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カンボジア
2015
2 0 1 5 年度年次報告書
アジア、アフリカ、
中東、そして日本で、
その地に生きる人たちの
力を引き出す。
Tohoku
Korea
Afghanistan
Palestine
Iraq
Sudan
Japan
Laos
Thailand
Cambodia
South Africa
■アフガニスタン
■パレスチナ
■イラク
■スーダン
■コリア
■ 東日本大震災被災地
紛争や災害など困難の中に生きる人々の命と生活を守る支援を。また、武力に頼らず紛争が解決されるよう、
平和をつくる活動を行うとともに、国際社会に現場の声を伝えています。
■カンボジア
■ラオス
■南アフリカ
■タイ
農村で安定した暮らしを送れるように。
現場の声を社会へ、
人と自然にやさしい農業を通し、循環型の社会づくりを支えています。
政策へ。
2
希 望 と 絶 望 の 乖 離 を 埋 めるために
特定非営利活動法人 日本 国 際 ボ ラ ン テ ィアセンター(JV C)
代表理事 谷 山 博 史
今 、世 界は危 機と希 望が複 雑に交 錯し、誰も先を見
ます。モザンビークなどアフリカ各 地での土 地 収 奪はその
通せない混 沌とした状 況にあります。昨 年から今 年にかけ
現れだといえます。
てフランスとベルギーで起こった同 時 多 発 襲 撃 事 件は世
一 方で昨 年 9月の国 連 総 会で採 択された持 続 的な開
界を震 撼させました。先進国の市民生活の内部でも、異
発目標 、S D G s はこうした世 界 的な危 機に対して希 望を
なる価 値 観による亀 裂が生まれていることを示しました。犯
提 示する試みと言えます。貧 困や飢 餓だけに着目するの
人がシリアからの難民にまぎれていたと取りざたされているよ
ではなく、格 差や不 公 正を世 界からなくす、生 産と消 費
うに、こうした事 件は、中東やアフリカでの紛争や対「テロ」
のあり方を見 直す、など先 進 国自身の課 題も示す画 期 的
戦 争との関 係を抜きには語れません。
「テロ」対 策の名の
な内 容をもった国 際 公 約になっているからです。現 状を見
もとに先 進 各 国での治 安 対 策が強 化され、市 民 社 会の
ると、この宣 言の目指す世 界と現 実とのギャップは否めま
中にもイスラム教 徒を筆 頭とする「 異 分 子 」に対する恐 怖
せんが、J V C が各 国で積み上げている成 果をこの国 際
と排 除が進んでいます。日本で起きている在日朝 鮮 韓 国
公 約に照らして意 味 付け、国や国 際 社 会の政 策 面での
人に対するヘイトの動きも例 外ではありません。
担 保を取り付けることには意 義があります。
「テロ」の背 景として世界規模での資源争奪と気候 変 動
J V C は今 年、 世 界 的な危 機に対 応するために8つの
の影 響が深 刻 化していることを見る必 要があります。土 地
中 期目標を設 定しました。 地 域 開 発 、 人 道 支 援 / 平
や水 、森 林 、石 油などの資 源の枯 渇を見 越して、各 国
和 構 築、アドボカシーとネットワーク、国 内の災 害 支 援と
は資 源 争 奪の争 奪 戦を加 速させています。中国をはじめ
組 織 強 化のそれぞれの分 野での5 年 間の達 成目標です。
中 進 国がこの競 争に加わっていることが、世 界 秩 序の変
紛 争や格 差、資 源 収 奪、国 内 災 害に対 応できる堅 実な
動そして先 進 国の武力による権益確保の動きを誘導してい
活 動を、目標 達 成に向けて積み上げていきたいと思います。
3
2 0 1 5 年 度 ダ イジ ェ スト
7月
8月
代表の谷山が呼びかけ人となり
「NGO非戦
ネット」を立ち上げ。事務局を担う
9月
代表の谷山編著で
『「積極的平和主義」は、紛争地に
なにをもたらすか?!』を刊行
JVC35周年記念シンポジウム
「世界から中心をなくそう。」開催
…難民救援
パプアニューギニア津波
3 6年の歩み
…緊急対応
イラク
…人 権
… 過去の活動地域
…人材育成
ルワンダ
2016年現在
…
活動している地域
…地域開発
湾岸戦争後の
浄水支援
小規模地域開発 / 医療支援
収入向上職業訓練
住民による植林活動
ベトナム
1985
環境保全
生活改善
植林・家庭菜園支援
農業の多様化
都市部の生活改善・職業訓練
農業・保健活動
住民主体の開発
ラオス
地域・農村開発
国内の復興支援
職業訓練・ スラムの生活改善
栄養食
職業訓練
地域開発
食料支援
農業支援
生活改善普及員育成
井戸掘り・
給水
農民共同体支援
住民主体の開発
植林・水源確保
人権擁護
パレスチナ 南アフリカ
保健・給食
飢えない村づくり
飢餓緊急支援
エチオピア
農場建設
医療
寡婦支援
緊急支援
中南米
アフリカの飢餓に対応
難民支援
カンボジア
難民救援
タイ
カンボジア
ラオス
ベトナム
4
ソマリア
難民支援から「難民の出ない村づくり」へ
インドシナ難民の救援を機にタイで発足
1980
コリア
…平和交流
共有林づくり
持続的農業、助け合い活動
自然農業
19 9 0
19 9 5
9月
11月
各国から代表者が集まり、中期目標などを
議論するJVC代表者会議を実施
設立以来一貫して市民の立場から
各地で活動する姿勢が評価され、
第5回日本平和学会平和賞を受賞
チャリティCD『TiQNoKo』
のプロモーション
ビデオをカンボジアの事業地で撮影。村人
約150名が参加
東日本大震災
被災地
パキスタン地震
ジャワ島地震
スーダン
イラク戦争
東ティモール
ユーゴ・コソボ
イラク
アフガニスタン
絵画
交流
12月
井戸設置 難民帰還支援 技術研修
緊急支援 復興支援
地域社会支援 避難民支援
医療支援 避難民支援 地域社会支援 医療支援・教育支援
武力に
頼らない
平和づくり
人道支援
絵画交流
医療・栄養支援
平和教育・交流
文化・教育支援
地域保健支援
HIV / エイズ
環境保全型農業
水環境の整備
安心して
暮らせる
地域づくり
持続的農業、地域資源の管理
地域自立支援
津波被災地支援
在タイビルマ人医療支援
インターンシップ
20 00
2005
2 0 10
20 1 6
5
カンボジ ア
豊 かな 農 村 の 暮らしを 守る
私 たち の 村 を 緑 で
い っ ぱ い にし た い!
急 速 な 経 済 成 長を 続 け るカン ボジ ア 。そ の 拠 点となる都 市 部と、 人 口 の
7 割 が 暮らす 農 村 部 の 格 差 は 広 がり続 け 、 今 で は 国 内 の 貧 困 層 の 9 割 は
農 村 で 暮らして います 。農 民 の 中 には 、 大 規 模 農 地 開 発 による農 地 の 強
制 収 用 によって 土 地 を 追 わ れ る 人 々 、 借 金 によって 土 地 を 手 放 す 人 々 、
都 市 部 の 縫 製 工 場 など に 働 きに 出 て 、 不 安 定 な 低 賃 金 労 働 に 従 事 す る
人 々 が 後を絶 ちませ ん 。このような貧 困 の 解 決 の た めには 、 何よりも「 農
村 部 に おける安 定した 暮らし 」を実 現 することが 求 められ て います 。
農村を離れる家庭が後を絶たない
自然を活 かし 、守ることで、
豊 かな 暮らしを支 える
農 村における生 業 改 善 支 援プロジェクト( シェムリアップ 県)
2 0 1 5 年度報告
■ 生 態 系 に 配 慮 した 農 業
これまでの活 動の成 果を確 認するため、180 世 帯の農 家を
対象にインタビュー調査を行いました。その結果、1 0 年 前に
は4 世 帯に1 世 帯しか米を自給できていませんでしたが、 現
在では3世 帯に2世帯は米を自給できるようになりました。しか
しながら、野 菜などについては不 足している農 家が多く十 分
に摂 取できておらず、 食 料の購 入のための支 出が家 計の
負担となっています。そこで、2015年度は「フォレストガーデン」
の研 修を行い、1 07 世 帯の農 家が参 加しました。
「フォレスト
ガーデン」では、食用として利用できる樹 木、果 樹、ハーブ、
野 菜などを一 緒に植えることで、狭いスペースを有効に利用し、
管 理の手 間を減らし、少ない水で食 料を生 産することができ
ることから、関 心をもった農家から実践を始めています。
6
農業研修で苗木の育て方の説明をするスタッフ
■ 食 品 加 工 と食 料 の 自 給
先 行して食 品 加 工に取り組んできたドンソック村の女 性たちが講 師と
なり、他の3つの村できゅうりの漬 物、ライムやアヒルの卵の塩 漬け、
大豆の加 工 品、レモングラスのお茶などの作り方の研 修を行いました。
研 修に参 加した女 性たちは、これまで市 場で購 入していた加 工 品や
調 味 料を自分たちでつくることができるようになったと喜んでいます。そ
の他、6つの村の女性18名が、食品加工の研究が進んでいるバッタ
ンバン大 学を訪 問し、魚や豚 肉のでんぶ、ドライパパイヤ、カボチャ
やタロイモのジュースなどの作り方を学びました。これらの加 工 品は村
初めてドライパパイヤ作りに挑戦した女性
の子どもたちにも人 気があり、子どもたちの栄 養 改 善にも貢 献すること
が期 待できます。
■ 小 学 校 で の 環 境 教 育 と植 林 活 動
6つの小 学 校で新たに環 境 教 育を開 始しました。2 0 1 5 年 度は小 学
4 年 生 約 2 0 0 名を対 象に、校 内の自然 観 察を通して人と自然の関 係
について考える機 会を持ちました。また、地 域 美 化 運 動の一 環として
清 掃 活 動を行い、収 集したペットボトルを利 用して花を育てるなどの
活 動を行いました。また、実 際に植 物が生 長する様 子を観 察するた
タロイモジュースの作り方を学ぶ女性たち
めに学 校 菜 園を設 置したり、苗 木の生 産を行ったりしました。生 産し
た苗 木 約 3 , 0 0 0 本は、保 護 者や地 域の人々と協力して、学 校の敷
地や集 落の道などに植 林しました。苗 木の中には、地 域ではほとんど
見られなくなってしまった希少種なども含まれており、かつてあった豊か
な自然を取り戻すための活動となっています。
■ 資 料 ・ 情 報 センター の 運 営( プノンペ ン )
プノンペン事 務 所に併設するセンターで、国内外の農 業、農 村 開 発、
環 境に関する書 籍など6,000 冊の無 料 貸 出を継 続しています。また、
環境教育で行った読み聞かせ
農 家が資 料を活 用できるよう、活 動 地の農 村の集 会 場に図 書や資
料を配 布しました。その他、大 学 生を対 象に農 業や農 村 開 発などに
ついての研 修を9回 実施し、延べ63名が参加しました。
2 0 1 6 年度計画
2 0 16 年 度は、小 規 模な農 家の自給 率を改 善する取り組みに注力し
ていきます。2015 年 度より普 及を開 始したフォレストガーデンをより多く
の農 家に提 供すると同 時に、これまで運 営してきた試 験 農 場を「 農
業リソースセンター」としてさらに充 実させ、フォレストガーデンを含む
学校で苗木を育てる児童
農業 技 術や農 家が必要な種や苗などを提供できるようにします。
また、環 境 教 育では、地 域の人々の協力を得ながら、小 学 生を対
象として、森を歩く「フォレストウォーク」やかつての村の自然や人々
トンレサップ湖
シェムリアップ県
これらの活 動を通して、自然の豊かさやその自然が失われていく現 状
タイ
・
カンボジア
ベトナム
の暮らしなどについて話を聞く機会を提供していきます。
について学び、これからの村の未 来について話し合い、豊かな自然
を回 復するための活動につなげていきます。
プノンペン市
メコン川
7
ラオス
村 人 主 体 の 包 括 的 な 食 料 確 保 を目 指 す
こ れ か らも 、
自然 の恵 みと
生 き て い けるように
豊 かな生 物 多 様 性を持 つラオス の 森 林 は 、 きのこ、 たけ のこや 山 菜 、 小
動 物 、 昆 虫といった 食 料 や 薬 草 など 、 収 入 に つながる自 然 資 源 の 供 給 源
で あり、 焼 畑 農 業 や 家 畜 放 牧 の た め の 農 地 にもなります 。 国 が 急 速 な 経
済 成 長を遂げ つ つある一 方 で 、 プランテーションの 拡 大に伴う森 林 の 破 壊
や 土 地 の 収 用 が 、 村 人 の 食 料 確 保を困 難 にして います 。 グロー バ ル 化 す
る経 済 に 暮らしが 翻 弄 され ないよう村 人 自 身がグ ル ープをつくり、 森 林を
保 全し、農 業 技 術を向 上させ 、衛 生 的な水 の 確 保を実 現 することを通して 、
食 料を安 定 的に確 保 する仕 組み づくりが 求 められ て います 。
いまも自然とともにあるくらし
村人 主 体 の 森 林 保 全と、農 業 生 産 向 上、
農 村 開 発 活 動 で 包 括 的 な 食 料 確 保 を目指 す
( サワナケート県)
2 0 1 5 年度報告
3 年 計 画の事 業の最 終年にあたる2015年度は、30の村で活 動を行いました。
8月と2月に全スタッフで情 報の共 有、提 案などの場を持ち、さらなる活 動の
質の向 上を図りました。
① 村 人 の 手 による 森 の 持 続 的 管 理 を 支 援 する
生 活の糧を得るための森や農 地が、プランテーションを行う企 業などによって
一 方 的に収用されてしまうようなことを防ぎ、村 人が森や川といった自然 資 源
を主 体 的に管 理できるよう支援しています。
