回線サービス利用契約の概要

9-1 回線サービス利用契約の概要
9-1
技術
技術 実務
実務
回線サービス利用契約の概要
∼契約締結に到る大まかな流れ∼
(3)機器の購入(販売)方法の決定
現在、機器の購入方法には次の3種類があります。
・一括購入 …………………機器の代金を一括で支払う購入方法です。
かっぷ
・割賦購入 …………………機器の代金を一定回数で分割して支払う購入方法です。代金
は、通信料金と別項目で毎月請求されます。
ケータイを利用する際には、各携帯電話会社と契約者の間で回線を使用するための契
です。販売店には各携帯電話会社から販売奨励金が充当され
回
線
サ
ー
ビ
ス
の
契
約
形
態
と
情
報
保
護
ます。
この契約を結ぶことにより、初めて個別の電話(回線)番号が割り当てられ、各社のサー
く、法人ユーザーの場合もあります。後者のケースは条件等が多岐にわたるので、ここで
は主に個人ユーザーとの契約について解説します。
◎回線サービス利用契約の種類
9
章
約を結ぶ必要があります。これを回線サービス利用契約と呼んでいます。
ビスを利用することができるようになります。なお、契約の対象は個人ユーザーだけでな
第
・基本料金への組み入れ…機器の代金を安くする代わりに基本料金を高く設定する方法
(4)サービスや料金プランの決定
利用目的や希望に応じて適切なサービスや料金プランを提示し、契約者に決定してもら
います(料金プランとそれに伴う割引サービスの詳細は9-4および9-5で解説します)
。
図9-1-1 回線サービス利用の新規契約の流れ
回線サービス利用契約には、次の3種類があります。
・MNPによる新規契約 …使用する携帯電話会社を変更しての新規の利用契約です(詳
細は9-6で解説します)
。
(1)回線サービス利用契約
(2)機器の選定
契約
書
・新規契約 ………………新たな回線の利用契約です。
・機種変更 ………………現在の回線サービス利用契約を他の携帯電話端末に変更する
契約です。
必ず自筆の署名をもらいましょう
◎契約の流れ
ここでは、上記3種類の契約のうち新規契約について解説します(図9-1-1)。回線サービ
ス利用の新規契約時には、利用する機器の選定と購入(販売)方法の決定や、利用するサ
ービスや料金プランの決定等を併せて行う必要があります。
(3)機器の購入(販売)方法の決定
●
(4)サービスや料金プランの決定
一括購入
機器の代金
(1)回線サービス利用契約
回線番号を決定し、所定の申込用紙に契約者の自筆で署名してもらうことで、回線サー
●
割賦購入
ビス利用契約を結びます。なお、契約者が未成年の場合、親権者(保護者)の同意書が必
要です。
(2)機器の選定
ユーザーの利用目的や希望に応じて適切な機器の選定が必要です。また機器の販売に
機器の代金
●
基本料金への
組み入れ
基
本
料
金
では、この
料金プランで
代金
機器
部
の一
あたっては、利用の可否等に十分な注意が必要です(詳細は9-3で解説します)
。
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