PC を選ばずに 5250 エミュレーターを使用できる! エミュレーターを使用できる! -IBM i Access Client Solutions- - IBM i Access Client Solutions とは IBM i Access Client Solutions は、ダウンロードのみで、PC にインストールすることなく 5250 エミュレーターなどの機能を使用することができます。Linux、Mac、および Windows を含め、 Java をサポートするほとんどのオペレーティング・システム上で稼働する Java ベースの製品で す。そのため、さまざまな PC からインストールせずに、IBM i へのアクセスが可能になります。 IBM i Access Client Solutions は、下記のような IBM i の管理にごく一般的に使用される機能 を、1 つのインターフェースに集約しています。 1. IBM の Host-on-Demand をベースにした 5250 エミュレーターおよびプリンター・エミ ュレーション 2. IBM Personal Communications セッション・マネージャー をモデルとした 5250 セッ ション・マネージャー 3. 同一クライアント上での複数 5250 エミュレーション・セッション / 複数言語のサポート 4. データ転送 (OpenDocument スプレッドシート (*.ods)、Excel Workbook (*.xlsx)、お よびその他のファイル形式をサポート) 5. IBM i コントロール・パネルの GUI が備わった仮想コントロール・パネル 6. LAN コンソール用の 5250 エミュレーション 7. ASMI、IVM および HMC を含む、ハードウェア管理インターフェース 8. IBM Navigator for i を起動する機能 IBM i Access Client Solutions は、IBM i Access ファミリー製品であり、IBM i Access Client Solutions の 5250 エミュレーター、プリンター・エミュレーション、および、データ転送の機能を使 用するには、IBM i Access Family ライセンス(5770-XW1) が必要です。それ以外のすべての機 能については、IBM i ライセンスのみで使用できます。 IBM i Access Client Solutions の前提条件 【前提条件】 サーバー(接続先の IBM i) OS バージョン: IBM i 5.4 以降 以下の機能は IBM i 6.1 以降 Navigator for i の起動 5250 コンソール 仮想コントロール・パネル 1 前提 PTF: SSL 接続を使用する場合の前提 PTF IBM i 5.4 : SI45601 IBM i 6.1 : SI45248 IBM i 7.1 : SI45610 5250 コンソール および 仮想コントロール・パネルの機能を使用する場合の前提 PTF IBM i 6.1 : MF55543, MF55549 IBM i 6.1.1 : MF55540, MF55547 IBM i 7.1 : MF55485, MF55538 インストール必須プログラムとオプション・プログラム: 使用する機能に応じて、インストールする必要があるプログラムがあります。下記リ ンク先の、IBM Knowledge Center IBM i 7.2「インストールする必須プログラムとオ プションのプログラム」を参照し、ご確認ください。 IBM Knowledge Center IBM i 7.2「インストールする必須プログラムとオプショ ンのプログラム」 http://www01.ibm.com/support/knowledgecenter/ssw_ibm_i_72/rzajr/rzajrprogins.ht m?lang=ja クライアント側 Java 6.0 以降が稼働するさまざまなバージョンの Linux、Mac、および Windows IBM i Access Client Solutions の入手方法 IBM i 6.1 以降を使用されている場合、Entitled Software Support (ESS) Web サイト(英語)か らダウンロードして IBM i Access Client Solutions を入手できます。 ※リフレッシュ・フィーチャーをオーダーして、メディアを入手することもできます。ただし、IBM i Access Client Solutions の物理メディアには、オプションの Windows および Linux アプリケーシ ョン・パッケージは含まれていません。これらのパッケージは Entitled Software Support (ESS) Web サイトからのみ入手できます。 下記、Entitled Software Support (ESS) Web サイト(英語) からのダウンロード方法をご紹介しま す。 1. Entitled Software Support (ESS) Web サイト(英語)にアクセスします http://www-304.ibm.com/servers/eserver/ess/index.wss ※画面左上の「Language selection」をクリックし、「Language selection」のページで日本語 への設定変更が可能です。 2 2. IBM ID とパスワードを入力し、サインインします ※IBM ID をお持ちでない方はご登録をお願い致します https://www.ibm.com/account/profile/jp?page=reg 3. 4. 5. 6. 7. 画面左上の「ご契約ソフトウェア」をクリックし、メニューを展開し、「ソフトウェアのダウンロード」 をクリックします ※IBM お客様番号の登録をされていない方は、IBM お客様番号のご登録を先に実施くださ い。 