村人と土地利用計画について考える
■ 住 民 の 森 林 利 用 における 権 利 の 向 上
※参加型土地利用計画
ピン郡の2つの村で、 参 加 型 土 地 利 用 計 画 ※による土 地 利 用 図の作 成、
行 政による承 認が完了しました。
■ 森 林 に 関 する 意 識 啓 発
村 人が持つ森 林に対する権 利について伝える法 律 研 修を、イラスト付きカレ
ンダーなどを活用して14の村で実 施し62 2 名が参 加しました。また、対 象 地
域の少 数民族の生 徒を中心に結 成された演 劇グループが、自然 資 源の管
理の方 法や、村 人の森 林に対する権 利について民 族 語で演じた DV D の
上映 会を7つの村で行い、約400名が参加しました。
8
村人による伝統的な森林管理方法を基に、G P Sなどを使
用して、土地を保護林、将来の農地、利用する土地、など
に区分し登記することにより、村人の森林管理・使用権を
明確にするというラオス政府の政策に則った活動。
■自然 資 源の管 理
※幼苗一本植え
林 産 物 の 乱 獲 を 防 ぐ た め、 共 有 林 を 3 つ の 村 で、 魚 の 乱 獲 を 規
制す る 魚 保 護 地 区を2つの村で設置しました。
SRI(System of Rice Intensification:米の強化増収法)
とも呼
ばれる。若い苗を一本ずつ間隔をおいて植えることで、稲が本来
持つ生命力を高め、
収量の増加につながる農法。
② 持 続 的 農 業 と農 村 開 発
対象 地 域の村々では、多くの世帯が主食である米を自給できずにいます。
JV C はグループ活 動による持 続 可 能な農 業 技 術の普 及を通じて、食
料確 保を支 援しています。
■持続的農業
※
幼苗一本植え(SRI)
の技術研修を、3つの村で32名を対象に行いました。
参加者は、同技術を導入して3年以上経過している農家との交流も行い、
経験の共有を図りました。また、これまで得られたデータを基に、SRIを導入
SRI の技術を使った稲作
していない農家との比較も含めて、当地におけるその効果の検証作業を行い
ました。
食 用および道 具 作りに役 立つラタン( 籐 )の発 芽 研 修は、2つの郡の
合わせて6つの村で研修を行い、69名が参加しました。
■リスクを 減 らす グル ープ 活 動
自給用の米が足りない時に、村の中で低 利で借りられる「 米 銀 行 」を、
新規に3つの村で設置しました。また、不測の事態に対応するための資
産となる雌牛を貸し出し、生まれた子牛はその農家のものとし、雌牛は次
「米銀行」について村人に説明するスタッフ
の家族に貸し出していく「牛銀行」の活動は、新規に1つの村で設置し
ました。これまでに3つの村で貸し出した計23頭が34頭になりました。
■ 衛 生 的 な 水 へ の アクセス
衛生 的な水を確 保することが困難な農村で、井戸の設 置を行っています。
2 0 15 年 度は村 人が手 掘りした4 基を改 善したほか、7つの村で1 2 基の
深 井 戸を新たに設 置しました。また、井 戸の修 理 研 修を6 1 名に対して
実施しました。
「牛銀行」の牛へのワクチン投与
2 0 1 6 年度計画
8月までに現 行 事 業の最 終 評 価を行い、報 告 書にまとめます。また、上
半 期 中に新 規 事 業の提 案 書を作 成し、ラオス政 府からの承 認 取 得を
目指します。
研修参加者の声
「学んだことを村の人に伝えたい」
井戸の設置の様子
中 国
「魚保護地区の活動に参加できて嬉
しく思っています。村のノイ川の魚は
ベトナム
ミャンマー
減っています。J V Cが来て魚が増える
ラオス
ような活動を支援してくれてとても嬉
しいです。子どもや孫の世代のため
に魚を増やし、容易に魚が獲れるよ
うにするため、今回の研修で学んだ
ことを村の人たちに伝えていきたいと
思っています。」
タ イ
ブンペーンさん
ビエンチャン市
・
サワナケート県
カンボジア
9
南 アフリカ
エ イズ や 格 差とともに 暮らす人々が 自 信 を 持 てるように
この 村 の
未 来 を 担うの は 、
私 たち
ア パ ルト ヘ イト の 終 焉 から 2 0 年 経 っ た 現 在 も 黒 人 社 会 の 非 就 業 率 は
約 6 0 % に も 上り、 貧 富 の 格 差 は 広 がり続 け て い ま す 。さらに 人 口 の 約
12 %が H I V ( エ イズウイル ス )に 感 染し 、 毎 日 8 0 0 人を超 える人 が エ
イズ で 亡くなって います 。一 方 で 、以 前 は 死 に 至 る病 気 だった H I V / エ イ
ズ は 、2 0 0 4 年 に 開 始され た 公 的 医 療 機 関 で の エ イズ 治 療 薬 ( A R V ) 無
料 支 給 が 定 着してきたことで 、感 染して い ても長 年 生きることの できる病
となり、求 められ るケア や 対 策 も変 化し つ つ あります 。
テキストを見ながらA R Vの見分け方を学ぶH I V陽性者
自助グループメンバーたち
H I V/ エ イズとともに生きる人々を支 える
住民参加型 HIV/ エイズ予防及び陽性者支援プロジェクト(リンポポ州ベンベ郡)
リンポポ州ベンベ郡において現 地 N GO「L MCC」および「チルンザナニ」
と協 働し、
「 住 民 参 加 型 H I V / エイズ予 防 啓 発 活 動および H IV 陽 性 者 支
援強 化 事 業 」を実施しています。
2 0 1 5 年 度は事 業 開 始から3 年目を迎え、 活 動を振り返るための評 価を実
J V Cと現地N G Oと
住民ボランティアで取り組む
5つの柱
施しました。その結 果、 一 部の活 動について持 続 性に不 安が残るとして、
2 016年 度の1年 間、事業期間を延長することが決まりました。
2 0 1 5 年度報告
■ 訪 問 介 護 ボラン ティア の 研 修
訪問 介 護ボランティアは、治療の相談に乗るなど、地 域の中で孤 立しがちな
訪問介護
ボランティア
の育成
予防啓発活動
ケアの必要な
の強化
子どもの支援
HI V 陽 性 者を支えています。
2 0 14 年 度からはチルンザナニのボランティア約 25 名を対 象とした研 修を中心
に活 動を行っています。この研 修で得た情 報を家 庭 訪 問の際に伝え続けた
ことで、ボランティアと患 者の信 頼 関 係が深まり、アドバイスを受け入れるよう
になった事 例も確 認されました。
■家庭菜園研修
副 作用の強いエイズ治 療 薬を飲むには十 分な食 事をとることが必 須ですが、
自宅に食べ物がなく命を落とす H I V 陽 性 者もいます。そこで J V C は家 庭 菜
園での野 菜 作りの方 法を伝えています。
10
H I V陽性者
自助グループ
活動のサポート
↓
家庭菜園作り
の支援
地域住民が
H I V陽 性 者 を 支 え
感染を予防する。
LMC C の活 動 地 域では、 村 内で家 庭 菜 園の実 践を広げていく人 材として初 年
度から育 成してきたファシリテーター6 名が、2014 年 度より村 人への研 修を開 始、
2 0 15年 度は自分たちで研修後の日常的なモニタリングを実 施できるようになりました。
その結 果 、これまで研 修を受けた84 名のうち64 名が菜 園 作りを継 続していることが
確認されています。
チルンザナニの活 動 地 域では、これまでの研 修 生のうち3 名が将 来 的に村の中の
中 心 的な役 割を担っていける人 材として育ってきました。3 名とも2 0~3 0 代と若く、
今後の活 躍が期 待されます。132名中80名の研修 生が菜 園づくりを継 続しています。
■ 子 どもケア ボラン ティア の 研 修
LMCC 活 動 地 域の3 村の子どもケアセンターと活 動を実 施しています。センターの
問題を隠す家庭が多いことが課題。訪問介護ボラン
ティア研修ではその対応方法を学ぶ
ボランティア約 20 名を対 象に、センターの日常 的な活 動を充 実させるための研 修を
実施した結 果、内 容が改善され、センターに継続的に通う子どもの数が増 加しました。
また、活 動の充実を受けて、10代の子どもたちの間で、自分たちでスタディーグルー
プをつくるなどの積 極 性が見られるようになりました。
■H I V予防啓発活動の強化
LMCC 活 動 地 域では、3 村の子どもケアセンターのボランティアが、過 去の研 修の
学びを活かし、村 内の小 中 学 校や村 長と協力しながら自主 的かつ日常 的に H I V
やその他トピックに関する啓発活動を実施するようになっています。
チルンザナニの活 動 地 域では、訪 問 介 護ボランティアたちが予 防 啓 発キャンペーン
を実 施 、約 200名が参加した結果、60名の住民の H I V 検 査につながりました。
困難な家庭環境にある子どもたちを対象とした
菜園研修を行った
■ H I V 陽 性 者 自 助 グル ープ 活 動 の サ ポ ート
自助グループメンバー10~1 6 名を対 象にエイズ治 療に関する研 修を2 回 実 施しまし
た。その結 果 、AR V の服 薬 方 法を正しく知ったことで体 調が改 善する、自分の感
染を受け入れて前 向きになるなどの変 化が参 加 者の間で見られました。また、研 修
後に母 子 感 染 予 防や服 薬 方 法に関する情 報を周 囲に伝え、妊 婦に H I V 検 査を
勧め始めたなどの報告もあり、当事者による予防啓発 活 動の芽が見え始めています。
2 0 1 6 年度計画
201 5 年 度に実 施した事 業 評 価の結 果、一 部の活 動については1 年 間の活 動 期
子どもケアセンターのボランティアによる学校で
の啓発活動
間 延 長が決 定されました。L MCC 活 動 地 域では、子どもケアセンターに通う1 0 代
の子どもたちによる予 防 啓 発などの活 動を強 化 、併せてケアボランティアを対 象に、
子どもによる活 動をサポートするための研修を実施します。チルンザナニの活 動 地 域
では、H I V 陽 性 者を対 象としたエイズ治 療 研 修と家 庭 菜 園 研 修 、フォローアップ
を実施します。
若者から若者にH I V感染予防を伝える活動が始
まっている
参加者の声
「パーマカルチャーは私の生き
る道です。
近所の人や教会仲間に菜園作
ジンバブエ
りを教えたり、困っている人
ナミビア
に野菜を無償提供したりと地
ボツワナ
・
域の役に立つことができ、大
モザンピーク
リンポポ州
きな喜びを感じています。
」
フローレンス・マシャウさん
(村の菜園トレーナー)
南アフリカ
ジョハネスバーグ
11
タイ( 東 北 部 )
日本とタイで 出 会 い 、学 び 合う
経 済 発 展 による農 業 の 近 代 化 は 、 農 民 の 借 金 問 題 や 、 自 給 的 農 業 の 減
退 を 招 い てきまし た 。 こ れ まで J V C はタイの 農 民 や N G O とともに 地 域
循 環を基 にした 有 機 農 産 物 の 市 場 の 立 ち 上げ や 、 有 機 農 業 の 普 及 に 取り
組 ん できました 。
また 、 東 日 本 大 震 災 以 降 は 、 原 発 建 設 が 検 討 され て い るタイの 市 民 社
会 に 福 島 原 発 事 故 の 経 験と教 訓を 共 有して い け るよう、 こ れまで の 長 年
の 活 動 で 培ったネットワークを活 かして 、「 出 会 い 、 学 び 合う場をつくる」
ことに 協 力して います 。
バンコクで開催した福島原発事故に関するセミナー
日タイ間の市 民レベルでの交 流と学び合い
2 0 1 5 年度報告
■ 福 島 原 発 事 故 の 経 験と教 訓 をタイの 市 民 社 会 が
■ T P P に 対 する日 本 の 市 民 社 会 の 運 動 を 伝 える
学 ぶ 場 をつくる
2015年10月5日に大筋合意を迎えた TPPに、タイも今後、
2036年までに2基の原発建設を計画しているタイですが、一般市
参加を検討していく可能性が高く、タイの NGO 側から「TPP
民が手にできる原発に関する情報は限られています。福島原発事
の日本農業への影響」についてインプットを求められました。
故の経験と教訓、そして再生への取組みをタイの一般市民が学
そこで、JVC 理事であり「TPPに反対する人々の運動」の
べるよう、復興に向けた実践を重ねる福島の市民をタイに派遣しセ
共同代表でもある天明伸浩氏をセミナー登壇のためタイに派
ミナーを開催することに協力しました。
遣しました。12月18日に開かれたセミナーでは、医薬品と農
2016年2月にタイ国内3カ所でセミナーを開催(ふくしま地球市民
業(特に種子)にテーマが絞られ、天明氏が、大筋合意ま
発伝所との共催)しました。このセミナーに、福島県内で放射能
で至った日本の経験(政府の動きおよび市民による反対運
汚染からの再生と復興に取り組む3名の実践者を派遣しました。タ
動の展開や農業への影響)について話をしました。
イ国内では、原発建設候補地となっているウボンラチャタニー県、
トラート県を訪問し、地域で環境保護活動や原発建設に反対す
るタイ人が中心となって市民111名が集まり、日本人登壇者の話
に耳を傾けました。また、最大のエネルギー消費地である首都バ
ンコクでもセミナーを開催し、エネルギー政策の研究者や政策実
タイの原発建設候補地
で放射線量測定を実演
務者など135名が参加しました。セミナー開催地では、ホットスポッ
トファインダー(測定器とタブレットを組み合わせ時間毎に地図上
で線量を記録できる機器)を使った簡易的な放射線量測定方法
を紹介しました。この測定を通じて、行政が把握できていない汚
