№310 2015.1.1 発行 一般財団法人長野県バレーボール協会 上伊那郡辰野町中央 606-1 Tel: 0266-75-2101 Fax:0266-75-2102 発行責任者 竹淵 光雄 新年にあたって 会 長 瀬木 潔 今年もまた、先行き不透明な中で新年を迎えました。スポーツ立国を宣言し、国民の「スポーツする権利」を高らか に謳い上げる「スポーツ基本法」もあるのですが、昨冬の衆議院議員選挙でもスポーツの振興と発展をより具体的 に公約した政党は見当たりませんでした。 県内は勿論、全国各地で競技選手の育成、更には生涯教育の一環として、地域の連帯強化と活性化などを 目的に、スポーツを中心にした地域おこし施策を推進しようとする地方自治体が急速に増えています。具体策として 目立つのは、地域に総合型スポーツクラブを設置し、地域のスポーツを盛り上げようとするものです。文部科学省 が主導し、長野県・県体育協会などもこの路線を推進し、県内各地で誕生してきていることはご承知のとおりです。こ れへの積極的な“関心”も協会の一つの課題です。 本年 3 月末の国と地方自治体の借金総合計額は 1,400 兆円に達すると見込まれています。スポーツ競技団体 も、国・県・市町村などに頼るような財政運営はできません。平たく言えば「自ら稼ぎ、自ら財政面を強化する」ことで す。これが県バレーボール協会の一番重要な課題です。誤解を恐れずに率直に申し上げれば「稼がにゃ…」。その 意味からも、本年 8 月に松本市内で開く「ワールドカップ女子松本大会」に組織を挙げて全力で取り組み、何とし ても成功させなければなりません。皆様方のご協力、ご支援を切にお願い申し上げます。 長野県バレーボール界は、小・中・高・大学、実業団はじめ、ママさん、ソフトなどみな懸命に頑張っています。 本年も各種大会での優勝、上位入賞を目指して県協会も走り抜きたいと思います。 JOCジュニアオリンピックカップ第 28 回全国都道府県対抗中学バレーボール大会 女子は3位 男子は決勝トーナメント初戦敗退に終わる 【中体連専門委員長:牛田佳伸・強化委員:木下久資】 JOCジュニアオリンピックカップ第 28 回全国都道府県対抗中学バレーボール大会が、12 月 25 日(木) から大阪市で開幕しました。 大会に先立って 23 日(火)には、松本市立梓川中学校で壮行会が開催されました。竹淵専務理事からの激 励の言葉に続いて、主催者である讀賣新聞の松本支局長:諏訪様からも激励の言葉を頂きました。それを受 けて女子:安藤利長監督(須坂市立東中)、男子:吉越利充監督(池田町立高瀬中)から決意表明があった 後、最後に男子:山岸 隼主将(裾花中)、女子:吉沢菜月主将( 同 )が4ヶ月間支えて下さった方々へ の感謝と、日本一を獲りに行く意気込みをそれぞれ述べました。 【 男 子 】 壮行会後、練習をして一旦解散。24 日(水) に再集合して大阪市に入りました。25 日(木)の割当練習と 開会式の前、そして 26 日(金)の朝にも堺ブレイザーズに入 って、入念な最終調整を行いました。 26 日の予選グループ戦。島根県との初戦は、実力差があり、 終始自分たちのペースで試合を進められました。サーブで崩 してチャンスボールを貰い、オポジットの位置に入ったチー ム最長身、186 ㎝の宮川を中心にコンビバレーを展開して確 実に勝利しました。しかし2試合目の京都府との対戦では、 ジャンプサーブで崩されてリードされる苦しい展開。宮川や レフト:山田のスパイク、そしてブロックで 24-24 に追いついたものの一歩及ばず、24-26 で1セット目を 落とすと、2セット目も終始相手ペース。クイックやサイド攻撃から反撃を試みるも追いつけずに 20-25 で 敗れ、予選リーグ2位での決勝トーナメント進出となりました。 決勝トーナメント1回戦の相手は、本大会のオリンピック有望選手に選出された 188 ㎝の鍬田を擁する熊 本県。1セット目の中盤迄は、高い打点からの宮川のスパイクや、 山田のブロックを弾くスパイク等で一進一退の攻防を展開するも、 熊本のエース:鍬田のスパイクで徐々にリードを広げられ、20-25 でセットを取られました。2セット目も、リベロの粘り強いレシー ブ等は出たものの、要所でクイックが決まらない等のミスも出て、 12-25 で敗退となりました。 男子は「予選グループ戦敗退は一度も無し」という伝統だけは死 守しましたが、選抜チームを支える各中学校チームのレベルアップ が兎に角緊急の課題です。 