Step 1: Select your operating system type and version の「Operating System:」で IBM i を選択、「Version」でご利用のバージョンを選択し、「次へ進む」をクリックします Step 2: Select the software you wish to download で、IBM i (5770-SS1、もしくは、5761SS1)のチェックボックスにチェックを入れ、「次へ進む」をクリックします ステップ: 言語の選択で、「Lang Grp 3 Asia Pacific」(V7R1 以降)、もしくは、「Japanese」 (V6R1)を選択し、「次へ進む」をクリックします ステップ 3: 製品ダウンロード・パッケージの選択で、「IBM i Access Client Solutions」を選 択します。 1. まず、製品の「IBM i」の「hide/show」をクリックし、展開します 2. 次に、ダウンロード・パッケージ「5829: i7.2 B_GROUP3 v07.02.00,ENU,DVD」(V7R2)、 「 5819: i7.1 B_GROUP3 v07.01.00,ENU,DVD 」 (V7R1) 、もしくは、「 5819: i5/OS v06.01.00,JPN,DVD」(V6R1)の「hide/show」をクリックし、展開します 3 3. 「IBM i Access Client Solutions」のチェックボックスにチェックし、「次へ進む」をクリック します ステップ 4: ご使用条件で、ライセンスのご使用条件をご確認のうえ、「同意します」をクリック します。 9. ステップ 5: ダウンロードの開始で、IBM Download Director か HTTP のどちらかの方法を 選択し、ダウンロードをします 10. ダウンロードした zip ファイルを解凍します。 以上で、IBM i Access Client Solutions のダウンロードは終了です。 8. 参考リンク:Technote Obtaining Access Client Solutions(英語) http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=nas8N1010355 4 IBM i Access Client Solutions の開始方法 <コマンド・プロンプトからの開始方法> 1. ご利用の OS でコマンド・プロンプト、terminal や shell を立ち上げます 2. cd コマンドで、zip ファイルを解凍したディレクトリーに変更します 3. ご利用の OS とハードウェア・アーキテクチャに適した binary ファイルのパスを入力し、実行 します 例: 32 bit Windows: Start_Programs¥Windows_i386-32¥acslaunch_win-32.exe 64 bit Windows: Start_Programs¥Windows_x86-64¥acslaunch_win-64.exe 32 bit Linux: 64 bit Linux: any Mac: Start_Programs/Linux_i386-32/acslaunch_linux-32 Start_Programs/Linux_x86-64/acslaunch_linux-64 Start_Programs/Mac_i386-32_x86-64/acslaunch_mac <ファイルビューアーを使用した開始方法> 1. ご利用の OS のファイルビューアー(Windows Explorer、Mac OS X Finder など)を使用し、 zip ファイルを解凍したディレクトリー内の「Start_Programs」ディレクトリーを展開します 2. ご利用の OS とハードウェア・アーキテクチャ用のサブ・ディレクトリーを展開します 3. binary ファイル (acslaunch...)をダブル・クリックします 開始しますと、IBM i Access Client Solutions が起動し、下記画面が表示されます。 5 の機能紹介 今回は主な以下の 7 つの機能についてご紹介します。 1. システム構成の設定 2. 5250 エミュレーター 3. データ転送 4. IBM Systems Director Navigator for i へのアクセス 5. LAN/HMC5250 コンソール 6. HMC, IVM, ASMI へのアクセス 7. 5250 セッション管理機能 IBM i Access Client Solutions 1. システム構成の設定 最初に、「管理」の「システム構成」をクリックし、管理対象のシステム構成を設定します。 クリックすると、「システム構成」画面が表示されます。「新規」ボタンをクリックし、下図の画 面のとおり各タブにて管理対象システムのホスト名、もしくは、IP アドレス、また、HMC、IVM、 ASMI のホスト名、もしくは、IP アドレスなどの情報を設定します。 6 管理対象システムのホスト名、もしくは、IPアドレス 7 コンソール/HMCコンソールのいずれかを選択し、 ホスト名、もしくは、IPアドレスを入力 LAN 「Advanced…」をクリックし、HMC に接 続し、管理システム、区画を選択 管理対象システムのHMC、IVM、ASMIの いずれかのホスト名、もしくは、IPアドレスを入力 設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。続けて複数のシステム構成を設定する 場合は、「保管/新規」をクリックし、設定を続けてください。 「システム構成」画面を「閉じる」ボタンで閉じます。以上でシステム構成の設定は完了です。 2. 5250 エミュレーター それでは、次に設定したシステムの 5250 エミュレーターを使用する方法についてご紹介し ます。 次の画面の左上の「システム」で<システムの選択>をクリックし、「1.システム構成の設定」 で設定したシステムを選択します。 8 画面左側の「一般」の「5250 」をクリックしますと、「IBM i へのサインオン」画面が表示され ます。