染の高い(もしくは低い)場所の特定を行い、その情報を子ども
タイのTPPセミナーに
登壇した理事の
天明氏
(中央)
を持つ親などに提供することで、子どもたちの安全を守ることができ
るといった市民の手で測定を行うことの重要性を伝えました。
2 0 1 6 年度計画
■ タイ N G O 若 手 スタッフ が 学 ぶ 場 を つくる
と交流の機会を提供します。具体的には生活協同組合、若
タイの農村開発 NGO「持続的農業財団」は近年、タイの生
手有機農家グループ、市民農園、農村開発指導者育成の
産者だけではなく、消費者、子ども、都市生活者が参加し
教育機関を訪問し、日本の実践者とタイNGOスタッフの交流
推進していく広義の「有機農業運動」の展開を視野に、都
を通じて、農業技術の交流だけではない、有機農業の理念
市部での市民農園の活動を始めています。同財団をはじめと
や各分野での運営手法について学び合い、タイの有機農業
する農村開発 NGO の若手スタッフを対象に、日本での研修
活動の新しいステージにつなげることを目指しています。
12
タイ( 南 部 )
医 療 支 援を通して 、在タイビルマ人 労 働 者 の 命と健 康を守る
2015 年 11月に総 選 挙が行われるなど民 主 化、 民 政 移 管が進んでいるとさ
れるビルマ / ミャンマーですが、「 全 国 停 戦 協 定 」 の署 名を見 送った武 装 勢
力と国 軍との戦 闘、 また加 熱 する投 資の裏での土 地 収 奪、 鉱 山 開 発による
環 境 問 題、 少 数 民 族 問 題など、 国 内 での 課 題は少なくありません。 タイへ
の移 民 労 働 者は、 JVC の支 援 するパンガー県のみでも13 万から15 万 人が
生 活しているとみられています。 こうしたビルマ人 労 働 者は厳しい 環 境で働
いていますが、 経 済 的 理 由から保 険 制 度に加 入できず、 雇 用 主も治 療 費を
負担しないため、医療へのアクセスが制限される厳しい状況に置かれています。
ビルマ人労働者の治療活動を行う地域保健員
南タイでのビルマ人労働者への医療支援(パンガー県)
2 0 1 5 年度報告
パンガー県で、ビルマ人を支 援する現 地 N GO「F E D 」と共 同で救 急 医 療
支 援 活 動とビルマ人 労 働 者コミュニティでの地 域 医 療 活 動を推 進する地 域
保健員(ボランティア)を支援しました。
■救急医療支援
重 篤な患 者や事 故に遭った労 働 者の入 院 費の補 助のほか、エビ養 殖 場
での事 故で義 足が必 要になった患 者の病 院への交 通 費などの費 用 補 助を
行い、年 間に56 名の緊 急 搬 送も行いました。また、2 ,9 8 1 名が通 訳サービ
家庭訪問での生活状況のヒアリングをするスタッフ
(右)
スを受けるなど、日々、県 病 院 常 駐の FEDスタッフが、タイ語に堪 能でない
ビルマ人 労 働 者を支援しました。
■地 域 保 健員の活 動 支 援
地 域 医 療 活 動では、ビルマ人 労 働 者 507 名を対 象とした応 急 救 護 、デン
グ熱 、マラリアなどをテーマにした健 康 教 育を実 施し、各 疾 病に対する知 識
を高め、予 防 啓 発に努めました。また、15名の移住 労 働 者コミュニティのリー
ダー、教 師、若 者などに4日間の研修を行い、地域保 健員として育 成しました。
その他 F E D が運 営するラーニングセンターに通う児 童40 0 名を対 象に健 康
ビルマ人労働者を対象とした健康教育
教 育を実 施し、保 健に関する意識を高めています。
2 0 1 6 年度計画
ビルマ人 労 働 者を取り巻く労 働 環 境は、緊 急 支 援のみで改 善されるもので
ビルマ/
ミャンマー
ラオス
はありません。タイ社 会での構 造 的な課 題 解 決を目指す活 動を検 討しました
が、現 地 N G Oとの協 働のなかで新たな展 開は困 難と判 断しました。2 0 1 6
年 度まで救 急 医 療 支 援と地 域 保 健員の活 動 支 援を継 続し、支 援はいった
タイ
んの区 切りとします。
バンコク
■
ビルマ/ミャンマー国内での活動検討
カンボジア
2 0 1 5 年度報告
昨年 度に実 施した首 都ヤンゴン近郊、バゴー管区、タニンダーリ管 区、シャ
ン州、カヤー州の訪問で得られた情報を基にどのように活 動を展 開できるか、
パンガー県 ■
さまざまな観 点から検 討しましたが、計 画 立 案には至りませんでした。よって、
2 0 15年 度をもって調 査終了としました。
13
アフガニスタン
命を守る、ともに学 ぶ 、 平 和を築く
地 域 で 取り組 む 病 気 予 防 、
何 が できるか 話し合 おう!
アフガ ニ スタン 政 府と反 政 府 勢 力 「タリバン 」 の 和 平 に 向 け た 初 の 公 式
直 接 協 議 が 開 か れました が 、 そ の 後 協 議 は 中 断 され たままで す 。外 国 軍
の 大 部 分 が 撤 退 する中 、タリバンは 勢 力を拡 大し つ つ あり、「 イスラム 国
( I S )」 を 名 乗 る 勢 力 も 治 安 状 況 に 影 響 を 与 え て い ま す 。1 4 年 の 国 際
支 援を 受 け た 医 療・教 育 など の 基 礎 サ ービ ス は 一 定 の 改 善 が 見られ る一
方 、 国 際 支 援 や 外 国 軍 の 駐 留 が 減 少 す るに つ れ て 病 院 が 閉 鎖 す る 例 や
雇 用 の 喪 失 なども見られ 、経 済 成 長 も鈍って います 。
青空教室の様子。この学校では過去に外国軍の誤射
により負傷者が出た
診療と予防で健康な生活を目指す
地 域 保 健 医 療 活 動 (ナンガルハル県シェワ郡 )
人 口 約 27, 000 人のアフガニスタン東 部ナンガルハル県シェワ郡で診 療 所と
簡易診 療 所を運 営しています。日常の予防策で防げる病 気も少なくないため、
病気 予 防に力を入れており、そのために不可欠な住民との連 携を一 層 強 化し、
地域の人々の自主 的な取り組みを促進してきました。
2 0 1 5 年度報告
①診療所の運営 外 来 診 療の中で、家 族カルテ( 家 族 全員分を1つのカルテにまとめて記 録 )
を見ながら受 診 回 数が極めて多い患 者の家 族を直 接 訪ね、保 健 指 導を行
母子保健に力を入れた診療所の運営
いました。待 合 所での健 康 教 育と個 別 診 療では、患 者が過 剰な薬の処 方
を求めないよう不 適 切な薬 剤 服 用の害を説 明しました。地 域で病 気 予 防を
進めるため、村の地 域 保 健員や母 子 保 健 推 進員と定 期 的な会 合を開き、
村の保 健 委員会に村ごとの疾患状況を共有しました。
② 病 気 の 予 防 に 向 け た 村 で の 取 り組 み
■保健委員会
村の指 導 者たちから構 成される保 健 委員会と定 期 的に集まりを持ち井 戸の
管理( 定 期 的な塩素消毒と井戸周り環境美化)と、村の共 同 保 健 資 料 室
の管 理を支 援しました。また、保 健 委員会が村の若 者に呼びかけてマラリア
早 期 発 見キャンペーンを実 施し、JV C は検 査 試 薬の使い方などの研 修に
協力しました。
14
バンガオ村でのマラリア早期発見キャンペーン
■ 女 性 グル ープ
2 0 1 4年 度から開 始した女性による地域保健の取り組み「家 族 健 康アクショングループ」
が2 0 1 5 年 度も順 調に行われました。月例の保 健 教 室に参 加して病 気 予 防や健 康 促
進について学んだメンバー自身が近 所の家 庭を回って保 健のアドバイスを行うというス
タイルで、より広い範囲で保健のメッセージを伝えることができました。
■ 学 校 での 健 康 教 育
学 校 保 健 協 議 会による歯みがきキャン
ペーン
JVCとの協働に特に高い関心を示していた4校で、教員と生徒が主体となって学校での健
康教育を企画・実施する「学校保健協議会」が立ち上がり、最初の取り組みとして歯みが
きキャンペーンを実施しました。また、応急処置研修や健康をテーマとした作文を掲示する
壁新聞には、生徒が意欲的に参加しています。さらに、生徒が書いた作文を編集してブックレッ
トを作成・配布し、より広範囲に病気予防や健康的な生活への意識啓発を行いました。
2 0 1 6 年度計画
JV C が診 療 所を運 営する最 後の年です。今 後は現 地の団 体が診 療 所を引き継ぐこ
健 康 壁 新 聞のために提出される作 文を
基に作成した保健のブックレット
とになるため、スムーズな移 管の手 続きを行うとともに、引き続き保 健 委員会、女 性グ
ループ、教員グループなど地 域 住民が主 役となって取り組む病 気 予 防の活 動を支 援
していきます。
教員同士の学び合いで、授業の質を上げる
教 育 支 援 活 動( ナンガルハル県シェワ郡 )
活 動 開 始当初は教 育 環 境 改 善のため、女 子 学 校の校 舎 建 設や設 備 改 善に取り組
んできました。現 在では、十 分な訓 練の機 会がなかった学 校 教員に向けた指 導 法の
学び合い研 修( 授 業研究)を行い、授業の質の向 上を図っています。
2 0 1 5 年度報告
新たに2つの学 校にて授 業 研 究を実 施しました。教員たちが1つの授 業の中に必 要
な要 素や時 間の振り分け方などを示した「 授 業 案 」をグループワークで作 成し、それ
に基づいた模 擬 授 業を行い、他の教員たちがそれを評 価し、意 見を出し合いました。
授業研究では、1人の教員が模擬授業を
行って他の教員が評価する
この活 動に参 加するのはほぼすべて男性の教員で、活 動 地 域にはほとんど女 性の教
員が在 籍していないことが引き続きの課題となっています。
2 0 1 6 年度計画
新たな学 校で授 業 研 究を実 施します。すでに研 修を実 施した学 校では自主 的に授
業 研 究が行われるよう、また、地 域 全 体の教員同 士で学び合いが促 進されるよう、
学校 間で教員たちの意見交換や経験共有の場を設 定します。
ナンガルハル県
シェワ郡/ジャララバード
「読み書きができることは闇の中で光を持つこと」
イラン
参加者の声
カブール
アフガニスタン
・
「私の住む地域では、長年にわたる紛
争の影響で女性教員の数が不足して
パキスタン
います。娘が教育を受けると伝統的な
インド
規律を忘れてしまうのではないかと心
配して女子教育に消極的な家庭もたく
さんあります。しかし、読み書きができ
ることは闇の中で光を持つことだとイ
スラム教でも言われており、それは男
女によらず人間に必要なことです。
」
アサドゥラーさん
(授業研究に参加した学校の校長)
15
パレスチナ
占 領 下に生きる人 々とともに
「 自 分 の 力 で 暮らしを 守りた い 」
そう願う人 々に 寄り添う
ガ ザ 地 区 で は 物 や 人 の 出 入りを制 限 する「 封 鎖 」が 続き、 産 業 は 壊 滅 状
態 に あり、 復 興 に 必 要 な 物 資 も不 足して います 。人 々 は 厳し い 貧 困 に 苦
しみ 、 子 ど もの 栄 養 不 良 が 深 刻 な 問 題 で す 。東 エ ル サレ ムを 含 むヨ ルダ
ン 川 西 岸 で は イスラ エ ル により違 法 な 「 壁 」 と入 植 地 の 建 設 が 続き、 地
域 が 分 断 され 、 保 健 医 療・教 育・仕 事 へ の アクセ ス が 阻 まれ て います 。
2 0 1 5 年 1 0 月 からは 一 部 の パレ ス チ ナ 人 青 年 が イス ラ エ ル 市 民 へ の
暴 力 行 為 に 走り、 イスラ エ ル 軍 による不 当 な 取り調 べ や 殺 傷 行 為 が 激 化
しました 。
ガザの海は、水平線で光る6海里のマークで封鎖され
ている
封 鎖されたガザで 子どもたちの 健 康を守る
地 域における子どもの 栄 養 失 調 予 防( ガザ 地 区 )
ガザ地区では2014年に起こった戦争からの復興が進んでいますが、その悪影響は色
濃く残っています。9万人が今なお避難民として暮らし、電力不足や水の汚染も続いて
おり、人々の8割は何らかの支援に頼って暮らしています。JVCはパレスチナの人々が
自らの手で生活を守ることのできる社会を目指し、2003年にガザ地区での活動を開始
しました。封鎖と軍事衝突の影響を特に受けやすい子どもたちの健康を守るため、住
民自らが子どもの栄養状況を改善するための栄養・保健教育に力を入れています。
2 0 1 5 年度報告
ガザ地区北部のジャバリヤ市・ビルナージャで、現地 NGO「人間の大地(AEI)」
スタッフ8名、および地域の女性ボランティア30名と共に、住民への栄養・保健教育、
子どもの栄養状態の検査を実施しました。研修でアマチュア栄養士として育成され
たボランティアは、5歳以下の子どもとその家族や妊産婦を訪ね、個別カウンセリン
グや、栄養講習会、調理実習などを実施。1年間で約5,800名の女性、約1,800
名の子どもたちを対象に支援を行いました。
2 0 1 6 年度計画
ボランティアや地 域の人々により深く栄 養・保 健 教 育が行き届くよう、同 地 域で
の活 動 最 終 年として同プロジェクトを行います。地 域 社 会 施 設や医 療 施 設 、
幼 稚 園 、モスクなどとのつながりを強め、事 業 終了後も子どもの健 康が守られ
るように関 係を強 化します。また、次の3 年 間で実 施する事 業 案を作るため、
ガザ地 区 内で調 査活動を行います。
16
階段の踊り場を利用して開催する栄養講習
(ガザ地区)
「 壁 」 で分 断された地 域での保 健 指 導
