大学や学生が直面する様々な課題
の解決を目指し、教員や事務職員等を対象とした勉強会、留学生を対象とした地
域交流イベントのほか、学生・留学生が中心となり各国文化を紹介する「札幌圏
大学国際フェスタ」を開催した。
Ⅳ 国際都市札幌の魅力の発信(情報発信事業)
[47,743 千円]
札幌の魅力や国際交流に関する情報を国内外に向けて発信し、国内外から人や情報が集まる機会を創
出することで国際交流の活性化を図り、札幌の知名度向上に繋げる。
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市民等への多様な情報提供事業
(2,124 千円)
国際交流・国際協力、多文化共生に対する市民理解を広げるため、各種広報事
業を行った。
① 機関紙「時計台前から」発行(年2回発行、発行部数各回 2,500 部)
② 行事開催情報「プラザだより」発行(毎月発行、発行部数各回 3,300 部)
③ 札幌国際プラザのホームページ運営
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シティプロモート事業
(2,097 千円)
(1) 国内における MICE 情報の発信
北海道及び道内5都市(札幌、旭川、函館、釧路、北見)で構成する「北海道
コンベンション誘致推進協議会」として、より多くのコンベンションを北海道へ
誘致するため、例年の首都圏誘致に加え、初めて関西(大阪)においても会議主
催者や関連企業に対して共同でセールスなどを展開した。さらに政府系・国際会
議等の北海道開催を促進するための情報交換会も行った。
また国内唯一の MICE 専門見本市(国際ミーティングエキスポ/IME2015)に、同
協議会として出展し、首都圏の MICE 主催者・企業・エージェント等に対し、札
幌の魅力を広くPRするとともに、MICE 情報の収集やネットワーク拡大に努め
た。
① 北海道MICEフェア in 大阪
〇 日程:平成 27 年 11 月 17 日(火)
○ 会場:北海道農家と漁師のレストラン「金丸農園」東梅田店(大阪)
○ 内容:関西地域におけるMICE関係者、旅行会社を対象に北海道と 5
都市のプレゼンを実施。その後、情報交換並びにビジネスネットワ
ーク拡大に努めた。
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②「国際会議等の北海道開催の推進に係る情報交換会」への参加
○ 日程:平成 27 年 11 月 18 日(水)
○ 会場:中央合同庁舎 2 号館 1 階共用会議室 2A・2B(東京)
○ 主催:国土交通省北海道局
○ 内容:北海道での開催を検討、もしくは予定案件を持つ各省庁担当者と
の情報交換を行う。各省庁からは 4 件の国際会議の案件が示され、
個別商談を行った。札幌としては、開催可能な施設の紹介などを
提示しながら、具体的な情報交換を行った。
③ 首都圏における「北海道 MICE 懇談会・商談会」の開催
○ 日程:平成 27 年 11 月 19 日(木)
○ 会場:秋葉原 UDX Conference Room ABC (type350)
○ 内容:第1部は日本工学会の協力により、同事務研究委員会の事務局に
対し、今後、北海道開催の可能性がある学会の誘致に向け、北海
道コンベンション誘致推進協議会の各都市からプレゼンテーショ
ンを行い、情報交換をした。第2部では、MICE を取り扱う専門業
者(PCO)やエージェントの担当者等を招請し、各都市の MICE コン
テンツの魅力等をプレゼン形式で紹介し、個別商談を行った。
④ 国際ミーティング・エキスポ(IME2015)への出展
○
○
○
日程:平成 27 年 12 月9日(水)~10 日(木)
会場:東京国際フォーラム
内容:IME は国内外のコンベンション関係者が一堂に会する日本で唯一の
MICE 専門見本市である。IME2015 は、出展者 147 団体・企業、来場
者 3,441 人が参加するなど過去最大規模の開催となった。札幌は、
北海道コンベンション誘致推進協議会として共同出展。北海道ブ
ースは 2016 年開業の北海道新幹線をテーマにしたデザイン装飾を
施し、多くの来場者と商談。札幌は、施設の最新情報やアクセス
の利便性、札幌ならではのアトラクションやユニークベニューな
どを PR した。
(ブース商談件数:116 件)