ユーザーID とパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックすると、5250 エミュレーター が起動します。IBM i Access Client Solutions の 5250 エミュレーターは Host-on-Demand をベースとしており、さまざまな PC から従来の 5250 エミュレーターと同様な操作性で使用す ることができます。 9 3. データ転送( データ転送(PC へのダウンロード) ユーザーが業務でよく使用されているデータ 転送の機能が備わっています。ここでは、IBM i から PC へデータをダウンロードする方法を ご紹介します。 画面左側の「一般」の「データ転送」をクリックし、「データ転送」の画面を表示します。「IBM i」の設定として、「ファイル名:」にダウンロードしたいデータのファイル(メンバー)を指定します。 「データ・オプション」ボタンをクリックし、データ抽出の条件を設定することができます。 次に、「ファイル」の設定として、「出力装置:」を指定します。「ディスプレイ」を選択し、「転送 の開始」ボタンをクリックすると画面に結果が表示され、データを確認することができます。 ここでは、「出力装置:」に「ファイル」を選択し、PC にデータを Excel 形式で転送する設定 をしています。 出力可能なファイル形式は以下のとおりです。「出力装置:」で「ファイル」を選択した際、右 横の「詳細」ボタンが有効になります。「詳細」ボタンをクリックすると下記画面が表示され、出 力形式を選択することができます。Microsoft Excel 2007-2010 (.xlsx)を選択し、「OK」ボタン をクリックします。 IBM i Access Client Solutions では、IBM i 出力可能なファイル形式 コンマ区切り値 (.csv) タブ区切りテキスト(.txt) テキスト Microsoft Excel 2007-2010 (.xlsx) Microsoft Excel 97-2003 (.xls) OpenOffice (ods) (.txt) 10 最後に、「名前:」に保存先/ファイル名を指定します。「ファーマット・オプション」ボタンで日 付や時間の形式を設定することもできます。 「転送の開始」をクリックし、IBM i 上のデータを PC 上の Excel ファイルにダウンロードし ます。データ転送が完了すると以下のメッセージが表示されます。 「ファイルを開く…」ボタンをクリックすると、以下画面のように転送したデータを確認するこ とができます。 11 4. Navigator for i へのアクセス 対象システムが IBM i 6.1 以降の場合、「一般」の「Navigator for i」をクリックすると、Web ブラウザーが自動的に立ち上がり、Navigator for i にアクセスします。 IBM i Access Client Solutions は、5250 エミュレーターや Navigator for i などの複数の IBM i システム管理ツールを 1 つのインターフェースに集約することで、システム管理の効率 化を図っています。 12 5. LAN/HMC5250 コンソール IBM i Access Client Solutions には、5250 コンソール機能も備わっています。画面左側の 「コンソール」の「5250 コンソール」をクリックすると、下図のとおりに対象システムのリモート 5250 コンソールが立ち上がります。従来の PCOMM (IBM Personal Communications)など とは異なり、5250 コンソール用のポート番号の設定等が不要となり、1 クリックで簡単に 5250 コンソールを使用するができます。 6. HMC, IVM, ASMI へのアクセス また、5250 コンソールだけでなく、HMC や IVM、ASMI へのアクセスも可能です。 下図では、「コンソール」の「ハードウェア管理インタフェース 1」をクリックし、「1.システム構 成の設定」で設定した「ハードウェア管理インタフェース 1」の HMC にアクセスしています。 13 7. セッション管理機能 セッション管理機能 5250 5250 セッション・マネージャーについてご紹介します。複数のセッション構成を使用 最後に、 して IBM i を管理されている方には、とても馴染みのある機能でしょう。 5250 「管理」の「 セッション管理機能」をクリックすると下図の画面が表示されます。新規の 5250 セッションを構成する場合は、「新規ディスプレイ・セッション」ボタンをクリックします。 クリックすると クステーション 5250 エミュレーターの接続設定画面が表示されます。宛先アドレスやワー ID などその他を設定をします。 14 「OK」ボタンをクリックすると、5250 ディスプレイが表示されます。 15 「ファイル」→「保存」を選択すると、PCOMM のセッション・マネージャーと同様にこの構成 を保存することができます。保存すると、次回以降から 5250 セッション管理機能のアイコン をクリックして、管理対象のシステムの 5250 エミュレーターを起動させることができます。 以上、7 つの機能についてご紹介しました。ぜひ、その他の機能も合わせて、IBM i Access Client Solutions をご利用ください。 参考リンク: IBM Knowledge Center IBM i 7.2:IBM i Access Client ソリューション http://www01.ibm.com/support/knowledgecenter/ssw_ibm_i_72/rzajr/rzajropconoverview.htm?lan g=ja IBM i Access Client Solutions 製品ページ(英語) http://www-03.ibm.com/systems/power/software/i/access/solutions.html 16
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