シスコ社製 Cisco 891FJ ベンチマークテストレポート

シスコ社製 Cisco 891FJ
ベンチマークテストレポート#2
・IP 拡張機能編
DUT(テスト対象装置: Device Under Test)
C891FJ-K9
2014/12/24
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目次
■DUT(テスト対象装置: Device Under Test):シスコ社製 Cisco 891FJ ................. 3
■ベンチマークテスト内容と結果 ........................................................................ 4
1. IP 標準設定での RFC 2544 準拠テスト ......................................................... 4
スループットテスト ..................................................................................... 4
レイテンシテスト ....................................................................................... 5
2. IP100 フローでの RFC 2544 準拠テスト ........................................................ 5
スループットテスト ..................................................................................... 5
レイテンシテスト ....................................................................................... 6
3-1. ACL 設定環境での RFC 2544 準拠テスト ................................................... 6
スループットテスト ..................................................................................... 6
レイテンシテスト ....................................................................................... 7
3-2. ACL1000 行設定環境での RFC 2544 準拠テスト ......................................... 7
スループットテスト ..................................................................................... 7
レイテンシテスト ....................................................................................... 7
3-3. ACL、100 フロー下での RFC 2544 準拠テスト .............................................. 8
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スループットテスト ..................................................................................... 8
レイテンシテスト ....................................................................................... 9
4-1. 静的 NAT 環境での RFC 2544 準拠テスト ................................................. 9
スループットテスト ..................................................................................... 9
レイテンシテスト ...................................................................................... 10
4-2. 静的 NAT 環境、100 フローでの RFC 2544 準拠テスト .................................. 10
スループットテスト .................................................................................... 10
レイテンシテスト ...................................................................................... 11
5. スループット/レイテンシまとめ ....................................................................... 12
■ベンチマークテスト機材 .............................................................................. 12
■リファレンス ............................................................................................ 12
■Cisco Systems 社製 891FJ 設定 ............................................................ 13
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■DUT(テスト対象装置: Device Under Test):シスコ社製 Cisco 891FJ
・DUT 概要
Cisco 891FJ は 8 ポートの 10/100/1000 Gigabit Ethernet マネージド スイッチと WAN ポートが
搭載されているサービス統合型ルータである。
・ポート構成
・LAN ポート : 8 ポート : 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T, スイッチングハブ
・WAN ポート : 1 ポート : GE または SFP、FE
・OS Version
15.3.3M4
・Cisco 891FJ 製品 URL
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c800isr/prodlit/data_sheet_c7
8-519930.html
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■ベンチマークテスト内容と結果
DUT に特定の IP 拡張機能を設定した際の各イーサネットインタフェースのトラフィック転送性能を評価す
るため、次の項目についてテストを行った。
1. IP 標準設定での RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT に標準的な IP 設定を加えた環境で RFC 2544*1 に準拠したスループットテストを行い、DUT 標
準設定でのパフォーマンスを確認した。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを
1 対 1 とする 1 フローのみを各インタフェースに設定した。トラフィックのパケット長は 64byte から
1518byte までの固定長、テスト時間は 60 秒とした。
実通信環境では様々なパケット長が混在したトラフィックが流れるため、トラフィックに iMIX*2 パターンを用