【 女 子 】 壮行会終了後、直ぐに愛知県刈谷市にあるトヨタ車体に 入りました。ここで石川県・富山県と合同ミニ合宿をして、25 日(木) に大阪に入りました。 予選グループ戦は山梨県・大分県と対戦。力的に見て楽勝かと思われ ましたが、移動して開会式後から体調不良を訴える選手が4人程出て、 内3人はベンチにも入れないという思わぬスタートとなってしまいま した。相手の出来が悪かったことと、特に大分戦では、相手ベンチのミ スでレッドカードが出て点数を拾う等、多分にラッキーな面があって 何とか2勝。このグループの1位で決勝トーナメントへの進出を決めました。 決勝トーナメント1回戦の相手は、練習試合をや ったことのある群馬県。1セット目は動きが硬く、 相手がよく長野を研究していたこともあって、中盤 過ぎ迄3点のリードを許す展開。19 点で漸く追い付 き、何とか 21 点に抑えてセットを奪いました。2セ ット目も序盤はサイドアウトの応酬でしたが、ブロ ックポイントをきっかけに抜け出し、調子の悪かっ たサーブも決まって 15 点でけりをつけました。 2回戦は兵庫県と対戦。サーブレシーブが安定せ ず、1セット目こそバックアタックで何とか切り抜 けて 25-19 で取ったものの、2セット目は相手の左 利きエースが止められない上にサーブレシーブで連続ミスが出て 18 点で落としてしまいました。この悪い 流れが3セット目の出だし迄続いて 1-6 のビハインド。しかし、ここからリズムを取り戻し、セッター:佐 藤が次々とツーアタックを決めて 25-20 で漸く振り切りました。 ベスト4を懸けた3回戦の相手は京都府。この試合も、出だしはサーブレシーブのミス等で 0-4 とリード を奪われましたが、効果的だったのはサーブとスタメンの中で一番身長の低いライト:横澤の攻撃。相手が 派手な攻撃を決めるレフトの吉沢や山川、センター:横田・古田にマークを集中させている間にスパイクポ イントを重ね、1セット目を 21 点で取ると、2セット目は相手とは逆にブロックが機能して、11 点に押え 込んで3位以上を確定させました。 最終日、準決勝はリベロを中心に堅いレシーブ力を誇る長崎県との対 戦でした。しかし、初日から続いていた胃腸に来る風邪は他の者にも感 染。前の晩にはとうとう主将:吉沢を含めて3名が倒れ、試合直前迄点 滴を受けるという事態。そんな中で1セット目は終盤迄一度もリードを 奪えず、23-24 で先にセットポイントを握られるも、相手のミスで初め てリードを奪うと、ワンチャンスを生かして平行トスをレフトから決め て先取しました。第2セットは逆に 17-13 迄は長野ペース。しかし、 ミスを突かれて追い付かれた後にフェイント・ブロックで突き放して も、ショートサーブで崩され、再び 23-24 とセットポイントを握られてしまいました。一旦は凌いでデュー スに持ち込んだものの、今度は相手エースにしっかり決められてフルセットとなりました。そのファイナル セット、出だしは悪くなかったのですが、スパイクやトスにミスが出て、タイムを取っても流れは変わらず、 大量リードを許したまま、あっと言う間に相手マッチポイント。ここからの意地の6連続ポイントも焼け石 に水でした。やはり第2セット中盤以降に流れを手放してしまったこと。そして何より、全員が万全の体調 ではなかったこと。本当に悔しい敗戦となってしまいました。 しかし、1月 24 日(土)のエプソン杯長野県中学校選抜優勝大会の 開会式に先だって行われる顕彰式には、銅メダルを胸に堂々と臨んで欲 しいと思います。 尚、男子の宮川郁真選手(三郷中)と女子の横田紗椰香選手(裾花中) が本大会優秀選手に、そして女子の佐藤優華選手(上田三中)がベスト セッター賞に輝きました。高校で更に飛躍することを期待したいと思い ます。 平成 26 年度天皇杯・皇后杯全日本選手権大会ファイナルラウンド 女子:都市大塩尻は初戦敗退も男子:創造学園は1勝を挙げる 【創造学園高校主将:小林光輝】 インターハイ・国体で結果を出せずに終わってしまった。残すは天皇杯と春高だけとなった。このままじ ゃ終われないと思い、自分達で新スタイルを取り込んできた。その中で迎えた天皇杯。 「新創造バレー」が大 学生・プレミアのチームにどれだけ通用するか楽しみだった。又、高校生がネットを挟んでプレミアと戦え る。こんな幸せなことはない。楽しまなきゃ損だと個人的にも思って、天皇杯を迎えた。 