若 者と住 民 の 取り組み支 援( 東エル サレム)
2 0 1 5 年度報告
現 地 NG O「 医 療 救 援 協 会(MRS)」と協 働し、4 7の学 校と1 9の幼 稚 園
に通う約 1 . 1 万 人の子どもたちに健 康 教 育を提 供しました。また5つの学 校に
保 健 委員会を新 設し、これまでに設 立された7 校の保 健 委員会と合わせた
1 9 0 名のメンバーの生 徒たちは、校 内で200 回 以 上、健 康に関する活 動を
実施しました。メンバーと教師は、健康教育や救急 法のトレーニングを受け、
校 内の清 掃や生 徒と保 護 者への啓 発 活 動、怪 我をした生 徒の治 療 、健
康診 断で発 見された問題のフォローアップを主体的に行っています。
幼稚園での栄養講習(ガザ地区)
他にも約 2 , 7 0 0 名の子どもに健 康 診 断を行い、約 1 5 0 名の青 少 年に救 急 法
トレーニングを提 供しました。これまでに救 急 法を学んだ青 少 年 約 1 9 0 名は
1 5のチームをつくり、ボランティアの救 急 隊員として各 地で活 動しています。
また違 法な「 壁 」や入 植 地によって孤 立した集 落では、約 2 ,6 0 0 名の住民
に健 康 教 育と診 察を行いました。
2 0 1 6 年度計画
学 校の保 健 委員会が主 役になり、校 内だけでなく地 域の保 健・衛 生 問 題
家庭訪問に同行するスタッフ
(左)
(ガザ地区)
を解 決していくための仕 組みを作ります。 保 健 委 員 会と教 師・自治 政 府・
地 域 住民のつながりを育て、問 題 解 決 策を自ら立 案し実 施する生 徒たちを
周 囲の大 人がサポートします。この活 動によって若 者たちの知 識やスキルを
向 上し、自尊 心を伸ばして、苦 境に負けないしなやかな力(レジリエンス)を
育てます。
衝突現場に急行する救急救命チームの若者たち
(東エルサレム)
研 修 参 加 者 の 声 ( ガザ 地 区 )
「こうして活動できることが幸せです」
「JVC の活動に参加することで、自分や
家族の生活も変わりました。夫には自
分が得た知識を認めてもらえるように
なったし、地域の人だけでなく家族や
親せきの食生活まで変わったのは、本
当に大きなことです。今では資料を自
分で探して読んだり、テレビやネット
で勉強したりするようになりました。
フリアラさん(右)
学校清掃を自主的に実施する学校保健委員
(東エルサレム)
地中海
楽しいです。同じ地域にいても、近所
パレスチナ自治区
ヨルダン川西岸地区
エルサレム
ガザ地区
から離れると女性たちがこうして一緒
に仕事をしたり、話したりする機会が
あまりありません。活動をしていると
アリアさん
エジプト
ヨルダン
に嬉しいです。
」
イスラエル
地域の人すべてに会える。それが本当
シリア
「他のボランティアさんと活動する事が
レバノン
以前は考えられなかったことです。
」
17
スーダン
長 引く紛 争 の 中を生きる人 々に寄り添う
避 難 民 と地 域 住 民 が ともに 、
安 心・安 全 に 暮 ら せ るように
2 0 0 5 年 、 ス ーダン 南 北 の 2 0 年 以 上 に およ ぶ 内 戦 は、 和 平 合 意 締 結
により終 結しまし た 。 2 0 1 1 年 に 南 ス ーダン が 分 離 独 立 を 決 め 、 ス ーダ
ン は 2 つ の 国 家 に 分 裂しまし た が 、 分 離 独 立 は 旧 ス ーダン が 抱 え て い た
課 題 の 解 決 策 とは なりえ ず 、 現 在 もそ れ ぞ れ の 国 内 で 不 安 定 な 状 況 が
続 い て いま す 。 J V C の 活 動 地 で あ るス ーダン・南 コ ルドファン 州 で は 、
2 0 1 1 年 6 月 から政 府 軍と反 政 府 軍との 大 規 模 な 紛 争 が 続き、 戦 場と化
した 農 村 部 から戦 禍と食 料 難を 避 け て 州 内 外 に 避 難した 人 々 は 数 十 万と
い われ て います 。
空き地に草ぶきやビニールシートで小屋を作り住む避
難民
再 定 住への基 盤を整え、生 活 環 境を改 善する
紛 争 被 災 民の再 定 住 支 援( 南コルドファン州カドグリ郡 、
リフ・アシャギ 郡 )
2 0 11 年に勃 発した紛 争から逃れ、カドグリ郡およびリフ・アシャギ郡で生 活
している避 難民は、7 万 人 前 後とされています( 国 連 人 道 問 題 調 整 事 務 所
発 表 )。避 難 生 活が長 期 化する中、地 域 住 民との共 生、避 難 民との話し
合いと自主 参 加による活動を重視しつつ、生活の基 盤 整 備・環 境 改 善など
を支 援しています。
2 0 1 5 年度報告
地 縁 血 縁を頼ってカドグリに避 難した人々の避 難 生 活が長 期 化するにつれ、
自立自活する必 要 性が生じ、水の安 定 供 給も急 務となりました。J V C は穀
物・野 菜 作りと販 売による生 計 向 上 支 援を提 案、また、給 水 支 援と井 戸
維 持 管 理の仕 組みづくりを実 施し、再 定 住のための基 盤 整 備に貢 献してき
ました。2 0 1 5 年 度はこれらの活 動に加えて、多くの避 難 民が定 住を希 望し
ている状 況に鑑み、避難民用住居の建設と入居支 援を実 施しました。
■ 乾 季 の 菜 園 づくり支 援
4 集 落で既に菜 園を作っている家庭や準備を始めている家 庭を対 象に、ジョ
ウロや手 押し車などの灌漑用具や種子の配布、専門 家による研 修を実 施し、
約180世 帯が参 加しました。
一 部の集 落では、水やり不 足などの課 題もみられたものの、約 半 数の世 帯
が自家 消 費のほか、市 場での販 売による現 金 収 入を得ており、子どもの学
避難民が菜園で収穫したナス
18
費に充てるなど、生 計向上の手段となっています。
■給水支援
2 基の井 戸を新 設し、10 集 落で井 戸 管 理 委員会または住民委員会の運
営を支 援しました。専 門 家による訪 問アドバイスや、各 集 落の井 戸 管 理
委員を対 象としたワークショップを開催して、分担金の回 収などの会 計 研 修、
修 理のための技 術 研 修、工 具の提 供などを行いました。2 0 15 年 1 2月時
点で、対 象 10集 落の井戸は総数45本中37本が稼 働しており、住民によ
る井 戸の自主 管 理が行われています。
JVC が新設した井戸。水は暮らしの基本
■避難民用住居の建設
避 難民の再 定 住 先を確 保し、これまで受け入れてきた地 域 住民の負担を
緩和するため、避 難民用住居100戸を建設しました。入 居 者 選 定にあたっ
ては、女 性と子ども世 帯を優 先し、定 期 的な収 入のある家 族は除 外する
などの基 準を作 成し、候 補 家 族を訪 問して選 定を行いました。避 難民の
方々からは「 草ぶきの家と違って今は雨が降っても大 丈 夫 」、
「 以 前はい
つ追い出されるか不 安だったが、今は自分の家だから安 心して暮らせる」
といった声が多く聞かれます。
2 0 1 6 年度計画
再定住用に建設した避難民住居
避 難 民の多くの世 帯ではなんとか食べていける程 度に生 計 手 段を確 保し
つつあります。しかし、紛 争により家 族が分 断された状 況の中、多くの子
どもたちの教 育 機 会の喪 失が懸 念されます。2 0 1 6 年 度は、給 水 支 援を
継続するとともに、避 難民の衛生改善と子ども支援に重 点 的に取り組みます。
■水・衛生支援
2 集 落を対 象として屋 外型トイレを、避難民・地域住民の参 加により設 置し、
さらにトイレの使い方や手洗いなど衛生教育・啓発活 動を実 施します。
■ 子 ども 支 援
既存の草ぶきのトイレの前で聞き取りをするスタッフ( 右 )
長 引く戦 乱により影 響を受ける避 難 民の子どもたちへの支 援を行います。
紛争のために父 親をなくしたり婚外関係によって生まれた子どもたちの中には、
出 生 登 録がされていないケースが多くあります。将 来の就 学・就 職の機
会を喪 失しないよう、出生登録を支援すると同時に、より多くの子どもが通
えるよう、スーダンでは義務教育とされている幼稚園の園 舎 増 設を行います。
避難民の子どもたちが通う幼稚園。園舎は不足している
避難民用住居入居者の声
「雨や風の心配をする必要がなくなりました」
エジプト
リビア
「子どもを連れてカドグリに避難してから、
空き地にビニールシートで囲いを作って住
チャド
んでいたのですが、雨や風が吹き込んで
大変でした。また、いつ地主が来て追い
出されるのではないかとずっと不安に思っ
ていました。でも、JVC が建設した避難
民住居に入居することができて、もう雨や
風の心配も、追い出される心配もありませ
ナフィサさん(左)
ん。自分の家だから、裏庭にマンゴーの
木を植えることだってできます。本当に嬉
しいです。」
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イラク
紛 争の影 響を受ける人びとの、
「 共 生 」に向けた取り組みを支える
J V C は 、 2 0 0 2 年 からイラク の 病 院 へ の 支 援 を 実 施し 、 2 0 0 9 年
からは キ ル ク ー ク 県 で 民 族 間 の 「 共 生 」 に 取 り 組 む 現 地 N G O の
活 動 を 支 援して います 。 キ ル クーク 県 に は 、 クルド 、 アラブ 他 多 様
な 民 族 が 暮らし てきまし た が 、 フ セ イン 政 権 以 降 の 歴 史 的 な 経 緯 な
ど から、 民 族 間 の 対 立 感 情 が 厳し い 状 況 が 続 い て いまし た 。
そ のような 中 で 2 0 1 4 年 6 月 以 降 は 、「 イス ラ ム 国 ( I S )」 を 名 乗
る 勢 力 との 戦 闘 により、 たくさん の 人 々 が キ ル ク ー ク 県 に も 逃 れ て
きて います 。
ワークショップに参加する子どもたち
子どもたちを対 象とした共 生プログラム支 援 (キルクーク県 )
2 0 1 5 年度報告
2 0 1 4 年 6月以 降 、 J V C の活 動するキルクーク県にも約
もたちを対 象に、アートや演 劇の手 法を取り入れながら、
5 0 万 人 の 国 内 避 難 民が 押し寄 せました。 避 難 民の 流
平 和や共 生をテーマにしたワークショップを実 施しました。
入に伴い、 家 賃 や 交 通 費を含む物 価が 高 騰 する一 方
また、 心 理 学 の 専 門 家 やソーシャルワーカーが、 紛 争
で 労 働 賃 金 が 低 下し、 医 薬 品 等 の 不 足なども見られ
の影 響で心に傷を負った子どもたちのケアにも当たりまし
たことから、 受け入れコミュニティの地 元 住 民の中には、
た。
避 難 民に反 感を抱く人も少なくありません。さらに避 難
2 0 1 5 年 9月には I N S A N 代 表 のアリー 氏を日本に招 聘
民 のふりをして市 内に侵 入 する戦 闘 員に対 する強い警
し、
「 武 力によらない平 和 」の実 現を目指す団 体として、
戒 感から、国 内 避 難 民と地 元 住 民の緊 張が高まり続け
具 体 的な取り組 みについて情 報 交 換を行いました。 東
ています。
京 都 、 富 山 県にて行った活 動 報 告 会では、 国 内 避 難
そのような中で J V C は地 元 N G O「 I N S A N 」と協力し、
民と受 入 れ 地 元 住 民 の 共 生を促 す取り組 みの 必 要 性
この 緊 張 緩 和 のため、 国 内 避 難 民・ 地 元 住 民の 子ど
が訴えられました。
2 0 1 6 年度計画
引き続き、 国 内 避 難 民の子どもたちと地 元 住 民の子ども
的なケアも継 続します。
たちが交 流し、アートや演 劇の手 法を用いて共 生につい
子どもたちだけではなく、段 階 的に保 護 者や地 域の有力
て学ぶ場を設 定します。また、長 期 化する混 乱の中で、
者に活 動を広げ、住 民 間 全 体の対 話を促すことで地 域
過 酷な状 況に置かれている国 内 避 難 民や、特に心に傷
社 会の連 帯を強め、 足 元からの平 和を築くことを目指し
を負った子どもたちを支 援 するため、 専 門 家による精 神
ます。
ワークショップを通じて、治療の必要性を調べる精神
科医
20
日本から、応援のメッセージが書かれた折り紙が届け
られた
ワークショップを終えた子どもたちと精神科医、INSAN
スタッフ
コリア
市 民 の 手による東 北アジアの 平 和を目 指して
9 0 年 代 後 半 、 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 へ の 食 糧 人 道 支 援を契 機 に
スタートしたコリア 事 業 は 、 国 交 もなく、 双 方 の 人 々 の 暮らしや 考 え
方 がほとんど 伝 わらない日 本において 、 現 地を訪 問 する N G O として 、
市 民と市 民を つ なぎ 、 私 た ち の 暮らす 東 北 アジ ア 地 域 の 安 定と平 和
に 寄 与しようと活 動を続 け てきました 。
北朝鮮の核実験、 日本の経済制裁の強化、 再調査特別委員会の解
散と、 日 朝 関 係 は 悪 化 の 一 途を 辿って います 。 政 治 状 況 に 大きく左
右され る同 地 域 で 、 交 流 の パ イプ は 貴 重 になって います 。
日本へ向けてメッセージを書く平壌の小学生
市 民 交 流を通した平 和 づくり
1 99 6 年の活 動 開 始 以 降、