いたテストも合わせて行った。iMIX パターンは次のパケット長の組み合わせとした。
iMIX
Distribution
Short
Mid
Long
Ethernet Size (byte)
64
570
1518
Weight Percentage
(%)
7
58.33
4
33.33
1
8.33
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
cpu history”コマンドを入力し、1 秒間の CPU 使用率で最も高い値を記録した。
テスト構成
テスト結果
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レイテンシテスト
IP 標準設定の DUT に負荷をかけた状態でのレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に
測定したスループットを用いた。テスト時間は 60 秒とし、レイテンシ測定モードは FIFO を用いた。
テスト結果
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2. IP100 フローでの RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT が扱うフロー数によるスループットへの影響を調べるため、DUT に標準的な IP 設定を加えた環境で
測定器から送信する IP トラフィックフローを 100 フロー印加し、RFC 2544 に準拠したスループットテスト
を行った。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 100 の組み
合わせをフローとして各インタフェースに設定した。トラフィックのパケット長は 64byte から 1518byte まで
の固定長および iMIX パターンとし、テスト時間は 60 秒とした。
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
cpu history”コマンドを入力し、1 秒間の CPU 使用率で最も高い値を記録した。
テスト構成
テスト結果
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レイテンシテスト
DUT が扱うフロー数によるレイテンシへの影響を調べるため、IP 標準設定の DUT に測定器から送信す
る IP トラフィックフローを 100 フロー印加した状態でレイテンシテストを行った。測定器からのトラフィックは
送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 100 の組み合わせをフローとして各インタフェース
に設定した。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は 60 秒とし、レイ
テンシ測定モードは FIFO を用いた。
テスト結果
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3-1. ACL 設定環境での RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT の拡張機能設定によるスループットへの影響を調べるため、DUT 標準設定に ACL (Access
Control List) 設定を追加した環境で、RFC 2544 に準拠したスループットテストを行った。測定器から
のトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 1 フローのみを各インタフェースに設
定した。トラフィックのパケット長は 64byte から 1518byte までの固定長および iMIX パターンとし、テス
ト時間は 60 秒とした。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Permit 条件で 1 行設定し、各インタフェースの入力方向に適用した。
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
cpu history”コマンドを入力し、1 秒間の CPU 使用率で最も高い値を記録した。
テスト構成
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テスト結果
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レイテンシテスト
DUT の拡張機能設定によるレイテンシへの影響を調べるため、DUT 標準設定に ACL 設定を追加した
環境で、RFC 2544 に準拠したレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に測定したスル
ープットを用いた。テスト時間は 60 秒とし、レイテンシ測定モードは FIFO を用いた。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Permit 条件で 1 行設定し、各インタフェースの入力方向に適用した。
テスト結果
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3-2. ACL1000 行設定環境での RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT に設定する ACL 行数の影響を調べるため、追加する ACL 設定 1000 行とした環境で、RFC
2544 に準拠したスループットテストを行った。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP ア
ドレスを 1 対 1 とする 1 フローのみを各インタフェースに設定した。トラフィックのパケット長は 64byte から
1518byte までの固定長および iMIX パターンとし、テスト時間は 60 秒とした。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致しない送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Deny 条件で 999 行設定し、最後にトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレス
の組み合わせを Permit 条件で設定した。ACL は各インタフェースの入力方向に適用した。
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
cpu history”コマンドを入力し、1 秒間の CPU 使用率で最も高い値を記録した。
テスト結果
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レイテンシテスト
DUT に設定する ACL 行数の影響を調べるため、追加する ACL 設定 1000 行とした環境で、RFC
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2544 に準拠したレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。
テスト時間は 60 秒とし、レイテンシ測定モードは FIFO を用いた。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致しない送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Deny 条件で 999 行設定し、最後にトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレス
の組み合わせを Permit 条件で設定した。ACL は各インタフェースの入力方向に適用した。
テスト結果
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3-3. ACL、100 フロー下での RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT に設定する ACL を 100 行設定し、測定器からのトラフィックフローを 100 行全てマッチさせた環境