高校生の大会とは全く違う雰囲気の中、創造の初戦が始まった。この試合に勝てば、東レと戦う切符を得 ることができる。相手は、四国ブロック代表の愛媛大学。複雑なバレーではないが、高さがあり、攻撃力の 高いチームだ。しかし、このチームに勝てないなら春高での勝利はないという覚悟で挑んだ。結果はストレ ート勝ち。切符を得た。組織力で勝ったという感じだ。 東レ戦、予選から勝ち上がって自分達で掴んだ東レとの試合。天皇杯は5セットマッチ。セットをもぎ取 るという強い気持ちで挑んだ。ネット・コート・ボール、どれも変わらないのだから。全日本の米山選手と 握手を交わして試合開始。立ち上がりが何時も良くない創造。この試合も東レの勢いに押され、1セット目 は失う。続く第2セット、機先を制して逆に創造リードで展開。自分(=セッター)の選択ミス一つでゲー ムがひっくり返ってしまいそうな流れ。1点を積み重ねて、東レ相手にセットポイントを握った。後1点・・・・。 取れなかった。東レの意地に負けた・・・・。情けない。結局、1セットももぎ取ることはできなかった。 2戦を終えて、1点1点が力になったことは事実。 「新創造バレー」も通用した。しかし、このままでは勝 てないことも痛感した。自分としても、セッターとしての力が無い。残すは春高、唯一つ。このチームにと って最後の挑戦であり、3年生にとっては最後の高校バレーとなる。一度も結果を出せていない。この大会 に懸ける想い、伝えたい事、多くの言葉があるが、全て結果で語りたいと思う。日本一という結果で・・・・。 平成 26 年度ミズノ杯第 14 回長野県6人制クラブバレーボール選手権大会 新しいチームの活躍が目立つ! 【クラブ連理事長:竹内 稔】 平成 26 年度ミズノ杯第 14 回長野県6人制クラブバレーボール選手権大会が平成 26 年 11 月 30 日(日) に北安曇郡池田町で開催されました。 本大会は翌年度へのチーム作りやクラブ登録チーム拡充のために、本年度にJVA登録のないチーム及び 選手の出場を認める大会として、クラブバレーボール連盟で主催しています。また、毎年千曲市で開催して いますが、本年は全日本9人制総合長野県予選会との関係で日程と会場を変更して開催しました。 本年の大会にも、未登録チームとして男子は「V.I.P」、 「Veet」女子「MNHC」の参加あり、特に 男子「V.I.P」はJVA登録チームを抑え見事優勝。女子については、本年度新たに登録となった「長野s pirits」が優勝と、新しいチームの活躍が目立ちました。また、出場チーム数は男子 12 チーム、近年 6人制大会への参加数減少が心配された女子は6チームの参加と大会開催以来最多数となりました。 競技人口の減少が懸念されていますが、この大会は社会人バレーボーラーがバレーボール競技を純粋に楽 しめる大会となっていることを感じ、このような環境を築いていくことが、クラブ連盟の果たす役割との思 いを改めて持った大会となりました。 なお、試合結果は下記の通りです。 結果 優勝 準優勝 3位 男子 V.I.P ケンタカムカム Rabbits 南長野排球倶楽部 女子 長野 spirits 上伊那選抜 大町クラブ Team NIMO 北信越バレーボール連盟 正副理事長(専務理事)会議開催される 【総務委員長:内山政則】 今年度は、長野県が当番県として平成 26 年 12 月 13 日(土)、 松本市里山辺の『ホテル翔峰』において各県正副理事長(専務 理事)会議が開催されました。本県からは、竹淵専務・内山総 務委員長が出席しました。 会議内容は、平成 27 年度予算(案)、北信越連盟申し合わせ 事項の確認、北信越連盟会議及び大会等開催順序の確認、平成 27・28 年度北信越連盟役員選出等で、これらの議題が慎重審 議されました。 新役員の選考では、長谷川吉秋さんが理事長に、二ノ瀬聡さんが審判委員長を続投することが全員一致で 承認されました。来季もお二人のご活躍を期待しております。 この中でも確認されたことですが、平成 27 年度は本県にて北信越連盟の大会が多く開催されることが決 定しております。協会全体として受けとめ、各大会がスムーズに終了出来ますよう更なるご支援・ご協力を お願い致します。 また、会議の冒頭に公益財団法人日本バレーボール協会ビーチバレーボール担当理事の小島和行氏より、 オリンピックに於けるビーチバレー開催に向けての選手強化並びに大会開催についての協力依頼がありまし た。