「K O R E Aこどもキャンペーン」の参 加 団 体として、北 朝 鮮の
子どもたちへの食 糧 支 援、農 村 部への自然エネルギー支 援、自然 災 害を受けた地 域へ
の支 援などに取り組んできました。近 年は、日朝 関 係の膠 着 化 、双 方の感 情 悪 化、日本
による経 済 制 裁などから、実際に支援を届けることは困 難な状 況が続いています。
課題 解 決の対 話の窓口を閉ざさないために、絵画交 流「南 北コリアと日本のともだち展」を、
2 0 01年から開 催しています。日・朝・韓・中という東 北アジアに暮らす子どもたちの絵やメッ
セージの交 換と展 示を通して、お互いを知りあう相 互 理 解 促 進の取り組みです。日本の9
「ぼくらの朝鮮に遊びにおいで!」のセ
リフを添えた等身大の絵が完成
団体で実 行 委員会を構成して実施しています。
2 0 1 5 年度報告
戦 後 70 年となる年 、JV C ほか3 団 体で構 成する「 K O R E Aこどもキャンペーン」は、
「戦
後 7 0 年に寄せる市民からの声 明 」を発 表しました。未だに不 協 和 音の大きい東 北アジア
地 域で、日本が率 先して過 去に学び平 和な未 来に繋げる役 割を担うこと、日本 国 内での
排他 的な動きを克 服していくことを確認しました。
東京での「南北コリアと日本のともだ
ち展」の様子
現地では、以 前「K O REAこどもキャンペーン」が太 陽 光 発 電パネルを支 援したテガン協
同農 場を訪 問し、稼働状況や修理についての調査を行いました。
子どもの絵 画 交 流では、横 浜、参 禮 / 高 城( 韓 国 )、平 壌 、延 吉( 中 国 )、大 阪など
で、
「 等身大の自分の姿 」を描く絵 画ワークショップを開 催し、約 3 0 点の作 品を完 成させ
ました。作 品の一 部は韓国や朝鮮、中国のワークショップの場でも紹 介し、大 阪・埼 玉・
東京での絵 画 展で展示しました。各地のワークショップでは、大 学 生らが運 営ボランティア
東京展ではワークショップを補助した
若手メンバーが報告を行った
として活 躍し、この取り組みを紹介する報告会も開催しました。
2 0 1 6 年度計画
東 北アジア情 勢が好 転しない現 状で、北 朝 鮮を含めた同 地 域での市民 交 流は稀な取り
組みとなりつつあります。
「ともだち展 」の枠 組みをいかして、子ども、学 生、大 人の対 話
の場を堅 持し、その実践を展示会や講演などを通して紹 介していきます。
日本 国 内では、朝 鮮 半 島や在日コリアンなどを表 立って排斥する動きも目立っています。こ
うした内 向きで排 他 的な風 潮を克 服し、朝 鮮 半 島と日本の葛 藤をともに乗り越えるための
方 策を考える学習会を実施します。
21
東日本 大 震 災 被 災 地
地元の人々の再起の力を支える
宮 城 県気仙 沼 市
宮 城 県 気 仙 沼 市 で は 震 災 により 1 , 0 0 0 人 以 上 の 命 が 失 わ れ 、 約
9 , 5 0 0 世 帯 が 被 災しました 。多くの 住 民 が 家 屋を流 失し 、震 災 から
5 年 以 上 が 経 過した 現 在 でも 6 , 0 0 0 人 以 上 が 応 急 仮 設 住 宅 など で
の 不 自 由 な 生 活を 強 いられ て います 。2 0 1 1 年 8 月に 現 地 事 務 所を
開 設して 以 降 、 様 々 な困 難を抱 える住 民 に 寄り添 い つ つ 、 生 活 再 建
を サ ポ ートす る 活 動 を 市 内 鹿 折 地 区 ( 約 2 8 0 世 帯 ) に お い て 継 続し
て います 。
建設中の鹿折地区災害公営住宅
ししおり
気仙沼市鹿折地区の復興を支える
2 0 1 5 年度報告
■ 防 災 集 団 移 転 の アドバイザ ー 派 遣
本年 度も防 災 集 団 移転のアドバイザーとして建築やまちづくりの専 門 家からな
るチームを現 地に派 遣し、個 別 相 談 会、造 成 工 事 見 学 会 、行 政による説
明会などを継 続 的に開催しました。大浦地区では造 成 工 事が完了し宅 地の
引き渡しが開 始され、住 宅 建 設が進みつつあります。先 行して造 成が完了
した小々汐・梶ヶ浦 地 区では、資 金 調 達や施 工 業 者の選 定に目途の立た
ない住民に対して共 同建設方式を提案し、3軒の住 宅が竣 工しました。
住宅建設が進む大浦地区防災集団移転造成地
■ 浦 島 地 区 の 地 域 振 興 に 関 する 支 援
浦 島 地 区の地 域づくりを担う浦 島 地 区 振 興 会の設 立から3 年目を迎え、運
動会や養 殖 体 験ツアーなどの事業が徐々に三部会(施 設 利用部、地 域 資
源 開 発 部、環 境・文 化 部 )により進められるようになってきました。一 方で、
旧浦 島 小 学 校の施 設 利用の検 討については、これまでの進め方を見 直し、
新たな検 討 方 法を模索する動きが生まれ始めています。
■ 見 守 り活 動
防災集団移転による住宅建設が本格化し、多くの住民が地元に戻りつつあり
ます。世帯数も増加し、防災集団移転団地の住民と在宅住民との交流もみ
復活した旧浦島小学校での浦島地区大運動会
られるようになりました。このようなことから、在宅住民の集いの場づくりの活動
ならびに在宅住民の訪問活動の一部を地元関係機関に引き継ぎました。
2 0 1 6 年度計画
防災 集 団 移 転に関しては、新たな集落が着実に形 成されるよう支 援を継 続
します。また、これまでの経 験と教 訓を他の地 域や後 世に伝えるため、関 係
者や住民とともにアーカイブ作業に取り組みます。
浦 島 地 区の地 域 振 興に関しては、JVC が担ってきた役 割を振 興 会に引き
継ぎます。旧 浦 島 小 学 校の施 設 利 用については、担い手を見 出し、振 興
会とともに活 用 案を取りまとめ、行 政に提 言します。また、鹿 折 地 区の集 合
型 災 害 公 営 住 宅への入 居が開 始されることから、入 居 予 定 者 間の交 流 事
業は区 切りを付け、これまで実 施してきた仮 設 住 宅での健 康 維 持 活 動や在
宅住民見 守り活 動は、地元関係機関に引き継ぎを行います。
22
仮設住宅住民を対象とした心身の健康維持活動「いきい
き交流会」
福島県南 相馬市
福 島 県 南 相 馬 市 は 地 震・津 波・放 射 能 汚 染 の 複 合 災 害 に 見 舞 われま
し た 。原 発 から 2 0 キ ロ 圏 内 に あ た る 南 部 の 小 高 区 は 現 在 で は 立 ち
入りは 許され て います が 、まだ 宿 泊 は できませ ん 。そ の た め 、 多くの
被 災 者 が 仮 設 住 宅 など で の 暮らしを余 儀 なくされ て います 。震 災 から
5 年を 経 て 、 こうした 仮 設 住 宅 から新 た に 建 設 され た 復 興 公 営 住 宅
など 新しい 住 居 へ の 転 居 が 増 えて います 。
多くの住民の転居先となる復興公営住宅
原発事故により困難な状況にある被災者を支える
2 0 1 5 年度報告
■ 仮 設 住 宅 サロン 運 営 支 援
南 相 馬 市には約 2, 5 00 戸の仮 設 住 宅が建 設されました。知り合いが少ない
仮 設 住 宅の暮らしでは、部 屋に閉じこもりがちになることでの心身の健 康 悪
化や、住 民の孤 立による孤 独 死が懸 念されます。J VC は地 元 N PO 団 体
「つながっぺ南 相 馬 」と共 同で、仮 設 住 宅の集 会 場を利 用した「サロン」
を4ヶ所で運 営しました。1日25~40 名の方が訪れ、お茶を飲みながらの会
話や民 謡 教 室を通して住民 間の交 流が進みました。また、サロンでは、仮
仮設住宅サロンで開かれている「昔あそび」の会
設自治 会や南 相 馬 市、社 会 福 祉 協 議 会の職員と連 絡 体 制を作り、住 民
が孤 立しないように見 守り活動を行いました。
■ 復 興 公 営 住 宅 コミュニティ活 動 支 援
仮 設 住 宅ではサロン活 動や、ボランティアの助けもあり一 定のコミュニティが
住民の間で築かれてきました。しかしながら、復興公営 住 宅に移るとコミュニティ
がバラバラになってしまうことが懸念されます。阪神・淡 路 大 震 災でも仮 設か
ら公 営 住 宅に移った後に、より多くの孤 独 死が発 生しました。J VC は原 町
区の大 町 公 営 団 地自治会と協力し、住民自身が継 続 的に運 営できるサロン
の設 置を目指して、住民とともに団 地における孤 独 死 防 止 活 動の先 進 事 例
サロンには多くの仮設住民が集まり、交流を深めている
である、千 葉 県 松 戸 市の常 盤 平 団 地自治 会の活 動 視 察を行いました。そ
の上で、住民と話し合いを重ね、団 地 内に新たにサロンをオープンしました。
現 在は週 3 回 住民自身で運 営され、住民のコミュニティ活 動の基 点になって
います。
2 0 1 6 年度計画
引き続き仮 設 住 宅 4ヵ所でのサロン活 動を実 施します。また、大 町 復 興 公
営 住 宅での住 民によるサロン活 動のサポートを継 続します。他の復 興 公 営
復興公営団地サロンの様子。団地住民のアイデアで体
操や歌の会が行われている
住 宅でも住民 主 体のサロンを開 設できるかを調 査し、必 要に応じてサロンの
開 設をサポートします。
23
調 査 研 究・政 策 提 言
( アドボカシー )
現 場 の声を社 会 へ 、 政 策 へ
市民 の声 で、
世 界 を 変 える
途 上 国 で 格 差 や 紛 争 、 環 境 破 壊 が 生 み 出 され る状 況 には 、 日 本を含む先
進 国 の 経 済 政 策と、 援 助 や 安 全 保 障 の 政 策 が 大きく影 響して います 。そ
こで 、 政 府 開 発 援 助 ( O D A ) を行う日 本 政 府 や 、 途 上 国 で 経 済 活 動を
行う日 本 企 業 に 対し 、社 会 や 環 境 に 配 慮した 援 助 や 事 業 が 行 われ るよう、
現 地 の 住 民 や 他 の N G Oと協 力して 働きかけ て います 。
また 、 武 力 や 軍 事 力 の 増 強 による問 題 解 決 で はなく、 対 話 によって 平 和
な 社 会 が 築 か れ るよう、 活 動 地 で の 経 験をもとに 国 際 機 関 や 政 府 に 提 言
し、また 多くの日 本 の 市 民との 問 題 共 有をして います 。
国会前のデモで安保法制反対のスピーチをするス
タッフ
パレスチナ
2 0 14年のガザ戦 争から1周年の節目に、パレスチナに関わる他の N G Oと連
携し、イベントとデモを実 施しました。またガザ戦 争に関する国 連 人 権レポー
トを翻 訳し、3 回にわたってウェブサイト上の「 現 地だより」で紹 介しました。
また、会 議のためにガザ地 区 内の関 係 者 4 名を西 岸に出 域させるほか、パ
レスチナを支 援するイスラエルの N GO の調 査を実 施し、1 0 団 体に聞き取り
を行いました。占領に反 対するイスラエルの N G Oとの協 働を試みています。
また、日本の議員によるパレスチナ視 察の機 会には、安 保 法 制に対する意
見を与 党の議員に直 接 伝え、日本 国 内ではパレスチナ問 題 理 解のための
講演や報 告 会 、勉強会を47回行い、専門誌に6回 寄 稿しました。
ガザ戦争から1周年の節目に実施した NGO 共同行動
キャンドルウォーク
アフガニスタン
NGO が運営する病院への米軍による空爆など、戦闘や事件による市民や NGO
の犠牲・被害などに対し、現地職員の1名が現地 NGOネットワーク「ACBAR」
の運営委員である立場を通じて、抗議ならびに事件停止に向けた働きかけを行
いました。また、現地スタッフ家族・親族のほか JVCの活動地の住民も犠牲になっ
た自爆事件の際の情報発信、現地スタッフ来日時の活動報告会、ウェブサイト
での現地情報更新など、日本国内での発信にも力を入れました。現地パートナー
団体の1つである「ANCB」の代表がパキスタンで何者かに連れ去られた際には、
解放に向けて各方面に協力依頼などの働きかけを行い、解放に結び付けること
ができました。アフガニスタン復興に向けた国際会合の際には、日本の NGO9
団体にて、日本政府外務省への提言書を提出し、協議を行いました。
24
何者かに連れ去られた後、解放されたパートナー団体
「ANCB」の代表 ( 左から2番目 ) らとスタッフ
政 府 開 発 援 助(O DA )への 提言
① モ ザ ンビー クにおける 大 規 模 農 業 開 発 事 業 へ の 提 言
アフリカ・モザンビークの北部地域1100万 ha(日本の耕作面積の2倍強)を対象に「日本・ブ
ラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発プログラム(プロサバンナ事業)」が
進められています。地域の人々のニーズよりもアフリカへの参入を狙う企業を後押しする日本・ブラ
ジル政府の働きかけでつくられた要素が大きいこの事業に対し、事業の方向性と透明性に問題
があるとして見直しを求めてきましたが、事態が改善されません。現地では小農への人権侵害も
起きるなど状況は悪化しています。JVC は小農の食料主権や土地の権利を守るため、2015年
度も引き続き現地農民らと共同で現地調査を実施し、この結果に基づき政策提言を行いました。
農 民 、現 地 N G O との 共 同 現 地
調 査 で 現 地 農 民 の 話 を 聞くス
タッフ( 左 )
②N G O・外務省定期協議会
代 表の谷 山が国 際 協力 N G O センター (JAN I C ) 理 事 長として、 政 策 提 言 担 当の高 橋が