で RFC 2544 に準拠したスループットテストを行った。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて
先 IP アドレスを 1 対 1 とする 100 の組み合わせをフローとして各インタフェースに設定した。トラフィックの
パケット長は 64byte から 1518byte までの固定長および iMIX パターンとし、テスト時間は 60 秒とした。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Permit 条件で 100 行設定し、各インタフェースの入力方向に適用した。
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
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テスト結果
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レイテンシテスト
DUT に設定する ACL を 100 行設定し、測定器からのトラフィックフローを全てマッチさせた環境で RFC
2544 に準拠したレイテンシテストを行った。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アド
レスを 1 対 1 とする 100 の組み合わせをフローとして各インタフェースに設定した。入力するトラフィック負
荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は 60 秒とし、レイテンシ測定モードは FIFO を用い
た。
ACL は測定器からのトラフィックフローと一致する送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスの組み合わせを
Permit 条件で 100 行設定し、各インタフェースの入力方向に適用した。
テスト結果
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4-1. 静的 NAT 環境での RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT の拡張機能設定によるスループットへの影響を調べるため、DUT 標準設定に静的 NAT
(Network Address Translation) 設定を追加した環境で、RFC 2544 に準拠したスループットテス
トを行った。測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 1 フローの
みを各インタフェースに設定した。トラフィックのパケット長は 64byte から 1518byte までの固定長および
iMIX パターンとし、テスト時間は 60 秒とした。
静的 NAT は変換前と変換後の送信元 IP アドレスが 1 対 1 となる組み合わせを 1000 行設定した。
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レイテンシテスト
DUT 標準設定に静的 NAT 設定を追加した環境で、RFC 2544 に準拠したレイテンシテストを行った。
測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 1 フローのみを各インタ
フェースに設定した。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は 60 秒と
し、レイテンシ測定モードは FIFO を用いた。
静的 NAT は変換前と変換後の送信元 IP アドレスが 1 対 1 となる組み合わせを 1000 行設定し、うち
1 行のみがトラフィックフローとマッチするようにした。
テスト結果
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4-2. 静的 NAT 環境、100 フローでの RFC 2544 準拠テスト
スループットテスト
DUT 標準設定に静的 NAT 設定を追加した環境で、RFC 2544 に準拠したスループットテストを行った。
測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 100 の組み合わせをフ
ローとして各インタフェースに設定した。トラフィックのパケット長は 64byte から 1518byte までの固定長お
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よび iMIX パターンとし、テスト時間は 60 秒とした。
静的 NAT は変換前と変換後の送信元 IP アドレスが 1 対 1 となる組み合わせを 1000 行設定し、うち
100 行がトラフィックフローとマッチするようにした。
またテスト中の DUT の CPU 使用率を確認するため、テスト時間終了後に DUT 上で”show process
cpu history”コマンドを入力し、1 秒間の CPU 使用率で最も高い値を記録した。
テスト構成
テスト結果
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レイテンシテスト
DUT 標準設定に静的 NAT 設定を追加した環境で、RFC 2544 に準拠したレイテンシテストを行った。
測定器からのトラフィックは送信元 IP アドレスとあて先 IP アドレスを 1 対 1 とする 100 の組み合わせをフ
ローとして各インタフェースに設定した。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テス
ト時間は 60 秒とし、レイテンシ測定モードは FIFO を用いた。
静的 NAT は変換前と変換後の送信元 IP アドレスが 1 対 1 となる組み合わせを 1000 行設定し、うち
100 行がトラフィックフローとマッチするようにした。
テスト結果
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5. スループット/レイテンシまとめ
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■ベンチマークテスト機材
本ベンチマークテストには下記の測定器を用いた。
・Spirent Communications 社トラフィックジェネレータ
Spirent TestCenter Version 4.45
■リファレンス
*1
http://tools.ietf.org/html/rfc2544
ネットワーク装置のベンチマーク手法
Benchmarking Methodology for Network Interconnect Devices
*2
http://tools.ietf.org/html/rfc6985
IMIX ゲノム:追加テストのための混合パケット長仕様
IMIX Genome: Specification of Variable Packet Sizes for Additional Testing
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■Cisco Systems 社製 891FJ 設定
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免責
本テストレポートは@benchmark 会員よりテスト申請を受けて株式会社東陽テクニカがテストを実施し
ております。 テストに際し、DUT の設定はレポート内の設定ファイルで記載しており、この設定、テスト環
境における実測値を記載しており、DUT の性能を保証するものではありません。
本テストレポートに関する会員からの質問は [email protected] でお受けしております。
なお、会員以外からの質問には一切お答えできません。
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ものとします。
本テストレポートに記載されている会社名、製品名などは各社の商標および登録商標です。
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