平成 27 年度事業報告書 1.法人の概要 (1)入学生数 単位:人 学科名 入 学 生 数 入 ( 5 月1日現在) 28 年度 包装食品工学科 生 数 内 一般・推薦入試 対前年度 41 学 28 年度 +5 社会人 対前年度 38 訳 28 年度 +6 対前年度 3 -1 (2)在籍者数 単位:人 学科名 在 籍 者 数 在 ( 5 月1日現在) 28 年度 包装食品工学科 者 数 内 一般・推薦入試 対前年度 76 籍 28 年度 +2 社会人 対前年度 69 28 年度 +2 (3)役員・教職員の概要 ①.理事・監事 平成 28 年 3 月 31 日 理事 定員 7名以上10名以内 現在8名 1号理事(学長) 1名 2号理事(評議員会選任理事 定員3名) 3名 3号理事(学識経験者、理事会選任) 4名 理事長の職務代行者はあらかじめ書面で指名された理事があたる。 理事の任期2年。但し補欠選任者の任期は前任者の残任期間。 監事 定員 2名以上3名以内 現在2名 ②.評議員 平成 28 年 3 月 31 日 定員 21名以上28名以内 学識経験者 現在22名 12 名 法人職員 3名 卒業生 3名 在校生の父母 4名 -1- 訳 対前年度 7 0 ③.教職員 短期大学の教職員の人数 (常任理事学長は除く) 平成 28 年 4 月1日現在 単位:人 総務部 H27 専任教員 3 事務室 17 合 計 8 28 2.事業の概況 (1)概 要 ・財団法人東洋罐詰専修学校 創設年月日 昭和 13 年 3 月 23 日 ・学校法人東洋食品工業短期大学 設立年月日 昭和 36 年 3 月 10 日 東洋食品工業短期大学の歴史は、昭和 13 年 4 月に東洋罐詰専修学校(本学の前 身)が高碕達之助先生によって創立されたことに始まる。 「缶詰会社の共同の製缶 工場」を社是とする東洋製罐の代表者として、缶詰事業を通じて社会に奉仕する ことを念願していた高碕達之助先生は、缶詰製造技術者を養成する缶詰学校の設 立を決意し、昭和 13 年 3 月に財団法人東洋罐詰専修学校設置の認可を得た。 東洋罐詰専修学校は、 「缶詰を通じて社会に奉仕し、国益を伸長する」という創 設者の理想と缶詰技術の向上にかける情熱を、志のある若者に鼓吹し、健全な精 神と優れた能力をもつ人材を育成することに教育の重点を置いた。 第二次世界大戦後、私立学校法の公布により、法人が私立学校の設置者として 認められる学校法人制度が発足した。東洋罐詰専修学校の卒業生は、知識・技術 ともに大学の卒業生と遜色なく、就職後も企業の中核として活躍し、食品業界か ら高く評価されていた。こうしたことから、昭和 36 年 3 月、学校法人東洋食品工 業短期大学の設置が認可され、同年 4 月、東洋食品工業短期大学を開学する運び となった。 本学は、東洋罐詰専修学校創立以来 77 年にわたり、一貫して缶詰業界を中心に 有為な人材を輩出しており、その数は 1,816 名に上る。現在は、缶詰業界のみな らず、食品産業のあらゆる製造現場に活躍の場を拡げている。 そして 21 世紀、本学は創設者の遺志を引き継ぎつつ、更なる発展と社会への貢 献を目指し、学科名を缶詰製造科から包装食品工学科に名称変更し、施設・設備 のリニューアル、教育課程等の大幅な見直し、男女共学化を図った。平成 25 年 7 -2- 月に南館が竣工し、アセプティック飲料充填実習設備や教員室の新設等を行った。 平成 27 年度には、社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラ ム「職業実践力育成プログラム」 (BP)に、本学の社会人育成講習会・包装食品 工学総合コースが文部科学大臣から認定を受け、教育・研究に続く3本目の柱と して、「社会人の学び直し」を積極的に推進することとなった。 平成 30 年度には創立 80 周年を迎えるが、記念事業の一環としてICT教育・ 研究環境の整備に全力で取り組んでいる。 (2)各種委員会の活動状況 ・カリキュラム委員会 平成 28 年度シラバス及び時間割の作成、カリキュラムポリシー・カリキュラムマ ップの検討、科目の見直しに伴う授業科目の統廃合検討、基礎学力育成のための 入学課題と基礎学力確認試験の実施並びに 2 年次生に対する補習の実施、企業・ 卒業生アンケート及び学修行動調査の実施、コース制廃止の検討、等 ・入試委員会 平成 28 年度入試の指定校検討、平成 28 年度入試問題担当者及び作成スケジュー ルの検討、アドミッションポリシーの検討、入学定員における入試形態別の合格 者数枠(割合)の設定、平成 28 年度入試日程案作成、等 ・学生支援委員会 新入生オリエンテーション・合宿研修の内容検討と実施、工場見学の実施検討、 卒業生座談会の開催、学生会主催バスツアー支援、入学前課題の実施、等 ・広報委員会 大学案内等の製作、 第 11 回定例講演会の開催、 年 2 回の高校訪問計画作成と実施、 入試広報の企画、夏季・春季オープンキャンパス開催、贈答用缶詰類製造の企画・ 支援及び贈答実施、第 5 回社会人育成講習会参加者募集、広報会社の資料請求シ ステムの導入、スマートフォン対応のホームページ構築、PC版ホームページの 修正検討、第 12 回定例講演会の講演者選定、等 ・自己点検・評価委員会 平成26年度自己点検・評価報告書の作成と課題の抽出、平成27年度の自己点検・ 評価報告書作成担当の決定、等 -3- ・図書委員会 図書館だよりの発行、資産図書・DVDの購入や雑誌の継続購読検討、新規購入 図書の棚卸し実施、書庫内書架の増設、ワークスタディーによる開館時間の延長 実施、図書館内アクティブラーニング用設備の新規導入、等 ・安全衛生委員会 安全巡視の実施、東洋食品研究所との相互巡視、短大及び斉志寮の防災避難訓練 の実施、毒物・爆発物原材料の管理体制構築、設備機器の耐震対策・災害発生後 の対策及び電気関係・新規設備の点検実施、管理区画の区分と責任者の見直しに ついて、等 ・国際交流委員会 ランシット大学(タイ)短期研修プログラムの検討・派遣、外国人向け秋季短期研 修(アドバンスコース)検討・受入、外国人向け春季短期研修(ベーシックコース) 検討・受入、等 ・短期コース検討委員会 第 5 回社会人育成講習会開催と新設「飲料製造コース」の計画・実施、平成 28 年 度第 6 回社会人育成講習会実施科目・担当・時間割の検討、等 ・FD委員会 平成27年度授業評価アンケートの内容検討と実施、授業参観(ピア・レビュー)の 実施、FDワークショップ参加、等 ・就業力育成支援委員会 平成28年度入学生カリキュラムと資格認定科目変更の審議、コース制廃止とグル ープ制導入の検討、等 ・産学・地域連携センター 企業との共同・受託研究の推進、各社からの相談対応、兵庫県立農業大学校との 連携検討、産業技術短期大学との大学間連携協定締結、等 ・紀要委員会 紀要投稿依頼、紀要規程と投稿要領の周知、紀要投稿原稿の査読、紀要第 3 号の 発行、等 -4- ・病原体取扱いならびに遺伝子組換え実験に関する安全委員会 微生物使用申請及び組換えDNA実験承認申請に関する審査、等 ・ICT整備ユニット ICT整備に関するWG(ワーキンググループ)の発足、ノーツ離脱に係る課題検 討、キャンパスネットワークの研究、他大学の事例調査、セグメント分け及び学 内LAN敷設の検討、等 (3)教育課程 平成 27 年度入学生の各教育科目における必修・選択科目別の設定単位数は、以 下のとおりである。卒業認定に必要な修得単位数は、学則で 67 単位以上と規定し ている。 ・一般教育科目 必修科目 8 単位 選択科目 23 単位(12 単位以上を修得) ・専門教育科目 必修科目 39 単位(両コース共通) 選択科目 3 単位(食品製造技術コース生は必修・密封技術コース生は選択) 選択科目 6 単位(密封技術コース生は必修・食品製造コース生は選択) 選択科目 16 単位(両コース共通) 食品製造技術コースは共通選択科目 16 単位及び密 封技術コース必修科目 6 単位から 5 単位以上修得 密封技術コースは共通選択科目 16 単位及び食品製 造技術コース必修科目から 2 単位以上修得 ・ 資格付与(所定の科目を履修し、単位を取得した者。また、本学認定資格はこ れに加え、学科試験に合格した者。 ) ① 公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 缶詰巻締主任技術者 (実務経験 3 年後、申請により取得) ② 公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 缶詰殺菌管理主任技術 者1次試験免除、缶詰品質管理主任技術者1次試験免除 ③ 厚生労働省 食品衛生管理者資格、食品衛生監視員任用資格 -5- ④ 食品科学教育協議会 フードサイエンティスト ⑤ 本学認定資格 密封評価技術者 (キャッピング・ヒートシール) (4)志願者・入学者の動向と対策 ・平成 28 年度入試については、志願者 66 名、入学者 41 名(合格者 43 名)であっ た。 (志願者倍率:平成 28 年度 1.89 倍、平成 27 年度 1.38 倍) 志願者は、平成 23 年度をピークに減少傾向にあったが、平成 28 年度入試では増 加に転じている。入試形態別では、一般入試の志願者が 30 名と、前年度の 11 名 から大幅に増加している。これは、普通高校からの志願者が、前年度比で 2.23 倍 と大幅に増加したことによる。 ・平成 27 年度は、安定した志願者の確保と、本学の知名度向上を最重要課題と捉え、 教職員一丸となった高校訪問はじめ、春季と夏季のオープンキャンパス開催、大学 ポートレート参加、スマートフォン版大学ホームページの開設、資料請求システム の導入等、積極的な広報活動を展開した。さらに、教員と職員の 2 名体制による通 学圏内普通高校への訪問(年 2 回)に加え、遠隔地の普通高校についても教員と職員 の 2 名体制で訪問を実施した。 結果、入試志願者の減少傾向に歯止めをかけることができ、入学試験で絞り込ん だことにより、一定の学力と食品産業に対する志を有する入学者を前年並みに確保 できたと判断している。 ・来年度は、平成 27 年度の実績を踏まえ、遠隔地を含めて教職 2 名体制での高校訪 問、オープンキャンパス開催、進学情報サイトや広報雑誌へのPR記事の掲載を 継続したい。また来年度は、6 月中旬に高校教員向けの説明会を開催し、「その先 の感動を、共に。」をスローガンに、受け手の目線に合わせた大学広報活動の強化 を図っていく。 (5)進路状況 平成 27 年度の卒業生は 37 名で、企業派遣生等を除く 33 名が就職活動を行い、32 名が内定・就職し、内定率は 97%となった。 -6- (6)講演会・公開講座 ① 定例講演会 本学主催の第 11 回定例講演会を平成 27 年 11 月 20 日に、川西市・宝塚市・川西 市商工会の後援の下に開催した。川西・宝塚市民、食品業界関係者、本学学生な ど 138 名が参加した。 ・ 「商社の食品ビジネスと食品安全管理」 講演者 伊藤忠商事株式会社 食料カンパニー 食料経営企画部 食品安全・コンプライアンス管理室 室長 中野 和真 氏 ・ 「さらなる食の安全安心の実現に向けて 講演者 ~兵庫県立農業大学校の挑戦~」 兵庫県立農業大学校 校長 松元 一師 氏 ② 講習会 社会人向け講習会については、本学主催の講習会を次のとおり開催した。 ・ 平成 27 年 8 月 18 日~21 日 缶詰製造技術講習会(東洋製罐㈱後援) 受講者 39 名 ・ 平成 27 年 9 月 15 日~18 日 食品容器キャッピング技術講習会 (東洋製罐㈱・日本クロージャー㈱後援) 受講者 22 名 ・ 平成 28 年 3 月 1 日~4 日 レトルト食品製造技術講習会 (東洋製罐㈱後援) 受講者 14 名 ・ 平成 27 年 8 月 17 日~9 月 11 日 第 5 回社会人育成講習会 総受講者 33 名 食品分析技術コース(1 週間) 受講者 2 名 食品製造技術コース(1 週間) 受講者 4 名 密封技術コース(1 週間) 受講者 8 名 密封総合コース(2 週間) 受講者 2 名 食品総合コース(2 週間) 受講者 7 名 包装食品工学総合コース(4 週間) 受講者 10 名 ※ 包装食品工学総合コース受講者には「包装食品技術管理者」の合格証書を授与。 -7- ※ 包装食品工学総合コース修了者 8 名及び 2 年間掛けて食品総合コースと密封総 合コースを修了した 1 名に対して、学校教育法に基づく履修証明書を交付した。 (注) 社会人育成講習会の包装食品工学総合コース(4 週間受講)の修了認定者に対 して授与される資格称号「包装食品技術管理者」は、平成 25 年度に商標登録をし ている。 ・ 平成 27 年 12 月 14 日~16 日 アセプティック充填技術講習会(3 日間) 受講者 6 名 (7)就学支援 ① 本学独自の奨学金制度 本学独自の奨学制度は、平成 27 年度に、 「学業成績優秀者に対する奨学金」 「卓 越者に対する奨学金」 「経済的困窮者に対する寮費の免除」の三つに拡充した。 平成 27 年度の学業成績優秀者に対する奨学金は、2 年次生 1 名に学費相当額 を、2 年次生 3 名と 1 年次生 2 名に授業料相当額を、それぞれ給付した。更に 経済的困窮者に対する寮費については、2 年次生 1 名に年間寮費相当額を免除 した。また、1 年次生 1 名に学業成績優秀賞を授与した。 ② 学内ワークスタディ制度 平成 26 年度に、学内における教育支援活動や自身の社会性向上に資する活動 に従事する学生に対し、経済的な支援事業(学内ワークスタディ事業)制度 を設けた。本制度は、本学学 内 ワ ー ク ス タ デ ィ 奨 学 金 実 施 規 程 に 則 り 運用され、教育的観点から奨学金の一種として位置付けている。 本 年 度 は 、 1 名 が 、 平 成 27 年 4 月 か ら 週 4 日 間 、 図 書 館 の 補 助 業 務 に 従 事 し た 。 ま た 、 6 月 、 11 月 及 び 12 月 に は 、 体 育 実 技 の 授 業 環 境 改 善 を 目 的 と し て 、学 内 ワ ー ク ス タ デ ィ ー に よ る グ ラ ウ ン ド 芝 張 り 作 業・土 入 れ 作 業 を 行 い 、延 べ 156 名 が 参 加 し た 。な お 、 本 事 業 は 兵 庫 県 の 校 庭 芝 生 化 補 助 (半 額 )の 対 象 と な っ た 。 ② 心理カウンセリング体制 全学生を対象に、 「こころの健康調査」を実施し、その結果に基づき、要対象 者に対して、専任の臨床心理士がカウンセリングを実施した。また、一人暮 らしの学生についても、定期的な面談を行った。 -8- (8)主たる業務実績 ① 教育内容の改善並びにその強化 (イ) コース選択別カリキュラムの課題抽出と改善 時間割の見直しを行った。また、科目の見直しを行い、95 単位から 87 単位 へ統廃合した。 (ロ) 初年次教育の強化及び学生の就業意欲の育成 入学時オリエンテーションによる研修の実施と教授会メンバーによる 1 年次 の個別指導でジョブカード作成を行い、就業意欲を育成した。 (ハ) 社会のニーズを捉えた教育内容の改善 ・キャッピング、ヒートシール技術教育の強化として 25 年度よりキャッピン グ実習とヒートシール実習を 2 年次生の専門必修科目とした。これにより、 27 年度卒業生 37 名中、学内認定資格「密封評価技術者」資格認定のうちキ ャッピング、ヒートシールともに 15 名(41%)が認定試験を受けた。合格者 はキャッピング 11 名(73%) 、ヒートシール 9 名(60%)と合格率は上がっ たが、受験率は昨年度の受験率 82%より大幅に減少した。資格取得の意欲を 高める必要がある。 ・アセプティック飲料充填実習については、2 年次後期の専門必修科目として 設定し実施した。飲料製造工程やアセプティック技術についての理解を深め させることができた。 (ニ) 社会人育成プログラムの推進と体系化 ・例年通り、社会人初級講習(巻締、キャッピング、レトルト)を、本学主催、 東洋製罐㈱及び日本クロージャー㈱の後援の下、開催した。また、本年度か ら新たにアセプティック充填技術講習会も開催した。 ・社会人育成講習会を 8 月から 9 月にかけ開催し、33 名が受講した。内、包 装食品工学総合コース(4 週間)を受講した 10 名のうち 8 名と 2 年間掛け て食品総合コースと密封総合コースを修了した 1 名に履修証明書を交付し、 包装食品技術管理者の資格を授与した。また包装食品工学総合コースは 文部科学省の職業実践力育成プログラム(BP)に認定され、認定ロゴマー クが与えられた。「履修証明プログラム審議委員会」を新設し、8 月と 3 月 に講習会プログラム内容等について審議を行った。 ・日本缶詰びん詰レトルト食品協会主催の「第 172 回巻締主任技術者資格認定 講習会」と、 「第 3 回レトルト食品製造技術主任技術者講習会」が本学で開 催された。本学教員も講師として講義を担当した。 -9- ② 教育力の向上及び研究の推進 (イ) 教職員の意識改革及び教職協働 ・教科書並びに講習会資料の整備を行い、社会人育成講習会については各科目 の教科書を受講生に配付した。 ・FD(Faculty Development)活動を継続的に行い、授業法改善の講習会など を受講した。 ・昨年度より学生による授業評価アンケートを開始した。アンケート結果に基 づき授業の改善計画を提出してもらい、教員の授業方法の向上及び講義の質 向上を図った。また今年度より教員相互による授業参観を開始した。他の教 員の講義等を参考にし、教育の質向上を図った。 (ロ) 研究業務の推進強化と成果の外部発信 包装食品工学の基盤技術の維持強化に資する研究として 18 テーマを実施し た。研究の概要は別紙に記す。これらの成果として、口頭発表 5 件、執筆 2 本、講演 14 件を行った。 ③ 社会貢献 (イ) 社会との交流・連携等の活動推進 ・東洋製罐(株)や東洋食品研究所の依頼を受けて、アセプティック飲料充填 設備でお茶、水の生産を行った。 ・東北支援プロジェクトとして企業の新製品開発を支援し、試作品を製造した。 製品は、企業のアンテナショップで販売された。また、他の企業の新製品開 発の試作を、協同で実施した。 (ロ) 国際交流・協力の推進 短期研修を 9 月に実施し、短期研修生 8 名を受け入れた。また 3 月にはスオ ンドゥシットラチャバット大学より、短期研修生7名を受け入れた。本学学 生の研修派遣については、3 月に学生 10 名と引率教員 2 名をタイ・ランシッ ト大学へ派遣した。 (ハ) 学外連携 ・本学支援者、支援企業との連携を図るため、贈答缶詰製造を主として 2 年次 生が参加し、高碕煮缶詰、黒豆甘露缶詰、栗甘露煮瓶詰めを約 500 セット製 造した。 ・アッペール会の各支部総会に教員を派遣し、一部の支部では講演も行った。 ・専門学校と高校へ出前講義を行った。 ・企業、高校より一般生菌検査 2 件、缶詰漏洩原因調査 1 件を受けた。 ・産業技術短期大学との大学間連携協定を締結した。また、兵庫県立農業大学 校と連携を進めている。 - 10 - ④ 教育環境整備 (イ) 教育・研究設備の充実 稼動年数・劣化度に基づく計画的設備更新を図り、本年度は超純水製造器 等を導入した。 (ロ) 図書館施設の充実 ・高碕記念図書館の概要 昭和 40 年(1965)4 月竣工、床面積 531m2 専門雑誌 17,247 冊、図書 28,921 冊の合計 46,168 冊を所蔵している。 ・平成 27 年度の寄贈及び購入図書は 202 冊となった。 ・私立大学等改革総合支援事業にてアクティブラーニング対応として閲覧室内 の設備(電子黒板、パソコン、ホワイトボード等)を新規導入した。 (ハ) グラウンドの整備 グラウンドに天然芝を張り、体育実技の環境を改善した。 (平成 27 年度は、総面積 5,200 ㎡のうち 2,200 ㎡を実施。 平成 28 年度も 2,200 ㎡を実施予定) 尚、本事業は、学内ワークスタディー制度及び兵 庫 県 の 校 庭 芝 生 化 補 助 を活用することにより、低コストで整備することが可能となった。 ⑤ その他 平成 19 年から開始したコース制については、平成 29 年度入学生から廃止と し、4 つのグループ制(食品製造、密封、分析、微生物)で対応する。 3.財務の概況 (1)資金収支決算書 前 年 対 比 表 単位:千円 26年度 25年度 差 異 % 当年度収入合計 514,544 562,588 -48,044 91 前年度繰越支払資金 317,958 247,415 70,543 129 832,502 810,003 22,499 103 当年度支出合計 534,685 492,045 42,640 109 次年度繰越支払資金 297,817 317,958 -20,141 94 832,502 810,003 22,499 103 収 支 入 出 計 計 - 11 - (2)活動区分収支決算書 前 年 対 比 表 単位:千円 27年度 26年度 教育活動資金収支差額 509,650 施設整備等活動資金収支差額 -88,952 その他の活動資金収支差額 420,698 支払資金増減額 511,345 前年度繰越支払資金 -90,647 翌年度繰越支払資金 511,345 差 異 % (3)事業活動収支決算書 前 年 対 比 表 単位:千円 27年度 教育活動収支差額 26年度 差 異 % -225,669 経常収支差額 1,763 特別収支差額 14,870 基本金繰入額 -88,952 当年度収支差額 -90,647 (4)貸借対照表 前 年 対 比 表 単位:千円 27年度 26年度 差 異 % 固定資産 8,748,918 8,715,851 33,067 100 流動資産 323,482 324,908 -1,426 100 9,072,400 9,040,759 31,641 100 177,401 162,395 15,006 109 8,919,291 8,788,891 130,400 101 89,473 89,473 0 100 9,186,165 9,040,759 145,406 102 資産計 負債 基本金 累計収支差額 収支差額 - 12 -
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