OD A 改 革ネットワークのメンバーとして O D A 政 策 協 議 会コーディネーターをつとめ、1 回の
全体 会 議と全 3回の定例協議に参加しました。現政 権が掲げる「積 極 的 平 和 主 義」やアフ
リカの紛 争 予 防に関する議論などがなされました。
③開発協力適正会議
ODA 事業の効果的実施と透明性向上を目的に6回開催され、政策提言担当の高橋が参加しました。
検討対象案件のほぼすべてがインフラ案件ですが、案件自体の改訂や中断といった判断を導く議論
U N A C ( モザンビーク全 国 農 民
連 合 ) の副 代 表 が 来日。プロサ
バンナ 事 業 の 改 善 を 強く訴 え
た
には至りませんでした。適正会議に関連する制度の改善を促した結果、一部が反映されました。
安 全 保 障 関 連 法に
関する提言
秘 密 保 護 法に関する提言
2 0 15 年 夏 、 国 会で 審 議されていた 安 全 保 障
となって2 0 1 4 年 4月「 秘 密 保 護 法 N G O アクションネットワーク
関 連 法 案に対して、JV C は紛 争 地で活 動する
( N A N S L)」を立ち上げました。構 成 団 体として全 国 8つの NG O
NGO の立 場から一 貫して反 対を表 明してきまし
ネットワーク組 織が参 加しています。2 0 1 5 年 度は安 保 法 制 関 連 情
た。8月には紛 争 現 場での経 験をまとめた『「 積
報の不 開 示や N GO への監 視が強まることのないよう、働きかけを
極的 平 和 主 義」は紛争地になにをもたらすか?
!』
行いました。
を代 表の谷 山 編 著により出 版。同 時 期、安 保
法 制に意 義をとなえる他 N GOと共 同で「N GO
T P Pに関する提言
非 戦ネット」を設 立しました。運 営 委員として南
6月に「 T P P 交 渉 及 び 審 議・ 検 討における透 明 性に関 する要
相馬 事 業 担当の白川が関わり、国内外のスタッ
請 」への賛 同 集めを開 始し、1 1月に内 閣 官 房 T PP 政 府 対 策 本
フが国 会 前のデモやメディアで現 場の声を発 信
部に要 望 書を提 出、衆 議 院 会 館にて報 告 会を行いました。また、
しました。9月には国内外約360団体が署名する
T PP の先 例とされる北 米自由貿易協 定( N A F T A )が農 民に与
「 安 保 法 制に対する国 際 共 同 声 明 」を発 表し、
えている影 響を調 査するため、7月にアフガニスタン事 業 担当の加
安 全 保 障 関 連 法の見 直し、 廃 止、 運 用 停 止
藤がメキシコに出 張。視 察の成 果をまとめた映 画『自由 貿易に抗
に向けての提 言 活 動を行いました。
う人々』の制 作に協力し、全 国で上 映 会を開 催しています。
N G O の 活 動 へ の 影 響 に 対 応 するため、 代 表 の 谷 山 が 中 心
2 015 年 度に発 表した 提言 書・声 明
■ プ ロ サ バ ン ナ 事 業 で の マ ス タ ー プ ラン 初 稿 の 開 示 と 対 話 プ ロ セ ス に 関 する 抗 議 と 要 請( 4 月 )
■ プ ロ サ バ ン ナ 事 業 の マ ス タ ー プ ラン ・ドラフト ゼ ロ の 公 聴 プ ロ セ ス に 関 する 公 式 声 明( 5 月 )
■ 戦 後 7 0 年 に 寄 せる 市 民 か ら の 声 明( K O R E A こど も キ ャン ペ ーン )( 8 月 )
■ 安 全 保 障 関 連 法 制 採 決 に 対 する 抗 議 声 明( N G O 非 戦 ネット)( 9 月 )
■ クンドゥ ーズ で の 人 道 支 援 職 員 とそ の 施 設 お よ び 一 般 市 民 へ の 攻 撃 を 強く非 難 するプ レスリリース
( ア フ ガ ニ ス タ ン: A C B A R )( 1 0 月 ) ほ か
25
国内での活 動
関 心と共 感 の 輪を 広 げる
イベント・講 演・開 発 教 育
各 国での支 援 活 動と同 時に、日本 国 内に向けて現 地の状 況を伝え、世 界について
考えるきっかけを提 供することも、JV C の役 割のひとつです。グローバルフェスタなど
のイベントに出 展して広 報 活 動を行ったほか、9月には J V C 3 5周 年 記 念シンポジウム
を開 催しました。また、修 学 旅 行の受け入れや高 校 、大 学での授 業など、若い世
代へのアプローチも積 極 的に行いました。月に3 回 実 施しているJV C 説 明 会には200
人をこえる方にご参 加いただきました。そのほかポップデュオ「レ・ロマネスク」とともに
グローバルフェスタではJ V Cカレンダーや
各国クラフトの販売を行った
『 T iQ N oK o 』プロジェクトを開 始し、チャリティC D『 T iQ N o K o 』を制 作 、 特 設サ
イトを立ち上げました。
主なメディア掲 載・出 演
三陸新報「一緒にがんばる
復興の助っ人たち」 気仙沼事業担当石原
岩手日報「パレスチナの現状学ぶ
釜石で勉強会」 パレスチナ現地事務所代表金子
毎日新聞「武力使えば信頼失う」
代表谷山
東京新聞「後方支援は武力行使」
代表谷山
チャリティCD
『TiQNoKo』
の売上は
JVCの活動に役立てられる
読売新聞「歌の力で途上国支援」
『T i Q N o K o』プロジェクト ほか
主な受 賞
第5回日本平 和 学 会 平 和 賞
J V C 国 際 協力カレンダー
1987 年から制 作している国 際 協力カレンダー、2 01 6 年 版は写 真 家・竹 沢うるま氏と
詩人・谷川俊 太 郎 氏のご協力のもと、
『いのちいっぱい』をテーマに制 作しました。年
末年始のプレゼントとしても好 評で、壁 掛 版と卓 上 版 合わせて約 1 万 7 千 部を販 売しま
した。また、J V C の活 動 地の子どもたちが描いた絵を活用した「スマイル年 賀 状 」を
竹沢氏の写真と谷川氏の詩の
コラボレーション『いのちいっぱい』
制 作しました。2 0 17年 版は写 真 家・田 沼 武 能 氏のご協力のもと、
「 子ども」をテーマ
に制作します。
J V C 国 際 協力コンサート
カナダより招聘したキャスリーン・アラン氏の指 揮のもと、大 阪ではヘンデル『メサイア』、
東 京ではバッハ『クリスマス・オラトリオ』、ラター『マニフィカト』を演 奏しました。来
場者は両公演 合わせて1 ,9 5 4 名(前 年比1 8 3 名 増)でした。東 京 公 演では、初めて
「チャリティ福引抽 選 会 」を実 施。新 規 協 賛 企 業 含め1 0 社より賞 品のご提 供をいた
東京公演にて『きよしこの夜』を
来場者とともに合唱
ネットワーク
だき、抽 選 券 4 0 0 枚が完 売 、好 評をいただきました。新たなコンサート支 援の方 法と
して、継続していく予定です。
地 球 規 模の課 題の解 決のために力を合わせる。 J VC は N G O の連 携を重 視しています。
■ 国 際 協 力 NG O センタ ー( J A N I C )
■ O D A 改 革 ネットワーク
■ カンボジア 市 民フォーラム
■ 日 本 ・イラク 医 療 支 援 ネットワーク( JI M-NE T )
■ K O R E A こどもキャンペ ーン
26
■ 地 雷 廃 絶 日 本 キャンペ ーン( J C B L )
■ 日 本 U N H C R -N G O s 評 議 会( J -F U N )
■ C S R 推 進 N G O ネットワーク
■ N G O 非 戦 ネット
◎上記の他にも様々なネットワークに参加しています。
主な支 援 企 業・団 体
(特活)
アーユス仏教国際協力ネットワーク
アサヒグループホールディングス株式会社
2 0 1 5 年度に 1 0 万円以上の寄付金・助成金・補助金等を
いただいた団体を掲載しています(五十音順)
(特活)
地球市民交流基金アーシアン
Direct Relief and the Japanese American Citizens League
(特活)
地球の木
株式会社ECC
穴山町サンマ祭り実行委員会
東京ロータリークラブ
International Medical Corps
公益財団法人アフリカ支援基金
トヨタ自動車株式会社「トヨタ環境活動助成プログラム」
JAMMIN合同会社
株式会社ウッズ
株式会社童話館
JANIC NGOサポート募金
大阪ガス株式会社
株式会社童話館出版
JVCカンボジアボランティアチーム
公益財団法人大阪コミュニティ財団
(特活)
新潟国際ボランティアセンター
JVCラオスボランティアチーム
大阪天神橋ライオンズクラブ
日蓮宗宗務院 日蓮宗あんのん基金
一般財団法人大竹財団
日本NPOセンター
「現地NPO応援基金
花王株式会社
JT NPO応援プロジェクト」
Oxfam Novib
花王ハートポケット倶楽部
公益財団法人日本国際協力財団
WanderKitchen project
株式会社カタログハウス
日本聖公会大阪教区
公益財団法人かめのり財団
日本聖公会東京教区 聖アンデレ教会
(特活)
WE21ジャパン「アジア・友だち・みらい貯金」
川越ロータリークラブ
日本聖公会北海道教区 婦人会
(特活)
WE21ジャパン旭
株式会社きのした
日本ユニシスグループ 社会貢献クラブ「ユニハート」
(特活)
WE21ジャパンいずみ
日蓮宗 大乗山 経王寺
日本労働組合総連合会「愛のカンパ」
(特活)
WE21ジャパン海老名
共同カイテック株式会社
公益財団法人庭野平和財団
(特活)
WE21ジャパンおだわら
グンゼ株式会社
ぬちゆい基金
(特活)
WE21ジャパンかなざわ
公益信託 経団連自然保護基金/経団連自然保護協議会
生活協同組合パルシステム東京「平和カンパ」
(特活)
WE21ジャパン港南
国際ロータリー 第2570地区
非戦を選ぶ演劇人の会
(特活)
WE21ジャパン相模原
国際ロータリー・グローバル補助金
公益財団法人日立環境財団
(特活)
WE21ジャパンざま
有限会社越路金属
フェリシモ基金
(特活)
WE21ジャパン寒川
敷島製パン労働組合
プロメガ株式会社
(特活)
WE21ジャパン・つるみ
ジャパンタイムズ読者募金
公益財団法人毎日新聞東京社会事業団
(特活)
WE21ジャパンみなみ
浄土宗東京教区青年会「いのちの募金」
マエストローラ音楽院
(特活)
WE21ジャパンよこすか
浄土宗平和協会
一般財団法人まちづくり地球市民財団
The Mcknight Foundation
(特活)MP研究会
Welthaus
浄土真宗本願寺派 飛鳥山善興寺「善興寺ダーナ基金」 株式会社マルフジ
浄土真宗本願寺派 仏教婦人会総連盟
ミアザ
宗教法人真如苑
三井物産株式会社「三井物産環境基金」
公益財団法人住友生命健康財団
八洲薬品株式会社
学校法人駿台学園高等学校 全日制生徒会・定時制生徒会 ヤフー株式会社
全国退職女性教職員の会
一般財団法人ゆうちょ財団
全国電力関連産業労働組合総連合
公益財団法人ユニベール財団
たけふ法律事務所
横浜西ロータリークラブ
公益信託地球環境日本基金
立正佼成会「一食平和基金」
公的機関
外務省
「日本NGO連携無償資金協力」
独立行政法人環境再生保全機構「地球環境基金」
宮城県「みやぎ地域復興支援助成金」
会員数
1 , 0 4 4 名( 正 会 員 5 7 0 名 賛 助 会 員 4 7 4 名 ) ( 2 0 1 6 年 7 月 現 在 )
第 1 7 回会員総会
第 17 回会員総会を2 016 年 6月1 8日に東京・青山
【第1号議案】2 01 5 年度活動報告/決算・監査報告と討議
にて開催しました。7 3 名の会員
(うち正会員は7 0 名)
【第2号議案】2 016 年度活動計画(案) /予算(案)提案と討議
が出席、委任状と合わせて正会員は 2 5 1名の参加
【第3号議案】ビジョン・ミッション・中期目標の確定と承認
となり、定足数を満たしました。4つの議案の説明と
【第4号議案】役員改選
討議が行われ、全て承認されました。
27
2 0 1 5 年 度 活 動 計 算 書( 2 0 1 5 年 4 月 1 日から 2 0 1 6 年 3 月 3 1 日まで)
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
科目
特定非営利活動に
係る事業
その他の事業
(カレンダー)
その他の事業
(コンサート)
合計
Ⅰ経常収益
1.受取会費
2.受取寄付金 3.受取助成金
4.受取補助金
5.事業収益
9,093,000
96,064,170
47,472,170
139,322,005
27,184,599
カレンダー事業収益
コンサート事業収益
6.その他収益
役務収益
受取利息
雑収入
経常収益計
0
0
0
0
0
4,547,680
0
0
9,093,000
100,611,850
47,472,170
139,322,005
12,206,191
27,184,599
12,206,191
2,079,199
124,606
21,927,183
0
268
42,700
0
1,089
0
2,079,199
125,963
21,969,883
316,082,333
27,227,567
16,754,960
360,064,860
127,239,373
136,200
5,027,720
3,723,627
13,091,907
3,008,249
3,141,723
155,368,799
9,631,760
0
254,400
0
1,477,372
0
536,183
11,899,715
2,807,500
34,800