競技人口が限られ、選手も年齢が高くなっているため、人材発掘が大きな課題となります。本県からも オリンピック選手を輩出すべく、ビーチバレーボール連盟を中心に一致団結、協力しなくてはならないと痛 感致しました。 更に会議終了後は、瀬木会長・江村副会長お二人にも参会頂き、情報交換会が行われました。瀬木会長か らは「北信越は一つ」との御挨拶を賜り、役員の懇親を深めました。 最後に、今回の会場確保等につきましては、高橋副会長に絶大なるご支援を頂きましたこと、そして無事 に会議が終了できましたこと、併せて紙面をお借りして御礼申し上げ報告と致します。 (公財)長野県体育協会 理事長・競技力向上専門委員合同会議会開催 【専務理事:竹淵光雄】 平成 26 年 12 月8日(月)14 時 30 分~長野県 スポーツ会館会議室に於いて標記会議が開催され、 当協会より専務理事と三溝強化委員長が出席しま した。 開会の挨拶の中で、丸山専務理事より「本年度 も『チーム長野』として各競技で努力していただ き、順位は落としてしまったが、各競技団体には 大変ご苦労頂いた」とお礼の言葉があり、同時に 「来年度は目標を達成できるよう対策協議をお願いしたい」との挨拶がありました。古澤競技力向上委員長 からは、今年度の成績報告、北信越代表最下位脱却のための長い目でのビジョンづくりの協力依頼がありま した。 バレーボールは昨年度同様、天皇杯・皇后杯 16 位以内を目標に、重点期待競技の指定を受け、更に少年男 女は期待競技種別として第 70 回国体の目標 32.5 点の達成ができるよう指定を受けました。 会議では平成 27 年度競技力向上基本方針、平成 27 年度重点強化校特別強化事業について可決され、その 他の中で生涯スポーツ振興への協力依頼が県障がい者支援課よりありました。その後、各分科会に分かれて 「第 70 回国体に向けての強化対策」の研究協議が話し合われました。 平成26年度「指導員」養成講習会を開催 【指導普及委員長:城倉 淳】 指導普及委員会では、11 月 8 日(土)~30 日(日) に公益財団法人日本体育協会公認の「指導員」養成講習 会を開催しました。 今年度は小・中・高・一般のチームの指導者に加え て、将来、指導者を目指す大学生までの 35 名に受講して いただきました。 初日の午前中には江村副会長からバレーボール競技の 歴史と組織について講義が行われ、指導普及委員の私た ちとしても大変勉強になりました。 その他、4 日間にわたってルールに関する講義、コンディショニングの 実習、初心者への指導方法、スポーツと保険の講義、バレーボールにおけ るコーチングの講義、救急法の実習等を行い、最終日には実技と知識の終 了テストとレポートの提出を行いました。長期間にわたって行われた講習 会でしたが、受講生の皆さんには大変熱心に勉強していただきました。 NHKの通信講座も含め、全員の皆さんの合格を心よりお祈り申し上げ ております。 12月 試 合 結 果 ☆ 全国ママさんバレーボール冬季大会 http://nagano-va.or.jp/GAMEschedule/2014siaikeka/26.12.11mamasan.pdf ☆ JOC カップ第 28 回全国都道府県対抗中学バレーボール大会 http://nagano-va.or.jp/GAMEschedule/2014siaikeka/26.12.25joc.pdf 1月 ス ケ ジ ュ ー ル 1. 1/5 (月)~ 7(水) 第 67 回全日本バレーボール高等学校選手権大会 2. 1/10(土)~11(日) 3. 1/15(木) 信濃毎日新聞社新春賀詞交歓会 (長野市) 4. 1/16(金)~19(月) 第 84 回全日本 9 人制バレーボール総合男子選手権大会 (京都府) 5. 1/17(土)~19(月) 長野県高等学校新人体育大会バレーボール競技会 (松本市) 6. 1/19(月) (公財)日本バレーボール協会第 2 回加盟団体代表委員総会 (東京都) 7. 1/23(金)~26(月) 第 83 回全日本 9 人制バレーボール総合女子選手権大会 (大阪府) 8. 1/24(土) JOC カップ中学女子選抜チーム 3 位顕彰式 (長野市) 9. 1/24(土)~25(日) エプソン杯第 30 回長野県中学校選抜優勝大会 (長野市) 〃 準決勝・決勝 (東京都) (東京都)
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