⑤ ホームページ・メールマガジン
コンベンションに関する札幌の公式サイトを運営するほか、コンベンション
メールマガジンを発行し、札幌の最新情報を、コンベンション主催者や、ホテ
ル、旅行業などのコンベンション関連業界関係者に配信した(メール登録者
数:約 300 人)。
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(2) グローバル MICE 強化都市(注)事業
平成 27 年度、観光庁により札幌市はグローバル MICE 強化都市に選定された。
観光庁の委託を受けた国際コンサルティング会社より国際会議誘致のための
高度な専門知識やマーケティング及びプロモーション活動を実施するための具
体的な指導、助言を受けた。
○ アドバイザーによる全体セッション(東京)
平成 27 年 8 月 4 日(火)~5 日(水)
○ アドバイザーによるコンサルティング(札幌)
平成 27 年 9 月 6 日(日)
○ アドバイザーによるレビュー及びセミナー(札幌)
平成 28 年 1 月 18 日(月)~19 日(火)
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海外見本市への出展等
「さっぽろ MICE 推進委員会」の一員として、海外での見本市出展やプロモーシ
ョン活動などを通じて札幌の魅力を国内外に発信した。
(1) 中国市場への出展・誘致活動
IT&CM China2015 出展及び企業訪問。上海で開催された MICE 見本市において、
ジャパンブース内に共同出展し商談を行ったほか、MICE 関連旅行会社や企業等
を訪問してダイレクトセールスを行った。
○ 日程:平成 27 年 4 月 14 日(火)~16 日(木)
MICE プロモーション 平成 27 年 4 月 17 日(金)~22 日(水)
○ 会場:中国・上海 上海跨国采購会展中心
〇 商談件数:34 件
(2) フィリピン市場への誘致活動
新興市場への取り組みとして、インセンティブツアーのセールスプロモーショ
ンを行うとともに北海道観光振興機構道央地域部会と共催による北海道観光&
MICEセミナーを開催した。
○ 日程:平成 27 年7月7日(火)
○
〇
会場:フィリピン・マニラ
参加企業:31 社 59 名
New World Makita Hotel
(3) 東南アジア市場への出展・誘致活動
タイ・バンコクで開催された MICE 見本市、IT&CMA2015 へ出展し、展示・商談
を実施した。また、現地では、MICE 関係者との情報交換や旅行会社等へのダイ
レクトセールスも行った。
(注)グローバル MICE 強化都市・・・平成 27 年度、観光庁より札幌市、仙台市、千葉県千葉市、広島市、北九州市
が選定された。日本の MICE 誘致競争を牽引するため、観光庁が MICE ポテンシャル等が高い都市を選定し、
海外専門家のアドバイザーなど集中的な支援を行うとともに、都市の自立的な取り組みを促す制度。戦略都
市として 5 自治体(東京都、横浜市、京都市、神戸市、福岡市)、強化都市として 2 都市(大阪府大阪市、
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愛知県名古屋市)が選定されている。
○
○
〇
日程:平成 27 年9月 29 日(火)~10 月 1 日(木)
会場:タイ・バンコク Bangkok Convention Centre at CentralWorld
商談件数:55 件
(4) その他の海外見本市出展・ICCA 関連事業
ドイツ・フランクフルトで開催された MICE 見本市、IMEX2015(The Worldwide
Exhibition for incentive travel, meetings and events)に、日本政府観光局
(JNTO)など全国 23 の団体とともに、日本ブースとして共同出展した。
また、毎年 IMEX フランクフルトの時期に併催される ICCA(国際会議協会)中
間大会(地域別会議・部門別会議・全体集会)にも出席した。
○ 日程:平成 27 年 4 月 18 日(月)~21 日(木)
○ 会場:ドイツ・フランクフルト Messe Frankfurt
〇 商談件数:18 件
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