314,800
0
373,811
0
87,666
3,618,577
139,678,633
171,000
5,596,920
3,723,627
14,943,090
3,008,249
3,765,572
170,887,091
2,286,372
6,268,653
994,386
1,572,770
24,881,347
30,566,633
6,207,696
3,962,555
4,198,698
509,522
31,630,582
11,218,086
17,654,947
1,859,670
15,000
963,949
10,380
1,086,123
261,577
301,948
380,871
342,610
4,931,958
1,015,566
5,058,788
3,984,076
21,091
162,185,854
7,052,613
0
73,710
3,444
0
58,952
4,079,614
539,026
74,786
0
40,000
0
954,356
70,452
0
0
3,780
0
70,800
0
8,583
382,101
10,734
0
0
0
719,737
14,142,688
0
0
1,245,389
16,980
0
1,307,933
243,949
413,338
98,601
0
6,266,249
10,600
254,395
19,004
0
0
1,305,294
0
90,768
0
3,093
452,874
14,060
36,590
0
1,800
0
11,780,917
9,338,985
6,268,653
2,313,485
1,593,194
24,881,347
31,933,518
10,531,259
4,914,919
4,372,085
509,522
37,936,831
11,228,686
18,863,698
1,949,126
15,000
963,949
1,319,454
1,086,123
423,145
301,948
392,547
1,177,585
4,956,752
1,052,156
5,058,788
3,985,876
740,828
188,109,459
317,554,653
26,042,403
15,399,494
358,996,550
Ⅱ経常費用
1.事業費
(1)人件費
給料手当
退職金
退職給与引当金繰入額
家賃手当
法定福利費
福利厚生費
通勤費
人件費計
(2)その他経費
売上原価
トレーニング費用
会場使用料
会議費
プロジェクト物資
旅費交通費
通信運搬費
印刷製本費
消耗品費
研修費
業務委託費
車両費
事務所家賃
水道光熱費
リース料
修繕費
賃借料
減価償却費
広告宣伝費
諸会費
新聞図書費
租税公課
支払手数料
雑費
為替差損益
保険料
雑損失
その他経費計
事業費計
28
特定非営利活動に
係る事業
科目
その他の事業
(カレンダー)
その他の事業
(コンサート)
合計
2.管理費
(1)人件費
給料手当
退職金
退職給与引当金繰入額
通勤費
法定福利費
福利厚生費
人件費計
(2)その他経費
会場使用料
会議費
旅費交通費
通信運搬費
印刷製本費
消耗品費
研修費
業務委託費
事務所家賃
水道光熱費
リース料
諸会費
新聞図書費
租税公課
支払手数料
雑費
為替差損益
保険料
その他経費計
管理費計
15,377,182
124,000
1,336,950
549,362
3,714,600
631,717
21,733,811
15,377,182
124,000
1,336,950
549,362
3,714,600
631,717
21,733,811
43,842
28,072
1,997,261
858,116
95,432
634,924
32,000
1,158,040
1,372,994
101,952
774,414
255,000
4,382
76,134
613,871
42,050
135,801
35,857
8,260,142
43,842
28,072
1,997,261
858,116
95,432
634,924
32,000
1,158,040
1,372,994
101,952
774,414
255,000
4,382
76,134
613,871
42,050
135,801
35,857
8,260,142
29,993,953
29,993,953
経常費用計
347,548,606
26,042,403
15,399,494
388,990,503
当期経常増減額
▲ 31,466,273
1,185,164
1,355,466
▲ 28,925,643
2,593,334
2,593,334
23,520
23,520
0
0
2,616,854
2,616,854
795,864
795,864
1,797,470
2,540,530
23,620
23,620
▲ 100
▲ 1,185,064
0
0
0
▲ 1,355,466
819,484
819,484
1,797,370
0
▲ 27,128,273
152,821
▲ 27,281,094
319,394,846
292,113,752
Ⅲ経常外収益
過年度損益修正益
経常外収益計
Ⅳ経常外費用
過年度損益修正損
経常外費用計
当期経常外増減額
経理区分振替額
税引前当期正味財産増減額
法人税、住民税及び事業税
当期正味財産増減額
前期繰越正味財産額
次期繰越正味財産額
コリア
イラク
会費
3%
南相馬
その他
6%
カレンダー・
コンサート
11%
28%
収入
補助金
39%
寄付金
2%
その他
支援活動
5%
1%
1%
13%
1%
南タイ
14%
6%
気仙沼
7%
支出
8%
南アフリカ
8%
1%
アフガニスタン
広報
管理費
助成金
タイ
カレンダー・
コンサート
11%
スーダン
10%
カンボジア
パレスチナ
9%
ラオス
9%
9%
29
特 定 非 営 利 活 動に係る事 業 事 業 別 費用 内 訳
カン ボ ジ ア
ラオス
南 ア フリカ
タ イ( 東 北 部 )
タ イ( 南 部 )
アフ ガニ スタン
パ レスチ ナ
経常費用
(1)人件費
給料手当
退職金
退職給与引当金繰入額
家賃手当
法定福利費
福利厚生費
通勤費
人件費計
(2)
その他経費
売上原価
制作費
トレーニング費用
会場使用料
会議費
プロジェクト物資
旅費交通費
通信運搬費
印刷製本費
消耗品費
研修費
業務委託費
車両費
事務所家賃
水道光熱費
リース料
修繕費
賃借料
減価償却費
広告宣伝費
諸会費
新聞図書費
寄付金
租税公課
支払手数料
雑費
為替差損益
保険料
雑損失
その他の経費計
経常費用計
経常外費用
雑損失
過年度損益修正損
法人税等
事業費計
16,20
7
28
41
1,19
1,59
52
20,28
3
8
7
1
6
0
1
8
,
,
,
,
,
,
,
,
7
0
0
0
2
4
8
2
6
0
0
4
1
0
6
9
0
0
0
3
3
9
8
3
15,979,366
0
732,889
1,562,060
1,389,187
57,417
382,685
20,103,604
10,617,632
0
557,273
298,665
1,175,566
280,923
247,637
13,177,696
791,840
23,200
0
0
43,353
0
27,374
885,767
1,524,549
14,000
24,000
0
144,394
0
62,761
1,769,704
26,431,410
21,000
199,200
0
1,234,187
1,066,300
263,664
29,215,761
10,320,217
0
0
1,451,859
1,375,385
0
280,580
13,428,041
0
0
425,182
36,153
0
1,875,934
4,935,392
438,551
254,123
506,791
131,874
0
1,473,105
3,388,755
400,411
0
96,545
0
16,422
0
64,408
139,791
0
17,560
118,727
230,205
536,971
530,410
0
15,617,310
35,905,603
0
0
24,941
24,451
569,356
3,047,926
3,518,906
265,024
159,022
498,058
93,010
1,305,704
1,974,856
900,148
88,452
0
794,016
0
139,925
17,579
53,734
61,163
0
2,761
46,682
23,548
556,852
807,520
5
14,973,639
35,077,243
121,635
0
,208
,000
,229
,019
,263
,760
,173
,836
0
1,347,357
1,249,455
2,277,302
175,202
0
0
0
268,526
0
2,000
4,224
0
7,742
127,424
5,798
1,503,397
811,758
0
15,913,308
29,091,004
0
0
30,775
315,169
0
0
308,524
9,268
10,249
626
12,000
220,585
11,427
230,198
16,671
0
0
0
0
0
0
2,592
0
945
8,497
0
59,886
32,025
0
1,269,437
2,155,204
0
0
0
0
0
0
1,010,805
874
404
0
0
1,870,254
24,960
72,968
5,625
0
0
0
0
0
0
0
0
2,111
18,532
8,841
▲ 5,424
23,410
0
3,033,360
4,803,064
2,702
0
2,092,919
41,000
218,747
5,918,506
4,547,243
817,623
107,438
1,260,404
121,883
2,191,900
3,445,667
2,205,530
614,783
0
73,388
0
0
0
36,069
0
0
14,388
123,114
19,972
1,604,200
165,130
0
25,622,606
54,838,367
705,338
0
0
26,000
3,877
468,686
1,768,768
399,353
102,094
501,144
0
13,020,483
0
2,230,470
265,516
0
0
0
0
0
35,924
65,571
0
56,067
110,103
10,359
784,062
770,160
0
21,323,975
34,752,016
0
0
0
0
317,974
0
0
191,891
0
0
0
0
0
0
0
0
139,997
0
0
0
0
35,905,603
35,395,217
29,282,895
2,155,204
4,803,064
54,978,364
34,752,016
イラク
スーダン
コリア
2,710
5
4
2,110
2,436
437
31
276
東日本大震災
広報
その他
経常費用
(1)人件費
給料手当
退職金
退職給与引当金繰入額
家賃手当
法定福利費
福利厚生費
通勤費
人件費計
(2)
その他経費
売上原価
制作費
トレーニング費用
会場使用料
会議費
プロジェクト物資
旅費交通費
通信運搬費
印刷製本費
消耗品費
研修費
業務委託費
車両費
事務所家賃
水道光熱費
リース料
修繕費
賃借料
減価償却費
広告宣伝費
諸会費
新聞図書費
寄付金
租税公課
支払手数料
雑費
為替差損益
保険料
雑損失
その他の経費計
経常費用計
経常外費用
雑損失
過年度損益修正損
法人税等
事業費計
30
1,285,968
0
132,800
0
290,701
6,180
37,263
1,752,912
13,040,556
0
1,246,908
0
1,396,903
0
125,166
15,809,533
2,192,500
0
467,300
0
300,614
0
93,450
3,053,864
17,091,200
0
935,000
0
2,674,375
7,020
372,360
21,079,955
7,302,500
0
308,950
0
1,076,241
0
422,720
9,110,411
4,457,875
0
136,400
0
794,788
0
304,195
5,693,258
17,102
0
0
19,380
51,274
0
1,119,015
35,950
30,213
2,185
0
1,356,810
0
144,303
10,740
0
0
0
0
0
67,488
2,012
0
8,835
131,771
16,377
0
130,600
0
3,144,055
4,896,967
0
0
984,628
29,441
606,792
11,162,834
2,727,709
311,096
15,397
238,483
26,215
645,587
1,957,339
1,366,723
46,781
0
0
0
0
19,480
11,325
9,358
0
11,613
442,548
477,092
17,734
337,530
0
21,445,705
37,255,238
0
0
0
12,500
0
0
450,804
74,295
42,860
0
0
0
0
235,833
17,685
0
0
0
0
0
20,000
0
0
8,037
2,300
0
0
33,420
0
897,734
3,951,598
869,856
0
0
212,520
5,000
0
211,550
2,800,215
2,955,451
132,375
62,980
1,166,771
0
867,455
64,953
0
0
4,980
0
154,224
0
15,425
0
27,217
3,291,386
330
0
14,360
5,200
12,862,248
21,972,659
0
16,872
0
0
0
0
0
0
0
530,354
0
0
68,204
18,160
297,442
3,530,931
353,611
156,109
645,055
0
3,399,469
1,081,277
1,731,028
100,372
15,000
0
5,400
661,250
0
1,000
71,381
0
62,643
50,268
218,724
0
241,013
4,286
13,242,977
34,322,932
0
0
0
72,000
0
630
0
39,385
0
0
204,568
95,335
0
4,000,723
264,076
98,022
136,741
61,560
5,105,662
0
2,004,234
52,479
0
0
0
0
70,294
10,000
9,354
0
122,691
460,606
4,320
1,110
86,740
11,600
12,839,500
18,532,758
0
0
0
0
4,913,839
37,255,238
3,951,598
34,394,932
21,973,289
18,532,758
2 0 1 5 年 度 貸 借 対 照 表( 2 0 1 6 年 3 月 3 1 日現 在 )( 単 位:円 )
I 資産の部
1 . 流動資産
II 負債の部
現金預金
棚卸資産
貯蔵品
仮払金
未収金
貸倒引当金(▲)
前払費用
短期貸付金
443,302,085
1,225,073
6,580
10,000
9,195,003
▲ 5,472
2,943,666
128,452
流動資産合計
456,805,387
2 . 固定資産
器具備品
車両運搬具
出資金
保証金
固定資産合計
資産合計
161,408
731,675
100,000
6,936,760
7,929,843
464,735,230
1 . 流動負債
未払金
前受金
従業員預り金
源泉預り金
仮受金
未払法人税等
未払消費税
6,315,111
128,513,642
1,267,732
1,656,368
3,300
140,235
659,400
流動負債合計
138,555,788
2 . 固定負債
退職給付引当金
固定負債合計
負債合計
34,065,690
34,065,690
172,621,478
III 正味財産の部
前期繰越正味財産
当期正味財産増減額
319,394,846
▲ 27,281,094
正味財産合計
292,113,752
負債及び正味財産合計
464,735,230
2 0 1 5 年度 監 査報告書
31
2 0 1 6 年 度 予算 書( 2 0 1 6 年 4 月 1 日から 2 0 1 7 年 3 月 3 1 日まで)( 単 位:円 )
科目
特定非営利活動に
係る事業
その他の事業
その他の事業
合計
(カレンダー)
(コンサート)
9,300,000
0
0
9,300,000
2.受取寄付金 95,010,732
0
4,450,000
99,460,732
3.受取助成金
49,381,296
0
0
49,381,296
4.受取補助金
136,672,121
0
0
136,672,121
カレンダー事業収益
0
28,500,000
0
28,500,000
コンサート事業収益
0
0
11,942,854
11,942,854
6.その他収益
12,547,679
0
0
12,547,679
経常収益計
302,911,828
28,500,000
16,392,854
347,804,682
I経常収益
1.受取会費
5.事業収益
I I経常費用
1.事業費
(1)人件費
151,867,193
10,861,319
4,432,222
167,160,734
(2)その他経費
158,629,082
14,883,791
11,708,942
185,221,815
事業費計
310,496,275
25,745,110
16,141,164
352,382,549
2.管理費
(1)人件費
(2)その他経費
管理費計
23,894,059
23,894,059
8,186,773
8,186,773
32,080,832
32,080,832
経常費用計
342,577,107
25,745,110
16,141,164
384,463,381
当期経常増減額
▲ 39,665,279
2,754,890
251,690
▲ 36,658,699
3,006,580
▲ 2,754,890
▲ 251,690
0
経理区分振替額
税引前当期正味財産増減額
▲ 36,658,699
法人税、住民税及び事業税
150,000
当期正味財産増減額
▲ 36,808,699
前期繰越正味財産額
292,113,752
次期繰越正味財産額
255,305,053
32
スタッフ( 国 内 2 7 名、海 外 7 0 名、計 9 7 名)
■東京事務所(24名)
谷山 博史
(代表理事)
磯田 厚子(副代表)
長谷部 貴俊(事務局長)
細野 純也
(事務局次長)
山﨑 勝(カンボジア事業担当)
木村 茂(ラオス事業担当)
下田 寛典(タイ事業担当)
渡辺 直子(南アフリカ事業担当)
小野山 亮(アフガニスタン事業統括)
加藤 真希(アフガニスタン事業担当)
池田 未樹(イラク事業・アフガニスタン事業担当)
中野 恵美(イラク事業担当補佐)
小林 麗子(スーダン事業担当)
山村 順子(パレスチナ事業担当)
寺西 澄子(コリア事業担当)
白川 徹(震災支援<南相馬>担当)
横山 和夫(震災支援<気仙沼>担当)
稲見 由美子(経理担当)
中原 和江
(経理担当)
大村 真理子(広報担当)
宮西 有紀(会員・支援者担当)
橋本 貴彦(カレンダー事務局)
石川 朋子(コンサート事務局)
野辺地 和郎(ファンドレイジング担当)
■宮城県気仙沼事務所(3名)
岩田 健一郎(現地代表)
石原 靖士(震災支援担当)
伊藤 祐喜(震災支援担当)
■カンボジア事務所(12名)
稲垣 美帆
ミエン・ソマッチ
セン・テアロット
イン・コック・エン
ヘン・チェンガウ
パウ・リッツ
プム・ブンルゥーン
チン・ブンヒエン
ケン・ソポアン
ピア・ピー
チャン・チャンラスメイ
チャン・ポーク
■ラオス事務所(11名)
平野 将人
林 真理子
山室 良平
フンパン
シーサワン
オーワンティン
ホンケオ
チャイソン
ソムワン
アロニー
ホム
■南アフリカ事務所(4名)
冨田 沓子
ドゥドゥジレ・ンカビンデ
モーゼス・シャバニ
フィリップ・マルレケ
■タイ現地駐在員
(1名)
森本 薫子
■アフガニスタン事務所(34名)
サビルッラー・メムラワル
アブドゥル・ワハーブ
ジャハン・ミール
モハンマド・ラヒーム
グラライ
ロトフル
リアーズ・アフマッド
フルシード
ファザル・ハク
ハビブラフマン
ジャナット・グル
カン・ミール
サルダル・ワリ
ワグマ
ミル・ジャマール
アシール・モハンマド
ファザル・ハリム シャハブディン
ママナ
ファティマ・カディム
ワシマ・ババケルヒル
アジマール・クラーム
サイード・サファラガ
イサヌラ・ハタック
トラブ・ハーン
バスミナ
デラワール
イザトゥッラー
アブドゥル・ラジーク
ナビ・ジャン
アガ・グル・パチャ
ザマヌラー・メムラワル
シャー・モハンマド
ザビウラ・ザマンザイ
■エルサレム事務所(2名)
金子 由佳
並木 麻衣
■スーダン事務所(6名)
今井 高樹
モナ・ハッサン
イスマイル・ジュマ
サブリ・アルブフラ
サラ・モジョ
サイダ・アルファキ
(2016年6月現在)
南アフリカ事務所
東京事務所
カンボジア事務所
スーダン事務所
エルサレム事務所
ラオス事務所
気仙沼事務所
アフガニスタン事務所
タイ現地駐在員
顧 問・理 事・監 事
[特別顧問]
星野 昌子 (JVC初代事務局長)
[理事]
磯田 厚子(JVC副代表/女子栄養大学教授)
小川 隆太郎(弁護士)
木下 尚慈(マエストローラ音楽院理事長)
金 敬黙(早稲田大学教授)
佐々木 寛(新潟国際情報大学教授)
嶋 紀晶(JVCOB/自営業)
[監事]
黒田 かをり(CSOネットワーク事務局長・理事)
[顧問]
熊岡 路矢(JVC前代表/日本映画大学教員)
アイネス・バスカビル(JVC国際協力コンサート創始者)
清水
清水
高島
田中
谷山
天明
古沢
研(開発コンサルタント)
俊弘(JVC前事務局長/地雷廃絶日本キャンペーン理事)
哲夫(公務員)
優(未来バンク事業組合理事長)
博史(JVC代表)
伸浩(星の谷ファーム代表)
広祐(国学院大学教授)
矢崎 芽生(公認会計士)
33
ビジョン( 長 期目標 )
JVC は、すべての人々が自然と共存し、
安心して共に生きられる社会をつくります。
ミッション
今日世界には、収奪的な開発などによる環境破壊、またそれによる災害や生活の
不安定さにさらされている社会が多くあります。さらに紛争や構造的な貧困・差
別など人としての権利が脅かされている人々が多くいます。JVC はそのような社
会や人々を支え、彼らと共に、その状況を打破し、長期目標に掲げた方向に向かっ
て新しい生き方を広めることを基本的な使命とします。
そのために、次の4つの具体的な使命を掲げ、活動に注力します。
ミッション ①
ミッション ③
経済のグローバル化により、資源や文化の収奪
災害時の救援と人々の持続可能な
生活再建を支援すること
や格差拡大が生じています。こうした状況に対し
災害の被災者に対して、救援や生活基盤の再建を
地域自立・循環型社会をつくること
て JVC は、地域の自然資源を地域の人々が有効
支援します。自然環境破壊や格差による災害弱者
に保全・利用できるような開発を進め、経済を自
などの背景問題に関する調査・提言、並びに持続
らの手に取り戻す地域自立によって生活の安定を
可能な生活再建に向けて、災害弱者をなくす社会
図ります。
づくりに貢献します。
ミッション ②
ミッション ④
紛争時の救援ならびに武力によらない
紛争解決と平和を構築すること
市民のネットワークづくりと社会変革の
メッセージ発 信、政策提言を行うこと
人権保障、市民による交流関係の構築、非暴力
それぞれの地域で社会を変えていこうとする人々が出
の推進など、武力によらない紛争予防、紛争解決、
会い、学び合うための場をつくります。人々がつなが
紛争時および紛争後の救援や復興と和解につな
り合い実践を積み重ねることで変革への大きな力にな
がる取り組みを推進します。
ります。またそこに暮らす人々の現状やチャレンジにつ
いて、国内外に発信することで日本社会や世界の理
解を促し、さらに開発や平和、国際協力のあり方へ
の提言をネットワークも活かしながら行います。
34
中 期目標( 2 0 1 6 年 度~ 2 0 2 0 年 度 )
1:地 域 開 発
3:日本国内の災害支 援
目 標 1 - 1: R B A の 手 法 の 採 用
目標 3 -1 :
「国内災害支援対応計画」を作成・運用
地域開発の事業において、その計画時、実施時、
東日本大 震災におけるJVC の対応の検証を行い、
評 価 時に RBA(Rights-Based Approaches=人権
今後日本で起こりうる大規模災害(原発事故を含む)
に基づく開発アプローチ)の手法が採り入れられ、
に対応するJVCなりの「国内災害支援対応計画」を
これを生かして地域自立と人々の生活の安定を実現
作成し、運用する。
した良い事例が生まれる。
目標1- 2:手 の届 かない人々へ の支 援
構造的な極度の貧困、不適切な開発のひずみ、抑
4:アドボカシー/ネットワーク
圧や差別、政治的迫害など、支援の網から漏れが
目 標 4 - 1: 活 動 現 場 との 連 携
ちな人々へのJVCなりの支援のあり方が確立する。
活動現場から提起されるアドボカシー課題に対して、
問題の進行を止め、問題解決の機運や代案が推進
されるよう適切なタイミングで適切な関係者に働きか
2 :人 道 支 援 / 平和 構 築
けができるようになる。
目 標 2 - 1: 紛 争 地 活 動 の 指 針
目標 4 - 2:地 域主権と資 源を守るための連帯
紛争地での活動において、紛争を助長しない、もし
新自由主義経済やそれに起因する紛争を原因とした
くは平和を促進・構築するための指針についての整
地域主権の侵害や資源の収奪から生活を守り、平和
備が行われ、適用されるようになる。
と尊厳ある暮らしを構築しようと取り組んでいる各国
の農民や市民の運動と連帯し、経験交流の中で学
目 標 2 - 2 :平 和 構 築 の 活 動
び合いと提言を活性化する。
紛争地での活動において、
「人道支援」や「紛争を
助長しない」活動に加え、むしろ積極的・直接的に
「平
和を構築する」ための活動が増加する。
5:組 織 基盤 整備
目 標 5 - 1: 組 織 基 盤 の 強 化 と 運 用
上記のような活動を安定して展開するために、組織面
(主に財務、労務、人材育成、意思決定)でのさら
なる基盤整備の強化・その運用に取り組む。
35
特 定 非 営 利 活 動 法 人
J V C の 活 動 は 皆 様 の ご 協 力 に 支 え ら れ て い ま す
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Trial & Error 通巻 322 号 発行日 2016 年 7 月 31 日
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